JP2004180528A - 両軸受リールのレベルワインド機構 - Google Patents

両軸受リールのレベルワインド機構 Download PDF

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昌一 野村
Yuzo Kawabe
雄三 川辺
Hiroaki Kuriyama
博明 栗山
Hirokazu Hirayama
広和 平山
Kazuto Yamamoto
和人 山本
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Abstract

【課題】釣り糸放出側でのキャップ部材への糸絡みを可及的に防止する。
【解決手段】レベルワインド機構40は、螺軸42と、釣り糸案内部43と、ガイド機構44と、糸絡み防止部45を備えている。釣り糸案内部は先端が螺旋状溝に係合する係合部材55、スプールから放出される釣り糸を挿通可能な釣り糸挿通部56及び内部に係合部材を収納する部材収納部57を有する本体部材54、並びに部材収納部の一部を外方から覆うように本体部材にねじ込み固定される有底筒状のキャップ部材58を含んでいる。糸絡み防止部45は、釣り糸放出側でキャップ部材の底部に釣り糸の直径より狭い間隔で近接して第1方向に沿って配置されたものである。キャップ部材の底部には、キャップ部材を回すために他の部分より凹んだ工具係止部58aが形成され、工具係止部の第1方向の両端には他の部分と面一の壁部58bが形成されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レベルワインド機構、特に、リール本体に回転自在に装着されたスプールの少なくとも糸巻取方向の回転に連動してスプールが装着されたスプール軸と平行な第1方向に釣り糸を往復移動させる両軸受リールのレベルワインド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、両軸受リールにおけるレベルワインド機構は、スプールに釣り糸を均一に巻き付けるために設けられた機構である。従来のレベルワインド機構は、スプール軸と平行に配置された螺軸と、螺軸に係合して螺軸方向に往復移動する釣り糸案内部と、釣り糸案内部を螺軸に沿って案内する案内機構とを有している(特許文献1参照)。
【0003】
螺軸は少なくともスプールの糸巻取方向の回転に連動して回転する。螺軸の外周面には交差する螺旋状溝が形成されている。釣り糸案内部は、螺軸の径方向に沿って配置され先端が螺旋状溝に係合する係合部材と、係合部材を収納する本体部材と、キャップ部材とを有している。本体部材は、スプールから放出される釣り糸を挿通可能な釣り糸挿通部と、径方向外方に突出し内部に係合部材を収納する部材収納部を有している。係合部材は部材収納部に径方向の軸回りに回動自在に装着されている。キャップ部材は、部材収納部の一部を外方から覆うように本体部材にねじ込み固定される有底筒状の部材ある。キャップ部材は、本体部材にねじ込まれて係合部材を部材装着部に装着するために設けられている。キャップ部材の底面には、ドライバーなどの工具によりキャップ部材を回すための工具係止溝が底面の両端にわたって形成されている。案内機構は、スプール軸と平行に配置されたガイド軸を有している。
【0004】
この種のレベルワインド機構では、たとえばハンドルの回転又はスプールの回転により螺軸を回転させることにより、螺旋状溝に係合する係合部材の作用により案内機構に案内された釣り糸案内部が螺軸方向に往復移動する。これにより、釣り糸挿通部を挿通した釣り糸がスプールに均一に巻き付けられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−023600号公報(図3参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、たとえば完全ふかせ釣りのように釣り糸にあまり張力を作用させない釣りを行う場合、釣り糸挿通部の糸放出側で張力がなくなると、釣り糸が部材装着部にねじ込まれたキャップ部材に絡みつくおそれがある。このような糸絡みは腰が弱いより糸を使用したいわゆるPEラインと呼ばれる釣り糸の場合に特に生じやすい。また、フロロカーボン製の釣り糸のように腰が強い釣り糸でも思わぬ形で釣り糸が曲がってキャップ部材に巻き付くことがある。
