JP2004189845A - 樹脂粒子の熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】円形度が優れた樹脂粒子を提供することができる熱風による樹脂粒子の熱処理装置を提供する。
【解決手段】樹脂粒子を熱風で処理する熱処理槽と、熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、熱風中へ樹脂粒子を供給する樹脂粒子供給部材を配置した熱風処理装置において、熱風供給部材は、中心軸を鉛直に配置し、下部に鉛直方向への噴射口を有する環状体であり、熱風供給部材の中心部には、外周に樹脂粒子供給ノズルを有する樹脂粒子供給部材を設けた樹脂粒子の熱処理装置。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂粒子を熱風で処理する熱処理槽と、熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、熱風中へ樹脂粒子を供給する樹脂粒子供給部材を配置した熱風処理装置において、熱風供給部材は、中心軸を鉛直に配置し、下部に鉛直方向への噴射口を有する環状体であり、熱風供給部材の中心部には、外周に樹脂粒子供給ノズルを有する樹脂粒子供給部材を設けた樹脂粒子の熱処理装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電印刷等に用いるトナー等の熱可塑性樹脂粒子を熱風により熱処理して、熱可塑性樹脂粒子を球形に整形する熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置において現像剤として使用されるトナー等の熱可塑性樹脂粒子は、結着樹脂を、着色剤、帯電制御剤等と混合した組成物を所定の大きさに粉砕したトナー母粒子に流動性を改善する等の目的でシリカ等の外添剤と混合してトナーを製造している。
トナーの帯電特性を均一化して転写特性等を高める目的で、トナー母粒子の球形度を高めたり、表面を改質することが行われている。特に、カラー画像を形成するトナーにおいては、トナー粒子の帯電特性、転写特性を高めるために、トナー粒子の球形度を高めることは極めて重要となっている。
【0003】
トナー粒子の球形度を高める方法として各種の方法が検討されているが、なかでも、熱風を利用した熱処理方法が有効な方法として検討されている。例えば、円筒状の熱風供給部材より熱風を吹き込み、装置内に円柱状の熱風領域を形成し、この周辺から分散させた原料粒子を投入させる方法が知られている。
【0004】
図3は、従来の樹脂粒子の熱処理による球形化をさせる熱処理装置の一例を説明する図である。
熱処理装置1において、熱処理槽2の上部に筒状の熱風供給部材3を設け、熱風供給部材3を通して熱処理槽2内に熱風を吹き込む構成を有している。
また、熱処理槽2の上部には、熱風供給部材3の周囲に樹脂粒子供給室4を設け、原料供給部材5から熱可塑性粒子を空気流とともに樹脂粒子供給室4内に供給している。
【0005】
樹脂粒子供給室4の内周側に中心軸の周方向に所定の間隔で複数の原料供給ノズル6を設け、それぞれの原料供給ノズル6から樹脂粒子供給室4内に吹き込まれた樹脂粒子を分散した空気流を熱風供給部材3から噴射される熱風に向けて熱処理槽2内に噴射させ、樹脂粒子を熱風により熱処理して球形化させると共に、熱処理槽2の上面に設けられた空気導入口9から冷風を熱処理槽2内に導入し、冷風により熱処理された樹脂粒子を冷却させて、熱処理によって球形化した樹脂粒子相互が結合するのを抑制し、下部より熱処理された樹脂粒子を回収している。
【0006】
ところが、熱処理される樹脂粒子は、円柱状の熱風領域の周囲から熱風中心に向かって圧縮空気とともに投入されるため、熱風領域の中心付近まで達する粒子と、熱風領域の周辺までしか達しない粒子が生じてしまう。
その結果、熱風領域の中心付近を通過する粒子は、周辺を通過する粒子と比べて高温にさらされる時間が長くなる。また、熱風領域の周辺部と比較して中心部は温度が高い状態となるため、中心付近を通過する粒子はより多くの熱量を受けることになる。
【0007】
したがって、原料粒子は投入された熱風領域の位置によって熱風から受ける熱量が異なり、全ての粒子を均一に処理することが困難であった。
また、中心付近を通過する粒子は、過剰な熱量を受け取り、さらに熱風中に滞在する時間が長いため、粒子同士の接触により粒子同士が会合して、これによって粒子径が大きな粒子が生成するといった問題点があった。
【0008】
また、円柱状に形成された熱風領域の周囲から中心部に向けて樹脂粒子を噴射するために、樹脂粒子相互が会合をする機会も増大し、さらには中心部へ達した樹脂粒子は加熱によって会合して径が大きな粒子となる可能性が大であった。
【0009】
そこで、熱風領域での処理温度を均一化するために、熱風を整流することが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、この方法では、熱風の気流の乱れに起因する原料粒子の熱風への接触時間のばらつきは改善されるが、この場合も熱風領域の中心付近に達する粒子と周辺までしか達しない粒子とでは熱風から受ける熱量をはじめとして、処理にばらつきが生じるという問題点があった。
【0010】
また、原料噴射ノズルのそれぞれから熱風中に噴射される熱可塑性粒子の噴射量の均一化をはかることにより、処理の均一化を行うことによって、熱風で処理される粒子の処理を均一化することが提案されている(例えば、特許文献2)。
しかし、これは複数の原料噴射ノズルを設けた際に、ノズルごとのばらつきを改善するものであって、やはり、熱風領域の中心付近に達する粒子と周辺までしか達しない粒子とでは処理のされ方にばらつきが生じるという問題点があった。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−291243号公報
【特許文献2】
