JP2004181559A - パイプ端部のトリミング方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パイプ端部232をダイス10とポンチ25とでトリミングする。柱形状のダイス10はパイプ230に対応する横断面非円形状を持ち、その外表面に異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部16が形成されている。このダイス10をパイプ端部232の中空部に挿入する。柱形状のポンチ25はその外表面に順次第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部31が形成されている。このポンチ25をその軸線の周りに自転させつつダイスの外表面の周りに公転させる。これにより、第1切刃部16と第2切刃部31とがパイプ端部232をトリミングし、異形トリム端233を形成する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプ端部のトリミング方法に関し、詳しくはパイプ端部に周方向の各部において軸方向に出入りした異形トリム端を形成するトリミング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイプを切断するパイプ切断法としては、バイト切断法、ロール切断法、プレス切断法、レーザ切断法等が知られている(非特許文献1参照)。図12に示す第1従来例(特許文献1参照)は、パイプの端部を軸直角方向に切断する場合であり、上記プレス法を採用している。詳述すると、円筒状の第1主軸210の内周面の段部211に、環状の切断用ダイス208及び環状の矯正用ダイス218が軸方向に並べて配置されている。矯正用ダイス218の内径は切断用ダイス208の内径よりも大きい。一方、円柱状のマンドレル216が第2主軸214の一端に回転自在(従動自在)に支持され、その軸方向及び軸直角方向に移動可能である。
【0003】
パイプ225の端部226の切断(トリミング)は以下のように行う。切断用ダイス208及び矯正用ダイス218が取り付けられた第1主軸210にパイプ225をセットし、その中空部にマンドレル216を挿入する。第1主軸210を回転駆動して切断用ダイス208及びパイプ218を回転させつつ、マンドレル216を第2主軸214と共に軸直角方向に移動させ、マンドレル216の外周面をパイプ225の内周面に圧接させる。これにより、切断用ダイス208の内周縁とマンドレル216の先端縁とでパイプ225がせん断変形されると共に、マンドレル216の円柱部によりパイプ225の先端部を拡径させて、その端部226を切断する。
【0004】
この他にも、図11に示すように、パイプ230の端部232を軸直角平面以外で、即ち周方向の各部において軸方向に出入りした形状でトリミングして、異形トリム端233を形成したいことがある。例えば、第1パイプの中間部に形成された接合孔に、第2パイプの端部をT字形状に接合するために、第2パイプの端部をトリミングする場合である。第1パイプ及び第2パイプが横断面円形状を持つ場合でも、第1パイプの接合孔の縁部は三次元空間内で(縦方向、横方向及び長さ方向)に複雑に湾曲している。第1パイプ及び/又は第2パイプの横断面形状が非円形状以外の場合、接合孔の形状は更に複雑になる。
【0005】
接合孔に一致する異端形状のトリム縁を第2パイプの端部に形成するには、切断ローラや等のトリミング手段を第2パイプの周方向に移動させつつ軸方向に移動させることが必要である。第2従来例では、図13(a)(b)に示すように、パイプ235と同じ断面長方円形状のダイス240が所定形状の切刃部241を持ち、固定されている(回転せず、軸方向に移動もしない)。切断ローラ245は、円板形状で縦断面菱形形状を持ち、切刃部246を備える。その軸線の回りに自転可能しつつダイス240の外表面の周りに公転可能で、しかも半径方向及び軸方向に移動可能である。
【0006】
端部236のトリミング時は、パイプ235の中空孔をダイス240に挿入し、ポンチ245を自転及びダイス240の回りに公転させつつ半径方向及び軸方向に移動させる。すると、ダイス240の切刃部241とポンチ245の切刃部246とで端部236がトリミングされる。
【0007】
第3従来例では、上記切断ローラ245の代わりにレーザ光線を照射するレーザトーチ(不図示)を使用する。このレーザトーチをダイス及びパイプの周りに公転させつつ、軸方向に移動させる。
【0008】
【非特許文献1】
書籍名:パイプ切断法 著者:中村正信等 出版社:日刊工業新聞社
発行日:1998年9月30日 第2章
【特許文献1】
特開昭57−66809号公報(第5図及びその説明)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図12に示した第2従来例では、第1に、パイプ240の異形トリム端が軸方向に急激に出入りするときや、軸方向の出入り量が大きいときはトリミングが困難である。その理由は、異形トリム端を形成するときは切断ローラ245を軸方向に移動させるが、切断ローラ245はその周縁が直線状にかつ端部236の軸線方向と直交する方向に食い込でいるからである。
