JP2004180966A - 遊技用管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】普通有利状態と確率変動状態におけるベースを個別に把握することのできる遊技用管理装置を提供すること。
【解決手段】前記遊技機2a、2bにおける遊技状態が確率変動状態或いは普通有利状態かを特定するための遊技状態情報と、遊技場にとっての利益情報と不利益情報を収集する遊技情報収集手段5、6、149と、該収集した遊技状態が確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段142と、該特定に基づき確率変動状態中並びに普通有利状態中における利益情報及び不利益情報を個別に集計する遊技状態別情報集計手段142と、該集計された確率変動状態中並びに普通有利状態中における利益情報に対する不利益情報の割合を算出する遊技状態別利益率算出手段と、該算出された前記利益情報に対する不利益情報の割合とを、個別に出力する遊技状態別利益率出力手段147と、を備える。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機における遊技情報を管理する遊技用管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の遊技場においては、確率変動状態へ移行しない大当りの終了後において、確率変動状態と同様に、特別可変表示装置の可変表示が開始される特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が、打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(時短)が発生する遊技機が導入されてきており、これらの遊技機を管理する遊技用管理装置としては、これら遊技機における前記確率変動中の遊技関連情報と、前記普通有利状態(時短)中の遊技関連情報とを、個別に集計して管理するものがあった(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−9808号公報(第4頁、第6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記した普通有利状態(時短)が発生する遊技機においては、前記普通有利状態(時短)における前記打玉を受け入れ易い第1の状態に変化する頻度の向上度合い(有利度)が、前記確率変動状態における前記打玉を受け入れ易い第1の状態に変化する頻度の向上度合い(有利度)と同一のものに加えて、これら普通有利状態(時短)と確率変動状態における第1の状態に変化する頻度の向上度合い(有利度)が異なる遊技機があり、これら普通有利状態(時短)と前記確率変動状態における有利度が異なる場合には、これら普通有利状態(時短)と前記確率変動状態における遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報との割合であるベース(利益情報)に基づいて釘調整等を行いたいという遊技場側の要望があるが、前記した従来の遊技用管理装置においては、これらの前記普通有利状態(時短)と前記確率変動状態におけるベース(利益情報)が算出、表示されるものがなく、これら遊技場の要望に答えることができないという問題があった。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、前記普通有利状態(時短)と前記確率変動状態におけるベース(利益率)を個別に把握することのできる遊技用管理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用管理装置は、打玉を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打玉が進入することにより可変表示動作を行う普通可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打玉が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態になり、前記特定の表示態様のうち特別の表示態様になったときに、前記特別可変表示部の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が向上する遊技状態である確率変動状態となり、前記特別可変表示部の表示結果が前記特別の表示態様以外の前記特定の表示態様になったときに、前記特別可変表示部が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記確率変動状態とは異なる遊技状態であって、前記普通可変入賞球装置が前記第1の状態となる頻度が向上する遊技状態である普通有利状態となる遊技機の管理装置であって、
前記遊技機における遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態であるかを特定するための遊技状態情報と、遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報と、を収集する遊技情報収集手段と、
該遊技情報収集手段にて収集した遊技状態情報に基づき、前記遊技機の遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段と、
該遊技状態特定手段による特定に基づき、前記確率変動状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、前記普通有利状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、を個別に集計する遊技状態別情報集計手段と、
該遊技状態別情報集計手段にて集計された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を算出する遊技状態別利益率算出手段と、該遊技状態別利益率算出手段にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を個別に出力する遊技状態別利益率出力手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技情報収集手段にて収集された遊技状態情報に基づいて前記遊技状態特定手段により、遊技機の遊技状態が、前記普通有利状態或いは前記確率変動状態のいずれであるかが特定され、該特定された前記普通有利状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報と、前記確率変動状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報とが前記遊技状態別情報集計手段にて個別に集計されて、該集計された前記普通有利状態中と前記確率変動状態中の前記利益情報に対する不利益情報の割合であるベース(利益率)が個々に算出、出力されるようになることで、これら前記普通有利状態中と前記確率変動状態中のベース(利益率)を簡便かつ正確に把握することができる。
【0007】
本発明の遊技用管理装置は、打玉を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打玉が進入することにより可変表示動作を行う普通可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打玉が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態になり、前記特定の表示態様のうち特別の表示態様になったときに、前記特別可変表示部の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が向上する遊技状態である確率変動状態となり、該確率変動状態中に前記特別可変表示部の表示結果が前記特別の表示態様以外の前記特定の表示態様になったときに前記確率変動状態が終了するとともに、前記特別可変表示部が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第1の状態となる頻度が向上する遊技状態である普通有利状態となる遊技機の管理装置であって、
前記遊技機における遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態であるかを特定するための遊技状態情報と、遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報と、を収集する遊技情報収集手段と、
該遊技情報収集手段にて収集した遊技状態情報に基づき、前記遊技機の遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段と、
該遊技状態特定手段による特定に基づき、前記確率変動状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、前記普通有利状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、を個別に集計する遊技状態別情報集計手段と、
該遊技状態別情報集計手段にて集計された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を算出する遊技状態別利益率算出手段と、該遊技状態別利益率算出手段にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を個別に出力する遊技状態別利益率出力手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技情報収集手段にて収集された遊技状態情報に基づいて前記遊技状態特定手段により、遊技機の遊技状態が、前記普通有利状態或いは前記確率変動状態のいずれであるかが特定され、該特定された前記普通有利状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報と、前記確率変動状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報とが前記遊技状態別情報集計手段にて個別に集計されて、該集計された前記普通有利状態中と前記確率変動状態中の前記利益情報に対する不利益情報の割合であるベース(利益率)が個々に算出、出力されるようになることで、これら前記普通有利状態中と前記確率変動状態中のベース(利益率)を簡便かつ正確に把握することができる。
【0008】
本発明の遊技用管理装置の前記遊技状態別情報集計手段は、前記確率変動状態中或いは前記普通有利状態中のいずれかの状態である有利状態中の前記利益情報及び前記不利益情報を集計し、
前記遊技状態別利益率算出手段は、前記遊技状態別情報集計手段にて集計された前記有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を算出し、前記遊技状態別利益率出力手段は、前記遊技状態別利益率算出手段にて算出された前記有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を出力することが好ましい。
このようにすれば、前記確率変動状態と前記普通有利状態の有利度が同一である遊技機において、これら同一の有利度である前記確率変動状態中或いは前記普通有利状態中のいずれかの状態である有利状態中のベース(利益率)を簡便かつ正確に把握することができ、これら前記確率変動状態と前記普通有利状態の有利度が同一である遊技機にも対応することができる。
【0009】
本発明の遊技用管理装置の前記遊技情報収集手段が収集する前記不利益情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた各入賞口へ入賞した玉数を特定するための入賞情報を含み、
該遊技情報収集手段において収集された前記入賞情報により特定される入賞玉数を各入賞口毎に集計する入賞口別入賞玉数集計手段と、
前記各入賞口への入賞に対して付与される入賞口別賞球数を記憶する入賞口別賞球数記憶手段と、
