JP2004182996A - インク、インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インク、インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
(1)充分な濃度の画像を与えること
(2)被記録材上での乾燥性がよいこと
(3)記録画像に滲みがないこと
(4)水、アルコール等と接触しても記録画像の流れ出しがないこと
(5)記録画像が耐光性に優れること
(6)ノズルの先端での目詰まりを生じないこと
(7)連続印字したときや、長時間放置後の記録開始時に記録画像の掠れ等の不都合が生じないこと
(8)保存時、インクが安定であること
(9)使用時、記録手段を構成する部材と接触しても問題を起さないこと
(10)耐熱性に優れ、且つ、熱エネルギー発生素子に悪影響を与えないこと
(上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換のアルコキシル基、或いは置換若しくは未置換のアリール基を表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子或いは置換若しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコキシル基、置換若しくは未置換のアリールオキシ基或いはハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若しくはその塩、或いはスルホン酸基若しくはその塩を表す。nは、1又は2を表す)。
また、本発明にかかる他の実施態様によれば、従来より課題となっていたマゼンタインクと、銅フタロシアニン構造を有する染料を含んでいるシアンインクとの混色部を有する画像の耐光性を改善することのできるインクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ並びにインクジェット記録装置が提供される。
本発明者らは、前記した目的に鑑み、様々なマゼンタ染料に関して検討を重ねた過程において、アゾ系のマゼンタ染料及びキサンテン系のマゼンタ染料の少なくとも一方と、アントラピリドン骨格を有するマゼンタ染料とを組み合わせたインクを調製し、このインク及びこのインクによる画像の評価を行った。その結果、このような構成を有するインクは、前述に挙げた(1)〜(10)のインクジェット記録特性を高いレベルで満たし、写真調の画像形成にも用い得る程度の優れた色味を有し、しかも、かかるインクで形成した画像は、耐光性にも極めて優れていることを見出して、本発明を為すに至った。
(色材)
本発明の一実施態様にかかるインクは、色材と水性媒体とを有し、色材として、下記一般式(I)で表される第1の色材と、下記一般式(II)で表される第2の色材が併用されていることを特徴とする。
上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換のアルコキシル基、或いは置換若しくは未置換のアリール基を表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子或いは置換若しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコキシル基、置換若しくは未置換のアリールオキシ基或いはハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若しくはその塩、或いはスルホン酸基若しくはその塩を表す。nは、1又は2を表す。
本発明に用いられる水性媒体に含まれる水溶性有機溶剤は、水溶性を示すものであれば特に制限はなく、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒等が挙げられる。これらの水溶性有機溶剤はインクの保湿性維持や色材の溶解性向上、インクの記録紙への効果的な浸透等を考慮すると、水溶性有機溶剤の含有量は、インク全体の1〜40質量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは3〜30質量%の範囲とする。また、色材である染料のインク中における溶解性が良好であり、安定したインク吐出のための粘度を有し、且つ、ノズル先端における目詰まりを生じさせないために、インク中の水の含有量は30〜95質量%の範囲が好ましい。
本発明のインクにおいて、いずれかの色材が分子内に少なくとも1つのカルボキシル基やその塩を含む色材を用いる場合は、色材の水に対する溶解度の低下を防止し、また、ノズルの先端での目詰まり防止やインクの長期保存性といった観点から、インクのpHは中性〜アルカリ領域、具体的には、pH7.0〜11.0の範囲内に保つようにすることが好ましい。また、いずれの色材も分子内にカルボキシル基やその塩を含まない色材を用いる場合には、色材の溶解性のpH依存性が弱いため、インクのpHとしてはpH4.0〜11.0の範囲内とすればよい。
また、インクの保湿性維持のために、本発明においては、必要に応じて、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の保湿性固形分をインク成分として用いてもよい。尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等、保湿性固形分のインク中の含有量は、一般には、インク全量に対して0.1〜20.0質量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは3.0〜10.0質量%の範囲である。更に本発明のインクには、上記成分以外にも必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤及び水溶性ポリマー等、種々の添加剤を含有させてもよい。
