JP2004185174A - 紙葉類判別装置 - Google Patents

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輝比古 宇野
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Abstract

【課題】紙葉類を短手方向に搬送する紙葉類判別装置に搭載された少なくとも2種類の異なる発光波長をもつLED光源によって、安価で高性能な券種判別、真偽判別、又は正損判別を行う紙葉類判別装置を提供する。
【解決手段】紙葉類110を搬送する搬送手段121〜134と、この搬送手段で搬送される紙葉類110を光学的に検知する光学的検知手段である透過画像検知手段140と、反射画像検知手段150及び160とで構成する。そして、反射画像検知手段150又は160の光源として少なくとも異なる発光波長を有する2種類のLED光源で構成し、このLED光源の一方を構成する可視光光源と他方を構成する赤外光光源を時分割で点灯し、紙葉類110を判別する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、紙幣を処理する紙幣処理装置において少なくとも2種類の異なる発光波長を有する光源により紙幣を判別する紙葉類判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙葉類判別装置において、紙葉類(被検出媒体)の特徴量を検出するために複数の検知手段が設けられ、それぞれの検知手段の検知結果から被検出媒体の券種、方向、真偽、正損などの判定を行っている。通常、被検出媒体の券種の判別は最も特徴のある可視画像の認識により行われる。これは、もともと人間が見分けやすいことを前提に紙葉類のデザイン、色、文字、数字などが描かれているためであり、イメージセンサや色センサによるスポット検知が用いられている。また、判別すべき被検出媒体に同系色の色が用いられている場合は、色センサによる検知では困難な場合があり、その場合はイメージセンサによる券種判別が行われる。
【0003】
また、紙葉類判別装置には被検出媒体を短手方向で搬送する装置と、長手方向で搬送する装置との2種類あるが、被検出媒体を短手方向で搬送する装置においては、被検出媒体の検知領域が長いため、紙葉類全面の検知が必要な場合、光源を長尺にする必要がありコスト高になる。そして、被検出媒体の特徴ある部分の検知に特化して、センサ及び光源を配置する方法の場合、コスト的には安価であるが、被検出媒体の種類、搬送方向(表裏、正逆)が限定されてしまうため、被検出媒体の仕様が変わる度に、光源、センサ、及びセンサレイアウトを変更する必要があり、開発の効率が著しく低下すると言う欠点がある。
【0004】
さらに、従来の券種判別において、光源に可視発光の蛍光灯、冷陰極、ハロゲン、キセノンなどが用いられることが多かったが、LEDの高輝度化により、高精度な紙葉類判別装置においてもLEDが搭載され始めている。ただし、単色であるLEDを光源に用いた場合、光源と同色のパターンは検出できない不具合がある。これは、ドロップアウトと呼ばれる現象で、描画情報の一部が失われるため、券種判別の妨げになるケースが多い。
【0005】
ドロップアウトを防止するには、光源に白色LEDを用いることが、提案されている(例えば特許文献1参照。)。しかしながら、この白色LEDは、高価で、短手搬送の装置ではLEDの使用数量が多いためコスト高になる。そこで、白色LEDの代わりに、▲1▼赤、緑、青の3原色LEDにより光を合成し白色を作りカラーセンサで受光する方法、▲2▼3原色LEDを時分割で点灯しモノクロセンサで受光する方法、など考えられる。▲1▼の場合LEDの数が多く、またカラーセンサが必要なためコスト高になる。▲2▼の場合3原色を切り替えるため、解像度を白色LEDを使用した場合と同じにするには3倍の処理速度が必要になるという欠点がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−163412号公報(第1頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、紙葉類を短手方向に搬送する紙葉類判別装置に搭載された、少なくとも2種類の異なる発光波長をもつLED光源によって、安価で高性能な券種判別、真偽判別、又は正損判別を行う紙葉類判別装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の紙葉類判別装置は、紙葉類を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される