JP2004180011A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質を低下させている要因を除去し、表示素子の解像度よりも高い解像度で、コントラスト等の画質が高品質な画像表示を行うことができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子3と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段4,5を備え、表示素子3の複数の画素から発せられる光線に対して、画素ずらし手段4,5により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子3の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、画素ずらし手段4,5として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用いた場合には、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、画像を表示しない制御を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素を有する表示素子を備え、その表示素子に表示された画像をレンズで拡大し、画像を表示または観察する画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像表示装置としては従来、CRTを用いた画像表示装置が広く用いられてきたが、近年では、表示素子として、液晶表示素子等の空間光変調素子を用いた画像表示装置が一般的に出回るようになってきた。表示素子として空間光変調素子(例えば液晶表示素子)を用いた画像表示装置は、液晶表示素子を構成する画素の数により、表示する画像の精細さが基本的に決定されるが、高精細な画像を得るために画素数を増加させると、液晶表示素子のコストが高くなったり、より高速な信号処理回路が必要となったりすることになる。そこで、限られた画素数の液晶表示素子を用いて、より高精細な画像を表示するための技術が開発されている。このような技術としては、例えば下記の特許文献1や特許文献2に、複屈折板を用いて表示素子からの光の光軸をシフトするものが記載されており、より詳しくは、例えば液晶表示素子から出射される光の光軸を時系列的にシフトさせて、見かけの画素位置を順次ずらすことにより、観察される画素数を増加させるものとなっている。さらにこれらの特許文献には、1フレームを4つのサブフィールドに分割して、これらサブフィールド毎に見かけの画素位置を移動させる4点画素ずらしの技術や、さらに多点の画素ずらしを行うことが記載されている。また、同様なものとしては下記の特許文献3に記載の技術がある。
【0003】
ところで、画素ずらし手段を用いた画像表示装置では、画素ずらしを行う際に動作中の表示により、コントラスト等の性能が低下することが知られている。そこで、下記の特許文献4では、画素ずらし素子に圧電素子を使用した画像表示装置において、画素ずらし動作中に照明光をOFFにすることにより、上記の問題を軽減している。また、下記の特許文献5では、画素ずらしによる光軸シフト切換え時に、表示素子に映像を表示しない、すなわち黒表示をすることにより上記の問題を軽減している。尚、以上に述べたような画像表示装置に用いられる表示素子としては、水平方向または垂直方向に偏光した光を出射するタイプの液晶表示素子などが一般的である。
【0004】
また、液晶表示素子からなる空間光変調素子(LCOS)には、強誘電性液晶を用いたものがあり、画素スイッチング時間は、使用温度等の条件にもよるが、一般的に数十μs程度であり、高速動作に向いている。
この空間光変調素子(LCOS)に用いられる強誘電性液晶材料の特徴の一つは、自発分極が生じることである。このため、画像表示素子として構成する際、かかる自発分極が基板界面に対して上下二つの状態に分裂し、双安定とすることで、外部電界を除いても分極状態が維持され、メモリ性を示す。そしてメモリ性があるため、一旦画素信号を書き込めば、外部電界を停止しても該書き込み状態を維持する性質がある。しかし、強誘電性液晶においては、このメモリ性があるために、新たな表示を行う場合には、分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加が必要である。これは、残留電荷を放置した場合、または、該残留電荷と同方向にさらに電界を付与した場合には、強誘電性液晶のイオン破壊が発生する可能性が高まることになるからである。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−63332号公報
【特許文献2】
特開平7−36054号公報
【特許文献3】
特開2001−66625号公報
【特許文献4】
特開2001−356411号公報
【特許文献5】
特開平9−15548号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置では、画素ずらし手段により光軸をシフトする際に、シフトするための時間が生じる。このため、動作中も画像データを表示している場合には、コントラストの低下等の障害が発生する。この問題を解決する手段としては、特許文献5に記載されているように、画素ずらしによる光軸シフト切換え時に、表示素子に映像を表示しなかったり、特許文献4に記載されているように、画素ずらし中は照明をOFFにするという方法があるが、これらの方法では、画素ずらし手段として、画素の重心移動後にも、所定の画素が表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を使用した場合には、安定期間中の画像が散乱し、画素ずらしによる本来求めている高品質な画像表示を達成できない。