特開2000−52341号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トナー等の樹脂粒子を処理槽内で熱風により熱処理して、樹脂粒子を球形化させるのに使用する熱処理装置において、熱風領域の温度の不均一、あるいは気流の乱れによって、樹脂粒子の表面状態が不均一となり、十分に熱処理されない粒子が生じたり、また、熱処理された樹脂粒子相互が結合することを防止し、熱風領域中において樹脂粒子が熱風によって均一に熱処理され、球形度が優れた樹脂粒子を製造することが可能な樹脂粒子の熱処理装置を提供することを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、樹脂粒子を熱風で処理する熱処理槽と、熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、熱風中へ樹脂粒子を供給する樹脂粒子供給部材を配置した熱風処理装置において、熱風供給部材は、中心軸を鉛直に配置し、下部に鉛直方向への噴射口を有する環状体であり、熱風供給部材の中心部には、外周に樹脂粒子供給ノズルを有する樹脂粒子供給部材を設けた樹脂粒子の熱処理装置である。
【0014】
このように、本発明の樹脂粒子の熱処理装置は、中心軸を鉛直方向に設置された環状の熱風供給部材の下方の噴射口から熱風が鉛直方向に噴射されることによって形成された環状の熱風領域に向けて、環の内部から外部へ向けて樹脂粒子が放射状に噴射されるので、表面が軟化した樹脂粒子相互が会合して径が大きな樹脂粒子を形成する可能性が減少する。
【0015】
また、熱風供給部材の上部の複数の箇所に熱風供給マニホールドが接続された前記の熱処理装置である。
このように、熱風供給部材の上部の複数の箇所に熱風供給管を結合して、熱風が供給されるので、熱風供給部材から下方へ向けて流速が安定した熱風を供給することができる。
【0016】
また、画像形成装置に使用するトナーの熱的な整形処理用の装置である前記の熱処理装置である。
本発明の樹脂粒子の熱処理装置を画像形成装置に使用するトナーの整形処理に使用した場合には、円形度が高く、すなわちより球形に近く、また円形度の分布が小さなものが得られるので、帯電特性が均一なものとなり、かぶり等がない画像を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、樹脂粒子を熱風で処理する熱処理装置において、熱処理装置の熱処理槽に熱風を供給する熱風供給部材として、中心軸を鉛直に配置した環状の熱風供給部材の下部から鉛直方向に熱風を噴射して環状の熱風領域を形成し、環状の熱風領域の内側から熱風領域に向けて樹脂粒子を供給したので、熱風中での樹脂粒子の処理時間が一定となり、また供給される樹脂粒子は環状の熱風領域の中心部から放射状に供給されるので、樹脂粒子相互が会合して径が大きな粒子を形成する可能性も極めて小さなものとすることができるので、特性が優れた樹脂粒子の提供が可能であることを見出したものである。
【0018】
以下に、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の熱処理装置を説明する図であり、図1(A)は、上部から見た平面図を示し、図1(B)は、図1(A)においてA−A’線で切断した断面図を示し、図1(C)は、熱風供給部材を説明する図である。
熱処理装置1は、トナー等の樹脂粒子を熱処理する熱処理槽2の上部に中心軸を上下方向に配置した環状の熱風供給部材3を有している。熱風供給部材3の下部には、熱風噴射口4を有し、熱処理槽2の内部へ熱風が環状に供給される。
また、環状の熱風供給部材3の上部には、複数の箇所に熱風供給マニホールド5が結合されて熱風供給部材3内に熱風が均等に供給されて、熱風供給部材の下部に設けた熱風噴射口4から熱風が下方へ向けて噴射される。
一方、環状の熱風供給部材3の中心部には、樹脂粒子供給室6を有している。樹脂粒子供給室6の上部には樹脂粒子を分散した気流を樹脂粒子供給室6内に供給する樹脂粒子供給部材7が接続されている。
また、樹脂粒子供給室6の下部の外周には、熱風供給部材3から下方へ噴射された熱風によって形成される環状の熱風領域8に対して樹脂粒子を噴射する複数個の樹脂粒子供給ノズル9が等間隔に配置されている。
【0019】
樹脂粒子は樹脂粒子供給ノズル9から環状の熱風領域8の内部から外方に向かって噴射された樹脂粒子は、環状の熱風領域8を通過時に加熱されて熱処理を受ける。すべての樹脂粒子は、環状の熱風領域の内部から外方へ向けて飛行する際に熱処理を受けるので、樹脂粒子は一様に加熱されて表面が軟化して球形化が進行する。
【0020】
また、処理槽内には、処理槽上部に設けた処理槽蓋体10に設けた空気導入口11から冷風が導入されて、樹脂粒子を速やかに冷却して熱処理を受けた樹脂粒子の相互が融着して大きな粒子となることが防止される。
【0021】
原料供給ノズル9から樹脂粒子を含有した分散流を環状の熱風領域8に向けて噴射させる際には、原料供給ノズル9から噴射される分散気流と熱風供給部材3から噴射される熱風領域8の熱風の流れ方向とがなす角度を調整して熱風処理時間を調整することができる。
【0022】
以上のように、本発明の樹脂粒子の熱処理装置においては、中心軸を鉛直方向に配置した環状の熱風供給部材の下部に設けた噴射口から鉛直に熱風を噴射することによって環状の熱風領域を形成し、熱風領域の中心部には、熱風領域に向けて樹脂粒子を噴射する樹脂粒子供給ノズルを設けて樹脂粒子を噴射したので、いずれの樹脂粒子も環状の熱風領域において等しく熱処理を受ける結果、円形度が優れた樹脂粒子を形成することができる。
【0023】
図2は、本発明の樹脂粒子の熱処理装置における熱風供給部材を説明する図であり、本発明の樹脂粒子の熱処理装置の部分斜視図である。
環状の熱風供給部材3の下部には、熱風噴射口4を有しており、環状の熱風供給部材3の上部には、複数の箇所に熱風供給マニホールド5が結合されており、熱風供給装置(図示せず)から供給された熱風が熱風供給部材3に均等に供給されて、下部の噴射口から熱風処理槽内へと噴射して、熱処理槽内において環状の熱風領域が形成される。
【0024】
