JP2004184656A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】APC動作の安定化を図り、高品質な画像を形成することができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を得ること。
【解決手段】複数の光源手段11,12から放射された複数の光束を複数の偏向面を有する同一の偏向素子18の異なる偏向面で偏向し、各光束毎に各々走査レンズ系a,bを介して各々の被走査面33,34上に導光し、光走査する光走査装置において、該複数の光源手段の光量調整を異なる時刻で行う調整手段24を有すること。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に複数の光源手段から出射した各々の光束を偏向素子としてのポリゴンミラーにより反射偏向させ、走査レンズ系を介して被走査面上を光走査して画像情報を記録するようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタやデジタル複写機、マルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりレーザービームプリンタ(LBP)等の光走査装置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有する走査レンズ系によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上を光走査して画像記録を行っている。
【0003】
図9は従来の光走査装置の要部概略図である。
【0004】
同図において光源手段41から出射した発散光束はコリメーターレンズ42により略平行光束とされ、絞り43により光束径が制限された後に副走査方向にのみ所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ44に入射される。シリンドリカルレンズ44に入射した略平行光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出する。また副走査断面内においては集束してポリゴンミラーから成る光偏向器45の偏向面(ポリゴンミラー面)45aにほぼ線像として結像している。
【0005】
そして光偏向器45の偏向面45aで反射偏向された光束をfθ特性を有する走査レンズ系48を介して被走査面としての感光ドラム面49上に導光し、該光偏向器45を矢印C方向へ回転させることによって、該感光ドラム面49上を矢印D方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行っている。
【0006】
図10は従来の光走査装置の主走査方向の要部断面図である。
【0007】
同図における光走査装置はポリゴンミラー88に対して対称に配置した第1、第2の2つのスキャナー(走査系)A,Bより構成されている。同図においては2つの光源手段(半導体レーザー)81,82から放射された2本の光束を絞り、コリメーターレンズ、そしてシリンドリカルレンズ等を介し4つの偏向面を有するポリゴンミラー88の隣接する偏向面で同時に反射偏向し、各光束ごとに走査レンズ系96,97を介し、別々の感光ドラム面98,99上に導光している。
【0008】
また同図において91は書き出し位置検知用レンズ(BDレンズ)であり、書き出しタイミング用の光束(BD光束)を集光している。92は書き出し位置検知手段(BDセンサー)であり、主走査方向の光走査開始位置を決定する為の同期信号を得ている。
【0009】
図11は従来のカラー画像形成装置の要部概略図であり、図10に示す光走査装置を2組並列にして配置し、2つのポリゴンミラーにより合計4本の走査線を描画する。
【0010】
同図においてはポリゴンミラー88a・88bで反射偏向されて第1の走査レンズ96a1,96b1,97c1,97d1を通過した後の4つの光束を、折り返しミラー94a,94b,95c,95dにより各々90°図面上、下に折り曲げ第2の走査レンズ96a2,96b2,97c2,97d2を介し、対応する感光ドラム面98a,98b,99c,99d上へ導いている。
【0011】
このように単一のポリゴンミラーで複数の光束を走査することで、従来1つの光束に1つ必要であったポリゴンミラーを省くことができ、これにより装置全体の簡素化を図っている。
【0012】
また上述のようなカラー画像形成装置でのプリント動作で一定濃度で印字を実現させるためには光源手段である半導体レーザーの出射パワーを常に標準設定パワーに制御することが必要になる。そのため、通常は画像走査に先立ち、一走査毎に光量調整(以下「オートパワーコントロール(APC)」とも言う。)を行い、常に感光ドラム面へ照射される光束の光量が一定となるようにしている。