【0007】
強誘電性液晶を用いた空間光変調素子(FLC−LCOS)は、動作時に補償電圧を印加しなければならず、その間に画像を表示すると、コントラストの低下等の障害が発生する。また、画素ずらしを行う画像表示装置では、前述したように、画素ずらし素子により光軸をシフトする際に、シフトするための時間がどうしても生じるため、その間の画像は所定の位置に表示されず障害となる。また、画素ずらしによる画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに、有限の安定期間を有する画素ずらし素子を使用した場合には、安定期間に画素散乱という現象が起きており、この間の画像は所定の画素を表示していないため、これを表示すると画像品質が低下する。
【0008】
さらに、表示素子として強誘電性液晶を用いた空間光変調素子(FLC−LCOS)を使用し、画素ずらし素子により画素ずらしを行う画像表示装置では、上記の複数の問題が同時に生じるため、画素ずらしにより本来求めている高品質まで達成できない。また、特許文献4に記載のように、画素ずらし素子に圧電素子を使用した画像表示装置において、シフト動作中に照明をOFFにする方法も提案されているが、それだけでは、空間光変調素子への補償電圧印加中や、画素ずらし素子が、所定の画素が表示されるまで安定期間を必要とする場合などには対処できず、本来求めている高品質な画像表示を達成できない。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、画素ずらし手段として、画素の重心移動後にも、所定の画素が表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を使用した場合や、表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用いた場合など、画質を低下させる要因がある場合に、画質の低下を起こす現象を最短時間内に集約し、その間の画像を表示しない制御を行うことにより、画質を低下させている要因を除去し、表示素子の解像度よりも高い解像度で、コントラスト等の画質が高品質な画像表示を行うことができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、本発明は以下のような構成を特徴とするものである。
本発明の第1の構成では、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記画素ずらし手段として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用いた場合には、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とするものである(請求項1)。
【0011】
第2の構成では、第1の構成の画像表示装置において、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、光源を消灯する制御を行うことを特徴とするものである(請求項2)。
第3の構成では、第1の構成の画像表示装置において、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とするものである(請求項3)。
第4の構成では、第1の構成の画像表示装置において、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、画像表示素子を黒表示または、最低輝度による表示を行うことを特徴とするものである(請求項4)。
【0012】
第5の構成では、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用いた場合には、空間光変調素子の補償電圧印加中に画素ずらしを行い、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とするものである(請求項5)。
【0013】
第6の構成では、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用い、前記画素ずらし手段として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用いた場合には、空間光変調素子の補償電圧印加中に、画素ずらしに伴う画素の重心移動と、所定の画素が表示されるまでの安定期間を含め、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とするものである(請求項6)。
【0014】
第7の構成では、第5または第6の構成の画像表示装置において、補償電圧印加時間以上、光源を消灯する制御を行うことを特徴とするものである(請求項7)。
第8の構成では、第5または第6の構成の画像表示装置において、補償電圧印加時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とするものである(請求項8)。
【0015】
