JP2004181311A - フィルタエレメント - Google Patents
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Abstract
【課題】インナーチューブと濾材にエンドプレートを圧接するときの圧接力を軽減するとともに、エンドプレートの変形を防ぐ
【解決手段】円筒状に形成されたインナーチューブ2と、このインナーチューブ2の外周面に取り付けられた濾材3と、このインナーチューブ2と濾材3を挟持するエンドプレート4とを有するフィルタエレメント1において、エンドプレート4を加熱溶融して、エンドプレート4の内側面4cにインナーチューブ2と濾材3の円筒軸方向端面を圧接することにより、インナーチューブ2と濾材3にエンドプレート4を接着する際に、このエンドプレート4を接着するインナーチューブ2の円筒軸方向端面にこの端面から外方に向かって突出し、端面の外周に沿って円弧状に複数の接着部2aを形成することにより、エンドプレート2に圧接されるインナーチューブ2の端面の圧接部の面積を小さくすることができ、圧接力を軽減することができるとともに、エンドプレート2の変形を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】円筒状に形成されたインナーチューブ2と、このインナーチューブ2の外周面に取り付けられた濾材3と、このインナーチューブ2と濾材3を挟持するエンドプレート4とを有するフィルタエレメント1において、エンドプレート4を加熱溶融して、エンドプレート4の内側面4cにインナーチューブ2と濾材3の円筒軸方向端面を圧接することにより、インナーチューブ2と濾材3にエンドプレート4を接着する際に、このエンドプレート4を接着するインナーチューブ2の円筒軸方向端面にこの端面から外方に向かって突出し、端面の外周に沿って円弧状に複数の接着部2aを形成することにより、エンドプレート2に圧接されるインナーチューブ2の端面の圧接部の面積を小さくすることができ、圧接力を軽減することができるとともに、エンドプレート2の変形を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルフィルタに用いられるフィルタエレメントに関し、特に詳細には、このフィルタエレメントを構成するインナーチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンに取り付けられるオイルフィルタは、円筒状のケース内に、環状に形成されたフィルタエレメントを収容して構成される。このオイルフィルタは、例えば、円筒状ケースの内部においてこの円筒状ケースの内面とフィルタエレメントの外周面とに囲まれた空間(以下、「外周空間」と呼ぶ。)にオイルを導入し、そのオイルをフィルタエレメントの内部をその外周面から内周面に向かって透過させて濾過し、さらに、円筒状ケースの内部におけるフィルタエレメントの内周面に囲まれた空間(以下、「内周空間」と呼ぶ。)に繋がる流出口から流出させるように構成して、オイルに含まれたゴミや金属小片を除去している。フィルタエレメントに用いられる濾材としては、その濾過面積をできる限り広くするために、板状の濾紙を所定の幅で蛇腹状に形成した後、円筒状のインナーチューブの外周面に巻き付けて形成した菊花状エレメントと称されるフィルタエレメントが多く用いられている。
【0003】
このような菊花状エレメントにおいては、インナーチューブ及び蛇腹状に形成されてこのインナーチューブに巻き付けられた濾紙の円筒軸方向端面にエンドプレートを接着することにより濾材の円筒形状を保持するようにしている。インナーチューブ及び濾紙とエンドプレートとの接着には接着材を用いて接着する方法(例えば、特許文献1参照。)やペレット又は粒状の樹脂材を溶融させて接着する方法(例えば、特許文献2参照。)等が開示されており、この接着部にはインナーチューブ及び濾紙とエンドプレートとの接着性のみならず、濾紙及びインナーチューブとエンドプレートとのシール性も要求されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−29756号公報
