JP2004188552A - 枚葉切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間に亘って、ロール状に巻回された長尺シートを十分な精度で所定寸法に切断することができ、切断の際に大きな振動や騒音を発生させることがなく、かつ生産性もある程度高くすることができる枚葉切断装置を提供する。
【解決手段】原反供給装置と、この原反供給装置から供給されるロール状の長尺シートを切断して所定寸法の枚葉に切断する切断装置と、この切断装置で切断された枚葉を集積する集積装置とからなり、切断装置は、長尺シートのカットを行うシャーカッタと、このシャーカッタを間欠的に駆動する第1駆動源と、シャーカッタに長尺シートを所定長さだけ送り込む供給ロールと、この供給ロールを駆動する第2駆動源を有し、第1駆動源が、間欠的に駆動されるサーボモータであることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャーカッタを用いる枚葉切断装置に関し、特に、シャーカッタを用いて、原反供給装置から供給される長尺のロールシートを長手方向に所定長さ送って切断して所定寸法の枚葉に切断し、切断された枚葉を枚葉集積装置に集積する枚葉切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印画紙、写真用紙、インクジェット用紙、コピー用紙等の各種の紙製品や、各種のフィルム、プラスターシートやパップ剤等の薬剤シート、銅箔等の金属箔などのロール状の巻回された長尺シートは、枚葉切断装置によって所定寸法の枚葉(カットシート)に切断されている。
【0003】
このような従来の枚葉切断装置は、回転スリッタおよびシャーカッタ(ギロチンカッタ)を備える切断装置を有し、ロール状に巻かれた長尺シートを自動的に送って、送り方向と直交する幅方向に対して回転スリッタで切断し、幅方向が切断された長尺シートを間欠的に送って、送り方向である長手方向に対してシャーカッタ(ギロチンカッタ)で切断している。ここで、長尺シートの長手方向の切断を行うシャーカッタは、長尺シートの送りを一旦停止して、その切刃(上刃)を固定刃(下刃)に対して上下方向に移動させて長尺シートを切断する。
【0004】
このため、従来の枚葉切断装置の切断装置では、ギヤドモータおよび電磁クラッチを備えるシャーカッタの駆動装置を有し、シャーカッタを間欠駆動するために、ギヤドモータを連続回転させておいて、電磁クラッチ(電磁ブレーキ)をオンオフして、モータの回転軸の回転動作を断続して、モータの回転軸の1回転の回転動作を正確かつ確実にシャーカッタの切刃の上下動に伝達している。
【0005】
すなわち、この従来の切断装置では、ギヤドモータの回転軸と、シャーカッタの切刃を上下動させるためのカム、例えば偏心カムのカム軸との間に電磁クラッチを取り付け、偏心カムによってシャーカッタの切刃を上下方向に支持するフレームを上下方向に移動可能に支持し、ギヤドモータを連続回転させておき、電磁クラッチをオンして、ギヤドモータの回転軸とカム軸とを連結してカム軸を回転させ、まず、始めのカム軸の半回転による偏心カムの動作によってフレームを下方向に移動させ、シャーカッタの切刃を下方向に移動させ(下降させ)て、切刃と固定刃との間の長尺シートを切断し、次のカム軸の半回転による偏心カムの動作によってフレームを上方向に移動させ、シャーカッタの切刃を上方向に移動させ(上昇させ)て、電磁クラッチをオフして切刃を固定刃の上方の元の位置に戻し、その元の位置に正確に停止させている。
【0006】
このように、従来の切断装置では、ギヤドモータが連続回転している時に、シャーカッタの切刃を上下動させて正確に元の位置に停止させるためには、電磁クラッチをオンオフして、ギヤドモータの1回転の回転力を正確に断続して、カム軸を正確に1回転して停止させる必要がある。
しかしながら、この電磁クラッチを用いるものでは、電磁クラッチの擦り合わせを行った当初、例えば、切断装置の設置や調整後の所定期間は、電磁クラッチのオンオフによってギヤドモータの1回転をカム軸の1回転に正確かつ確実に伝達できるものの、所定期間を過ぎると、電磁クラッチの擦り合わせにずれや誤差を生じ、あるいは、塵や埃を噛むこともあり、さらに誤差を生じ、これが切断寸法や切断面の形状にずれや誤差を生じさせてしまうという問題があった。
また、従来の切断装置では、ギヤドモータを一定速度で連続回転させているので、供給ロールによる長尺シートの送り速度を自由に変更できず、切断速度や切断サイズの変更に対して、自由かつ簡単に対処できないという問題があった。
【0007】
また、この従来の切断装置では、シャーカッタの切刃の上下動を行わせるためのカム軸とギヤドモータの回転軸との接続および遮断を電磁クラッチで瞬間的に行っているため、大きな動荷重の振動が発生し、それに伴って大きな騒音(振動音)も発生するという問題があった。