第9の構成では、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用い、前記画素ずらし手段の画素ずらしにかかる時間が補償電圧印加時間を上回る場合には、画素ずらし動作期間に、空間光変調素子の補償電圧印加期間を含め、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とするものである(請求項9)。
【0016】
第10の構成では、第9の構成の画像表示装置において、画素ずらし動作時間以上、光源を消灯する制御を行うことを特徴とするものである(請求項10)。
第11の構成では、第9の構成の画像表示装置において、画素ずらし動作時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とするものである。
【0017】
第12の構成では、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用い、前記画素ずらし手段として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用い、画素ずらしに伴う画素の重心移動と、所定の画素が表示されるまでの安定期間が補償電圧印加時間を上回る場合には、画素ずらしに伴う画素の重心移動から、所定の画素が表示されるまでの安定期間終了までに、空間光変調素子の補償電圧印加期間を含め、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とするものである(請求項12)。
【0018】
第13の構成では、第12の構成の画像表示装置において、画素ずらし動作開始から安定期間終了までの時間以上、光源を消灯する制御を行うことを特徴とするものである(請求項13)。
第14の構成では、第12の構成の画像表示装置において、画素ずらし動作開始から安定期間終了までの時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、動作及び作用を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る画像表示装置の一例を示す概略構成図である。この画像表示装置は、照明用の光源1と、照明光学系2と、表示素子3と、画素ずらし手段である2つの画素ずらし素子4,5と、拡大レンズ(投射レンズ)6と、スクリーン等の投射面7を備えており、さらには、光源1のON−OFFを制御する駆動回路8と、画像情報に対応して表示素子3の駆動を制御する駆動回路10と、画素ずらし素子4,5の駆動を制御する駆動回路11と、これらの駆動回路の動作を制御する制御部9とを備えた構成となっている。
【0020】
照明光学系2は光源1からの光を均一な照明光にして表示素子3の全面を均一照明するための光学系であり、拡散板とコンデンサーレンズの組み合わせや、光学フィルタとフライアイレンズアレイの組み合わせ等、種々の構成がある。表示素子3としては、例えば液晶表示素子等の空間光変調素子が用いられる。画素ずらし素子4,5は、光軸Oをシフトして画素の位置を光学的に変位させるものであり、液晶素子等の電気光学素子と複屈折材料を組み合わせて使用するものや、平行平板等の光学部材をアクチュエータなどによって変位させるものなど、種々のものがある。
【0021】
この画像表示装置は、光源1からの光を照明光学系2で均一な照明光にして表示素子3の全面を均一照明し、画像情報に従って表示素子3の複数の画素から発せられる光線に対して、画素ずらし素子4,5により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、拡大レンズ(投射レンズ)6で投射面7に投射して、表示素子3の解像度よりも高い解像度の画像を表示するものである。
【0022】
次に図2は本発明に係る画像表示装置の別の例を示す概略構成図である。この画像表示装置は、照明用のバックライト12と、表示素子3と、画素ずらし手段である2つの画素ずらし素子4,5と、拡大レンズ(接眼レンズ)6’を備えており、さらには、バックライト12のON−OFFを制御する駆動回路13と、画像情報に対応して表示素子3の駆動を制御する駆動回路10と、画素ずらし素子4,5の駆動を制御する駆動回路11と、これらの駆動回路の動作を制御する制御部9とを備えた構成となっている。
【0023】
バックライト12は均一な照明光により表示素子3の全面を均一照明するものであり、表示素子3としては、例えば液晶表示素子等の空間光変調素子が用いられる。画素ずらし素子4,5は、光軸Oをシフトして画素の位置を光学的に変位させるものであり、液晶素子等の電気光学素子と複屈折材料を組み合わせて使用するものや、平行平板等の光学部材をアクチュエータなどによって変位させるものなど、種々のものがある。
【0024】
この画像表示装置は、バックライト12で表示素子3の全面を均一照明し、画像情報に従って表示素子3の複数の画素から発せられる光線に対して、画素ずらし素子4,5により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、拡大レンズ(接眼レンズ)6’で画像を拡大して、表示素子3の解像度よりも高い解像度の画像を観察するものである。
【0025】