を備え、
前記遊技状態別利益率算出手段は、前記入賞口別入賞玉数集計手段によって集計された入賞玉数と、前記入賞口別賞球数記憶手段に記憶されている入賞口別賞球数とに基づいて、前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を算出することが好ましい。
このようにすれば、前記入賞口別賞球数と各入賞口への入賞玉数とに基づいて総賞球数を算出することで、より高精度の総賞球数を把握できることで、より正確な前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を算出できる。
【0010】
本発明の遊技用管理装置の前記遊技情報収集手段が収集する遊技関連情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた前記特別可変表示部の可変表示回数を特定するための情報を含み、
前記遊技状態別情報集計手段は、該遊技情報収集手段にて収集された前記可変表示回数を特定するための情報に基づいて前記確率変動状態中における前記特別可変表示部の可変表示回数である確率変動状態可変表示回数と、前記普通有利状態中における前記特別可変表示部の可変表示回数である普通有利状態可変表示回数と、を個別に集計し、
該遊技状態別情報集計手段により個別に集計された前記確率変動状態可変表示回数と前記普通有利状態可変表示回数とに基づいて、前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、を算出する遊技状態別始動率算出手段と、
該遊技状態別始動率算出手段にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、をそれぞれ個別に出力する遊技状態別始動率出力手段と、
を備える請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用管理装置。
【0011】
前記遊技情報収集手段が収集する遊技関連情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた普通可変入賞球装置の前記特別始動領域を打玉が通過したことを示す特別始動領域通過情報を含み、
前記遊技状態別情報集計手段は、前記特別始動領域通過情報に基づいて前記確率変動状態中と前記普通有利状態中において前記特別始動領域を通過した玉数である確率変動状態特別始動領域通過数と普通有利状態特別始動領域通過数を個別に集計し、
該遊技状態別情報集計手段により集計された前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、を算出する有効特図始動率算出手段と、
該有効特図始動率算出手段にて算出された前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合を、それぞれ個別に出力する有効特図始動率出力手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合とを、簡便且つ正確に把握することができる。
【0012】
本発明の遊技用管理装置の前記遊技情報収集手段が収集する遊技関連情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた普通可変入賞球装置の前記特別始動領域を打玉が通過したことを示す特別始動領域通過情報を含み、
前記遊技状態別情報集計手段は、前記特別始動領域通過情報に基づいて前記確率変動状態中と前記普通有利状態中において前記特別始動領域を通過した玉数である確率変動状態特別始動領域通過数と普通有利状態特別始動領域通過数を個別に集計し、
該遊技状態別情報集計手段により集計された前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、を算出する有効特図始動率算出手段と、
該有効特図始動率算出手段にて算出された前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合を、それぞれ個別に出力する有効特図始動率出力手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合を、簡便且つ正確に把握することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施例)
【0015】
まず図1は、本発明の遊技用管理装置が適用された遊技用システムの構成を示す図であり、図2は、本実施例の遊技用システムに用いた遊技機であるパチンコ機2a,2b並びにカードユニット3を示す正面図であり、図3は、該パチンコ機の操作部を示す図であり、図4は、本実施例に用いた遊技用管理装置であるホールコンピュータ140の構成を示す図であり、図5は、本実施例に用いたパチンコ機2a,2bと遊技用管理装置であるホールコンピュータ140との接続状態を示すブロック図であり、図6は、パチンコ機2a,2bから出力される各信号の出力形態を示す図であり、図7は、本実施例に用いた収集ユニットにおける入力信号と送信データの相関を示す図であり、図8は、本発明に用いたホールコンピュータ140における遊技状態判定処理の処理内容を示すフロー図であり、図9は、本発明に用いたホールコンピュータ140に記憶されている遊技情報テーブルの構成を示す図であり、図10はホールコンピュータ140において表示される遊技状態別情報画面を示す図であり、図13はホールコンピュータ140に記憶されている機種別賞球テーブルの構成を示す図である。
【0016】
まず、本実施例の遊技用管理装置が適用された遊技用システムの構成は、図1に示すように、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2a,2bと、該パチンコ機2a,2bに対して1対1に対応設置されるプリペイドカードを使用可能とするためのカードユニット3と、各パチンコ機2a,2bの遊技機の情報を収集する収集ユニット5、該収集ユニット5にて収集された遊技機の情報を接続されている各収集ユニット5から更に収集する中継ユニット6と、各中継ユニット6にて収集された遊技機の情報を受信し、該収集された遊技機の情報に基づいて各パチンコ機2における遊技状態や始動回数や大当り回数等の遊技に関する情報を管理するホールコンピュータ140と、から主に構成されている。
【0017】
パチンコ機2a,2bと前記収集ユニット5とは信号ケーブル9を介して接続されており、該収集ユニット5は通信ケーブル10を介して中継ユニット6と接続されており、収集ユニット5と中継ユニット6とが簡易ローカルエリアネットワークにより双方向にデータ通信可能とされていて、中継ユニット6からのデータ出力指示に基づいて、収集ユニット5が各パチンコ機2a,2bから収集したデータを送信するようになっている。
【0018】
更に、これら中継ユニット6はハブ7を介して通信ケーブル8にてホールコンピュータ140に接続されていて、中継ユニット6とホールコンピュータ140とが、比較的高速のデータ通信可能なローカルエリアネットワークにより双方向にデータ通信可能とされていて、前記中継ユニット6にて各収集ユニット5から収集された各パチンコ機2a,2bから収集したデータがまとめられて、前記ホールコンピュータ140に所定時間毎に送信されることで、該ホールコンピュータ140が各パチンコ機2a,2bに関する情報を収集して管理できるようになっている。
【0019】
まず、本実施例に用いた前記パチンコ機2a,2bについて説明すると、本実施例では、パチンコ機2a,2bの双方ともがカードリーダ式パチンコ機であり、後述するように、その機器構成はほぼ同一とされているが、大当りの発生後におおいて付与される普通有利状態の付与形態の違い、具体的には全ての後述する全ての通常大当りの後に普通有利状態が付与される形態(フルスペック)のパチンコ機2aと、確変大当り発生後の確率変動中において発生した通常大当りの終了の後においてのみ普通有利状態が付与される形態(ハーフスペック)のパチンコ機2bとを用いている。
【0020】
まず、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2aについて簡単に説明すると、該パチンコ機2aは、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0021】
また、前記操作部14の上面には、図3に示すように、前記カードユニット3においてプリペイドカードより読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2aより実施される貸出ボタンスイッチ16と、遊技の終了時にて前記カードユニット3に受付中のプリペイドカードを返却させるための返却ボタンスイッチ15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0022】
前記ガラス扉枠202の後方には、図2に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特別可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される普通可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224a、224b、224c、224dや通過ゲート211、始動入賞口214と可動片215から構成された可変始動入賞球装置213、大当り状態において開成する開閉板220を備える可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0023】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0024】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が可変始動入賞球装置213の始動入賞口214や複数の入賞口224a、224b、224c、224dのいずれかに入賞すると始動入賞口214、入賞口224a、224b、224c、224d毎に予め定められた所定数のパチンコ玉(後述する図13にて詳述)が賞球として打球供給皿に払い出される。
【0025】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、普通可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0026】
普通可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、前記可変始動入賞球装置213に設けられた可動片215が遊技者にとって不利な第2の状態から所定時間(本実施例では0.5秒間)開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。
【0027】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、特別可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777や444)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0028】
また、前記特別可変表示部209で可変表示された左、中、右の特別図柄が所定の確率変動図柄に一致した大当り図柄の組合せ(たとえば777や333)で停止表示される特別の表示態様となったときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを、前記確率変動図柄以外(たとえば444や888)の「通常の大当り」と区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当りの発生に伴って、後述する大当り信号並びに非通常状態信号が外部に出力される。
【0029】
