JP2004183543A - 遠心ファンの羽根車 - Google Patents
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、例えば広範囲実装負荷状態に対応するような遠心ファンの用途における高静圧領域での更なる静音化ニーズの高まりに応えることを目的とする。
【解決手段】本発明に成る遠心ファンの羽根車は、夫々のブレードが形成する羽根車内周面が、吸込口側の径大からブレード保持基板側で径小となる円錐状に、好ましくは、吸込口側端大径を１００としたとき、ブレード保持基板側小径が７０から９０の範囲となるように、吸込口側内周端縁とブレード保持基板側内周端縁とを直線で結ぶよう形成されている。
【選択図】 図１
【解決手段】本発明に成る遠心ファンの羽根車は、夫々のブレードが形成する羽根車内周面が、吸込口側の径大からブレード保持基板側で径小となる円錐状に、好ましくは、吸込口側端大径を１００としたとき、ブレード保持基板側小径が７０から９０の範囲となるように、吸込口側内周端縁とブレード保持基板側内周端縁とを直線で結ぶよう形成されている。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は遠心ファン、特に静音化ニーズに応える小径遠心ファンに使用される多翼羽根車の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】発明の名称；遠心ファンの羽根車特開平１１−０１３６９０号公報
【０００３】
【特許文献１】特開平１１−０１３６９０号公報に見るように、従前より遠心ファンの静音化手段には多くの工夫が提案され実現している。しかし従来の静音化の検討は、当然の事ながら動作音の主体を成す軽実装負荷・低静圧領域を対象とするものであり、実装領域全体でのノイズレベルの低減では効果を実現していなかった。図３は従来技術に成る形状の例を示すものである。
【０００４】
周知のことでもあり図３に示すように、遠心ファンは、羽根車２の回転による遠心力で側方の吸込口から羽根車２の外周面への空気の流れを生じるが、該気流を生じる羽根車２を構成するブレードの形状によって送風性能や送風に伴う騒音レベルが異なることもまた事実であって、これまでは、上述の通り送風機として軽実装負荷・低静圧領域を対象にする改善に偏していた嫌いがあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来の構成は、動作音の主体を成す軽実装負荷・低静圧領域を対象とするノイズレベルの低減により、全体的なノイズレベルの抑制は実現しているが、高静圧領域を対象とする動作音が上昇傾向にあり、上述ノイズレベルの抑制は、この高静圧領域でのノイズレベルと、軽実装負荷・低静圧領域でのノイズとのバランスを考慮して実用に供していたものでった。しかし、例えば広範囲実装負荷状態に対応するような用途では、上述高静圧領域でのノイズレベルの上昇は好ましいものではなく、同領域での静音化のニーズが浮上してきているのが実態であった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に成る遠心ファンの羽根車は、夫々のブレードが形成する羽根車内周面が、吸込口側の径大からブレード保持基板側で径小となる円錐状に、好ましくは、吸込口側端大径を１００としたとき、ブレード保持基板側小径が７０から９０の範囲となるよう、吸込口側端縁とブレード保持側端縁とが直線的に形成されてい
る。
【０００７】
【実施例】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【０００８】
図１は本発明に成る遠心ファンの例の要部断面で、図に見るように羽根車２を構成するブレード２−１の内周面は、吸込口側２−１０を大とし、背面側のブレード保持基板側２−１２を小とする円錐状を成すように形成し、羽根車内周面は、吸込口側内周端縁とブレード保持基板側内周端縁とを直線２−１１で結ぶよう形成されることを示している。
【０００９】
多数のブレード内側端縁が形成する羽根車２の内周面形状により、送風性能や動作時のノイズが変わることは上述の通りで、本発明に係る検討課題であった広範囲実装負荷状態に対応するような用途での、高静圧領域のノイズレベルの低減を目的として遠心ファンの形状を検討し、上述円錐状内周形状の効果を確認したものである。
【００１０】
図２は、図３に示すブレード形状での、従来技術における性能とを併記したもので、軽実装負荷・低静圧領域でのノイズや全領域での風量特性に有意差を示すこと無しに、高静圧領域でのノイズの低減を実現していることを示している。
【００１１】
そして、実用構成では、ブレード２−１の内周面は、吸込口側の大径Ｄ１を１００としたとき、背面側のブレード保持基板側の小径Ｄ２を７０から９０の範囲とする円錐形状とすることが有効であることが確認されている。
【００１２】
【発明の効果】
本発明に成る遠心ファンは、広範囲実装負荷状態に対応するような用途での、高静圧領域でのノイズレベルの低減による、同領域での静音化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に成る遠心ファンの例を説明する要部断面図である。
【図２】本発明と従来技術との性能差異を説明する特性図である。
【図３】従来技術に成る遠心ファンの例を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