【0010】
第2に、パイプ235の径方向における切断ローラ245の位置の調整が面倒である。パイプ235の横断面が非円形状のとき、切断ローラ245を(半)径方向に移動させる必要がある。切断ローラ245の位置調整には細かい制御が必要され、制御が不十分であると切り込み深さが不足することになる。
【0011】
第3に、切断ローラ245の周縁の刃先角(一対の側面が成す角度)は小さく、強度が小さい。そのため、パイプ端部236のトリミングを繰り返す間に破損し易く、1つの切断ローラ245でトリミングできるパイプ235の本数は少ない。
【0012】
また、第3実施例では、第1に、トリミングの作業効率が悪い。パイプのロットの交換毎にレーザ加工装置の光軸合わせが必要であり、トリミング時に形成されるドロス(残灰)の除去する作業が必要だからである。第2に、トリミングに要する設備コストが高い。トリミング装置の他に、ドロス除去装置が必要だからである。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、パイプ端部に軸方向に急激に出入りする等の複雑な形状の異形トリム端が良好に形成でき、トリミングに要する工数が小さく、設備コストが安価なパイプ端部のトリミング方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願の発明者は、先ずパイプが押しつけられるダイスとパイプを押し付けるポンチとでパイプの端部をトリミングすることを考えた。その上で、ダイスには異形トリム端の形状に対応し環状の角縁から成る切刃部を形成し、ポンチにはダイスの切刃部に対応し環状の角縁から成る切刃部を形成し、両方の切刃部を周方向で順次係合させることにより、せん断作用によりトリミングすることを思い付いて、本発明を完成した。
【0015】
本願の第1発明によるトリミング方法は、請求項1に記載したように、所定横断面形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、パイプの横断面形状に対応する所定横断面形状を持ち、その外表面に三次元空間内で異形トリム端に対応して環状の第1切刃部が形成されたダイス、及びその外表面に第1切刃部に対応して第2切刃部が形成されたポンチの少なくとも一方を所定方向に運動させることにより、第1切刃部及び第2切刃部の周方向の各部分でパイプ端部の周方向の各部分を順次トリミングし、異形トリム端を形成することを特徴とする。
【0016】
第2発明によるトリミング方法は、請求項5に記載したように、横断面円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、パイプの横断面形状に対応する横断面円形状を持ち、その外表面に三次元空間内で異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成されその軸線の回りに自転可能な円柱形状のダイスを、パイプ端部の中空部に挿入する工程と;ダイスと平行に配置され、その外表面に順次前記第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された円柱形状のポンチを、その軸線の周りに自転させ、第1切刃部と第2切刃部とでパイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と;から成ることを特徴とする
第3発明によるトリミング方法は、請求項8に記載したように、横断面非円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、パイプの横断面形状に対応する横断面非円形状を持ち、その外表面に三次元空間内で異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成された柱形状のダイスを、パイプの端部の中空部に挿入する工程と;ダイスと平行に配置され、その外表面に順次第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された柱形状のポンチを、その軸線の周りに自転させつつ前記ダイスの外表面の周りに公転させ、第1切刃部と第2切刃部とでパイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と;から成ることを特徴とする
第4発明によるトリミング方法は、請求項13に記載したように、横断面非円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、パイプの横断面形状に対応する横断面非円形状を持ち、その内表面に三次元空間内で異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成された筒形状のダイスの中空部に、パイプの端部を挿入する工程と;ダイスと平行に配置され、順次第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された円柱形状のポンチを、その軸線の周りに自転させつつダイスの内表面の周りに公転させ、第1切刃部と第2切刃部とでパイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と;から成ることを特徴とする。