また、この従来の切断装置では、供給ロールの送り速度を上げ、シャーカッタの駆動速度(切刃の上下動の速度)を上げて、生産性を上げようとしても、電磁クラッチによる瞬間的な断続によってさらに大きな動荷重の振動が発生し、それに伴って大きな振動音も発生するばかりか、寸法ずれなどの誤差も大きくなるために、生産性が上げられないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、長期間に亘って、ロール状に巻回された長尺シートを十分な精度で所定寸法に切断することができ、切断の際に大きな振動や騒音を発生させることがない枚葉切断装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記目的に加え、さらに、供給ロールによる長尺シートの送り速度を自由に変更でき、切断速度や切断サイズの変更に対して、自由かつ簡単に対処でき、また、生産性もある程度高くすることができる枚葉切断装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原反供給装置と、この原反供給装置から供給されるロール状の長尺シートを切断して所定寸法の枚葉に切断する切断装置と、この切断装置で切断された枚葉を集積する集積装置とからなる枚葉切断装置であって、前記切断装置は、前記長尺シートのカットを行うシャーカッタと、このシャーカッタを間欠的に駆動する第1駆動源と、前記シャーカッタに前記長尺シートを所定長さだけ送り込む供給ロールと、この供給ロールを駆動する第2駆動源を有し、前記第1駆動源が、間欠的に駆動されるサーボモータであることを特徴とする枚葉切断装置を提供するものである。
【0010】
ここで、前記切断装置は、さらに間欠的に駆動される前記サーボモータによって駆動され、前記シャーカッタの切刃の上下方向の移動を行う偏心カムを有し、前記シャーカッタは、前記供給ロールが前記長尺シートを前記所定長さだけ送って停止した時に、その切刃を上下方向に移動するが好ましい。
また、前記切断装置は、さらに、前記長尺シートに対し、その幅方向のカットを行う回転スリッタを有し、その長手方向のカットを行う前記シャーカッタが下流側に、前記回転スリッタが上流側に配置されている好ましい。
【0011】
また、前記第2駆動源は、間欠的に駆動されるサーボモータであり、前記第1駆動源の間欠駆動速度およびタイミングに同期して間欠駆動され、前記供給ロールを間欠的に駆動して前記長尺シートを前記シャーカッタの切刃の上下方向の動作に同期して前記シャーカッタに間欠搬送するのが好ましい。
または、前記切断装置は、さらに、前記供給ロールと前記シャーカッタとの間に、この供給ロールによって搬送される前記長尺シートを、前記シャーカッタの切刃の上下方向の動作に同期して、前記シャーカッタに間欠搬送する回転式ダンサーロール装置とを有するのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る枚葉切断装置を添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
なお、以下では、印画紙、写真用紙、インクジェット用紙、コピー用紙等の各種の紙製品、各種のフィルム、プラスターシートやパップ剤等の薬剤シート、銅箔等の金属箔などのロール状に巻回された長尺シートを、回転スリッタおよびシャーカッタを備える切断装置を有する枚葉切断装置を代表例として説明するが、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。
ここで、図1および図2は、それぞれ本発明の枚葉切断装置の一実施形態の全体を示す正面図および上面図である。また、図3は、図1および図2に示す枚葉切断装置の原反供給装置の搬送ロール装置とダンサーロール装置を示す正面図であり、図4は、図1および図2に示す枚葉切断装置の切断装置の正面図であり、図5は、図4に示す切断装置のシャーカッタ装置の詳細を示す側面図である。また、図6は、図4に示す切断装置の模式的構成図である。
【0013】
図1および図2に示す本発明の枚葉切断装置の一実施形態である長尺シートの枚葉切断装置10は、図1および図2の左側の上流側から右側の下流側に向かって、ロール状の長尺シートを送ることによって幅方向(送り方向の直交方向)および長手方向(送り方向)の切断加工が行われるもので、上流から順に、原反供給装置12、切断装置14および製品集積装置16に分けられる。
【0014】
原反供給装置12は、図1に示すように、原反となるロール状に巻かれた長尺シートWを保持するとともに、このロール状に巻かれた長尺シートWを巻き出して供給する巻き出し装置18、この巻き出し装置18から巻き出された長尺シートWのテンションを検出するテンション検出装置20、巻き出し装置18から巻き出された長尺シートWの巻き癖を除去する巻き癖除去装置22、巻き出された長尺シートWを保持して切断装置14に供給する搬送ロール装置24および切断装置14に供給するための長尺シートWに所定のテンションを付与するダンサーロール装置26から構成されている。
【0015】
また、切断装置14は、図1に示すように、長尺シートWを所定の幅で幅方向に切断する回転スリッタ装置28、長尺シートWの送り速度を検出するメジャーロール装置30、幅方向に切断された長尺シートWを供給する供給ロール装置32、および、幅方向に切断された長尺シートWを所定の長さで長手方向に切断するシャーカッタ装置34とから構成されており、製品集積装置16は、搬送コンベア装置36と製品ストック装置38とから構成されている。
【0016】
巻き出し装置18は、前述したように、原反となるロール状に巻かれた長尺シートWを保持するとともに、このロール状に巻かれた長尺シートWを巻き出して供給するものであって、原反となるロール状に巻かれた長尺シートWの巻き芯を1対の保持アーム44で保持するとともに、この保持アーム44を開閉することによってロール状の長尺シートWを交換可能とするものである。そして、この保持アーム44は、ロール状の長尺シートWの外形寸法に応じて保持アーム44の高さや間隔、ロール状に巻かれた長尺シートWの巻き出し位置等が調整可能となっている。