これら確率変動状態においては、確率変動状態であることが遊技効果ランプ等の点灯態様が確率変動状態に対応した態様に変更されることで報知されるとともに、次の大当りが発生するまでの間において、前記可変始動入賞球装置213に設けられた可動片215が遊技者にとって有利な第1の状態となる頻度が、前記可変表示装置210の普通図柄の当選確率が、通常における当選確率よりも大幅に向上(本実施例では、通常確率である1/11から10/11に向上)されることによって向上されるとともに、前記可動片215が開成している期間が通常遊技状態における開成期間(0.5秒)よりも長い期間(3秒)に延長されることで、前記特別可変表示部209での可変表示が開始される始動入賞がし易い状態が保持されるとともに、該始動入賞に伴う賞球が払い出されることで、これら確率変動状態中において、遊技者の持ち玉が大きく減少しないようになっている。
【0030】
これら確率変動状態中において発生した大当りが、再度、確率変動図柄による「確変大当り」である場合には、該大当り状態の終了後に再度確率変動状態となり、これら確率変動状態が該確率変動状態中において発生した大当りが「確変大当り」である場合に継続されることで大当り状態が連続して発生する連荘状態となる。
【0031】
また、確率変動状態中において発生した大当りが、前記確率変動図柄以外の「通常の大当り」であった場合には、該大当り状態の終了後には前記確率変動状態とならずに、前記可変表示部209が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うまでの間、前記始動入賞口214に設けられた可動片215が、遊技者にとって有利な第1の状態に変化する頻度が向上する時短状態(普通有利状態)が発生する。
【0032】
これら時短状態における遊技者にとって有利な第1の状態である可動片215が開成状態となる頻度の向上は、前記可変表示装置210の普通図柄の当選確率は、通常における当選確率のまま(本実施例では1/11)とされるが、前記可動片215が開成している期間が通常遊技状態における開成期間(0.5秒)よりも長い期間(3秒)に延長されることで実施されるようになっており、前記確率変動中における始動入賞のし易い度合いである遊技者にとっての有利度が、前記確率変動状態よりも低くなるようになっている。
【0033】
更に、本実施例のパチンコ機2aにおいては、前記時短状態が、確率変動状態中以外において発生した「通常の大当り」の終了後においても、前記した時短状態の付与が記可変表示部209が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うまでの間において付与される、つまり、本実施例のパチンコ機2aにおいては、全ての「通常の大当り」の終了後において前記時短状態が付与されるようになっている。尚、本実施例に用いたフルスペックのパチンコ機2aでは、これら確率変動状態中以外において発生した「通常の大当り」の終了後に付与される時短状態の可変表示動作回数(例えば100回)を、前記確率変動状態中において発生した「通常の大当り」の終了後に付与される時短状態の可変表示動作回数(例えば100回)と同様としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記確率変動状態中以外において発生した「通常の大当り」の終了後に付与される時短状態の可変表示動作回数を、前記確率変動状態中において発生した「通常の大当り」の終了後に付与される時短状態の可変表示動作回数よりも少ない可変表示動作回数(例えば30回)とするようにしても良い。
【0034】
また、本実施例のフルスペックのパチンコ機2aにおいては、前記時短状態中において「通常の大当り」が発生した場合にも、該「通常の大当り」の終了後に新たな時短状態が再度付与されるようになっている。
【0035】
次いで、本実施例に用いた前記ハーフペックのパチンコ機2bについて説明すると、前記したフルスペックのパチンコ機2aと構成等は同一であることから説明を省略し、フルスペックのパチンコ機2aと異なる点について説明すると、前記フルスペックのパチンコ機2aにおいては、前記時短状態の付与が全ての「通常の大当り」後に付与されるのに対し、ハーフスペックのパチンコ機2bでは、前記「確変大当り」の発生後に付与される前記確率変動状態において発生した「通常の大当り」の後においてのみ、前記した時短状態の付与が記可変表示部209が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うまでの間、実施されるようになっており、前記確率変動状態以外の通常遊技状態において前記「通常の大当り」が発生した場合には、前記時短状態の付与が実施されないようになっている。
【0036】
また、本実施例のハーフスペックのパチンコ機2bにおいては、前記時短状態中において「通常の大当り」が発生した場合には、その時点にて時短状態が終了し、該「通常の大当り」の終了後には、前記通常遊技状態に戻るようになっている。
【0037】
これら本実施例に用いたパチンコ機2a,2bの構成を図5に基づいて説明すると、該パチンコ機2a,2bには、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行うとともに、前記玉払出装置297から払い出された賞球数の情報を出力する賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、前記大当り状態や前記時短状態や前記大当り状態或いは確率変動状態或いは時短状態のいずれかの状態(通常遊技状態以外の状態)を示す情報と、前記可変表示部209における可変表示の始動開始の情報、並びに各入賞口への入賞情報が、所定の信号形態にて出力する情報出力基板298と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図6に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0038】
また、前記賞球制御基板237は、信号ケーブル9の一部を通じて前記収集ユニット5に接続されていて、前記玉払出装置297から払い出された賞球数の所定球数毎(例えば10玉毎)に所定時間幅のパルスとして賞球信号を該収集ユニット5に出力するとともに、前記カードユニット3内に設けられている制御ユニットに信号ケーブルを介して接続されていて、台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3の制御ユニットに出力するようになっているとともに、該制御ユニットより出力されるカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっていて、これらの信号の授受に基づいて、該賞球制御基板237が前記玉払出装置297からのパチンコ玉の払い出しを実施することで、該カードユニット3に挿入されたプリペイドカードに記録されている度数を使用したパチンコ玉の貸出が、パチンコ機2a,2bにおいて実施されるようになっている。
【0039】
尚、本実施例では、賞球に関するデータとして賞球信号のみを出力し、前記各入賞口への入賞に基づいて出力される後述する入賞球信号(図5参照)を出力しないパチンコ機にも対応できるように、前記のように信号ケーブル9の一部を賞球制御基板237に接続可能として、賞球信号を入力できる様にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら賞球信号を入力不可として、前記入賞球信号のみを入力可能な構成としても良い。
【0040】
また、前記情報出力基板298は、図5に示すように、信号ケーブル9を介して収集ユニット5に接続されており、該情報出力基板298からは、図6に示すように大当り発生中において継続して出力される大当り信号や、前記時短状態中において継続して出力される時短信号や、前記大当り状態中或いは前記時短状態中或いは確率変動状態中のいずれかの状態中において継続して出力される非通常遊技状態信号に加えて、前記特別可変表示部209における特別図柄の停止表示時に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号や、前記遊技領域207に設けられた始動入賞口214や各入賞口224a、224b、224c、224d、可変入賞球装置216へパチンコ玉が入賞する毎に該各入賞口に対応して、所定時間幅のパルスとして出力される始動球信号(214)、入賞球信号1(224a)、入賞球信号2(224b)、入賞球信号3(224c)、入賞球信号4(224d)、入賞球信号5(216)の各信号が、信号ケーブル9を介して収集ユニット5に出力される。
【0041】
尚、前記信号ケーブル9の一部は、パチンコ機2a,2bの下方に、該パチンコ機2a,2bにおいて遊技に使用されたパチンコ玉を計数するために設けられているアウト球計数器26(図2参照)に接続されており、該アウト球計数器26において所定球数のアウト玉(打込玉)数が計数される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるアウト玉計数信号が、前記収集ユニット5に出力されるようになっている。
【0042】
このようにして各パチンコ機2a,2bの情報出力基板298並びに賞球制御基板237からの各出力信号と、各パチンコ機2a,2bに対応して設けられているアウト球計数器26からの出力信号とが、収集ユニット5に出力されることで、図7に示すように、該収集ユニット5において、前記大当り信号と時短信号並びに非通常遊技状態信号の有無に基づく状態データが生成されるとともに、前記した賞球信号、アウト玉計数信号、スタート信号、始動球信号、入賞球信号1、入賞球信号2、入賞球信号3、入賞球信号4の各パルス信号の出力があった場合には、該信号出力に基づいて、信号数が累積加算されることで、前記中継ユニット6からのデータ要求に基づいて収集ユニット5から該中継ユニット6に対して、所定のデータヘッダに続いて、該収集ユニット5を識別可能に付与されたユニットIDと各信号の出力元であるパチンコ機2a,2bの台番号とともに、前記生成された遊技状態データ、並びに前記賞球信号の累積加算値である賞球データ、前記アウト玉計数信号の累積加算値である打込データ、前記スタート信号の累積加算値であるスタート回数データ、前記始動球信号の累積加算値である始動球数データ、前記入賞球信号1の累積加算値である入賞球数データ1、前記入賞球信号2の累積加算値である入賞球数データ2、前記入賞球信号3の累積加算値である入賞球数データ3、前記入賞球信号4の累積加算値である入賞球数データ4と、送信データのエラー修正に使用されるECCデータが配列された送信データ列が送信される。
【0043】
尚、本実施例では、4台のパチンコ機2a,2bに対して1台の収集ユニット5を配置して、該4台のパチンコ機2a,2bから出力される各信号を1台の収集ユニット5にて収集し、該収集した4台のパチンコ機2a,2bに関する送信データを前記中継ユニット6に送信するようになっている。
【0044】
また、これら中継ユニット6には最大で44台の前記収集ユニット5が接続可能とされていて、1台の中継ユニット6にて、44(収集ユニット)×4(各収集ユニット5に接続可能なパチンコ機2a,2bの台数)=176台のパチンコ機2a,2bの情報を所定期間毎(本実施例では約10秒に1回)に収集して前記ホールコンピュータ140に送信するようになっており、前記ハブ7には最大10台の中継ユニット6が接続可能とされていて、総合計として176×10=1760台のパチンコ機2a,2bの情報を収集、管理できるようになっている。
【0045】
尚、前記した中継ユニット6は、前記したように、所定時間間隔(約10秒)毎に、接続されている全収集ユニット5から収集したデータを、前記ホールコンピュータ140に送信するようになっているが、これらは通常状態においてのみであり、各パチンコ機2a,2bにおいて大当り状態や確変状態並びに時短状態が発生或いは移行した場合には、緊急状態として該パチンコ機2a,2bの送信データが、割込の送信データとして、通常の送信とは個別とされて迅速にホールコンピュータ140に送信されることにより、ホールコンピュータ140がこれらパチンコ機2a,2bにて大当り状態や確変状態並びに時短状態の発生或いは移行を、遅滞なく把握できるようになっている。