【0017】
本願の第5発明によるトリミング方法は、請求項17に記載したように、横断面非円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りした異形トリム端を形成するトリミング方法であって、パイプの横断面形状と同じ横断面非円形状を持ち、外表面に三次元空間内で異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成された柱形状のダイスをパイプの端部を挿入する工程と;ダイスを軸直角方向に移動させつつ外表面に順次前記第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された柱形状のパンチをその軸線の周りに自転させ、ダイスの移動端でポンチを自転させつつダイスをパイプの軸線と平行な軸の周りに反転させ、第1切刃部と該第2切刃部とで前記パイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と;から成ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
<パイプ>
パイプは押出し(加工)やハイドロフォーミングにより成形され、材質には 鋼板、アルミニウム、鉄及びステンレス等が含まれる。長さ、内外径及び板厚に特別の制約はない。
【0019】
断面形状に関し、第1発明のトリミング方法は横断面円形状又は非円形状のパイプの端部をトリミングする。第2発明のトリミング方法は横断面円形状のパイプの端部をトリミングし、第3から第5発明のトリミング方法は横断面非円形状のパイプの端部をトリミングする。本発明で「非円形状」には長方円形状が含まれる。長方円形状は長手方向中間部の矩形部分とその両側の一対の半円形部分とを含むことが望ましい。
【0020】
円形状の場合と非円形状との場合では、ダイスの横断面形状や、ダイス及び/又はポンチの運動方向が異なる(詳細は後述する)。尚、トリミングされるパイプの端部(以下、必要に応じて「パイプ端部」又は「端部」と呼ぶ)の外径及び内径は、所定長さ部分が均一でも良いし、変化(増減)していても良い。
<ダイス>
▲1▼全体
本発明で「ダイス」とは、トリミング時にパイプ端部を保持し該端部が押し付けられる部材を言う。第1発明では、所定形状の外表面又は内表面を持てば、柱形状でも筒形状でも良い。第2、第3及び第5発明では柱形状を持ち、第4発明では筒形状を持つ。柱又は筒の横断面形状はパイプの横断面形状と同じである。
▲2▼第1切刃部
第1切刃部は全体として環状で、三次元空間内における軌跡は、パイプの端部異形トリム端の軌跡に一致している。つまり、パイプの縦方向(第1径方向)、横方向(第2径方向)及び長さ方向において、異形トリム端と同様に湾曲している。
【0021】
第1発明では、第1切刃部は少なくともダイスの外表面又は内表面に形成された環状の角縁を持てば良い。第2,第3及び第5発明では、第1切刃部は少なくともダイスの外表面に形成された環状の角縁を持てば良い。そのためには、例えばダイスの軸方向中間部に形成した所定幅及び深さの凹溝の少なくとも一方の角縁で第1切刃部を形成できる(実施例で詳述する)。また、図8に示すように、ダイス150の外表面に形成した大径部151と小径部152との境界部の環状の段部153、又は図9に示すようにダイス165の一端部の環状の角縁166で第1切刃部を形成することもできる。
【0022】
これに対して、第4発明では、第1切刃部は少なくともダイスの内表面に形成された環状の角縁を持てば良い。この場合、第1切刃部はダイスの軸方向中間部に形成した所定幅及び深さの凸条の少なくとも一方の角縁で第1切刃部を形成できる。また、ダイスの外表面に形成した大径部と小径部との境界部の環状の段部、又はダイスの一端部の環状の角縁の第1切刃部を形成することもできる。
▲3▼回転・移動
ダイスは、第1発明では固定されていても良いし、所定方向に運動しても良い。第2発明ではその軸線の回りに自転し、第3発明及び第4発明では固定されている。第5発明では軸直角方向で横断面形状の長手方向に移動(前進)し、移動端(前進端)で後方中心の回りに180度反転する。但し、第1から第5発明において、ダイスは軸方向及び半径方向には移動しない。
<ポンチ>
本発明で「ポンチ」とは、トり7ミング時にパイプ端部をダイスに押し付ける部材を言い、第1から第5発明において円柱形状を持つ。第1、第2、第3及び第5発明ではその円周長さはダイスの円周長さ又は周長さに等しい。第4発明ではその円周長さはダイスの周長さの数分の一(例えば二分の一)である。
▲2▼第2切刃部
第2切刃部はダイス及び/又はポンチが所定の運動をしたとき、順次ダイスの第1切刃部と係合するように湾曲している。環状であることが望ましいが、環状であることは必須ではなく、例えば半環状でも良い。第2切刃部が順次第1切れ歯部に係合するためには、第2切刃部を平面状に展開した展開図が、同じく平面状に展開したダイスの第1切刃部の展開図と一致するようになっていれば良い。
