JP2004180926A - 回胴表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回胴リールユニット(図柄表示機構)毎に交換可能で、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる回胴表示装置を提供する。
【解決手段】本発明による回胴表示装置は、機構本体71に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体2を備えた図柄表示機構1が前方開放の装置躯体92内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体71は着脱部(上前機構取付部71d,下前機構取付部71b)を備え、着脱部で機構本体71が装置躯体92に対して独立して装置躯体92の前方開放側から着脱可能に構成されたものとした。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明による回胴表示装置は、機構本体71に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体2を備えた図柄表示機構1が前方開放の装置躯体92内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体71は着脱部(上前機構取付部71d,下前機構取付部71b)を備え、着脱部で機構本体71が装置躯体92に対して独立して装置躯体92の前方開放側から着脱可能に構成されたものとした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスロットマシンやパチンコ機などの遊技機に用いられる回胴表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駆動輪と従動輪とに無端帯状の図柄表示体を巻き掛け、駆動輪をステップモータで駆動して図柄表示体を回転させるベルトタイプの回胴表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、駆動輪の外周に無端状の図柄表示体を巻き付け、駆動輪をステップモータで駆動して図柄表示体を回転させるドラムタイプの回胴表示装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−293128号公報
【特許文献2】
特開平11−299961号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2のいずれも、複数の回胴リールユニット(図柄表示機構)を収納ケース(装置躯体)内に収納して回胴表示装置を構成し、この回胴表示装置ごとスロットマシンやパチンコ機などの遊技機に着脱収納する構成となっていたので、回胴リールユニット内のモータ1個が故障したような場合でも回胴表示装置ごと取外さなければならないという課題があった。
本発明は、回胴リールユニット(図柄表示機構)毎に交換可能で、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる回胴表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による回胴表示装置は、機構本体に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体を備えた図柄表示機構が前方開放の装置躯体内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体は着脱部を備え、着脱部で機構本体が装置躯体に対して独立して装置躯体の前方開放側から着脱可能に構成されたので、図柄表示機構毎に交換可能で、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる。
また、機構本体に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体を備えた図柄表示機構が前方開放の装置躯体内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体は前後上下方向に延長する板状ベースに着脱部を備え、着脱部で機構本体が装置躯体に対して独立して装置躯体の前方開放側から着脱可能に構成され、板状ベースは駆動源や図柄表示体が取り付けられる側とは反対側の面を平坦構造に構成したので、図柄表示機構を装置躯体に対して着脱する際に隣接する図柄表示機構との間での衝突を極力抑えることができ、着脱を容易にできる。また、回胴表示装置の横幅を小さくできる。従って、図柄表示体の図柄を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
また、機構本体は前縁が折曲のない端面形状である前後上下方向に延長する板状ベースを備えたものとしたので、回胴表示装置の横幅を小さくできる。従って、図柄表示体の図柄を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
また、板状ベースの上端より上方に上着脱部を設け、板状ベースの下端より下方に下着脱部を設けるようにすれば、図柄表示体が収納される上下スペースを大きく取れるので、回胴表示装置の高さを低くできる。従って、図柄表示体の図柄を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1から図4は本発明の実施形態を示す図であって、図1は回胴表示装置を構成する1組の図柄表示機構1を分解して示した図、図2は装置躯体92に対する図柄表示機構1の取付態様を前側から示す斜視図、図3は装置躯体92に対する図柄表示機構1の取付態様を後側から示す斜視図、図4は装置躯体92に対する図柄表示機構1の取付状態を示す縦断面図である。