前記紙葉類を光学的に検知する光学的検知手段と、この光学的検知手段の検知結果を判別する判別手段とを具備し、前記判別手段の判別結果に基づき前記紙葉類の券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の光学的検知手段は、前記紙葉類の透過画像を検知する透過画像検知手段と、前記紙葉類の反射画像を検知する反射画像検知手段とで構成され、前記透過画像検知手段または前記反射画像検知手段の光源として、少なくとも異なる発光波長をもつ2種類の光源を用いたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明による紙葉類判別装置の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は、紙葉類判別装置の判別ユニット100の構成を示す図である。被検出媒体110は、例えば銀行券などの多種多様の紙葉類であって、搬送ローラ121〜126によって挟持され、図示矢印A方向に搬送される。
【0012】
判別ユニット100は、被検出媒体110を搬送するための搬送ローラ127〜134と、被検出媒体110を判別する各種の判別手段とで構成される。
【0013】
すなわち、判別手段は、光学的検知手段である透過画像検知手段140、上面反射画像検知手段150、及び下面反射画像検知手段160と、磁気検知手段170と、蛍光検知手段180と、厚さ検知手段190とで構成され、これらの検知手段が搬送方向上流から下流に向かって配置される。各検知手段140、150、160、170、180、190の出力信号は、検知情報処理部200に出力される。この検知情報処理部200によって被検出媒体110の券種判別、真偽判別、又は正損判別が行われる。
【0014】
透過画像検知手段140は、搬送される被検出媒体110に光を照射し、その透過光から得られる透過画像を検知する。そして、上面反射画像検知手段150及び下面反射画像検知手段160は、それぞれ被検出媒体110の上面及び下面に光を照射し、反射光から得られる上面及び下面の反射画像を検知する。
【0015】
また、磁気検知手段170は、被検出媒体110の印刷インクに含まれる磁性体を検知する。蛍光検知手段180は、被検出媒体110に含まれる蛍光体を検知する。さらに、厚さ検知手段190は、被検出媒体110の厚さを検知する。
【0016】
次に、上記判別手段を構成する各検知手段の構成を説明する。
【0017】
まず最初に、3つの光学的検知手段について説明する。透過画像検知手段140、上面反射画像検知手段150、及び下面反射画像検知手段160は、発光部及び受光部を備えている。例えば、LEDを所定の基準に基づいて配列したLEDアレイからなるLED光源301(図3参照)を発光部とし、フォトダイオードアレイ又はCCD(Charge Coupled Device)を受光部とした1次画像読み取りセンサを構成しており、LEDには用途により可視光や近赤外光が使用される。
【0018】
次に、磁気検知手段170の構成を説明する。磁気検知手段170は、例えば磁気ヘッドのようなセンサで構成され、磁気ヘッドコアの1次巻線に直流電流を印加し、被検出媒体110の磁性体が磁気ヘッドの間隙上を通過するときの磁束密度の変化を2次巻線で検出する。この磁気検知手段170は被検出媒体110の真偽検知として用いられる。
【0019】
次に、蛍光検知手段180の構成を説明する。蛍光検知手段180は、紫外線発光ランプから放射された紫外線を被検出媒体110に照射し、被検出媒体110の蛍光体を励起する。そして、被検出媒体110の励起された蛍光体から放射された可視光をホトダイオードを用いてスポット的に検出する。この方法は、被検出媒体110の文字やポートレートなどの一部に蛍光体が用いられている場合に使用される。ただし、紙葉類を白くするための蛍光体(ブリーチ)は紙葉類全面に使用される場合が多く、ブリーチを使用しない紙葉類にブリーチ以外の蛍光体を使用することが多い。
【0020】
次に、厚さ検知手段190の構成を説明する。厚さ検知手段190は、被検出媒体110を2本のローラ134、191で挟持し、片側のローラ191又はそれを支持するシャフトの変動量を図示していない変位センサ等で電気信号に変換して厚さを測定するものである。
【0021】
次に、検知情報処理部200について説明する。図2は、検知情報処理部200の機能ブロック図である。各検知手段140、150、160、170、180、190からの出力信号は、それぞれ演算増幅器201〜206で増幅され、マルチプレクサ207に接続される。マルチプレクサ207は、判別工程に従って演算増幅器201〜206の出力信号(アナログ信号)の1つを選択する。例えば、マルチプレクサ207によって選択された演算増幅器201からのアナログ信号は、A/D変換器210でA/D変換され、前処理部220に送られる。前処理部220は、それぞれの検知内容に従った空間微分や、平均化などの画像処理を行い、その処理結果をデータ記憶部230に記憶する。