【0023】
第1発明では第2切刃部は少なくともポンチの外表面に形成された環状の角縁を持てば良く、第2から第5発明では少なくともポンチの外周面に形成された環状の角縁を持てば良い。そのためには、例えばポンチの軸方向中間部に形成した所定幅及び高さの凸条の少なくとも一方の角縁で第2切刃部を形成できる(これについては実施例で詳述する)。また、図8に示すように、ポンチ155の外表面に形成した大径部156と小径部157との境界部の環状の段部158、又は図9に示すようにポンチ170の先端部の環状の周縁171で第2切刃部を形成することもできる。
▲3▼配置関係
上記ダイスとポンチとはそれぞれの軸線即ち外表面又は内表面同士が互いに平行となるように配置する。尚、図8に示すように、ダイス150とポンチ160とをパイプの端部に対して同じ側に位置することができる(これについては実施例で詳述する)。また、図8に示すダイス150及びポンチ155、図9のダイス165及びポンチ170はパイプ端部に対して反対側に位置している。
▲4▼回転・移動
ポンチは、第1発明では固定されていても良いし、所定方向に運動しても良い。第2発明ではその軸線の回りに自転する。第3発明ではその軸線の回りに自転しつつダイスの外表面の回りに公転し、第4発明ではその軸線の回りに自転しつつダイスの内表面の回りに公転する。第5発明では自転するのみで公転はしない。
【0024】
尚、ポンチが運動する場合は、運動するダイスと同期して回転、移動等する。
本発明で「同期して」とは、ポンチの第1切刃部の周方向に所定部分と、ダイスの第2切刃部の周方向の所定部分とが対向、係合するという意味である。そのためには、ダイスに取り付けた歯車と、ポンチに取り付けた歯車とを噛み合わせれば良い。但し、第1から第5発明において、ポンチは軸方向及び半径方向には移動しない。
▲5▼切刃部間の隙間
第1から第5発明で、ダイス及びポンチの軸方向における第1切刃部と第2切刃部との間の隙間はパイプの板厚の0から3割程度とすることが望ましい。この隙間が0割よりも小さくなると押しつぶしとなり、3割よりも大きくなるとダレが発生したり曲げ加工となり、何れも望ましくない。
<トリミング方法>
本発明は5つのトリミング方法を含む。それらはパイプの横断面形状、ダイス及び/又はポンチの運動方向等が異なる。
▲1▼パイプの横断面形状
上述したように、パイプの横断面形状は、第1発明では、円形状でも非円形状でも良い。第2発明では円形状であり、第3から第5発明では非円形状である。
▲1▼ダイス及び/又はポンチの運動
第2発明のトリミング方法では、図10に示すように、ダイス175及びポンチ180は横断面円形状で、各軸線の回りに自転可能である。柱形状のダイス175の外側にパイプ端部(不図示)を挿入し、その回転に同期してポンチ180を回転させる。すると、ダイス175の第1切刃部176とポンチ180の第2切刃部181とにより、パイプ端部がトリミングされ、所望の異形トリム端が形成される。
【0025】
本発明で「トリミング」とは、パイプ端部を全周に亘ってその板厚方向に、即ち外面側から内面側に又は内面側から外面側にせん断することを言う。また、「異形トリム端」とは、トリミングされたパイプの縁部が円周方向の各部分において軸方向に出入りしている(凹凸状態になっている)ことを言い、パイプ端部の横断面形状は問題にしない。
【0026】
第2発明のトリミング方法では、柱形状のダイスは横断面非円形状(例えば長方円形状)、ポンチは横断面円形状である。ポンチはその軸線の回りに自転可能であると共に、ダイスの外表面に沿って公転可能である。
【0027】
ダイスの外側にパイプ端部を挿入し、ポンチを自転させつつダイスの回りに公転させる。すると、ダイスに挿入されたパイプ端部がダイスの第1切刃部とポンチの第2切刃部とによりトリミングされ、所望の異形トリム端が形成される。
【0028】
第4発明のトリミング方法では、筒形状のダイスは横断面非円形状(例えば長方円形状)、ポンチは横断面円形状である。ポンチはその軸線の回りに自転可能であると共にダイスの内表面に沿って公転可能である。
【0029】
ダイスをパイプ端部の内側に挿入し、ポンチを自転させつつダイスの回りに公転させる。すると、ダイスに挿入されたパイプ端部がダイスの第1切刃部とポンチの第2切刃部とによりトリミングされ、所望の異形トリム端が形成される。
【0030】
第5発明のトリミング方法では、柱形状のダイスは横断面非円形状(例えば長方円形状)、ポンチは横断面円形状である。ダイスは軸線と直交しかつ横断面の長手方向に移動可能であると共に、移動端で後端中心の回りに反転可能である。
ポンチはその軸線の回りに自転可能である。本発明で「反転」とは、軸線又は軸線と平行な直線の周りに180度回動して、前端部と後端部とが反対になるとともに、表面(上面)と裏面(下面)とが反対になることを言う。
【0031】