【0046】
ここで、本実施例に用いたホールコンピュータ140の構成について図4に基づいて説明すると、該ホールコンピュータ140は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、各パチンコ機2a,2bから収集された各情報に基づいて、各パチンコ機2a,2bにおける遊技状態の判定処理や、後述する遊技情報テーブルの内容や遊技状態別情報テーブルの内容を更新、集計する更新集計処理や、後述する機種別賞球テーブル基づく賞球数の算出処理や、これら各情報テーブルのデータを表示する表示処理等を実施するCPU142、ワークメモリ等として使用されるRAM143、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、各台番号のパチンコ機2a,2bの機種情報の受付け等を行うためのキーボードやマウス等の入力装置146、前記各情報テーブルのデータを表示出力するための表示装置147や、前記各情報テーブルのデータを印刷出力するためのプリンタ148、前記各中継ユニット6とのデータ通信を行う通信部149、が接続された通常のコンピュータである。
【0047】
また、前記記憶装置145には、該ホールコンピュータ140が実施する各パチンコ機2a,2bにおける遊技状態の判定処理や前記各情報テーブルの内容を更新、集計する更新集計処理や、これら各情報テーブルのデータを表示する表示処理を実施するための処理プログラムに加えて、図9に示すように、各パチンコ機2a,2bの機種、遊技状態、差玉、各入賞口への入賞球数、総スタート回数並びに大当り回数等の遊技情報が更新記憶される遊技情報テーブルや、図10に示す遊技状態別情報画面を表示するために、該遊技状態別情報画面と同様に各パチンコ機2a,2bの台番号毎に該パチンコ機2a,2bにおける各遊技状態毎の賞球数と打込玉数、差玉数、利益率、始動入賞球数、始動回数(特図)、始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)並びに各パチンコ機2a,2bの特賞回数や確変回数並びに時短回数の情報が記憶される遊技状態別情報テーブルとが記憶されている。
【0048】
本実施例の前記遊技情報テーブルには、図9に示すように、遊技機であるパチンコ機2a,2bに固有に付与された台番号に対応付けて、該パチンコ機2a,2bの機種と、これら同一機種のパチンコ機2a,2bが1つのグループとされて設定登録されるグループ番号と、打込玉数の変化の有無による稼働状況と、前記収集ユニット5から送信されてきた各パチンコ機2a,2bの最新(前回受信時)の遊技状態データと、前記送信データ列中の賞球データに基づく賞球数、前記送信データ列中の打込データに基づく打込玉数、これら賞球数と打込玉数の差に基づく遊技場側の差玉数と、前記送信データ列中の始動球数データに基づく始動入賞球数、前記送信データ列中の入賞球数データ1に基づく入賞球数1、入賞球数データ2に基づく入賞球数2、入賞球数データ3に基づく入賞球数3、入賞球数データ4に基づく入賞球数4、入賞球数データ5に基づく入賞球数5、前記前記送信データ列中のスタート回数データに基づく総スタート回数、図8の遊技状態判定において大当り判定が実施された回数である大当り回数、前記総スタート回数と大当り回数との比である大当り確率、並びに各大当り間のスタート回数とが、登録されている。尚、前記グループの設定登録は、前記入力装置146より、パチンコ機2a,2bの機種と台番号を入力することで、同一機種が1グループとして設定されるようになっているとともに、これらのグループ設定は、前記入力装置146により、適宜に変更可能とされている。
【0049】
また、本実施例の前記遊技状態別情報テーブルには、図10に示す遊技状態別情報画面と同様に、グループ化された同一機種のパチンコ機2a,2bの台番号(図10は機種aのグループ1の例なのでパチンコ機2aのみ)に対応付けて、各台毎の遊技場にとっての不利益情報である賞球数、遊技場にとっての利益情報である打込玉数、これら賞球数と打込玉数との差である差玉数、前記打込玉数に対する前記賞球数の割合である利益率(%)、前記始動入賞口214に入賞した入賞球数である始動入賞球数、前記特別可変表示部209における可変表示回数である始動回数(特図)、前記打込玉数に対する前記始動回数(特図)の割合に1000を乗じた始動率(特図)、前記始動入賞球数に対する始動回数(特図)の割合である有効始動率(特図)、前記打込玉数に対する始動入賞球数の割合である始動入賞率(特図)、特賞回数、確変回数、時短回数が記憶されており、前記賞球数、打込玉数、差玉数の3項目においては、「特賞中」と、「確変中」と、「時短中」と、「通常遊技中」、並びに「時短中+通常遊技状態中(低確率状態中)」と、「確変中+時短中(有利状態中)」の6つの状態種別が設けられており、各遊技状態中の賞球数、打込玉数、差玉数のデータが集計されるとともに、利益率、始動入賞球数、始動回数(特図)、始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)の項目においては、「通常遊技状態中」と「時短中+通常遊技状態中(低確率中)」と、「確変中」と、「時短中」と、「確変中+時短中(有利状態中)」の5つの状態種別が設けられており、各遊技状態中の利益率、始動入賞球数、始動回数(特図)、始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)のデータが集計、算出されるようになっている。
【0050】
また、本実施例では、賞球数、打込玉数、差玉数、始動入賞球数、始動回数(特図)の各項目には、総数が表示されていないが、これら各項目に前記図9の遊技情報テーブルにて集計された賞球数、打込玉数、差玉数、始動入賞球数、始動回数(特図)である総スタート回数の各データを、総数として表示するとともに、これら総数と前記打込玉数の総数等のデータに基づいて、全遊技状態における各項目の値を算出、表示するようにしても良い。
【0051】
また、本実施例の前記遊技状態別情報テーブルでは、図10に示す遊技状態別情報画面と同様に、前記遊技状態別情報テーブル中の各項目における遊技状態毎のグループ平均を機種平均として算出するようになっている。
【0052】
尚、図10に示す遊技状態別情報画面の始動入賞球数における通常遊技中+確変中+時短中の値が、前記図9の遊技情報テーブルにて集計された普通図柄始動回数のデータと一致しないのは、大当り中においても可変始動入賞球装置213への入賞があることから、前記図9の遊技情報テーブルにて集計された始動入賞球数の値は、図10に示す遊技状態別情報画面の始動入賞球数における通常遊技中+確変中+時短中の値に、該大当り中の始動入賞球数を加えたものとなっている。
【0053】
また、本実施例の前記機種別賞球テーブルには、図13に示すように、機種名毎に対応付けて、始動入賞、入賞球1、入賞球2、入賞球3、入賞球4、入賞球5の5項目が設けられており、各項目には各入賞口への入賞球1玉当たりに付与される賞球の数量が記憶されていて、これら5項目はそれぞれ、前記送信データ列(図7参照)の各入賞球数データに対応しており、始動入賞は始動球数データ、入賞球1は入賞球数データ1、入賞球2は入賞球数データ2、入賞球3は入賞球数データ3、入賞球4は入賞球数データ4、入賞球5は入賞球数データ5に対応していて、これら各入賞球数データの各値に、各入賞球数データが対応する前記機種別賞球テーブルに登録されている前記入賞球1玉当たりに付与される賞球の数量が乗算されて加算されることで、総賞球数が算出されるようになっている。
【0054】
具体的には、前記送信データ列の台番号に台番号101、入賞球数データ1に入賞球1玉の入賞情報があった場合、ホールコンピュータ140は、台番号101の機種名を前記遊技情報テーブル(図9参照)から機種aと判定し、前記機種別賞球テーブルの機種a列の入賞球1に該当する項目内の賞球10玉を参照し、該入賞球1玉に該賞球数10玉を乗算することで、該入賞球数データに基づく賞球数10玉を算出することができ、これら各入賞球数データに基づく賞球数を集計することにより、精度の高い総賞球数の情報を把握することができるようになっている。
【0055】
ここで、本実施例のホールコンピュータ140が各パチンコ機2a,2bにおける遊技状態並びに遊技単位を判定するために実施する遊技状態判定処理を、図8に基づいて説明すると、ホールコンピュータ140は、所定時間毎或いは割込的に前記中継ユニット6から送信されてくる受信データを一時記憶するとともに、該受信データ中において更新対象とする台番号のデータを、前記送信データ列中の台番号から特定して取得する(S1)。
【0056】
ここで、本実施例のホールコンピュータ140が各パチンコ機2a,2bにおける遊技状態並びに遊技単位を判定するために実施する遊技状態判定処理を、図8に基づいて説明すると、ホールコンピュータ140は、所定時間毎或いは割込的に前記中継ユニット6から送信されてくる受信データを一時記憶するとともに、該受信データ中において更新対象とする台番号のデータを、前記送信データ列中の台番号から特定して取得する(S1)。
【0057】
次いで、取得した送信データ列中の遊技状態データが通常遊技状態を示す低確率通常状態に対応する「000」であるかを判定する。該判定において「000」に一致する場合には、S5に進んで低確率通常状態(通常遊技状態)と判定し、該遊技状態と遊技状態データ、並びに該取得した送信データ列中の賞球データ、打込データ、スタート回数データ、始動球数データ、入賞球数データ1、入賞球数データ1、入賞球数データ2、入賞球数データ3、入賞球数データ4、入賞球数データ5に基づいて、前記図9に示す遊技情報テーブルを更新登録するとともに、S9へ進んで、前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の賞球数、打込玉数、差玉数、始動入賞球数、始動回数(特図)における「通常遊技中」並びに「低確率中」の項目のデータを更新するとともに、利益率、始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)の項目では該更新後の各データに基づいて、「通常遊技中」並びに「低確率中」の新たな利益率、始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)を算出してデータを更新した後、前記S1へ戻る。
【0058】
また、前記S2の判定において不一致である場合には、S3へ進んで、遊技状態データが大当り状態に対応する「110」であるかを判定する。該判定において「110」に一致する場合には、S6に進んで大当り状態と判定した後、S10へ進んで、前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データが大当り状態に対応する「110」であるかを判定する。
【0059】
該判定において「110」に一致しない場合は、「110」である大当り状態以外の遊技状態から大当り状態となったことであるため、新規に大当り状態となったと判断して、S11に進んで前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の特賞回数並びに図9に示す遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算してS12へ進み、該取得した送信データ列中の賞球データ、打込データ、スタート回数データ、始動球数データ、入賞球数データ1、入賞球数データ1、入賞球数データ2、入賞球数データ3、入賞球数データ4、入賞球数データ5に基づいて、該大当り状態となる以前の前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データから特定される遊技状態に関連する前記遊技情報テーブル並びに前記遊技状態別テーブルにおける各データを更新するとともに、前記遊技情報テーブルの「遊技状態」と「遊技状態データ」に「大当り」と「110」を更新登録した後、前記S1へ戻る。