【特許文献2】特開2000−42308号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着剤や樹脂材を使用するとコスト等が増加するため、エンドプレートを熱可溶性の材料で形成し、このエンドプレートのインナーチューブ及び濾紙との接着面を溶融させて、インナーチューブ及び濾紙の円筒軸方向端面を圧接することにより接着する方法が考えられる。このような方法による接着を行う場合において、インナーチューブの接着面を溶融したエンドプレートの接着面に押しつけて確実に接着するためには、ある程度大きな力が必要であるという課題や、圧接することによりインナーチューブの接着面で押し出されたエンドプレートの溶融部分によってエンドプレートが変形するという課題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、インナーチューブのエンドプレートとの接着面に突出した接着部を形成し、この接着部を加熱溶融されたエンドプレートの接着面に圧接して接着することにより、圧接面の面積を減らして圧接力を軽減するとともにエンドプレートの変形を防止することができるフィルタエレメントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係るフィルタエレメントは、円筒状のケース(例えば、実施形態におけるフィルタ本体11とケース12)と、この円筒状のケース内に配設されたフィルタエレメントとを有し、円筒状ケースに形成された流入孔から円筒状ケース内に導入されたオイルをフィルタエレメントの内部を通過させて濾過し、円筒状ケースに形成された流出孔から流出させるように構成したオイルフィルタにおいて、円筒状に形成されたインナーチューブと、このインナーチューブの外周面に取り付けられた濾材と、インナーチューブ及び濾材の円筒軸方向の一端を覆って取り付けられる熱可溶性の素材で形成されたエンドプレートを有して構成される。このフィルタエレメントのインナーチューブには、インナーチューブの円筒軸方向のエンドプレートが取り付けられる端面に外側に向かって突出する接着部が形成されており、このフィルタエレメントは、エンドプレートの内側面を溶融し、濾材が取り付けられたインナーチューブの接着部が形成された端面をエンドプレートの内側面に圧接して、濾材が取り付けられたインナーチューブにエンドプレートが接着されて形成される。
【0008】
このような構成によると、エンドプレートの内側面には、インナーチューブの端面に形成された接着部が圧接するため、圧接する部分の面積が狭くなるため、圧接力を軽減することができるとともにエンドプレートの変形を防止することができる。
【0009】
また、この接着部は、インナーチューブの端面の外周に沿ってリング状に形成されるか、又は、円弧状に複数形成されることが好ましく、さらに、本発明に係るフィルタエレメントが、この接着部の円筒軸方向側面と濾材の円筒軸方向端面とが略同一面内に位置するように形成されることが好ましい。このように構成することにより、インナーチューブの端面に形成された接着部がこのインナーチューブに取り付けられた濾材を支持することができ、溶融したエンドプレートの内側面にインナーチューブ及び濾材の接着面を圧接するときに、濾材をガイドしてエンドプレートと濾材を確実に接着することができるため、接着強度を高くすることができるとともに、シール効果も高くすることができる
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1〜3は本発明に係るフィルタエレメント及びこのフィルタエレメントが用いられるオイルフィルタを示している。オイルフィルタ10は、フィルタ本体11と、有底円筒状のケース12とから構成されており、このフィルタ本体11とケース12とで構成される空間にフィルタエレメント1を有している。
【0011】
フィルタエレメント1は、円筒状のインナーチューブ2と、このインナーチューブ2の外周面に沿って、蛇腹状に折り畳まれて環状に丸められた菊花状の濾紙で形成された濾材3と、このインナーチューブ2と濾材3を円筒軸方向の両端から挟持するエンドプレート4,4とから構成されている。エンドプレート4,4はリング状に形成されており、インナーチューブ2と濾材3で構成される円筒の内周空間7に連通する開孔6,6を有している。なお、インナーチューブ2は図1に示すように格子状の枠で構成されているため、オイルを外周空間8から濾材3の内部を内周空間7に向かって透過させて濾過することが可能である。
【0012】
エンドプレート4の外側面4bには、開孔6を囲むようにガスケット5が接着剤で固着されている。このとき、エンドプレート4の外側面4bには開孔6を同心円状に囲む複数の溝4a(ここでは、3本)が形成されており、また、ガスケット5のエンドプレート4との固着面には溝4aに対応して開孔6を同心円状に囲む複数の突起部5a(ここでは3本)が形成されおり、この溝4aと突起部5aがそれぞれ嵌合してエンドプレート4にガスケット5が固着されている。またガスケット5の外周面5bは、内周方向に向かって突出するからテーパ状に形成されている。なお、エンドプレート4は後述するように、加熱して溶融された状態で、インナーチューブ2及び濾材3の円筒軸方向端面に接着されるため、熱可溶性の素材で形成されることが好ましい。
【0013】