【0007】
図1を参照し、図柄表示機構1について説明する。図柄表示機構1の図柄表示体2は、例えばウレタン系エラストマー(ウレタン系ゴム弾性体)または熱可塑性エラストマー(例えば、東レ・デュポン株式会社製の商品名ハイトレル(登録商標))またはポリカーボネート等の材料を主成分とした乳白色の透光性を有する帯状の両端を互いに接続したような形状の無端状に形成されたものである。図柄表示体2は、ウレタン系エラストマーまたは熱可塑性エラストマーまたはポリカーボネート等の材料を主成分とした帯状の両端を両面粘着材または溶剤系接着剤などの接着剤で互いに接続してもよいが、成形型で無端状に形成すれば、図柄表示体2の無端状の形状保持性能が高くなる。
【0008】
図柄表示体2は、複数の種類の異なる図柄4を周方向に一定間隔または所定間隔に配置した状態で備える。図柄4がイソシアネート硬化による二液反応形の速乾性インキを用いた印刷でされれば、図柄表示体2との親和性もよく、図柄4の耐久性も向上する。図柄表示体2が透光性を有するので、図柄表示体2の内側面2aの方向から図柄表示体2の2本の仮想線L1,L2で挟まれた図柄表示領域に投光して図柄4を照明表示することができる。
【0009】
図柄表示体2の内側面2aにおける図柄表示領域よりも外側に位置する両端部(周方向と直交する帯幅方向の両端の部分)には動力伝達部5を備える。動力伝達部5は凹部6と凸部7とが図柄表示体2の周方向に一定間隔で交互に連続したタイミングベルト状の形態である。凸部7は図柄表示体2の内側面2aから図柄表示体2の径方向内側に突出し、凹部6は周方向に隣接する2つの凸部7の互いに向き合う斜面と当該2つの凸部7の間における図柄表示体2の内側面2aとで形成される。動力伝達部5は、図柄表示体2と一緒に成形型で図柄表示体2の内側面2aに形成すれば、図柄表示体2と動力伝達部5とが1つにまとまった単一体となり、それの一体性が増す。図柄表示体2の仮想線L1,L2で挟まれた図柄表示領域に図柄4を設け、図柄表示体2の図柄表示領域よりも外側に位置する両端部に動力伝達部5を設けたので、図柄4と動力伝達部5とが重なり合わないように領域分けされて配置されて、図柄4を表示する部分の厚さを一様とすることができ、図柄4の見栄えがよくなる。
【0010】
駆動輪11は、薄肉な円筒状の周壁の中央部を周方向に間欠的に中抜きされているとともに軸方向(帯幅方向)に両側に存在する円形帯状の端部12,12を中抜きによる残存した複数本のステー13で互いに結合したかご形になっている。端部12の外周面側には動力伝達部14を有する。動力伝達部14の凹部15は端部12の外周面から内部に窪み、凹部15の軸方向外側は開放されている。動力伝達部14の凸部16は周方向に隣接する2つの凹部15の互いに向き合う斜面と当該2つの凹部15の間における端部12の外周面とで形成される。複数のステー13にはハブ17が各端部12,12の間の中央よりも一方に片寄る位置で支持部材3により結合されている。ハブ17の中心部には小判形の異形孔に形成されたモータ出力軸取付部18を備える。
駆動輪11の軸方向両端側、即ち、各端部12,12の外周面に、図柄表示体側係合部としての凹部6と係合する駆動輪側係合部としての複数の凸部16を凹部15を介して周方向に均等な間隔を隔てて設け、この互いに隣り合う凸部16,16間の間隔を互いに隣り合う凹部6,6間の間隔より広くした。即ち、複数の駆動輪側係合部としての各凸部16を、均等な間隔を隔てて設けられた複数の図柄表示体側係合部としての各凹部6に対して間欠的に係合するように設けたので、駆動輪11と図柄表示体2の凹凸係合数を少なくでき凹凸部間の係合摩擦を小さくできるので、モータの回転負荷を軽減でき、駆動輪11を駆動するモータとして出力の小さいモータを使用できるようになる。
【0011】
従動輪21は、薄肉な円筒状の周壁の中央部を周方向に間欠的に中抜きされているとともに軸方向(帯幅方向)に両側に存在する円形帯状の端部22,22を中抜きによる残存した複数本のステー23で互いに結合したかご形になっている。ただし、従動輪21は、各端部22,22の外周面に図柄表示体側係合部としての凹部6及び凸部7に係合する凸部及び凹部を備えない構成とした。即ち、各端部22の軸方向内側には大輪部24を有し、この大輪部24の軸方向外側には、この大輪部24より若干小径で上記図柄表示体2の幅方向両側の内側面2aに形成された図柄表示体側係合部が対応する小輪部25を有し、従動輪21の回転中心を中心とする真円形帯状の小輪部25の外周面は平坦な円周面に形成されている。よって、駆動輪11の駆動力により図柄表示体2が回転すると、図柄表示体2の内側面2aと従動輪21の大輪部24の外周面との接触あるいは図柄表示体2の内側面2aの凸部7と小輪部25の外周面との接触により従動輪21も回転するが、このとき、凹凸係合による係合摩擦が生じないので、モータの回転負荷を軽減でき、駆動輪11を駆動するモータとして出力の小さいモータを使用できるようになる。尚、支持軸82が装着される従動輪21の軸受部27はステー23に連結された支持部材3Bで支持されている。
【0012】
ステップモータ31はモータ軸32,33がモータボディ34の軸方向両端に突出した両軸タイプになっている。一方のモータ軸32(モータ出力軸)は外周面が2つの平坦で平行な切欠面32aを有する異形であって、駆動輪11のハブ17から離れた端部12の方向からモータ出力軸取付部18に挿入されて一緒に回転するようにハブ17に装着され、駆動輪11が一方のモータ軸32に一緒に回転するように結合される。
【0013】
