JP2004184494A - 電気光学装置、電子機器及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents

電気光学装置、電子機器及び電気光学装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】1枚の電気光学パネルを用いて任意の異なる平面で複数画面表示可能な電気光学装置、電子機器及び電気光学装置の製造方法を提供する。
【解決手段】液晶装置1は、第1表示領域201及び第2表示領域202を有し、液晶装置110を備えた液晶パネル11と、液晶パネル11の第2表示領域202に対応して配置された光ファイバ束60を有する。これにより、光ファイバ束60が配置される領域に対応する表示は、光ファイバ束60の末端部が表示面となり、他の領域の表示面と異なる平面上に表示される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数画面表示の電気光学装置、電子機器及び電気光学装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気光学装置の一例としての液晶装置は、電気光学パネルとしての一例としての液晶パネルを備える。液晶パネルは、一対の基板間に電気光学物質の一例としての液晶が挟時されて構成され、一方の基板が表示面となっている。
【0003】
通常、同一平面上に複数画面を表示するのではなく異なる平面で複数画面を表示する液晶装置の場合、各画面毎に液晶パネルを設置している。また、1つの液晶パネルを用いて両面表示を行う液晶装置の場合、例えば一対の基板を有する液晶パネルを2つの領域に分割し、一方の領域に対応して一方の基板側に第1バックライトを配置し、他方の領域に対応して他方の基板側に第2バックライトを配置している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−298519(第3頁、
【図5】)
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、異なる平面で複数画面を表示する液晶装置の場合、各画面毎に液晶パネルが必要となるので、液晶装置全体が大型化してしまうという問題があった。また、上述した1つの液晶パネルを用いて両面表示を行う液晶装置の場合、2枚の液晶パネルを用いる必要がないため、液晶装置全体の小型化が可能なものの、表示面が液晶パネルの表裏面に限定されてしまう。このため、液晶パネルの側面側に表示をするなど、任意の位置に複数の表示面を設定することができないという問題があった。
【0005】
また、上述した1つの液晶パネルを用いて複数画面の表示を行う液晶装置の場合、一方の表示領域は他方の表示領域に対応して配置されるバックライトの光に影響されて、隣り合う表示領域の境界に近い領域の光度が明るくなり、表示面内での光むら、明度むらが生じてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、1枚の電気光学パネルを用いて任意の異なる平面で複数画面表示可能な電気光学装置、電子機器及び電気光学装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明は、上記問題点を解決するものであり、1枚の電気光学パネルを用いて表示品位の高い複数画面表示可能な電気光学装置、電子機器及び電気光学装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電気光学装置は、複数表示領域を有する電気光学装置であって、電気光学物質を有する層と、前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して配置された前記層を分割するための第1遮光部材とを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明のこのような構成によれば、複数画面表示の電気光学装置において、隣り合う表示領域の境界に対応して第1遮光部材を設けることにより、一方の表示領域に対応して入射される光が他方の表示領域に入射されることがないので、他方の表示領域への光もれを防止することができ、光効率が良い。
【0010】
本発明の他の電気光学装置は、複数表示領域を有し、電気光学物質を有する層を備えた電気光学パネルと、前記電気光学パネルの前記複数表示領域のうち少なくとも1つの表示領域に対応して配置された光伝送手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
本発明のこのような構成によれば、光伝送手段を設けることにより、1つの電気光学パネルを用いて、一部の表示領域の表示面を他の表示領域の表示面と異なる平面上に位置させることができる。すなわち、簡易な構造で小型化を実現しつつ、任意の異なる平面で複数画面表示可能な電気光学装置を得ることができる。
【0012】
また、前記光伝送手段は、ミラー、プリズム、導光管、光ファイバのいすれか1つであることを特徴とする。
【0013】
このように、光伝送手段として、ミラー、プリズム、導光管、光ファイバを用いることができる。
【0014】
また、前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して配置された前記層を分割するための第1遮光部材を更に具備することを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、隣り合う表示領域の境界に対応して第1遮光部材を設けることにより、一方の表示領域に対応して入射される光が他方の表示領域に入射されることがないので、他方の表示領域への光もれを防止することができ、光効率が良い。
【0016】
また、前記電気光学パネルに隣り合って配置されたバックライトを更に具備し、前記バックライトには、前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して第2遮光部材が設けられていることを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、異なる表示領域にそれぞれ設けられる光源からの光は、対応しない表示領域には入射されず、光効率が良い。
