JP2004182360A - エレベータ巻上機のブレーキ装置 - Google Patents

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Yasumasa Iida
康雅 飯田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】本発明は、摩耗粉による制動力の低下や不安定化を防止することができるエレベータ巻上機のブレーキ装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】ブレーキドラム6の回転部側制動面6aに、その周方向に沿って延びる凹部6bを設け、凹部6bは、その断面の幅寸法が底部から開口部へ向けて徐々に大きくなるようにV字形とし、ブレーキライニング14の制動片側制動面14aには、凹部6bに嵌合する凸部14bを設けた。また、凹部6bの底部には、摩耗粉を集める溝部18を設けた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータ巻上機に設けられ、回転部の回転を制動するエレベータ巻上機のブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータ巻上機のブレーキ装置では、円筒状のブレーキドラムの内周に制動面が設けられている。ブレーキドラムの内側には、揺動可能なブレーキアームが配置されている。ブレーキアームには、ブレーキアームの揺動により制動面に接離される制動片が搭載されている。そして、制動片が制動面に押し付けられることにより、ブレーキドラムの回転が摩擦制動される。また、制動片が制動面から開離されることにより、制動が解除される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−289954号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のエレベータ巻上機のブレーキ装置では、制動時に制動片の摩耗粉が発生し、制動面上に溜まるため、制動時に制動片と制動面との間に摩耗粉が介在して制動力が低下し、制動距離が長くなったり、制動距離が安定しなくなったりする恐れがあった。また、介在する摩耗粉の量が多くなると、かご停止時の摩擦保持力も低下し、乗客がかごに乗り降りする際の負荷変動でかごが変位する恐れがあるため、ガイドレールに対してかごを固定する別の保持装置をかごに設ける必要が生じていた。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、摩耗粉による制動力の低下や不安定化を防止することができるエレベータ巻上機のブレーキ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ巻上機のブレーキ装置は、回転部の回転部側制動面及び制動片の制動片側制動面のいずれか一方に、回転部の周方向に沿って延びる凹部を設け、凹部は、その断面の幅寸法が底部から開口部へ向けて徐々に大きくなるようにし、回転部側制動面及び制動片側制動面の他方には、凹部に嵌合する凸部を設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータ巻上機を示す正面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1のIII−IIIに沿う断面図、図4は図1のエレベータ巻上機のブレーキ解放状態を示す正面図である。
【0008】
図において、エレベータ巻上機の固定部であるフレーム(ハウジング)1には、主軸2が水平に固定されている。主軸2には、軸受3を介して回転体4が支持されている。回転体4には、エレベータの主索(図示せず)が巻き掛けられる駆動シーブ5と、回転部である円筒状のブレーキドラム6とが一体的に設けられている。
【0009】
ブレーキドラム6の外周面上には、モータ回転子7が搭載されている。フレーム1には、モータ回転子7に対向するモータ固定子8が固定されている。回転体4は、モータ回転子7とモータ固定子8とを有するモータの駆動力により、主軸2を中心として回転される。
【0010】
ブレーキドラム6の内周には、回転部側制動面6aが設けられている。回転部側制動面6aには、ブレーキドラム6の周方向に沿って延びる凹部6bが設けられている。凹部6bの断面の幅寸法は、凹部6bの底部から開口部へ向けて徐々に大きくなっている。具体的には、凹部6bの断面は、V字形である。また、この例では、回転部側制動面6a全体が凹部6bとなっている。
【0011】
フレーム1には、一対のブレーキアーム9がピン10を中心に揺動可能に取り付けられている。ブレーキアーム9は、回転部側制動面6aに対向するように、ブレーキドラム6の内側に配置されている。ピン10は、ブレーキアーム9の基端部に設けられている。
【0012】
ブレーキアーム9の回転部側制動面6aに対向する面には、球面座金11が搭載されている。ブレーキアーム9及び球面座金11には、取付ボルト12が貫通している。取付ボルト12の先端部には、ブレーキシュー13が取り付けられている。ブレーキシュー13には、球面座金11と係合する球面凹部13aが設けられている。
【0013】
また、ブレーキシュー13は、ブレーキアーム9の揺動により回転部側制動面6aに接離される制動片としてのブレーキライニング14を有している。ブレーキライニング14は、回転部側制動面6aに接離される制動片側制動面14aを有している。また、制動片側制動面14aには、凹部6bに嵌合する断面V字形の凸部14bが設けられている。
【0014】
取付ボルト12の頭部とブレーキアーム9との間には、球面凹部13aを球面座金11に引き付ける制動片用ばね15が設けられている。フレーム1とブレーキアーム9の先端部との間には、ブレーキライニング14を回転部側制動面6aに押し付ける方向へブレーキアーム9を付勢する制動ばね16が設けられている。フレーム1には、ブレーキライニング14が回転部側制動面6aから開離するようにブレーキアーム9を吸引する電磁マグネット17が設けられている。
【0015】
凹部6bの底部には、回転部側制動面6aと制動片側制動面14aとの接触により発生した摩耗粉を受ける溝部18が設けられている。ブレーキドラム6には、溝部18内の摩耗粉をブレーキドラム6外へ排出するための複数の排出孔19が設けられている。排出孔19は、ブレーキドラム6の周方向に互いに等間隔をおいて配置されている。