このように駆動輪11と一方のモータ軸32とが結合された場合、モータボディ34の大半が駆動輪11の内部に非接触な状態で取り込まれる。モータボディ34の端部に設けられたブラケット37の側に突出した他方のモータ軸33がモータ取付ピース41に形成された逃孔42に挿入され、ブラケット37が逃孔42周りのモータ取付ピース41の外側面に接触し、ブラケット37とモータ取付ピース41とが図外の止ねじで互いに締結されることによって、モータボディ34とモータ取付ピース41とが互いに結合される。
【0014】
他方のモータ軸33は外周面に1つの平坦な切欠面を有する異形であって、他方のモータ軸33は小径な歯車51の中心に形成された半円形状の異形な取付孔52に挿入されて、他方のモータ軸33には小径な歯車51が一緒に回転するように装着される。モータ取付ピース41の逃孔42周りに固定的に取り付けられたシャフト43には小径な歯車51に噛み合わせられる大径な歯車61が回転可能に装着され、大径な歯車61よりも外側に突出したシャフト43には図外の止輪が装着されて、大径な歯車61がシャフト43から抜け止めされる。
【0015】
大径な歯車61にはステップモータ31の原点位置を検出するための被検出体62が図外の止ねじで一緒に回転するように取り付けられる。シャフト43よりも下部に形成された切欠部44周りのモータ取付ピース41にはステップモータ31の原点位置を検出するための検出器63の設けられた基板64が図外の止ねじで取り付けられることによって、検出器63が切欠部44に非接触に配置される。検出器63は他方のモータ軸33の回転に伴い、小径な歯車51と大径な歯車61とを介して被検出体62が検出器63を非接触に通過するごとに、検出器63がステップモータ31の原点位置としての検出信号を図外の制御装置に出力する。
【0016】
駆動輪11、ステップモータ31、小径な歯車51、大径な歯車61、シャフト43、基板64、検出器63、被検出体62が組み合わされたモータ取付ピース41が縦長な土台としての板状の機構本体71の上部に図外の止ねじで取り付けられることによって、モータ取付ピース41が機構本体71の上部に形成された開口部72を閉鎖する。モータ取付ピース41には検出器63から延設された配線を通すための配線孔73が開口部72の周囲に位置するように形成される。
【0017】
従動輪21の軸受部27は従動輪取付ピース81に固定的に設けられた支持軸82に挿入され、軸受部27から突出した支持軸82の端部には図外の止輪が装着され、従動輪21が支持軸82から抜け止めされる。
従動輪取付ピース81はシャフト83と複数のスライダ84とばね係留部85とを備える。シャフト83が機構本体71の下部に従動輪21の方向に膨出するように形成された従動輪取付部74に形成された軸受部75に回転可能に装着されるとともに、スライダ84およびばね係留部85が従動輪取付部74に形成された複数の逃孔76に個別に挿入された後、スライダ84に止具86が従動輪取付ピース81の従動輪取付部74に対する上下方向の移動を確保するように結合されることによって、従動輪21を回転可能に支持した従動輪取付ピース81と従動輪取付部74とが互いに組み付けられる。
【0018】
その状態において、従動輪取付ピース81のばね係留部85と従動輪取付部74に設けられたばね係留部77とにコイルスプリングのようなばね78が掛け止められることによって、ばね78が従動輪取付ピース81を機構本体71の上部に取付けられた駆動輪11との軸間隔を広げる方向に引っ張る。そして、図柄表示体2が駆動輪11と従動輪21とに巻き掛けられることによって、図柄表示機構1が組み立てられた形態となる。
【0019】
そして、ステップモータ31が電力供給で回転駆動すると、図柄表示体2がばね78のばね力によるテンションを受けつつ図柄表示体2の動力伝達部5と駆動輪11の動力伝達部14との噛み合わせにより適切に回転する。
【0020】
図1〜図4に示すように、機構本体71は矩形状の平板から成る板状ベース71A、板状ベース71Aの下部から内側に折り曲げられた底壁71a、底壁71aの前部から下方に折り曲げられた下前機構取付部71b、板状ベース71Aの上部前側から内側に折り曲げられた延設部71c、延設部71cの前部から上方に折り曲げられた上前機構取付部71d、板状ベース71Aの上部後側から内側に折り曲げられた上後機構位置決め取付部71e、板状ベース71Aの後部から内側に折り曲げられた補強部71f、補強部71fの先端の一部より後方に折り曲げられた後方機構位置決め突起部71x,71xを備える。底壁71aおよび補強部71fが互いに結合されれば、機構本体71の強度が一層高くなる。下前機構取付部71b及び上前機構取付部71dには位置決め孔71gおよび取付孔71hを備える。尚、板状ベース71Aの外側、すなわち、モータ31,駆動輪11,従動輪21等の反取付側712には板状ベース71Aの表面より突出した突起をモータ31等の部品取付用のねじ山以外には無くした平坦構造に構成し、図柄表示機構1を後述する装置躯体92から着脱する際に隣接する図柄表示機構1との間での衝突を極力抑え、着脱を容易に構成している。また、板状ベース71Aの前縁710は折曲のない端面形状のものである。また、上前機構取付部71dは板状ベース71Aの上端71tより上方に設けられ、下前機構取付部71bは板状ベース71Aの下端71uより下方に設けられている。
【0021】