【0022】
次に、マルチプレクサ207は、演算増幅器202からのアナログ信号を選択し、同様の画像処理を行い、その処理結果をデータ記憶部230に記憶する。以上の処理を、ここでは6種類の検知手段全てについて行う。
【0023】
検知CPU240は、マイクロコンピュータに代表される演算処理部で、上記データ記憶部230から画像処理された各種の検知データを順次読み出し、被検出媒体110の券種判別、真偽判別、又は正損判別を行う。
【0024】
また、制御CPU250は、マイクロコンピュータに代表される演算処理部で、判別ユニット100の全体制御を行うと共に、上記検知CPU240の判別結果を上位の装置、例えば図示していない紙葉類判別装置の機構制御部に通知する。この機構制御部は、判別ユニット100からの券種判別、真偽判別、又は正損判別の結果を基に、図示していない搬送切替部の切り替えを行い、被検出媒体110が格納されるべき収納庫へ搬送されるように制御する。
【0025】
次に、上記紙葉類判別装置において、上面反射画像検知手段150または下面反射画像検知手段160にLED光源を使用した具体例を示す。図3は、上面反射画像検知手段150の側断面図である。被検出媒体110は、搬送ローラ129〜132に挟持され図示矢印A方向に搬送される。図3は、搬送された被検出媒体110が上面反射画像検知手段150の下に位置した状態を示している。次に、図3の動作を説明する。
【0026】
LED光源301から放射された光は、光学ガラス302を透過して被検出媒体110の表面を照射し、その反射光は光学ガラス302を透過して光学レンズ303に入射する。光学レンズ303は、例えば像を1:1の倍率で結像するロッドアレイあるいは、像を縮小して結象する球面レンズなどである。光学レンズ303を通った反射光は光電センサ304で受光され、電気信号に変換された後、センサ信号処理基板305で増幅される。この増幅された上面反射画像信号は、検知情報処理部200に接続され、前述したように処理され、券種判別、真偽判別、又は正損判別が行われる。
【0027】
(第1の実施の形態)
図4は、本発明の実施の形態に係る紙葉類判別装置のLED光源301を構成するLEDの配列を示す図である。図4(A)は、第1の実施の形態であり赤色LED(以下、Rと称する)と、赤外LED(以下、IRと称する)を交互に配置した配置図である。Rは、可視光でLEDの光出力が大きいため、被検出媒体110の模様やポートレート(肖像)などを検出するのに適しており、券種判別を行う場合の照明に用いられる。一方、IRは、被検出媒体110を印刷している印刷インクの分光反射特性が可視領域とは異なる特性を示すため、例えば可視領域では吸収され目視できるポートレートが、IRの発光波長領域では反射されポートレートが消失するような特性を示す場合があり、被検出媒体110の真偽判別を行う場合の照明に用いられる。すなわち、見た目(目視)には同様の印刷模様をしている偽券を排除するための照明に使用される。
【0028】
また、本発明のLED光源301のRを透過画像検知手段140に使用して、正損判別の照明として用いることもできる。すなわち、透過画像検知手段140の出力信号は、被検出媒体110が新しい場合は出力が大きく、被検出媒体110が古くなり、汚れてくると透過光量が吸収され出力が小さくなる特性を有する。この特性を用いて、透過光量による区分を段階的に設定することにより被検出媒体110の正損判別を行うことができる。
【0029】
次に、RとIRの時分割方式について説明する。被検出媒体110が図3に示すように図示矢印Aに示すように搬送されているため、1回の搬送で、上記券種判別と真偽判別のための画像を得るために、RとIRの点灯を時分割に点灯して、これによって得られる画像を用いる必要がる。
【0030】
例えば、上面反射画像検知手段150又は下面反射画像検知手段160で券種判別に使用する画像は、IRを消灯し、Rを点灯して得られる反射画像を用いる。また、反射画像検知手段150又は160で真偽判別に使用する画像は、Rを消灯し、IRを点灯して得られる反射画像を用いる。このような点灯構造にするために、RとIRは、それぞれ独立に点灯/消灯が行える回路構成である必要がある。
【0031】
