JP2004181651A - 液体吐出ヘッドの製造方法並びに液体吐出ヘッド及びこれを備えたデバイスの製造装置、インクジェット式記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの製造方法並びに液体吐出ヘッド及びこれを備えたデバイスの製造装置、インクジェット式記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高密度且つ各圧力発生室間のクロストークを低減した液体吐出ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】圧力発生室12が画成された流路形成層100を有する流路形成基板と、該流路形成層100の一方面側に振動板50を介して下電極60、圧電体層70及び上電極80からなる圧電素子300とを具備する液体吐出ヘッドにおいて、ガラス基板からなる支持基板110に接合し圧電体素子300を形成し、その後支持基板を除去した後、圧力発生室12、連通部13、インク供給路14からなる流路を形成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を介して圧電素子を設けて、圧電素子の変位によりインク滴を吐出させる液体吐出ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式吐出装置、デバイスの製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させる液体吐出ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。
【0003】
前者は圧電素子の端面を振動板に当接させることにより圧力発生室の容積を変化させることができて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反面、圧電素子をノズル開口の配列ピッチに一致させて櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられた圧電素子を圧力発生室に位置決めして固定する作業が必要となり、製造工程が複雑であるという問題がある。
【0004】
これに対して後者は、圧電材料のグリーンシートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難であるという問題がある。
【0005】
一方、後者の液体吐出ヘッドの不都合を解消すべく、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが提案されている。
【0006】
これによれば圧電素子を振動板に貼付ける作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、かつ簡便な手法で圧電素子を作り付けることができるばかりでなく、圧電素子の厚みを薄くできて高速駆動が可能になるという利点がある。
【0007】
また、このような液体吐出ヘッドでは、基板の圧電素子とは反対側の面からエッチングすることなどにより厚さ方向に貫通して圧力発生室を形成しているため、寸法精度の高い圧力発生室を比較的容易且つ高密度に配設することができる。(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−286131号公報(第2頁―第3頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような液体吐出ヘッドでは、圧力発生室を形成する基板として、例えば、直径が6〜12インチ程度の比較的大きなものを用いようとする場合、ハンドリング等の問題により基板の厚さを厚くせざるを得ず、それに伴い圧力発生室の深さも深くなってしまう。そのため、各圧力発生室を区画する隔壁の厚さを厚くしないと、十分な剛性が得られず、クロストークが発生し、所望の吐出特性が得られない等という問題がある。また、隔壁の厚さを厚くすると、高い配列密度でノズルを並べられないため、高解像度の印字品質を達成できないという問題がある。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑み、隔壁の剛性を向上すると共に圧力発生室を高密度に配設することのできる液体吐出ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式吐出装置、デバイスの製造装置および製造方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の様態は、ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して形成された薄膜からなる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、前記流路形成基板の少なくとも一面側に支持基板を接合する工程と、前記流路形成基板の他方面側に前記振動板、下電極、圧電体層及び上電極を順次積層及びパターニングして前記圧電素子を形成する工程と、前記流路形成基板の前記振動板側に前記圧電素子を収容するための空間を確保する圧電素子保持部を有する封止板を接合する工程と、前記支持基板を除去する工程と、前記流路形成基板をエッチングして少なくとも前記圧力発生室を形成する工程とを有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0012】
かかる第1の様態では、高密度且つ高精度な液体吐出ヘッドを簡略化して製造することができ、製造コストを低減できる。
【0013】
本発明の第2の様態は、第1の様態において、前記支持基板がガラス基板からなることと特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0014】
