JP2004185431A - 生活状況環境表現装置及び表現装置 - Google Patents

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Yasuhiro Sugawara
康博 菅原
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Abstract

【課題】居住者の生活状況・生活環境を見守ることができ、異常が発生した場合には、異常に関連する情報を送信して、いち早く対応することのできる生活状況環境表現装置及び表現装置を提供する。
【解決手段】生活状況環境表現装置は、センシングの対象である住宅に設置、又は直接携帯して、宅内環境,宅内設備,宅内機器,居住者の行動,居住者の動きや姿勢,居住者の生体情報を把握するセンシング機能部1と、センシング機能部1により得られたセンサデータを生活状況や宅内環境を示す情報に変換する変換機能部2と、センシングの対象から、状況を把握したい人に情報を伝達する通信機能部3と、状況を把握したい人の日常生活の中で普段目に触れる場所に設置される、又は日常的に携帯され、情報を表現する表現機能部4と、表現機能部4の周囲の環境を計測する環境計測装置7とを備え、計測結果に基づいて表現機能部4による表現を変化させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅に設置して生活状況・生活環境を表現する生活状況環境表現装置及び表現装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢化社会の到来により、高齢者世帯向けの各種サービスが提供されている。例えば、地域で老人世帯を見守るサービスとして、老人世帯に非常コールボタンを設置し、その非常コールボタンの操作による非常通報を受信するセンターをその地域内(例えば、消防署等)に設け、老人に異常が発生した場合に、その非常コールボタンを押してもらうことで、非常通報を受信したセンターから例えば消防署員が駆けつけるといったシステムがある。
【0003】
また、特許文献1には、高齢者の生活状況をインターネットを使用して、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)の画面上で見ることができる生活状況環境表現装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、表現方法としてパソコンに疑似生物機器を接続してインターフェースの性能を向上させる情報処理装置及び疑似生物機器が、特許文献3には、電話の着信を人形の動作で知らせる電話着信告知人形が、特許文献4には、メールソフトに依存せずにメールの着信を玩具によって知らせる情報着信通知玩具装置がそれぞれ開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−74561号公報(図1)
【特許文献2】
特開2000−135384号公報(図1)
【特許文献3】
特開平11−308305号公報(図1)
【特許文献4】
特開2000−341374号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の生活見守りシステムにあっては、以下のような問題点があった。
(1)パソコンの画面で見るためには、パソコンを立ち上げる必要がある。医療・福祉の専門家が業務の一部として使用する場合には十分有効なシステムであるが、家族やプライベートな関係で日常生活の中で継続的・日常的に見守りを行おうとする場合には、様子を知るためにパソコンを立ち上げることは、負担を感じる人もいる。
(2)また、本来暮らしの中で「状態や状態の変化といった情報」は「気付く」といった方法で受け取ることが自然であるが、情報端末による情報の受信方法は、自らアクセスして受け取るか、情報の着信を知らされて見に行くかいずれかの方法になる。メールの着信のように、気付く程度に音や振動で知らせて、後で見に行かせるという方法もあるが、情報を見ることを要求しており、ある程度の利用の習慣化が必要であり、日常生活の中で自然に気付かせるといった方法で情報を提供しているとはいえない。
(3)また、常時表示されているディスプレー上に表現する方法があるが、例えば、玄関に来訪者があった場合に映像を映したり、台風等で警報が出たことを表示するなど、積極的に見ることを強要する情報については違和感がないが、日常生活上で「気付く」という方法で情報は提供できない。
【0007】
特に、一人暮らしの高齢者の日常生活の様子などは、心配であり、気になるので知りたいとは思うが、監視カメラで見ていたいとは思わない。もし、一緒に暮らしていれば、顔を合わせた機会に、顔色や態度で何かあれば気付くし、いつもの時間や場所に居ないと変だな気付いたりして、決して監視などしない。また、二世帯住宅や近所に暮らしている場合には、偶然会ったり、普段の生活習慣の中で、いつもの場所や時間に出かけたり、会ったりすることで安心を得ているのが自然の行為である。最近、外出が減ったなと気付くと、少し気を付けて見るようにして、それとなく話しを聞いてみるという方法で、同一情報源に対して受け手側の態度を変えて対応するのが自然な情報の受け方である。
【0008】
これまで、遠隔の情報をこのような手法で提供する方法が開発されておらず「気付かせる」ことを基本に持つ装置もなかった。
また、コンピュータに接続する疑似生物機器や玩具は、インターフェースの改善であって、上記課題を解決しない。