本発明は、図1または図2に示すような、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子3と、画素の位置を変位させ、1つの画素のフィールドを複数のサブフィールドに分割する画素ずらし素子4,5を備えた画像表示装置であり、さらには画像表示の有無を制御する手段を備えたものである。より詳しくは、画素ずらし手段として、画素の重心移動後にも、所定の画素が表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を使用した場合や、表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用いた場合など、画質を低下させる要因がある場合に、画質の低下を起こす現象を最短時間内に集約し、その間の画像を表示しない制御を行うことにより、画質を低下させている要因を除去し、表示素子の解像度よりも高い解像度で、コントラスト等の画質が高品質な画像表示を行うことができるようにするものである。以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
【0026】
(実施例1)
本実施例の画像表示装置の基本的な構成は、図1または図2と同様である。図3、図4は本発明の画像表示装置の動作の一例を示す図であり、図3は1つの画素のフィールドと画素ずらしによる画素の位置の一例を示す図、図4は1つの画素を2つの画素ずらし素子4,5を使用して、4つの画素を表示する際の、画像データの表示と、画素の位置の関係を示したタイミングチャートである。
表示装置3で表示される1つのフィールド内の画素Pに着目した場合、図3に示すように、画素PのX位置は、例えば画素ずらし素子4によりフィールド内でXとXの2つの位置をとり、Y位置は、画素ずらし素子5によりYとYの2つの位置をとる。従ってX,Y位置の組み合わせにより、画素の重心の(X,Y)位置が、1フィールドの期間内に、(X,Y),(X,Y),(X,Y),(X,Y)の位置に順に変位し、それぞれの位置で4つのサブフィールドSF〜SFを形成させる。この画素ずらしにより、表示素子3の1つの画素で見かけ上4つの画素を表示でき、解像度を4倍にすることができる。
【0027】
ここで、画素ずらし素子4,5として、画素の重心移動後にも、所定の画素が表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を使用した場合を想定する。この場合、図4に示すように、表示中の時間をT、画素ずらし素子4,5の光軸シフト時間をT、画素ずらし素子4,5による光軸シフト終了時より過渡散乱現象が収まるまでの時間をT、非表示の時間をTとしたとき、ここでは一例としてT=T+Tとした。つまり画素ずらし素子4,5による光軸シフト時間T中は、シフト前後のどちらの画素位置にも画素の中心がなく、表示を行うと、所定の位置以外の場所に画素が表示されてしまい、画質劣化の原因となるため、ここでは非表示とする。また、画素の散乱現象が収まるまでの時間T中は、画素の重心は所定の位置にあるが、画素が散乱するために画像がボケてしまい、画質劣化の原因となるため非表示とする。そして、散乱現象が終了した後に、画像の表示を行うと、所定の位置に所定の画素の大きさで表示が行われる。非表示の具体的な方法としては、光源1(またはバックライト12)にLED等の応答性の高い物を使用して、制御部9で駆動回路8(13)を制御し、図4に示すように、光源1(またはバックライト12)自体のON/OFFをこの表示/非表示に同期させて照明光のON/OFFを制御すると、非表示の時間に照明光を送ることがなくなり、画素ずらし素子4,5による画素ずらし動作中と安定期間中の散乱による画質を低下させている要因を除去することができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。
【0028】
(実施例2)
図5は本発明に係る画像表示装置の別の例を示す概略構成図である。この画像表示装置は、基本的には実施例1の図1の構成と同様であるが、光源1からの光を非表示のタイミングに同期させて、物理的に遮光する遮光手段14と、その遮光手段14の駆動を制御する駆動回路15を設けたものである。図6は遮光手段14を構成する遮光部材の一例を示す図で、(a)は遮光部材の正面図、(b)は遮光部材の側面図であり、円盤状の部材に遮光部と開口部(透過部)を設けたものである。また、図7は遮光手段14を構成する遮光部材の別の例を示す図で、(a)は遮光部材の正面図、(b)は遮光部材の側面図であり、図6よりも遮光部の面積を大きくし、遮光部と透過部の面積を同程度にしたものである。
【0029】
本実施例では、光路上の光を物理的に遮光する円盤状の遮光部材14を回転させる手段(例えばステッピングモータ等)を備えており、遮光部材14の遮光する部分以外は光を透過する構造となっている。また、光を遮光する部分と透過する部分の光路上に存在する時間の比により、図6や図7に示すように、光路上に存在する部分の比(遮光部と透過部の比)を決める。ここでは遮光する部分が2つの例であるが、1つ以上存在し、遮光する部分も光を極力反射しない物性を持つものが望ましい。さらに遮光部材14の遮光部に熱伝導率が高い物質を用いると、遮光した光の熱の影響を少なくすることができる。また、この遮光を行う他の手段としては、液晶シャッタ、機械的シャッタ等、1/30sec以下という周期で遮光の制御を実現できるものがある。
【0030】
本実施例では、図4に示すタイミングチャートの照明光のON/OFFの代わりに、制御部9で画素ずらし素子の動作に合わせて遮光部材14の駆動回路15を制御し、遮光部材14の遮光する部分と透過する部分の光路を横切るタイミングを、図4の非表示のタイミングTに同期させて回転させることにより、表示、非表示のタイミングを制御することができ、非表示の時間Tに光を送ることがなくなることで、画素ずらし素子4,5による画素ずらし動作中と安定期間中の散乱による画質を低下させている要因を除去することができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。尚、本実施例の物理的遮光手段は、光路上の何処で行ってもよいが、光の集光する場所ほど副作用が少ない。