フィルタ本体11は筒部13を有しており、この筒部13の内側面には、突出部14と、この突出部14を囲んでリング状に突出した支持部15が形成されており、この支持部15のリング状の形状は、フィルタエレメント1に配設されたガスケット6の形状と対応している。また、支持部15の外側にはフィルタ本体11内に向かって延びる流入空間16が筒部13の内側面と連通して形成されており、さらに、流入空間16の内側面からフィルタ本体11の外側面に貫通する流入孔17が形成されている。また、突出部14と支持部15の間からフィルタ本体11内に向かって延びる流出空間18が筒部13の内側面と連通して形成されており、さらに、流出空間18の内側面からフィルタ本体11の外側面に貫通する流出孔19が形成されている。一方、ケース12の底面には、係止孔12aが形成されている。
【0014】
フィルタエレメント1は、いずれか一端の開孔6にフィルタ本体11の突出部14が挿入されるように配設されており、この開孔6側のガスケット5が支持部15と当接している。そして、フィルタエレメント1の他端の開孔6にこの開孔6から内周空間7の方向に突出した突出部を有する蓋板21が配設され、蓋板21とこの開孔6側のガスケット5が当接している。さらに、蓋板21とケース12の間にばね22が配設されている。なお、蓋板21には貫通孔21aが形成されており、また、突出部14にはボルト孔14aが形成されている。そして、係止板24を介してケース12の係止孔12aに突出するように貫通孔20aが形成された補助板20の貫通孔20aにボルト23を通すとともに、ケース12の係止孔12aにボルト23を通し、さらに、このボルト23をばね22及び蓋板21の貫通孔21aを通してフィルタエレメント1の内周空間7に突出している突出部14のボルト孔14に螺挿することによりオイルフィルタ10にフィルタエレメント1を固定する。
【0015】
このとき、フィルタ本体11の筒部13とケース12の接合部にオーリング25が、また、蓋板21の貫通孔21aとボルト23の間にシール部材26が、さらに、ケース12の開孔12aに突出した補助板20の貫通孔20aとボルト23の間にシール部材27がそれぞれ装着されている。
【0016】
このように構成することにより、ばね22が蓋板21に付勢し、そのため蓋板21がフィルタエレメント1の一端のガスケット5に付勢し、さらに、フィルタエレメント1の他端のガスケット5がフィルタ本体11に形成された支持部15に付勢されるため、フィルタエレメント1の内周面と蓋板21とで囲まれた内周空間7が形成され、ケース12とフィルタエレメント1の外周面との間に外周空間8が形成される。そして、それぞれの空間7,8は濾材3を介してフィルタエレメント1で区切られている。なお、外周空間8は、流入空間16を介して流入孔17と連通し、内周空間7は、流出空間18を介して流出孔19と連通している。
【0017】
このオイルフィルタ10の流入孔17からオイルを流入させると、外周空間8に導入されたオイルが、濾材3を透過して濾過され、内周空間7を経由して流出孔19から異物等が取り除かれたオイルとして流出する。
【0018】
以上に説明したようにフィルタエレメント1にガスケット5を取り付けることにより、エンドプレート4の外側面に形成された溝4aとガスケット5に形成された突起部5aが嵌合して固着されるためエンドプレート4とガスケット5の固着が強固となり、ガスケット5が剥がれにくくなるとともに、すれることがなくなり、このガスケット5によるシール効果が高くなる。また、ガスケット5の外周面5bをエンドプレート4との固着面側から内周方向に向かって突出するテーパ状に形成しているため、外周空間8に導入されたオイルがガスケット5の外周面5bに掛ける圧力が、ガスケット5をエンドプレート4に付勢する方向に働くため、ガスケット5がより剥がれにくくなり、シール効果が高くなる。
【0019】
なお、ケース12には、フィルタエレメント1の交換等の際に内部に溜まったオイルを抜くための排出孔28が形成されている。また、このフィルタエレメント1は対称な形状に形成されているため、いずれの開孔6を突出部14に挿入してもフィルタ本体11に取り付け可能であり、フィルタエレメント1を取り付ける際の作業効率を向上させることができる。
【0020】
以上の実施例では、濾材3の形状及び材質は、上記のように菊花状に形成された濾紙で説明を行ったが、本発明がこれに限られるものではなく、所定の厚さを有したグラスファイバー、不織布等によって円筒状に形成したものでも良く、あるいは、これらの濾材を組み合わせて構成したものでも良い。また、以上の実施例では、フィルタエレメント1の外周空間8からオイルを導入して、濾材3で濾過した後、濾過されたオイルを内周空間7から流出させるように構成しているが、内周空間7にオイルを導入して、外周空間8から流出させるように構成することも可能である。
【0021】