このようにして、R、IRの2種類の異なる発光波長をもつ光源を用いた反射画像検知手段150又は160、あるいは透過画像検知手段140における画像読み取りによって、券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことができる。
【0032】
(第2の実施の形態)
上述の第1の実施例では、可視光がRのみであるため、被検出媒体110の画像がRと同色の部分は消失してしまい(ドロップアウト)、券種判別の妨げになる場合がある。次に、このドロップアウトを防止する第2の実施形態を説明する。
【0033】
図4(B)は、本発明の第2の実施の形態に係る紙葉類判別装置のLED光源301を構成するLEDの配列を示し、赤色LED(R)と、緑色LED(以下、Gと称す)とで、IRを挟みこみ直線上に配列している。
【0034】
この場合は、赤色及び緑色のドロップアウトを防止することができる。すなわち、RとGの同時点灯による照明の場合は、赤色の印刷はGの照明で検出でき、緑色の印刷はRの照明で検出できる。
【0035】
このような構成にすることによってRとGからなる可視光を、第1の実施例の可視光であるRに置き換えて照明することにより、反射画像検知手段150、160、あるいは透過画像検知手段140における画像読み取りによって、券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことができる。
【0036】
(第3の実施の形態)
図4(C)は、本発明の第3の実施の形態に係る紙葉類判別装置のLED光源301を構成するLEDの配列を示し、青色LED(以下、Bと称する)と、緑色LED(G)とで、IRを挟みこみ直線上に配列している。ドロップアウトの防止に関して第2の実施例で説明したが、この場合は青色及び緑色のドロップアウトを防止することができる。
【0037】
このような構成にすることによってBとGからなる可視光を、第1の実施例の可視光であるRに置き換えて照明することにより、反射画像検知手段150、160、あるいは透過画像検知手段140における画像読み取りによって、券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことができる。
【0038】
(第4の実施の形態)
図4(D)は、本発明の第4の実施の形態に係る紙葉類判別装置のLED光源301を構成するLEDの配列を示し、RとBとで、IRを挟みこみ直線上に配列している。ドロップアウトの防止に関して第2の実施例で説明したが、この場合は赤色及び青色のドロップアウトを防止することができる。
【0039】
このような構成にすることによってRとBからなる可視光を、第1の実施例の可視光であるRに置き換えて照明することにより、反射画像検知手段150、160、あるいは透過画像検知手段140における画像読み取りによって、券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことができる。
【0040】
(第5の実施の形態)
図4(E)は、本発明の第5の実施の形態に係る紙葉類判別装置のLED光源301を構成するLEDの配列を示し、R、G、Bを1グループとして、IRを挟みこみ直線上に配列している。ドロップアウトの防止に関して第2の実施例で説明したが、この場合は光の3原色であるR、G、Bとを用いているため、全ての色のドロップアウトを防止することができる。
【0041】
このような構成にすることによってR、G、Bからなる可視光を、第1の実施例の可視光であるRに置き換えて照明することにより、反射画像検知手段150、160、あるいは透過画像検知手段140における画像読み取りによって、券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことができる。
【0042】
(第6の実施形態)
図5は、本発明の第6の実施の形態に係る紙葉類判別装置のLED光源301の点灯回路を示す図である。図6は、LED光源301の点灯動作タイミングを示す図である。以下に、図5及び図6を用いて点灯回路を説明する。
【0043】
上述したように、R、G、Bなど発光波長の異なる複数色のLEDの混合で点灯する場合、R、G、B毎に点灯に必要な最適の電流値が異なるため、点灯回路を各色毎に独立して構成する必要がある。
【0044】
そこで、図5は、LED光源301を構成するR、G、B、及びIRの点灯回路の実施形態を示す。この点灯回路は、発光タイミング発生回路IC1と、電流増幅用ドライバ回路IC2〜IC3と、制御トランジスタQIR、QR、QG、及びQBと、R、G、B、IRの各LEDとで構成される。
【0045】
発光タイミング発生回路IC1は、R、G、B、IRの各LEDの点灯時間を時分割するための発振回路であり、出力信号Q0及び出力信号Q1を図6(A)、(B)に示すタイミングで、それぞれ電流増幅用ドライバ回路IC2、IC3に出力する。