【0031】
(実施例3)
図8は本発明の画像表示装置の動作の別の例を示す図であり、1つの画素を2つの画素ずらし素子4,5を使用して、図3に示すような4つのサブフィールドSF〜SFで画素を表示する際の、表示画像データと、画素の位置の関係を示したタイミングチャートである。ここでは表示素子3を非表示のタイミングに同期させて表示を行わない方法の一例を示す。サブフィールドSF〜SF毎の画素をP1,P2,P3,P4とすると、まず表示素子3で表示中の時間TにP1を表示し、画素ずらし開始から散乱が収まるまでの時間Tの間、表示素子3では黒表示を行うように制御する。そして散乱が収まった後にP2の画像を表示素子3に表示するというように、表示素子3で画像の表示と黒表示を繰り返していく。このように、非表示の時間Tに黒表示とすることにより、画素ずらし素子4,5による画素ずらし動作中と安定期間中の散乱による画質を低下させている要因を除去することができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。
【0032】
(実施例4)
本実施例の画像表示装置の基本的な構成は、図1または図2と同様であるが、表示素子3として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子(FLC−LCOS)を用いている。
図9は本発明の画像表示装置の動作の別の例を示す図であり、1つの画素を2つの画素ずらし素子4,5を使用して、4つのサブフィールドで画素を表示する際の、表示画像データと、画素の位置の関係を示したタイミグチャートである。ここでは空間光変調素子(FLC−LCOS)3の印加電圧と中和のための補償電圧を等しくとり、50%、50%の時間で印加する例を示した。この割合は印加電圧と補償電圧により様々な割合になる。
【0033】
ここで、空間光変調素子(FLC−LCOS)3に印加電圧をかけている時間Tと、補償電圧をかけている時間Tは図9のようになるとする。また、表示装置3で表示される1つのフィールド内の画素Pに着目した場合、図3に示すように、画素PのX位置は、例えば画素ずらし素子4によりフィールド内でXとXの2つの位置をとり、Y位置は、画素ずらし素子5によりYとYの2つの位置をとる。従ってX,Y位置の組み合わせにより、画素の重心の(X,Y)位置が、1フィールドの期間内に、(X,Y),(X,Y),(X,Y),(X,Y)の位置に順に変位し、それぞれの位置で4つのサブフィールドSF〜SFを形成する。
【0034】
ここでは空間光変調素子(FLC−LCOS)3へ印加電圧をかけている時間Tには画像を表示し、補償電圧をかけている時間Tの間は非表示とし、その間に画素ずらし素子4,5による画素ずらしを行う。また、画素ずらしとして画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに、有限の安定期間を有する画素ずらし素子を使用した場合には、その補償電圧を印加している間に画素ずらし動作とそれに伴う安定期間を終えるようにする。非表示の具体的な方法としては、光源1(またはバックライト12)にLED等の応答性の高い物を使用して、制御部9で駆動回路8(13)を制御し、光源1(またはバックライト12)自体のON/OFFをこの画像表示/非表示に同期させて照明光のON/OFFを制御すると、非表示の時間に照明光を送ることがなくなり、空間光変調素子(FLC−LCOS)3への補償電圧の印加中や、画素ずらし素子4,5による画素ずらし動作中と安定期間中の散乱などによる、画質を低下させている要因を除去することができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。
【0035】
(実施例5)
本実施例は基本的には実施例4の構成と同様であるが、図5のように、光源1からの光を非表示のタイミングに同期させて、物理的に遮光する遮光手段14と、その遮光手段14の駆動を制御する駆動回路15を設けたものである。
また、遮光手段14を構成する遮光部材の形状は、例えば図6または図7と同様である。
【0036】
本実施例では、光路上の光を物理的に遮光する円盤状の遮光部材14を回転させる手段(例えばステッピングモータ等)を備えており、遮光部材14の遮光する部分以外は光を透過する構造となっている。また、光を遮光する部分と透過する部分の光路上に存在する時間の比により、図6や図7に示すように、光路上に存在する部分の比(遮光部と開口部の比)を決める。ここでは遮光する部分が2つの例であるが、1つ以上存在し、遮光する部分も光を極力反射しない物性を持つものが望ましい。さらに遮光部材14の遮光部に熱伝導率が高い物質を用いると、遮光した光の熱の影響を少なくすることができる。また、この遮光を行う他の手段としては、液晶シャッタ、機械的シャッタ等、1/30sec以下という周期で遮光の制御を実現できるものがある。
【0037】
本実施例では、図9に示すタイミングチャートの画像表示/非表示のタイミングに合わせて制御部9で遮光部材14の駆動回路15を制御し、遮光部材14の遮光する部分と透過する部分の光路を横切るタイミングを、図9の非表示のタイミングTに同期させて回転させることにより、表示、非表示のタイミングを制御することができ、非表示の時間Tに光を送ることがなくなることで、空間光変調素子(FLC−LCOS)3への補償電圧の印加中や、画素ずらし素子4,5による画素ずらし動作中と安定期間中の散乱などによる、画質を低下させている要因を除去することができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。