また、環状の熱風供給部材3の内部には、整流板12が配置されて、熱風供給部材中の熱風流路を流れる熱風を整流して熱処理槽内へと供給される。形成された熱風領域に対しては、中心部から放射状に樹脂粒子が供給されて熱処理を受けるので、熱風中で樹脂粒子が会合して径が大きな樹脂粒子が生成する機会が減少し特性の優れた樹脂粒子を得ることができる。
【0025】
本発明の樹脂粒子の熱処理装置によって球形化処理を行う樹脂粒子としては、静電潜像の現像に使用するトナーを挙げることができ、結着剤樹脂、着色剤、帯電制御剤等を含有した組成物を硬化後に所定の大きさに粉砕したものである。
結着樹脂としてはトナー用樹脂として使用されている合成樹脂が使用可能であり、例えばポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、クロロポリスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体等のスチレン系樹脂でスチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン変成エポキシ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェニール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂等が単独又は複合して使用できる。
【0026】
また、着色剤としては、顔料、染料等を使用することができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、スピリットブラック、ランプブラック、マグネタイト、チタンブラック、黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、キノリンイエロー、タートラジンレーキ、赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカルシウム塩、エオシンレーキ、ブリリアントカーミン3B、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC、群青、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、カルコオイルブルー、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、ファイナルイエローグリーンG、ローダミン6G、キナクリドン、ローズベンガル(C.I.No.45432)、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシヅドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー5:1、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー162、ニグロシン染料(C.I.No.50415B)、金属錯塩染料、シリカ、酸化アルミニウム、マグネタイト、マグヘマイト、各種フェライト類、酸化第二銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸化物や、Fe、Co、Niのような磁性金属を含む磁性材料等が挙げられ、これらのうち少なくと1種を用いることができる。
【0027】
また、トナー粒子中にはワックスが含まれていても良い。ワックスとしては、例えば、オゾケライト、セルシン、パラフィンワックス、マイクロワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャー・トロプシュワックス等の炭化水素系ワックス、カルナバワックス、ライスワックス、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、キャンデリラワックス、綿ロウ、木ロウ、ミツロウ、ラノリン、モンタンワックス、脂肪酸エステル等のエステル系ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化型ポリエチレンワックス、酸化型ポリプロピレンワックス等のオレフィン系ワックス、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド等のアミド系ワックス、ラウロン、ステアロン等のケトン系ワックス、エーテル系ワックス等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を用いることができる。
【0028】
また、更に、磁性粉末、帯電制御剤、分散剤等が含まれていても良い。磁性粉末としては、例えば、マグネタイト、マグヘマイト、各種フェライト類、酸化第二銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸化物や、Fe、Co、Niのような磁性金属を含む磁性材料で構成されたもの等が挙げられる。
【0029】
帯電制御剤としては、例えば、安息香酸の金属塩、サリチル酸の金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、カテコールの金属塩、含金属ビスアゾ染料、ニグロシン染料、テトラフェニルボレート誘導体、第四級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、塩素化ポリエステル、ニトロフニン酸等が挙げられる。
【0030】
