JP2004183900A - 通気弁装置および通気弁装置を備える容器 - Google Patents

Abstract

【課題】従来例が有していた欠点を除去して、改良された換気装置を得ること。。
【解決手段】プレート側の孔３に設けられ、その孔に密封状態で収容されているパッキン要素４、開閉動作のために復元力に逆らって動作しうる皿状の、パッキン要素と協動する閉じプレート６、ならびに閉じプレートに向かい合っている側でパッキン要素を張り渡しているろ過スクリーン１０，１２を有する通気弁支持プレート２を包括している、二つの部屋１４，１５を通り抜ける媒質の通路の開閉をおこなうための、それらの部屋を分離する隔壁１３に設けられる、またはその隔壁に設けるための通気弁装置１において、復元力を生み出すため、閉じプレートに配置され、パッキン要素４を掴み、その向かい側に対抗してばね要素７を設ける。
【選択図】図１

Description

本発明は、２つの部屋を分離する隔壁に、両部屋を通過する媒体通路の開閉のために、孔を有しそこにパッキン要素が気密に収容された換気支持プレートを含み、反動力により開閉動作可能な皿状で該パッキン要素と協働する閉じプレートと、閉じプレートに対向する側にそのパッキン要素を張りつめているフィルタ組織で構成された、換気装置に関する。

このような換気装置は例えば特許文献１により知られている。それは、例えば特許文献２に記載されているように、例えば自動冷却するビールたるの場合に作動するものである。１つのこのようなビールたるでは、多くの部屋が存在し、すなわち１つについて飲料の収容蒸留器、これを取り囲み、気化空間を構成する１つの部屋、両部屋を取り囲み吸収空間を構成する第三の部屋があり、その空間に吸収剤、とくにゼオライト粒が配置される。
公知の弁設計が複雑でコストがかかるという事実と並んで、頻繁な開閉により閉じプレートの固定ないしばね支持が同情の念を起こさせる欠点があり、固定部の多数度にわたる開閉によりあるものが変形し、又は閉じプレートの戻り位置がもはや完全ではなく、又は不十分な動作として行われ、それ故に閉じプレートはもはや十分な平面ではなく、またどんな範囲でもパッキン要素上に関着しない。つまり、閉じプレートの頻繁な動作では、このプレートはその閉じ位置にもはや完全に戻らず、弁構造はもはや完全に閉じないという危険がある。
ＥＰ １ ２４１ ４２０ Ａ２ ＥＰ １ ０５４ ２２０

よって本発明の課題は、従来例の欠点を除去して、改良された冒頭記載の換気装置を提供することである。

この課題を解決するために、冒頭記載の換気装置において、反動力を発生させるために、閉じプレートに配置され、パッキン要素と関着し、その対向側に対持された、ばね要素を設けることが提案される。

本発明により、冒頭記載の換気装置について、従来例が有していた欠点を除去して、改良された換気装置が得られる。

本発明による換気装置は、 −公知の換気装置と違って− パッキン要素内に、つまり換気装置の固有通路みぞに反動力を発生させるばね要素の中央配置を備えており、閉じプレート確かな閉鎖又は全体のパッキン要素上の閉じプレートの密接な横たわりが、頻繁な動作の場合でも保証されるよう、作動する。反動力はそれ故にパッキン要素内で生じ、閉じプレートに直接にかつ中央で作動するので、プレートはパッキング要素に対し正確かつ気密に据え付けられる。

本発明の好適な実施例は図面に基づいて説明される。
図１は本発明による換気装置１を示しており、これは中央の抜き孔３を有する、とくに高級鋼からなる換気支持プレート２よりなり、この抜き孔に、好ましくはゴム又はシリコンのリング状パッキン要素４が圧着固定され、とくに加硫されている。図１に示す上端にパッキンリップ５が設けられており、この上に閉じプレート６が閉じた状態で据え付けられ、パッキン要素４の内側通路開口が、例えば蒸気ペダル（踏み板）によりふさがれる。閉じプレート６は、皿状又はペン状に仕上げられ、同様に目的に応じて高級鋼からなる。このプレート６にばね要素７が配置され、しかもパッキン要素４を指している側に配置されている。ばね要素７は１つの又は複数の板ばねからなり、これは固有の反動力を生じ、これにより閉じプレート６は常にパッキンリップ５上に強いられる。板ばね８は −多数も可能であるが、とくに３つの板ばねが使われ、これらは、互いにずらして星形状で閉じプレート６に配置され −両側の自由端で角張った構造をみせる。この角構造は反動力の高揚のもとで相応にそのばねを変形させる。