【0038】
(実施例6)
本実施例の画像表示装置の基本的な構成は、図1、図2、図5のいずれかと同様であるが、表示素子3として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子(FLC−LCOS)を用いている。
図10は本発明の画像表示装置の動作の別の例を示す図であり、分極による残留電荷を中和するための補償電圧を一般的な印加電圧のn倍にし、印加電圧を印加している時間を長くする方法を用い、1つの画素を2つの画素ずらし素子4,5を使用して、4つのサブフィールドで画素を表示する際の、表示画像データと、画素の位置の関係を示したものであり、補償電圧印加時間が画素ずらしの動作時間を上回った場合のタイミグチャートの一例である。この時、印加電圧をかけている時間をT、補償電圧をかけている時間をT、補償電圧印加時間と画素ずらし動作時間の差をTとすると図のようになる。画素ずらしにかかる時間はT+Tである。また、表示装置3で表示される1つのフィールド内の画素Pに着目した場合、図3に示すように、画素PのX位置は、例えば画素ずらし素子4によりフィールド内でXとXの2つの位置をとり、Y位置は、画素ずらし素子5によりYとYの2つの位置をとる。従って、X,Y位置の組み合わせにより、画素の重心の(X,Y)位置が、1フィールドの期間内に、(X,Y),(X,Y),(X,Y),(X,Y)の位置に順に変位し、それぞれの位置で4つのサブフィールドSF〜SFを形成する。
【0039】
補償電圧印加時間が画素ずらしの動作時間を上回った場合、補償電圧印加中に画素ずらしが終了せずに補償電圧印加終了後に画像を表示すると、画素ずらしが終了していないために、所定の画素の表示させられないことにより起因する悪影響が画像に生じてしまう。そこで、補償電圧印加期間を画素ずらし動作時間内に含めて、画素ずらし動作する時間、画像を非表示とする方法を説明する。ここでは、補償電圧印加中と画素ずらし終了までの時間T+T以上、画像表示を行わず、T−T以下の時間で画像表示を行う。非表示の時間は例えば光源1を消灯する、あるいは各種遮光手段(例えば図5〜7に示した遮光手段)を使用して遮光を行う。これにより画像への影響を避けることができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。尚、本実施例では画素ずらし開始と補償電圧印加開始は同タイミングとなっているが、補償電圧印加のタイミングはT+T内に印加が終了すれば、どのタイミングでも構わない。
【0040】
(実施例7)
本実施例の画像表示装置の基本的な構成は実施例6と同様であるが、ここでは、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに、有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用いて、画素ずらしに伴う画素の重心移動と、所定の画素が表示されるまでの安定期間が空間光変調素子の補償電圧印加時間を上回る場合について述べる。図11は本発明の画像表示装置の動作の別の例を示すタイミグチャートであり、このタイミグチャートでは、画素ずらしによる画素の重心移動の時間をT+T、その後、所定の画素が安定して表示されるまでの時間をTとすると、このような画素ずらしに伴う画素の重心移動から所定の画素が表示されるまでの安定期間T+T+Tが補償電圧印加時間Tを上回る場合、画素ずらし動作と画素表示安定期間の終了前である補償電圧印加終了後に画像を表示すると、画素ずらしと安定期間が終了していないために、所定の画素の表示させられないことが生じ、これに起因する悪影響が画像に生じてしまう。
【0041】
そこで、補償電圧印加期間Tを画素ずらし開始から安定期間終了までの時間T+T+T内に含めて、その間の画像を非表示とする方法を説明する。ここでは、画素ずらしから安定期間終了までの時間T+T+T以上、画像データの表示を行わず、T−T−T以下の時間で画像表示を行う。非表示の時間は例えば光源を消灯する、あるいは各種遮光手段(例えば図5〜7に示した遮光手段)を使用して遮光を行う。これにより画像への影響を避けることができ、コントラスト等の画質の高品質化を実現できる。尚、本実施例では画素ずらし開始と補償電圧印加開始は同タイミングとなっているが、補償電圧印加のタイミングはT+T+T内に印加が終了すれば、どのタイミングでも構わない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の構成の画像表示装置では、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間の画像を表示しない制御を行うことにより、コントラスト等の画質を向上させることができる。
第2の構成の画像表示装置では、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間に光源の照明を消す制御を行うことにより、画素の重心移動時間中及び、散乱現象が収まるまでの安定期間に生じる画質低下の要因となる画像の表示を行わなくなり、それによりコントラスト等の画質を向上させるとともに、表示画像品質を向上させることができる。