分散剤としては、例えば、金属石鹸、無機金属塩、有機金属塩、ポリエチレングリコール等が挙げられる。前記金属石鹸としては、トリステアリン酸金属塩(例えば、アルミニウム塩等)、ジステアリン酸金属塩(例えば、アルミニウム塩、バリウム塩等)、ステアリン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、鉛塩、亜鉛塩等)、リノレン酸金属塩(例えば、コバルト塩、マンガン塩、鉛塩、亜鉛塩等)、オクタン酸金属塩(例えば、アルミニウム塩、カルシウム塩、コバルト塩等)、オレイン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、コバルト塩等)、パルミチン酸金属塩(例えば、亜鉛塩等)、ナフテン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、コバルト塩、マンガン塩、鉛塩、亜鉛塩等)、レジン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、コバルト塩、マンガン鉛塩、亜鉛塩等)等が挙げられる。前記無機金属塩、前記有機金属塩としては、例えば、カチオン性成分として、周期律表の第IA族、第IIA族、および第IIIA族の金属からなる群より選ばれる元素のカチオンを含み、アニオン性成分として、ハロゲン、カーボネート、アセテート、サルフェート、ボレート、ニトレート、およびホスフェートからなる群より選ばれるアニオンを含む塩等が挙げられる。また、添加剤としては、上記のような材料のほかに、例えば、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化セリウム等を用いてもよい。
【0031】
以上のようなトナー粒子を熱風によって熱処理した場合には、トナー粒子は様々な処理が行われ、トナー粒子の表面を溶融し粒子の形状を変えること、トナー粒子表面に付着した外添剤の付着状況を変えること、粒子の表面性状を変えること、更には、熱的な作用で表面を化学的に変性させる等の作用によって、円形度が優れ、画像形成特性が優れた樹脂粒子を得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下に、樹脂粒子としてトナー粒子を用いた実施例、比較例を示し本発明を説明する。
実施例1
(トナー粒子の調製)
以下の組成の
不飽和ポリエステル樹脂(軟化点 Tm=110℃) 100重量部
銅フタロシアニン顔料 5重量部
サリチル酸亜鉛錯体 2重量部
カルナバワックス(軟化点 Tm=75℃) 2重量部
を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山製)によって混合の後、二軸押出式混練機(東芝機械製TEM37)にて溶融混練してペレットを作製した。
得られたペレットを粒径1ないし2mmにハンマーミルで粗粉砕し、更にジェットミルで微粉砕し、気流式分級機で分級し体積平均粒径7.1μmの樹脂粒子を得た。なお、平均粒径は、電気抵抗法粒度分布測定装置(ベックマン・コールター社製マルチサイザーIII)で測定した体積分布D50で示した。
次いで、ヘンシェルミキサーにて、シリカ1重量部を混合してトナーを得た。
【0033】
(熱処理方法)
図1に示した、熱処理装置において、外径300mm、内径270mmの環状の熱風供給部材の中心軸を垂直に配置し、下部に噴出口を設け、環状の熱風供給部材の中心部に周方向に等間隔に16個の樹脂粒子供給ノズルを設けた。
熱風供給部材の下部の噴出口から中心軸下方に最高温度が250℃の熱風を、平均風速15m/sで環状に熱処理槽内に送風し、樹脂粒子供給ノズルから樹脂粒子を分散した空気を、鉛直線に対して角度30°、投入速度40kg/h、樹脂粒子を分散させた空気の流速40m/sで供給した。
また、熱処理槽の上部に設けらた空気導入口から冷却用の空気を15m/sの流速で熱処理槽内に導入した。
熱処理が終了したトナー粒子を以下の評価方法によって評価を行い、結果を表1に示す。
【0034】
比較例1
熱処理装置の熱風供給装置として、図3に示した内径120mmの円筒状の熱風供給部材の噴射口を下方に向けて鉛直に配置し、形成される円柱状の熱風領域の周囲に、16個の樹脂粒子供給ノズルを周方向に等間隔に設けて、実施例1と同様にしてトナー粒子の熱処理を行って、実施例1と同様に評価を行い、結果を表1に示す。
【0035】
(トナーの円形度)
円形度の測定は、フロー式粒子像解析装置(シスメックス株式会社製FPIA2100)を用いて行い、下記式(1)で表現した。
R=L0/L1…(1)
【0036】
(トナーの粒径の増大)
熱処理によって会合して粒径が増加したトナーを評価するために、熱処理の前後のトナーの平均粒径を、電気抵抗法粒度分布測定装置(ベックマン・コールター社製マルチサイザーIII)で測定した体積分布D50で示した。
【0037】
(かぶりの評価)
画像形成装置として、カラーレーザープリンタ(セイコーエプソン製 LP−3000C)の現像機に、かぶりの評価をするトナーを充填し、5000枚画像形成し、かぶりの有無を目視で判断した。
かぶりが全く無いものを優、僅かにかぶりが生じたが品質上の問題が無いものを良、全面にかぶりが生じたものを不良とした。
【0038】
【表1】
【0039】
実施例1は比較例1と比べて得られたトナーの円形度の分布の標準偏差、すなわち円形度SDが狭く、均一な形状の粒子が得られた。また、熱風中での粒子の合一による粒径増加の増加幅が小さかった。画質評価では、5000枚ランニング試験後もかぶりはほとんど発生せず、良好な結果が得られた。
また、比較例1は、実施例と比べて得られたトナーの円形度の分布が大きく、また、粒子の合一による粒径増加幅も大きかった。画質評価では、5000枚ランニング試験後に目立ったかぶりが見られた。
【0040】
【発明の効果】
本発明の樹脂粒子の熱風による熱処理装置においては、熱風処理槽内において形成される環状の熱風領域に対して中心部に等間隔に配置した樹脂粒子供給ノズルから樹脂粒子が放射状に噴射されるので、いずれの樹脂粒子供給ノズルから噴射された樹脂粒子も、熱風領域において同様の熱処理を受けると共に、放射状に噴射されて処理を受けるので、軟化した樹脂粒子が会合して大きな樹脂粒子が形成されることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の熱処理装置を説明する図である。
【図2】図2は、実施例の熱風供給部材を説明する図である。
【図3】図3は、従来の熱処理装置の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1…熱処理装置、2…熱処理槽、3…熱風供給部材、4…熱風噴射口、5…熱風供給マニホールド、6…樹脂粒子供給室、7…樹脂粒子供給部材、8…熱風領域、9…樹脂粒子供給ノズル、10…処理槽蓋体、11…空気導入口、12…整流板