【0018】
また、前記光伝送手段は導光管、ミラーまたはプリズムであり、前記電気光学パネルに対して、外光を伝送して照射する光ファイバを更に具備することを特徴とする。
【0019】
このような構成によれば、光伝送手段が配置される表示領域の表示面を明るくすることができる。光伝送手段として、導光管、ミラーやプリズムを用いた場合、これらを通過する際に光の減衰が起きる。例えば、反射型液晶装置に適用した場合、表示に用いられる光は、光伝送手段を2回通過することとなるので、光の減衰は著しくなり、表示面が暗くなりやすい傾向にある。このような場合、液晶装置の周囲に、外光を取り入れ、その光を液晶パネルに対して伝送する光ファイバを複数設けることにより、表示面を明るくすることができる。また、透過型液晶装置に適用した場合においても、表示に用いられる光は光伝送手段を1回通過し、光の減衰が生じるため、外光を取り入れる光ファイバを設けることにより、光源を増やすことなく、明るい表示面を得ることができる。
【0020】
本発明の電子機器は、上述に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする。
【0021】
このような構成によれば、小型化が可能で、任意の向きに表示面を有する複数画面表示可能な電気光学装置を得ることができる。
【0022】
本発明の他の電子機器は、複数表示領域を有し、電気光学物質を有する層を備えた電気光学パネルと、前記電気光学パネルが組み込まれる筐体と、前記電気光学パネルの前記複数表示領域のうち少なくとも1つの表示領域に対応して前記筐体に支持された光伝送手段とを具備することを特徴とする。
【0023】
このように、光伝送手段を直接電気光学パネルに接着せずに、筐体により支持させても良い。
【0024】
本発明の電気光学装置の製造方法は、複数表示領域を有する電気光学装置の製造方法であって、第1基板上に、前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して第1遮光部材を形成する工程と、前記第1基板と第2基板とを対向配置してこれらの間に電気光学物質を封入する工程とを具備することを特徴とする。
【0025】
本発明のこのような製造方法により製造された複数画面表示可能な電気光学装置においては、隣り合う表示領域の境界に対応して第1遮光部材が設けられているので、一方の表示領域に対応して入射される光が他方の表示領域に入射されることがないので、他方の表示領域への光もれを防止することができ、光効率が良い。
【0026】
また、前記第1遮光部材形成工程において、前記封入工程時に前記境界において前記第1基板、前記第2基板及び前記遮光部材とにより空間が形成されるように、前記第1遮光部材を形成することを特徴とする。
【0027】
このような構成によれば、電気光学物質は、空間を通過して、第1遮光部材により分割された隣り合う表示領域間を流通することができるので、表示領域毎に別々に電気光学物質の封入工程を設ける必要がなく、製造効率が良い。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る電子機器の一例として携帯電話機を例にあて、図1〜図3を用いて説明する。
【0028】
図1、図2及び図3は、いずれも本発明に係る電子機器の一実施形態である折畳式の携帯電話機100を示している。図1は開いた状態の携帯電話機100の斜視図であり、図2は閉じた状態の形態電話機100の平面図であり、図3は開いた状態の携帯電話機100の概略断面図である。
【0029】
携帯電話機100は、筐体に本発明に係る電気光学装置の一例としての液晶装置1が組み込まれて構成されている。筐体は、ヒンジ部132と、このヒンジ部132を介して接続された第1筐体131及び第2筐体130とから構成され、携帯電話機100は開閉可能に設計されている。
【0030】
携帯電話機100を閉じた状態における第1筐体131の第2筐体130と対向する面側には、複数の操作ボタン133及び送話口(図示せず)が設けられている。更に、第1筐体131には、後述する第2筐体130に組み込まれた液晶装置1の一部を構成するファイバ束60を収納する貫通した孔120が設けられている。
【0031】
携帯電話機100を閉じた状態における第2筐体130の第1筐体131と対向する面側に受話口(図示せず)が設けられている。更に、第2筐体130にはアンテナ134が設けられている。液晶装置1は、第2筐体130によって保持され、その表示面が、携帯電話機100を閉じた状態の時に、第1筐体131と対向する面側に位置するように設計されている。
【0032】
詳細については後述するが、液晶装置1は、液晶パネル11と、液晶パネル11に対して光を照射するバックライト10と、液晶パネル11の表示領域の一部に重なり合って配置された光ファイバ束60とから構成される。液晶パネル11は、電気光学物質である液晶を挟むように対向配置されたアレイ基板26及び対向基板20とからなる。本実施形態においては、液晶パネル11のアレイ基板26側が表示面となっている。液晶パネル11は、複数表示領域、例えば本実施形態においては、第1表示領域201と第2表示領域202との2つの表示領域を有し、光ファイバ束60は第2表示領域202に対応して配置されている。光ファイバ束60は、本実施形態においては54本の光ファイバ60が束ねられて形成される。光ファイバ束60は、液晶パネル11と接しない側の末端部が表示面として機能する。すなわち、第1表示領域201においては、液晶パネル11のアレイ基板26面が表示面として用いられ、第2表示領域202においては、光ファイバ束60の末端部が表示面として用いられる。従って、第1表示領域201における表示面と第2表示領域202における表示面とは、同じ平面上に位置せず、異なる平面上に位置していることとなる。すなわち、光ファイバ60を配置することにより、1つの液晶パネル11を用いて複数の異なる平面上にある画面表示が可能となる。
【0033】
