JP2004180118A - 送信装置および送信方法 - Google Patents

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Yoshiharu Osaki
吉晴 大崎
Hideki Kanemoto
英樹 金本
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Abstract

【課題】基地局装置の送信電力を均一化し、パケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防ぐこと。
【解決手段】ダミービット生成器101は、各ユーザ宛のパケットデータに対して直交性を有するダミービットを生成する。切替え器102−1〜102−mは、送信するパケットデータをスケジューリング結果に基づいて選択する。また、切替え器102−1〜102−mは、送信するパケットデータが無い場合にはダミービットを選択する。拡散器103−1〜103−mは、切替え器102−1〜102−mから出力されたパケットデータあるいはダミービットに対して各共通チャネル固有の拡散符号を乗算する。変調器104−1〜104−mは、拡散器103−1〜103−mから出力された拡散信号を変調する。加算器105は、変調器104−1〜104−mから出力された変調信号を加算する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムの基地局装置に搭載される送信装置及び送信方法に関するもので、特に、符号分割多元接続(CDMA:Code Division MultipleAccess)方式において共通チャネルにパケットデータを多重して送信する際の送信装置及び送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CDMA方式において共通チャネルを使ってパケットデータを下り回線で伝送する方式が提案されている。この方式では、伝送効率を高めるために、スケジューリング技術及び適応変調技術が用いられている。
【0003】
スケジューリング技術とは、基地局装置がタイムスロット毎に下り高速パケットの送信先となる通信端末装置(以下、「送信先装置」という)を設定し、送信先装置に送信するパケットデータを割り当てる技術である。また、適応変調技術とは、パケットデータを送信する通信端末装置の伝搬路の状態に応じて適応的にMCS(Modulation and Coding Scheme)選択すなわち変調方式、符号化率及びコード多重数の決定を行う技術である。
【0004】
この方式において、基地局装置は、各通信端末装置から送信された下り回線状態の報告値に基づいて、最も回線品質が良い通信端末装置を送信先装置として、各タイムスロットにその送信先装置へのパケットデータを割り当てる。そして、基地局装置は、スケジューリング結果を示す情報及びスケジューリングにより定めた方式でパケットを誤り訂正符号化及び変調して送信先装置に送信する。
【0005】
図9は、スケジューリングの結果、割り当てられたパケットデータと送信電力との関係の一例を示す図である。図9において、横軸は時間、縦軸は送信電力であり、基地局装置は、4つの共通チャネル(#1〜#4)を有し、3ユーザ(a、b、c)に対してパケット伝送を行っているものとする。
【0006】
パケット伝送では、全ての共通チャネルにおいて常にパケットデータを送信するとは限らず、パケットデータの総送信電力は時間的に変動する。例えば、図9において、タイムスロットT3の総送信電力は「4」であり、次のタイムスロットT4の総送信電力は「0」である。
【0007】
ここで、パケットデータの総送信電力が時間的に変動すると、他セルへの干渉電力が変動し、ユーザ端末での受信品質、特に、送信電力制御によって適正な送信電力に制御されている通信チャネルの受信品質を大きく劣化させる要因となる。
【0008】
同様に、マルチパス環境においては、パケットデータの総送信電力が時間的に変動すると、自セルへの干渉電力が変動することになり、パケット伝送を行う共通チャネル以外のチャネル、特に個別の通信チャネルの通信品質を大きく劣化させる要因となる。
【0009】
また、各ユーザ端末が当該基地局装置からの受信品質を測定・報告し、基地局装置が各ユーザ端末から報告された受信品質に基づいてスケジューリングを行う場合、▲1▼周辺セルからの干渉電力が増大し受信品質が劣化してしまいユーザ端末においてパケットを受信することができない、▲2▼受信することができたときでも受信品質が報告したときより良化している場合に本来可能なスループットよりも小さくなっている、等によってスループットの低下が発生する。
【0010】
【非特許文献1】
”3GPP TS 25.211 V5.1.0(2002−06)”
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、パケット伝送システムでは、パケットデータの総送信電力の時間的変動により、周辺セルからの干渉電力の変動や自セル干渉の変動が発生するためパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を引き起こすという問題がある。