【0016】
フレーム1には、溝部18に挿入されるブラシ20が取り付けられている。ブラシ20は、ブレーキドラム6の内側に配置され、溝部18の周方向の最も低い位置で溝部18に挿入されている。
【0017】
次に、ブレーキ装置の動作について説明する。電磁マグネット17が励磁されていないときは、制動ばね16のばね力によりブレーキライニング14が回転部側制動面6aに押し付けられ、ブレーキドラム6の回転が摩擦制動される。
【0018】
また、電磁マグネット17が励磁されると、ブレーキアーム9が制動ばね16に逆らって電磁マグネット13側へ揺動され、ブレーキライニング14が制動面6aから開離される。これにより、ブレーキドラム6の制動が解除され、ブレーキドラム6は、モータの駆動力により駆動シーブ5と一体に回転される。
【0019】
また、制動時には、ブレーキドラム6とブレーキライニング14との接触によりブレーキライニング14の摩耗粉が発生する。しかし、このような摩耗粉の大部分は、重力や遠心力等により凹部6bの底部に集まり、回転部側制動面6a及び制動片側制動面14aからは排除される。従って、摩耗粉による制動力の低下や不安定化を防止することができ、制動距離が長くなったり、制動距離が不安定になったりするのを防止することができる。また、かご停止時の摩擦保持力の低下も防止することができる。
【0020】
また、凹部6bの底部に溝部18を設けたので、回転部側制動面6a及び制動片側制動面14aから摩耗粉をより確実に排除することができる。
さらに、ブレーキドラム6に排出孔19を設けたので、溝部18内の摩耗粉をより確実にブレーキドラム6外へ排出することができる。
さらにまた、溝部18内にブラシ20を挿入したので、ブラシ20との接触により摩耗粉は排出孔19に導かれ、溝部18内の摩耗粉をより確実にブレーキドラム6外へ排出することができる。
【0021】
なお、上記の例では、回転部側制動面6aの全体に凹部6bを設けたが、ブレーキドラム6の軸方向について、回転部側制動面の一部に凹部を設けてもよい。また、凹部の断面形状はV字形に限定されるものではなく、例えば円弧状としてもよい。
さらに、上記の例では、凹部の断面の幅寸法が連続して変化しているが、幅寸法が段階的に変化するような断面形状としてもよい。
【0022】
さらにまた、上記の例では、回転部側制動面6aに1つの凹部6bを設けたが、複数の凹部を回転部の軸方向に並べて設けてもよい。
また、凸部の断面形状は、凹部の断面形状に応じて決定されるものであり、V字形に限定されないのは勿論である。
【0023】
さらに、上記の例では、回転部側制動面6aに凹部6bを設け、制動片側制動面14aに凸部14bを設けたが、制動片側制動面に凹部を設け、回転部側制動面に凸部を設けてもよい。この場合、摩耗粉は凸部の両側に集められることになる。従って、溝部は凸部の両側に設ければよい。
さらにまた、フレーム、ブレーキアーム、制動ばね及び電磁マグネット等のブレーキ装置の他の部分の構造については、上記実施の形態に限定されないのは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のエレベータ巻上機のブレーキ装置は、回転部の回転部側制動面及び制動片の制動片側制動面のいずれか一方に、回転部の周方向に沿って延びる凹部を設け、凹部は、その断面の幅寸法が底部から開口部へ向けて徐々に大きくなるようにし、回転部側制動面及び制動片側制動面の他方には、凹部に嵌合する凸部を設けたので、摩耗粉を凹部の底部に集め、回転部側制動面及び制動片側制動面から摩耗粉を排除することができ、摩耗粉による制動力の低下や不安定化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例によるエレベータ巻上機を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−IIIに沿う断面図である。
【図4】図1のエレベータ巻上機のブレーキ解放状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 フレーム(固定部)、6 ブレーキドラム(回転部)、6a 回転部側制動面、6b 凹部、14 ブレーキライニング(制動片)、14a 制動片側制動面、14b 凸部、18 溝部、19 排出孔、20 ブラシ。

Claims (4)

  1. 内周に回転部側制動面が設けられた円筒状の回転部、及び
    上記回転部の内側に配置され、上記回転部側制動面に接離される制動片側制動面を有する制動片
    を備え、
    上記回転部側制動面及び上記制動片側制動面のいずれか一方には、上記回転部の周方向に沿って延びる凹部が設けられており、上記凹部の断面の幅寸法は、上記凹部の底部から開口部へ向けて徐々に大きくなっており、上記回転部側制動面及び上記制動片側制動面の他方には、上記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とするエレベータ巻上機のブレーキ装置。
  2. 上記凹部は、上記回転部側制動面に設けられており、上記凹部の上記底部には、上記回転部側制動面と上記制動片側制動面との接触により発生した摩耗粉を受ける溝部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ巻上機のブレーキ装置。
  3. 上記回転部には、上記溝部内の上記摩耗粉を上記回転部外へ排出するための排出孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ巻上機のブレーキ装置。
  4. 上記回転部の内側でエレベータ巻上機の固定部に設けられ、上記溝部に挿入されるブラシをさらに備えていることを特徴とする請求項3記載のエレベータ巻上機のブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010265070A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Hitachi Ltd エレベーター用巻上機、及び、エレベーター装置
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