【0017】
巻き出し装置18に保持された長尺シートWは、搬送ロール装置24によって引き出されるが、保持アーム44に設けられたブレーキによって、たとえば5〜10kg程度のテンションを付与して巻き出されるようにコントロールされる。このテンションのコントロールは、テンション検出装置20によって長尺シートWのテンションを検出し、この検出されたテンションに応じて保持アーム44に設けられたブレーキの強さを制御することによって、長尺シートWが常時ほぼ一定のテンションで巻き出されるように調整される。
【0018】
ここで、本実施形態では、テンション検出装置20の中央の検出ロール46の支持台48にロードセル(図示しない)を配置し、このロードセルによって長尺シートWに付与されたテンションを検出するものであり、ロードセルにかかる負荷を検出して保持アーム44のブレーキにフィードバックし、ブレーキの強さを制御する。この保持アーム44に設けられたブレーキとしては、ブレーキの強さを任意に制御することができるパウダーブレーキを使用することが望ましい。
【0019】
巻き癖除去装置22は、巻き出し装置18から巻き出されたロール状の長尺シートWの巻き癖を除去するものであって、直径12mm程度のデカーラ50(小径のプーリ)によって、ロール状に巻かれていたことによって巻き癖がついてカールしている長尺シートWを反対向きに小さな曲率半径で曲げて巻き癖を除去するものである。この巻き癖除去装置22は、巻き出し装置18に保持されるロール状の長尺シートWの向きに応じてどちら側の巻き癖でも除去することができるように、デカーラ50の位置が長尺シートWの搬送面に対して上下に移動可能となっており、図示されない調整ねじ等によってデカーラ50の位置が調整されて固定されている。
【0020】
搬送ロール装置24は、巻き出し装置18から巻き出された長尺シートWを保持して駆動し、切断装置14に供給するものであって、図3により詳細に示されるように、上下1対のニップローラ56、58を有している。そして、上側のローラ56は油圧または空圧のシリンダ60で下側のローラ58に押圧されている。下側のローラ58は下方に配置された減速機付きの駆動モータ62で長尺シートWを送る方向に駆動されている。
【0021】
この上側のローラ56と下側のローラ58とは、長尺シートWを保持して巻き出し装置18から巻き出すとともに、長尺シートWを所定の速度で送るものであって、下側のローラ58が送り速度の基準となる駆動側となるので、耐磨耗性の高い焼入れ鋼や特殊鋼を研磨して仕上げてあることが望ましく、上側のローラ56は、挟持して搬送する長尺シートWに滑りが発生しないように下側のローラ58に押圧するものなので、ゴムなどの摩擦係数が高い材料とすることが望ましい。そして、このように構成することによって、巻き出し装置18から巻き出された長尺シートWのテンションに変動が生じても、滑りの発生を最小限に抑えて、下流の切断装置14にその影響を与えないようにすることができる。
【0022】
ダンサーロール装置26は、搬送ロール装置24から切断装置14に送られる長尺シートWに所定のテンションを付与するものであって、長尺シートWは、2個のアイドルローラ64と、2本の支持ロッド66で上下動可能に支持されているスライドブロック68に配置されたテンションローラ70との間に巻回されている。テンションローラ70は、左側に配置された1対のプーリ72、74に巻回されたチェーン76に連結されており、このチェーン76には重錘78が設けられている。
【0023】
したがって、2個のアイドルローラ64とテンションローラ70に巻回された長尺シートWは、支持ロッド66で支持されたスライドブロック68と重錘78との重さの差で下方に付勢されることになり、この荷重のほぼ1/2が長尺シートWに付与されるテンションとなって、テンションローラ70の上下方向の位置に関係なく一定の荷重となる。
【0024】
本実施形態の枚葉切断装置10は、このように構成されているので、例えば、巻き出し装置18から巻き出すときの5〜10kgであって、ロールの径などによって変動するテンションは搬送ロール装置24で遮断され、切断装置14に伝えられるテンションは、このダンサーロール装置26で付与される適正なテンション(例えば2〜3kg)となるので、長尺シートWを巻き出し装置18から安定して巻き出すために必要な5〜10kg程度の高いテンションによって生じていたロールの回転むらやスリップがなくなって、従来技術では0.3mm程度が限度であった切断装置14で切断する長尺シートの精度のバラツキを0〜0.1mm程度に向上することができる。
【0025】
テンションローラ70の位置は、上流側の搬送ロール装置24と下流側の供給ロール装置32との送り速度に差が生じると、当然のことながら、上方または下方に移動する。このため、1対のプーリ72、74の一方にプーリの回転方向の位置を検出する検出装置(図示しない)を設け、あるいはスライドブロック68に上下方向の位置を検出する検出装置(図示しない)を設けることによって、搬送ロール装置24と供給ロール装置32との送り速度の差を検出することができるので、この検出信号で搬送ロール装置24と供給ロール装置32の少なくとも一方の回転数を制御することによって、完全に同期した送り速度で長尺シートWを送ることができる。
【0026】