【0007】
すなわち、部材装着部は径方向外方に突出しているため、部材装着部を覆うキャップ部材も径方向外方に突出することになる。このような突出部分に釣り糸が回り込むと釣り糸が絡みやすくなる。しかも、キャップ部材はねじ込まれているため、部材収納部との間に段差が生じやすい。このため、段差部分に釣り糸が回り込むと段差に引っ掛かった釣り糸がより外れにくくなる。
【0008】
本発明の課題は、両軸受リールのレベルワインド機構において、釣り糸放出側でのキャップ部材への糸絡みを可及的に防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールのレベルワインド機構は、リール本体に回転自在に装着されたスプールの少なくとも糸巻取方向の回転に連動してスプールが装着されたスプール軸と平行な第1方向に釣り糸を往復移動させる機構であって、螺軸と、釣り糸案内部と、案内手段と、糸絡み防止手段とを備えている。螺軸は、外周面に交差する螺旋状溝が形成され、第1方向に沿って配置されリール本体に回転自在に装着され、スプールの少なくとも糸巻取方向の回転に連動して回転する軸である。釣り糸案内部は、螺軸の径方向に沿って配置され先端が螺旋状溝に係合する係合部材、スプールから放出される釣り糸を挿通可能な釣り糸挿通部及び一部が径方向外方に突出し内部に係合部材を収納する部材収納部を有する本体部材、並びに部材収納部の一部を外方から覆うように本体部材にねじ込み固定される有底筒状のキャップ部材を含んでいる。案内手段は、釣り糸案内部を第1方向に沿って案内するものである。糸絡み防止手段は、釣り糸放出側でキャップ部材の底部に釣り糸の直径より狭い間隔で近接して第1方向に沿って配置されたものである。キャップ部材の底部には、キャップ部材を回すために他の部分より凹んだ工具係止部が形成され、工具係止部の第1方向の両端には他の部分と面一の壁部が形成されている。
【0010】
この両軸受リールのレベルワインド機構では、スプールから放出される釣り糸は釣り糸挿通部を通ってリール外部に導かれる。釣り糸に張力があまり作用しない釣りをおこなって、糸ふけが生じ釣り糸がたるむことがある。ここでは、釣り糸がたるんでキャップ部材の近傍に近づこうとしても、糸絡み防止手段がキャップ部材の底部に釣り糸の直径より狭い間隔で近接して第1方向に沿って配置されているので、釣り糸案内部が第1方向のどの位置に移動しても、たるんだ釣り糸はキャップ部材に近づきにくくなる。また、キャップ部材の工具係止部の第1方向の両端部には他の部分の面一の壁部が形成されているので、キャップ部材の底部に接触しても工具係止部にも引っ掛かりにくくなる。このため、釣り糸放出側でのキャップ部材への糸絡みを可及的に防止できる。
【0011】
発明2に係る両軸受リールのレベルワインド機構は、発明1に記載の機構において、工具係止部は、底部に前記第1方向と交差する方向に両端にわたって形成された直線状の凹溝である。この場合には、工具係止部を直線的な凹溝で構成しても凹溝が第1方向と交差するため、第1方向の両端には壁部が形成されることになる。このため、マイナスドライバーなどを使用して回しやすくかつ形状も容易で安価な工具係止部を形成しても糸絡みが生じにくくなる。
【0012】
発明3に係る両軸受リールのレベルワインド機構は、発明1又は2に記載の機構において、糸絡み防止手段は、第1方向に沿ってリール本体に着脱自在に装着された棒状部材である。この場合には、棒状部材を第1方向に沿って配置することにより簡素な構成で糸絡みを防止できる。
発明4に係る両軸受リールのレベルワインド機構は、発明1又は2に記載の機構において、糸絡み防止手段は、第1方向に沿ってリール本体に一体形成された板状のリブである。この場合には、リール本体に一体形成されたリブにより部材を追加することなく簡素な構成で糸絡みを防止できる。
【0013】