次にこのフィルタエレメント1を構成するインナーチューブ2について図4を用いて説明する。インナーチューブ2は、上述の通り、格子状に形成された円筒状のチューブであり、このインナーチューブ2の外周面に濾材3を取り付けることにより、濾材3を円筒形状に支持している。
【0022】
インナーチューブ2の円筒軸方向の両端部の端面2b,2bは、リング状に形成されており、各端面2b,2bの円周に沿って外側に突出する円弧状に形成された接着部2aが等間隔に並んでそれぞれ4箇所ずつ形成されている。なお、本実施例では接着部2a,2a…を4箇所に形成しているが、これを2箇所あるいはそれ以上の箇所としても良く、また、リング状に1つの接着部として構成しても良い。また、本実施例ではインナーチューブ2の端面2bの円周に沿って1列に並んで形成された接着部2aで説明を行ったが、同心円状に複数の列に並んで形成することも可能である。
【0023】
このように構成されたインナーチューブ2を用いてフィルタエレメント1を組み立てる場合は、まず、インナーチューブ2の外周面に濾材3を取り付ける。次に、エンドプレート4の外側面4bを支持台に載せて、エンドプレート4の内側面4cをヒータ等で加熱することにより、このエンドプレート4の内側面4cを溶融させる。そして、エンドプレート4の内側面4cにインナーチューブ2及び濾材3の円筒軸方向端面を圧接すると、溶融したエンドプレート4の内側面4cに、インナーチューブ2の接着部2aと濾材3の円筒軸方向端面が圧着されて、インナーチューブ2及び濾材3にエンドプレート4が接着される。このとき、インナーチューブ2の外周面に取り付けられた濾材3の円筒軸方向端面は、図1に示す通り、接着部2aの円筒軸方向側面と略同一平面上にあるように構成されている。なお、このフィルタエレメント1の円筒軸方向両端面は同じ形状をしているため、両端面とも同様の手順でエンドプレート4を取り付けることができる。
【0024】
インナーチューブ2と濾材3をこのように形成することにより、エンドプレート4の内周面4cと圧接する部分は、濾材3の端面及びインナーチューブ2の接着部2aとなる。インナーチューブ2の接着部2aは上述の通り円弧状に形成されているため、エンドプレート4と圧接する部分の面積は小さく、また、濾材3も蛇腹状に折り畳まれた濾紙の断面であるので圧接する部分の面積は小さいため、エンドプレート4に対して圧接させる力は小さくすることができ、さらに、溶融したエンドプレート4の素材を押し出す量も少なくすることができるため、エンドプレート4の変形を防ぐことができる。
【0025】
また、濾材3の端面とインナーチューブ2の接着部2aの側面が略同一平面上に並んでいるため、エンドプレート4に濾材3を圧接するときに、接着部2aがこの濾材3をガイドすることができ、このため、エンドプレート4に対して略垂直に濾材3を接着することができるので、接着強度を高くすることができるとともに、シール効果も高くすることができる。
【0026】
なお、エンドプレート4の外側面4bには、溝4a等が形成されているが、このエンドプレート4を支持する支持台にこの溝4aと嵌合する突起部を形成し、エンドプレート4の内側面4cを加熱するときは、溝4aに支持台の突起部を嵌合させることにより、この溝4aの加熱による変形を防ぐことが可能である。また、この溝4aに支持台の突起部を嵌合させることにより、支持台に対するエンドプレート4の位置合わせも容易となる。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るフィルタエレメントによれば、インナーチューブの円筒軸方向端面に外方に突出する接着部を形成することにより、この端面に加熱して溶融したエンドプレートを圧接して接着する際の圧接力を軽減し、また、エンドプレートの変形を防ぐことができる。また、インナーチューブの接着部を円筒軸方向端面の円周に沿って形成し、この接着部の円筒軸方向側面とインナーチューブに取り付けられた濾材の円筒軸方向端面を略同一平面上に並らべることにより、接着部が濾材をガイドするため、エンドプレート4に対して略垂直に濾材を接着することができるので、接着強度を高くすることができるとともに、シール効果も高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタエレメントの断面図である。
【図2】本発明に係るフィルタエレメントが装着されるオイルフィルタの断面図である。
【図3】本発明に係るフィルタエレメントが装着されるオイルフィルタの別の角度からの断面図である。
【図4】本発明に係るフィルタエレメントを構成するインナーチューブを示す図であり、(A)が平面図で、(B)が側面図である。
【符号の説明】
1 フィルタエレメント
2 インナーチューブ
2a 接着部
3 濾材
4 エンドプレート
10 オイルフィルタ
11 フィルタ本体