組み立てられた図柄表示機構1を3個用いて構成される実施形態による回胴表示装置について説明する。図柄表示機構1を収納し得る大きさの前方左右開放状の装置躯体92は上壁93,後壁101,底壁100で形成され、上壁93の後部に前左右3方の切込94を介して内側に向けて突出するように押し出された係合片95、上壁93の前部から上方に折り曲げられた上フランジ96、底壁100の前部から下方に折り曲げられた下フランジ97、後壁101に形成された位置決め孔102、上フランジ96及び下フランジ97に形成された位置決め突起103及び取付孔104を備える。尚、係合片95,位置決め孔102,位置決め突起103及び取付孔104は図柄表示機構1毎に対応して設けられている。
【0022】
そして、図柄表示機構1が装置躯体92の前方開放側から装置躯体92の内部に挿入され、図柄表示機構1の下前機構取付部71bおよび上前機構取付部71dが装置躯体92の下フランジ97及び上フランジ96の前側に配置され、下フランジ97及び上フランジ96に設けられた位置決め突起103,103と下機構取付部71bおよび上前機構取付部71dに形成された位置決め孔71g,71gとが互いに嵌め込まれ、機構本体71の上後機構取付部71eが装置躯体92の係合片95と上壁93との間に嵌め込まれ、さらに、後方機構位置決め突起部71x,71xが装置躯体92の後壁101に形成された位置決め孔102,102に嵌め込まれた状態で、取付孔71h,104を介して下機構取付部71bおよび上前機構取付部71dを止ねじ105で上フランジ96および下フランジ97に締結することによって、3個の図柄表示機構1が装置躯体92に並設状態に取り付けられる。尚、誤差吸収のため位置決め孔71g,71gのうちの1つを図2に示すように長孔にしてもよい。また、機構本体71と対象形に形成された側壁99が機構本体71と同様に装置躯体92に取り付けられる。これによって、機構本体71と装置躯体92および側壁99で囲まれた前方開放状の空間に3個の図柄表示機構1の図柄表示体2が並設配置された回胴表示装置となる。尚、バックライト機構200を設け、このバックライト機構200で図柄表示体2の内側面2a側から図柄4に光を投射することにより、遊技者は光で照らされた図柄4を回胴表示装置の前方に配置される図外のガラス等の透視性パネルを介して視認できる。
【0023】
実施形態によれば、機構本体71は、上下に取付部71d,71b(着脱部)を備え、この取付部71d,71bを介して機構本体71を装置躯体92に対して独立して装置躯体92の前方開放側から着脱できるので、装置躯体92に対する図柄表示機構1の組付作業及び解体作業が容易になる。また、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる。
また、板状ベース71Aはモータ31等の駆動源,駆動輪11,従動輪21,図柄表示体2が取り付けられる側とは反対側の面、即ち、反取付側712を平坦構造に構成したので、図柄表示機構1を装置躯体92に対して着脱する際に隣接する図柄表示機構1との間での衝突を極力抑えることができて図柄表示機構1の着脱を容易にできるとともに、回胴表示装置の横幅を小さくできる。
また、機構本体71は前縁710が折曲のない端面形状の板状ベース71Aを備えるので、回胴表示装置の横幅を小さくできる。
また、上前機構取付部71dを板状ベース71Aの上端71tより上方に設け、下前機構取付部71bを板状ベース71Aの下端71uより下方に設けたので、図柄表示体2が収納される上下スペースを大きく取れる。よって、回胴表示装置の高さを低くできる。
従って、実施形態によれば、図柄表示体2の図柄4を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
また、上下の取付部71d,71bには位置決め孔71g,71gを備え、装置躯体92の上下フランジ96,97には位置決め突起103,103を備えるので、位置決めが容易になり、さらに組付作業が容易になる。
また、上後機構位決め取付部71eと係合片95との係合により位置決めが容易になり、また、機構本体71と装置躯体92とを結合できるので、機構本体71の強度を向上できる。
また、後方機構位置決め突起部71xと位置決め孔102との係合により位置決めが容易になり、また、機構本体71の横振れを防止できる。
【0024】
尚、実施形態では、ベルトタイプの回胴表示装置を例にして説明したが、特許文献2のようなドラムタイプの回胴表示装置にも適用でき、上記と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による回胴表示装置の図柄表示機構を示す分解斜視図。
【図2】装置躯体に対する図柄表示機構の取付態様を前側から示す斜視図。
【図3】装置躯体に対する図柄表示機構の取付態様を後側から示す斜視図。
【図4】装置躯体に対する図柄表示機構の取付状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 図柄表示機構、2 図柄表示体、31 ステップモータ(モータ)、
71 機構本体、71A 板状ベース、71b 下前機構取付部(下着脱部)、
71d 上前機構取付部(上着脱部)、71t 板状ベースの上端、
71u 板状ベースの下端、92 装置躯体、
710 板状ベースの前縁、712 板状ベースの反取付側(反対側の面)。
【発明の属する技術分野】
本発明はスロットマシンやパチンコ機などの遊技機に用いられる回胴表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駆動輪と従動輪とに無端帯状の図柄表示体を巻き掛け、駆動輪をステップモータで駆動して図柄表示体を回転させるベルトタイプの回胴表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、駆動輪の外周に無端状の図柄表示体を巻き付け、駆動輪をステップモータで駆動して図柄表示体を回転させるドラムタイプの回胴表示装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−293128号公報