１ プレート
２ 羽根車
２−１ ブレード
２−１０ 吸込口側内周端縁（Ｄ１）
２−１１ 円錐状を成す内周面
２−１２ ブレード保持基板側内周端縁（Ｄ２）
２−１３ ブレード内周面
３ モータ
【発明の属する技術分野】
本発明は遠心ファン、特に静音化ニーズに応える小径遠心ファンに使用される多翼羽根車の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】発明の名称；遠心ファンの羽根車特開平１１−０１３６９０号公報
【０００３】
【特許文献１】特開平１１−０１３６９０号公報に見るように、従前より遠心ファンの静音化手段には多くの工夫が提案され実現している。しかし従来の静音化の検討は、当然の事ながら動作音の主体を成す軽実装負荷・低静圧領域を対象とするものであり、実装領域全体でのノイズレベルの低減では効果を実現していなかった。図３は従来技術に成る形状の例を示すものである。
【０００４】
周知のことでもあり図３に示すように、遠心ファンは、羽根車２の回転による遠心力で側方の吸込口から羽根車２の外周面への空気の流れを生じるが、該気流を生じる羽根車２を構成するブレードの形状によって送風性能や送風に伴う騒音レベルが異なることもまた事実であって、これまでは、上述の通り送風機として軽実装負荷・低静圧領域を対象にする改善に偏していた嫌いがあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来の構成は、動作音の主体を成す軽実装負荷・低静圧領域を対象とするノイズレベルの低減により、全体的なノイズレベルの抑制は実現しているが、高静圧領域を対象とする動作音が上昇傾向にあり、上述ノイズレベルの抑制は、この高静圧領域でのノイズレベルと、軽実装負荷・低静圧領域でのノイズとのバランスを考慮して実用に供していたものでった。しかし、例えば広範囲実装負荷状態に対応するような用途では、上述高静圧領域でのノイズレベルの上昇は好ましいものではなく、同領域での静音化のニーズが浮上してきているのが実態であった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に成る遠心ファンの羽根車は、夫々のブレードが形成する羽根車内周面が、吸込口側の径大からブレード保持基板側で径小となる円錐状に、好ましくは、吸込口側端大径を１００としたとき、ブレード保持基板側小径が７０から９０の範囲となるよう、吸込口側端縁とブレード保持側端縁とが直線的に形成されてい
る。
【０００７】
【実施例】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【０００８】
図１は本発明に成る遠心ファンの例の要部断面で、図に見るように羽根車２を構成するブレード２−１の内周面は、吸込口側２−１０を大とし、背面側のブレード保持基板側２−１２を小とする円錐状を成すように形成し、羽根車内周面は、吸込口側内周端縁とブレード保持基板側内周端縁とを直線２−１１で結ぶよう形成されることを示している。
【０００９】
多数のブレード内側端縁が形成する羽根車２の内周面形状により、送風性能や動作時のノイズが変わることは上述の通りで、本発明に係る検討課題であった広範囲実装負荷状態に対応するような用途での、高静圧領域のノイズレベルの低減を目的として遠心ファンの形状を検討し、上述円錐状内周形状の効果を確認したものである。
【００１０】
図２は、図３に示すブレード形状での、従来技術における性能とを併記したもので、軽実装負荷・低静圧領域でのノイズや全領域での風量特性に有意差を示すこと無しに、高静圧領域でのノイズの低減を実現していることを示している。
【００１１】
そして、実用構成では、ブレード２−１の内周面は、吸込口側の大径Ｄ１を１００としたとき、背面側のブレード保持基板側の小径Ｄ２を７０から９０の範囲とする円錐形状とすることが有効であることが確認されている。
【００１２】
【発明の効果】
本発明に成る遠心ファンは、広範囲実装負荷状態に対応するような用途での、高静圧領域でのノイズレベルの低減による、同領域での静音化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に成る遠心ファンの例を説明する要部断面図である。
【図２】本発明と従来技術との性能差異を説明する特性図である。
【図３】従来技術に成る遠心ファンの例を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
１ プレート
２ 羽根車
２−１ ブレード
２−１０ 吸込口側内周端縁（Ｄ１）
２−１１ 円錐状を成す内周面
２−１２ ブレード保持基板側内周端縁（Ｄ２）
２−１３ ブレード内周面
３ モータ
Claims (3)
- ケーシングとその内部に回転自在に軸支される多翼羽根車を備え、前記ケーシングの一方の側壁に形成された吸込口から空気を吸入し、前記多翼羽根車の回転に拠り吸入空気に遠心力を与え、前記ケーシング外周面の一部に形成された吐出口から高圧空気を吐出する遠心ファンの羽根車において、夫々のブレードが形成する羽根車内周面が、吸込口側の径大からブレード保持基板側で径小となる円錐状に形成されていること、を特徴とする遠心ファンの羽根車。
- 前記羽根車内周面が、吸込口側端大径を１００としたとき、ブレード保持基板側小径が７０から９０の範囲となるように形成されていること、を特徴とする請求項１に記載の遠心ファンの羽根車。