さらに、電話の着信やメールの着信を玩具で知らせる方法は、通知の方法を工夫したものであって上記課題を解決しない。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザに負担をかけることなく、居住者の生活状況・生活環境を表現することのできる生活状況環境表現装置及び表現装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、居住者の生活状況・生活環境を見守ることができ、異常が発生した場合には、異常に関連する情報を送信して、いち早く対応することのできる生活状況環境表現装置及び表現装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の生活状況環境表現装置は、宅内環境、宅内設備、宅内機器、居住者の行動、又は居住者の生体情報を検知する検知手段と、前記検知された情報を居住者の生活状況を表す情報として伝達する通信手段と、前記通信手段により伝達された情報を表現する表現手段と、前記表現手段が設置されている周囲の環境を計測する計測手段と、前記計測結果に基づいて前記表現手段による表現を変化させる制御手段とを備えることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、パソコンを立ち上げたり、表示装置を設置することなく、居住者の様子を知ることができるとともに、受けて側の状態に合わせて表現を変化させることにより、擬似的なインタラクティブ状況を作り出すことが可能になる。
【0013】
前記計測手段は、前記表現手段の周囲に人がいることを検知する、人感センサ、騒音センサ、振動センサ、COセンサ、又は湿度センサのうちいずれか1つ以上を用いる構成によれば、表現手段の周囲に人がいることを検知することができる。
【0014】
また、前記制御手段は、前記計測手段により前記表現手段の周囲に人がいることを検知したとき、前記表現手段の表現動作を開始し、前記人がいなくなったことを検知すると前記表現動作を停止する構成によれば、受けて側の状態に合わせて表現を可動/停止させることで擬似的なインタラクティブ状況を作り出すことができる。
【0015】
また、前記制御手段は、前記計測手段により前記表現手段の周囲に人がいることを検知したとき、前記表現手段の表現動作を開始し、一定時間検知しなくなると前記表現動作を停止し、さらに、表現すべき情報が更新されると、前記表現動作の開始を受け付ける待機状態にする構成によれば、受けて側の人がずっと移動しなかった場合であっても状態に合わせて表現を可動/停止させることができ、より擬似的なインタラクティブ状況を作り出すことができる。
【0016】
また、前記制御手段は、前記計測結果を人の活動量の各段階に分類し、前記分類した各段階に応じて前記表現手段による表現の変化の程度を変える構成によれば、受けて側の人の活動状態に合わせて表現を変えることでより一層擬似的なインタラクティブ状況を作り出すことができる。
【0017】
前記制御手段は、前記検知された情報に基づいて居住者の行動を推定し、前記表現手段は、前記推定された居住者の行動の情報を表現する構成によれば、居住者の行動を推定して居住者の様子を知ることができる。
【0018】
前記制御手段は、居住者の非日常を判断し、前記表現手段は、前記非日常の状態を表現する構成によれば、居住者に異常等があった場合にその様子を特別に表現することが可能になる。
【0019】
前記表現手段は、バーチャルフラワー等の動物・植物を模した装飾的な置物、マスコットやキャラクター、ロボット等の形態を持つ置物であって、光の色や強さやパターン、装置の動きや動きのパターン、音や音楽や音声や動物の鳴き声や擬音の調子や音量、臭いの種類や強度、又はこれらの組み合わせにより情報を表現する構成によれば、受けて側に設置されて違和感のない置物等の表現により居住者の様子を知ることができる。
【0020】
本発明の表現装置は、動物・植物、マスコットやキャラクター、ロボット等の形態を有し、光や動きにより形態変化を表現する表現装置において、情報を受信する受信手段と、設置される周囲の環境を計測する計測手段と、前記受信した情報に基づいて、光の色や強さやパターン、装置の動きや動きのパターン、音や音楽や音声や動物の鳴き声や擬音の調子や音量、又はこれらの組み合わせにより情報を表現するとともに、前記計測結果に基づいて前記表現を変化させる制御手段とを備える構成によれば、受けて側に設置されて違和感のない表現が可能であるとともに、表現を変えることで、自然な気付きを生み出すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な生活状況環境表現装置及び表現装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0022】
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態の生活状況環境表現装置の基本構成を示す概略図である。
図1において、生活状況環境表現装置は、センシングの対象である住宅に設置、又は直接携帯して、宅内環境,宅内設備,宅内機器,居住者の行動,居住者の動きや姿勢,居住者の生体情報を把握するセンシング機能部1(検知手段)と、センシング機能部1により得られたセンサデータを生活状況や宅内環境を示す情報に変換する変換機能部2(変換手段)と、センシングの対象から、状況を把握したい人に情報を伝達する通信機能部3(通信手段)と、状況を把握したい人の日常生活の中で普段目に触れる場所に設置される、又は日常的に携帯され、情報を表現する表現機能部4(表現手段)と、表現機能部4の周囲の環境を計測する環境計測装置7(計測手段)とを備えて構成される。
【0023】
センシング機能部1は、宅内の状況又は、居住者の生活ぶりや行動を把握するためのセンサであり、具体的には、人感センサ、ドアスイッチ等のオン/オフ状態を検出するスイッチ、マットスイッチ、水道センサ、ガスセンサ、電流センサ、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、音センサ、カメラ、バイタルセンサ、傾斜センサなどがある。
【0024】
変換機能部2は、センサデータを、居住者の生活状況又は宅内の環境を表現する情報に変換する機能部であり、具体的には、滞在している場所(部屋)、行動量、健康状態、設備の利用、機器の利用、室内の明るさ、室内の温度や湿度、室内の騒音、又はこれらの変化の情報に変換する。
【0025】