切断装置14は、原反供給装置12の下流側に配置され、 上流側から下流側に向かって、原反供給装置12のダンサーロール装置26で所定のテンションが付与された長尺シートWを幅方向に複数列に切断する回転スリッタ装置28と、回転スリッタ装置28で幅方向に複数列に切断された長尺シートWの送り量(送り長さ)を計測するメジャーロール装置30と、メジャーロール装置30で計測された送り量だけ長尺シートWを送り込む供給ロール装置32と、メジャーロール装置30で計測された所定送り量だけ供給ロール装置32によって送り込まれた長尺シートWを切断するシャーカッタ装置34とを有する。
【0027】
回転スリッタ装置28は、図4に示すように、長尺シートWの上側に配置された回転スリッタ80と、下側に配置されたバックアップローラ82とを有しており、回転スリッタ80の回転刃84で長尺シートWを所定の幅で幅方向に切断する。この回転スリッタ80の回転刃84は、V字状の鋭利な切刃を有しており、この回転刃84の切刃を長尺シートWの上側から、長尺シートWの下側に配置されたバックアップローラ82に向かって押圧することによって長尺シートWを切断するものであって、後述する供給ロール装置32による長尺シートWの移動によって、長尺シートWを切断するとともに回転スリッタ80の回転刃84が回転する。
【0028】
回転スリッタ80は、油圧または空圧のシリンダ86で上下方向に移動する横梁88にクランプ(図示せず)で固定されており、長尺シートWの幅方向の寸法と同じ間隔で配置された多数の回転スリッタ80によって長尺シートWを幅方向に切断する。ここで、回転スリッタ80は、長尺シートWの幅方向の寸法と同じ間隔で配置された回転スリッタ80の取付位置の微調整を行う調整歯車やシリンダ86で回転スリッタ80が下降して長尺シートWを切断する際の回転刃84の切り込み深さを調整するための調整ねじなどを備えているのが良い。
【0029】
回転スリッタ80の回転刃84を支持する下側のバックアップローラ82は、回転刃84の切刃が喰い込んでも傷がついたり磨耗したりすることの少ないゴムや軟質のプラスチック等の材質であって、詳細は後述するように、供給ロール装置32による長尺シートWの移動と同期して回転する。
【0030】
メジャーロール装置30は、長尺シートWの送り量(定速搬送の場合は送り速度)を検出するものであって、長尺シートWの移動によって回転する上下1対のニップロール96、98を有しており、上側のロール96は、油圧または空圧のシリンダ100で下側のロール98に押圧されている。この1対のニップロール96、98のいずれか一方にエンコーダ136(図6参照)等の回転検出機構を配置して、長尺シートWの移動によるニップロール96、98の回転によって長尺シートWの送り量を検出する。そして、この回転検出機構で検出した長尺シートWの送り量の所定のタイミングで後述するシャーカッタ装置34を作動して長尺シートWを長手方向に切断して、カットシート(枚葉)とする。
【0031】
供給ロール装置32は、回転スリッタ装置28で幅方向に切断された長尺シートWをシャーカッタ装置34に供給するものであって、上下1対のニップロール102、104を有しており、上側のロール102は、油圧または空圧のシリンダ106で下側のロール104に押圧されている。そして、下側のロール104は、図示例ではACサーボモータ108によって、間欠的に回転駆動されるとともに、この供給ロール装置32で送られる長尺シートWの送り速度と前述した回転スリッタ装置28のバックアップローラ82における長尺シートWの送り量との間に送り量の誤差が生じないように、チェーン110で連動して長尺シートWの送り量が一致するように構成されている。
【0032】
図4に示すシャーカッタ装置34は、幅方向に切断された長尺シートWを所定の長さで長手方向に切断するものであって、長尺シートWを一旦停止して、所定送り量の長尺シートWを切断する。
図5に、図4に示すシャーカッタ装置34の詳細を示す。ここで、図5は、図4のV−V線から見たシャーカッタ装置34の左側の一部の側面図である。
なお、このシャーカッタ装置34は、原反となる長尺シートWの幅より長いカッタで切断するものであり、全体の幅は非常に広くなるので、図5では左側の一部のみを示している。当業者であれば、シャーカッタ装置34の中央部は、図5の右側の構造の繰り返しであり、右側には、本願の特徴とする第1駆動源であるACサーボモータ122を除いて、 図5の左側とほぼ同様の機構が設けられていることは容易に理解できる筈である。
【0033】
図5に示すシャーカッタ装置34を供給ロール装置32による長尺シートWの所定の送り量に同期して動作させる機構は、長尺シートWがシャーカッタ112の上刃(切刃)114と下刃(固定刃)116との間に所定の送り量だけ送られた時点で、 本願の特徴とする第1駆動源であるACサーボモータ122をオンすることにより駆動される偏心カム130によって、固定されたシャーカッタ112の下刃116に対してシャーカッタの上刃114を、長尺シートWの上側から下方向に移動(下降)させて、長尺シートWを所定寸法に切断し、切断後、上方向に移動(上昇)させて、元の位置に復帰させるものである。前述したメジャーロール装置30の回転検出機構(エンコーダ)で検出された長尺シートWの送り量が所定の送り量となったタイミングで、シャーカッタ装置34の作動信号が送出され、この作動信号によってサーボモータ122が作動して偏心カム130が1回転して停止する。
【0034】