かかる第2の様態では、ガラス基板を用いることで製造コストを低減できる。
【0015】
本発明の第3の様態は、第1又は2の様態において、前記流路形成基板と前記支持基板とが、陽極接合又は直接接合又は常温接合で接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0016】
かかる第3の様態では、前記流路形成基板と前記支持基板とを陽極接合又は直接接合又は常温接合で接合することで容易に且つ確実に接合することができる。
本発明の第4の様態は、第3の様態において、少なくとも1面側に熱酸化法により二酸化シリコンからなる弾性膜を形成したシリコンからなる前期流路形成基板の弾性膜の他方面側と前記支持基板とを陽極接合によって接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0017】
かかる第4の様態では、熱酸化法により弾性膜を形成したシリコンからなる前記流路形成基板を、前記支持基板と陽極接合によって接合することで工程を簡略化して且つ確実に接合することができる。
【0018】
本発明の第5の様態は、第1〜3の様態の何れかにおいて、前記接合工程の後に、当該流路基板を研磨して所定の厚さとする研磨工程を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0019】
かかる第5の様態では、前記接合工程の後に、当該流路基板を研磨することで前記流路形成基板に割れが発生することなく確実に所定の厚さにすることができる。
【0020】
本発明の第6の様態は、第5の様態において、前記接合工程の後に、当該流路基板をエッチングして所定の厚さとするエッチング工程を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0021】
かかる第6の様態では、前記接合工程の後に、当該流路基板をエッチングすることで前記流路形成基板に割れが発生することなく確実に所定の厚さにすることができる。
【0022】
本発明の第7の様態は、第5又は6の様態において、前記弾性膜が二酸化シリコンからなると共に、熱酸化法、CVD法、SOG法、ポリシラザン法によって形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0023】
かかる第7の様態では、二酸化シリコンからなる前記弾性膜を容易にかつ確実に形成することができる。
【0024】
本発明の第8の様態は、第1〜7の何れかの様態において、前記下電極、圧電体層及び上電極を順次積層及びパターニングして前記圧電素子を形成した後に、前記支持基板を除去することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0025】
かかる第8の様態では、前記圧電素子を形成した後で前記支持基板を除去することで、支持基板が存在することで確実に高精度な前記圧電素子を形成することができ、支持基板を除去することで流路形成基板の厚さを薄くすることができる。
【0026】
本発明の第9の様態は、第8の様態において、前記支持基板がガラス基板からなると共に、少なくとも弗酸を含むエッチング液を用いて除去することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0027】
かかる第9の様態では、ガラス基板からなる前記支持基板をエッチングにより前記支持基板のみ効率的に除去することができる。
【0028】
本発明の第10の様態は、第1〜9の何れかの様態において、前記流路形成基板が単結晶シリコンからなると共に、前記圧力発生室を異方性エッチングによって形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法にある。
【0029】
かかる第10の様態では、圧力発生室を高精度且つ高密度に形成することができる。
【0030】
また、本発明では上記液体吐出ヘッドを備えたデバイスの製造装置およびインクジェット式記録装置を提供できる。
【0031】
本発明の液体吐出ヘッドは、プリンター等に使用されるいわゆるインクジェット式記録装置に適用できるだけでなく、例えば有機EL素子やカラーフィルター基板等のデバイスの製造等に使用される工業用途のデバイスの製造装置にも適用できる。また、本発明の液体吐出ヘッドから吐出できる液体は、上記のとおりインクに限らず、有機発光材料やカラーフィルタ形成用材料のほかに、例えば金属微粒子を含有する液状体やレジスト等も考えられる。本発明の液体吐出ヘッドは低コストで高精度な製造が可能なため、これを搭載するデバイスの製造装置やインクジェット式記録装置も結果的に低コストで高精度となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を一実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0033】
(実施例1)
図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの概略を示す分解斜視図であり、図2は、図1の断面図である。
【0034】
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方面には二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。
【0035】
この流路形成基板10には、シリコン単結晶基板をその一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12が幅方向に並設されている。また、その長手方向外側(並設する各圧力発生室12の一方の側部)には、後述する封止基板30のリザーバ部32と連通される連通部13が形成されている。また、この連通部13は、各圧力発生室12の長手方向一端部でそれぞれインク供給路14を介して連通されている。