本発明の第2の実施態様にかかるインクとしては、前記第1の実施態様のインクにおいて、上記に挙げたような一般式(II)で示されるアゾ系の第2の色材を、下記構造式で示すようなC.I.Acid Red 52やC.I.Acid Red 289等の、マゼンタ色の色調に優れたキサンテン系の染料に代えたインクを挙げることができる。これらのマゼンタ色の染料を、先に挙げた一般式(I)で示されるアントラピリドン骨格を有する第1の色材である染料と組み合わせた本発明の第2の実施態様のインクによれば、得られる画像は、上記に挙げたキサンテン系染料のみを色材として含むインクによって得られる画像から予測される耐光堅牢度を大幅に上回る耐光堅牢度を有する画像となる。
更に、本発明の第3の実施態様にかかるインクとしては、先に説明した第1の実施形態にかかるインクの構成に、更に、第3の色材として、上記に挙げたC.I.Acid Red 52及びC.I.Acid Red 289から選ばれる少なくとも一方のキサンテン系の、マゼンタ色の色調に優れた染料を含有させたインクを挙げることができる。これらの染料を添加することによって、より優れた色調の画像を得ることができる。また、このようなキサンテン系の染料を、上記一般式(I)及び一般式(II)で表される第1及び第2の色材である染料と組み合わせたインクによって得られる画像の耐光堅牢度は、キサンテン系染料又はアゾ系染料の少なくとも一方のみを色材として含むインクによって得られる画像から予測される耐光堅牢度を大幅に上回るものである。かかる効果は、各々の色材を単独で用いたインクによって得られる効果からは、到底推測し得ないものである。特に、第3の色材として、C.I.Acid Red 289を含有させた態様のインクによる画像の色調は、優れたものとなる。このような、より一層優れた色調と高い耐光堅牢度を有する画像の形成が可能な本発明の第3の実施態様にかかるインクは、例えば、特にデリケートな色調の再現が要求される銀塩写真に匹敵する高品位な画像の印刷のためのインクジェットプリンター用のマゼンタインクとして、極めて好適に用いることができる。
ところで、上記の第1〜第3の態様を有する本発明のインクを用いて記録を行うのに好適な記録装置としては、これらのインクが収容されるインク収容部を有する記録ヘッドの室内のインクに、記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネルギーによりインク液滴を発生させる装置が挙げられる。
65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は、記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68(不図示)によって駆動されるベルト69と接続している。これにより、キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
図9は、本発明の基本的な形態を示す液体吐出ヘッドの要部を模式的に示す概略斜視図であり、図10〜図13は、図9に示した液体吐出ヘッドの吐出口形状を示す正面図である。尚、電気熱変換素子を駆動するための電気的な配線等は省略している。
また、本発明のインクセットは、イエローインク、シアンインク、ブラックインクのうち少なくとも1色と、先に説明した形態のマゼンタ色を有する本発明のインクとを組み合わせたものである。その際に使用できる、イエロー、シアン及びブラックの各色のインクに含有される色材としては、染料又は顔料を使用することができる。染料としては、例えば、カラーインデックスに記載されている水溶性の、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アントラキノン系、モノアゾ系、ジスアゾ系、トリスアゾ系、テトラアゾ系の染料等をいずれも好ましく使用できる。
下記の各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、0.20μmフィルターにて加圧濾過を行い、実施例1〜5のインクを夫々調製した。
(実施例1のインク組成)
・第1の色材である前記例示化合物7 2.7部
・第2の色材である前記例示化合物8 1.8部
・C.I.Acid Red 289 0.5部
・グリセリン 6.0部
・尿素 8.0部
・プロピレングリコール 9.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.6部
・エタノール 2.0部
・イオン交換水 69.4部
・第1の色材である前記例示化合物1 2.2部
・第2の色材である前記例示化合物12 1.6部
・2−ピロリドン 8.0部
・グリセリン 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
1.0部
・イオン交換水 77.2部
・第1の色材である前記例示化合物3 2.2部
・第2の色材である前記例示化合物9 1.8部
・1,5−ペンタンジオール 7.0部
・尿素 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 1.5部
・イオン交換水 79.2部
・第1の色材である前記例示化合物2 3.0部
・第3の色材であるC.I. Acid Red 289
1.0部
・グリセリン 10.0部
・尿素 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 4.0部
・イオン交換水 73.7部
・第1の色材である前記例示化合物6 2.5部
・第2の色材である前記例示化合物10 1.5部
・第3の色材であるC.I. Acid Red 52