【0013】
図12は光源手段としての半導体レーザーの構成を示す概略斜視図である。
【0014】
同図における半導体レーザー70には基台71上に半導体レーザー素子76が載置されている。半導体レーザー素子76の両端面からは、それぞれ光束Lf及びLrが出射する。半導体レーザー素子76の後方の端面から出射した光束Lrは基台71上に設けられた光検出器73によって受光される。これら基台71、半導体レーザー素子76および光検出器73は、キャップ72内に収納されている。そして半導体レーザー素子76の前方の端面から出射した光束Lfはキャップ72に設けられた窓74を透過して外部に取り出される。この窓にはガラスなどからなる光透過性の部材が取り付けられている。半導体レーザー70の駆動信号は通電端子75を介して半導体レーザー素子76に入力される。一方、光検出器73の出力信号も通電端子75を通して出力される。そして取り出された光検出器73の出力信号を用いてAPCが行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述のポリゴンミラーを共用するタイプの光走査装置においては、図13に示すように一方の第1のスキャナーAの光源手段81のAPCと、他方の第2のスキャナーBの光源手段82のAPCを、どちらも光走査開始側で同時刻に行うようにした場合、第2のスキャナーBの光源手段82からの光束がポリゴンミラー88の偏向面88aで反射し、第1のスキャナーAのコリメーターレンズ85に入射してしまう。
【0016】
レーザーユニット100は図14に示すとおり、コリメーターレンズ85(86)、鏡筒101、絞り部材83(84)、半導体レーザー81(82)等から成る。外光や迷光がユニット100内に入射されると、鏡筒101内での乱反射が起き、上述のAPC動作が不安定なものとなる。即ち、出力画像の濃度均一性が失われ、画像品質の低下を招いてしまう。
【0017】
ここで光走査開始端及び光走査終了端の定義を明確にしておく(図10参照)。
【0018】
第1のスキャナーAにおいては画像走査を行う偏向面が入射光束に対して垂直になっている状態が光走査開始端SPであり、APC動作及び書き出し信号検知を経た後、実画像形成が行われ、偏向面が入射光束に対して平行になっている状態(光走査終了端EP)で一走査が完了する。
【0019】
第2のスキャナーBにおいては画像走査を行う偏向面が入射光束に対して平行になっている状態が光走査開始端SPIIであり、APC動作、実画像形成が行われ、偏向面が入射光束に対して垂直になっている状態(光走査終了端EPII)で一走査が完了する。
【0020】
図13に示した状態は第1のスキャナーAは光走査開始側、第2のスキャナーBも光走査開始側であり、第2のスキャナーBにおける入射光束の大部分が一走査前の偏向面で反射され、第1のスキャナーAのコリメーターレンズ85に入射する。
【0021】
また図15に示す通り、通常ポリゴンミラー88の頂点部88a1は面取りがされてあり、その部分に光束が当たると、どの方向へ光束が反射されるかわからない。それゆえ、レーザー発光は入射光束がポリゴンミラー88の頂点部88a1にかからないタイミングで行うことが望まれる。
【0022】
図13に示した従来例では第2のスキャナーBの光源手段82のAPCを行うために該光源手段82を点灯させると、ポリゴンミラー88の頂点部88a1からの反射光束が感光ドラム(不図示)へ入射し、画像劣化を引き起こすという問題点があった。
【0023】
本発明は複数の光源手段のAPC動作を安定させることにより、高品質な画像形成を可能とする光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の光走査装置は、
複数の光源手段から放射された複数の光束を複数の偏向面を有する同一の偏向素子の異なる偏向面で偏向し、該複数の光束を各々走査光学系を介して各々の被走査面上に導光し、光走査する光走査装置において、
該複数の光源手段の光量調整を異なる時刻で行う調整手段を有することを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1、図2は各々本発明の光走査装置の実施形態1の主要部分の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図3は本発明の光走査装置の実施形態1の主走査断面図である。
【0026】
ここで、主走査方向とは偏向素子の回転軸及び走査レンズ系の光軸に垂直な方向(偏向素子で光束が反射偏向(偏向走査)される方向)を示し、副走査方向とは偏向素子の回転軸と平行な方向を示す。また主走査断面とは主走査方向に平行で走査レンズ系の光軸を含む平面を示す。また副走査断面とは主走査断面と垂直な断面を示す。