【0036】
ここで、異方性エッチングは、シリコン単結晶基板のエッチングレートの違いを利用して行われる。例えば、本実施形態では、シリコン単結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且つ上記(110)面と約35度の角度をなす第2の(111)面とが出現するが、これは(110)面のエッチングレートと比較して(111)面のエッチングレートが約1/180であるという性質を利用して行われる。かかる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うことができ、圧力発生室12を高密度に配列することができる。
【0037】
本実施形態では、各圧力発生室12の長辺を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板10をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングすることにより形成されている。ここで、弾性膜50は、シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵される量がきわめて小さい。また各圧力発生室12の一端に連通する各インク供給路14は、厚さt方向において、圧力発生室12より浅く形成されており、圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。すなわち、インク供給路14は、シリコン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハーフエッチング)することにより形成されている。なお、ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行われる。
【0038】
このような圧力発生室12等が形成される流路形成基板10の厚さは、圧力発生室12を配設する密度に合わせて最適な厚さを選択することが好ましい。例えば、1インチ当たり180個(180dpi)程度に圧力発生室12を配置する場合には、流路形成基板10の厚さtは、180〜280μm程度、より望ましくは、220μm程度とするのが好適である。また、例えば、360dpi程度と比較的高密度に圧力発生室12を配置する場合には、流路形成基板10の厚さは、100μm以下とするのが好ましい。これは、隣接する圧力発生室12間の隔壁11の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるからである。本実施形態では、圧力発生室12の配列密度を360dpi程度としているため、流路形成基板10の厚さtを約70μmとしている。
【0039】
なお、このような流路形成基板10は、図3に示すように、シリコン単結晶基板からなるシリコンウェハ100に複数個が一体的に形成され、詳しくは後述するが、このシリコンウェハ100に圧力発生室12等を形成した後、分割することによって複数の流路形成基板10となる。
【0040】
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着される。
【0041】
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70、及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。
【0042】
また、流路形成基板10の圧電素子300側には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確保した状態で、その空間を密封可能な圧電素子保持部31を有する封止基板30が接合され、圧電素子300はこの圧電素子保持部31内に密封されている。
【0043】
また、封止基板30には、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ90の少なくとも一部を構成するリザーバ部32が設けられ、このリザーバ部32は、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ90を構成している。
【0044】
なお、このような液体吐出ヘッドは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ90からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、図示しない駆動回路からの記録信号に従い、外部配線を介して圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
【0045】
なお、本実施例では、インク滴を液滴としてノズル開口から吐出することについて説明しているが、この液体吐出ヘッドにて吐出できる液体は、インクには限られず、例えば、金属微粒子を含有する液状体や、有機発光材料を含む液状体等の液状体も含まれる。
【0046】
以下、このような本実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法について説明する。なお、図4〜図7は、シリコンウェハの圧力発生室12の長手方向の一部を示す断面図である。
【0047】
まず、図4(a)に示すように、複数の流路形成基板10となるシリコンウェハ100の一方面に、支持基板110を接合する。
【0048】
なお、この支持基板110はパイレックス(登録商標)など金属ガラス、あるいは石英ガラスなど耐熱性を有していることが好ましい。
【0049】
また、シリコンウェハ100と支持基板110との接合方法は、例えば、直接接合、常温接合及び陽極接合等を挙げることができる。本実施形態では、陽極接合により両者を接合した。