通信機能部3は、センシングの対象と該対象の状況を把握したい人とは互いに離れた場所に存在しており、情報を伝達するための通信手段である。具体的な通信手段は、大別して以下の3つの方法がある。
(1)ポイント・ツー・ポイント型:電話、ISDN(Integrated Services Digital Network)のパケット通信、携帯電話、携帯電話網のパケット通信、無線LAN、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いたインターネット通信
(2)ネットワーク型:メール、Webメール、FTP(File Transfer Protocol)を用いた通信
(3)センター通信型:センターまで「ポイント・ツー・ポイント型」で通信し、センターから「ネットワーク型」で配信する方法又は、逆の構成。センターが通信の整合をとる。
【0026】
表現機能部4は、状況を把握したい人の普段目に触れる場所に置かれている物や、日常的に携帯する物であって、表示装置としてディスプレーを有してなくてよい装置である。形状は、置かれる場所に違和感のないことが望ましく、例えば動物・植物を模したもの、装飾的な置物や、マスコットやキャラクターの形態を持つものが好ましい。情報の表現方法は、表現機能部4の置かれた場所の近傍にいる人の五感に訴える方法であって、例えば光の色や強さやパターン、装置の動きや動きのパターン、音や音楽や音声や動物の鳴き声や擬音の調子や音量、臭いの種類や強度、又は普段は表現しないが近づいたり触れたりした場合に前記した方法によって表現する。また、表現情報の種別によって組み合わせて表示する方法、また、それぞれの要素の変化に情報を対応させる方法がある。
【0027】
上記センシング機能部1、変換機能部2、通信機能部3、及び表現機能部4の配置は、図1(A)及び図1(B)の2種類がある。
図1(A)は、上記センシング、変換、通信、表現をこの順に行う場合の配置例である。通信機能部3は、変換した情報を表現機能部4に送信する送信部と、その情報を受信する受信部(受信手段)とに分けられ、上記受信部及び表現機能部4が表現装置5に配置される。これは、同図破線で示される表現装置5が、通信機能部3を分割することで表している(以下、同様に表記する)。表現装置5をバーチャルフラワーで構成した場合は、このバーチャルフラワーに上記受信部及び表現機能部が内蔵される。
【0028】
図1(B)の配置例は、上記センシング、通信、変換、表現をこの順に行う場合の配置例である。通信機能部3は、情報を表現機能部4に送信する送信部と、その情報を受信する受信部とに分けられ、上記受信部、変換機能部2及び表現機能部4の各機能が表現装置6に配置される。例えば、表現装置6をバーチャルフラワーで構成した場合は、このバーチャルフラワーに上記受信部、変換機能部及び表現機能部が内蔵される。
【0029】
さらに、上記表現装置5,6には、表現装置5,6が置かれている環境を計測する環境計測装置7が設置されている。環境計測装置7は、表現装置5,6の周囲の環境を計測し、計測データを表現装置5,6に出力する。表現装置5,6は、この計測データに従って表現を変化させる。
環境計測装置7は、例えば上記バーチャルフラワーに設けられた人感センサである。
【0030】
図2は、上記基本構成を具体化した生活状況環境表現装置の全体構成を示す概略図である。
図2において、生活状況環境表現装置は、住宅に設置して、宅内環境,宅内設備,宅内機器,居住者の生活状況・生活環境、居住者の生体情報を検知するセンシング機能を有する宅内装置10(検知手段,通信手段の一部)と、状況を把握したい人の日常生活の中で普段目に触れる場所に設置される表現機能部である表現装置20(表現手段)と、表現装置20の周囲の環境を計測し、計測データを表現装置20に出力する環境計測装置100(計測手段)と、宅内装置10と遠隔地にある表現装置20とを接続するネットワーク網30(通信手段の一部)とを備えて構成される。
【0031】
ネットワーク網30は、上記宅内装置10と表現装置20とをそれぞれ任意の台数、接続している。また、ネットワークを構成する端末数、ネットワークの構成、及びデータの伝送路の形態、有線又は無線などは一切問わない。ネットワーク網30は、イーサーネット(Ethernet)(登録商標)等によるデータ通信手段やISDN回線網であり、ここでは無線パケット通信網である。ネットワーク網30は、ISDNに限らす、CATV(Cable Television)、無線LAN、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、アナログ回線又は専用の配線等を使用してもよい。
【0032】
宅内装置10は、邸宅内に配線されたAC100Vの電力線11を通信路として利用し、この電力線11に接続されたネットワークコントローラ(UUI発信器)12(変換手段,通信手段の一部)を介してISDN回線網である無線パケット通信網30に接続されている。
【0033】
また、この電力線11には、電力モニタ12a、各コンセント11aを介して接続された宅内機器のテレビや照明等の家電製品の動作をモニタする家電品動作モニタ、浴室内に設置された温湿度センサ、水道管に取り付けられた水道センサ、玄関等に設置されるマットスイッチ、居間、トイレ、寝室、台所等に設置される人感センサ、居住者が自発的に操作する押しボタンスイッチなどが接続されている。図2では、例としてテレビや照明等の家電製品の動作をモニタする家電品動作モニタ13、浴室内に設置された温湿度センサ14、水道管に取り付けられた水道センサ15、冷蔵庫に取り付けられた冷蔵庫センサ16、ガスコンロに設置されたガスセンサ17、玄関等に設置されるマットスイッチ18、居間、トイレ、寝室、台所等に設置される人感センサ19を示している。
【0034】