第3の構成の画像表示装置では、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間に光源からの光を遮光する制御を行うことにより、画素の重心移動時間中及び、散乱現象が収まるまでの安定期間に生じる画質低下の要因となる画像の表示を行わなくなり、光源を選ばずにコントラスト等の画質を向上させるとともに、表示画像品質を向上させることができる。
第4の構成の画像表示装置では、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間に画像表示素子を黒表示または、最低輝度による表示を行うことにより、画素の重心移動時間中及び、散乱現象が収まるまでの安定期間に生じる画質低下の要因となる画像の表示を行わなくなり、コストをかけずにコントラスト等の画質を向上させることができる。
【0043】
第5の構成の画像表示装置では、強誘電性液晶を使用した空間光変調素子の補償電圧印加中に、画素ずらしを行うことにより、画像品質劣化が生じる時間を少なくすることができる。また、その期間中は画像を表示しない制御を行うことにより、コントラスト等の画質を向上させることができる。
第6の構成の画像表示装置では、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用い、強誘電性液晶を使用した空間光変調素子の補償電圧印加中に、画素ずらしに伴う画素の重心移動と、所定の画素が表示されるまでの安定期間を含めることにより、画像品質劣化が生じる時間を少なくすることができる。
第7の構成の画像表示装置では、補償電圧印加時間以上、光源を消灯する制御を行うことにより、コントラスト等の画質を向上させることができる。
第8の構成の画像表示装置では、補償電圧印加時間以上、光源からの光を遮光することにより、光源を選ばずにコントラスト等の画質を向上させることができる。
【0044】
第9の構成の画像表示装置では、画素ずらしにかかる時間が補償電圧印加時間を上回る場合、画素ずらし中に、空間光変調素子の補償電圧印加を行うことにより、画像品質劣化が生じる時間を少なくすることができる。また、その期間中は画像を表示しない制御を行うことにより、コントラスト等の画質を向上させることができる。
第10の構成の画像表示装置では、画素ずらし動作時間以上、光源を消灯する制御を行うことにより、コントラスト等の画質を向上させるとともに、画像データの劣化原因を抑えることができる。
第11の構成の画像表示装置では、画素ずらし動作時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことにより、光源を選ばずにコントラスト等の画質を向上させるとともに、画像データの劣化原因を抑えることができる。
【0045】
第12の構成の画像表示装置では、画素ずらしに伴う画素の重心移動から、所定の画素が表示されるまで時間が、空間光変調素子の補償電圧印加時間を上回る場合、画素ずらしに伴う画素の重心移動から、所定の画素が表示されるまでの期間に、空間光変調素子の補償電圧印加期間を含めることにより、画像品質の劣化が生じる時間を少なくすることができる。また、その期間中は画像を表示しない制御を行うことにより、コントラスト等の画質を向上させることができる。
第13の構成の画像表示装置では、画素ずらしに伴う画素の重心移動から、所定の画素が表示されるまでの時間以上、光源を消灯することにより、コントラスト等の画質を向上させるとともに、画像データの劣化原因を抑えることができる。
第14の構成の画像表示装置では、画素ずらしに伴う画素の重心移動から、所定の画素が表示されるまでの時間以上、光源からの光を遮光することにより、光源を選ばずにコントラスト等の画質を向上させるとともに、画像データの劣化原因を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る画像表示装置の別の例を示す概略構成図である。
【図3】1つの画素のフィールドと、画素ずらしによる画素の位置の一例を示す図である。
【図4】本発明の画像表示装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明に係る画像表示装置の別の例を示す概略構成図である。
【図6】遮光手段を構成する遮光部材の一例を示す図であり、(a)は遮光部材の正面図、(b)は遮光部材の側面図である。
【図7】遮光手段を構成する遮光部材の別の例を示す図であり、(a)は遮光部材の正面図、(b)は遮光部材の側面図である。
【図8】本発明の画像表示装置の動作の別の例を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の画像表示装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の画像表示装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の画像表示装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1:光源
2:照明光学系
3:表示素子
4,5:画素ずらし素子
6:拡大レンズ(投射レンズ)
6’:拡大レンズ(接眼レンズ)
7:投射面
8:光源の駆動回路
9:制御部
10:表示素子の駆動回路
11:画素ずらし素子の駆動回路
12:バックライト
13:バックライトの駆動回路
14:遮光部材(遮光手段)
15:遮光手段の駆動回路
P:画素
SF〜SF:サブフィールド

Claims (14)