基台118に配置されたカム軸128に固定された偏心カム130がリンク132を介してフレーム134に連結されている。このフレーム134は、上下方向に移動自在に基台118に設けられており、フレーム134の上端側には梁140が取り付けられ、 この梁140には、取付台126を介してシャーカッタの上刃114が固定されている。
ここで、カム軸128、偏心カム130、リンク132、フレーム134および梁140は、基台118に設けられた上刃114(取付台126)の駆動機構を構成する。
【0035】
一方、基台118に載置されたブロック120には、取付台124を介してシャーカッタの下刃116が固定されている。
そして、取付台124を介してブロック120に固定されたシャーカッタの下刃116に対して、取付台126を介して上下方向に移動可能な梁140に固定された上刃114が正確にかみ合うように、上側の上刃114の取付台126と下側の下刃116の取付台124とは、ガイドピン146によって横方向に移動しないように案内されている。
【0036】
上刃114の駆動機構は、上述したように構成されているので、メジャーロール装置30の回転検出機構から所定のタイミングで作動信号が送出されると、ACサーボモータ122が断続的に作動して、カム軸128が1回転して停止する。このとき、偏心カム130が1回転することによって、リンク132で連結された第1のフレーム134が、上下方向に1往復するすることによって、上刃114が固定された梁140も上下方向に1往復する。
【0037】
この時、 カム軸128に固定された偏心カム130の1回転による上刃114の1往復も移動速度が大幅に変動するが、最高速度となる位置で長尺シートWを切断することによって切断に要する時間が最短となる。また、カム軸128に固定された偏心カム130の1回転に要する時間、すなわち上刃114を上下方向に1往復させる時間は、極力短くすることが望ましい。すなわち、本実施形態におけるシャーカッタ装置34は、供給ロール装置32によってシャーカッタ112に送られた長尺シートWが所定の送り量となった時点で、供給ロール装置32による長尺シートWの送りを停止し、 上刃114を上下方向に1往復させ、長尺シートWを長手方向の所定の長さに切断するものである。
【0038】
図6は、本発明の長尺シートの枚葉切断装置10の切断装置14のメジャーロール装置30、供給ロール装置32およびシャーカッタ装置34の動作系を模式的に示す構成図である。
図6に示すように、1対のニップロール102、104からなる供給ロール装置32の下側のニップロール104がACサーボモータ108によって回転駆動されると、長尺シートWは、図中右方向に搬送される。この時、1対のニップロール96,98からなるメジャーロール装置30の下側のニップロールに取り付けられたエンコーダ136によって、供給ロール装置32の1対のニップロール102、104によって搬送される長尺シートWの搬送量、すなわち、シャーカッタ装置34のシャーカッタ112への長尺シートWの送り量が検出される。
【0039】
この時、エンコーダ136によって検出された長尺シートWの搬送量、すなわち、送り量(検出信号)は、制御装置138に伝送される。制御装置138は、供給ロール装置32およびシャーカッタ装置34のACサーボモータ108および122にも接続されており、エンコーダ136からの検出信号によって、供給ロール装置32およびシャーカッタ装置34のACサーボモータ108および122を制御する。
すなわち、制御装置138は、エンコーダ136によって検出された長尺シートWの搬送量、すなわち、送り量(検出信号)を受け取り、ACサーボモータ108の回転制御を行い、供給ロール装置32による長尺シートWの搬送速度や搬送量(送り量)を制御する。
【0040】
ここで、制御装置138は、エンコーダ136からの検出信号(長尺シートWの送り量(搬送量)が所定の送り量となった時点で、供給ロール装置32のACサーボモータ108に停止信号を伝送して停止させ、長尺シートWの搬送を停止させるとともに、シャーカッタ装置34のACサーボモータ122に動作信号を送り、ACサーボモータ122をオンして、回転駆動を開始させ、正確に1回転させて、偏心カム130を介してシャーカッタ112の上刃114下上動させて1往復させ、所定送り長さの長尺シートWを正確に切断して、ACサーボモータ122をオフして停止させる。
この時、制御装置138は、シャーカッタ装置34のACサーボモータ122をオフさせるとともに、供給ロール装置32のACサーボモータ108をオンさせ、再び、長尺シートWの搬送を開始させる。
【0041】
このように、供給ロール装置32による長尺シートWの搬送動作とシャーカッタ装置34による長尺シートWの切断動作とは、それぞれ、メジャーロール装置30のエンコーダ136の検出信号に基づいて制御装置138によって制御されるACサーボモータ108および122によって制御される。
【0042】
上述したように、本発明においては、シャーカッタ装置34のシャーカッタ112の上刃114を上下1往復させるための偏心カム130のカム軸128の1回転の駆動を、このカム軸128を直接駆動するACサーボモータ122を正確に1回転させることによって実現している。ACサーボモータ122では、電気的にオンオフすることにより、容易に正確に1回転させることができる。また、ACサーボモータ122は、その回転駆動の制御を電気的なオンオフによって行い、それによってカム軸128の回転・停止を制御するものであるので、従来の切断装置のように、電磁クラッチでシャーカッタを駆動するカム軸の回転・停止を行うものに比べ、クラッチのかみ合い誤差などを発生させることがないので、長期間に亘って、ロール状に巻回された長尺シートを十分な精度で所定寸法に切断することができ、また、振動や騒音の発生がない。