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電印刷等に用いるトナー等の熱可塑性樹脂粒子を熱風により熱処理して、熱可塑性樹脂粒子を球形に整形する熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置において現像剤として使用されるトナー等の熱可塑性樹脂粒子は、結着樹脂を、着色剤、帯電制御剤等と混合した組成物を所定の大きさに粉砕したトナー母粒子に流動性を改善する等の目的でシリカ等の外添剤と混合してトナーを製造している。
トナーの帯電特性を均一化して転写特性等を高める目的で、トナー母粒子の球形度を高めたり、表面を改質することが行われている。特に、カラー画像を形成するトナーにおいては、トナー粒子の帯電特性、転写特性を高めるために、トナー粒子の球形度を高めることは極めて重要となっている。
【0003】
トナー粒子の球形度を高める方法として各種の方法が検討されているが、なかでも、熱風を利用した熱処理方法が有効な方法として検討されている。例えば、円筒状の熱風供給部材より熱風を吹き込み、装置内に円柱状の熱風領域を形成し、この周辺から分散させた原料粒子を投入させる方法が知られている。
【0004】
図3は、従来の樹脂粒子の熱処理による球形化をさせる熱処理装置の一例を説明する図である。
熱処理装置1において、熱処理槽2の上部に筒状の熱風供給部材3を設け、熱風供給部材3を通して熱処理槽2内に熱風を吹き込む構成を有している。
また、熱処理槽2の上部には、熱風供給部材3の周囲に樹脂粒子供給室4を設け、原料供給部材5から熱可塑性粒子を空気流とともに樹脂粒子供給室4内に供給している。
【0005】
樹脂粒子供給室4の内周側に中心軸の周方向に所定の間隔で複数の原料供給ノズル6を設け、それぞれの原料供給ノズル6から樹脂粒子供給室4内に吹き込まれた樹脂粒子を分散した空気流を熱風供給部材3から噴射される熱風に向けて熱処理槽2内に噴射させ、樹脂粒子を熱風により熱処理して球形化させると共に、熱処理槽2の上面に設けられた空気導入口9から冷風を熱処理槽2内に導入し、冷風により熱処理された樹脂粒子を冷却させて、熱処理によって球形化した樹脂粒子相互が結合するのを抑制し、下部より熱処理された樹脂粒子を回収している。
【0006】
ところが、熱処理される樹脂粒子は、円柱状の熱風領域の周囲から熱風中心に向かって圧縮空気とともに投入されるため、熱風領域の中心付近まで達する粒子と、熱風領域の周辺までしか達しない粒子が生じてしまう。
その結果、熱風領域の中心付近を通過する粒子は、周辺を通過する粒子と比べて高温にさらされる時間が長くなる。また、熱風領域の周辺部と比較して中心部は温度が高い状態となるため、中心付近を通過する粒子はより多くの熱量を受けることになる。
【0007】
したがって、原料粒子は投入された熱風領域の位置によって熱風から受ける熱量が異なり、全ての粒子を均一に処理することが困難であった。
また、中心付近を通過する粒子は、過剰な熱量を受け取り、さらに熱風中に滞在する時間が長いため、粒子同士の接触により粒子同士が会合して、これによって粒子径が大きな粒子が生成するといった問題点があった。
【0008】
また、円柱状に形成された熱風領域の周囲から中心部に向けて樹脂粒子を噴射するために、樹脂粒子相互が会合をする機会も増大し、さらには中心部へ達した樹脂粒子は加熱によって会合して径が大きな粒子となる可能性が大であった。
【0009】
そこで、熱風領域での処理温度を均一化するために、熱風を整流することが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、この方法では、熱風の気流の乱れに起因する原料粒子の熱風への接触時間のばらつきは改善されるが、この場合も熱風領域の中心付近に達する粒子と周辺までしか達しない粒子とでは熱風から受ける熱量をはじめとして、処理にばらつきが生じるという問題点があった。
【0010】
また、原料噴射ノズルのそれぞれから熱風中に噴射される熱可塑性粒子の噴射量の均一化をはかることにより、処理の均一化を行うことによって、熱風で処理される粒子の処理を均一化することが提案されている(例えば、特許文献2)。
しかし、これは複数の原料噴射ノズルを設けた際に、ノズルごとのばらつきを改善するものであって、やはり、熱風領域の中心付近に達する粒子と周辺までしか達しない粒子とでは処理のされ方にばらつきが生じるという問題点があった。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−291243号公報
【特許文献2】
特開2000−52341号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トナー等の樹脂粒子を処理槽内で熱風により熱処理して、樹脂粒子を球形化させるのに使用する熱処理装置において、熱風領域の温度の不均一、あるいは気流の乱れによって、樹脂粒子の表面状態が不均一となり、十分に熱処理されない粒子が生じたり、また、熱処理された樹脂粒子相互が結合することを防止し、熱風領域中において樹脂粒子が熱風によって均一に熱処理され、球形度が優れた樹脂粒子を製造することが可能な樹脂粒子の熱処理装置を提供することを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、樹脂粒子を熱風で処理する熱処理槽と、熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、熱風中へ樹脂粒子を供給する樹脂粒子供給部材を配置した熱風処理装置において、熱風供給部材は、中心軸を鉛直に配置し、下部に鉛直方向への噴射口を有する環状体であり、熱風供給部材の中心部には、外周に樹脂粒子供給ノズルを有する樹脂粒子供給部材を設けた樹脂粒子の熱処理装置である。
【0014】