  1. 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、
    前記画素ずらし手段として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用いた場合には、画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1記載の画像表示装置において、
    画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、光源を消灯する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1記載の画像表示装置において、
    画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1記載の画像表示装置において、
    画素の重心移動及び所定の画素が表示されるまでの安定期間中は、画像表示素子を黒表示または、最低輝度による表示を行うことを特徴とする画像表示装置。
  5. 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、
    前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用いた場合には、空間光変調素子の補償電圧印加中に画素ずらしを行い、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  6. 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、
    前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用い、前記画素ずらし手段として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用いた場合には、空間光変調素子の補償電圧印加中に、画素ずらしに伴う画素の重心移動と、所定の画素が表示されるまでの安定期間を含め、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5または6記載の画像表示装置において、
    補償電圧印加時間以上、光源を消灯する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項5または6記載の画像表示装置において、
    補償電圧印加時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  9. 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、
    前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用い、前記画素ずらし手段の画素ずらしにかかる時間が補償電圧印加時間を上回る場合には、画素ずらし動作期間に、空間光変調素子の補償電圧印加期間を含め、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  10. 請求項9記載の画像表示装置において、
    画素ずらし動作時間以上、光源を消灯する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  11. 請求項9記載の画像表示装置において、
    画素ずらし動作時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  12. 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から構成される表示素子と、画素の位置を変位させる画素ずらし手段を備え、前記表示素子の複数の画素から発せられる光線に対して、前記画素ずらし手段により光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、前記表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、
    前記表示素子として、新たな表示を行う際には分極による残留電荷を中和する処理として補償電圧の印加を必要とする強誘電性液晶からなる空間光変調素子を用い、前記画素ずらし手段として、画素の重心移動後、所定の画素が安定して表示されるまでに有限の安定期間を有する画素ずらし素子を用い、画素ずらしに伴う画素の重心移動と、所定の画素が表示されるまでの安定期間が補償電圧印加時間を上回る場合には、画素ずらしに伴う画素の重心移動から、所定の画素が表示されるまでの安定期間終了までに、空間光変調素子の補償電圧印加期間を含め、その期間中は、画像を表示しない制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項12記載の画像表示装置において、
    画素ずらし動作開始から安定期間終了までの時間以上、光源を消灯する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
  14. 請求項12記載の画像表示装置において、
    画素ずらし動作開始から安定期間終了までの時間以上、光源からの光を遮光する制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
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