【特許文献2】
特開平11−299961号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2のいずれも、複数の回胴リールユニット(図柄表示機構)を収納ケース(装置躯体)内に収納して回胴表示装置を構成し、この回胴表示装置ごとスロットマシンやパチンコ機などの遊技機に着脱収納する構成となっていたので、回胴リールユニット内のモータ1個が故障したような場合でも回胴表示装置ごと取外さなければならないという課題があった。
本発明は、回胴リールユニット(図柄表示機構)毎に交換可能で、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる回胴表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による回胴表示装置は、機構本体に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体を備えた図柄表示機構が前方開放の装置躯体内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体は着脱部を備え、着脱部で機構本体が装置躯体に対して独立して装置躯体の前方開放側から着脱可能に構成されたので、図柄表示機構毎に交換可能で、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる。
また、機構本体に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体を備えた図柄表示機構が前方開放の装置躯体内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体は前後上下方向に延長する板状ベースに着脱部を備え、着脱部で機構本体が装置躯体に対して独立して装置躯体の前方開放側から着脱可能に構成され、板状ベースは駆動源や図柄表示体が取り付けられる側とは反対側の面を平坦構造に構成したので、図柄表示機構を装置躯体に対して着脱する際に隣接する図柄表示機構との間での衝突を極力抑えることができ、着脱を容易にできる。また、回胴表示装置の横幅を小さくできる。従って、図柄表示体の図柄を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
また、機構本体は前縁が折曲のない端面形状である前後上下方向に延長する板状ベースを備えたものとしたので、回胴表示装置の横幅を小さくできる。従って、図柄表示体の図柄を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
また、板状ベースの上端より上方に上着脱部を設け、板状ベースの下端より下方に下着脱部を設けるようにすれば、図柄表示体が収納される上下スペースを大きく取れるので、回胴表示装置の高さを低くできる。従って、図柄表示体の図柄を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1から図4は本発明の実施形態を示す図であって、図1は回胴表示装置を構成する1組の図柄表示機構1を分解して示した図、図2は装置躯体92に対する図柄表示機構1の取付態様を前側から示す斜視図、図3は装置躯体92に対する図柄表示機構1の取付態様を後側から示す斜視図、図4は装置躯体92に対する図柄表示機構1の取付状態を示す縦断面図である。
【0007】
図1を参照し、図柄表示機構1について説明する。図柄表示機構1の図柄表示体2は、例えばウレタン系エラストマー(ウレタン系ゴム弾性体)または熱可塑性エラストマー(例えば、東レ・デュポン株式会社製の商品名ハイトレル(登録商標))またはポリカーボネート等の材料を主成分とした乳白色の透光性を有する帯状の両端を互いに接続したような形状の無端状に形成されたものである。図柄表示体2は、ウレタン系エラストマーまたは熱可塑性エラストマーまたはポリカーボネート等の材料を主成分とした帯状の両端を両面粘着材または溶剤系接着剤などの接着剤で互いに接続してもよいが、成形型で無端状に形成すれば、図柄表示体2の無端状の形状保持性能が高くなる。
【0008】
図柄表示体2は、複数の種類の異なる図柄4を周方向に一定間隔または所定間隔に配置した状態で備える。図柄4がイソシアネート硬化による二液反応形の速乾性インキを用いた印刷でされれば、図柄表示体2との親和性もよく、図柄4の耐久性も向上する。図柄表示体2が透光性を有するので、図柄表示体2の内側面2aの方向から図柄表示体2の2本の仮想線L1,L2で挟まれた図柄表示領域に投光して図柄4を照明表示することができる。
【0009】
図柄表示体2の内側面2aにおける図柄表示領域よりも外側に位置する両端部(周方向と直交する帯幅方向の両端の部分)には動力伝達部5を備える。動力伝達部5は凹部6と凸部7とが図柄表示体2の周方向に一定間隔で交互に連続したタイミングベルト状の形態である。凸部7は図柄表示体2の内側面2aから図柄表示体2の径方向内側に突出し、凹部6は周方向に隣接する2つの凸部7の互いに向き合う斜面と当該2つの凸部7の間における図柄表示体2の内側面2aとで形成される。動力伝達部5は、図柄表示体2と一緒に成形型で図柄表示体2の内側面2aに形成すれば、図柄表示体2と動力伝達部5とが1つにまとまった単一体となり、それの一体性が増す。図柄表示体2の仮想線L1,L2で挟まれた図柄表示領域に図柄4を設け、図柄表示体2の図柄表示領域よりも外側に位置する両端部に動力伝達部5を設けたので、図柄4と動力伝達部5とが重なり合わないように領域分けされて配置されて、図柄4を表示する部分の厚さを一様とすることができ、図柄4の見栄えがよくなる。