電力モニタ12aは、居住者の電力利用状況が日頃と違わないかを把握する。家電品動作モニタ13は、居住者が日頃から利用している電気製品の利用時間等から、生活がいつもと違わないかを見守るセンサである。水道センサ15は、居住者の水道利用の時刻や利用時間がいつもと違わないかを見守るセンサである。マットスイッチ18や人感センサ19は、居住者の生活パターンがいつもと違わないかを見守るセンサであり、トイレや風呂の使用時間、外出及び帰宅の状況、特定の部屋の滞在時間、起床時刻や就寝時刻などを把握する。
【0035】
ネットワークコントローラ12は、上記した各種モニタやセンサからの生活情報にかかわる信号を入力して、センシング機能により得られたセンサデータを生活状況や宅内環境を示す情報に変換し、この情報を生活情報として、あるいは異常の検出情報として、無線パケット通信網30を介して表現装置20に送信する。また、押しボタンスイッチが押された場合には、緊急信号を無線パケット通信網30を介して表現装置20に送信する。表現装置20の具体的構成例については、図3乃至図5により後述する。
【0036】
環境計測装置100は、表現装置20が置かれている環境を計測し、計測データを表現装置20に出力する。表現装置20は、この計測データに従って表現を変化させることができる。
【0037】
表現装置20が置かれている環境とは、具体的には、表現装置20の周辺に人がいることを検知することであり、環境計測装置100は、例えば表現装置20の周辺の、騒音、振動、CO、湿度、人体検知の各センサである。
【0038】
図3乃至図5は、生活状況環境表現装置の構成を示す図であり、図3(A)(B)は、その全体構成を示す側面図、図4は、図3(A)のA−A’矢視断面図、図5は、その機能ブロック図である。
【0039】
本実施の形態は、上記生活状況環境表現装置をバーチャルフラワーで構成した場合の例である。バーチャルフラワーは、状況を把握したい人の普段目に触れる場所に置かれ、表示装置としてディスプレーを有していない装置として適当である。
【0040】
図3及び図4において、バーチャルフラワー40(表現装置)は、電源部,無線装置,マイコンボード等が内蔵される本体41と、本体41上部に設置され、基板42a上に複数のLED42bを整列配置したLEDアレー42と、LEDアレー42の各色LED42bの発光を一端部に受け、他端部まで導く光ファイバー43とから構成される。また、バーチャルフラワー40が置かれている近くには、バーチャルフラワー40の周辺に人がいることを検知する環境計測装置100が設置され、この計測データはバーチャルフラワー40の制御部(後述するマイクロコンピュータ46)に入力される。
この光ファイバー43は、図3(B)に示すように、透明又は半透明なアクリルボール44で覆われる構成であってもよい。
【0041】
また、図5に示すように、バーチャルフラワー40は、宅内装置10のネットワークコントローラ12からの情報を受信する無線部45(受信手段)と、CPU,ROM,RAM,I/Oポート等からなり装置全体を制御するマイクロコンピュータ46(制御手段)と、LEDアレー42を駆動する出力部47とを備えて構成される。また、RAMの一部は、電気的に書換可能な不揮発性メモリであるEEPROM(electrically erasable programmable ROM)からなり、EEPROMに書き込むプログラムを変えることによって、バーチャルフラワー40における各種の仕様を変更することができる。
【0042】
マイクロコンピュータ46は、各部の制御や、宅内装置10から送信されてくる生活情報に基づく異常の判定等の処理、LEDの発光制御を行う。
マイクロコンピュータ46は、EEPROMや電源バックアップされたRAMに格納されている各種情報に基づいて、LED42bを所定パターンで発光させ居住者の生活状況・生活環境を表現する。
【0043】
また、マイクロコンピュータ46には、バーチャルフラワー40周辺に設置された騒音センサ、振動センサ、COセンサ、湿度センサ、又は人感センサ等のセンサからの計測データが入力され、マイクロコンピュータ46は、上記居住者の生活状況・生活環境を表現する制御だけではなく、受けて側の状態に合わせて表現方法を変える制御を行う。この場合の基本的な機能としては、人がいることを検知したことをトリガーとして、バーチャルフラワー40の表現動作(発光表示)を開始し、人がいなくなったことを検知すると表現動作(発光表示)を停止する制御を行う。また、上記計測データを基に表現動作(発光表示)を変える制御を行う。これにより、擬似的なインタラクティブ性を持たせた装置となる。
【0044】
以下、上述のように構成された生活状況環境表現装置の動作を説明する。
まず、居住者の生活状況等の検知とその通知動作について述べる。
図2に示すように、宅内に設置したネットワークコントローラ12が、センサの情報を検知し、センサ情報に有意の変化があると、その情報を居住者の生活状況又は宅内の環境を表現する情報に変換して無線パケット通信網30を経由してバーチャルフラワー40に送信する。
【0045】
例えば、ネットワークコントローラ12が、人感センサ19の情報を検知する場合、人感センサ19の情報が前回と違う場所の人感センサ19の情報であれば、場所に対応した番号を送信する。また、照明センサ13や、水道センサ15、ガスセンサ17の場合、これらのセンサの状態が前回と変わっていることを判断してセンサの状態に対応した番号を送信する。
【0046】
無線パケット通信網30を経由して送信された情報は、生活状況・生活環境の表現装置であるバーチャルフラワー40により受信され、バーチャルフラワー40は、受信した番号に応じて、発光させるLEDの色を変化させる。
【0047】
上記生活状況・生活環境の遠隔表現を応用すれば、居住者の生活異常を監視することも可能である。この生活異常項目の一例としては、
(1)トイレの在室時間15分
(2)トイレの在室時間30分
(3)居室内連続滞在時間3時間
(4)入浴時間30分
(5)在床制限時刻午前9時
などがある。このような生活異常項目は、ネットワークコントローラ12の中の情報テーブル(図示略)に格納されている。ネットワークコントローラ12は、この生活異常項目のいずれかに該当した場合に、各項目に対応する生活異常が発生したと判断して、異常を示す情報を送信する。