0.3部
・グリセリン 10.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・トリメチロールプロパン 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.6部
・イソプロピルアルコール 2.0部
・イオン交換水 65.1部
下記の各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、0.20μmフィルターにて加圧濾過を行い、各々比較例1〜3のインクとした。
(比較例1のインク組成)
・第1の色材である前記例示化合物1 4.0部
・チオジグリコール 10.0部
・尿素 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
1.0部
・イオン交換水 77.0部
・第2の色材である前記例示化合物8 2.9部
・エチレングリコール 10.0部
・1,2,6−ヘキサントリオール 7.0部
・尿素 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
1.0部
・イオン交換水 71.1部
・第3の色材であるC.I. Acid Red 52
2.5部
・グリセリン 10.0部
・尿素 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 4.0部
・イオン交換水 75.2部
上記で得られた実施例1〜5と比較例1〜3のインクを用い、インクジェット記録装置として、発熱素子をインク吐出のエネルギー源にするオンデマンド式インクジェットプリンターを使用して印字を行い、得られた画像について、(1)発色性、(2)画像濃度、(3)耐光性の各項目について、下記の方法及び基準に従って評価した。表1に、実施例1〜5と比較例1〜3の各インクの色材と、これらのインクを用いて得られた評価結果をまとめて示した。
前記したプリンターに所定のインクを充填して、PPC用紙(キヤノン製)及び光沢紙(PR−101;キヤノン製)の2種類の被記録材にベタ部を印字した後、24時間自然乾燥させ、その後の画像について発色性を目視で評価した。
A:鮮やかなマゼンタの色調を有するもの
B:ややくすみのあるマゼンタの色調を有するもの
C:くすみのあるマゼンタの色調を有するもの
[2−A]
前記したプリンターに所定のインクを充填して、PPC用紙(キヤノン製)に、評価(1)で用いたものと同様のベタ部を印字した後、24時間自然乾燥させ、その後の画像の光学濃度を反射濃度計マクベスRD−918(商品名:マクベス社製)で測定して、得られた測定値を用いて下記の基準で評価した。
A:画像濃度が1.2以上
B:画像濃度が1.1以上、1.2未満
C:画像濃度が1.1未満
前記したプリンターに所定のインクを充填して、光沢紙(PR−101;キヤノン製)にベタ部を印字した後、24時間自然乾燥させ、その後の画像の光学濃度を反射濃度計マクベスRD−918(商品名:マクベス社製)で測定して、得られた測定値を用いて下記の基準にて評価した。
A:画像濃度が1.9以上
B:画像濃度が1.8以上、1.9未満
C:画像濃度が1.8未満
前記したプリンターに所定のインクを充填して、PPC用紙(キヤノン製)及び光沢紙(PR−101;キヤノン製)の夫々に、評価(1)で用いたものと同様のベタ部を印字した。その後、印字物を24時間自然乾燥させ、紫外線カットフィルターを装着したキセノンフェードメーターCi3000(アトラス社製)にて、槽内温度35℃、相対湿度60%、照射強度60kluxの条件下で、100時間曝露照射した。この照射試験前後における印字物のベタ部の濃度を、反射濃度計マクベスRD−918(商品名:マクベス社製)で夫々測定し、これらの測定値から濃度残存率を求め、下記の基準で耐光性を評価した。
A:濃度残存率が80%以上
B:濃度残存率が60%以上80%未満
C:濃度残存率が60%未満
先ず、下記の各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、0.20μmフィルターにて加圧濾過を行って、マゼンタインク1〜8及びシアンインク1、2を夫々調製した。
・第1の色材である前記例示化合物1 3.0部
・第2の色材である前記例示化合物12 1.0部
・グリセリン 10.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
1.0部
・イオン交換水 72.0部
・第1の色材である前記例示化合物1 2.5部
・第2の色材であるC.I. Reactive Red 180
1.0部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 71.2部
・第1の色材である前記例示化合物2 3.5部
・第2の色材である前記例示化合物8 0.5部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 70.7部
・第1の色材である前記例示化合物7 3.0部
・第2の色材である前記例示化合物8 1.0部
・第3の色材であるC.I.Acid Red 289
0.1部
・グリセリン 10.0部
・尿素 8.0部
・ジエチレングリコール 7.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
1.0部
・イオン交換水 69.9部
・第1の色材である前記例示化合物3 4.0部
・第3の色材であるC.I. Acid Red 289
0.1部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 70.6部