ダイスの外側にパイプ端部を挿入し、ダイスを移動させつつポンチを自転させると、ダイスの第1切刃部及びポンチの第2切刃部により端部が内向きにトリミングされる。ダイスが移動端に達したならば、後端中心の回りに反転させる。ダイスの反転時も第1切刃部及び第2切刃部により端部がトリミングされる。これにより端部の半分のトリミングが達成される。よって、この運動を2回繰り返すことにより1サイクルが完了し、所望の異形トリム端が形成される。
▲2▼トリミング方向、位置
トリミングは、ダイスの環状で角縁状の第1切刃部とポンチの環状で角縁状の第2切刃部とによるせん断である。トリミング時、ポンチの第2切刃部がダイスの第1切刃部に対してせん断作用を成し、パイプ端部をその板厚方向にせん断する。よって、トリミング方向は、第2切刃部がパイプ端部を間にして第1切刃部に対して径方向外側にある第2発明、第3発明及び第5発明のトリミング方法では、径方向で内向きである。これに対して、第2切刃部がパイプ端部を間にして第1切刃部に対して径方向内側にある第4発明のトリミング方法では、径方向で外向きである。
【0032】
第1から第5発明において、第1切刃部及び第2切刃部は、ダイス及びポンチの運動につれて、パイプの端部を周方向に順次トリミングする。即ち、トリミング位置はパイプ端部上を順次移動する。
【0033】
【実施例】
<第1実施例>
(構成)
図1、図2及び図3に、第1発明及び第3発明に対応する第1実施例を示す。
このトリミング装置は、パイプ230が押し付けられるダイス10と、パイプ230をダイス10に押し付けるポンチ25とから成る。
【0034】
前記図 に示したように、パイプ230は横断面長方円形状で、板厚は軸方向全長及び円周方向全体にわたってほぼ一定である。軸方向の一端部232をトリミングして円周方向の各部において軸方向に出入りした異形トリム端233を形成する。
【0035】
図1、図2においてダイス10は所定長さで横断面長方円形状の柱部材12と、その一端のフランジ部18とを含む。柱部分12の横断面形状は長手方向中間部の矩形部分と、その両側の半円形状部とを備え、パイプ230の横断面形状と一致している。図3(b)(c)において、柱部分12の外表面には所定の幅及び深さの環状の凹溝13が形成されている。凹溝13は一対の側壁14及び底壁15により区画され、三次元空間内で前記異形トリム端233と同様に湾曲している。そして、凹溝13の一方の角縁が切刃部16を構成している。よって、切刃部16は周方向の各部において、軸方向に突出した部分と入り込んだ部分とを持つ。
【0036】
また、図1において柱部分12の外表面には長方円形状のギヤー部19が形成されている。尚、ダイス10はフランジ部18において取付部材(不図示)に取り付けられ回転せず、半径方向にも軸方向に移動もしない。
【0037】
ポンチ25は所定長さで横断面円形状の円柱部材から成る。外表面に所定の幅及び高さ凸条27が形成されている。図3(b)(c)において凸条27は一対の側壁28及び外壁29により区画され、その幅は上記凹溝13の幅よりも少し小さい。凸条27の一方の角縁が切刃部31を構成している。
【0038】
切刃部31の外周長さはダイス10の切刃部16の周長さと等しく、周方向の各部において切刃部16に対応して軸方向に突出した部分と入り込んだ部分とを持つ。また、外表面に形成された環状のギヤー部33が、前記ダイス10のギヤー部19に噛合い可能である。
【0039】
ポンチ25は駆動装置(不図示)に取り付けられ、その軸線の回りに自転可能であるとともに、ダイス10に接近及び離間すべく昇降可能である。また、ダイス10の柱部分12の外表面の回りに公転可能である。但し、自転時も公転時も半径方向にも軸方向にも移動しない。
(作用)
次に、上記ダイス10及びポンチ25によるパイプ端部232のトリミングについて、図3を参照しつつ説明する。
【0040】
ポンチ25が上昇した状態で、ダイス10の柱部分12にパイプ端部232を軸方向に挿入して嵌合させ、その後ポンチ25を下降させると、ダイス10の切刃部16とポンチ25の切刃部31とでパイプ端部232が挟まれる。
【0041】
図3(a)に示すように、ポンチ25をその軸線の周りに自転させると、ギヤー部33とギヤー部19との噛合いによりポンチ25はダイス10の回りを長方円形状の軌跡に沿って公転する。このとき、ポンチ25の切刃部31の各部分が三次元空間内でダイス10の切刃部16の各部分に順次係合する。詳述すると、ポンチ25が上方位置から右方位置まで公転することにより、パイプ230右上方の四分の一が半径方向及び軸方向の異なる位置で、順次外面側から内面側にせん断(トリミング)される。
【0042】
続いて、ポンチ25が右方位置から下方位置まで公転することにより、パイプ230の右下方の四分の一が半径方向及び軸方向の異なる位置で順次内向きにトリミングされる。こうしてパイプ230の右半分のトリミングが終了する。更に、ポンチ25がダイス10の下方位置から左方位置を経過して上方位置に戻ることにより、パイプ232の左半分が順次トリミングされる。こうして、端部232に所定の異形トリム端233が形成される。
(効果)
以上詳述した第1実施例によれば、以下の効果が得られる。
【0043】