さらに、閉じプレート６に上部栓９が設けられ、これに一部でボンネット状フィルタ組織、好ましくは金属組織、とくに高級鋼からなるものが固定される。このフィルタ組織は周縁定着リング１１を具有し、これを介して −図２参照 −換気支持プレート２に固定される。また、別のフィルタ組織１２が設けられ、換気シジプレート２の対向側に配置され、そこでカプセルを受け継ぐ。

互いに分離された２つの部屋を分離する隔壁１３の換気孔１６（図示例では隔壁１３の上方に第一の部屋１４、下方に第二の部屋１５がみられる）に、まず第一に、フィルタ組織１２、その目幅はできるだけ細かく、例えばゼオライト−吸収器の使用の際に、微結晶のゼオライトの通過を妨げるために、換気孔１６を介して配置され、これによって換気支持プレート２は、そこに既に固定されたパッキン要素４と共に換気孔１６にはめ込まれる。これによりパッキン要素４の下方リングフランジ１７を介して、換気支持プレートはこちら側にかぶさっていき、フィルタ組織１２はいくらか換気孔１６に入り込まれる。次に− 換気支持プレート２の取り付けの前に −ばね要素７が既に固定された閉じプレート６が換気支持プレートに固定される。このために板ばねの自由端又は腕が内側に曲げられ、パッキン要素４のぶち抜き又は開口を通して入り込む。板ばなの自由端はその端片１８で角状に仕上げられ、それ故にパッキン要素の相応な角状フランジ片１９と密着できることは、図２から明らかである。板ばねの角状構造は、それが閉じプレート６をどんな場合でも十分な反動力でもってパッキンリップ５に押し付けるように、形成されるので、これが変形され、閉じプレート６はパッキン要素４の別の支持部片２０上に配置される。これにより二重のパッキン平面が実行される。ばね要素７はこれにより少なくとも３００グラムの重量が仕込まれるように配置されねばならない。

続いて、− 又は場合によって先と同じで −ボンネット状フィルタ組織１０がセットされ、その際それに同心の開口が用意され、これをとおして栓９が取り付けられる。その固定のため止め輪２１が栓に押し付けられ、フィルタ組織１０はそこで安全に固定される。

２つのフィルタ組織１０，１２を換気支持プレート２に、また換気装置１を隔壁１３に、適当固定するために、溶接、とくに図２に示す溶接点Ｓの領域でリングバックル溶接が行われる。そのために全体の示された部分が強く結合されるよう行われる。明白にその羽弁は完全に細密で封じられ、２つのフィルタ組織１０，１２はパッキン要素、ばね要素及び閉じプレートの領域を完全に封じているので、この領域でどんな粒子又はその他の汚染物も達することができない。

換気要素の操作のために、− 図３参照 −駆動体２２が栓９に固定されており、換気要素の開閉動作機構の部分であるレバー２３と協働する。換気要素の開放のために、レバー２３が矢印Ａにより示されているように上方へ動かされる。このレバー動作がほぼ直線で行われる。開放の間、ばね要素７又は個々の板ばね８は変形され、それらはより強く引っ張られ、反動力は高揚する。その変形は板ばねの直線部２４までに限り進み、その直線部に内方にリング状突破のために離れるパッキン要素４の斜面２５が求める。閉じるためにレバー２３は再び離れ、又は下方に動かされる（矢印Ｂ参照）。ばね要素７はその際引っ張られ、閉じプレート６は必然的に再び下方へ密な配置でパッキン要素に引かれる。ばね要素７又は板ばね８の同心配置が保障されることは、閉じプレートの解除の条件となる後方引張りがほとんど中央で、またそのために一定で対称に行われることである。つまり、反動力が閉じプレートの同心で保障され、閉じプレートはパッキン要素で範囲広く、またどんな場所でもほぼ一定の圧縮と反動力でもって横たわっている。

図１，２に示された本発明による換気装置の構成に代わって、換気装置が隔壁の孔に入れ込む前に、ばね要素７を含めて閉じプレート６として固定され、また２つのフィルタ組織１０，１２が換気支持プレートの対向側に固定されることは予見できる。隔壁に換気装置を固定するために、例えば適当な突き出た固定部片又は周縁リングフランジが設けられ、これにより隔壁との溶接が行われる。