・第2の色材である前記例示化合物8 3.0部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 71.7部
・第2の色材であるC.I.Reactive Red 180
3.5部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 71.2部
・第3の色材であるC.I.Acid Red 289
1.5部
・第2の色材であるC.I.Reactive Red 180
2.0部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 71.2部
・C.I.Direct Blue 199(銅フタロシアニン系)
3.0部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
0.3部
・エタノール 5.0部
・イオン交換水 71.7部
・C.I.Direct Blue 307(銅フタロシアニン系)
3.5部
・グリセリン 5.0部
・尿素 5.0部
・ジエチレングリコール 10.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製)
1.0部
・イオン交換水 75.5部
上記で得られた実施例6〜10と比較例4〜6のインクセットを用い、インクジェット記録装置として発熱素子をインク吐出のエネルギー源にするオンデマンド式インクジェットプリンターで印字して、印字物を得た。得られた印字物について、耐光性の評価を下記の方法及び基準に従って行った。得られた結果を表3に示した。
前記したプリンターに所定のインクセットを充填して、PPC用紙(キヤノン製)及び光沢紙(PR−101;キヤノン製)に、マゼンタ単色部とマゼンタとシアンの混色部(ブルー)のベタパッチを印字した後、印字物を24時間自然乾燥させ、紫外線カットフィルターを装着したキセノンフェードメーターCi3000(アトラス社製)にて、槽内温度35℃、相対湿度60%、照射強度60kluxで、100時間曝露照射した。試験前後での印字物のベタ部を、Spectrodensitometer X−rite 938(商品名:X−rite社製)で測定することにより算出したL*a*b*より、試験前後での色差ΔEを求め、下記基準にて耐光性の評価を行なった。
A:ΔE≦5(目視において試験前後で差異がない)
B:5<ΔE≦15(目視において試験前後で若干差異がある)
C:15<ΔE(目視において試験前後で大きな差異がある)
また、本発明の他の活用例としては、従来より課題となっていたマゼンタインクと、銅フタロシアニン構造を有する染料を含んでいるシアンインクとの混色部を有する画像の耐光性を改善することのできるインクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ並びにインクジェット記録装置が挙げられる。
14:インク溝
15:発熱ヘッド
16:保護膜
17−1、17−2:アルミニウム電極
18:発熱抵抗体層
19:蓄熱層
20:基板
21:インク
22:吐出オリフィス(微細孔)
23:メニスカス
24:インク滴
25:被記録媒体
26:マルチノズル
27:ガラス板
28:発熱ヘッド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラ
53:排紙ローラ
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モータ
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
100:インクジェット記録ヘッド
101:気泡
102:メニスカス
832:吐出口
832a:起部
832b:伏部
931:電気熱変換素子(ヒータ、インク吐出エネルギー発生素子)
933:インク供給口(開口部)
934:基板
935:オリフィスプレート(吐出口プレート)
935a:吐出口面
936:インク流路壁
936a:隔壁
940:吐出口部
1001:液体タンク
1006:移動駆動部
1008:ケーシング
1010:記録部
1010a:キャリッジ部材
1012:カートリッジ
1012Y,M,C,B:インクジェットカートリッジ
1014:ガイド軸
1016:ベルト
1018:モータ
1020:駆動部
1022a、1022b:ローラユニット
1024a、1024b:ローラユニット
1026:回復ユニット
1026a、1026b:プーリ
1028:用紙
1030:搬送装置
1141:溝
1141a:頂部
1337:発泡室
1338:液流路
C:濡れインク
FM:メニスカス後退方向
FC:メニスカス後退方向と反対方向
G:重心
I:インク
Ia:主液滴(液体,インク)
Ib,Ic:液体(インク)
Id:溝部に付着したインク(溝内のインク)
Ie:液流路内に残存しているインク
N1:発泡室の幅寸法
N2:発泡室の長さ寸法
O:吐出口の中心
P:用紙の搬送方向
R:ベルトの回転方向
S:用紙の搬送方向と略直交する方向
T1:吐出口伏部寸法
W:隔壁の幅寸法
Claims (25)
- C.I.Acid Red 52及びC.I.Acid Red 289の少なくとも一方と、下記一般式(I)で表される色材と水性媒体とを含有していることを特徴とするインク:
(上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換のアルコキシル基、或いは置換若しくは未置換のアリール基を表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子或いは置換若しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコキシル基、置換若しくは未置換のアリールオキシ基或いはハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若しくはその塩、或いはスルホン酸基若しくはその塩を表す。nは、1又は2を表す)。 - 色材のいずれかが分子内に少なくとも1つのカルボキシル基若しくはその塩を含むものであって、且つ、インクのpHが7.0〜11.0の範囲にある請求項1に記載のインク。