【0048】
上述した例は、前記図1(A)に示すように、ネットワークコントローラ12が、変換した情報を送信する場合の構成例であるが、図1(B)の配置例のように、送信された情報を表現装置20側で変換する態様でもよい。この場合は、上記生活異常項目は、図5のマイクロコンピュータ46(本構成では、変換手段としての機能を有する)のEEPROMや電源バックアップされたRAMに格納されている。
【0049】
図2のシステム構成で、センサの種類を人感センサとし、玄関、居間、寝室にこのセンサを設置した場合を例に採りさらに詳細に説明する。
伝送する情報は、図6に示す〔表1〕のイベントとする。
【0050】
外出は、玄関のセンサが反応した後、一定時間が経過しても室内のセンサが反応しない場合に判断する。又は、玄関には室内と室外の2つのセンサが取り付けられており、室内側のセンサの反応後に室外側のセンサが反応し、その後一定時間に室内側センサが反応しないことをもって外出と判断することができる。帰宅の判断は、室内のセンサが一定回数以上反応したことをもって判断する。就寝は、寝室のセンサが反応した後、寝室以外のセンサが反応しなくてかつ、寝室のセンサ反応回数が一定値以下となったことをもって判断する。起床は、就寝を判断した後、居間のセンサが一定回数以上反応したことをもって判断する。それぞれの判断があった時に、イベント情報としてバーチャルフラワー40(表現装置)に伝送される。
【0051】
イベントを図6に示す〔表2〕とした場合について説明する。
宅内のセンサは人感センサを1〜数個とし、普段活動の中心となる場所に設置する。例えば、居間や居間と廊下、居間と台所等とする。センサの反応回数を所定回数(例えば、30分か1時間)積算し、その回数を小、中、大の3つのカテゴリに分類し、定期時間毎にイベントとして発生させる。また、前回の回数から一定以上の増加があった場合には、活動量増加のイベントも同時に発生させる。
また、イベントを図6に示す〔表3〕及び〔表4〕としてもよい。なお、これらイベントは一例であり、種々の組み合わせがあることは言うまでもない。
【0052】
次に、表現装置であるバーチャルフラワー40の表現動作について述べる。
図2に戻って、無線パケット通信網30を経由して送信された情報は、生活状況・生活環境の表現装置であるバーチャルフラワー40により受信され、バーチャルフラワー40は、受信した番号に応じて、発光させるLEDの色を変化させる。
【0053】
LEDの発光パターンの一例について説明する。
例えば、居間はLED緑、寝室はLED青、トイレはLED赤とする。また、台所は赤と緑のLEDを点灯させてオレンジとする。LEDアレー42の上部に光ファイバー43やアクリルのバーやボール44を取り付けることにより装飾品としての価値を付加することができる。
【0054】
また、上述したLEDの発光パターン以外に、以下のような表現も可能である。
(1)照明が点灯している場合は、LEDの輝度を上げる。
(2)水道を使った場合には一瞬LEDを点滅させる。
(3)バーチャルフラワー40にスピーカ等の放音手段を設け、照明やTVや水道の状態が変わった場合には、スピーカからメロディーを流す。
【0055】
本実施の形態は、居住者の生活状況・生活環境を、バーチャルフラワー40によって表現する場合、受けて側の状態に合わせて表現方法を変えることを特徴としている。基本的な機能としては、人がいることを検知したことをトリガーとして、バーチャルフラワー40の発光を開始し、人がいなくなったことを検知すると発光を停止する制御を行う。
図7は、表示待機と表示の2つの状態を示す状態遷移図である。
【0056】
バーチャルフラワー40は、表示待機と表示の2つの状態持つものとする。また、バーチャルフラワー40に設けられた環境計測装置100は人感センサである場合を例に採る。
バーチャルフラワー40の近くに人が来ると人感センサが反応し、バーチャルフラワー40は、図7に示すように表示待機状態から表示状態になる。この時に受信している最新のイベントが、図6の〔表1〕に示す帰宅であるとすると、状態は在室になっており、バーチャルフラワー40の表示は在室表示となる。具体的な表示例としては、在室は赤の表示、就寝は青の暗い表示(照度の低い表示)、外出は青の明るい表示(照度の高い表示)とする。バーチャルフラワー40の前から人が立ち去ると表示待機状態になり、表示は消える。また、この状態とは独立してイベントが発生したときには、表示を点滅させたり、音で知らせる等の方法で変化を知らせる機能を付加することもできる。
【0057】
また、イベントを図6に示す〔表2〕とした場合、〔表2〕の、大、中、小のそれぞれの状態に合わせてバーチャルフラワー40の表示の照度を変えることで表現することができる。
【0058】
また、イベントを図6に示す〔表3〕とした場合、バーチャルフラワー40のLED表示の色を複数持つことで実施可能である。
さらに、イベントを図6に示す〔表3〕とした場合、バーチャルフラワー40のLED表示の色を2色で表示するか、表示のON/OFFで表現してもよい。
【0059】
以上は、環境計測装置100に人感センサを用いた場合の例であるが、他のセンサを使用する態様でもよい。例えば、騒音、振動、CO、湿度センサのように出力が連続量で変化する場合、出力の大きさは概ね室内での活動量の増加により大きくなる。すなわち、室内に多くの人がいたり、動きが活発な場合出力が大きくなる。
【0060】
したがって、上記各センサの出力に応じてバーチャルフラワー40の表示の明るさを変化させると、見る側状況に反応しているように見せることができ、居住者と離れていても一体感を感じさせる効果を持たせることができる。図6に示す〔表1〕の状態表示を例に説明する。外出と就寝の場合は、騒音センサには連動させず、それぞれ、青の明るい表示と暗い表示の固定とする。在室の場合は赤の表示とするが騒音センサに連動させた明るさとする。これにより、見る側の環境が騒がしくなったり静かになったりすると表示もそれに応じて変化する。つまり、在室の場合は、光の変化でそこに一緒にいる感覚を作り出すことができる。