発明5に係る両軸受リールのレベルワインド機構は、発明1から4のいずれかに記載の機構において、釣り糸案内部には、螺軸が貫通する螺軸挿通孔と、螺軸貫通孔と釣り糸挿通部との間に螺軸貫通孔と並行に配置された断面が円形の第1ガイド孔と、螺軸貫通孔を挟んで部材収納部と対向して配置され断面がC字状の第2ガイド孔とが形成され、案内手段は、第1ガイド孔を貫通してリール本体に両端が固定された第1ガイド部材と、第2ガイド孔を貫通して釣り挿通部側で螺軸を覆うように配置され両端がリール本体に固定された断面がC字状の第1ガイド部材とを有する。この場合には、断面がC字状の第2ガイド部材により螺軸の釣り糸挿通側を覆うようにしているので、釣り糸案内部をスムーズに案内できると共に螺軸に釣り糸が絡みにくい。
【0014】
発明6に係る両軸受リールのレベルワインド機構は、発明1から5のいずれかに記載の機構において、釣り糸放出側と逆側でキャップ部材の外周面に近接可能に第1方向に沿って配置され釣り糸案内部の前記螺軸回りの回動を防止する補強部材をさらに備える。この場合には、釣り糸案内部が螺軸回りに回動しにくくなるので、糸絡み防止手段を釣り糸案内部に近接して配置しても釣り糸案内部が糸絡み防止手段に接触しにくくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の上部に装着されたカウンター部4と、リール本体1の側部に配置されたハンドル部2と、リール本体1の内部に装着されたスプール10とを備えている。
【0016】
リール本体1は、左右1対の第1側板7a及び第2側板7b及び両側板7a,7bを互いに連結する図示しない複数の連結部によって構成されたフレーム7と、フレーム7の左右をそれぞれ覆う左右の第1側カバー8a及び第2側カバー8bとを有している。第2側板7bには、クラッチオンにするためのクラッチオンレバー14とクラッチオフするためのクラッチオフレバー15が取り付けられており、このクラッチオンレバー14及びクラッチオフレバー15を揺動させると、ハンドル部2からスプール10への回転力を伝達・遮断することができる。リール本体1の下部には、前後方向に延びる竿取付脚部9が設けられている。この竿取付脚部9には釣竿装着面9aが形成され、釣竿装着面9aに釣竿が装着される。
【0017】
リール本体の前部には、図2及び図4に示すように、後述するレベルワインド機構40をガードするレベルワインドカバー51が装着されている。レベルワインドカバー51には、後述するスプール軸11と平行な第1方向に長い開口51aが形成されており、そこから釣り糸が釣り竿に設けられたガイドに導出される。
【0018】
カウンター部4は、図1および図2に示すように、リール本体1の前部上面に取り付けられている。カウンター部4には、仕掛けの水深や棚位置を水面からと底からとの2つの基準で表示する表示面5aを有する表示部5と、表示部5の側部に並べて配置されたスイッチ操作部6とが設けられている。表示面5aは、7セグメントで表示する方式の液晶となっている。このカウンター部4は、図3に示すように、前方側が上方になるように傾斜している。このとき、釣竿装着面9aと表示面5aとのなす角度である傾斜角度αは、5度以上20度未満の範囲になるように設定される。
【0019】
ハンドル部2は、図1および図2に示すように、リール本体1の右側方に配置され、釣竿の中心軸にくい違う軸回りに回転自在になっている。
スプール10は、図2及び図4に示すように、両側板7a,7b間に配置されており、ハンドル部2の回転軸と平行に配置されたスプール軸11に固定されている。スプール軸11は、リール本体1に回転自在に装着され、ハンドル部2の回転がクラッチ機構(図示せず)を介してスプール10に伝達される。このスプール10の外周に釣り糸を均一に巻き取るために、レベルワインド機構40がリール本体1の内部に設けられている。
【0020】
レベルワインド機構40は、スプールの回転に連動してスプール軸11と平行な第1方向に釣り糸を往復移動させるものである。レベルワインド機構40は、図4及び図5に示すように、第1方向(図4紙面直交方向、図5上下方向)に沿って配置された螺軸42と、釣り糸が挿通される釣り糸案内部43と、釣り糸案内部43を第1方向に案内するガイド機構44と、糸絡み防止部45と、補強部材46とを備えている。
【0021】
螺軸42は、リール本体1の両側板7a,7bに回転自在に装着されている。螺軸42の外周面には、交差する螺旋状溝42aが形成されている。螺軸42は、図示しない連動機構によりスプール軸11と連結されており、スプール10の糸繰り出し方向と糸巻取方向の両方向の回転に連動して回転する。