本実施形態においては、携帯電話機100を閉じている状態では、光ファイバ60は孔120に挿入され、光ファイバ60の末端部からなる表示面だけを視認することとなる。携帯電話機100を閉じている際、第1表示領域201は表示を行う必要がないため第1表示領域201は駆動させず、第2表示領域202のみを駆動して時刻やメールの着信情報などの情報を表示させることができる。従って、消費電力を少なくすることができる。
【0034】
一方、携帯電話機100を開けている状態では、例えば、第1表示領域201及び第2表示領域202の両方を駆動し、両表示領域を用いて1つの画面表示を行うことができる。また、第1表示領域201と第2表示領域202とをそれぞれ別々の画面表示を行うこともできる。この場合、第1表示領域202の表示面と第2表示領域201の表示面とは同一平面上に位置しないため、視覚的にそれぞれの表示領域の区別がつきやすく、各表示情報が見やすい表示面となる。
【0035】
尚、上述の実施形態における携帯電話機100においては、光伝送手段としての光ファイバ束60は液晶パネル11に接着した状態であるが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、第1筐体131の孔120に光ファイバ束60を嵌めこみ、支持する構造の携帯電話機100´としても良い。この場合、上述の構造と比較して、液晶装置1´は、光ファイバ束60が設けられていない構造となる。尚、図4において、図1と同じ構造については同じ符号を付している。この形態においては、携帯電話機100を閉じた状態で、光ファイバ束60と液晶装置1´とが接触するように構成される。一方、携帯電話機100を開けた状態では、液晶装置1´上に光ファイバ束60が存在しないため、第1表示領域202の表示面と、第2表示領域201の表示面に対応する液晶装置1´の表示面とは同一平面上に位置することとなる。このため、液晶装置1´の表示面全てを用いて1つの画面表示を行った場合、表示領域が連続するため視覚的に見やすい表示面となる
次に、上述の携帯電話機100に組み込まれる液晶装置1について説明する。
【0036】
(第1実施形態)
以下に第1実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置について図5〜図7を用いて説明する。
【0037】
図5は液晶装置1の概略断面図である。図6は液晶装置1の一部を構成するバックライトの概略平面図である。図7は液晶パネル11の概略断面図であり、図5に示す断面方向と直交する方向に切断した図に相当する。
本実施形態においては、液晶装置として、TFD素子を用いたアクティブマトリクス型の半透過半反射型液晶装置に適用した場合を例にあげて説明する。尚、図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構成における縮尺や数などが異なっている。
【0038】
図5及び図7に示すように、液晶装置1は、液晶パネル11と、液晶パネル11を挟むように設けられた第1の偏光板18a及び第2の偏光板18bと、液晶パネル11に隣接して配置されたバックライト10を有する。更に、本実施形態の液晶装置1においては、液晶パネル11は第1表示領域201と第2表示領域202とからなる表示領域を有し、第2表示領域202に対応した位置に、第1偏光板18aを介して液晶パネル11に隣り合って光ファイバ束60が配置されている。
【0039】
液晶パネル11は、対向配置されたアレイ基板26及び対向基板20と、これら一対の基板20及び26を貼り合わせる基板周縁部に設けられたシール材3と、一対の基板20及び26間に挟持された電気光学物質層としての90度捩れのTN液晶層110とを有している。一対の基板20及び26の間隙はスペーサ(図示せず)によって保持されている。
【0040】
バックライト10は、対向基板20に隣接して配置されている。図5及び図6に示すように、バックライト10は、LEDなどの光源71a及び71bと、光源71aおよび71b各々からの光が入射される導光板8a及び8bと、拡散シート30、プリズムシート31及び32、反射シート5とを有している。拡散シート30は、液晶パネル2の表示面内の光の輝度をより均一化させるためのものである。2枚のプリズムシート31及び32は、出射光の配向角を調整し、正面の輝度を向上させるためのものである。導光板8a及び8bは、導光板8a及び8bに対応して配置された液晶パネル11に対し、光源部から出射された光を液晶パネル11の面内に均一に照射するためのものであり、アクリル樹脂やポリカーボネートなどから形成される。
【0041】
本実施形態においては、導光板8aは液晶パネル11の第1表示領域201に対応して配置され、導光板8aにはその側面に配置された光源71aからの光が入射される。導光板8bは液晶パネル11の第2表示領域202に対応して配置され、導光板8bにはその側面に配置された光源71bからの光が入射される。隣り合う表示領域各々に配置された導光板8a及び導光板8bの境界には、不透明エポキシ樹脂、不透明の熱硬化プラスチック等からなる第2遮光部材としての遮光板70が配置されている。すなわち、本実施形態のバックライト10では、光源及び導光板は、第1表示領域201と第2表示領域202にそれぞれ対応して別々に設けられ、拡散シート、プリズムシート及び反射シートといった光学シートは第1表示領域201及び第2表示領域202の両方で共有している。これにより、液晶装置1が透過型液晶装置として機能する場合には、光源71aからの光は、液晶パネル11の第1表示領域201における表示にほぼ用いられ、光源71bからの光は、液晶パネル11の第2表示領域202における表示にほぼ用いられる。このように、複数画面表示を行う場合、それぞれの表示面毎に光源を設けることにより、別々に光源のオン、オフ制御が可能となる。従って、表示が行われない画面に対応する光源からの光照射を停止することができ、消費電力を低減することができる。更に、本実施形態においては、隣り合う表示表域各々に配置される導光板間に遮光板70を設けているので、一方の光源からの光は、この他方の光源に対応する導光板には入射されず、光効率が良い。
【0042】
