JP2004190204A - 偽造防止用紙 - Google Patents

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Fumihiro Iwama
文裕 岩間
Tadashi Yamamoto
正 山本
Satoru Kurokawa
覚 黒川
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Abstract

【課題】真正用紙と偽造紙とを識別するのに、紫外線照射機器等の特殊な設備を必要としない、安価な偽造防止用紙を提供する。
【解決手段】表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層からなる多層構成の偽造防止用紙であって、表出面の情報記録層の坪量が10〜45g/m2であり、前記偽造防止層は、偽造識別用識別細片が偽造防止層構成段階で内添により配合され製造され、前記表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層とは、接着剤若しくは抄き合わせにて接合される。偽造防止層には、相異なる偽造識別機能を有する偽造識別用識別細片が少くとも2種類以上の内添されるとよい。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、各種情報が表出面に印字・印刷される各種チケットやパッケージ、あるいは商品券等の偽造防止のために使用される偽造防止用紙に関するものである。より詳しくは、複写機やスキャナー等の複製装置を駆使しても、本来の用紙の表出面の各種情報(色、記録情報、模様等)が全く異なった複製物しか得られないようにした偽造防止用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、偽造防止用紙の一例としては、たとえば、特殊な印字やインク、模様を印刷したり、紙中に蛍光を発する各種蛍光染料を内在させる方法等が知られている(たとえば特開平6−8678号公報)。
【0003】
そして、特殊な印字やインクは専用の印刷機、高価なインクが必要な事から、付加価値の高い用途への利用が図られているが、多量に頒布されるチケットやパッケージのような用途への使用はコスト面で不向きであり、連続番号や別途証紙を貼る等の工夫が必要であった。そのほか、偽造防止用スレッドを混抄した紙なども知られているが、偽造確認のために、専用の機器や設備が必要である等の問題がある。
【0004】
また、最近の高精度な複写機、スキャナー等による複製物製造技術の進歩により、特に印刷又は印字による複製物の製造を容易にしている。これら複製問題を防止するために、基材自体に複製を防止する機能を付与することが、廉価で複製防止機能が高いことから注目されている。
【0005】
本件出願人は、上記のような問題を改善するための手段として、2層以上の層構成を有する多層紙において、表層片から2層目の第2層片又は該第2層片より中層にある中層片に、偽造紙識別用識別細片を混抄し、しかも該識別細片を表層片を通して透視し得るようにした偽造防止用紙を既に提案している(特願2002−187024)。
【0006】
本願発明は、上記先の出願に引き続いて、さらに改良された偽造防止用紙を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明の偽造防止用紙は、表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層からなる多層構成の偽造防止用紙であって、表出面の情報記録層の坪量が10〜45g/m2であり、前記偽造防止層は、偽造識別用識別細片が偽造防止層構成段階で内添により配合され製造され、前記表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層とは、接着剤または抄き合わせにて接合されていることを基本思想とする。
【0008】
また、偽造識別用識別細片が偽造防止層構成段階で内添により配合され製造される偽造防止層には、相異なる偽造識別機能を有する偽造識別用識別細片が少くとも2種類以上の内添されていることが好ましい。
【0009】
更に、前記偽造防止層は多層構成からなり、相異なる偽造識別機能を有する偽造識別用識別細片が、多層にまたがり及び/または各層毎に内添されていることがより好ましい。
【0010】
この場合、偽造防止層に混抄される識別細片は、識別機能の発現の仕方により、単一種類のものでも、又、異種類のものでもよい。また、同一の層片において、複数種類の識別細片を使用しても、各層にまたがっても、各層毎に異なっても良い。
【0011】
偽造紙識別用識別細片を混抄される偽装防止層は、好ましくは3層以上とし、それぞれの層片に異種類の識別細片を混抄するのが最も好ましい。
【0012】