釣り糸案内部43は、螺軸42の径方向に沿って配置され先端が螺旋状溝42aに係合する係合部材55と、係合部材55を収納する本体部材54と、本体部材54に装着されたキャップ部材58とを有している。
【0022】
係合部材55は、おおむね円柱状の部材であり、先端に螺旋状溝42aに係合するように先端が円弧状に凹んだ板状の係合突起55aを有している。係合部材55は、本体部材54に径方向に沿う軸回りに回動自在に装着されている。
本体部材54は、スプール10から放出される釣り糸を挿通可能な釣り糸挿通部56と、一部が螺軸42の径方向外方に突出し内部に係合部材55を収納する筒状の部材収納部57とを有している。釣り糸挿通部56には、釣り糸を案内する長円形の開口を有する、たとえばセラミック製のガイドリング56aが装着されている。部材収納部57は、円柱状の収納空間57aを有しており、そこに係合部材55が所定の範囲で回動自在に装着されている。部材収納部57の突出部分の外周面には、キャップ部材58がねじ込まれる雄ねじ部57bが形成されている。
【0023】
本体部材54には、螺軸42が貫通する断面円形の螺軸貫通孔54aと、ガイド機構44の後述するガイド筒61が貫通するガイド筒貫通孔54bと、後述するガイド軸62が貫通する断面円形のガイド軸貫通孔54cとが形成されている。ガイド筒貫通孔54bは、部材収納部57と螺軸42を挟んで対向する側を中心に螺軸42を囲むように断面C字状に形成されている。ガイド軸貫通孔54cは、釣り糸挿通部56とガイド筒貫通孔54bとの間に形成されている。
【0024】
キャップ部材58は、部材収納部57の突出部分を外方から覆うように本体部材54の雄ねじ部57bにねじ込み固定される有底筒状の部材である。キャップ部材58の底部外面には、図5に示すように、キャップ部材58を回すために他の部分より凹んだ工具係止部58aが形成されている。工具係止部58aは、第1方向と交差する方向に両端にわたって形成された直線状の凹溝で構成されている。したがって、工具係止部の第1方向の両端には他の部分と面一の壁部58bが形成されている。
【0025】
ガイド機構44は、図4に示すように、第1側板7aおよび第2側板7bの間に両端が固定されたガイド筒61と、ガイド筒61の上方で第1側板7aおよび第2側板7bの間に両端が固定されたガイド軸62とを有している。ガイド筒61は、釣り糸挿通部56側で螺軸42を覆うように形成されたC字状断面の部材である。これにより、螺軸42に釣り糸が絡むのを防止できる。ガイド筒61は、ガイド筒貫通孔54bを、ガイド軸62は、ガイド軸貫通孔54cでそれぞれ本体部材54を貫通して、釣り糸案内部43を第1方向に案内する。
【0026】
糸絡み防止部45は、キャップ部材58に釣り糸が絡みつくのを防止するためのものである。糸絡み防止部45は、第1側板7aおよび第2側板7bの間に両端が着脱自在に固定された、たとえば金属製の棒状部材で構成されている。糸絡み防止部45は、釣り糸放出側でキャップ部材58の底部に釣り糸の直径より狭い間隔で近接して第1方向に沿って配置されている。
【0027】
補強部材46は、釣り糸案内部43の前記螺軸回りの回動を防止するための部材である。補強部材46は、第1側板7aおよび第2側板7bの間に両端が自在に固定された、たとえば金属製の棒状部材であり、釣り糸放出側と逆側でキャップ部材58の外周面に近接可能に第1方向に沿って配置されている。
次に、この両軸受リールの動作を説明する。
【0028】
クラッチオンレバー14によりクラッチオンにしてハンドル部2からスプール10への回転力の伝達可能にした状態でハンドル部2を操作すると、ハンドル部2の回転に応じて、スプール10が回転するとともに、スプール10の回転に連動してレベルワインド機構40も動作し、釣り糸挿通部56から案内される釣り糸が、スプール3の外周に前後方向に均一に巻き取られる。
【0029】