【0012】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、パケット伝送システムにおいて、周辺セルからの干渉電力の変動や自セル干渉の変動の発生を抑制し、パケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することのできる送信装置及び送信方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の送信装置は、共通チャネルでパケットデータを送信する送信装置であって、ダミービットを生成するダミービット生成手段と、送信するパケットデータが無い場合に前記ダミービットを送信するダミービット送信手段と、を具備する構成を採る。
【0014】
本発明の送信装置における前記ダミービット送信手段は、スケジューリング結果に基づいてパケットデータあるいは前記ダミービットのいずれかをチャネルごとに選択する切替え手段と、前記切替え手段で選択された各データをチャネルごとに拡散する拡散手段と、拡散後の信号を多重する加算手段と、を具備する構成を採る。
【0015】
これらの構成によれば、送信するパケットデータが無いときにダミービットをパケットデータの代わりに送出して送信電力を一定化することができるので、送信するパケットデータの有無によって発生する時間的な送信電力の変動を無くすことができ、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0016】
本発明の送信装置は、個別チャネルで各ユーザ宛のデータを送信し、共通チャネルでパケットデータを送信する送信装置であって、ダミービットを生成するダミービット生成手段と、総送信電力が一定となるように前記ダミービットを拡散した信号の送信電力を制御する送信電力制御手段と、前記個別チャネルの信号、前記共通チャネルの信号及び前記送信電力制御手段の出力信号を多重する加算手段とを具備する構成を採る。
【0017】
本発明の送信装置における前記送信電力制御手段は、前記ダミービットを拡散した信号の送信電力を、総送信電力の最大値から前記個別チャネル全ての送信電力及び前記共通チャネル全ての送信電力を減算した値になるように制御する構成を採る。
【0018】
これらの構成によれば、空チャネルを使って送信電力を制御したダミービット信号を送出することにより、総送信電力を一定に保っているため、周辺セルからの干渉電力の変動や自セル干渉の変動が無くすことができ、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0019】
本発明の送信装置における前記送信電力制御手段は、前記ダミービットを拡散した信号の送信電力を、所定の上限値から前記個別チャネル全ての送信電力及び前記共通チャネル全ての送信電力を減算した値になるように制御する構成をとる。
【0020】
この構成によれば、総送信電力の変動を低減し、かつ、全体として送信電力を低減することができるので、各端末装置にとっての干渉電力を削減することができるとともに、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0021】
本発明の送信装置における前記送信電力制御手段は、前記上限値を可変制御する構成をとる。
【0022】
この構成により、急激な送信電力変動の防止と干渉電力の削減を行うことができる。
【0023】
本発明の送信装置における前記送信電力制御手段は、ダミービットを送信するか否かに基づいて次のパケットデータ送信時の上限値を制御する構成をとる。
【0024】
この構成により、ダミービットを送信し続ける場合(パケットデータの送信が継続的に無い場合)に総送信電力の上限値を小さくすることができ、干渉電力をさらに削減することできる。また、パケットデータを送信して総送信電力が増加する場合も、急激な干渉電力の増加を抑制することができる。
【0025】
本発明の送信装置における前記送信電力制御手段は、バッファ内に蓄積されたパケットデータ量に基づいて前記上限値を制御する構成をとる。
【0026】
この構成により、送信するデータ量の増加/減少に対して、総送信電力を徐々に増加/減少させることができ、急激な送信電力変動の防止と干渉電力の削減を行うことができる。
【0027】
本発明の基地局装置は、上記いずれかの送信装置を具備する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、送信するパケットデータが無いときにも基地局装置の送信電力を一定化することで、送信するパケットデータの有無によって発生する基地局装置の送信電力変動を無くすことができ、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0029】
本発明の基地局装置は、上位装置の指示により、上記いずれかの送信装置に対して、ダミービット送出の動作開始・動作停止や上限値および上限値制御のパラメータを制御する構成を採る。
【0030】
本発明の上位装置は、上記基地局装置に対して、ダミービット送出の動作開始・動作停止や上限値および上限値制御のパラメータを指示・制御する構成を採る。
【0031】
これらの構成によれば、基地局装置間の動作を連携させることができ、複数の基地局装置がサービスするエリアにおいて他の基地局装置からの干渉電力を最適化させることができる。