- 前記羽根車内周面の吸込口側内周端縁とブレード保持基板側内周端縁との間が、直線的に形成されていること、を特徴とする請求項１もしくは２のいずれかに記載の遠心ファンの羽根車。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002350702A JP2004183543A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 遠心ファンの羽根車 |
| US10/720,715 US20040115050A1 (en) | 2002-12-03 | 2003-11-24 | Impeller of centrifugal fan |
| US11/209,900 US20050281670A1 (en) | 2002-12-03 | 2005-08-23 | Impeller of centrifugal fan |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002350702A JP2004183543A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 遠心ファンの羽根車 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004183543A true JP2004183543A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32500752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002350702A Pending JP2004183543A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 遠心ファンの羽根車 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US20040115050A1 (ja) |
| JP (1) | JP2004183543A (ja) |
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| CN102261348A (zh) * | 2011-08-04 | 2011-11-30 | 张家港施亿百机电设备有限公司 | 一种离心风机 |
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| US1892930A (en) * | 1930-02-03 | 1933-01-03 | Frank V Burman | Impeller for blowers |
| US3543368A (en) * | 1968-03-26 | 1970-12-01 | Alfred S Marlow | Variable capacity fluid discharge device |
| DE3520218A1 (de) * | 1984-06-08 | 1985-12-12 | Hitachi, Ltd., Tokio/Tokyo | Laufrad fuer ein radialgeblaese |
| ZA973937B (en) * | 1996-05-07 | 1997-12-04 | Rollo Entpr Ltd | An impeller and fan incorporating same. |
| US6004097A (en) * | 1997-09-26 | 1999-12-21 | Sure Alloy Steel Corp. | Coal mill exhauster fan |
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2002
- 2002-12-03 JP JP2002350702A patent/JP2004183543A/ja active Pending
-
2003
- 2003-11-24 US US10/720,715 patent/US20040115050A1/en not_active Abandoned
-
2005
- 2005-08-23 US US11/209,900 patent/US20050281670A1/en not_active Abandoned
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20040115050A1 (en) | 2004-06-17 |
| US20050281670A1 (en) | 2005-12-22 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050401 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050531 |
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| A521 | Written amendment |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050916 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060130 |