【0046】
最初にIRの点灯回路の説明をする。発光タイミング発生回路IC1からの出力信号Q0は、電流増幅用ドライバ回路IC2を経てIR点灯信号(図6(C))となり、抵抗rbを介してIRの点灯(ON)、消灯(OFF)を制御するトランジスタQIRの制御端子(ベース)に出力される。抵抗reはトランジスタQIRのON/OFF動作を安定させるためのエミッタ抵抗である。赤外LEDは、直流電圧VddとQIRの出力端子(コレクタ)との間に3個のIR(例えばIR1〜IR3)及び電流を設定するための抵抗IRr1が直列に接続されたものが1グループを形成して、複数グループm個が並列に接続される。
【0047】
このグループ数mは、被検出媒体110の大きさに応じた照明範囲によって決まる。すなわち、この照明範囲により赤外LEDの使用数が求められ、これにより必要なグループ数mが設定される。
【0048】
次に、R、G、Bの各点灯回路の構成は、発光タイミング発生回路IC1からの出力信号Q1が電流増幅用ドライバ回路IC3及び抵抗rbを介して各トランジスタQR、QG、QBを駆動する以外は赤外LEDと同じ構成なのでその説明は省略する。
【0049】
ここでは、各LEDは3個を直列接続した構成としたが、LEDの直列接続する数を増やしてもよい。その場合、LEDの順方向電圧降下が直列接続した数だけ累積加算されることから直流電源Vddも上げる必要があり、紙葉類判別装置に使用する電源構成の中で最適に設定される。
【0050】
このような構成において、発光タイミング発生回路IC1の出力信号Q0が’1’のとき、IR点灯信号が’1’となり(図6(C)のT1)、これによりQIRがONとなりIR1〜IRnが点灯する。その点灯周期をτ(秒)とすると、IR1〜IRnの点灯時間及び消灯時間はともにτ/2(秒)で、点灯、消灯を繰り返す。
【0051】
一方、発光タイミング発生回路IC1の出力信号Q1が’1’のとき、R、G、B点灯信号が’1’となり(図6(C)T2)、これによりQR、QG、QBがONとなり、R1〜Rn、G1〜Gn、B1〜Bnがそれぞれ同時に点灯する。その点灯周期をτ(秒)とすると、R1〜Rn、G1〜Gn、B1〜Bnの点灯時間及び消灯時間はともにτ/2(秒)で、点灯、消灯を繰り返す。すなわち、IRが点灯しているときは、R、G、Bは消灯しており、R、G、Bが点灯しているときは、IRが消灯している。
【0052】
また、このように構成されたIR1〜IRnが図4(A)〜図4(E)に示すように順番に直線上に配列した場合は、初めと終わりに相当する両サイドの光量が中央に比べ低下するため、例えば電流設定抵抗IRr1の近傍とIRrmの近傍の抵抗値を下げ光量が均一になるように設定することが可能である。
【0053】
同様に、R1〜Rn、G1〜Gn、B1〜Bnが図4(A)〜図4(E)に示すように順番に直線上に配列した場合は、初めと終わりに相当する両サイドの光量が中央に比べ低下するため、例えば電流設定抵抗Rr1、Gr1、Br1の近傍とRrm、Grm、Brmの近傍の抵抗値を下げ光量が均一になるように設定することが可能である。
【0054】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、紙葉類を短手方向に搬送する紙葉類判別装置に搭載された少なくとも2種類の異なる発光波長をもつLED光源によって、安価で高性能な券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、紙葉類を短手方向に搬送する紙葉類判別装置の照明にLED光源を使用し、安価で高性能な紙葉類判別装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類判別装置の実施形態の構成を示す図。
【図2】図1の検知情報処理部の詳細な機能ブロック図。
【図3】図1の上面反射画像検知手段の詳細な側断面図。
【図4】本発明によるLED光源を構成するLEDの配列を示す図。
【図5】本発明によるLED光源の点灯回路を示す図。
【図6】図5のLED光源の点灯動作タイミング図。
【符号の説明】
100 判別ユニット
110 被検出媒体
120 搬送路
121〜134 搬送ローラ
140 透過画像検知手段
150 上面反射画像検知手段
160 下面反射画像検知手段
170 磁気検知手段
180 蛍光検知手段
190 厚さ検知手段
200 検知情報処理部
201〜206 演算増幅器
207 マルチプレクサ
210 A/D変換器
220 前処理部
230 データ記憶部
240 検知CPU
250 制御CPU