【0061】
以上のように、本実施の形態の生活状況環境表現装置は、センシングの対象である住宅に設置、又は直接携帯して、宅内環境,宅内設備,宅内機器,居住者の行動,居住者の動きや姿勢,居住者の生体情報を把握するセンシング機能部1と、センシング機能部1により得られたセンサデータを生活状況や宅内環境を示す情報に変換する変換機能部2と、センシングの対象から、状況を把握したい人に情報を伝達する通信機能部3と、状況を把握したい人の日常生活の中で普段目に触れる場所に設置される、又は日常的に携帯され、情報を表現する表現機能部4と、表現機能部4の周囲の環境を計測する環境計測装置7とを備え、計測結果に基づいて表現機能部4による表現を変化させる構成としたので、例えば、一人暮らしの高齢者である居住者を、離れた場所にいる家族が見守る場合、パソコンを立ち上げたり、表示装置を設置することなく、居住者の様子を日常的に置物として置かれているバーチャルフラワー40のLED発光の色,パターンなどで自然かつ容易に知ることができる。
【0062】
特に、バーチャルフラワー40の周囲に人がいることを検知したとき、バーチャルフラワー40の表示動作を開始し、人がいなくなったことを検知すると表示動作を停止したり、バーチャルフラワー40の表示の照度や色を変えるなど、受けて側の状態に合わせて表示することにより、擬似的なインタラクティブ状況を作り出し、自然な気付きを生み出すことができる。
【0063】
また、パソコンを立ち上げる手間やそのための積極的な意思・行動、パソコン操作方法などの知識がなくても、家族の誰でも居住者の生活状況等を知ることができる。また、表示装置としてLCD等のディスプレー設置が不要であるため、表示装置のコスト低減となることは勿論のこと、居住者の日常生活の様子を、表示装置によって監視するという違和感がない。つまり、一緒に暮らしている場合には誰でもが気付くような居住者の異常が分ればよく、本装置は、居住者を非常に自然な形で見守ることができるという効果がある。なお、本装置に表示装置を併設して、本装置により異常が分った場合に初めて表示装置を作動させる、又はパソコン等を立ち上げるような態様でもよいことは言うまでもない。
【0064】
さらに、表現装置20(図1の表現機能部4)を、状況を把握したい人の普段目に触れる場所に置かれ、違和感のないバーチャルフラワー等の動物・植物を模した装飾的な置物、マスコットやキャラクター、ロボット等の形態を持つ置物に設置したので、日常身近な場所において、誰でもが自然な状態で居住者の様子を見守ることができる。これは、見守りのためにパソコンや表示装置が設置されている場所にわざわざ移動しなくてもよいことを意味し、また誰でもが表現を理解できるので、異常が発生した場合にそのことを察知できる機会が増える。これにより、異常が発生した場合に、いち早く対応することができ、見守りの実効を図ることができる。
【0065】
なお、本実施の形態では、宅内装置10の各種センサのデータを、離れた場所にある表現装置20に伝達し、情報を表現する例について説明したが、居住者の様子をセンシングできるものであればよく、居住者が携帯して、動きや姿勢を検知する傾斜センサ、バイタルを検知するバイタルセンサのデータを基に同様の表現ができることは勿論である。
【0066】
また、本実施の形態では、環境計測装置100は、人感センサを適用した例で説明したが、表現手段が設置されている周囲の環境を計測できるものであればよく、騒音センサ、振動センサ、COセンサ、湿度センサでもよい。
【0067】
第2の実施の形態
第1の実施の形態では、人がいることを検知したとき、表現装置の表現動作を開始し、人がいなくなったことを検知すると表現動作を停止していた。本実施の形態は、さらに自動モードにより非表示の状態に移行できるようにするものである。
第2の実施の形態の生活状況環境表現装置の基本構成は、図2と同様であるため説明を省略する。
【0068】
第1の実施の形態では、人感センサの特性として、人を感知して一定時間センサがONの状態を保持しており、かつ、そこに人がいれば信号が継続することを想定したが、例えば振動センサのように、人が床に足をつけた瞬間にのみ反応するセンサの場合、人がそこにいても検知/非検知の状態が早い周期で繰り返す場合には都合が悪い。また、人がいる間ずっと表示がされていても表示がうるさく感じられることがある。
【0069】
図8は、表示待機と表示、非表示の3つの状態を示す状態遷移図である。
本実施の形態では、図8に示すように、一度表示を行った後、一定時間後に表示を停止し、次にイベントが発生したときに再び表示可能な状態とするものである。これにより、人がその前にずっといたとしても、イベントが発生したときに表示が行われることになり、気付かせる効果がある。
【0070】
第3の実施の形態
第2の実施の形態では、自動モードにより非表示の状態に移行していたが、本実施の形態は、手動操作により非表示の状態に移行できるようにするものである。
【0071】
図9は、表示待機と表示、非表示の3つの状態を示す状態遷移図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態の使い方と第2の実施の形態の使い方を手動操作により切り替えて実現するものである。本実施の形態では、表現装置であるバーチャルフラワー40に、強制的に非表示の状態にできるスイッチを設置する。図9において、表示中に、上記スイッチにより停止操作を行い非表示とすることができる。さらにこのスイッチで開始操作を行うことにより再び表示が行える状態になる。また、イベント発生によっても表示が行える状態になる。
【0072】
第4の実施の形態
図10は、本発明の第4の実施の形態の生活状況環境表現装置の全体構成を示す概略図である。図2と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
【0073】