第1に、たとえパイプ端部232の異形トリム端233が軸方向に急激に出入りしている場合でも、所望形状にトリミングすることができる。ダイス10が異形トリム端233に対応する切刃部16を持ち、ポンチ25が切刃部16に対応する切刃部31を持つからである。
【0044】
第2に、トリミングのためのダイス10及びポンチ25の細かい調整が不要である。ダイス10を所定位置に固定し、ポンチ25はそのギヤー部33をダイス10のギヤー部19に噛み合わせて、自転させつつダイス10の周りに公転させるだけで良い。即ち、ダイス10が全く運動しないので調整不要であり、またポンチ25の半径方向及び軸方向での位置調整は一切不要である。ダイス10の切刃部16は異形トリム端232に対応し、ポンチ25の切刃部31は切刃部16に対応しているからである。
【0045】
第3に、端部232を外方から内方に内向きにせん断するので、外側にせん断面が発生し、外側の加工精度の管理が容易になる。
<第2実施例>
図4,図5に第4発明に対応する第2実施例のトリミング方法を示す。この第2実施例は、上記第1実施例と比較して、円柱形状のポンチ60が筒形状のダイス50の内周面に沿って自転しつつ公転し、パイプ端部232を内面側から外面側にトリミングする点が異なる。
【0046】
詳述すると、筒形状のダイス50はパイプ端部232の横断面形状と同じ横断面形状を持つ。その一端に所定長さの大径部51が形成され、大径部51と小径部52との境界の段部53が切刃部を構成している。切刃部53は同じ形状の2つの切刃部分から成る。ダイス50は取付部材(不図示)に固定されている。
【0047】
円柱形状のポンチ60はダイス50の中空部に挿入できる程度の細い外径を持つ。先端部61により形成される切刃部はダイス60の右半分及び左半分の切刃部53と同じ形状である。ポンチ60はその軸線の回りに自転可能であると共に、ダイス50の内周面に沿って公転可能である。
【0048】
トリミング時、ダイス50の中空部にパイプ端部232を挿入し、端部232の中空部にポンチ60を挿入する。端部232がダイス50の切刃部53とポンチ60の切刃部61とで挟まれる。ポンチ60を自転させつつ公転させると、切刃部61の各部分が順次ダイス50の切刃部53の各部分に係合し、端部232の周方向の各部分を内側から外側に向かってせん断(トリミング)する。
【0049】
なお、ポンチ60の一回転により端部232の右半分(図4において)がトリミングされ、もう一回転により左半分がトリミングされる。つまり、端部232のトリミングの間にポンチ60は2回自転する。
【0050】
第2実施例によれば、上記第1実施例の効果に加えて、パイプ端部232を径方向外向きにトリミングするので、内側にせん断面が発生し、内側の加工精度の管理が容易になる効果が得られる。
<第3実施例>
図6,図7に第5発明に対応する第3実施例のトリミング方法を示す。この第3実施例は、上記第1実施例と比較して、ポンチ110は自転するのみで公転せず、その代わりにダイス100が長手方向に移動可能で、しかも移動端(前進端)で軸線107と平行な回転中心104,106の回りに反時計方向に反転可能とされている点が異なる。
【0051】
詳述すると、図6において円柱形状のダイス100は、長手方向中間の矩形状102と、その両側の一方半円部分103及び他方半円部分105とから成る横断面長方円形状を持つ。その軸線107と直交する方向で横断面の長手方向(図6で左右方向)に移動可能である。移動ストロークは一方中心104と他方中心106との間隔と等しい。
【0052】
前進(左方)位置において、そのとき右方に位置している他方中心106又は一方中心104の回りに反時計方向に反転可能である。外周面には前記第1実施例の切刃部16(図3参照)と同様の切刃部(不図示)が形成されている。円柱形状のポンチ110はその軸線の回りに自転可能である。外周面には切刃部112が形成されている。
【0053】
トリミング時、図7(a)に示すように、ダイス100が右方位置から左方位置に前進すると共にポンチ112が時計方向に自転し、矩形部102の上面の切刃部(不図示)と切刃部112とでパイプ端部232を外面から内面にトリミングする。図7(b)に示すように、ダイス100が左方位置に至ったとき、他方中心106がポンチ110の真下に来る。
【0054】
その後、図7(c)に示すように、ダイス100が他方中心106の回りに反時計方向に反転し、一方半円部103が右半分に移り、他方半円部105が左方に宇上面と下面とも反転する。ダイス100の反転中も、他方部分105の切刃部(不図示)と切刃部112とでパイプ端部232の右方半円部分がトリミングされる。
【0055】
図7(d)に示すように、右方位置にあるダイス100は再度左方位置に前進し、この時点で矩形部102の上面にある切刃部と切刃部112でパイプ端部232をトリミングし、一方中心104がポンチ110の真下に来る。そして、図7(e)に示すように、左方位置において、この時点で右方にある一方中心104の回りに他方半円部105が反時計方向に反転して一サイクルが終了する。
【0056】
第3実施例によれば、上記第1実施例の効果に加えて、ポンチ110の構成が簡単になる。ポンチ110は自転するのみで公転しないからである。尚、ダイス100の運動は、移動と反転との組合せであり、それほど複雑な運動ではない。