【0043】
また、供給ロール装置32の回転駆動をACサーボモータ108で行う場合、供給ロール装置32の一対のニップロール102,104の回転・停止を正確かつ確実に瞬時に行うことができるので、長尺シートWの搬送・停止を正確かつ確実に瞬時に行うことができる。さらに、供給ロール装置32による長尺シートWの搬送速度(送り速度)や搬送量(送り量)を、自由に変更できる。このため、シャーカッタ装置34のACサーボモータ122によって、シャーカッタ装置34の切断動作、すなわちシャーカッタ112の上刃114を上下動の速度やタイミングやサイクル速度が変った場合であっても、自由かつ簡単に追随して、長尺シートWの搬送速度(送り速度)や搬送量(送り量)を変更できる。
従って、この場合には、供給ロール装置32による長尺シートWの送り速度を自由に変更でき、切断速度や切断サイズの変更に対して、自由かつ簡単に対処でき、また、生産性もある程度高くすることができる。
【0044】
シャーカッタ装置34の下流側には、搬送コンベア装置36(図1および図2参照)が近接して配置され、シャーカッタ装置34によって切断されたカットシートWを直ちに受け取り、下流側の製品ストック装置38に搬送する。シャーカッタ装置34のシャーカッタ112と、搬送コンベア装置36の上流側の端部との距離を、最小カットシート長さより十分短くすることによって、カットシートWのカールなどによって、シャーカッタ装置34の切断刃114および116から搬送コンベア装置36への乗り移りに失敗するなどの事故を完全に防止することができる。
搬送コンベア装置36は、下流側にあるので、搬送コンベア装置36の上面は、下刃116の上面より低い位置に配置されている。特に、下刃116の上面と下流側の搬送コンベア装置36の上面との高さの差は、下刃116とコンベア装置36とが干渉することなく、切断された長尺シートWをスムーズに受け渡しするために必要なものであり、例えば、約20mmに設定されている。搬送コンベア装置36のその他の構成は、従来技術とほぼ同様なので、ここでは説明を省略する。
【0045】
搬送コンベア装置36の上方には、搬送される長尺シートWの浮き上がりを防止するために、任意の数の押さえローラ148が設けられている。この押さえローラ148は、取付軸に取り付けられており、整列して搬送される長尺シートWが、風などの外乱によって乱れるのを防止するために、自重または軽い付勢力で上から押さえるものである。
【0046】
製品ストック装置42は、搬送コンベア装置40で整列して搬送された長尺シートWを受け取って、載置台に積み重ねてストックするものであり、ストッパー機構や長尺シートWの厚さに応じて上下する載置台の上下機構等を有しているが、いずれも、従来技術とほぼ同様の機構を採用しているので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0047】
なお、上述の例では、供給ロール装置32およびシャーカッタ装置34の駆動源としてACサーボモータを用いているが、本発明はこれには限定されず、サーボモータであればよく、例えばDCサーボモータ等を用いてもよい。
また、供給ロール装置32の駆動源としては、長尺シートの間欠搬送ができれば、サーボモータ以外のモータを用いてもよい。
【0048】
次に、本発明の他の実施形態として、上述の実施形態の供給ロール装置32とシャーカッタ装置34との間に回転式ダンサーロール装置を配し、このダンサーロール装置によって、シャーカッタ装置34の切断動作に同期して、長尺シートWを間欠搬送する例について説明する。
図7は回転式ダンサーロール装置の要部を拡大して描いた正面断面図、図8は同斜視図である。
【0049】
回転式ダンサーロール装置224は、図8にその詳細が斜視図で示されているように、主な構成として、2本の固定ロール226、228と、下方に配置された回転するディスク230に偏心して設けられた偏心ロール232とからなっている。この固定ロール226、228は、位置が固定されているために固定ロールと称しているものであって、両端部が両側の側壁234に取り付けられており、図示しないボールベアリング等を使用して容易に回転できるように形成されていて、その長さは長尺シートWの幅より長く形成されている。
【0050】
また、ディスク230も両側の側壁234に配置されており、図示しない駆動モータによって所定の回転数で矢印の方向に回転し、両側のディスク230が同期して回転する。この駆動モータは制御装置138(図6参照)に接続され、制御装置138からの信号に従ってディスク230を回転・停止させる。そして、ディスク230は、1回転毎に偏心ロール232が最下端となる位置で停止することが望ましい。偏心ロール232は、両端部がディスク230に偏心して取り付けられており、偏心量は任意に調整可能となっている。そして、固定ロール226、228と同様に、図示しないボールベアリング等を使用して容易に回転できるように形成されていて、その長さは長尺シートWの幅より長く形成されている。
【0051】
ここで、図8では、図を明瞭にするために、図示していないが、上流側の固定ロール226および下流側の固定ロール228にはそれぞれ、長尺シートWを介してニップロールおよび送りロールが押圧されている。また、下流側の固定ロール228に押圧される送りロールは、図示されない駆動モータによって駆動される。この駆動モータは、制御装置138(図6参照)に接続されており、制御装置138からの信号に従って回転および停止して、長尺シートWをシャーカッタ装置34へ間欠的に送り出す。