図４はたる型の本発明による入れ物２６を示している。例示的に中央の蒸留器２７が示され、この中で冷却すべき流体、例えばビール又はその他の飲料が収容される。さらに、隔壁１３が示され、これを介して気化空間２８、その中に水で飽和された気化器２９が配置され、吸収材例えばゼオライトで満たされた吸収空間３０が分離されている。この分離壁１３に、本発明による換気装置１（図４では詳細に示していないが)が配置されている。さらに、図３から知られるレバー２３と結合され、これを取り囲んでいる作動機構３２が示されている。その操作は外より近づき易い開閉レバー３３により行われ、これにより換気装置が開閉され、自動冷却工程が開始され、又は終結される。

本発明による換気装置の分解説明図。 図１から組み立てられ、据え付けた本発明による換気装置の説明図。 図２の換気装置の作動機構説明図。 本発明による換気装置を含んだたる型入れ物の部分断面図。

符号の説明

１ 換気装置 ２ 換気支持プレート
３ 抜き孔 ４ パッキン要素
５ パッキンリップ ６ 閉じプレート
７ ばね要素 ８ 板ばね
９ 栓 １０、１２ フィルタ組織
１３ 隔壁 １４ 第一の部屋
１５ 第二の部屋

Claims (13)

1. ２つの部屋を分離する隔壁に、両部屋を通過する媒体通路の開閉のために、孔を有しそこにパッキン要素が気密に収容された換気支持プレートを含み、反動力により開閉動作可能な皿状で該パッキン要素と協働する閉じプレートと、閉じプレートに対向する側にそのパッキン要素を張りつめているフィルタ組織で構成され、反動力を発生させるために、閉じプレート（６）に配置され、パッキン要素（４）と関着し、その対向側に対持された、ばね要素（７）が設けられていることを特徴とする、換気装置。
2. ばね要素が少なくとも１つの板ばね（８）を含み、その板ばねが閉じプレートにほぼ同心で配置されており、その自由端でもってパッキン要素（４）が関着し、該対向側で互いに対向した位置で対持されていることを特徴とする、請求項１に記載の換気装置。
3. ２つ又はそれ以上の、とくに３つの板ばね（８）がばね要素（７）を構成し、板ばねが互いに曲げられていることを特徴とする、請求項２に記載の換気装置。
4. フィルタ組織（１２）が板ばね（８）の対向端を張りつめていることを特徴とする、請求項２又は３に記載の換気装置。
5. パッキン要素（４）が１つのリングフランジ（１７）を具有し、これが閉じプレート(６)と対向する側で換気支持プレート（２）と関着し、また内方へ同心の開口に離れていく縁側斜面（２５）を具有し、リングフランジ（１７）の縁を関着している板ばね（８）の端部を係持していることを特徴とする、請求項２から４の１つに記載の換気装置。
6. 閉じプレート（６）を張りつめている第二のフィルタ組織（１０）が設けられていることを特徴とする、先行請求項の１つに記載の換気装置。
7. フィルタ組織（１０）が閉じプレート（６）の同心に設けた栓に同心でとくにリング（２１）を使って固定されていることを特徴とする、請求項６に記載の換気装置。
8. ボンネット状の第二のフィルタ組織（１０）を保持する縁側の止め輪（１１）が設けられ、これを介して換気支持プレート（２）の縁側に配置されていることを特徴とする、請求項６又は７に記載の換気装置。
9. 第一、第二のフィルタ組織（１０，１２）が換気支持プレート（２）の縁側に対向する側で固定されていることを特徴とする、請求項６から８の１つに記載の換気装置。
10. 溶接継ぎ目（Ｓ）、とくにリングバックル溶接を介して隔壁（１３）に固定されており、その継ぎ目（Ｓ）とフィルタ組織（１０，１２）が換気支持プレート(２)と、換気支持プレート（２）が隔壁（１３）と結合されることを特徴とする、請求項９に記載の換気装置。
11. 両フィルタ組織（１０，１２）が換気支持ぷれーと（２）と１つの共通した溶接継ぎ目で結合され、換気支持プレート（２）が縁側に突き出ており、その領域で隔壁（１３）と固定又は固定されるべきであることを特徴とする、請求項９に記載の換気装置。
12. 閉じプレート（６）に作動機構と協働する駆動体（２２）が設けられていることを特徴とする、先行請求項の１つに記載の換気装置。
13. ２つの部屋を分離する隔壁に配置されている、請求項１から１２の１つに記載の換気装置を含んだ、とくにビールたる型入れ物。

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