【0027】
また本明細書において、複数の光源手段のうち1つの光源手段から1つの被走査面(感光ドラム面)に至る系を1つの走査系(スキャナー)と定義する。本実施形態における光走査装置は第1、第2の2つのスキャナーA,Bを有している。
【0028】
図中、第1、第2のスキャナーA,Bは、各々図12に示す光源手段(11,12)と、該光源手段(11,12)から放射した光束を規制する開口絞り(13,14)と、入射光束を他の光束に変換する集光レンズ(コリメーターレンズ)(15,16)と、主走査方向に長い線像として結像させる共用の光学系(シリンドリカルレンズ)17と、偏向素子としての複数の偏向面を有する単一の光偏向器(ポリゴンミラー)18と、該ポリゴンミラー18での異なる偏向面で反射偏向された各々の光束を感光ドラム面(33,34)上にスポットに形成する走査レンズ系(a,b)とを有している。
【0029】
第1、第2の走査レンズ系a,bは各々第1、第2の2枚の走査レンズ19,31・20,32を有し、ポリゴンミラー18により反射偏向された光束を対応する感光ドラム面33,34上にスポット状に結像させている。また第1、第2の走査レンズ系a,bは副走査断面内においてポリゴンミラー18の偏向面近傍と感光ドラム面33,34近傍との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有している。
【0030】
本実施形態においては第1、第2のスキャナーA,Bが同一のポリゴンミラー18を併用しており、かつ第1、第2のスキャナーA,Bは、該ポリゴンミラー18の異なった偏向面で反射偏向した光束を用いている。
【0031】
また本実施形態では2つの光源手段11,12から放射された2つの光束のなす角度が60度以下と成るように設定している。尚、好ましくは30度以下に設定するのが良い。
【0032】
21は同期検出用の同期検知レンズ(以下、「BDレンズ」と記す。)であり、後述する同期信号検知手段23の近傍に設けたスリット22面上に同期信号検知用の光束(BD光束)を結像させている。本実施形態におけるBDレンズ21はシリンドリカルレンズ17と一体化されている。
【0033】
22は同期検出用のスリット(以下、「BDスリット」と記す。)であり、BDレンズにより主走査方向に結像される位置に配置されており、画像の主走査方向の書き出し位置を決めている。
【0034】
23は同期信号検知手段としての光センサー(以下、「BDセンサー」と記す。)であり、該BDセンサー23からの出力信号を検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて、感光ドラム面33、34上への画像記録の主走査方向の光走査開始位置のタイミングを調整している。
【0035】
また本実施形態ではこのBDセンサー23から発生する同期信号を用いて各々の光源手段11,12のAPC(光量調整)を行い、常に感光ドラム面33、34へ照射される光束の光量が一定となるようにしている。
【0036】
尚、BDレンズ21、BDスリット22、そしてBDセンサー23等の各要素は同期位置検出手段(BD光学系)の一要素を構成している。
【0037】
24は調整手段であり、カウンタ手段25と制御手段26とを有しており、各光源手段11,12のAPCを異なる時刻で行うように調整している。カウンタ手段25はBDセンサー23からの同期信号をカウントしている。制御手段26はカウンタ手段25からのカウント値を用いて任意の時間にAPCを行っている。
【0038】
本実施形態では図1に示したように第1のスキャナーA側の光源手段11のAPCを光走査開始端SPとBDセンサー23との間を光走査する際に光源手段11を点灯させて行っている。またこのときは第2のスキャナーB側の光源手段12は消灯させておく。こうすることで、従来例に示した光源手段12からの光束がポリゴンミラー18の偏向面で反射されてコリメーターレンズ15(及び光源手段11)に入射することなく、安定したAPCを行うことができる。
【0039】
また第2のスキャナーBの光源手段12のAPCは図2に示したように画像形成が終了してから、光走査終了端EPIIまでの間に光源手段12を点灯させることで行う。こちらも同様に第1のスキャナーAの光源手段11を消灯させておくことで、安定したAPCが可能となる。
【0040】
図4は本実施形態におけるレーザー発光のタイムチャートである。同図において上段が第1のスキャナーA、下段が第2のスキャナーBであり、それぞれ光走査開始端SP、SPIIそろえて表示してある。これにより2つの光源手段11,12のAPCが異なる時刻に行われていることがわかる。また第2のスキャナーBにおいては光走査終了端EPIIでAPCを行うことで、偏向面の頂点に光束が当たらずにすみ、不要な光束が感光ドラム等に向かわないように構成することができる。