【0032】
本発明の送信方法は、共通チャネルを用いてパケットデータを伝送する基地局装置の送信方法であって、送信するパケットデータが無い場合にダミービットを送信し、総送信電力を一定にする方法をとる。
【0033】
本発明の送信方法は、ダミービットを生成する工程と、スケジューリング結果に基づいてパケットデータあるいは前記ダミービットのいずれかをチャネルごとに選択する工程と、選択された各データをチャネルごとに拡散する工程と、拡散後の信号を多重する工程と、を具備する方法をとる。
【0034】
これらの方法によれば、送信するパケットデータが無いときにも基地局装置の送信電力を一定化することで、送信するパケットデータの有無によって発生する基地局装置の送信電力変動を無くすことができ、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、HSDPA等のパケット伝送システムにおいて、共通チャネルで送信するパケットデータがない場合にダミービット(擬似雑音信号)を送信することにより当該セルからの送信電力を均一化することである。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、基地局装置が有する共通チャネル数をm、基地局装置がパケット伝送を行うユーザ端末数をnとする(m、nは自然数)。
【0037】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る共通チャネル送信装置の構成を示すブロック図である。図1に示す共通チャネル送信装置は、ダミービット生成器101と、切替え器102−1〜102−mと、拡散器103−1〜103−mと、変調器104−1〜104−mと、加算器105と、ミキサ106と、電力増幅器107と、アンテナ108とから主に構成される。
【0038】
ダミービット生成器101は、各ユーザ宛のパケットデータに対して直交性を有するダミービットを生成し、切替え器102−1〜102−mに出力する。なお、ダミービットはPN(Pseudo Noise)パターン等のランダムなパターンを用い、共通チャネル毎に異なるパターンを使用する。
【0039】
切替え器102−1〜102−mは、共通チャネル数分用意され、スケジューリング結果を示す信号(以下、「スケジューリング信号」という)に基づいて、各ユーザ宛のパケットデータの中から送信先(スケジューリングによって選択されたユーザ)宛のものを選択し、対応する拡散器103−1〜103−mに出力する。例えば、スケジューリングによって共通チャネル#i(i=1〜m)においてユーザ#j(j=1〜n)が選択されたとすると、切替え器102−iは、パケットデータ#i,jを拡散器103−iに出力する。また、切替え器102−1〜102−mは、送信するパケットデータが無い場合にはダミービットを、対応する拡散器103−1〜103−mに出力する。
【0040】
拡散器103−1〜103−mは、共通チャネル数分用意され、切替え器102−1〜102−mから出力されたパケットデータあるいはダミービットに対して各共通チャネル固有の拡散符号を乗算することにより拡散し、対応する変調器104−1〜104−mに拡散信号を出力する。変調器104−1〜104−mは、共通チャネル数分用意され、拡散器103−1〜103−mから出力された拡散信号を変調し、変調信号を加算器105に出力する。
【0041】
加算器105は、変調器104−1〜104−mから出力された変調信号を加算し、ミキサ106に出力する。ミキサ106は、加算器105から出力された信号にローカル周波数を乗算して無線周波数帯域の信号に変調し、電力増幅器107に出力する。電力増幅器107は、ミキサ106から出力された信号を一定の増幅率で増幅し、アンテナ108に出力する。アンテナ108は、電力増幅器107から出力された信号をユーザ端末に対して無線送信する。
【0042】
次に、本実施の形態に係る共通チャネル送信装置から送信される信号の送信電力の時刻に対する変化について図2を用いて説明する。図2において、横軸は時刻、縦軸は送信電力であり、基地局装置は、4つの共通チャネル(#1〜#4)を有し、3ユーザ(a、b、c)に対してパケット伝送を行っているものとする。
【0043】
パケット伝送では、全ての共通チャネルにおいて常にパケットデータを送信するとは限らず、パケットデータの総送信電力は時間的に変動する。本実施の形態では、パケットデータが無いときダミービットを出力する。これにより、共通チャネル毎に常に送信電力が一定の信号が送信されることになるので、総送信電力が時間的に一定になる。例えば、図2の場合、各共通チャネルの送信電力を「1」とすると、総送信電力は、常に、各共通チャネルの送信電力「1」に共通チャネル数「4」を乗算した値「4」となる。
【0044】
このように、本実施の形態によれば、パケットデータが無いときにダミービット(PN信号)を出力することにより、送信電力の時間的変動を無くし、周辺セルからの干渉電力の変動や自セル干渉の変動が無くすことができるので、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0045】