また、クラッチオフレバー15によりクラッチオフ状態にしてハンドル部2からスプール10への回転力が伝達されないようにすると、スプール10がハンドル部2とは独立に自由回転可能となり、釣り糸に取り付けられた仕掛けの重みによって釣り糸は前方に繰り出される。このときにも、スプール10の回転に連動してレベルワインド機構40も動作し、釣り糸がスムーズに釣り糸挿通部56及び開口51aを通ってリール外部に繰り出される。
【0030】
釣り糸を巻き取るときや繰り出すときや仕掛けを流しているときなどに、釣り糸に作用する張力が弱くなったとき、レベルワインドカバー51の開口51aと釣り糸挿通部56との間で釣り糸がたるんで入り込むことがある。このような場合にも、入り込んだ釣り糸がキャップ部材58の近傍に近づこうとしても、糸絡み防止部45がキャップ部材58の底部に釣り糸の直径より狭い間隔で近接して第1方向に沿って配置されているので、釣り糸案内部43が第1方向のどの位置に移動しても、たるんだ釣り糸はキャップ部材58に近づきにくくなる。また、キャップ部材の工具係止部58aの第1方向の両端部には他の部分の面一の壁部58bが形成されているので、キャップ部材58の底部に接触しても工具係止部58aにも引っ掛かりにくくなる。このため、釣り糸放出側でのキャップ部材58への糸絡みを可及的に防止できる。
【0031】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、糸絡み防止部を棒状部材で構成したが、糸絡み防止部をリール本体1と一体形成してもよい。図6及び図7において、レベルワインドカバー51には、糸絡み防止部145を構成するリブが、レベルワインドカバー51からキャップ部材58の底部に近接して重なり合うように一体に形成されている。このリブで構成された糸絡み防止部145とキャップ部材58の底部との間隔は釣り糸の直径よりも小さい。このような糸絡み防止部145によっても、キャップ部材58への糸絡みを防止できる。なお、糸絡み防止部145の第1方向の中央部には、キャップ部材58を着脱するための半円状の切り欠き部153が設けられている。
【0032】
(b)釣り糸がキャップ部材58に絡みにくくするために、糸絡み防止部45の表面や釣り糸係止部145の上側面やキャップ部材58の表面に撥水層を形成してもよい。
(c)前記実施形態では、キャップ部材58の底部の両端にわたり形成された凹溝で工具係止部を構成したが、両端に至る手前まで凹溝で形成して第1方向の両端部に壁部を形成してもよい。また、六角穴や複数の丸孔などにより工具係止部を構成してもよい。
【0033】
(d)前記実施形態では、糸絡み防止部を、金属製の棒状部材やリール本体1と一体形成されたリブで構成したが、糸絡み防止部の形状や材質は前記実施形態で限定されない。
(e)前記実施形態では、スプール10の両方向の回転に連動して螺軸42を回転させているが、スプール10の糸巻き取り方向の回転にのみ連動して螺軸42を回転させてもよい。
【0034】
(f)前記実施形態では、カウンター部を有する手巻きの両軸受リールのレベルワインド機構を例に本発明を説明したが、電動リールやカウンター部を有さない手巻きのベイトキャスティングリールなど、すべての両軸受リールのレベルワインド機構に本発明を適用できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、釣り糸がたるんでキャップ部材の近傍に近づこうとしても、糸絡み防止手段がキャップ部材の底部に釣り糸の直径より狭い間隔で近接可能に第1方向に沿って配置されているので、釣り糸案内部が第1方向のどの位置に移動しても、たるんだ釣り糸はキャップ部材に近づきにくくなる。また、キャップ部材の工具係止部の第1方向の両端部には他の部分の面一の壁部が形成されているので、キャップ部材の底部に接触しても工具係止部にも引っ掛かりにくくなる。このため、釣り糸放出側でのキャップ部材への糸絡みを可及的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。
【図2】前記両軸受リールの平面図。
【図3】前記両軸受リールの側面図。
【図4】前記両軸受リールの断面図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】他の実施形態の図4に相当する図。
【図7】他の実施形態の図5に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体