【0010】
駆動輪11は、薄肉な円筒状の周壁の中央部を周方向に間欠的に中抜きされているとともに軸方向(帯幅方向)に両側に存在する円形帯状の端部12,12を中抜きによる残存した複数本のステー13で互いに結合したかご形になっている。端部12の外周面側には動力伝達部14を有する。動力伝達部14の凹部15は端部12の外周面から内部に窪み、凹部15の軸方向外側は開放されている。動力伝達部14の凸部16は周方向に隣接する2つの凹部15の互いに向き合う斜面と当該2つの凹部15の間における端部12の外周面とで形成される。複数のステー13にはハブ17が各端部12,12の間の中央よりも一方に片寄る位置で支持部材3により結合されている。ハブ17の中心部には小判形の異形孔に形成されたモータ出力軸取付部18を備える。
駆動輪11の軸方向両端側、即ち、各端部12,12の外周面に、図柄表示体側係合部としての凹部6と係合する駆動輪側係合部としての複数の凸部16を凹部15を介して周方向に均等な間隔を隔てて設け、この互いに隣り合う凸部16,16間の間隔を互いに隣り合う凹部6,6間の間隔より広くした。即ち、複数の駆動輪側係合部としての各凸部16を、均等な間隔を隔てて設けられた複数の図柄表示体側係合部としての各凹部6に対して間欠的に係合するように設けたので、駆動輪11と図柄表示体2の凹凸係合数を少なくでき凹凸部間の係合摩擦を小さくできるので、モータの回転負荷を軽減でき、駆動輪11を駆動するモータとして出力の小さいモータを使用できるようになる。
【0011】
従動輪21は、薄肉な円筒状の周壁の中央部を周方向に間欠的に中抜きされているとともに軸方向(帯幅方向)に両側に存在する円形帯状の端部22,22を中抜きによる残存した複数本のステー23で互いに結合したかご形になっている。ただし、従動輪21は、各端部22,22の外周面に図柄表示体側係合部としての凹部6及び凸部7に係合する凸部及び凹部を備えない構成とした。即ち、各端部22の軸方向内側には大輪部24を有し、この大輪部24の軸方向外側には、この大輪部24より若干小径で上記図柄表示体2の幅方向両側の内側面2aに形成された図柄表示体側係合部が対応する小輪部25を有し、従動輪21の回転中心を中心とする真円形帯状の小輪部25の外周面は平坦な円周面に形成されている。よって、駆動輪11の駆動力により図柄表示体2が回転すると、図柄表示体2の内側面2aと従動輪21の大輪部24の外周面との接触あるいは図柄表示体2の内側面2aの凸部7と小輪部25の外周面との接触により従動輪21も回転するが、このとき、凹凸係合による係合摩擦が生じないので、モータの回転負荷を軽減でき、駆動輪11を駆動するモータとして出力の小さいモータを使用できるようになる。尚、支持軸82が装着される従動輪21の軸受部27はステー23に連結された支持部材3Bで支持されている。
【0012】
ステップモータ31はモータ軸32,33がモータボディ34の軸方向両端に突出した両軸タイプになっている。一方のモータ軸32(モータ出力軸)は外周面が2つの平坦で平行な切欠面32aを有する異形であって、駆動輪11のハブ17から離れた端部12の方向からモータ出力軸取付部18に挿入されて一緒に回転するようにハブ17に装着され、駆動輪11が一方のモータ軸32に一緒に回転するように結合される。
【0013】
このように駆動輪11と一方のモータ軸32とが結合された場合、モータボディ34の大半が駆動輪11の内部に非接触な状態で取り込まれる。モータボディ34の端部に設けられたブラケット37の側に突出した他方のモータ軸33がモータ取付ピース41に形成された逃孔42に挿入され、ブラケット37が逃孔42周りのモータ取付ピース41の外側面に接触し、ブラケット37とモータ取付ピース41とが図外の止ねじで互いに締結されることによって、モータボディ34とモータ取付ピース41とが互いに結合される。
【0014】
他方のモータ軸33は外周面に1つの平坦な切欠面を有する異形であって、他方のモータ軸33は小径な歯車51の中心に形成された半円形状の異形な取付孔52に挿入されて、他方のモータ軸33には小径な歯車51が一緒に回転するように装着される。モータ取付ピース41の逃孔42周りに固定的に取り付けられたシャフト43には小径な歯車51に噛み合わせられる大径な歯車61が回転可能に装着され、大径な歯車61よりも外側に突出したシャフト43には図外の止輪が装着されて、大径な歯車61がシャフト43から抜け止めされる。
【0015】
大径な歯車61にはステップモータ31の原点位置を検出するための被検出体62が図外の止ねじで一緒に回転するように取り付けられる。シャフト43よりも下部に形成された切欠部44周りのモータ取付ピース41にはステップモータ31の原点位置を検出するための検出器63の設けられた基板64が図外の止ねじで取り付けられることによって、検出器63が切欠部44に非接触に配置される。検出器63は他方のモータ軸33の回転に伴い、小径な歯車51と大径な歯車61とを介して被検出体62が検出器63を非接触に通過するごとに、検出器63がステップモータ31の原点位置としての検出信号を図外の制御装置に出力する。
【0016】
駆動輪11、ステップモータ31、小径な歯車51、大径な歯車61、シャフト43、基板64、検出器63、被検出体62が組み合わされたモータ取付ピース41が縦長な土台としての板状の機構本体71の上部に図外の止ねじで取り付けられることによって、モータ取付ピース41が機構本体71の上部に形成された開口部72を閉鎖する。モータ取付ピース41には検出器63から延設された配線を通すための配線孔73が開口部72の周囲に位置するように形成される。
【0017】