このように、本発明の樹脂粒子の熱処理装置は、中心軸を鉛直方向に設置された環状の熱風供給部材の下方の噴射口から熱風が鉛直方向に噴射されることによって形成された環状の熱風領域に向けて、環の内部から外部へ向けて樹脂粒子が放射状に噴射されるので、表面が軟化した樹脂粒子相互が会合して径が大きな樹脂粒子を形成する可能性が減少する。
【0015】
また、熱風供給部材の上部の複数の箇所に熱風供給マニホールドが接続された前記の熱処理装置である。
このように、熱風供給部材の上部の複数の箇所に熱風供給管を結合して、熱風が供給されるので、熱風供給部材から下方へ向けて流速が安定した熱風を供給することができる。
【0016】
また、画像形成装置に使用するトナーの熱的な整形処理用の装置である前記の熱処理装置である。
本発明の樹脂粒子の熱処理装置を画像形成装置に使用するトナーの整形処理に使用した場合には、円形度が高く、すなわちより球形に近く、また円形度の分布が小さなものが得られるので、帯電特性が均一なものとなり、かぶり等がない画像を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、樹脂粒子を熱風で処理する熱処理装置において、熱処理装置の熱処理槽に熱風を供給する熱風供給部材として、中心軸を鉛直に配置した環状の熱風供給部材の下部から鉛直方向に熱風を噴射して環状の熱風領域を形成し、環状の熱風領域の内側から熱風領域に向けて樹脂粒子を供給したので、熱風中での樹脂粒子の処理時間が一定となり、また供給される樹脂粒子は環状の熱風領域の中心部から放射状に供給されるので、樹脂粒子相互が会合して径が大きな粒子を形成する可能性も極めて小さなものとすることができるので、特性が優れた樹脂粒子の提供が可能であることを見出したものである。
【0018】
以下に、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の熱処理装置を説明する図であり、図1(A)は、上部から見た平面図を示し、図1(B)は、図1(A)においてA−A’線で切断した断面図を示し、図1(C)は、熱風供給部材を説明する図である。
熱処理装置1は、トナー等の樹脂粒子を熱処理する熱処理槽2の上部に中心軸を上下方向に配置した環状の熱風供給部材3を有している。熱風供給部材3の下部には、熱風噴射口4を有し、熱処理槽2の内部へ熱風が環状に供給される。
また、環状の熱風供給部材3の上部には、複数の箇所に熱風供給マニホールド5が結合されて熱風供給部材3内に熱風が均等に供給されて、熱風供給部材の下部に設けた熱風噴射口4から熱風が下方へ向けて噴射される。
一方、環状の熱風供給部材3の中心部には、樹脂粒子供給室6を有している。樹脂粒子供給室6の上部には樹脂粒子を分散した気流を樹脂粒子供給室6内に供給する樹脂粒子供給部材7が接続されている。
また、樹脂粒子供給室6の下部の外周には、熱風供給部材3から下方へ噴射された熱風によって形成される環状の熱風領域8に対して樹脂粒子を噴射する複数個の樹脂粒子供給ノズル9が等間隔に配置されている。
【0019】
樹脂粒子は樹脂粒子供給ノズル9から環状の熱風領域8の内部から外方に向かって噴射された樹脂粒子は、環状の熱風領域8を通過時に加熱されて熱処理を受ける。すべての樹脂粒子は、環状の熱風領域の内部から外方へ向けて飛行する際に熱処理を受けるので、樹脂粒子は一様に加熱されて表面が軟化して球形化が進行する。
【0020】
また、処理槽内には、処理槽上部に設けた処理槽蓋体10に設けた空気導入口11から冷風が導入されて、樹脂粒子を速やかに冷却して熱処理を受けた樹脂粒子の相互が融着して大きな粒子となることが防止される。
【0021】
原料供給ノズル9から樹脂粒子を含有した分散流を環状の熱風領域8に向けて噴射させる際には、原料供給ノズル9から噴射される分散気流と熱風供給部材3から噴射される熱風領域8の熱風の流れ方向とがなす角度を調整して熱風処理時間を調整することができる。
【0022】
以上のように、本発明の樹脂粒子の熱処理装置においては、中心軸を鉛直方向に配置した環状の熱風供給部材の下部に設けた噴射口から鉛直に熱風を噴射することによって環状の熱風領域を形成し、熱風領域の中心部には、熱風領域に向けて樹脂粒子を噴射する樹脂粒子供給ノズルを設けて樹脂粒子を噴射したので、いずれの樹脂粒子も環状の熱風領域において等しく熱処理を受ける結果、円形度が優れた樹脂粒子を形成することができる。
【0023】
図2は、本発明の樹脂粒子の熱処理装置における熱風供給部材を説明する図であり、本発明の樹脂粒子の熱処理装置の部分斜視図である。
環状の熱風供給部材3の下部には、熱風噴射口4を有しており、環状の熱風供給部材3の上部には、複数の箇所に熱風供給マニホールド5が結合されており、熱風供給装置(図示せず)から供給された熱風が熱風供給部材3に均等に供給されて、下部の噴射口から熱風処理槽内へと噴射して、熱処理槽内において環状の熱風領域が形成される。
【0024】
また、環状の熱風供給部材3の内部には、整流板12が配置されて、熱風供給部材中の熱風流路を流れる熱風を整流して熱処理槽内へと供給される。形成された熱風領域に対しては、中心部から放射状に樹脂粒子が供給されて熱処理を受けるので、熱風中で樹脂粒子が会合して径が大きな樹脂粒子が生成する機会が減少し特性の優れた樹脂粒子を得ることができる。
【0025】
本発明の樹脂粒子の熱処理装置によって球形化処理を行う樹脂粒子としては、静電潜像の現像に使用するトナーを挙げることができ、結着剤樹脂、着色剤、帯電制御剤等を含有した組成物を硬化後に所定の大きさに粉砕したものである。
結着樹脂としてはトナー用樹脂として使用されている合成樹脂が使用可能であり、例えばポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、クロロポリスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体等のスチレン系樹脂でスチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン変成エポキシ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェニール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂等が単独又は複合して使用できる。