【0057】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本願の第1発明のパイプ端部のトリミング方法によれば、パイプ端部が第1切刃部を備えたダイスと第2切刃部を備えたポンチとにより周方向で順次トリミングされ、所望の異形トリム端を形成することができる。
【0058】
第2発明のパイプ端部のトリミング方法によれば、自転するダイスと同期してポンチを自転させることにより、ダイスの第1切刃部とポンチの第2切刃部とにより横断面円形状のパイプ端部を円周方向に順次トリミングし、所望の異形トリム端を形成することができる。
【0059】
第3発明のパイプ端部のトリミング方法によれば、固定した柱形状のダイスに対してポンチを自転させつつダイスの外表面の周りを公転させることにより、ダイスの第1切刃部とポンチの第2切刃部とで横断面非円形状のパイプ端部を円周方向に順次トリミングし、所望の異形トリム端を形成することができる。
【0060】
第4発明のパイプ端部のトリミング方法によれば、固定した筒形状のダイスに対してポンチを自転させつつダイスの内表面の周りを公転させることにより、ダイスの第1切刃部とポンチの第2切刃部とで、横断面非円形状のパイプ端部を円周方向に順次トリミングし、所望の異形トリム端を形成することができる。
【0061】
第5発明のパイプ端部のトリミング方法によれば、横断面形状の長手方向に移動可能であるとともに移動端で軸線と平行な軸の周りに反転可能なダイスと自転可能なポンチとにより、ダイスの第1切刃部とポンチの第2切刃部とで横断面非円形状のパイプ端部を円周方向に順次トリミングし、所望の異形トリム端を形成することができる。
【0062】
請求項3、6、12、16及び22のトリミング方法によれば、ポンチがパイプ端部の径方向にも軸方向にも移動しないので、その駆動の調整、制御が簡単である。請求項4,7,10及び20のトリミング方法によれば、第1切刃部の長さと第2切刃部の長さとが等しいので、双方の切刃部によりパイプ端部が確実にトリミングできる。
【0063】
請求項5,9及び19のトリミング方法によれば、ダイスが横断面長方円形状で、ポンチが横断面形状であるので、ポンチのダイスの周りの公転、ダイスの移動及び反転が容易である。請求項11のトリミング方法によれば、第1切刃部と第2切刃部との間の軸方向に隙間が所定の大きさに維持されているので、パイプ端部が良好に切断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例で使用するトリミング装置の正面断面図図である。
【図2】図1のトリミング装置の側面図である。
【図3】(a)は上記第1実施例の側面図、(b)は正面図、(c)は要部拡大図に相当し、上記第1実施例の作動を説明する説明図である。
【図4】本発明の第2実施例で使用するトリミング装置の側面図である。
【図5】図4のトリミング装置の要部正面断面図である。
【図6】本発明の第3実施例で使用するトリミング装置の側面図である。
【図7】(a)(b)(c)(d)及び(e)は第3実施例の側面図に相当し、作動を説明する説明図である。
【図8】発明の第1実施の形態を示す説明図である。
【図9】発明の第2実施の形態を示す説明図である。
【図10】発明の第3実施の形態を示す説明図である
【図11】(a)は本発明のトリミング方法でトリミングされるパイプの
斜視図、(b)は同じく正面図である。
【図12】第1従来例を示す正面断面図である。
【図13】(a)は第2従来例を示す側面図、(b)は同じく正面断面図である。
【符号の説明】
10:ダイス
12:柱状部 13:凹溝
16:第1切刃部
25:ポンチ
27:凸条 31:第2切刃部
230:パイプ
232:端部 233:異形トリム端
Claims (22)
- 所定横断面形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、
パイプに対応する所定横断面形状を持ち、その外表面に三次元空間内で前記異形トリム端に対応して環状の第1切刃部が形成されパイプを保持する前記ダイス、及びその外表面に前記第1切刃部に対応して第2切刃部が形成された前記ポンチの少なくとも一方を所定方向に運動させることにより、該第1切刃部及び該第2切刃部の各部分でパイプ端部の周方向の各部分を順次トリミングし、異形トリム端を形成することを特徴とするパイプ端部のトリミング方法。 - 前記第2切刃部は環状である請求項1に記載のトリミング方法。
- 前記ダイス及び前記ポンチはパイプ端部の半径方向及び軸方向に移動しない請求項1に記載のトリミング方法。
- 前記第1切刃部の長さと、前記第2切刃部の長さとは等しい請求項3に記載のトリミング方法。
- 横断面円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、
パイプに対応する横断面円形状を持ち、その外表面に三次元空間内で前記異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成されその軸線の回りに自転可能な円柱形状の前記ダイスを、パイプ端部の中空部に挿入する工程と、