なお、本実施の形態を、パケットデータを伝送する共通チャネルを共通制御チャネルや個別チャネルと多重する場合にも適用することで、基地局装置の送信電力の総和に対して共通制御チャネルや個別チャネルよりもパケットデータを伝送する共通チャネルの送信電力の割合、変動が大きいことから、干渉電力変動によるスループット劣化や通信品質劣化を防止することができる。
【0046】
(実施の形態2)
実施の形態2は、共通チャネル及び個別チャネルの総送信電力を一定にする場合について説明する。
【0047】
図3は、本発明の実施の形態2に係る基地局送信装置における送信装置の構成を示すブロック図である。なお、図3に示す送信装置において、図1に示した共通チャネル送信装置と共通する構成部分には、図1と同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0048】
図3に示す送信装置は、ダミービット生成器201の作用が、図1に示した共通チャネル送信装置のダミービット生成器101と異なる。また、図3に示す送信装置は、図1に示した共通チャネル送信装置に対して、拡散器202と、変調器203と、空チャネル送信電力制御器204と、可変増幅器205とを追加する構成を採る。さらに、図3に示す送信装置は、図1に示した共通チャネル送信装置に対して、個別チャネル送信用の拡散器251−1〜251−nと、変調器252−1〜252−nと、可変増幅器253−1〜253−nとを追加する構成を採る。
【0049】
ダミービット生成器201は、空チャネルを使って送信されるダミービットを生成し、拡散器202に出力する。拡散器202は、空チャネルに割り当てられ、他のチャネルと直交性を有する拡散符号を用いてダミービットを拡散し、変調器203にダミービット拡散信号を出力する。変調器203は、拡散器202から出力された拡散信号を変調し、ダミービット変調信号を可変増幅器205に出力する。
【0050】
拡散器251−1〜251−nは、ユーザ数分用意され、各個別チャネルのユーザデータに対してユーザ固有の拡散符号を乗算することにより拡散し、対応する変調器252−1〜252−nに拡散信号を出力する。変調器252−1〜252−nは、ユーザ数分用意され、拡散器251−1〜251−nから出力された拡散信号を変調し、対応する可変増幅器253−1〜253−nに変調信号を出力する。可変増幅器253−1〜253−nは、ユーザ数分用意され、変調器252−1〜252−nから出力された変調信号の電力を送信電力制御信号に基づいて増幅し、加算器105に出力する。
【0051】
空チャネル送信電力制御器204は、総送信電力が常に一定の値を保つように空チャネル(ダミービットを拡散した信号)の送信電力を制御する。具体的には、スケジューリング信号に基づいて共通チャネル全ての送信電力を算出し、各個別チャネルの送信電力制御信号に基づいて個別チャネル全ての送信電力を算出し、総送信電力の最大値から個別チャネル全ての送信電力及び共通チャネル全ての送信電力を減算した値になるように空チャネルの送信電力を制御する。そして、空チャネル送信電力制御器204は、制御した空チャネルの送信電力を示す信号(以下、「空チャネル送信電力信号」という)を可変増幅器205に出力する。
【0052】
可変増幅器205は、空チャネル送信電力信号に基づいてダミービット変調信号の送信電力を増幅し、加算器105に出力する。
【0053】
加算器105は、変調器104−1〜104−m、可変増幅器253−1〜253−n及び可変増幅器205から出力された変調信号を加算し、ミキサ106に出力する。
【0054】
次に、本実施の形態に係る送信装置から送信される信号の送信電力の時刻に対する変化について図4を用いて説明する。図4において、横軸は時刻、縦軸は送信電力であり、基地局装置は、4つの共通チャネル(#1〜#4)を有し、3ユーザ(a、b、c)に対してパケット伝送を行い、3ユーザ(D、E、F)と個別チャネルにより通信を行っているものとする。
【0055】
パケット伝送では、全ての共通チャネルにおいて常にパケットデータを送信するとは限らず、パケットデータの総送信電力は時間的に変動する。また、各個別チャネルの送信電力は、送信電力制御信号により制御され時間的に変動する。本実施の形態では、共通チャネル及び個別チャネルの総送信電力を算出し、総送信電力が常に一定の値を保つように空チャネルの送信電力を制御する。例えば、図4の場合、各共通チャネルの送信電力を「1」、個別チャネル全体の送信電力の最大値を「3」とすると、総送信電力の最大値は「7」となる。空チャネル送信電力制御器204は、総送信電力が「7」となるようにダミービットの送信電力を制御する。
【0056】
このように、本実施の形態によれば、空チャネルを使って送信電力を制御したダミービット信号を送出することにより、総送信電力を一定に保っているため、周辺セルからの干渉電力の変動や自セル干渉の変動が無くすことができ、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【0057】
なお、本実施の形態では、パケットデータを送信する共通チャネルの送信電力が一定として説明したが、共通チャネルの送信電力を可変制御する場合にも適用することができる。この場合には、変調器104−1〜104−mと加算器105との間にそれぞれ可変増幅器を追加し、この共通チャネルの可変増幅器に入力される送信電力制御信号を空チャネル送信電力制御器204に入力すればよい。
【0058】