【0050】
詳しくは、相対する面を鏡面状に研磨したシリコンウェハ100と、支持基板110とを当接させた状態で、全体を300〜500℃に昇温させ、200〜1000Vの電位を両方の基板に印加する。
【0051】
ここで、この支持基板110は、圧電素子300等を形成する際のシリコンウェハ100の剛性を確保するためのものである。詳しくは、流路形成基板10となるシリコンウェハ100の厚さは、本実施形態では、約70μmと比較的薄いため剛性が低くシリコンウェハ100自体では取り扱いが困難であるため、シリコンウェハ100に支持基板110を接合することによりシリコンウェハ100の剛性を確保している。
【0052】
次に、図4(b)に示すように、支持基板110と接合したシリコンウェハ100の接合した反対側の面を所望の膜厚になるまで、研磨を行った。
【0053】
詳しくは、例えば、ダイヤモンド砥粒を用いた片面ラッピングにより、シリコンウェハ100を所定の厚さ、本実施形態では略75μmにした。具体的には、まず、粒径が3μm程度の砥粒(多結晶)を用いて荒研磨し、その後、粒径が1μm程度の砥粒(多結晶)を用いて仕上げ研磨を行った。
【0054】
なお、研磨ではなくエッチング法を用いても良い。
【0055】
次いで、図4(c)に示すように、シリコンウェハ100の研磨面に弾性膜50を形成する。弾性膜50としては、例えば二酸化シリコン、ジルコニア、窒化シリコン等を挙げることができる。本実施形態では二酸化シリコンを用いて弾性膜50を形成した。
【0056】
二酸化シリコンの形成方法は、例えば、CVD法、SOG法、ポリシラザン法等を挙げることができる。
特に、支持基板110に石英ガラスを用いた場合には、石英ガラスは特に優れた耐熱性を有しているため、熱酸化法を用いてシリコンウェハ100の表面を酸化して二酸化シリコンを形成することが可能である。
本実施形態では、TEOS−CVD法により二酸化シリコン層を形成した。
【0057】
次に、図4(d)に示すように、スパッタリングで下電極膜60を形成する。この下電極膜60の材料としては、白金(Pt)、イリジウム(Ir)等が好適である。これは、圧電体層70としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用いた場合には、酸化鉛の拡散による導電性の変化が少ないことが望ましく、これらの理由から白金が好適である。
スパッタリング法やゾル−ゲル法で成膜する後述の圧電体層70は、成膜後に大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜1000℃程度の温度で焼成して結晶化させる必要があるからである。すなわち、下電極膜60の材料は、このような高温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければならず、殊に、圧電体層70としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用いた場合には、酸化鉛の拡散による導電性の変化が少ないことが望ましく、これらの理由から白金が好適である。
【0058】
次に、圧電体層70を成膜する。この圧電体層70は、結晶が配向していることが好ましい。例えば、本実施形態では、金属有機物を触媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体層70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて形成することにより、結晶が配向している圧電体層70とした。圧電体層70の材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛系の材料が液体吐出ヘッドに使用する場合には好適である。なお、この圧電体層70の成膜方法は、特に限定されず、例えば、スパッタリング法で形成してもよい。
【0059】
さらに、ゾル−ゲル法又はスパッタリング法等によりチタン酸ジルコン酸鉛の前駆体膜を形成後、アルカリ水溶液中での高圧処理法にて低温で結晶成長させる方法を用いてもよい。
【0060】
何れにしても、このように成膜された圧電体層70は、バルクの圧電体とは異なり結晶が優先配向しており、且つ本実施形態では、圧電体層70は、結晶が柱状に形成されている。なお、優先配向とは、結晶の配向方向が無秩序ではなく、特定の結晶面がほぼ一定の方向に向いている状態をいう。また、結晶が柱状の薄膜とは、略円柱体の結晶が中心軸を厚さ方向に略一致させた状態で面方向に亘って集合して薄膜を形成している状態をいう。勿論、優先配向した粒状の結晶で形成された薄膜であってもよい。なお、このように薄膜工程で製造された圧電体層の厚さは、一般的に0.2〜5μmである。
【0061】
次に、上電極膜80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料であればよく、アルミニウム、金、ニッケル、白金等の多くの金属や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態では、白金をスパッタリングにより成膜している。
【0062】
次に、図5(a)に示すように、圧電体層70及び上電極膜80のみをエッチングして圧電素子300のパターニングを行う。
【0063】
次に、図5(b)に示すように、シリコンウェハ100の圧電素子300側に圧電素子300を封止する圧電素子保持部31を有する封止基板30となる封止基板形成材120を接合する。この封止基板30は、例えば、400μm程度の厚さを有するため、この封止基板30を接合することにより、シリコンウェハ100の剛性は著しく向上することになる。
【0064】