【0052】
長尺シートWは、図8に示すように、上流側の固定ロール226の上側(ニップロールとの間)から、偏心ロール232の下側を通って下流側の固定ロール228の上側(送りロールとの間)に達するように懸け回されているので、ディスク230が回転することによって長尺の用紙Wの送り速度が変化する。すなわち、長尺の用紙Wが逆流しないように下流側の固定ロール228および送りロールでしっかりと固定されているときには、ディスク230が回転することによって、偏心して設けられた偏心ロール232は、図7に示すように、偏心量eを半径とする軌跡f上を移動するので、この回転式ダンサーロール装置224の内部に懸け回されている用紙Wの長さは、偏心ロール232が最下端に位置する実線のときの長さと最上端に位置する想像線のときの長さとの間で変化し、この長さの差が偏心ロール232の1回転毎に用紙Wを送る間欠的な送り量となる。
【0053】
この用紙Wの長さの変化量Lは、直角三角形の性質を利用した簡単な計算で求めることができる。すなわち、固定ロール226、228の中心位置の下方にディスク230があるときには、図7に示すように、
a :固定ロール226、228間の距離の1/2
b :固定ロール226、228とディスク230との上下方向の距離
e :偏心ロール232の偏心量
1 :固定ロール226、228の直径
2 :偏心ロール232の直径
とすると、
L=2×((a2 +(b+e)2 −((d1 +d2 )/2)2 1/2 −(a2 +(b−e)2 −((d1 +d2 )/2)2 1/2
となる。
【0054】
また、用紙Wの送り速度は、偏心ロール232が最上端となる位置から、回転にしたがってサインカーブ状に増加および減少して最下端の位置で0(ゼロ)となり、その後の回転は用紙Wのたるみとなる。そして、このたるみが、長尺シートWをシャーカッタ装置34に送り込むことができる送りピッチとなる。ここで、長尺の用紙Wの送り速度がサインカーブ状に増加するので、用紙Wの送り速度が高速になっても無理なく用紙Wの引き出すことができる。また、用紙Wの送り量は、ディスク230に配置された偏心ロール232の偏心量eを任意の調整機構242で調整することで容易に調整することができる。
【0055】
したがって、回転式ダンサーロール装置224のディスク230の回転とシャーカッタ装置34の上下ストロークとを完全に同調させて回転し、偏心ロール232が最下端となる位置で、シャーカッタ装置34に用紙Wの送り込みを開始するように構成すると、回転式ダンサーロール装置224のディスク230とシャーカッタ装置34とを連続運転しても、シャーカッタ装置34の上下ストロークに同期して用紙Wを供給することができる。
【0056】
しかし、実際には、シャーカッタ装置34のストロークと回転式ダンサーロール装置224のディスク230の回転を完全に同調させることは困難なので、ディスク230の回転をわずかに早くして、ディスク230の1回転毎に偏心ロール232が最下端となる位置で停止し、シャーカッタ装置34のストロークの上昇端(正確には用紙Wの送り込みを開始できる位置)でディスク230の回転が開始するように構成することが望ましい。このように構成することによって、シャーカッタ装置34の加工タイミングに同期してディスク230を回転することが可能になり、シャーカッタ装置34の上下ストロークと用紙Wの送り込みとを常に同期させて運転することができる。
【0057】
固定ロール228とこれに押圧する送りロールは、シャーカッタ装置34の上下ストロークに同期して間欠的に運転されるものであり、また、前述したように、ディスク230に配置された偏心ロール232が回転する際に長尺の用紙Wが逆流しないように固定ロール228と送りロールとでしっかりと固定しなければならないので、固定ロール228と送りロールとの少なくとも一方は逆回転しない構造とする必要がある。
【0058】
また、用紙Wに無理な力を掛けないために、用紙Wのたるみに対応する所定のパターンで変化する可変速ロールとすることが望ましい。あるいは、わずかなたるみの発生は許容できるときには、偏心ロール232の回転による用紙Wのたるみの発生量より、固定ロール228と送りロールとによる送り量をわずかに遅くして、用紙Wに無理な力がかかることを防止することができる。
【0059】
このように、供給ロール装置32とシャーカッタ装置34との間に回転式ダンサーロール装置224を設け、これによりシャーカッタ装置34の切断動作と同期した間欠送りを実現する場合には、供給ロール装置32は間欠的に駆動されなくともよい。
【0060】
本発明の枚葉切断装置で切断されるシートとしては、普通紙や各種のコーティング紙、プラスチックフィルム、プラスチックシート、布地、不織布、金属箔や、これらの多層体、さらに、これらに薬剤や接着剤等を塗布したものなど、各種のシート状被加工物が例示される。また、シャーカッタ装置34の切断刃(上刃114および下刃116)をパンチとダイスにかえることによって、打ち抜き装置に採用することもできる。
【0061】
また、上述の例では、切断装置として、静止した長尺シートを切断するシャーカッタ装置を使用しているが、本発明はこれには限定されず、シャーカッタ装置が長尺シートの搬送機構を有し、あるいは、長尺シートの搬送速度と同じ速度で移動する移動機構を有し、長尺シートを搬送すると共に、その搬送機構または移動機構に固定された切断刃で長尺シートを切断するフライングシャーカッタ装置を、切断装置として使用してもよい。