また、図5に示すように、所定の上限値(図5では「6」)を設定し、ダミービットを送信するときには総送信電力が上限値となるように制御することもできる。この場合、個別チャネルと共通チャネルの送信電力が上限値を越える場合があり(図5のT9等)、多少の送信電力の変動は生じるが、全体として送信電力を低減し、各端末装置にとっての干渉電力を削減することができる。
【0059】
また、上記の総送信電力の上限値を可変制御することもできる。例えば、ダミービットを送信する場合には次の時刻の総送信電力上限値を所定値PST分だけ小さくするように制御する。図6は、この場合の制御フローを示す図である。なお、図6において、総送信電力の上限値(MAX)の初期値は予め設定されているものとする。まず、総送信電力(S)を算出し(ステップ(以下「ST」と省略する)601)、上限値(MAX)から今回算出した総送信電力(S)を減算した値(Pa)を求める(ST602)。
【0060】
そして、Paが正の値であれば(ST603:Yes)、空きチャネルの送信電力としてPaを設定し(ST604)、次の時刻で使用する総送信電力の上限値を現在の上限値よりPST分だけ小さい値に更新する(ST605)。
【0061】
一方、Paが正の値でなければ(ST603:No)、1以上の係数αを用いて、上限値(MAX)を以下の式により更新する(ST606)。以下、通信終了まで上記ST601からST606までの処理を繰り返す(ST607)。
【数1】
Figure 2004180118
【0062】
このように、ダミービットを送信するか否かに基づいて総送信電力の上限値を可変制御することにより、ダミービットを送信し続ける場合(パケットデータの送信が継続的に無い場合)に総送信電力の上限値を小さくすることができ、干渉電力をさらに削減することできる。また、パケットデータを送信して総送信電力が増加する場合も、上限値をαによって徐々に上げることができるので、急激な干渉電力の増加を抑制することができる。
【0063】
また、図7に示すように、空チャネル送信電力制御器204が、待ち行列用バッファ211に格納されているデータ量を検知し、待ち行列用バッファ211に格納されているデータ量に基づいて総送信電力の上限値(MAX)を制御しても良い。例えば、空チャネル送信電力制御器204は、待ち行列用バッファ211に格納されているデータ量が大きいときには総送信電力の上限値(MAX)をPST分だけ大きく更新し、格納されているデータ量が小さいときには総送信電力の上限値(MAX)をPST分だけ小さく更新する。
【0064】
これにより、送信するデータ量の増加/減少に対して、総送信電力を徐々に増加/減少させることができ、急激な送信電力変動の防止と干渉電力の削減を行うことができる。なお、総送信電力の上限値を待ち行列用バッファ211に格納されているデータ量はパケットデータを送信する共通チャネルの送信頻度と比例関係にあるので、パケットデータの送信頻度に対応した上限値を設定することができ、干渉電力の削減と送信電力変動の最小化を両立させることができる。
【0065】
なお、本発明において、総送信電力の上限値の制御方法は、上記に示したものには限られない。
【0066】
(実施の形態3)
実施の形態3では、上記実施の形態2で説明した送信装置を具備する基地局装置を用いる移動通信システムにおいて、基地局装置とその基地局装置を制御する上位装置との関係について説明する。
【0067】
図8は、本発明の実施の形態3に係る移動通信システムの構成を示す図である。図8に示す移動通信システムは、基地局装置301−1〜301−k(kは自然数)及びこれらと有線接続する上位装置302からなる。
【0068】
基地局装置301−1〜301−kは、それぞれ、実施の形態2で説明した送信装置を具備し、ダミービットを送信して送信電力変動を抑制しながら、干渉電力を削減する。
【0069】
このとき、上限値やパラメータPST、αは、上位装置302により設定され、各基地局装置301−1〜301−kに出力される。各基地局装置301−1〜301−kは、上位装置302から入力した上限値やパラメータPST、αにより、内部に備えた送信装置を制御する。
【0070】
これにより、基地局装置間の動作を連携させることができ、複数の基地局装置がサービスするエリアにおいて他の基地局装置からの干渉電力を最適化させることができる。
【0071】
また、上位装置がダミービットの送信ON/OFFを制御することによって、パケットデータの送信が連続してあるような場合に上記ダミービットの送信を停止すれば、さらに、複数の基地局装置がサービスするエリアにおいて他の基地局装置からの干渉電力を最適化させることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の送信装置及び送信方法によれば、送信するパケットデータの有無によって発生するバースト的な基地局装置の送信電力の変動を無くすことで、周辺セルからの干渉電力の変動や自セル干渉の変動が無くなるので、干渉電力の変動によるパケット伝送のスループット劣化や通信チャネルの通信品質の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る共通チャネル送信装置の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る共通チャネル送信装置から送信される信号の送信電力の時刻に対する変化を示す図