【0060】
一方、前記S10における判定において前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データが大当り状態に対応する「110」に一致する場合には、前回の判定処理においても大当り状態であったことになるため、大当り状態の継続中と判断してS19へ進む。
【0061】
該S19においては、前記S1にて取得した送信データ列中の各データ並びに前記遊技情報テーブルの登録データとから、新たに生じた賞球数並びに打込玉数を算出して、前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の賞球数並びに打込玉数における「特賞中」の項目のデータに加算更新するとともに、該加算更新後の「特賞中」の賞球数並びに打込玉数に基づいて差玉の項目における「特賞中」のデータを算出して更新する。
【0062】
また、これら遊技状態別情報テーブルのデータ更新後において、前記遊技情報テーブルの「遊技状態」と「遊技状態データ」を「大当り」と「110」に更新するとともに、該遊技情報テーブルにおける各データを更新して前記S1へ戻る。
【0063】
また、前記S3の判定において不一致である場合には、S4へ進んで、遊技状態データが高確率確変状態に対応する「010」であるかを判定する。該判定において「010」に一致する場合には、S7に進んで高確率確変状態と判定した後、S13へ進んで、前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データが高確率確変状態に対応する「010」であるかを判定する。
【0064】
該判定において「010」に一致しない場合は、前回の遊技状態データが「110」であり、該「110」に対応する大当りが「確変大当り」であると特定するとともに、新規に高確率確変状態となったと判断して、S14に進んで前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の確変回数に1を加算しS15へ進み、該取得した送信データ列中の賞球データ、打込データ、スタート回数データ、始動球数データ、入賞球数データ1、入賞球数データ1、入賞球数データ2、入賞球数データ3、入賞球数データ4、入賞球数データ5に基づいて、該高確率確変状態となる以前の大当り状態に関連する前記遊技情報テーブル並びに前記遊技状態別テーブルにおける「特賞中」の各データを更新するとともに、前記遊技情報テーブルの「遊技状態」と「遊技状態データ」に「確変」と「010」を更新登録した後、前記S1へ戻る。
【0065】
一方、前記S13における判定において前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データが高確率確変状態に対応する「010」に一致する場合には、前回の判定処理においても高確率確変状態であったことになるため、高確率確変状態の継続中と判断してS20へ進む。
【0066】
該S20においては、前記S1にて取得した送信データ列中の各データ並びに前記遊技情報テーブルの登録データとから、新たに生じた賞球数、打込玉数、差玉数、始動入賞球数、始動回数(特図)を算出して、前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の各項目における「確変中」並びに「確変+時短」のデータを更新するとともに、該更新後の各データに基づいて、利益率(ベース)や始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)の新たな値を算出して各項目中の「確変中」並びに「確変+時短」のデータを更新する。
【0067】
また、これら遊技状態別情報テーブルのデータ更新後において、前記遊技情報テーブルの「遊技状態」と「遊技状態データ」を「確変」と「010」に更新するとともに、該遊技情報テーブルにおける各データを更新して前記S1へ戻る。
【0068】
一方、前記S4の判定において「010」に一致しない場合にはS8に進んで普通有利状態(時短状態)と判定した後、S16へ進んで、前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データが普通有利状態(時短状態)に対応する「011」であるかを判定する。
【0069】
該判定において「011」に一致しない場合は、前回の遊技状態データが「110」であり、該「110」に対応する大当りが「通常大当り」であると特定するとともに、新規に普通有利状態(時短状態)となったと判断して、S17に進んで前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の時短回数に1を加算しS18へ進み、該取得した送信データ列中の賞球データ、打込データ、スタート回数データ、始動球数データ、入賞球数データ1、入賞球数データ1、入賞球数データ2、入賞球数データ3、入賞球数データ4、入賞球数データ5に基づいて、該普通有利状態(時短状態)となる以前の大当り状態に関連する前記遊技情報テーブル並びに前記遊技状態別テーブルにおける「特賞中」の各データを更新するとともに、前記遊技情報テーブルの「遊技状態」と「遊技状態データ」に「時短」と「011」を更新登録した後、前記S1へ戻る。
【0070】
一方、前記S16における判定において前記遊技情報テーブルに登録されている前回の遊技状態データが普通有利状態(時短状態)に対応する「011」に一致する場合には、前回の判定処理においても普通有利状態(時短状態)であったことになるため、普通有利状態(時短状態)の継続中と判断してS21へ進む。
【0071】
該S21においては、前記S1にて取得した送信データ列中の各データ並びに前記遊技情報テーブルの登録データとから、新たに生じた賞球数、打込玉数、差玉、始動入賞球数、入賞球数1、入賞球数2、入賞球数3、入賞球数4、入賞球数5を算出して、前記遊技状態別情報テーブル(図10の遊技状態別情報画面を参照)の賞球数、打込玉数、差玉数の3項目における「時短中」、「低確率中」並びに「確変+時短中」の各データを更新するとともに、該更新後の各データに基づいて、利益率(ベース)や始動率(特図)、有効始動率(特図)、始動入賞率(特図)の新たな値を算出して各項目中の「時短中」、「低確率中」並びに「確変+時短中」のデータを更新する。
【0072】
また、これら遊技状態別情報テーブルのデータ更新後において、前記遊技情報テーブルの「遊技状態」と「遊技状態データ」を「時短」と「011」に更新するとともに、該遊技情報テーブルにおける各データを更新して前記S1へ戻る。
【0073】
このようにして遊技状態別情報テーブルの各遊技状態である「特賞中」と、「確変中」と、「時短中」と、「通常遊技中」、並びに「時短中+通常遊技状態中(低確率状態中)」と「確変中+時短中(有利状態中)」の各データが、パチンコ機2a,2b毎に更新されるとともに、各パチンコ機2a,2bの機種が該当するグループの平均である機種平均が算出され、これら遊技状態別情報テーブルの登録データに基づき、図10に示す遊技状態別情報画面が表示装置147に表示されることで、該パチンコ機2a,2bにおける各遊技状態別の遊技関連情報、特に、「確変中」と「時短中」における利益率(ベース)を、簡便且つ正確に把握することができる。
【0074】
尚、本発明における遊技関連情報とは、遊技台における遊技に関連して発生する情報の総称であり、本実施例においては賞球数、打込玉数、差玉数、利益率(ベース)等を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外の遊技関連情報を用いるようにしても良い。
【0075】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。本発明の請求項1は、打玉を遊技領域(遊技領域207)に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(通過ゲート211)に打玉が進入することにより可変表示動作を行う普通可変表示部(普通可変表示部210)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)が打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)に打玉が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示部(特別可変表示部209)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態になり、前記特定の表示態様のうち特別の表示態様になったときに、前記特別可変表示部(特別可変表示部209)の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が向上する遊技状態である確率変動状態となり、前記特別可変表示部(特別可変表示部209)の表示結果が前記特別の表示態様以外の前記特定の表示態様になったときに、前記特別可変表示部(特別可変表示部209)が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記確率変動状態とは異なる遊技状態であって、前記普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)が前記第1の状態となる頻度が向上する遊技状態である普通有利状態となる遊技機(パチンコ機2a)の管理装置(ホールコンピュータ140)であって、前記遊技機(パチンコ機2a)における遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態であるかを特定するための遊技状態情報(大当り信号、非通常状態信号、時短信号、遊技状態データ)と、遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報(アウト玉計数信号、打込データ)と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報(入賞球信号1〜4、入賞球数データ1〜4)と、を収集する遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)と、該遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)にて収集した遊技状態情報(大当り信号、非通常状態信号、時短信号、遊技状態データ)に基づき、前記遊技機(パチンコ機2a)の遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段(CPU142)と、該遊技状態特定手段(CPU142)による特定に基づき、前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込玉数)及び前記不利益情報(確変中の賞球数)と、前記普通有利状態中における前記利益情報(時短中の打込玉数)及び前記不利益情報(時短中の賞球数)と、を個別に集計する遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)と、該遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)にて集計された前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込玉数)に対する前記不利益情報(確変中の賞球数)の割合と、前記普通有利状態中(時短中の打込玉数)における前記利益情報に対する前記不利益情報(時短中の賞球数)の割合と、を算出する遊技状態別利益率算出手段(CPU142)と、該遊技状態別利益率算出手段(CPU142)にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込玉数)に対する前記不利益情報(確変中の賞球数)の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報(時短中の打込玉数)に対する前記不利益情報(時短中の賞球数)の割合と、を個別に出力する遊技状態別利益率出力手段(表示装置147)と、を備える。