【0041】
各光源手段11,12を点灯させる時間は、カウンタ手段24がBDセンサー23からの同期信号をカウントし、制御手段25がカウンタ手段24からのカウント値を用いて任意のカウント値(時間)なったら各光源手段11,12のAPCを行う。
【0042】
尚、第1のスキャナーAは図5のタイムチャートに示すように光源手段11のAPCを行いながら、画像書き出し信号検知(BD検知)を行っても良い。
【0043】
また本実施形態では上述のようなポリゴンミラーを共用するタイプの光走査装置の中でも、複数の入射光束のなす角度が60度以下と狭い場合に効果を発揮する。特に4面構成のポリゴンミラーを使用し、走査レンズ系の光軸に対して90度方向から入射させている本実施形態の場合は、2つの光束の配置間隔が近いことで、他方の光束による影響(戻り光)を受けやすい。
【0044】
このように本実施形態では上記の如く各々の光源手段11,12のAPC(光量調整)を異なる時刻に行い、また一方の走査系(スキャナー)で光源手段のAPCを行っているときは、他方の走査系の光源手段を消灯させることで、それぞれ他方の光源手段からの戻り光の影響を受けない安定したAPC動作を可能とし、高品質な画像形成を行うことが可能となる。
【0045】
更に本実施形態では上記の如く偏向面の頂点の面取り部に光束が照射されないように、第2のスキャナーBの光源手段12のAPCを光走査終了端EPII側で行うことで、不要な迷光を防止でき、高品質な画像形成を行うことが可能となる。
【0046】
尚、本実施形態ではシリンドリカルレンズ17とBDレンズ21とを一体にして構成したが、別々に構成しても良い。また本実施形態においては走査レンズ系を2枚のレンズより構成したが、これに限らず、例えば1枚、もしくは3枚以上のレンズより構成しても良い。また本実施形態においてはBDセンサーと半導体レーザーとを同一の電気基板上に配置したが、これに限らず、別々に配置しても良い。
【0047】
(実施形態2)
図6は本発明の光走査装置の実施形態2の主要部分の主走査断面図である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0048】
本実施形態は複数の走査系(スキャナー)のうち1つの走査系の光源手段をAPC(光量調整)のために点灯させたときの光束が偏向素子で反射した後、他方の走査系の光源手段に入射しないように、該偏向素子と該光源手段との間に遮光部材を配置したことを特徴としている。
【0049】
即ち、本実施形態では第1、第2のスキャナーA,Bの光源手段11,12のAPC動作を同時刻に行っており、このときポリゴンミラー18の偏向面で反射した第2のスキャナーBの光源手段12からの光束(戻り光)Laが、第1のスキャナーAのコリメーターレンズ15(及び光源手段11)に入射しないようにポリゴンミラー18と光源手段11,12との間に設けた遮光部材27により遮光することによって、APC動作の安定化を図っている。
【0050】
また本実施形態では遮光部材27を感光ドラム面上で所望のスポット径となるように各光源手段11,12からの光束径を制限する絞りと兼ねることで、新たな部品を配置することなく安価に安定したAPC動作を保証することができる。
【0051】
尚、本発明においては前述の実施形態1と本実施形態とを組み合わせて構成しても良い。即ち複数の光源手段のAPCを異なる時刻に行い、且つそれぞれ他方の光源手段からの戻り光がコリメーターレンズに入射しないように遮光部材を設ける。
【0052】
また本実施形態では光源手段11、12、ポリゴンミラー18、そして第1の走査レンズ19、20等を内包する光学箱(不図示)の一部で遮光部材を形成しても良い。これにより、より簡易な構成で実現することができる。また光学箱を覆う蓋(不図示)の一部で遮光部材を形成しても良い。尚、光学箱、光学箱の蓋で遮光部材を形成する場合、絞りを兼ねず遮光の機能だけを持たせても良い。
【0053】
(実施形態3)
図7は本発明の実施形態3のレーザー発光のタイムチャートである。
【0054】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は第1、第2のスキャナーA,Bが1走査おきに交互に光源手段のAPCを行ったことである。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0055】
即ち、同図に示すように第1のスキャナーAは奇数回目の光走査において光源手段のAPCを行い、第2のスキャナーBは偶数回目の光走査において光源手段のAPCを行うようにすることで、同時刻にAPC動作を行わないようにしている。