次いで、図5(c)に示すように、支持基板110を、例えば、エッチングすることによって除去する。このとき、シリコンウェハ100には封止基板形成材120が接合され所定の剛性が確保されているため、支持基板110を除去してもシリコンウェハ100は容易に取り扱うことができる。
なお、本実施形態では弗酸を用いて支持基板110を除去した。
【0065】
次いで、シリコンウェハ100上にマスクパターン130を形成すると共に、このマスクパターン130を介して、前述したアルカリ溶液による異方性エッチングを行うことにより、図5(d)に示すように、シリコンウェハ100に圧力発生室12等を形成する。
【0066】
なお、その後は、流路形成基板10のリザーバ形成基板30とは反対側の面にノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接合し、シリコンウェハ100等を図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割することによって、本実施形態の液体吐出ヘッドとする。
【0067】
なお、本実施形態では、液体吐出ヘッドを一例として本発明を説明したが、勿論、これに限定されず、例えば、半導体等、シリコン基板上に薄膜パターンを有するシリコンデバイスの製造にも適用することができる。
【0068】
(実施例2)
以下、予め薄くしたシリコンウェハを用いた液体吐出ヘッドの製造方法について説明する。なお、上述した実施例1と重複する製造工程の説明は省略する。
【0069】
まず、図5(a)に示すように、所望の厚さまで薄くしたシリコンウェハ100を形成する。本実施形態では略75μmにした。なお、単結晶シリコンの除去方法は、エッチングや研磨など、特に限定されず、単結晶シリコンを剥離するようにしてもよい。
【0070】
例えば、単結晶シリコンに水素イオンを注入した水素イオン層を設けておき、500℃〜600℃に加熱することによっても、単結晶シリコンからシリコンウェハ100を容易に剥離することができる。
次に、約1100℃の拡散炉で熱酸化してシリコンウェハ100の表面に二酸化シリコンからなる弾性膜50、酸化膜101を形成する。
【0071】
次に、図5(b)に示すように、複数の流路形成基板10となるシリコンウェハ100の酸化膜101側と支持基板110とを上述した実施例1と同様に陽極接合を用いて接合する。
【0072】
次に、図5(c)、(d)に示すように、下電極膜60、圧電体層70、上電極膜80を成膜し、圧電素子300を上述した実施例1と同様に形成する。
【0073】
次に、図6(a)に示すように、シリコンウェハ100の圧電素子300側に封止基板形成材120を接合する。
【0074】
次いで、図6(b)に示すように、支持基板110を、弗酸を用いてエッチングすることによって除去する。その際、酸化膜101も同様に除去される。
【0075】
なお、その後は、上述した実施例1と同様であるので省略する。
【0076】
(液体吐出ヘッドの適用例)
次に、本発明により製造される液体吐出ヘッドの適用例について説明する。前述したように、本発明で製造される液体吐出ヘッドは、所定の情報を紙面等の印刷する際に用いられるインクジェット式記録装置として適用できる場合に限らず、例えばカラーフィルタ等を含むデバイスを製造する際に用いられるデバイスの製造装置に使用することにより、様々な液体(液状体)を吐出し、これにより様々なデバイスを製造することができる。
【0077】
例えば図8は、本発明の液体吐出ヘッドが複数搭載されたヘッドユニットを示しており、複数(12個)の液体吐出ヘッド30と、複数の液体吐出ヘッドを搭載するサブキャリッジ74と、各液体吐出ヘッド30をサブキャリッジ74に取り付けるためのヘッド保持部材と、から構成されている。本実施例では、12個の液体吐出ヘッド30は、6個ずつに二分され、ワーク(基板やプラスチック)に対して様々な液体、液状体の十分な塗布密度を確保するために所定角度傾けてサブキャリッジ74に配設されている。二分された6個の各液体吐出ヘッド30は、副走査方向(Y軸方向)に対して相互に位置ずれして配設され、副走査方向において各液体吐出ヘッド30の吐出ノズルが連続(一部重複)するようになっている。なお、液体吐出ヘッド30を専用部品で構成するなどして、ワークに対して機能液の十分な塗布密度を確保できる場合は、液体吐出ヘッドをあえて傾けてセットする必要はなく、例えば千鳥状や階段状に配設すれば足りる。さらにいえば、所定長さのノズル列(ドット列)を構成できる限り、これを単一の液体吐出ヘッドで構成してもよいし複数の液体吐出ヘッドで構成してもよい。すなわち、液体吐出ヘッドの個数や列数、さらに配列パターンは任意に調整可能なものである。
【0078】
(デバイス)
本発明の液体吐出ヘッドを用いて製造されるデバイスの例としては、例えば金属微粒子を含む液状体を本発明の液体吐出ヘッドに充填し、基板上に所定パターンを形成するように吐出すれば、配線基板を製造することができる。またこの金属配線形成技術を利用したPDP(プラズマディスプレイパネル)の製造、あるいは無線タグのアンテナ等の新規な高機能デバイスの作製にも応用できる。
【0079】
また、カラーフィルタの材料となるR(赤)、G(緑)、B(青)等のフィルタエレメントを液体吐出ヘッドに充填し、バンク等で区画された基板上の所定位置にこれを吐出することによりカラーフィルタを製造することができる。
【0080】
次に、このような液体吐出ヘッドを備えてなる吐出装置による、デバイス(電気光学装置)の構成要素の製造例として、液晶装置などにおけるカラーフィルタの製造例について説明する。
【0081】
まず、図9(a)に示すように透明の基板Sの一方の面に対し、ブラックマトリックス52を形成する。このブラックマトリックス52の形成方法としては、光透過性のない樹脂(好ましくは黒色)を、スピンコート等の方法で所定の厚さ(例えば2μm程度)に塗布することで行う。このブラックマトリックス52の格子で囲まれる最小の表示要素、すなわちフィルタエレメント53については、例えばX軸方向の巾を30μm、Y軸方向の長さを100μm程度とする。