例えば、上述のような折畳式の携帯電話機100に液晶装置1を搭載した場合、携帯電話機100を閉じた状態では第1表示領域201による表示は不要であるので、第2表示領域202の表示に用いられる光源71bのみを用いればよく、光源71aのスイッチをオフすることができる。更に、遮光板70を設けることにより、光源71bからの光は導光板8bのみに入射されて導光板8aには入射されないため、効率よく第2表示領域202に対して光が入射される。
【0043】
図5及び図7に示すように、液晶パネル11を構成するアレイ基板26は、第1基板9aと、第1基板9a上に配置されたデータ線25と、TFD素子(図示せず)と、画素電極(図示せず)と、第1遮光部材としての遮光壁52と、これらを覆う配向膜16aとを有している。第1基板9aは透明なガラスなどから構成される。データ線25は、後述する走査線24とほぼ直交するように配置されている。スイッチング素子としてのTFD素子は、データ線25に電気的に接続している。画素電極はITO(Indium Tin Oxide)からなり、各TFD素子に電気的に接続して配置されている。配向膜16aはポリイミドなどから形成される。
【0044】
遮光壁52は、黒色樹脂を分散させたアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などから形成され、フォトリソグラフィ法を用いて形成される。遮光壁52は、隣り合う第1表示領域201と第2表示領域202との境界に対応して配置される。遮光壁52は、縦断面が台形、横断面が円形の柱状物体が複数、ほぼ直線上に配置されて構成される。本実施形態においては、液晶パネル11としたときに、遮光壁52は、対向基板20に配向膜16aを介して当接した形態となっている。
【0045】
このように、液晶パネル11の隣り合う表示領域間に遮光壁52を設けることにより、一方の表示領域に対応して配置されたバックライトまたは外光からの光は、他方の表示領域の液晶層に入射されないので、光効率が良い。例えば、上述のような折畳式の携帯電話機100に液晶装置1を搭載した場合、携帯電話機100を閉じた状態では第2表示領域のみが視認され、この第2表示領域202の表示には光源71bからの光が用いられる。この場合、光源71bからの光は、第2表示領域202に対応する液晶層110に入射されるが、第1表示領域201に対応する液晶層110へは遮光壁52によって、その入射が遮断されるため、第1表示領域201への光もれを軽減することができ、光効率がよい。
【0046】
更に、図7に示すように、遮光壁52の縦断面形状はぎざぎざ形状を有しているので、液晶パネル11の状態で、遮光壁52が配置される領域におけるアレイ基板26と対向基板20との間には空間111が生じる。従って、液晶パネル11の状態において、第1表示領域201に対応する液晶層110と第2表示領域202に対応する液晶層110とは、遮光壁52により完全に分割、分離されることがない。言い換えると、遮光壁52が配置される領域におけるアレイ基板26と対向基板20との間に生じる空間111を通って、液晶は第1表示領域201と第2表示領域202との間を流通可能である。このように、液晶パネル11とした際に、遮光壁52が形成される領域に対応するアレイ基板26と対向基板20との間に隙間が生じるように遮光壁52を形成することにより、液晶注入工程において、第1表示領域201及び第2表示領域202それぞれに対応する領域に液晶を別々に注入する必要がなく、液晶注入口を共通化することができる。
【0047】
尚、液晶パネル11の状態で、遮光壁52を、遮光壁52が形成される領域に対応するアレイ基板26と対向基板20との間に隙間が生じないように、遮光壁52を形成しても良い。これにより、光もれを確実に防止することができる。この場合においては、第1表示領域201及び第2表示領域202それぞれに対応して、液晶注入口を設ければ良い。
【0048】
更に、アレイ基板26は対向基板20より張り出した張り出し部を有し、貼り出し部には、走査線24及びデータ線27などを駆動する駆動用IC(図示せず)及びこの駆動用ICと配線基板(図示せず)とを電気的に接続するための端子部が配置されている
一方、図5及び図7に示すように、液晶パネル11を構成する対向基板20は、第2基板9bと、第2基板9b上に順に形成された散乱樹脂層51、反射膜50、着色層160、オーバーコート膜13、酸化ケイ素膜23、走査線24及び配向膜16bとを有する。第2基板9bは透明なガラスなどから構成される。反射膜50は例えばアルミニウム膜からなり、反射膜50には各画素毎に対応して孔50aが設けられている。液晶装置1が透過型液晶装置として機能する場合、バックライト10からの光は、この孔50を通って液晶層110へ入射され、液晶層110にて偏光されて液晶装置1の外部へと出射されて、表示が行われる。一方、液晶装置1が外光の光を利用して表示を行う反射型液晶装置として機能する場合、外光は第1基板9a及び液晶層110を通過して、反射膜50で反射し、この反射光が液晶層110にて偏光されて液晶装置1の外部へと出射されて、表示が行われる。着色層160は、複数色の着色層、例えば赤色着色層160R、緑色着色層160G、青色着色層160Bからなり、これら各色着色層が順にストライプ状に形成されて構成される。更に、本実施形態においては、各絵素を区画するように格子状、デルタ(トライアングル)状配列に赤色着色層40R、緑色着色層40G及び青色着色層40Bの3色が積層してなる遮光層40が配置される。この遮光層40は、赤色着色層160R、緑色着色層160G、青色着色層160Bの形成と同一の工程で形成される。オーバーコート層13は例えばアクリル樹脂などから形成される。酸化ケイ素膜23は、オーバーコート層13と走査線24との密着性を高めるために形成される。走査線24は、ストライプ状に形成された着色層160とほぼ直交するようにストライプ状にITOから形成される。配向膜16bはポリイミドなどから形成される。
【0049】
液晶装置1では、対向する走査線24と、画素電極と、これらに挟持される液晶110とにより絵素が形成される。各絵素には、赤色着色層160R、緑色着色層160G及び青色着色層160Bのいずれかが対応して配置され、赤、緑及び青の3色の絵素により1画素が形成される。