【図3】本発明の実施の形態2に係る送信装置の構成を示すブロック図
【図4】上記実施の形態に係る送信装置から送信される信号の送信電力の時刻に対する変化を示す図
【図5】上記実施の形態に係る送信装置から送信される信号の送信電力の時刻に対する変化を示す図
【図6】上記実施の形態に係る送信装置における総送信電力の上限値の制御フローを示す図
【図7】本発明の実施の形態2に係る送信装置に上限値制御機能を追加した構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態3に係る移動通信システムの構成を示す図
【図9】従来のスケジューリングの結果、割り当てられたパケットデータと送信電力との関係の一例を示す図
【符号の説明】
101、201 ダミービット生成器
102 切替え器
103、202、251 拡散器
104、203、252 変調器
105 加算器
106 ミキサ
107 電力増幅器
108 アンテナ
204 空チャネル送信電力制御器
205、253 可変増幅器
301 基地局装置
302 上位装置

Claims (13)

  1. 共通チャネルでパケットデータを送信する送信装置であって、ダミービットを生成するダミービット生成手段と、送信するパケットデータが無い場合に前記ダミービットを送信するダミービット送信手段と、を具備することを特徴とする送信装置。
  2. 前記ダミービット送信手段は、スケジューリング結果に基づいてパケットデータあるいは前記ダミービットのいずれかをチャネルごとに選択する切替え手段と、前記切替え手段で選択された各データをチャネルごとに拡散する拡散手段と、拡散後の信号を多重する加算手段と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 個別チャネルで各ユーザ宛のデータを送信し、共通チャネルでパケットデータを送信する送信装置であって、ダミービットを生成するダミービット生成手段と、総送信電力が一定となるように前記ダミービットを拡散した信号の送信電力を制御する送信電力制御手段と、前記個別チャネルの信号、前記共通チャネルの信号及び前記送信電力制御手段の出力信号を多重する加算手段とを具備することを特徴とする送信装置。
  4. 前記送信電力制御手段は、前記ダミービットを拡散した信号の送信電力を、総送信電力の最大値から前記個別チャネル全ての送信電力及び前記共通チャネル全ての送信電力を減算した値になるように制御することを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記送信電力制御手段は、前記ダミービットを拡散した信号の送信電力を、所定の上限値から前記個別チャネル全ての送信電力及び前記共通チャネル全ての送信電力を減算した値になるように制御することを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  6. 前記送信電力制御手段は、前記上限値を可変制御することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記送信電力制御手段は、ダミービットを送信するか否かに基づいて次のパケットデータ送信時における前記上限値を制御することを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記送信電力制御手段は、バッファ内に蓄積されたパケットデータ量に基づいて前記上限値を制御することを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の送信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  10. 上位装置の指示により、請求項1から請求項8のいずれかに記載の送信装置に対して、ダミービット送出の動作開始・動作停止や上限値および上限値制御のパラメータを制御することを特徴とする請求項9記載の基地局装置。
  11. 請求項10記載の基地局装置に対して、ダミービット送出の動作開始・動作停止や上限値および上限値制御のパラメータを指示・制御することを特徴とする基地局装置の上位装置。
  12. 共通チャネルを用いてパケットデータを伝送する基地局装置の送信方法であって、送信するパケットデータが無い場合にダミービットを送信し、総送信電力を一定にすることを特徴とする送信方法。
  13. ダミービットを生成する工程と、スケジューリング結果に基づいてパケットデータあるいは前記ダミービットのいずれかをチャネルごとに選択する工程と、選択された各データをチャネルごとに拡散する工程と、拡散後の信号を多重する工程と、を具備することを特徴とする請求項12記載の送信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018522443A (ja) * 2015-05-11 2018-08-09 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) 省エネルギー送信機の電力制御

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