12 ケース
17 流入孔
19 流出孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルフィルタに用いられるフィルタエレメントに関し、特に詳細には、このフィルタエレメントを構成するインナーチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンに取り付けられるオイルフィルタは、円筒状のケース内に、環状に形成されたフィルタエレメントを収容して構成される。このオイルフィルタは、例えば、円筒状ケースの内部においてこの円筒状ケースの内面とフィルタエレメントの外周面とに囲まれた空間(以下、「外周空間」と呼ぶ。)にオイルを導入し、そのオイルをフィルタエレメントの内部をその外周面から内周面に向かって透過させて濾過し、さらに、円筒状ケースの内部におけるフィルタエレメントの内周面に囲まれた空間(以下、「内周空間」と呼ぶ。)に繋がる流出口から流出させるように構成して、オイルに含まれたゴミや金属小片を除去している。フィルタエレメントに用いられる濾材としては、その濾過面積をできる限り広くするために、板状の濾紙を所定の幅で蛇腹状に形成した後、円筒状のインナーチューブの外周面に巻き付けて形成した菊花状エレメントと称されるフィルタエレメントが多く用いられている。
【0003】
このような菊花状エレメントにおいては、インナーチューブ及び蛇腹状に形成されてこのインナーチューブに巻き付けられた濾紙の円筒軸方向端面にエンドプレートを接着することにより濾材の円筒形状を保持するようにしている。インナーチューブ及び濾紙とエンドプレートとの接着には接着材を用いて接着する方法(例えば、特許文献1参照。)やペレット又は粒状の樹脂材を溶融させて接着する方法(例えば、特許文献2参照。)等が開示されており、この接着部にはインナーチューブ及び濾紙とエンドプレートとの接着性のみならず、濾紙及びインナーチューブとエンドプレートとのシール性も要求されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−29756号公報
【特許文献2】特開2000−42308号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着剤や樹脂材を使用するとコスト等が増加するため、エンドプレートを熱可溶性の材料で形成し、このエンドプレートのインナーチューブ及び濾紙との接着面を溶融させて、インナーチューブ及び濾紙の円筒軸方向端面を圧接することにより接着する方法が考えられる。このような方法による接着を行う場合において、インナーチューブの接着面を溶融したエンドプレートの接着面に押しつけて確実に接着するためには、ある程度大きな力が必要であるという課題や、圧接することによりインナーチューブの接着面で押し出されたエンドプレートの溶融部分によってエンドプレートが変形するという課題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、インナーチューブのエンドプレートとの接着面に突出した接着部を形成し、この接着部を加熱溶融されたエンドプレートの接着面に圧接して接着することにより、圧接面の面積を減らして圧接力を軽減するとともにエンドプレートの変形を防止することができるフィルタエレメントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係るフィルタエレメントは、円筒状のケース(例えば、実施形態におけるフィルタ本体11とケース12)と、この円筒状のケース内に配設されたフィルタエレメントとを有し、円筒状ケースに形成された流入孔から円筒状ケース内に導入されたオイルをフィルタエレメントの内部を通過させて濾過し、円筒状ケースに形成された流出孔から流出させるように構成したオイルフィルタにおいて、円筒状に形成されたインナーチューブと、このインナーチューブの外周面に取り付けられた濾材と、インナーチューブ及び濾材の円筒軸方向の一端を覆って取り付けられる熱可溶性の素材で形成されたエンドプレートを有して構成される。このフィルタエレメントのインナーチューブには、インナーチューブの円筒軸方向のエンドプレートが取り付けられる端面に外側に向かって突出する接着部が形成されており、このフィルタエレメントは、エンドプレートの内側面を溶融し、濾材が取り付けられたインナーチューブの接着部が形成された端面をエンドプレートの内側面に圧接して、濾材が取り付けられたインナーチューブにエンドプレートが接着されて形成される。
【0008】
このような構成によると、エンドプレートの内側面には、インナーチューブの端面に形成された接着部が圧接するため、圧接する部分の面積が狭くなるため、圧接力を軽減することができるとともにエンドプレートの変形を防止することができる。