【0076】
本発明の請求項2は、打玉を遊技領域(遊技領域207)に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(通過ゲート211)に打玉が進入することにより可変表示動作を行う普通可変表示部(普通可変表示部210)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)が打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)に打玉が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示部(特別可変表示部209)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態になり、前記特定の表示態様のうち特別の表示態様になったときに、前記特別可変表示部(特別可変表示部209)の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が向上する遊技状態である確率変動状態となり、該確率変動状態中に前記特別可変表示部(特別可変表示部209)の表示結果が前記特別の表示態様以外の前記特定の表示態様になったときに前記確率変動状態が終了するとともに、前記特別可変表示部(特別可変表示部209)が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)が前記第1の状態となる頻度が向上する遊技状態である普通有利状態となる遊技機(パチンコ機2b)の管理装置(ホールコンピュータ140)であって、
前記遊技機(パチンコ機2b)における遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態であるかを特定するための遊技状態情報(大当り信号、非通常状態信号、時短信号、遊技状態データ)と、遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報(アウト玉計数信号、打込データ)と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報(入賞球信号1〜4、入賞球数データ1〜4)と、を収集する遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)と、該遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)にて収集した遊技状態情報(大当り信号、非通常状態信号、時短信号、遊技状態データ)に基づき、前記遊技機(パチンコ機2b)の遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段(CPU142)と、該遊技状態特定手段(CPU142)による特定に基づき、前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込玉数)及び前記不利益情報(確変中の賞球数)と、前記普通有利状態中における前記利益情報(時短中の打込玉数)及び前記不利益情報(時短中の賞球数)と、を個別に集計する遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)と、該遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)にて集計された前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込玉数)に対する前記不利益情報(確変中の賞球数)の割合と、前記普通有利状態中(時短中の打込玉数)における前記利益情報に対する前記不利益情報(時短中の賞球数)の割合と、を算出する遊技状態別利益率算出手段(CPU142)と、該遊技状態別利益率算出手段(CPU142)にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込玉数)に対する前記不利益情報(確変中の賞球数)の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報(時短中の打込玉数)に対する前記不利益情報(時短中の賞球数)の割合と、を個別に出力する遊技状態別利益率出力手段(表示装置147)と、を備える。
【0077】
本発明の請求項3は、 前記遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)は、前記確率変動状態中或いは前記普通有利状態中のいずれかの状態である有利状態中の前記利益情報(打込玉数)及び前記不利益情報(賞球数)を集計し、前記遊技状態別利益率算出手段(CPU142)は、前記遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)にて集計された前記有利状態中における前記利益情報(打込玉数)に対する前記不利益情報(賞球数)の割合を算出し、前記遊技状態別利益率出力手段(表示装置147)は、前記遊技状態別利益率算出手段(CPU142)にて算出された前記有利状態中における前記利益情報(打込玉数)に対する前記不利益情報(賞球数)の割合を出力する。
【0078】
本発明の請求項4は、前記遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)が収集する前記不利益情報は、前記遊技機(パチンコ機2a,2b)の遊技領域(207)に設けられた各入賞口(215,216,224a〜d)へ入賞した玉数を特定するための入賞情報(始動球信号,入賞球信号1〜5,始動球数データ,入賞球数データ1〜5)を含み、該遊技情報収集手段において収集された前記入賞情報(始動球信号,入賞球信号1〜5,始動球数データ,入賞球数データ1〜5)により特定される入賞玉数を各入賞口(215,216,224a〜d)毎に集計する入賞口別入賞玉数集計手段(CPU142;遊技情報テーブル)と、前記各入賞口(215,216,224a〜d)への入賞に対して付与される入賞口別賞球数を記憶する入賞口別賞球数記憶手段(記憶装置145;機種別賞球テーブル)と、を備え、前記遊技状態別利益率算出手段(CPU142)は、前記入賞口別入賞玉数集計手段(CPU142;遊技情報テーブル)によって集計された入賞玉数と、前記入賞口別賞球数記憶手段(記憶装置145;機種別賞球テーブル)に記憶されている入賞口別賞球数とに基づいて、前記確率変動中における前記利益情報(打込玉数)に対する前記不利益情報(総賞球数)の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報(打込玉数)に対する前記不利益情報(総賞球数)の割合と、を算出する。
【0079】
本発明の請求項5は、前記遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)が収集する遊技関連情報は、前記遊技機(パチンコ機2a,2b)の遊技領域(207)に設けられた前記特別可変表示部209の可変表示回数(始動回数(特図))を特定するための情報(スタート信号、スタート回数データ)を含み、前記遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)は、該遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)にて収集された前記可変表示回数(始動回数(特図))を特定するための情報(スタート信号、スタート回数データ)に基づいて前記確率変動状態中における前記特別可変表示部(209)の可変表示回数である確率変動状態可変表示回数(確変中の始動回数(特図))と、前記普通有利状態中における前記特別可変表示部(209)の可変表示回数である普通有利状態可変表示回数(時短中の始動回数(特図))と、を個別に集計し、該遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)により個別に集計された前記確率変動状態可変表示回数(確変中の始動回数(特図))と前記普通有利状態可変表示回数(時短中の始動回数(特図))とに基づいて、前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込球数)に対する前記確率変動状態可変表示回数(確変中の始動回数(特図))の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報(時短中の打込球数)に対する前記普通有利状態可変表示回数(時短中の始動回数(特図))の割合と、を算出する遊技状態別始動率算出手段(CPU142)と、該遊技状態別始動率算出手段(CPU142)にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報(確変中の打込球数)に対する前記確率変動状態可変表示回数(確変中の始動回数(特図))の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報(時短中の打込球数)に対する前記普通有利状態可変表示回数(時短中の始動回数(特図))の割合と、をそれぞれ個別に出力する遊技状態別始動率出力手段(表示装置147)と、を備える。
【0080】
本発明の請求項6は、前記遊技情報収集手段(収集ユニット5、中継ユニット6、通信部149)が収集する遊技関連情報は、前記遊技機(パチンコ機2a,2b)の遊技領域(207)に設けられた普通可変入賞球装置(可変始動入賞球装置213)の前記特別始動領域を打玉が通過したことを示す特別始動領域通過情報(始動球信号、始動球数データ)を含み、前記遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)は、前記特別始動領域通過情報(始動球信号、始動球数データ)に基づいて前記確率変動状態中と前記普通有利状態中において前記特別始動領域を通過した玉数である確率変動状態特別始動領域通過数(確変中の始動入賞球数)と普通有利状態特別始動領域通過数(時短中の始動入賞球数)を個別に集計し、該遊技状態別情報集計手段(CPU142;遊技状態別テーブル)により集計された前記普通有利状態特別始動領域通過数(時短中の始動入賞球数)に対する前記普通有利状態可変表示回数(時短中の始動回数(特図))の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数(確変中の始動入賞球数)に対する前記確率変動状態可変表示回数(確変中の始動回数(特図))の割合と、を算出する有効特図始動率算出手段(CPU142)と、該有効特図始動率算出手段(CPU142)にて算出された前記普通有利状態特別始動領域通過数(時短中の始動入賞球数)に対する前記普通有利状態可変表示回数(時短中の始動回数(特図))の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数(確変中の始動入賞球数)に対する前記確率変動状態可変表示回数(確変中の始動回数(特図))の割合を、それぞれ個別に出力する有効特図始動率出力手段(表示装置147)と、を備える。
【0081】
以上、本発明を図面により説明してきたが、本発明はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0082】
例えば前記実施例では、フルスペックに該当する機種aのパチンコ機2aと、ハーフスペックに該当する機種bのパチンコ機2bの双方を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのフルスペック或いはハーフスペックのいずれか一方のみの管理を行う遊技用管理装置であっても良い。
【0083】