【0050】
光ファイバ束60は、複数の光ファイバ60aが束ねられて形成される。本実施形態においては、1画素に1つの割合で光ファイバ61aが設けられている。
【0051】
光ファイバ束60が設けられた第2表示領域202において、バックライト10を用いて表示を行う場合、光源71bからの光は、第2偏光板18b、液晶パネル11を通過し、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、第1偏光板18a及び光ファイバ束60を通過する。一方、第2表示領域202において、外光を用いて表示を行う場合、外部から液晶装置1に入射される光は、光ファイバ束60、第1偏光板18aを通過して、液晶パネル11の反射膜50により反射する。この反射光が、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、第1偏光板18a及び光ファイバ束60を通過する。光ファイバ束60の末端部は前述したように表示面として機能するので、光ファイバ束60を通過した光は、光ファイバ束60の末端部からなる表示面に表示される。
【0052】
これに対し、光ファイバ束60が設けられていない第1表示領域201においては、液晶装置1のアレイ基板26側の面が表示面として機能する。すなわち、本実施形態においては、一般的な液晶装置に光ファイバ束60を設けることにより、1つの液晶パネルを用い、異なる平面上に複数の画面表示が可能な液晶装置1を得ることができる。また、本実施形態においては、光伝送手段として、光の減衰がほとんどない光ファイバ束を用いているので、光ファイバ60aを伝播する表示情報の減衰がほとんどなく、バックライト10や外光の光利用効率が高い。
【0053】
次に、上述の液晶装置1の製造方法について説明する。
【0054】
まず、アレイ基板26及び対向基板20それぞれを製造する。アレイ基板26においては、まず第1基板9a上にデータ線25、TFD素子、画素電極を既知の方法で形成する。その後、第1表示領域201と第2表示領域202との境界部分に、フォトリソグラフィ法を用いて複数の柱状物体からなる遮光壁52を形成する。その後、データ線25、TFD素子、画素電極及び遮光壁52を覆うように配向膜16aを形成する。対向基板20においては、第2基板9b上に、既知の方法で、散乱樹脂層51、反射膜50、着色層160、遮光層40、オーバーコート膜13、酸化ケイ素膜23、走査線24及び配向膜16bを形成する。
【0055】
次に、アレイ基板26と対向基板20とを、配向膜が形成された面が互いに対向するように配置し、一方の基板に塗布した液晶注入口を有するほぼ矩形状のシール材3により貼り合せる。この際、アレイ基板26上に形成された遮光壁52は、対向基板20に配向膜16aを介して当接した状態となっている。その後、液晶注入口からアレイ基板26、対向基板20及びシール材3により囲まれた空間内に液晶を注入する。この際、アレイ基板26、対向基板20及びシール材3により囲まれた空間は、遮光壁52によって完全に分離されていないので、第1表示領域201に対応する領域への液晶注入と第2表示領域202に対応する領域への液晶注入を共通の液晶注入口から行うことができる。液晶注入終了後、液晶注入口を封止材により封止し、液晶パネル11が完成する。
【0056】
その後、液晶パネル11を挟み込むように、一対の偏光板18a及び18bを配置した後、液晶パネル11の第2表示領域202に対応する位置に偏光板18aを介して光ファイバ束60を配置する。その後、バックライトを対向基板20側に配置して、液晶装置1が完成する。
【0057】
本実施形態においては、第1表示領域201と第2表示領域202それぞれの表示面がいずれも液晶装置1の表示面側に位置していたが、これに限定されるものではない。例えば、光ファイバ束60の形状を曲げ、その末端部を液晶装置1の側面側に位置させ、第1表示領域と第2表示領域それぞれの表示面が直交するように配置させれば、液晶装置1の正面と側面に画面表示を行うことができる。また、他には、光ファイバ束60の形状を曲げ、その末端部を液晶装置1の裏面側(バックライト側)に位置させれば、両面表示可能な液晶装置1を得ることができる。このように光ファイバ60の末端部の位置を変えることにより、任意の方向に表示面を配置することができる。
【0058】
また、本実施形態においては、異なる画面をそれぞれを表示する表示面が異なる平面上にある場合において説明したが、異なる画面をそれぞれ表示する表示面が同一平面上にある場合においても、液晶層に遮光壁を設けることは有効である。すなわち、一方の表示領域に対応して入射される光が他方の表示領域に入射されることがないので、他方の表示領域への光もれを防止することができる。
【0059】
また、上述の実施形態においては、光伝送手段として複数の光ファイバが束ねられて形成された光ファイバ束を設けたが、光ファイバの変わりに導光管(光導波管)を用いても良い。この場合、光ファイバをそのまま導光管に置き換えることができ、複数の導光管の末端部が表示面として機能する。
【0060】
更に、光伝送手段として、ミラーやプリズムを用いることもでき、以下にミラーやプリズムを光伝送手段として用いた場合における実施形態について説明する。
【0061】
(第2実施形態)
以下に、光伝送手段としてミラーを用いた場合について図8を用いて説明する。図8は本実施形態における液晶装置140の概略断面図である。本実施形態においては、第1実施形態と比較して、光伝送手段としてミラーを用いる点、光伝送手段により表示される表示面が、液晶装置140の第1表示領域における表示面と対向する裏面側に位置する点で主に異なる。以下、第1実施形態と同様の構造については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
【0062】