【0009】
また、この接着部は、インナーチューブの端面の外周に沿ってリング状に形成されるか、又は、円弧状に複数形成されることが好ましく、さらに、本発明に係るフィルタエレメントが、この接着部の円筒軸方向側面と濾材の円筒軸方向端面とが略同一面内に位置するように形成されることが好ましい。このように構成することにより、インナーチューブの端面に形成された接着部がこのインナーチューブに取り付けられた濾材を支持することができ、溶融したエンドプレートの内側面にインナーチューブ及び濾材の接着面を圧接するときに、濾材をガイドしてエンドプレートと濾材を確実に接着することができるため、接着強度を高くすることができるとともに、シール効果も高くすることができる
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1〜3は本発明に係るフィルタエレメント及びこのフィルタエレメントが用いられるオイルフィルタを示している。オイルフィルタ10は、フィルタ本体11と、有底円筒状のケース12とから構成されており、このフィルタ本体11とケース12とで構成される空間にフィルタエレメント1を有している。
【0011】
フィルタエレメント1は、円筒状のインナーチューブ2と、このインナーチューブ2の外周面に沿って、蛇腹状に折り畳まれて環状に丸められた菊花状の濾紙で形成された濾材3と、このインナーチューブ2と濾材3を円筒軸方向の両端から挟持するエンドプレート4,4とから構成されている。エンドプレート4,4はリング状に形成されており、インナーチューブ2と濾材3で構成される円筒の内周空間7に連通する開孔6,6を有している。なお、インナーチューブ2は図1に示すように格子状の枠で構成されているため、オイルを外周空間8から濾材3の内部を内周空間7に向かって透過させて濾過することが可能である。
【0012】
エンドプレート4の外側面4bには、開孔6を囲むようにガスケット5が接着剤で固着されている。このとき、エンドプレート4の外側面4bには開孔6を同心円状に囲む複数の溝4a(ここでは、3本)が形成されており、また、ガスケット5のエンドプレート4との固着面には溝4aに対応して開孔6を同心円状に囲む複数の突起部5a(ここでは3本)が形成されおり、この溝4aと突起部5aがそれぞれ嵌合してエンドプレート4にガスケット5が固着されている。またガスケット5の外周面5bは、内周方向に向かって突出するからテーパ状に形成されている。なお、エンドプレート4は後述するように、加熱して溶融された状態で、インナーチューブ2及び濾材3の円筒軸方向端面に接着されるため、熱可溶性の素材で形成されることが好ましい。
【0013】
フィルタ本体11は筒部13を有しており、この筒部13の内側面には、突出部14と、この突出部14を囲んでリング状に突出した支持部15が形成されており、この支持部15のリング状の形状は、フィルタエレメント1に配設されたガスケット6の形状と対応している。また、支持部15の外側にはフィルタ本体11内に向かって延びる流入空間16が筒部13の内側面と連通して形成されており、さらに、流入空間16の内側面からフィルタ本体11の外側面に貫通する流入孔17が形成されている。また、突出部14と支持部15の間からフィルタ本体11内に向かって延びる流出空間18が筒部13の内側面と連通して形成されており、さらに、流出空間18の内側面からフィルタ本体11の外側面に貫通する流出孔19が形成されている。一方、ケース12の底面には、係止孔12aが形成されている。
【0014】
フィルタエレメント1は、いずれか一端の開孔6にフィルタ本体11の突出部14が挿入されるように配設されており、この開孔6側のガスケット5が支持部15と当接している。そして、フィルタエレメント1の他端の開孔6にこの開孔6から内周空間7の方向に突出した突出部を有する蓋板21が配設され、蓋板21とこの開孔6側のガスケット5が当接している。さらに、蓋板21とケース12の間にばね22が配設されている。なお、蓋板21には貫通孔21aが形成されており、また、突出部14にはボルト孔14aが形成されている。そして、係止板24を介してケース12の係止孔12aに突出するように貫通孔20aが形成された補助板20の貫通孔20aにボルト23を通すとともに、ケース12の係止孔12aにボルト23を通し、さらに、このボルト23をばね22及び蓋板21の貫通孔21aを通してフィルタエレメント1の内周空間7に突出している突出部14のボルト孔14に螺挿することによりオイルフィルタ10にフィルタエレメント1を固定する。
【0015】
このとき、フィルタ本体11の筒部13とケース12の接合部にオーリング25が、また、蓋板21の貫通孔21aとボルト23の間にシール部材26が、さらに、ケース12の開孔12aに突出した補助板20の貫通孔20aとボルト23の間にシール部材27がそれぞれ装着されている。