【0062】
以上、本発明に係る枚葉切断装置について、種々の実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記種々の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明によれば、長期間に亘って、ロール状に巻回された長尺シートを十分な精度で所定寸法に切断することができ、切断の際に大きな振動や騒音を発生させることがない枚葉切断装置を提供できる。
また、本発明において、供給ロールをサーボモータで回転駆動する形態では、上記効果に加え、さらに、供給ロールによる長尺シートの送り速度を自由に変更でき、切断速度や切断サイズの変更に対して、自由かつ簡単に対処でき、また、生産性もある程度高くすることができる枚葉切断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枚葉切断装置の一実施形態の全体を示す正面図である。
【図2】図1に示す枚葉切断装置の全体を示す上面図である。
【図3】図1および図2に示す枚葉切断装置の原反供給装置の搬送ロール装置とダンサーロール装置を示す正面図である。
【図4】図1および図2に示す枚葉切断装置の切断装置の正面図である。
【図5】図4に示す切断装置のシャーカッタ装置の詳細を示す部分側面図である。
【図6】図4に示す切断装置の模式的構成図である。
【図7】回転式ダンサーロール装置の要部を拡大して描いた正面断面図である。
【図8】回転式ダンサーロール装置の要部を拡大して描いた斜視図である。
【符号の説明】
10 枚葉切断装置
12 原反供給装置
14 切断装置
16 製品集積装置
18 巻き出し装置
20 テンション検出装置
22 巻き癖除去装置
24 搬送ロール装置
26 ダンサーロール装置
28 回転スリッタ装置
30 メジャーロール装置
32 供給ロール装置
34 シャーカッタ装置
36 搬送コンベア装置
38 製品ストック装置
44 保持アーム
46 検出ロール
48 支持台
50 デカーラ
56,58 ローラ
60 シリンダ
62 駆動モータ
64 アイドルローラ
66 支持ロッド
68 スライドブロック
70 テンションローラ
72,74 プーリ
76 チェーン
78 重錘
80 回転スリッタ
82 バックアップローラ
84 回転刃
86 シリンダ
88 横梁
96,98 ニップロール
100 シリンダ
102,104 ニップロール
106 シリンダ
108 ACサーボモータ
110 チェーン
112 シャーカッタ
114 上刃
116 下刃
118 基台
120 ブロック
122 ACサーボモータ
124,126 取付台
128 カム軸
130 偏心カム
132 リンク
134 フレーム
136 エンコーダ
138 制御装置
140 梁
146 ガイドピン
148 押さえローラ
224 回転式ダンサーロール装置

Claims (5)

  1. 原反供給装置と、この原反供給装置から供給されるロール状の長尺シートを切断して所定寸法の枚葉に切断する切断装置と、この切断装置で切断された枚葉を集積する集積装置とからなる枚葉切断装置であって、
    前記切断装置は、前記長尺シートのカットを行うシャーカッタと、このシャーカッタを間欠的に駆動する第1駆動源と、前記シャーカッタに前記長尺シートを所定長さだけ送り込む供給ロールと、この供給ロールを駆動する第2駆動源を有し、
    前記第1駆動源が、間欠的に駆動されるサーボモータであることを特徴とする枚葉切断装置。
  2. 前記切断装置は、さらに、間欠的に駆動される前記サーボモータによって駆動され、前記シャーカッタの切刃の上下方向の移動を行う偏心カムを有し、
    前記シャーカッタは、前記供給ロールが前記長尺シートを前記所定長さだけ送って停止した時に、その切刃を上下方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の枚葉切断装置。
  3. 前記切断装置は、さらに、前記長尺シートに対し、その幅方向のカットを行う回転スリッタを有し、
    その長手方向のカットを行う前記シャーカッタが下流側に、前記回転スリッタが上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の枚葉切断装置。
  4. 前記第2駆動源は、間欠的に駆動されるサーボモータであり、前記第1駆動源の間欠駆動速度およびタイミングに同期して間欠駆動され、前記供給ロールを間欠的に駆動して前記長尺シートを前記シャーカッタの切刃の上下方向の動作に同期して前記シャーカッタに間欠搬送することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の枚葉切断装置。
  5. 前記切断装置は、さらに、前記供給ロールと前記シャーカッタとの間に、この供給ロールによって搬送される前記長尺シートを、前記シャーカッタの切刃の上下方向の動作に同期して、前記シャーカッタに間欠搬送する回転式ダンサーロール装置とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の枚葉切断装置。
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