第2実施形態における液晶装置140は、第1表示領域241及び第2表示領域242を有する。光伝送手段としてのミラー61は第2表示領域242に対応して配置される。ミラーは、3つの第1ミラー61a、第2ミラー61b及び第3ミラー61cから構成される。第1ミラー61aは、液晶パネル11のアレイ基板26に隣接して設けられ、第1ミラー61aとアレイ基板26との間には第1偏光板18aは設けられていない。第3ミラー61cは、液晶パネル11の側面に隣接して設けられ、その一部の面に重なって延在した第2偏光板18bが配置されている。第2ミラー61bは、第1ミラー61aと第3ミラー61cとの間に位置している。
【0063】
本実施形態においては、第2表示領域242における表示は、ミラー61を通過し、液晶装置140の外部に出射した光を用いて行われ、その表示面は、第2偏光板18bと第3ミラー61cとが重なり合った領域に対応する。
【0064】
ミラー61が設けられた第2表示領域242において、バックライト10を用いて表示を行う場合、光源71bからの光は、実線の矢印に示すように、第2偏光板18b、液晶パネル11を通過し、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、第1ミラー61に入射される。その後、実線の矢印に示すように、第1ミラー61aに入射された光は反射し、その反射光が第2ミラー61bに入射され、更に反射し、その反射光が第3ミラー61cに入射され、更に反射し、その反射光が第2偏光板18bを通過する。一方、第2表示領域242において、外光を用いて表示を行う場合、外部から液晶装置140に入射される光は、点線の矢印に示すように、第2偏光板18bを通過し、第3ミラー61cに入射される。その後、点線の矢印に示すように、第3ミラー61cに入射された光は反射し、その反射光が第2ミラー61bに入射され、更に反射して、その反射光が第1ミラー61aに入射され、更に反射して、その反射光が液晶パネル11に入射される。そして、入射された光は、液晶パネル11の反射膜50により反射し、この反射光が、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、再度第1ミラー61a、第2ミラー61b、第3ミラー61c、第2偏光板18bを通過する。そして、第2偏光板18bを通過して、液晶装置140の外部に出射された光は、第3ミラー61cと第2偏光板18bとが重なり合う領域にほぼ相当する表示面に表示される。尚、図において、点線の矢印は、外光を用いた表示を行う場合における光の動きを示すものであり、反射膜50に反射した反射光が第1ミラー61aに入射されるまでの動きを示している。その後の光の動きについては、実線の矢印と同じとなるため、ここでは省略している。
【0065】
以上のように、本実施形態においても、一般的な液晶装置に光伝送手段としてのミラーを設けることにより、1つの液晶パネルを用いて、異なる平面上で複数画面表示が可能な液晶装置140を得ることができる。
【0066】
(第3実施形態)
以下に、光伝送手段としてミラーを用いた場合について図9を用いて説明する。図9は本実施形態における液晶装置150の概略断面図である。本実施形態においては、第2実施形態と比較して、光伝送手段としてミラーを用いる点で同じであるが、第3ミラーに隣り合って配置される偏光板の位置を変えている点で主に異なる。これにより、本実施形態においては、光伝送手段により表示される表示面が、液晶装置150の側面に位置する。以下、第2実施形態と異なる点について主に説明する。
【0067】
第3実施形態における液晶装置150は、第1表示領域251及び第2表示領域252を有する。光伝送手段としてのミラー64は第2表示領域252に対応して配置される。ミラーは、3つの第1ミラー64a、第2ミラー64b及び第3ミラー64cから構成される。第1ミラー64aは、液晶パネル11のアレイ基板26に隣接して設けられ、第1ミラー64aとアレイ基板26との間には第1偏光板18aは設けられていない。第3ミラー64cは、液晶パネル11の側面に隣接して設けられ、その一部の面には第3偏光板18cが配置されている。第3偏光板18cは、第3ミラー64cを介して液晶パネル11と対向するように設けられている。更に、第3偏光板18cの第3ミラー64cと接する側の面と対向する面側には拡大レンズ63が設けられている。第2ミラー64bは、第1ミラー64aと第3ミラー64cとの間に位置している。
【0068】
本実施形態においては、第2表示領域252における表示は、ミラー64から液晶装置150の外部へ出射される光を用いて行われ、その表示面は、拡大レンズ63が配置されている領域、言い換えると第3偏光板18cと第3ミラー64cとが重なり合った領域に対応する。
【0069】
ミラー64が設けられた第2表示領域252において、バックライト10を用いて表示を行う場合、光源71bからの光は、実線の矢印に示すように、第2偏光板18b、液晶パネル11を通過し、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、第1ミラー64aに入射される。その後、実線の矢印に示すように、第1ミラー64aに入射された光は反射し、その反射光が第2ミラー64bに入射され、更にその反射光が第3ミラー64cに入射され、更にその反射光が第3偏光板18c及び拡大レンズ63を通過する。一方、第2表示領域252において、外光を用いて表示を行う場合、外部から液晶装置150に入射される光は、点線の矢印に示すように、拡大レンズ63及び第3偏光板18cを通過し、第3ミラー64cに入射される。その後、点線の矢印に示すように、第3ミラー64cに入射された光は反射し、その反射光が第2ミラー61bに入射され、更にその反射光が第1ミラー61aに入射され、更にその反射光が液晶パネル11に入射される。そして、入射された光は、液晶パネル11の反射膜50により反射し、この反射光が、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、再度第1ミラー64a、第2ミラー64b、第3ミラー64c、第3偏光板18c、拡大レンズ63を通過する。そして、拡大レンズ63を通過した光は、第3ミラー64cと第3偏光板18cとが重なり合う領域にほぼ相当する表示面に表示される。尚、図において、点線の矢印は、外光を用いた表示を行う場合における光の動きを示すものであり、反射膜50に反射した反射光が第1ミラー64aに入射されるまでの動きを示している。その後の光の動きについては、実線の矢印と同じとなるため、ここでは省略している。