図10において、生活状況環境表現装置は、住宅に設置して、宅内環境,宅内設備,宅内機器,居住者の生活状況・生活環境、居住者の生体情報を検知するセンシング機能部を有する宅内装置10と、宅内装置10からの生活情報を収集、管理して各種のサービス提供を行うセンター装置70と、状況を把握したい人の日常生活の中で普段目に触れる場所に設置される表現機能部である表現装置20(表現手段)と、表現装置20の周囲の環境を計測し、計測データを表現装置20に出力する環境計測装置100と、宅内装置10とセンター装置70とを接続するネットワーク網30と、センター装置70と表現装置20とを接続するインターネット網90(通信手段の一部)とを備えて構成される。
【0074】
本実施の形態の宅内装置10のホームケアルータであるネットワークコントローラ12(図2参照)は、センター装置70及びネットワーク網30を経由して表現装置20側からフィードバックされた情報を基に、例えばネットワークコントローラ12に設置されたLEDを点滅させる機能を有する。
【0075】
本実施の形態では、センター装置70に対して、宅内装置10はISDN回線網である無線パケット通信網30によって接続されており、センター装置70と表現装置20とはインターネット網90によって接続されている。上記回線網30,90は、ISDNに限らず、CATV、無線LAN、ADSL、アナログ回線又は専用の配線等を使用してもよい。
【0076】
また、表現装置20は、第1乃至第3の実施の形態と同様に、バーチャルフラワーで構成することができる。バーチャルフラワーは、状況を把握したい人の普段目に触れる場所に置かれ、表示装置としてディスプレーを有していない装置として適当である。
【0077】
また、バーチャルフラワーの構成も、前記図3乃至図5と同様であるため説明を省略する。但し、前記図5に示すマイクロコンピュータ46は、情報の提供側(すなわち宅内装置10のネットワークコントローラ12)にイベント情報を受け取っていることを知らせる情報送信機能部をさらに備える。
【0078】
本実施の形態では、生活状況の表現装置(バーチャルフラワー40)が表示状態にあることを、情報の提供側である宅内装置10のネットワークコントローラ12に送信する。ネットワークコントローラ12は、生活状況の表現装置(バーチャルフラワー40)が表示状態にあることを知らせる情報を受け取ると、LEDを点滅させることによって宅内の居住者(高齢者)に知らせる。居住者は、自分の状態が見守る側に伝えられていることが分り、高齢者も安心することができる。
このように、見守る側で気付いていることを、情報の提供側にフィードバック表示することにより双方の状況伝達ができる効果がある。
【0079】
本実施の形態では、ネットワークコントローラ12のLEDを点滅させることで報知する例を示したが、勿論これには限定されず音声合成装置等を使用して音声によりメーセージを伝達するようにしてもよい。音声で通知する場合は、バーチャルフラワーに、音声データ生成チップ,D/Aコンバータ,アンプ及びスピーカ等からなる音声出力部を設け、音声データ生成チップを用いて見守る側で気付いている旨のメッセージ内容の音声合成を行いスピーカにより音声出力する。
【0080】
また、同様の機能を図2の生活状況環境表現装置に適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
また、図10において、センター装置70をサービス管理会社とし、宅内装置10の管理をサービス管理会社が専門的に管理、運用するように構成すれば、保守やメンテナンス等が確実で、24時間、365日稼働の高い信頼性を有するシステムを構築することができる。また、本生活状況環境表現装置において、電話回線やインターネット等の通信回線を最適に組み合わせて利用することにより、安価、かつ柔軟性に富んだシステムを構築することができる。
【0081】
なお、上記各実施の形態は、表現装置をバーチャルフラワーに適用した場合を例に採り説明したが、これは一例に過ぎず、どのような表現装置を用いてもよいことは言うまでもない。但し、第1の実施の形態で述べた理由により、状況を把握したい人の普段目に触れる場所に置かれている物や、日常的に携帯する物であって、表示装置としてディスプレーを有しない装置がより好ましい。
【0082】
また、情報の表現方法も、例えば光の色や強さやパターンに限らず、装置の動きや動きのパターン、音や音楽や音声や動物の鳴き声や擬音の調子や音量、臭いの種類や強度、又はこれらの組み合わせでもよい。例えば、前述した実施の形態のLEDに代えてモータを使用して、これをぬいぐるみ等の玩具に内蔵させてその姿勢を変化させることもできる。
【0083】
以下に表現装置の形態の具体例を例示する。
・花を摸した物で、茎、菜、花の向きや傾きで状態を表現し、揺らすことで状態の変化を表現する。
・ロボットの形でその姿勢で状態を表現し、動きで状態の変化を表現する。
・宇宙人や架空生物の形で姿勢で状態を表現し、動きで状態の変化を表現する。
【0084】
他の表現方法として、センサの反応回数をLEDで表現する方法がある。センサの数を減らした場合、部屋から部屋への移動を検知することができなくなるが、普段いる居間のセンサの反応回数を知ることにより活動の量を把握することができる。具体的には、1時間毎に回数を累計し、その数に従ってLEDの色を変える。例えば、多い、中間、少ないの3種類に分類し、多い場合は赤、中間では緑、少ない場合は青と表現する。
【0085】
また、上記各実施の形態では、生活状況環境表現装置、表現装置及び方法という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、生活状況環境表現システム、見守りシステムやバーチャルフラワー、遠隔監視方法等でもよいことは勿論である。
【0086】
さらに、図3乃至図5に示す表現装置の構成例はあくまでも一例であり、各構成部材、例えばLEDの配置、色、数、表示形式等はどのようなものでもよい。また、図2及び図10に示すセンサの種類、数、取り付け方法も前述した実施の形態に限られない。