【0026】
また、着色剤としては、顔料、染料等を使用することができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、スピリットブラック、ランプブラック、マグネタイト、チタンブラック、黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、キノリンイエロー、タートラジンレーキ、赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカルシウム塩、エオシンレーキ、ブリリアントカーミン3B、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC、群青、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、カルコオイルブルー、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、ファイナルイエローグリーンG、ローダミン6G、キナクリドン、ローズベンガル(C.I.No.45432)、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシヅドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー5:1、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー162、ニグロシン染料(C.I.No.50415B)、金属錯塩染料、シリカ、酸化アルミニウム、マグネタイト、マグヘマイト、各種フェライト類、酸化第二銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸化物や、Fe、Co、Niのような磁性金属を含む磁性材料等が挙げられ、これらのうち少なくと1種を用いることができる。
【0027】
また、トナー粒子中にはワックスが含まれていても良い。ワックスとしては、例えば、オゾケライト、セルシン、パラフィンワックス、マイクロワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャー・トロプシュワックス等の炭化水素系ワックス、カルナバワックス、ライスワックス、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、キャンデリラワックス、綿ロウ、木ロウ、ミツロウ、ラノリン、モンタンワックス、脂肪酸エステル等のエステル系ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化型ポリエチレンワックス、酸化型ポリプロピレンワックス等のオレフィン系ワックス、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド等のアミド系ワックス、ラウロン、ステアロン等のケトン系ワックス、エーテル系ワックス等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を用いることができる。
【0028】
また、更に、磁性粉末、帯電制御剤、分散剤等が含まれていても良い。磁性粉末としては、例えば、マグネタイト、マグヘマイト、各種フェライト類、酸化第二銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸化物や、Fe、Co、Niのような磁性金属を含む磁性材料で構成されたもの等が挙げられる。
【0029】
帯電制御剤としては、例えば、安息香酸の金属塩、サリチル酸の金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、カテコールの金属塩、含金属ビスアゾ染料、ニグロシン染料、テトラフェニルボレート誘導体、第四級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、塩素化ポリエステル、ニトロフニン酸等が挙げられる。
【0030】
分散剤としては、例えば、金属石鹸、無機金属塩、有機金属塩、ポリエチレングリコール等が挙げられる。前記金属石鹸としては、トリステアリン酸金属塩(例えば、アルミニウム塩等)、ジステアリン酸金属塩(例えば、アルミニウム塩、バリウム塩等)、ステアリン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、鉛塩、亜鉛塩等)、リノレン酸金属塩(例えば、コバルト塩、マンガン塩、鉛塩、亜鉛塩等)、オクタン酸金属塩(例えば、アルミニウム塩、カルシウム塩、コバルト塩等)、オレイン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、コバルト塩等)、パルミチン酸金属塩(例えば、亜鉛塩等)、ナフテン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、コバルト塩、マンガン塩、鉛塩、亜鉛塩等)、レジン酸金属塩(例えば、カルシウム塩、コバルト塩、マンガン鉛塩、亜鉛塩等)等が挙げられる。前記無機金属塩、前記有機金属塩としては、例えば、カチオン性成分として、周期律表の第IA族、第IIA族、および第IIIA族の金属からなる群より選ばれる元素のカチオンを含み、アニオン性成分として、ハロゲン、カーボネート、アセテート、サルフェート、ボレート、ニトレート、およびホスフェートからなる群より選ばれるアニオンを含む塩等が挙げられる。また、添加剤としては、上記のような材料のほかに、例えば、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化セリウム等を用いてもよい。
【0031】