【0082】
次に図9(b)に示すように、吐出装置からカラーフィルタ用のフィルタエレメントとなる液状体材料(液滴)54を吐出し、これをフィルターエレメント53に着弾させる。吐出する液状体材料54の量については、加熱工程におけるインクの体積減少を考慮した十分な量とする。
【0083】
ここで、液状体材料54を吐出するための吐出装置における吐出ヘッド1としては、本例ではその針部材2を環状オレフィンポリマー(COC)によって形成し、ゴムブッシュ4をブチルゴムによって形成したものを用いている。
【0084】
このようにして基板S上のすべてのフィルターエレメント53にインク滴54を充填したら、ヒータを用いて基板Sが所定の温度(例えば70℃程度)となるように加熱処理する。この加熱処理により、インクの溶媒が蒸発してインクの体積が減少する。この体積減少の激しい場合には、カラーフィルターとして十分なインク膜の厚みが得られるまで、インク吐出工程と加熱工程とを繰り返す。この処理により、インクに含まれる溶媒が蒸発して、最終的にインクに含まれる固形分のみが残留して膜化し、図9(c)に示すようにカラーフィルタ55となる。
【0085】
次いで、基板Sを平坦化し、かつカラーフィルタ55を保護するため、図9(d)に示すようにカラーフィルタ55やブラックマトリックス52を覆って基板S上に保護膜56を形成する。この保護膜56の形成にあたっては、スピンコート法、ロールコート法、リッピング法等の方法を採用することもできるが、カラーフィルタ55の場合と同様に、前記吐出装置を用いて行うこともできる。
【0086】
次いで、図9(e)に示すようにこの保護膜56の全面に、スパッタ法や真空蒸着法等によって透明導電膜57を形成する。その後、透明導電膜57をパターニングし、画素電極58をフィルターエレメント53に対応させてパターニングする。なお、液晶表示パネルの駆動にTFT(Thin Film Transistor)を用いる場合には、このパターニングは不用となる。
【0087】
このようなカラーフィルタの製造において、吐出ヘッドを用いているので、カラーフィルタ材料を支障なく連続的に吐出することができ、したがって良好なカラーフィルタを形成することができるとともに、生産性を向上することができる。
【0088】
また有機発光材料を基板上に所定パターンにて吐出すれば、有機EL素子の製造をすることができる。
【0089】
次に、液体吐出ヘッドを備えた吐出装置による別のデバイスの製造例として、有機EL装置の製造例について説明する。
【0090】
図10は、吐出装置により一部の構成要素が製造された有機EL装置の側断面図であり、まずこの有機EL装置の概略構成を説明する。
【0091】
図10に示すようにこの有機EL装置301は、基板311、回路素子部321、画素電極331、バンク部341、発光素子351、陰極361(対向電極)、および封止基板371から構成された有機EL素子302に、フレキシブル基板(図示略)の配線および駆動IC(図示略)を接続したものである。回路素子部321は基板311上に形成され、複数の画素電極331が回路素子部321上に整列している。そして、各画素電極331間にはバンク部341が格子状に形成されており、バンク部341により生じた凹部開口344に、発光素子351が形成されている。陰極361は、バンク部341および発光素子351の上部全面に形成され、陰極361の上には封止用基板371が積層されている。
【0092】
有機EL素子を含む有機EL装置301の製造プロセスは、バンク部341を形成するバンク部形成工程と、発光素子351を適切に形成するためのプラズマ処理工程と、発光素子351を形成する発光素子形成工程と、陰極361を形成する対向電極形成工程と、封止用基板371を陰極361上に積層して封止する封止工程とを備えている。
【0093】
発光素子形成工程は、凹部開口344、すなわち画素電極331上に正孔注入層352および発光層353を形成することにより発光素子351を形成するもので、正孔注入層形成工程と発光層形成工程とを具備している。そして、正孔注入層形成工程は、正孔注入層352を形成するための第1組成物(液状体材料)を各画素電極331上に吐出する第1吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて正孔注入層352を形成する第1乾燥工程とを有し、発光層形成工程は、発光層353を形成するための第2組成物(液状体材料)を正孔注入層352の上に吐出する第2吐出工程と、吐出された第2組成物を乾燥させて発光層353を形成する第2乾燥工程とを有している。
【0094】
この発光素子形成工程において、正孔注入層形成工程における第1吐出工程と、発光層形成工程における第2吐出工程とで前記の吐出装置を用いている。用いる吐出装置における吐出ヘッド1としては、正孔注入層の形成材料(PEDOT/PSSの分散液)を吐出する第1吐出工程では、その針部材2を変性ポリフェニレンエーテル(例えばザイロン[登録商品];旭化成社製)によって形成し、ゴムブッシュ4を、SEBS、SEPS、PPをブレンドし、これにパラフィン系のオイルを添加した樹脂によって形成したものを用いている。
【0095】
また、発光層の形成材料を吐出する第2吐出工程では、針部材2をポリアセタール(POM)によって形成し、ゴムブッシュ4をフッ素ゴムによって形成したものを用いている。
【0096】
この有機EL装置301の製造においても、吐出ヘッド1を用いていることにより、正孔注入層の形成材料、発光層の形成材料をそれぞれ支障なく連続的に吐出することができ、したがって良好な正孔注入層、発光層を形成することができるとともに、生産性を向上することができる。
【0097】
(電子機器)