従動輪21の軸受部27は従動輪取付ピース81に固定的に設けられた支持軸82に挿入され、軸受部27から突出した支持軸82の端部には図外の止輪が装着され、従動輪21が支持軸82から抜け止めされる。
従動輪取付ピース81はシャフト83と複数のスライダ84とばね係留部85とを備える。シャフト83が機構本体71の下部に従動輪21の方向に膨出するように形成された従動輪取付部74に形成された軸受部75に回転可能に装着されるとともに、スライダ84およびばね係留部85が従動輪取付部74に形成された複数の逃孔76に個別に挿入された後、スライダ84に止具86が従動輪取付ピース81の従動輪取付部74に対する上下方向の移動を確保するように結合されることによって、従動輪21を回転可能に支持した従動輪取付ピース81と従動輪取付部74とが互いに組み付けられる。
【0018】
その状態において、従動輪取付ピース81のばね係留部85と従動輪取付部74に設けられたばね係留部77とにコイルスプリングのようなばね78が掛け止められることによって、ばね78が従動輪取付ピース81を機構本体71の上部に取付けられた駆動輪11との軸間隔を広げる方向に引っ張る。そして、図柄表示体2が駆動輪11と従動輪21とに巻き掛けられることによって、図柄表示機構1が組み立てられた形態となる。
【0019】
そして、ステップモータ31が電力供給で回転駆動すると、図柄表示体2がばね78のばね力によるテンションを受けつつ図柄表示体2の動力伝達部5と駆動輪11の動力伝達部14との噛み合わせにより適切に回転する。
【0020】
図1〜図4に示すように、機構本体71は矩形状の平板から成る板状ベース71A、板状ベース71Aの下部から内側に折り曲げられた底壁71a、底壁71aの前部から下方に折り曲げられた下前機構取付部71b、板状ベース71Aの上部前側から内側に折り曲げられた延設部71c、延設部71cの前部から上方に折り曲げられた上前機構取付部71d、板状ベース71Aの上部後側から内側に折り曲げられた上後機構位置決め取付部71e、板状ベース71Aの後部から内側に折り曲げられた補強部71f、補強部71fの先端の一部より後方に折り曲げられた後方機構位置決め突起部71x,71xを備える。底壁71aおよび補強部71fが互いに結合されれば、機構本体71の強度が一層高くなる。下前機構取付部71b及び上前機構取付部71dには位置決め孔71gおよび取付孔71hを備える。尚、板状ベース71Aの外側、すなわち、モータ31,駆動輪11,従動輪21等の反取付側712には板状ベース71Aの表面より突出した突起をモータ31等の部品取付用のねじ山以外には無くした平坦構造に構成し、図柄表示機構1を後述する装置躯体92から着脱する際に隣接する図柄表示機構1との間での衝突を極力抑え、着脱を容易に構成している。また、板状ベース71Aの前縁710は折曲のない端面形状のものである。また、上前機構取付部71dは板状ベース71Aの上端71tより上方に設けられ、下前機構取付部71bは板状ベース71Aの下端71uより下方に設けられている。
【0021】
組み立てられた図柄表示機構1を3個用いて構成される実施形態による回胴表示装置について説明する。図柄表示機構1を収納し得る大きさの前方左右開放状の装置躯体92は上壁93,後壁101,底壁100で形成され、上壁93の後部に前左右3方の切込94を介して内側に向けて突出するように押し出された係合片95、上壁93の前部から上方に折り曲げられた上フランジ96、底壁100の前部から下方に折り曲げられた下フランジ97、後壁101に形成された位置決め孔102、上フランジ96及び下フランジ97に形成された位置決め突起103及び取付孔104を備える。尚、係合片95,位置決め孔102,位置決め突起103及び取付孔104は図柄表示機構1毎に対応して設けられている。
【0022】
そして、図柄表示機構1が装置躯体92の前方開放側から装置躯体92の内部に挿入され、図柄表示機構1の下前機構取付部71bおよび上前機構取付部71dが装置躯体92の下フランジ97及び上フランジ96の前側に配置され、下フランジ97及び上フランジ96に設けられた位置決め突起103,103と下機構取付部71bおよび上前機構取付部71dに形成された位置決め孔71g,71gとが互いに嵌め込まれ、機構本体71の上後機構取付部71eが装置躯体92の係合片95と上壁93との間に嵌め込まれ、さらに、後方機構位置決め突起部71x,71xが装置躯体92の後壁101に形成された位置決め孔102,102に嵌め込まれた状態で、取付孔71h,104を介して下機構取付部71bおよび上前機構取付部71dを止ねじ105で上フランジ96および下フランジ97に締結することによって、3個の図柄表示機構1が装置躯体92に並設状態に取り付けられる。尚、誤差吸収のため位置決め孔71g,71gのうちの1つを図2に示すように長孔にしてもよい。また、機構本体71と対象形に形成された側壁99が機構本体71と同様に装置躯体92に取り付けられる。これによって、機構本体71と装置躯体92および側壁99で囲まれた前方開放状の空間に3個の図柄表示機構1の図柄表示体2が並設配置された回胴表示装置となる。尚、バックライト機構200を設け、このバックライト機構200で図柄表示体2の内側面2a側から図柄4に光を投射することにより、遊技者は光で照らされた図柄4を回胴表示装置の前方に配置される図外のガラス等の透視性パネルを介して視認できる。
【0023】
実施形態によれば、機構本体71は、上下に取付部71d,71b(着脱部)を備え、この取付部71d,71bを介して機構本体71を装置躯体92に対して独立して装置躯体92の前方開放側から着脱できるので、装置躯体92に対する図柄表示機構1の組付作業及び解体作業が容易になる。また、補修,リサイクル,持ち運び等が容易となる。