以上のようなトナー粒子を熱風によって熱処理した場合には、トナー粒子は様々な処理が行われ、トナー粒子の表面を溶融し粒子の形状を変えること、トナー粒子表面に付着した外添剤の付着状況を変えること、粒子の表面性状を変えること、更には、熱的な作用で表面を化学的に変性させる等の作用によって、円形度が優れ、画像形成特性が優れた樹脂粒子を得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下に、樹脂粒子としてトナー粒子を用いた実施例、比較例を示し本発明を説明する。
実施例1
(トナー粒子の調製)
以下の組成の
不飽和ポリエステル樹脂(軟化点 Tm=110℃) 100重量部
銅フタロシアニン顔料 5重量部
サリチル酸亜鉛錯体 2重量部
カルナバワックス(軟化点 Tm=75℃) 2重量部
を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山製)によって混合の後、二軸押出式混練機(東芝機械製TEM37)にて溶融混練してペレットを作製した。
得られたペレットを粒径1ないし2mmにハンマーミルで粗粉砕し、更にジェットミルで微粉砕し、気流式分級機で分級し体積平均粒径7.1μmの樹脂粒子を得た。なお、平均粒径は、電気抵抗法粒度分布測定装置(ベックマン・コールター社製マルチサイザーIII)で測定した体積分布D50で示した。
次いで、ヘンシェルミキサーにて、シリカ1重量部を混合してトナーを得た。
【0033】
(熱処理方法)
図1に示した、熱処理装置において、外径300mm、内径270mmの環状の熱風供給部材の中心軸を垂直に配置し、下部に噴出口を設け、環状の熱風供給部材の中心部に周方向に等間隔に16個の樹脂粒子供給ノズルを設けた。
熱風供給部材の下部の噴出口から中心軸下方に最高温度が250℃の熱風を、平均風速15m/sで環状に熱処理槽内に送風し、樹脂粒子供給ノズルから樹脂粒子を分散した空気を、鉛直線に対して角度30°、投入速度40kg/h、樹脂粒子を分散させた空気の流速40m/sで供給した。
また、熱処理槽の上部に設けらた空気導入口から冷却用の空気を15m/sの流速で熱処理槽内に導入した。
熱処理が終了したトナー粒子を以下の評価方法によって評価を行い、結果を表1に示す。
【0034】
比較例1
熱処理装置の熱風供給装置として、図3に示した内径120mmの円筒状の熱風供給部材の噴射口を下方に向けて鉛直に配置し、形成される円柱状の熱風領域の周囲に、16個の樹脂粒子供給ノズルを周方向に等間隔に設けて、実施例1と同様にしてトナー粒子の熱処理を行って、実施例1と同様に評価を行い、結果を表1に示す。
【0035】
(トナーの円形度)
円形度の測定は、フロー式粒子像解析装置(シスメックス株式会社製FPIA2100)を用いて行い、下記式(1)で表現した。
R=L0/L1…(1)
【0036】
(トナーの粒径の増大)
熱処理によって会合して粒径が増加したトナーを評価するために、熱処理の前後のトナーの平均粒径を、電気抵抗法粒度分布測定装置(ベックマン・コールター社製マルチサイザーIII)で測定した体積分布D50で示した。
【0037】
(かぶりの評価)
画像形成装置として、カラーレーザープリンタ(セイコーエプソン製 LP−3000C)の現像機に、かぶりの評価をするトナーを充填し、5000枚画像形成し、かぶりの有無を目視で判断した。
かぶりが全く無いものを優、僅かにかぶりが生じたが品質上の問題が無いものを良、全面にかぶりが生じたものを不良とした。
【0038】
【表1】
【0039】
実施例1は比較例1と比べて得られたトナーの円形度の分布の標準偏差、すなわち円形度SDが狭く、均一な形状の粒子が得られた。また、熱風中での粒子の合一による粒径増加の増加幅が小さかった。画質評価では、5000枚ランニング試験後もかぶりはほとんど発生せず、良好な結果が得られた。
また、比較例1は、実施例と比べて得られたトナーの円形度の分布が大きく、また、粒子の合一による粒径増加幅も大きかった。画質評価では、5000枚ランニング試験後に目立ったかぶりが見られた。
【0040】
【発明の効果】
本発明の樹脂粒子の熱風による熱処理装置においては、熱風処理槽内において形成される環状の熱風領域に対して中心部に等間隔に配置した樹脂粒子供給ノズルから樹脂粒子が放射状に噴射されるので、いずれの樹脂粒子供給ノズルから噴射された樹脂粒子も、熱風領域において同様の熱処理を受けると共に、放射状に噴射されて処理を受けるので、軟化した樹脂粒子が会合して大きな樹脂粒子が形成されることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の熱処理装置を説明する図である。
【図2】図2は、実施例の熱風供給部材を説明する図である。
【図3】図3は、従来の熱処理装置の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1…熱処理装置、2…熱処理槽、3…熱風供給部材、4…熱風噴射口、5…熱風供給マニホールド、6…樹脂粒子供給室、7…樹脂粒子供給部材、8…熱風領域、9…樹脂粒子供給ノズル、10…処理槽蓋体、11…空気導入口、12…整流板
Claims (4)
- 樹脂粒子を熱風で処理する熱処理槽と、熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、熱風中へ樹脂粒子を供給する樹脂粒子供給ノズルを有する樹脂粒子供給室を配置した熱風処理装置において、熱風供給部材は、中心軸を鉛直に配置し、下部に鉛直方向への噴射口を有する環状体であり、熱風供給部材の中心部には、外周に樹脂粒子供給ノズルを有する樹脂粒子供給室を設けたことを特徴とする樹脂粒子の熱処理装置。
- 熱風供給部材の上部の複数の箇所に熱風供給マニホールドが接続されたことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
- 画像形成装置に使用するトナーの熱処理用の装置であることを特徴とする請求項1または2記載の熱処理装置。
- 樹脂粒子を熱風によって処理する樹脂粒子の熱処理方法において、熱処理槽内に下方に向けて鉛直方向に形成された環状の熱風の流路の中央部から周囲の熱風に向けて樹脂粒子を供給して熱処理を行うことを特徴とする樹脂粒子の熱処理方法。
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