また、前記実施例では、確率変動状態+普通有利状態である有利状態における利益情報に対する不利益情報の割合であるベース(利益率)を算出、表示するようになっており、このようにすることは、前記確率変動状態と普通有利状態とで有利度が同一である機種において、これら同一の有利度合いを有する前記有利状態におけるベース(利益率)を簡便、且つ正確に把握できることで、これらの前記有利状態におけるベース(利益率)に基づいた釘調整を実施でき、よって、これら前記確率変動状態と普通有利状態とで有利度が同一である機種にも対応できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら確率変動状態+普通有利状態である有利状態における利益情報に対する不利益情報の割合であるベース(利益率)を算出、表示しない構成としても良い。
【0084】
また、前記実施例では、各入賞口毎の入賞玉数を集計し、該集計した入賞玉数に各入賞口毎の賞球数を乗じて総賞球数を算出するようにしており、このようにすることは、より高精度の総賞球数を把握できることで、より正確な前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を算出できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら賞球数をパチンコ機2a,2bから出力される前記賞球信号に基づいて把握するようにしても良い。
【0085】
また、前記実施例では、前記各パチンコ機2a,2b毎に、前記普通有利状態中並びに確率変動状態中において前記可変表示装置209が可変表示した回数である可変表示回数をそれぞれ集計し、該普通有利状態中における前記利益情報である打込玉数に対する該普通有利状態中の可変表示回数の割合である時短中の始動率(特図)と、前記確率変動状態中における前記利益情報である打込玉数に対する該確率変動状態中の可変表示回数の割合である確変中の始動率(特図)とを、個別に算出、表示するようにしており、このようにすることは、時短中の始動率(特図)、並びに確変中の始動率(特図)を、簡便且つ正確に把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら普通有利状態中並びに確変状態中における始動率(特図)を算出しない構成としても良い。
【0086】
また、前記実施例では、前記各パチンコ機2a,2b毎に、前記普通有利状態中並びに確率変動状態中において前記始動入賞口214に入賞した入賞球数である始動入賞球数と、前記普通有利状態中並びに確率変動状態中において前記特別可変表示部209の可変表示回数である始動回数(特図)とを集計し、始動入賞球数に対する可変表示回数の割合である時短中並びに確変中の有効始動率(特図)を算出、表示するようにしており、このようにすることは、前記普通有利状態中並びに確変状態中における有効特図始動率を、簡便且つ正確に把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら普通有利状態中並びに確率変動状態中における有効始動率(特図)を算出しない構成としても良い。
【0087】
また、前記実施例では、前記図8に示す遊技状態判定処理における遊技状態判定を、パチンコ機2a,2bから出力される大当り信号と、非通常遊技状態信号と、時短(普通有利状態)信号とに基づいて実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの信号形態を図11に示すように、前記非通常遊技状態信号に代えて、確率変動状態において出力される確変信号とし、該確変信号と、大当り信号並びに時短信号とが、前記収集ユニット5にて図12に示す遊技状態データに変換するようにして、該変換データに基づいて遊技状態を特定するようにしても良い。
【0088】
また、前記実施例のパチンコ機2a,2bの前記時短状態における始動入賞口214への入賞がし易くなる前記第1の状態に変化する頻度を向上させる手法として、前記普通可変表示部210の普通図柄の可変表示から停止表示までの時間が通常の遊技状態よりも短縮(本実施例では前記可変表示から停止表示までの時間が通常遊技状態において30秒から3秒へ短縮)されることで向上されるとともに、前記可動片215が開成している期間が通常遊技状態よりも延長(通常遊技状態では0.5秒が3秒に延長)されることで実施されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら前記第1の状態に変化する頻度を向上させる手法としては、▲1▼前記普通図柄による抽選終了までの時間短縮と、▲2▼前記可動片215の開成時間の延長と、に加えて、▲3▼前記普通図柄による抽選確率を向上すること、を実施しても良く、これら▲1▼、▲2▼、▲3▼の各要素を適宜に組み合わせて前記第1の状態に変化する頻度を向上させるようにしても良い。尚、前記可動片215が開成時間の延長に代えて、前記可動片215の開成回数を増加させるようにしても良い。
【0089】
また、前記実施例のパチンコ機2a,2bでは、前記普通可変表示部210が個別に設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら普通可変表示部210が前記特別可変表示部209内に設けられたものであっても良い。
【0090】
また、前記実施例では、「確変大当り」であった場合には、該大当りの終了後に確率変動状態となるようなパチンコ機2a,2bとしているが、「確変大当り」であった場合には、該大当り状態の発生とともに確率変動状態となるようなパチンコ機としても良い。
【0091】
また、前記実施例では、フルスペックのパチンコ機2aにあっては、「通常の大当り」の終了後に時短状態が付与され、また、ハーフスペックのパチンコ機2bにあっては、「確変大当り」の発生後に付与される確率変動状態において発生した「通常の大当り」の終了後に時短状態が付与されるようになっているが、これら遊技機としては、前記「通常の大当り」の発生とともに時短状態が付与されるフルスペックのパチンコ機や、前記確率変動状態において発生した「通常の大当り」の発生とともに時短状態が付与されるハーフスペックのパチンコ機を用いるようにしても良い。
【0092】
また、前記実施例では、大当りの発生とともに確率変動状態或いは時短状態が終了するパチンコ機2a,2bを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらパチンコ機として、大当りの終了とともに、確率変動状態或いは時短状態が終了するようなパチンコ機としても良い。
【0093】
また、前記実施例では、遊技者にとって有利な第1の状態である可動片215が開成状態となる頻度の向上レベルである前記有利度が、確率変動状態である確変中と普通有利状態である時短中において異なるパチンコ機2a,2bを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら確率変動状態である確変中と普通有利状態である前記時短中における前記有利度が同一のパチンコ機を用いるようにしても良い。
【0094】
また、前記実施例に用いたパチンコ機2a,2bにあっては、確率変動状態である確変中と普通有利状態である時短中における前記有利度の違いが、前記普通図柄の当選確率向上の有無によって形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら確変中と時短中における前記有利度の違いを、前記当選確率向上の有無以外の要素により実施するようにしても良く、これら前記当選確率向上の有無以外の要素としては、前記当選確率向上に代えて、前記可変表示装置210の普通図柄の可変表示から停止表示までの時間が、確率変動状態中において短縮、例えば30秒から3秒へ短縮することで実施したり、前記可動片215の開成回数を、確率変動状態中において1回増やす等にて実施するようにしても良い。
【0095】
また、前記実施例では、確率変動状態の有利度を前記普通有利状態の有利度よりも高いものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの有利度を逆に、前記普通有利状態の有利度を確率変動状態の有利度よりも高いものとしても良い。
【0096】
また、前記した確変中と時短中における前記有利度の違いを、確変中においては、特別可変表示装置209の当選確率が向上することから、前記可動片215の開成状態となる頻度を通常の遊技状態と同様とする一方、時短中においては、開放期間の延長や、開放回数の増加、普通図柄の当選確率の向上を実施するようにしても良い。
【0097】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
(a)請求項1項の発明によれば、前記遊技情報収集手段にて収集された遊技状態情報に基づいて前記遊技状態特定手段により、遊技機の遊技状態が、前記普通有利状態或いは前記確率変動状態のいずれであるかが特定され、該特定された前記普通有利状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報と、前記確率変動状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報とが前記遊技状態別情報集計手段にて個別に集計されて、該集計された前記普通有利状態中と前記確率変動状態中の前記利益情報に対する不利益情報の割合であるベース(利益率)が個々に算出、出力されるようになることで、これら前記普通有利状態中と前記確率変動状態中のベース(利益率)を簡便かつ正確に把握することができる。
【0098】
(b)請求項2項の発明によれば、前記遊技情報収集手段にて収集された遊技状態情報に基づいて前記遊技状態特定手段により、遊技機の遊技状態が、前記普通有利状態或いは前記確率変動状態のいずれであるかが特定され、該特定された前記普通有利状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報と、前記確率変動状態中における前記利益情報並びに前記不利益情報とが前記遊技状態別情報集計手段にて個別に集計されて、該集計された前記普通有利状態中と前記確率変動状態中の前記利益情報に対する不利益情報の割合であるベース(利益率)が個々に算出、出力されるようになることで、これら前記普通有利状態中と前記確率変動状態中のベース(利益率)を簡便かつ正確に把握することができる。
【0099】
(c)請求項3項の発明によれば、前記確率変動状態と前記普通有利状態の有利度が同一である遊技機において、これら同一の有利度である前記確率変動状態中或いは前記普通有利状態中のいずれかの状態である有利状態中のベース(利益率)を簡便かつ正確に把握することができ、これら前記確率変動状態と前記普通有利状態の有利度が同一である遊技機にも対応することができる。
【0100】
(d)請求項4項の発明によれば、前記入賞口別賞球数と各入賞口への入賞玉数とに基づいて総賞球数を算出することで、より高精度の総賞球数を把握できることで、より正確な前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を算出できる。
【0101】
(e)請求項5項の発明によれば、前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合とを、簡便且つ正確に把握することができる。
【0102】
(f)請求項6項の発明によれば、前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合を、簡便且つ正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示すシステム図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を示す上面図である。
【図4】本発明の実施例に用いたホールコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例に用いたパチンコ機とホールコンピュータとの接続状態を示すブロック図である。
【図6】本実施例に用いたパチンコ機から出力される各信号の出力形態を示す図である。