【0016】
このように構成することにより、ばね22が蓋板21に付勢し、そのため蓋板21がフィルタエレメント1の一端のガスケット5に付勢し、さらに、フィルタエレメント1の他端のガスケット5がフィルタ本体11に形成された支持部15に付勢されるため、フィルタエレメント1の内周面と蓋板21とで囲まれた内周空間7が形成され、ケース12とフィルタエレメント1の外周面との間に外周空間8が形成される。そして、それぞれの空間7,8は濾材3を介してフィルタエレメント1で区切られている。なお、外周空間8は、流入空間16を介して流入孔17と連通し、内周空間7は、流出空間18を介して流出孔19と連通している。
【0017】
このオイルフィルタ10の流入孔17からオイルを流入させると、外周空間8に導入されたオイルが、濾材3を透過して濾過され、内周空間7を経由して流出孔19から異物等が取り除かれたオイルとして流出する。
【0018】
以上に説明したようにフィルタエレメント1にガスケット5を取り付けることにより、エンドプレート4の外側面に形成された溝4aとガスケット5に形成された突起部5aが嵌合して固着されるためエンドプレート4とガスケット5の固着が強固となり、ガスケット5が剥がれにくくなるとともに、すれることがなくなり、このガスケット5によるシール効果が高くなる。また、ガスケット5の外周面5bをエンドプレート4との固着面側から内周方向に向かって突出するテーパ状に形成しているため、外周空間8に導入されたオイルがガスケット5の外周面5bに掛ける圧力が、ガスケット5をエンドプレート4に付勢する方向に働くため、ガスケット5がより剥がれにくくなり、シール効果が高くなる。
【0019】
なお、ケース12には、フィルタエレメント1の交換等の際に内部に溜まったオイルを抜くための排出孔28が形成されている。また、このフィルタエレメント1は対称な形状に形成されているため、いずれの開孔6を突出部14に挿入してもフィルタ本体11に取り付け可能であり、フィルタエレメント1を取り付ける際の作業効率を向上させることができる。
【0020】
以上の実施例では、濾材3の形状及び材質は、上記のように菊花状に形成された濾紙で説明を行ったが、本発明がこれに限られるものではなく、所定の厚さを有したグラスファイバー、不織布等によって円筒状に形成したものでも良く、あるいは、これらの濾材を組み合わせて構成したものでも良い。また、以上の実施例では、フィルタエレメント1の外周空間8からオイルを導入して、濾材3で濾過した後、濾過されたオイルを内周空間7から流出させるように構成しているが、内周空間7にオイルを導入して、外周空間8から流出させるように構成することも可能である。
【0021】
次にこのフィルタエレメント1を構成するインナーチューブ2について図4を用いて説明する。インナーチューブ2は、上述の通り、格子状に形成された円筒状のチューブであり、このインナーチューブ2の外周面に濾材3を取り付けることにより、濾材3を円筒形状に支持している。
【0022】
インナーチューブ2の円筒軸方向の両端部の端面2b,2bは、リング状に形成されており、各端面2b,2bの円周に沿って外側に突出する円弧状に形成された接着部2aが等間隔に並んでそれぞれ4箇所ずつ形成されている。なお、本実施例では接着部2a,2a…を4箇所に形成しているが、これを2箇所あるいはそれ以上の箇所としても良く、また、リング状に1つの接着部として構成しても良い。また、本実施例ではインナーチューブ2の端面2bの円周に沿って1列に並んで形成された接着部2aで説明を行ったが、同心円状に複数の列に並んで形成することも可能である。
【0023】
このように構成されたインナーチューブ2を用いてフィルタエレメント1を組み立てる場合は、まず、インナーチューブ2の外周面に濾材3を取り付ける。次に、エンドプレート4の外側面4bを支持台に載せて、エンドプレート4の内側面4cをヒータ等で加熱することにより、このエンドプレート4の内側面4cを溶融させる。そして、エンドプレート4の内側面4cにインナーチューブ2及び濾材3の円筒軸方向端面を圧接すると、溶融したエンドプレート4の内側面4cに、インナーチューブ2の接着部2aと濾材3の円筒軸方向端面が圧着されて、インナーチューブ2及び濾材3にエンドプレート4が接着される。このとき、インナーチューブ2の外周面に取り付けられた濾材3の円筒軸方向端面は、図1に示す通り、接着部2aの円筒軸方向側面と略同一平面上にあるように構成されている。なお、このフィルタエレメント1の円筒軸方向両端面は同じ形状をしているため、両端面とも同様の手順でエンドプレート4を取り付けることができる。
【0024】