301 LED光源
302 光学ガラス
303 光学レンズ
304 光電センサ
305 センサ信号処理基板
IR1〜IRn 赤外LED
R1〜Rn 赤色LED
G1〜Gn 緑色LED
B1〜Bn 青色LED
QIR、QR、QG、QB トランジスタ
IRr1〜IRrm、Rr1〜Rrm、Gr1〜Grm、Br1〜Brm 抵抗
IC1 発光タイミング発生回路
IC2、IC3 電流増幅用ドライバ回路

Claims (10)

  1. 紙葉類を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段によって搬送される前記紙葉類を光学的に検知する光学的検知手段と、
    この光学的検知手段の検知結果を判別する判別手段とを具備し、
    前記判別手段の判別結果に基づき前記紙葉類の券種判別、真偽判別、又は正損判別を行うことを特徴とする紙葉類判別装置。
  2. 前記光学的検知手段は、
    前記紙葉類の透過画像を検知する透過画像検知手段と、
    前記紙葉類の反射画像を検知する反射画像検知手段とで構成され、
    前記透過画像検知手段または前記反射画像検知手段の光源として、少なくとも異なる発光波長をもつ2種類の光源を用いたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類判別装置。
  3. 前記光源は、
    可視光光源と、
    赤外光光源とで構成され、
    前記可視光光源と前記赤外光光源を時分割で点灯するようにしたことを特徴とする請求項2記載の紙葉類判別装置。
  4. 前記可視光光源は、
    この可視光光源を構成する複数種類の光源を同時に点灯することを特徴とする請求項3記載の紙葉類判別装置。
  5. 前記光源は、
    前記券種判別を行う前記可視光光源と、
    前記真偽判別を行う前記赤外光光源とを備え、
    前記可視光光源と前記赤外光光源の配列を所定の基準に基づいて直線上に配置したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の紙葉類判別装置。
  6. 前記光源は、赤色光光源を有する前記可視光光源と、
    前記赤外光光源とで構成し、
    前記可視光光源と前記赤外光光源とを、交互に直線上に配列したことを特徴とする請求項5記載の紙葉類判別装置。
  7. 前記光源は、赤色光光源と、緑色光光源とを有する前記可視光光源と、
    前記赤外光光源とで構成し、
    前記赤色光光源、前記赤外光光源、前記緑色光光源、及び前記赤外光光源を一塊りにして、直線上に繰り返して配列したことを特徴とする請求項5記載の紙葉類判別装置。
  8. 前記光源は、青色光光源と、緑色光光源とを有する前記可視光光源と、
    前記赤外光光源とで構成し、
    前記青色光光源、前記赤外光光源、前記緑色光光源、及び前記赤外光光源を一塊りにして、直線上に繰り返して配列したことを特徴とする請求項5記載の紙葉類判別装置。
  9. 前記光源は、赤色光光源と、青色光光源とを有する前記可視光光源と、
    前記赤外光光源とで構成し、
    前記赤色光光源、前記赤外光光源、前記青色光光源、及び前記赤外光光源を一塊りにして、直線上に繰り返して配列したことを特徴とする請求項5記載の紙葉類判別装置。
  10. 前記光源は、赤色光光源と、緑色光光源と、青色光源とを有する前記可視光光源と、
    前記赤外光光源とで構成し、
    前記赤色光光源、前記緑色光源、前記青色光光源、及び前記赤外光光源を一塊りにして、直線上に繰り返して配列したことを特徴とする請求項5記載の紙葉類判別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101038037B1 (ko) 2008-08-28 2011-05-31 후지츠 프론테크 가부시키가이샤 지엽류 처리 장치, 지엽류 처리 방법 및 지엽류 처리 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
KR101055923B1 (ko) * 2008-11-25 2011-08-09 엘지엔시스(주) 매체자동지급기의 매체인식모듈
CN103593904A (zh) * 2012-08-15 2014-02-19 南京造币有限公司 一种可识别混杂在硬币中的坯饼的方法及装置
CN107808444A (zh) * 2017-11-17 2018-03-16 深圳怡化电脑股份有限公司 纸币信息识别方法、装置、设备及存储介质

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