10 スプール
11 スプール軸
40 レベルワインド機構
42 螺軸
42a 螺旋状溝
43 釣り糸案内部
44 ガイド機構
45,145 糸絡み防止部
46 補強部材
54 本体部材
54a 螺軸貫通孔
54b ガイド筒貫通孔
54c ガイド軸貫通孔
55 係合部材
56 釣り糸挿通部
57 部材収納部
58 キャップ部材
58a 工具係止部
58b 壁部
61 ガイド筒
62 ガイド軸

Claims (6)

  1. リール本体に回転自在に装着されたスプールの少なくとも糸巻取方向の回転に連動して前記スプールが装着されたスプール軸と平行な第1方向に釣り糸を往復移動させる両軸受リールのレベルワインド機構であって、
    外周面に交差する螺旋状溝が形成され、前記第1方向に沿って配置され前記リール本体に回転自在に装着され、前記スプールの少なくとも糸巻取方向の回転に連動して回転する螺軸と、
    前記螺軸の径方向に沿って配置され先端が前記螺旋状溝に係合する係合部材、前記スプールから放出される釣り糸を挿通可能な釣り糸挿通部及び一部が前記径方向外方に突出し内部に前記係合部材を収納する部材収納部を有する本体部材、並びに前記部材収納部の一部を外方から覆うように前記本体部材にねじ込み固定される有底筒状のキャップ部材を含む釣り糸案内部と、
    前記釣り糸案内部を前記第1方向に沿って案内する案内手段と、
    前記釣り糸放出側で前記キャップ部材の底部に前記釣り糸の直径より狭い間隔で近接して前記第1方向に沿って配置された糸絡み防止手段とを備え、
    前記キャップ部材の底部には、前記キャップ部材を回すために他の部分より凹んだ工具係止部が形成され、前記工具係止部の前記第1方向の両端には前記他の部分と面一の壁部が形成されている、両軸受リールのレベルワインド機構。
  2. 前記工具係止部は、前記底部に前記第1方向と交差する方向に両端にわたって形成された直線状の凹溝である、請求項1に記載の両軸受リールのレベルワインド機構。
  3. 前記糸絡み防止手段は、前記第1方向に沿って前記リール本体に着脱自在に装着された棒状部材である、請求項1又は2に記載の両軸受リールのレベルワインド機構。
  4. 前記糸絡み防止手段は、前記第1方向に沿ってリール本体に一体形成された板状のリブである、請求項1又は2に記載の両軸受リールのレベルワインド機構。
  5. 前記釣り糸案内部には、前記螺軸が貫通する螺軸挿通孔と、前記螺軸貫通孔と前記釣り糸挿通部との間に前記螺軸貫通孔と並行に配置された断面が円形の第1ガイド孔と、前記螺軸貫通孔を挟んで前記部材収納部と対向して配置され断面がC字状の第2ガイド孔とが形成され、
    前記案内手段は、
    前記第1ガイド孔を貫通して前記リール本体に両端が固定された第1ガイド部材と、
    前記第2ガイド孔を貫通して前記釣り挿通部側で前記螺軸を覆うように配置され両端が前記リール本体に固定された断面がC字状の第1ガイド部材とを有する、請求項1から4のいずれかに記載の両軸受リールのレベルワインド機構。
  6. 前記釣り糸放出側と逆側で前記キャップ部材の外周面に近接可能に前記第1方向に沿って配置され前記釣り糸案内部の前記螺軸回りの回動を防止する補強部材をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の両軸受リールのレベルワインド機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013121340A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Globeride Inc 魚釣用電動リール

Cited By (1)

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JP2013121340A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Globeride Inc 魚釣用電動リール

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