前記ダイスと平行に配置され、その外表面に順次前記第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された円柱形状の前記ポンチを、該ダイスの自転と同期してその軸線の周りに自転させ、該第1切刃部と該第2切刃部とでパイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と、
から成ることを特徴とするパイプ端部のトリミング方法。 - 前記ダイス及び前記ポンチはパイプ端部の半径方向及び軸方向に移動しない請求項5に記載のトリミング方法。
- 前記第1切刃部の長さと、前記第2切刃部の長さとは等しい請求項5に記載のトリミング方法。
- 横断面非円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、
パイプに対応する横断面非円形状を持ち、その外表面に三次元空間内で前記異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成された柱形状の前記ダイスを、パイプの端部の中空部に挿入する工程と、
前記ダイスと平行に配置され、その外表面に順次前記第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された柱形状の前記ポンチを、その軸線の周りに自転させつつ前記ダイスの外表面の周りに公転させ、該第1切刃部と該第2切刃部とでパイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と、
から成ることを特徴とするパイプ端部のトリミング方法。 - 前記ダイスはパイプの横断面形状と一致する横断面長方円形状、前記ポンチは横断面円形状である請求項8に記載のトリミング方法。
- 前記ダイスの第1切刃部の周長さと、前記ポンチの第2切刃部の周長さとは等しい請求項8に記載のトリミング方法。
- 前記第1切刃部と前記第2切刃部とはパイプの軸方向において一定間隔で対向している請求項8に記載のトリミング方法。
- 前記ダイス及び前記ポンチはパイプ端部の半径方向及び軸方向に移動しない請求項8に記載のトリミング方法。
- 横断面非円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りする異形トリム端を形成するトリミング方法であって、
パイプに対応する横断面非円形状を持ち、その内表面に三次元空間内で前記異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成された筒形状の前記ダイスの中空部に、パイプの端部を挿入する工程と、
前記ダイスと平行に配置され、順次前記第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された円柱形状の前記ポンチを、その軸線の周りに自転させつつ該ダイスの内表面の周りに公転させ、該第1切刃部と該第2切刃部とで前記パイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と、
から成ることを特徴とするパイプ端部のトリミング方法。 - 前記ポンチは1回公転する間に複数回自転する請求項13に記載のトリミング方法。
- 前記ダイスはパイプの横断面形状と一致する横断面長方円形状、前記ポンチは横断面円形状である請求項13に記載のトリミング方法。
- 前記ダイス及び前記ポンチはパイプ端部の半径方向及び軸方向に移動しない請求項13に記載のトリミング方法。
- 横断面非円形状のパイプ端部に、ダイスとポンチとにより、周方向の各部分において軸方向に出入りした異形トリム端を形成するトリミング方法であって、
パイプに対応する横断面非円形状形状を持ち、外表面に三次元空間内で異形トリム端に対応して湾曲した環状の第1切刃部が形成された柱形状の前記ダイスをパイプ端部に挿入し、
前記ダイスを軸直角方向に移動させつつ外表面に順次前記第1切刃部に係合するように湾曲した環状の第2切刃部が形成された柱形状のパンチをその軸線の周りに自転させ、該ダイスの移動端で該ポンチを自転させつつ該ダイスをパイプの軸線と平行な軸の周りに反転させ、該第1切刃部と該第2切刃部とで前記パイプ端部をトリミングして異形トリム端を形成する工程と、
から成ることを特徴とするパイプ端部のトリミング方法。 - 前記ダイスは移動及び反転を2回繰り返す請求項17に記載のトリミング方法。
- 前記ダイスはパイプの横断面形状と一致する横断面長方円形状、前記ポンチは横断面円形状である請求項17に記載のトリミング方法。
- 前記ダイスの第1切刃部の周長さと、前記ポンチの第2切刃部の周長さとは等しい請求項17に記載のトリミング方法。
- 前記第1切刃部と前記第2切刃部とはパイプの軸方向において一定間隔で対向している請求項17に記載のトリミング方法。
- 前記ダイス及び前記ポンチはパイプ端部の半径方向及び軸方向に移動しない請求項17に記載のトリミング方法。
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