【0070】
以上のように、本実施形態においても、一般的な液晶装置に光伝送手段としてのミラーを設けることにより、異なる平面上に複数画面表示が可能な液晶装置150を得ることができる。更に、本実施形態においては、拡大レンズを設けているため、第2表示領域における表示情報を拡大して視認することができる。
【0071】
上述の第2実施形態及び第3実施形態においては、正面に加え、ミラーを3つ用いることによって裏面あるいは側面に表示面を設けた液晶装置について説明したが、これに限定されるものでなく、ミラーの数やその配置を変えることによって、任意の向きに表示面を位置させることが可能である。
【0072】
(第4実施形態)
以下に、光伝送手段としてプリズムを用いた場合について図10を用いて説明する。
【0073】
図10は本実施形態における液晶装置160の概略断面図である。本実施形態においては、第1実施形態と比較して、光伝送手段としてプリズムを用いる点、光伝送手段により表示される表示面が、液晶装置160の第1表示領域における表示面と角度をなしている点で異なる。以下、第1実施形態と同様の構造については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
【0074】
第4実施形態における液晶装置160は、第1表示領域261及び第2表示領域262を有する。光伝送手段としてのプリズム65は第2表示領域262に対応して配置される。プリズム65は、液晶パネル11のアレイ基板26に第1偏光板18aを介して隣り合って設けられている。本実施形態においては、第2表示領域262における表示は、プリズム65の外部へ光が出射される面が表示面となる。
【0075】
プリズム65が設けられた第2表示領域262において、バックライト10を用いて表示を行う場合、光源71bからの光は、実線の矢印に示すように、第2偏光板18b、液晶パネル11を通過し、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、第1偏光板18aを通過し、プリズム65に入射される。実線の矢印に示すように、プリズム65に入射された光は、屈折し、その屈折光が出射される。一方、第2表示領域262において、外光を用いて表示を行う場合、外部から液晶装置160に入射される光は、点線の矢印に示すように、プリズム65、第2偏光板18bを通過し、液晶パネル11に入射される。入射された光は、液晶パネル11の反射膜50により反射し、この反射光が、液晶パネル11の液晶層110によって偏光された後、第2偏光板18b及を通過して、プリズム65に入射される。プリズム65に入射された光は、屈折し、その屈折光が出射される。そして、プリズム65から出射された光は、プリズムの光出射面に相当する表示面に表示される。
【0076】
以上のように、本実施形態においても、一般的な液晶装置に光伝送手段としてのプリズムを設けるだけで、異なる平面上に複数画面表示が可能な液晶装置160を得ることができる。また、プリズムの配置は図10に限定されるものではなく、プリズムの配置を変えて任意の向きに表示面を位置させることができる。例えば、図11に示す液晶装置170のようにプリズム66を配置して、第2表示領域272の表示面の向きを変えることもできる。尚、図11は図10と比較してプリズムの配置が異なる点でのみ相違する。
【0077】
(第5実施形態)
上述の実施形態において、光伝送手段として、導光管、ミラーやプリズムを用いた場合、これらを通過する際に光の減衰が起きる。特に、反射型液晶装置として液晶装置が機能する場合、表示に用いられる光は、光伝送手段を2回通過することとなるので、光の減衰は著しくなり、表示面が暗くなりやすい傾向にある。このような場合、液晶装置の周囲に、外光を取り入れ、その光を液晶パネルに対して伝送する光ファイバを複数設けても良い。以下に、上述の図10に示す液晶装置にこのような外光をとりいれる光ファイバを設けた場合の構造について、図12及び図13を用いて説明する。
【0078】
図12は、外光をとりいれる光ファイバを設けた液晶装置161の概略断面図である。図13は、この液晶装置161の部分概略斜視図であり、外光をとりいれる光ファイバと液晶パネル11との位置関係を説明するための図である。図12及び図13に示すように、本実施形態における液晶装置161においては、平面形状がほぼ矩形状の液晶装置161の周囲には、基板張り出し部に対応する辺以外の辺に沿って光ファイバ172が設けられている。光ファイバ172には、図12に示す実線の矢印のように、外光が入射され、その外光は光ファイバ172内を伝播して、基板9bに入射される。基板9bに入射された光は、液晶装置161の表示に用いられる。従って、光伝送手段として、導光管、ミラーやプリズムを用い、更に外光を用いて表示を行う反射型表示を行う場合において、光ファイバ172を設けることにより、光源を増やすことなく、第2表示領域の表示面を明るくすることができる。また、バックライトを用いて表示を行う場合においても、光源を増やすことなく表示面を明るくすることができる。
【0079】
上述の実施形態においては、光伝送手段としてミラーやプリズムを用いる場合、設ける数によって、表示情報が反転する場合がある。このような場合、光伝送手段が設けられる表示領域の表示情報を元に戻すためのドライバを設けたり、表示情報が反転しないように、ミラーやプリズムの数を調整すればよい。
【0080】
上述の実施形態においては、液晶パネル11に設ける遮光壁52はいずれもアレイ基板側に形成されていたが、これに限定されるものではなく、対向基板側に形成しても良い。
【0081】
また、上述の実施形態においては2画面表示を例にあげたが、3画面以上の複数画面表示も可能であり、光伝送手段の配置を変えることにより各画面の表示面の向きを任意に変えることができる。
【0082】