インナーチューブ2と濾材3をこのように形成することにより、エンドプレート4の内周面4cと圧接する部分は、濾材3の端面及びインナーチューブ2の接着部2aとなる。インナーチューブ2の接着部2aは上述の通り円弧状に形成されているため、エンドプレート4と圧接する部分の面積は小さく、また、濾材3も蛇腹状に折り畳まれた濾紙の断面であるので圧接する部分の面積は小さいため、エンドプレート4に対して圧接させる力は小さくすることができ、さらに、溶融したエンドプレート4の素材を押し出す量も少なくすることができるため、エンドプレート4の変形を防ぐことができる。
【0025】
また、濾材3の端面とインナーチューブ2の接着部2aの側面が略同一平面上に並んでいるため、エンドプレート4に濾材3を圧接するときに、接着部2aがこの濾材3をガイドすることができ、このため、エンドプレート4に対して略垂直に濾材3を接着することができるので、接着強度を高くすることができるとともに、シール効果も高くすることができる。
【0026】
なお、エンドプレート4の外側面4bには、溝4a等が形成されているが、このエンドプレート4を支持する支持台にこの溝4aと嵌合する突起部を形成し、エンドプレート4の内側面4cを加熱するときは、溝4aに支持台の突起部を嵌合させることにより、この溝4aの加熱による変形を防ぐことが可能である。また、この溝4aに支持台の突起部を嵌合させることにより、支持台に対するエンドプレート4の位置合わせも容易となる。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るフィルタエレメントによれば、インナーチューブの円筒軸方向端面に外方に突出する接着部を形成することにより、この端面に加熱して溶融したエンドプレートを圧接して接着する際の圧接力を軽減し、また、エンドプレートの変形を防ぐことができる。また、インナーチューブの接着部を円筒軸方向端面の円周に沿って形成し、この接着部の円筒軸方向側面とインナーチューブに取り付けられた濾材の円筒軸方向端面を略同一平面上に並らべることにより、接着部が濾材をガイドするため、エンドプレート4に対して略垂直に濾材を接着することができるので、接着強度を高くすることができるとともに、シール効果も高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタエレメントの断面図である。
【図2】本発明に係るフィルタエレメントが装着されるオイルフィルタの断面図である。
【図3】本発明に係るフィルタエレメントが装着されるオイルフィルタの別の角度からの断面図である。
【図4】本発明に係るフィルタエレメントを構成するインナーチューブを示す図であり、(A)が平面図で、(B)が側面図である。
【符号の説明】
1 フィルタエレメント
2 インナーチューブ
2a 接着部
3 濾材
4 エンドプレート
10 オイルフィルタ
11 フィルタ本体
12 ケース
17 流入孔
19 流出孔
Claims (4)
- 円筒状ケースと、前記円筒状ケース内に配設されたフィルタエレメントとを有し、前記円筒状ケースに形成された流入孔から前記円筒状ケース内に導入されたオイルを前記フィルタエレメントの内部を通過させて濾過し、前記円筒状ケースに形成された流出孔から流出させるように構成したオイルフィルタにおいて、
前記フィルタエレメントが、円筒状に形成されたインナーチューブと、前記インナーチューブの外周面に取り付けられた濾材と、前記インナーチューブ及び前記濾材の円筒軸方向の一端を覆って取り付けられる熱可溶性の素材で形成されたエンドプレートとを有し、
前記インナーチューブが、前記インナーチューブの円筒軸方向の前記エンドプレートが取り付けられる端面に外側に向かって突出する接着部を有し、
前記エンドプレートの内側面を溶融し、前記濾材が取り付けられた前記インナーチューブの前記接着部が形成された端面を前記エンドプレートの内側面に圧接して、前記濾材が取り付けられた前記インナーチューブに前記エンドプレートを接着して形成することを特徴とするフィルタエレメント。 - 前記接着部が、前記インナーチューブの端面の外周に沿ってリング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタエレメント。
- 前記接着部が、前記インナーチューブの端面の外周に沿って円弧状に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタエレメント。
- 前記接着部の円筒軸方向側面が、前記濾材の円筒軸方向端面と略同一面内に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルタエレメント。
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2002
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