【図7】本実施例に用いた収集ユニットにおける入力信号と送信データの相関を示す図である。
【図8】本発明の実施例のホールコンピュータにおける遊技状態判定処理の処理内容を示すフロー図である。
【図9】本発明の実施例のホールコンピュータに記憶されている遊技情報テーブルの構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例のホールコンピュータにおいて表示される遊技状態別情報画面を示す図である。
【図11】遊技機から出力されるその他の信号形態例を示す図である。
【図12】その他の信号形態例に基づく収集ユニットにおける入力信号と送信データの相関例を示す図である。
【図13】本発明の実施例のホールコンピュータに記憶されている機種別賞球テーブルの構成を示す図である。
【符号の説明】
2a パチンコ機(フルスペック機)
2b パチンコ機(ハーフスペック機)
3 カードユニット
5 収集ユニット
6 中継ユニット
8 通信ケーブル
9 信号ケーブル
10 通信ケーブル
14 操作部
15 返却ボタンスイッチ
16 貸出ボタンスイッチ
17 度数表示部
18 操作基板
26 アウト球計数器
140 ホールコンピュータ(遊技用管理装置)
141 データバス
142 CPU(中央演算処理回路)
143 RAM
144 RTC
145 記憶装置
146 入力装置
147 表示装置
148 プリンタ
149 通信部
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿
204 余剰玉受皿
205 打球操作ノブ
205 打球操作ハンドル
206 遊技盤
207 遊技領域
209 特別可変表示部
210 普通可変表示装置
211 通過ゲート
213 可変始動入賞球装置
214 始動入賞口
215 可動片
216 可変入賞球装置
220 開閉板
224 入賞口
226 アウト口
231 遊技制御基板
235 ランプ制御基板
237 賞球制御基板
270 音声制御基板
280 表示制御基板
291 発射制御基板
297 玉払出装置
298 情報出力基板

Claims (6)

  1. 打玉を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打玉が進入することにより可変表示動作を行う普通可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打玉が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態になり、前記特定の表示態様のうち特別の表示態様になったときに、前記特別可変表示部の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が向上する遊技状態である確率変動状態となり、前記特別可変表示部の表示結果が前記特別の表示態様以外の前記特定の表示態様になったときに、前記特別可変表示部が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記確率変動状態とは異なる遊技状態であって、前記普通可変入賞球装置が前記第1の状態となる頻度が向上する遊技状態である普通有利状態となる遊技機の管理装置であって、
    前記遊技機における遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態であるかを特定するための遊技状態情報と、遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報と、を収集する遊技情報収集手段と、
    該遊技情報収集手段にて収集した遊技状態情報に基づき、前記遊技機の遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段と、
    該遊技状態特定手段による特定に基づき、前記確率変動状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、前記普通有利状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、を個別に集計する遊技状態別情報集計手段と、
    該遊技状態別情報集計手段にて集計された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を算出する遊技状態別利益率算出手段と、該遊技状態別利益率算出手段にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を個別に出力する遊技状態別利益率出力手段と、
    を備えることを特徴とする遊技用管理装置。
  2. 打玉を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打玉が進入することにより可変表示動作を行う普通可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打玉を受け入れ難い或いは受け入れない第2の状態から打玉を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打玉が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態になり、前記特定の表示態様のうち特別の表示態様になったときに、前記特別可変表示部の表示結果が前記特定の表示態様となる確率が向上する遊技状態である確率変動状態となり、該確率変動状態中に前記特別可変表示部の表示結果が前記特別の表示態様以外の前記特定の表示態様になったときに前記確率変動状態が終了するとともに、前記特別可変表示部が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第1の状態となる頻度が向上する遊技状態である普通有利状態となる遊技機の管理装置であって、
    前記遊技機における遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態であるかを特定するための遊技状態情報と、遊技場にとって利益を示す各遊技機毎の利益情報と、遊技場にとって不利益を示す各遊技機毎の不利益情報と、を収集する遊技情報収集手段と、
    該遊技情報収集手段にて収集した遊技状態情報に基づき、前記遊技機の遊技状態が、前記確率変動状態或いは普通有利状態のいずれであるかを特定する遊技状態特定手段と、
    該遊技状態特定手段による特定に基づき、前記確率変動状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、前記普通有利状態中における前記利益情報及び前記不利益情報と、を個別に集計する遊技状態別情報集計手段と、
    該遊技状態別情報集計手段にて集計された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を算出する遊技状態別利益率算出手段と、該遊技状態別利益率算出手段にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を個別に出力する遊技状態別利益率出力手段と、
    を備えることを特徴とする遊技用管理装置。
  3. 前記遊技状態別情報集計手段は、前記確率変動状態中或いは前記普通有利状態中のいずれかの状態である有利状態中の前記利益情報及び前記不利益情報を集計し、
    前記遊技状態別利益率算出手段は、前記遊技状態別情報集計手段にて集計された前記有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を算出し、前記遊技状態別利益率出力手段は、前記遊技状態別利益率算出手段にて算出された前記有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合を出力する請求項1または2に記載の遊技用管理装置。
  4. 前記遊技情報収集手段が収集する前記不利益情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた各入賞口へ入賞した玉数を特定するための入賞情報を含み、
    該遊技情報収集手段において収集された前記入賞情報により特定される入賞玉数を各入賞口毎に集計する入賞口別入賞玉数集計手段と、
    前記各入賞口への入賞に対して付与される入賞口別賞球数を記憶する入賞口別賞球数記憶手段と、
    を備え、
    前記遊技状態別利益率算出手段は、前記入賞口別入賞玉数集計手段によって集計された入賞玉数と、前記入賞口別賞球数記憶手段に記憶されている入賞口別賞球数とに基づいて、前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記不利益情報の割合と、を算出する請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用管理装置。
  5. 前記遊技情報収集手段が収集する遊技関連情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた前記特別可変表示部の可変表示回数を特定するための情報を含み、
    前記遊技状態別情報集計手段は、該遊技情報収集手段にて収集された前記可変表示回数を特定するための情報に基づいて前記確率変動状態中における前記特別可変表示部の可変表示回数である確率変動状態可変表示回数と、前記普通有利状態中における前記特別可変表示部の可変表示回数である普通有利状態可変表示回数と、を個別に集計し、
    該遊技状態別情報集計手段により個別に集計された前記確率変動状態可変表示回数と前記普通有利状態可変表示回数とに基づいて、前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、を算出する遊技状態別始動率算出手段と、
    該遊技状態別始動率算出手段にて算出された前記確率変動状態中における前記利益情報に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、前記普通有利状態中における前記利益情報に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、をそれぞれ個別に出力する遊技状態別始動率出力手段と、
    を備える請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用管理装置。
  6. 前記遊技情報収集手段が収集する遊技関連情報は、前記遊技機の遊技領域に設けられた普通可変入賞球装置の前記特別始動領域を打玉が通過したことを示す特別始動領域通過情報を含み、
    前記遊技状態別情報集計手段は、前記特別始動領域通過情報に基づいて前記確率変動状態中と前記普通有利状態中において前記特別始動領域を通過した玉数である確率変動状態特別始動領域通過数と普通有利状態特別始動領域通過数を個別に集計し、
    該遊技状態別情報集計手段により集計された前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合と、を算出する有効特図始動率算出手段と、
    該有効特図始動率算出手段にて算出された前記普通有利状態特別始動領域通過数に対する前記普通有利状態可変表示回数の割合と、前記確率変動状態特別始動領域通過数に対する前記確率変動状態可変表示回数の割合を、それぞれ個別に出力する有効特図始動率出力手段と、
    を備える請求項5に記載の遊技用管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013022275A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Sophia Co Ltd 遊技用管理装置
JP2014108286A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Heiwa Corp 遊技機

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