それぞれの層片に異種類の識別細片を混抄することで、表出面からの視認による識別が容易になるだけでなく、光学的な読み取り方法である複写やスキャナー等による複製の困難性を向上させることができる。
【0013】
偽造紙識別用の識別細片としては、表出面から視認により識別能を発現できるものであれば、製造工程における問題を生じない範囲で任意に選択できるが、レーヨン等の化学繊維や紙片がパルプ繊維となじみやすく場合によっては、表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層との接着に用いる接着剤を極めて少量にすることが可能になる。
【0014】
また、雲母等のパルプ繊維となじみにくい識別細片を使用することもできるが、この場合は用紙の紙質強度、表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層との剥離等の問題が生じ易いため、必要十分な表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層との接着に用いる接着剤を設ける必要がある。
【0015】
偽造紙識別用の識別細片としては、識別細片の比重が1.0以上で10μ以上の大きさの範囲の重量物、比重がパルプの比重より小さい軽量物が、異物として古紙再生工程で除去が容易であり環境面、資源の有効活用において好ましい。
【0016】
本願発明に用いることができる前期接着剤は、環境保護、再生時の分散性、溶解性の容易さから天然高分子系接着剤が好ましく、その例としては各種澱粉、変性澱粉、酸化澱粉、ガーガム類が好適使用できる。
【0017】
本願発明では、コーンスターチを好適に使用した。コーンスターチは、粉体状態で水に分散し、表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層との接着段階で層間に塗布または塗工を行い、ドライヤー等の乾燥工程で糊化させることで接着能を発現させることができるため、コスト面、操業性面、得られる品質面においても極めて好適使用できる。
【0018】
接着剤もしく抄きあわせによる接合は、情報記録層と偽造防止層との層間強度がJAPAN TAPPI No.18−2によるインターナルボンドテスト法にて、50〜600mj内に納めることが好ましい。50mj未満では容易に層間剥離問題が生じ易く、600mj以上では、偽造判別における層間剥離作業が困難になる。
【0019】
本願発明の偽造防止用紙に好ましく用いられる紙料は、木材パルプと填料を主成分として構成される。木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用い混合して調整される。
【0020】
填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料などが挙げられる。
【0021】
サイズ剤としては、例えば、酸性抄紙用ロジンサイズ剤、中性抄紙用変性ロジンサイズ剤、AKD、ASA、カチオンポリマー型サイズ剤などを挙げることができる。
【0022】
この様な紙料を用いて、多層抄紙方法を用いて、本願発明の多層構成の偽造防止用紙を製造することができる。
【0023】
一般的には、2層以上の抄き合わせ紙の製造には多層式の円網抄紙機あるいは長網抄紙機が利用される。また、本願発明の偽造防止用紙 を紙、不織布、プラスチックフイルム、合成紙、金属箔等と貼り合わせて使用したり、情報識別シートの片面に磁気記録層、感熱記録層などを塗設することも何等限定しない。
【0024】
本願発明に用いることができる古紙パルプは、その種類が特に限定されない。例えば、新聞紙やチラシ等の古紙のほか、塗工紙、非塗工紙、カラー印刷された紙、白黒印刷された紙など種々の耐漂白性を有する紙を含む雑誌古紙などをも使用することができる。
【0025】
環境保護の面から、古紙配合割合が100%のパルプを情報記録層、偽造防止層ともに使用することが可能であり、古紙配合割合が100%の古紙パルプを用いることが、環境、資源保護の面から好適である。
【0026】
偽造の判別は、表出面の情報記録層からの視認及び/または表出面を剥離させ、偽造防止層の偽造紙識別用細片を確認することで判別できる。
【0027】
情報記録層、偽造防止層は、公知の抄紙機を用い慣用的に製造でき、情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層との接着に用いる接着剤においても、従来公知の塗工機、例えばサイズプレス、スプレー塗布、バーコーター等にて設けることができる。
【0028】
【発明の効果】
本願発明の偽造防止用紙によれば、次のような効果がある。
【0029】
▲1▼ 紫外線照射機器などの特別な設備が不要であり、又どこでも偽造紙の識別が可能となる。
【0030】
▲2▼ 2層以上の層片に偽造紙識別用の識別細片が混抄されているため、印刷、複写、スキャナー等による方法では複製、偽造が不可能である。
【0031】