- 色材のいずれもが分子内にカルボキシル基若しくはその塩を含まないものであって、且つ、インクのpHが4.0〜11.0の範囲にある請求項1に記載のインク。
- インク中の全色材の量がインク全量に対して0.1〜15.0質量%の範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク。
- インク中の水の含有量がインク全量に対して30〜95質量%の範囲である請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク。
- インクジェット記録に用いられるインクである請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク。
- イエローインク、シアンインク及びブラックインクから選ばれる少なくとも1色のインクと、マゼンタ色を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクとが組み合わされていることを特徴とするインクセット。
- シアンインクと、マゼンタ色を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクとが組み合わされていることを特徴とするインクセット。
- 前記シアンインクが、銅フタロシアニン構造を有する色材を含む請求項7又は8に記載のインクセット。
- インクジェット記録に用いられるインクセットである請求項7〜9のいずれか1項に記載のインクセット。
- 請求項6に記載のインクを、記録信号に応じてオリフィスから吐出する過程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
- マゼンタ色を有する請求項6に記載のインクを記録信号に応じてオリフィスから吐出させる過程、及び銅フタロシアニン構造を有する染料を含んでいるシアンインクを記録信号に応じてオリフィスから吐出させる過程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記マゼンタインクと前記シアンインクとを被記録材上で、重ねる過程を有する請求項12に記載のインクジェット記録方法。
- インクに熱エネルギーを作用させてオリフィスからインクを吐出させる過程を含む請求項11〜13のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項6に記載のインクが収容されているインク収容部と、該インクを吐出させるためのヘッド部が設けられていることを特徴とする記録ユニット。
- 請求項7〜9のいずれか1項に記載のインクセットを構成している各インクを収容しているインク収容部と、該インクを吐出するためのヘッド部が設けられていることを特徴とする記録ユニット。
- ヘッド部が、インクに熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘッドを備えている請求項16に記載の記録ユニット。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクが収容されているインク収容部が設けられていることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項7〜10のいずれか1項に記載のインクセットを構成している各インクを収容しているインク収容部が設けられていることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項6に記載のインクを収容しているインク収容部と、該インクを吐出させるためのヘッド部とを有する記録ユニットを具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項6に記載のインクを吐出するための記録ヘッドと、該インクが収容されているインク収容部が設けられているインクカートリッジと、該インクカートリッジから上記記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給部を具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- イエローインク、シアンインク及びブラックインクから選ばれる少なくとも1色のインクジェット記録用のインクと、マゼンタ色を有する請求項6に記載のインクと、これらのインクを夫々吐出させるための記録ヘッドとを具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- シアンインク及びマゼンタ色を有する請求項6に記載のインクと、これらのインクを各々吐出させるための記録ヘッドとを具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記シアンインクが、色材として銅フタロシアニン構造を有する染料を含んでいる請求項22又は23に記載のインクジェット記録装置。
- 記録ヘッドが、インクに熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘッドである請求項20〜24のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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