【0056】
このように本実施形態では1走査おきに交互にAPCを行うことにより、一方の走査系(スキャナー)で光源手段のAPC動作を行っているときに、他方の走査系の光源手段からの迷光が入射せず安定したAPC動作を補償することができる。
【0057】
尚、APCは1走査に1回行うことが最も好ましいが、本実施形態のように2走査に1回のAPCであっても、近年の高性能なレーザー光源の実力から言って、実質問題となることはない。
【0058】
(実施形態4)
図8は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施形態は、像担持体である複数の感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図8において、360はカラー画像形成装置、(311,312),(313,314)は図3に記載したような、同一ポリゴンミラーの異なる面で2本のビームを走査する光走査装置、341,342,343,344は各々像担持体としての感光ドラム、321,322,323,324は各々現像器、351は搬送ベルトである。
【0059】
図8において、カラー画像形成装置360には、パーソナルコンピュータ等の外部機器352からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ353によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、Bk(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置(311,312),(313,314)に入力される。そして、これらの光走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム331,332,333,334が出射され、これらの光ビームによって感光ドラム341,342,343,344の感光面が主走査方向に走査される。
【0060】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は光走査装置(311,312),(313,314)を2個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、Bk(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム341,342,343,344面上に画像信号(画像情報)を記録し、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を高速に印字するものである。
【0061】
前記外部機器352としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置360とで、カラーデジタル複写機が構成される。
【0062】
[本発明の実施態様]
本発明の様々な例と実施形態が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。
【0063】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0064】
[実施態様1]
複数の光源手段から放射された複数の光束を複数の偏向面を有する同一の偏向素子の異なる偏向面で偏向し、該複数の光束を各々走査光学系を介して各々の被走査面上に導光し、光走査する光走査装置において、
該複数の光源手段の光量調整を異なる時刻で行う調整手段を有することを特徴とする光走査装置。
【0065】
[実施態様2]
前記複数の光源手段のうち1つの光源手段から1つの被走査面に至る系を1つの走査系とするとき、前記光走査装置は複数の走査系を有し、このうち1つの走査系は被走査面の光走査終了側で光量調整を行っていることを特徴とする実施態様1記載の光走査装置。
【0066】
[実施態様3]
前記複数の走査系のうち、一方の走査系で光源手段の光量調整を行っているときは、他方の走査系の光源手段を消灯させていることを特徴とする実施態様2記載の光走査装置。
【0067】
[実施態様4]
前記被走査面上を光走査するときの同期信号を得るための同期信号検知手段と、該同期信号検知手段からの同期信号をカウントするカウンタ手段と、該カウンタ手段からのカウント値を用いて任意の時間に光量調整を行う制御手段とを有していることを特徴とする実施態様1、2又は3記載の光走査装置。
【0068】
[実施態様5]
前記1つの走査系は前記光源手段の光量調整を行うと同時に同期信号検知を行うことを特徴とする実施態様2乃至4の何れか1項に記載の光走査装置。