また、板状ベース71Aはモータ31等の駆動源,駆動輪11,従動輪21,図柄表示体2が取り付けられる側とは反対側の面、即ち、反取付側712を平坦構造に構成したので、図柄表示機構1を装置躯体92に対して着脱する際に隣接する図柄表示機構1との間での衝突を極力抑えることができて図柄表示機構1の着脱を容易にできるとともに、回胴表示装置の横幅を小さくできる。
また、機構本体71は前縁710が折曲のない端面形状の板状ベース71Aを備えるので、回胴表示装置の横幅を小さくできる。
また、上前機構取付部71dを板状ベース71Aの上端71tより上方に設け、下前機構取付部71bを板状ベース71Aの下端71uより下方に設けたので、図柄表示体2が収納される上下スペースを大きく取れる。よって、回胴表示装置の高さを低くできる。
従って、実施形態によれば、図柄表示体2の図柄4を大きくできて、かつ、回胴表示装置の小型化が図れる。
また、上下の取付部71d,71bには位置決め孔71g,71gを備え、装置躯体92の上下フランジ96,97には位置決め突起103,103を備えるので、位置決めが容易になり、さらに組付作業が容易になる。
また、上後機構位決め取付部71eと係合片95との係合により位置決めが容易になり、また、機構本体71と装置躯体92とを結合できるので、機構本体71の強度を向上できる。
また、後方機構位置決め突起部71xと位置決め孔102との係合により位置決めが容易になり、また、機構本体71の横振れを防止できる。
【0024】
尚、実施形態では、ベルトタイプの回胴表示装置を例にして説明したが、特許文献2のようなドラムタイプの回胴表示装置にも適用でき、上記と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による回胴表示装置の図柄表示機構を示す分解斜視図。
【図2】装置躯体に対する図柄表示機構の取付態様を前側から示す斜視図。
【図3】装置躯体に対する図柄表示機構の取付態様を後側から示す斜視図。
【図4】装置躯体に対する図柄表示機構の取付状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 図柄表示機構、2 図柄表示体、31 ステップモータ(モータ)、
71 機構本体、71A 板状ベース、71b 下前機構取付部(下着脱部)、
71d 上前機構取付部(上着脱部)、71t 板状ベースの上端、
71u 板状ベースの下端、92 装置躯体、
710 板状ベースの前縁、712 板状ベースの反取付側(反対側の面)。
Claims (4)
- 機構本体に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体を備えた図柄表示機構が前方開放の装置躯体内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体は着脱部を備え、着脱部で機構本体が装置躯体に対して独立して装置躯体の前方開放側から着脱可能に構成されたことを特徴とする回胴表示装置。
- 機構本体に取付けられた駆動源で回転駆動する図柄表示体を備えた図柄表示機構が前方開放の装置躯体内に複数並設されて成る回胴表示装置において、機構本体は前後上下方向に延長する板状ベースに着脱部を備え、着脱部で機構本体が装置躯体に対して独立して装置躯体の前方開放側から着脱可能に構成され、板状ベースは駆動源や図柄表示体が取り付けられる側とは反対側の面を平坦構造に構成したことを特徴とする回胴表示装置。
- 機構本体は前縁が折曲のない端面形状である前後上下方向に延長する板状ベースを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回胴表示装置。
- 板状ベースの上端より上方に上着脱部が設けられ、板状ベースの下端より下方に下着脱部が設けられたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の回胴表示装置。
Priority Applications (1)
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JP2002351417A JP2004180926A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 回胴表示装置 |
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JP2002351417A JP2004180926A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 回胴表示装置 |
Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008220433A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Toyomaru Industry Co Ltd | パチンコ機 |
-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351417A patent/JP2004180926A/ja active Pending
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JP2008220433A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Toyomaru Industry Co Ltd | パチンコ機 |
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