本発明により製造されるデバイスが組み込まれる電子機器としては、図10に示す携帯型電話機の他、パーソナルコンピュータや電子手帳、ページャ、POS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤ、液晶プロジェクタ、およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファイダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッチパネルを備えた装置、時計、ゲーム機器など様々な電子機器が挙げられる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガラス基板からなる支持基板に接合した後、圧電体素子を形成し、その後支持基板を除去したため、高精度且つ高密度な液体吐出ヘッドを製造工程を簡略化して製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの要部を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るシリコンウェハを示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドが搭載されたデバイスの製造装置の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを用いて製造されたデバイスの一例であるカラーフィルタの製造工程を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを用いて製造されたデバイスの一例である有機EL装置の製造工程を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを用いて製造されたデバイスを備えた電子機器の一例である携帯型電話機を示す図である。
【符号の説明】
10 流路形成基板
11 隔壁
12 圧力発生室
13 連通部
14 インク供給路
20 ノズルプレート
21 ノズル開口
30 封止基板
50 弾性膜
60 下電極膜
70 圧電体層
80 上電極膜
100 シリコンウェハ
110 支持基板
200 支持板
300 圧電素子

Claims (12)

  1. ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して形成された薄膜からなる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記流路形成基板の少なくとも一面側に支持基板を接合する工程と、
    前記流路形成基板の他方面側に前記振動板、下電極、圧電体層及び上電極を順次積層及びパターニングして前記圧電素子を形成する工程と、
    前記流路形成基板の前記振動板側に前記圧電素子を収容するための空間を確保する圧電素子保持部を有する封止板を接合する工程と、
    前記支持基板を除去する工程と、
    前記流路形成基板をエッチングして少なくとも前記圧力発生室を形成する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 請求項1において、前記支持基板がガラス基板からなることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 請求項1又は2において、前記流路形成基板と前記支持基板とが、陽極接合又は直接接合又は常温接合で接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 請求項3において、前記流路基板の少なくとも1面側には、熱酸化法により二酸化シリコンからなる弾性膜が形成されてなることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記接合工程の後に、当該流路基板を研磨して所定の厚さとする研磨工程を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記接合工程の後に、当該流路基板をエッチングして所定の厚さとするエッチング工程を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 請求項5又は6において、前記弾性膜が二酸化シリコンからなると共に、熱酸化法、CVD法、SOG法、ポリシラザン法によって形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記下電極、圧電体層及び上電極を順次積層及びパターニングして前記圧電素子を形成した後に、前記支持基板を除去することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 請求項8において、前記支持基板がガラス基板からなると共に、少なくとも弗酸を含むエッチング液を用いて除去することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  10. 請求項1〜9の何れかにおいて、前記流路形成基板が単結晶シリコンからなると共に、前記圧力発生室を異方性エッチングによって形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法により製造された液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とするデバイスの製造装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法により製造された液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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