【0069】
[実施態様6]
前記複数の光源手段から放射された複数の光束のなす角度は60度以下であることを特徴とする実施態様1乃至5の何れか1項に記載の光走査装置。
【0070】
[実施態様7]
複数の光源手段から放射された複数の光束を複数の偏向面を有する同一の偏向素子の異なる偏向面で偏向し、該複数の光束を各々走査光学系を介して各々の被走査面上に導光し、光走査する光走査装置において、
前記複数の光源手段のうち1つの光源手段から1つの被走査面に至る系を1つの走査系とするとき、前記光走査装置は複数の走査系を有し、このうち1つの走査系の光源手段を光量調整のために点灯させたときの光束が該偏向素子で反射した後、他方の走査系の光源手段に入射しないように、該偏向素子と光源手段との間に遮光部材を配置したことを特徴とする光走査装置。
【0071】
[実施態様8]
前記遮光部材は被走査面上で所望のスポット径となるように前記光源手段からの光束径を制限する絞りを兼ねていることを特徴とする実施態様7記載の光走査装置。
【0072】
[実施態様9]
前記遮光部材は前記光源手段、前記偏向素子、そして前記走査光学系を内包する光学箱の一部より成ることを特徴とする実施態様7又は8記載の光走査装置。
【0073】
[実施態様10]
前記遮光部材は前記光源手段、前記偏向素子、そして前記走査光学系を内包する光学箱を覆う蓋の一部より成ることを特徴とする実施態様7又は8記載の光走査装置。
【0074】
[実施態様11]
各々が実施態様1乃至10のいずれか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
【0075】
[実施態様12]
外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有していることを特徴とする実施態様11記載のカラー画像形成装置。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く複数の光源手段の光量調整(APC)を調整手段により異なる時刻で行うことにより、APC動作の安定化を図ることができ、高品質な画像を形成することができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【0077】
また本発明によれば前述の如く偏向素子と光源手段との間に他方の走査系の光源手段からの戻り光を遮光する遮光部材を配置することにより、APC動作の安定化を図ることができ、高品質な画像を形成することができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の主要部分の主走査断面図
【図2】本発明の実施形態1の主要部分の主走査断面図
【図3】本発明の実施形態1の主走査断面図
【図4】本発明の実施形態1のレーザー発光のタイミングチャート
【図5】本発明の実施形態1の他のレーザー発光のタイミングチャート
【図6】本発明の実施形態2の主要部分の主走査断面図
【図7】本発明の実施形態3のレーザー発光のタイミングチャート
【図8】本発明のカラー画像形成装置の要部断面図
【図9】従来の光走査装置の要部斜視図
【図10】従来の光走査装置の主走査断面図
【図11】従来の光走査装置の副走査断面図
【図12】半導体レーザーの要部斜視図
【図13】従来の光走査装置の主走査断面図
【図14】レーザーユニットの要部斜視図
【図15】ポリゴンミラーの拡大図
【符号の説明】
11、12 光源手段
13,14 絞り
15,16 集光レンズ(コリメーターレンズ)
17 シリンドリカルレンズ
18 偏向素子
19,20 第1の走査レンズ
21 BDレンズ
22 BDスリット
23 BDセンサー
24 調整手段
25 カウンタ手段
26 制御手段
27 遮光部材
31,32 第2の走査レンズ
33,34 被走査面
A 第1の走査系
B 第2の走査系
a 第1のレンズ系
b 第2のレンズ系
311、312、313、314 光走査装置
321、322、323、324 現像器
331,332,333,334 光ビーム
341、342、343、344 感光体ドラム
351 搬送ベルト
352 外部機器
353 プリントコントローラ
360 カラー画像形成装置

Claims (1)

  1. 複数の光源手段から放射された複数の光束を複数の偏向面を有する同一の偏向素子の異なる偏向面で偏向し、該複数の光束を各々走査光学系を介して各々の被走査面上に導光し、光走査する光走査装置において、
    該複数の光源手段の光量調整を異なる時刻で行う調整手段を有することを特徴とする光走査装置。
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