また、上述した実施形態では、電気光学装置として、半透過半反射型のTFD素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶装置を例にあげたが、これに限られものではない。例えば、反射型液晶装置や透過型液晶装置、TFT素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶装置や単純マトリクス型の液晶装置に適用できることは言うまでもない。また、上述した実施形態では、電気光学装置として、液晶装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(フィールドエミッションディスプレイ)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
【0083】
さらに、上述の実施形態においては、電子機器として携帯電話機を例にあげて説明したが他の電子機器に適用することもできる。例えば、電子機器として、モバイル型パーソナルコンピュータ、ディジタルウォッチ、ディジタルスチルカメラ、タッチパネル、電卓、液晶テレビ、プロジェクタ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機などがあげられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る電気光学装置を用いることができ、複数画面表示が可能な電子機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る携帯電話機の斜視図である。
【図2】図1に示す携帯電話機の概略平面図である。
【図3】図1に示す携帯電話機の概略断面図である。
【図4】他の実施形態に係る携帯電話機の斜視図である。
【図5】第1実施形態における液晶装置の断面図である。
【図6】図5に示す液晶装置のバックライトの導光板の概略平面図である。
【図7】図5の断面方向と直交して切断した液晶装置の断面図である。
【図8】第2実施形態に係る液晶装置の断面図である。
【図9】第3実施形態に係る液晶装置の断面図である。
【図10】第4実施形態に係る液晶装置の断面図である。
【図11】第4実施形態に係る他の液晶装置の断面図である。
【図12】第5実施形態に係る液晶装置の断面図である。
【図13】図12に示す液晶装置の部分斜視図である。
【符号の説明】
1、140、150、160、161…液晶装置
11…液晶パネル
52・・・遮光壁
60・・・光ファイバ束
60a・・・光ファイバ
61、64・・・ミラー
65、66・・・プリズム
70・・・遮光板
100…携帯電話機
111・・・液晶層
130・・・第2筐体
131・・・第1筐体
201、241、251,261…第1表示領域
202、242,252、262…第2表示領域
172・・・光ファイバ

Claims (10)

  1. 複数表示領域を有する電気光学装置であって、
    電気光学物質を有する層と、
    前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して配置された前記層を分割するための第1遮光部材と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  2. 複数表示領域を有し、電気光学物質を有する層を備えた電気光学パネルと、
    前記電気光学パネルの前記複数表示領域のうち少なくとも1つの表示領域に対応して配置された光伝送手段と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  3. 前記光伝送手段は、ミラー、プリズム、導光管、光ファイバのいすれか1つであることを特徴とする請求項2記載の電気光学装置。
  4. 前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して配置された前記層を分割するための第1遮光部材を更に具備することを特徴とする請求項2または請求項3いずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記電気光学パネルに隣り合って配置されたバックライトを更に具備し、
    前記バックライトには、前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して第2遮光部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4いずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記光伝送手段は導光管、ミラーまたはプリズムであり、
    前記電気光学パネルに対して、外光を伝送して照射する光ファイバを更に具備することを特徴とする請求項2記載の電気光学装置。
  7. 請求項1から請求項6いずれか一項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 複数表示領域を有し、電気光学物質を有する層を備えた電気光学パネルと、
    前記電気光学パネルが組み込まれる筐体と、
    前記電気光学パネルの前記複数表示領域のうち少なくとも1つの表示領域に対応して前記筐体に支持された光伝送手段と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  9. 複数表示領域を有する電気光学装置の製造方法であって、
    第1基板上に、前記複数表示領域のうち隣り合う表示領域の境界に対応して第1遮光部材を形成する工程と、
    前記第1基板と第2基板とを対向配置してこれらの間に電気光学物質を封入する工程と
    を具備することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 前記第1遮光部材形成工程において、前記封入工程時に前記境界において前記第1基板、前記第2基板及び前記遮光部材とにより空間が形成されるように、前記第1遮光部材を形成することを特徴とする請求項9記載の電気光学装置の製造方法。
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