▲3▼ それぞれの層片に混抄される識別細片は、視認による判別能を有する物であれば、パルプ繊維と馴染みやすいレーヨン等の化学繊維や紙片、あるいはパルプ繊維と馴染みにくい雲母等の安価な材料においても使用することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本願発明について表1に沿い各実施例に基づく耐水ライナーを製造し、表2の評価を得た。
【0033】
【表1】
Figure 2004190204
【0034】
【表2】
Figure 2004190204
【0035】
<評価基準>
・再利用性:標準離解機にて離解分散後、ラボクリーナーにて重量異物、軽量異物の除去を行い、アクセプト原料にて手漉きシートを作成し、シート中の偽造識別細片の存在を確認した。細片が全く判らないものを◎、殆どわからないものを○、偽造識別細片の存在がわかるものを×とした。
【0036】
・外表面視認性:エプソン製スキャナーにて、A4サイズ、解像度1200dpiで画像をフルカラー読み取りを行い、エプソン製インクジェットプリンターにて高精細印刷をインクジェット用紙に行った場合の、識別性を目視にて判断した。外表面から明かに偽造識別が可能なものを◎、判断可能なものを○、識別困難なもの、本来外表面から判断すべきでないものを−とした。
【0037】
・最表層剥離:外表面から判断可能であり、更に層間剥離を行うことで偽造識別が可能なもの、外表面から偽造識別は困難なものの、層間剥離を行うことで偽造識別可能なものにおいて、明かに偽造識別が可能なものを◎、判断可能なものを○とした。
【0038】
・層間剥離:偽造防止層に偽造識別細片を含有させることにより、品質問題が発生するおそれのある層間剥離強度について、JAPAN TAPPI No.18−2インターナルボンドテスター法により測定を行い、層間強度が50〜600mjの間にあるものを○、それ以外を×とした。
【0039】
・印字適性:偽造防止用紙は、その情報記録面への印字、印刷が好適に行われることが必要であり、最近のオンデマンド記録では高速のインクジェット印刷による可変情報を含めた高速印刷が行われている。従って、エプソン製インクジェットプリンター:型番PM880Cにて高精細印刷を行い、情報記録面におけるにじみ、ベタ印字における情報記録面のボコツキについて目視にて評価した。印字情報に全く問題が見られないものを◎、問題が見られないものを○、偽造防止層のインクジェット記録への影響が見られるものを×とした。
【0040】
・総合評価:再利用性、偽造判別性、層間剥離強度、印字適性の評価結果を鑑み総合評価とした。最も適性の高いものを◎、適性があるものを○、適性がないものを×とした。

Claims (3)

  1. 表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層からなる多層構成の偽造防止用紙であって、表出面の情報記録層の坪量が10〜45g/m2であり、前記偽造防止層は、偽造識別用識別細片が偽造防止層構成段階で内添により配合され製造され、前記表出面の情報記録層と、前記情報記録層の下層に位置する偽造防止層とは、接着剤若しくは抄き合わせにて接合されていることを特徴とする偽造防止用紙。
  2. 偽造識別用識別細片が偽造防止層構成段階で内添により配合され製造される偽造防止層には、相異なる偽造識別機能を有する偽造識別用識別細片が少くとも2種類以上の内添されていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  3. 前記偽造防止層は多層構成からなり、相異なる偽造識別機能を有する偽造識別用識別細片が、多層にまたがり及び/または各層毎に内添されていることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止用紙。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007177333A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体
JP2007177332A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Fuji Xerox Co Ltd 紙、紙の製造方法、紙の製造装置
JP2010065336A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Tokushu Paper Mfg Co Ltd 細片および偽造防止用紙
US8628839B2 (en) 2005-12-26 2014-01-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording medium

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