また、上述した制御手段や推定手段などの設置場所は、前述した実施の形態の宅内装置、表現装置、環境計測装置に限られずどこにあってもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の生活状況環境表現装置及び表現装置によれば、居住者の生活状況・生活環境を見守ることができ、異常が発生した場合には、異常に関連する情報を送信して、いち早く対応することができる。
また、受けて側の状態に合わせて表現することにより、擬似的なインタラクティブ状況を作り出すことができ、より自然な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の生活状況環境表現装置の基本構成を示す概略図である。
【図2】本実施の形態の生活状況環境表現装置の全体構成を示す概略図である。
【図3】本実施の形態の生活状況環境表現装置の全体構成を示す側面図である。
【図4】図3(A)のA−A’矢視断面図である。
【図5】本実施の形態の生活状況環境表現装置の機能ブロック図である。
【図6】本発明の生活状況環境表現装置の情報イベントを表にして示す図である。
【図7】本実施の形態の生活状況環境表現装置の表示待機と表示の2つの状態を示す状態遷移図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の生活状況環境表現装置の表示待機と表示の3つの状態を示す状態遷移図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の生活状況環境表現装置の表示待機と表示の3つの状態を示す状態遷移図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の生活状況環境表現装置の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 センシング機能部(検知手段)
2 変換機能部(変換手段)
3 通信機能部(通信手段)
4 表現機能部(表現手段)
5,6,53,55,63,65 表現装置
7,100 環境計測装置(計測手段)
10 宅内装置(検知手段,変換手段,通信手段の一部)
11 電力線
11a コンセント
12a 電力モニタ
13 家電品動作モニタ
14 温湿度センサ
15 水道センサ
16 冷蔵庫センサ
17 ガスセンサ
18 マットスイッチ
19 人感センサ
10 宅内装置(検知手段,変換手段,通信手段の一部)
20 表現装置(表現手段)
30 ネットワーク網(通信手段の一部)
40 バーチャルフラワー(表現装置)
42 LEDアレー
42b LED
45 無線部(受信手段)
46 マイクロコンピュータ(制御手段)
47 出力部
70 センター装置
90 インターネット網(通信手段の一部)

Claims (9)

  1. 宅内環境、宅内設備、宅内機器、居住者の行動、又は居住者の生体情報を検知する検知手段と、
    前記検知された情報を居住者の生活状況を表す情報として伝達する通信手段と、
    前記通信手段により伝達された情報を表現する表現手段と、
    前記表現手段が設置されている周囲の環境を計測する計測手段と、
    前記計測結果に基づいて前記表現手段による表現を変化させる制御手段と
    を備えることを特徴とする生活状況環境表現装置。
  2. 前記計測手段は、前記表現手段の周囲に人がいることを検知する、人感センサ、騒音センサ、振動センサ、COセンサ、又は湿度センサのうちいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項1記載の生活状況環境表現装置。
  3. 前記制御手段は、前記計測手段により前記表現手段の周囲に人がいることを検知したとき、前記表現手段の表現動作を開始し、前記人がいなくなったことを検知すると前記表現動作を停止することを特徴とする請求項1記載の生活状況環境表現装置。
  4. 前記制御手段は、前記計測手段により前記表現手段の周囲に人がいることを検知したとき、前記表現手段の表現動作を開始し、一定時間検知しなくなると前記表現動作を停止し、さらに、表現すべき情報が更新されると、前記表現動作の開始を受け付ける待機状態にすることを特徴とする請求項1記載の生活状況環境表現装置。
  5. 前記制御手段は、前記計測結果を人の活動量の各段階に分類し、前記分類した各段階に応じて前記表現手段による表現の変化の程度を変えることを特徴とする請求項1記載の生活状況環境表現装置。
  6. 前記制御手段は、前記検知された情報に基づいて居住者の行動を推定し、
    前記表現手段は、前記推定された居住者の行動の情報を表現することを特徴とする請求項1記載の生活状況環境表現装置。
  7. 前記制御手段は、居住者の非日常を判断し、
    前記表現手段は、前記非日常の状態を表現することを特徴とする請求項7記載の生活状況環境表現装置。
  8. 前記表現手段は、バーチャルフラワー等の動物・植物を模した装飾的な置物、マスコットやキャラクター、ロボット等の形態を持つ置物であって、光の色や強さやパターン、装置の動きや動きのパターン、音や音楽や音声や動物の鳴き声や擬音の調子や音量、臭いの種類や強度、又はこれらの組み合わせにより情報を表現することを特徴とする請求項1記載の生活状況環境表現装置。
  9. 動物・植物、マスコットやキャラクター、ロボット等の形態を有し、光や動きにより形態変化を表現する表現装置において、
    情報を受信する受信手段と、
    設置される周囲の環境を計測する計測手段と、
    前記受信した情報に基づいて、光の色や強さやパターン、装置の動きや動きのパターン、音や音楽や音声や動物の鳴き声や擬音の調子や音量、又はこれらの組み合わせにより情報を表現するとともに、前記計測結果に基づいて前記表現を変化させる制御手段と
    を備えることを特徴とする表現装置。
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