JP2004179899A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示装置に印刷用情報を含む画像データが現れれば自動で印刷装置の電源を起動できるようにすることを課題とする。
【解決手段】データを受信するための受信手段と、受信した画像データを画像表示装置に表示させるための画像表示処理手段と、受信した画像データが印刷情報を含むか否かと判断するための判断手段と、印刷情報を含むと判断された場合に印刷装置の電源を起動させるための命令を出力する電源起動手段とを有する画像処理装置が提供される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ放送等の情報コンテンツの画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、放送等の利用用途はアナログであれデジタルであれTVモニターに表示される映像を見たり映像に同期した音を音響装置より聞いたりすることが目的であった。データ放送であればリアルタイムな膨大な情報をTVモニターより得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年画面情報のみならず、補完的に紙に印刷されたものの要求も高まってきた。即ちデータ放送等の表示されている内容を出力して印刷装置で印刷する要求である。その要求を満たすためのごとくSTB接続のプリンタ装置も提案されている。
【0004】
しかしながら従来方式のプリンタ装置そのまま持ち込むのであれば操作性使い勝手例えばSTB、TVモニターであれば電源コントロールはリモコン処理で終わりであるが従来のプリンタ装置では印刷要求時にいちいちプリンタの電源スイッチを入れにいかなければならない等の問題を多く抱えている。
【0005】
本発明は、STBがTVモニターに対し画像データを出力するだけでなく、印刷用情報が表示された場合は印刷装置電源を自動起動し、及び/又は一定時間印刷情報が無ければ前記電源を自動遮断する画像処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、データを受信するための受信手段と、前記受信した画像データを画像表示装置に表示させるための画像表示処理手段と、前記受信した画像データが印刷情報を含むか否かと判断するための判断手段と、印刷情報を含むと判断された場合に印刷装置の電源を起動させるための命令を出力する電源起動手段とを有することを特徴とする画像処理装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、画像表示装置に印刷用情報を含む画像データが現れれば自動で印刷装置の電源を起動でき、ユーザにとっては操作性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による印刷システムを最もよくあらわす図であり、図中101はSTB(SET TOP BOX)と一般的に言われている画像データを処理する装置(画像処理装置)であり、102はSTB101からの画像(動画、静止画)データを描写するTVモニター装置であり、103はSTB101からの印刷データを印刷するプリンタ装置(印刷装置)である。
【0009】
STB101内には画像データを受信する受信部(不図示)、その画像データを処理する画像処理部(不図示)、それら画像データを制御する画像データ制御部(不図示)、表示画像データを出力する表示回路部104、印刷コンテンツと1394I/Fを制御する印刷コンテンツ制御部105、印刷データを出力する1394I/F部106、及び電源回路部107を備える。
【0010】
一方プリンタ装置103内は、印刷を制御するプリンタ制御部110、印刷データを入力する1394I/F部111、1394I/Fを制御する1394I/F制御部112、1394I/Fを介して得られる電源を監視する電源検知回路部113、及び電源回路部114を備える。
【0011】
STB101とプリンタ装置103との接続にIEEE1394インタフェースを使用する場合、パーソナルコンピュータ(PC)が介在しないためSTB2プロトコルは使用できずAVCプロトコルは使用できるが本実施形態ではダイレクトプリントプロトコルDPPを使用する。
【0012】
本実施形態ではデータ放送の印刷コンテンツの印刷方式について説明する。STB101がデータ放送を受信し表示回路部104より表示画像データが出力されTVモニター102でデータ放送コンテンツが表示される。
【0013】
表示中のデータ放送コンテンツ内に印刷可能な印刷データを含む印刷コンテンツが現れるとそれを表示回路部104前段の印刷コンテンツ制御部105で印刷データ有りと判断され、電源回路部107に対してIEEE1394インタフェースの電源ラインへ電源を供給するよう命令する。
【0014】
IEEE1394インタフェースの電源ラインに電源回路部107より電源が供給されることにより、プリンタ装置103では電源検知回路が働き電源検知をして電源回路部114に対して本体電源立ち上げ要求を発し、プリンタ装置103に電源が入り立ち上がる。
【0015】
プリンタ装置103のイニシャル動作が終了すると、次に印刷コンテンツ制御部105がDPPのコネクション処理を行いプリンタ装置103との間にコネクションを張る。以上の処理により印刷データ転送の準備は終了する。以下詳細説明に入る。
【0016】
<データ放送コンテンツについての説明>
デジタル放送のデータ放送についての標準化が進みつつある。国内では日本ARIBのデータ放送符号化仕様としてBMLの策定が進められている。BMLとはBroadcast Markup Languageの略でXMLベースのHTML(xHTML)を核にスタイルシート、Java(R)Scriptなど放送用のコンテンツ記述言語を定義したものである。前述STB101内では次のように処理されファイル(File)として記憶される。
【0017】
図23にその方法を示す。コンテンツデータはMPEG−2方式により他のメディアと共に多重化され、さらに単一搬送波でPSKデジタル変調後、アンテナから送信される。図中2301では、受信した電波RFをチューナで選局・復調し、多重化ストリームであるMPEG−2 TS packetを得る。
【0018】
2302では、多重化ストリームからPID−filter/PSI−analysisに基づき、データ放送コンテンツを他のメディアから分離する。
2303では、前分離されたデータ放送コンテンツだけを含むTS packetをDSM−CC方式で定義される1周期分のデータ列として一時保存する。
【0019】
2304では、Carousel Bufferで一時保存したデータ列(複数のDII+DDB)から、複数のファイルを得て、STB内フラッシュメモリ等の記憶装置に蓄える。すなわち、送出側が、一体(マルチパート)化した「モジュール」を再び、▲1▼静止画jpeg▲2▼図形png▲3▼文字text▲4▼制御コードtextを分離する。BMLブラウザソフトウェアは前記ファイルを順次読み出し、画面表示やリモコンとのデータの受け渡しおよび、印字の起動を行う。
【0020】
次に、デジタルデータ放送におけるSTB101内部でのBMLコンテンツ記憶構成を説明する。なお、ここでは、「モジュール」を複数の独立したファイルを含む「フォルダー」に近い意味で用いる。
【0021】
図24は一般の表示系放送内容を示した例である。放送される番組を“イベント”と呼ぶ。イベント(例では”AfternoonTea”)は複数のモジュールから構成される。モジュール名は“16進文字列4桁”に制限される。特別の番号”0x0000”で区別されるモジュールは、番組群のうち最初に起動される。たいていは全体のメインメニューのページ(複数のファイルを含む)を収容してある。モジュール番号”0x0000”の中に”startup.bml”と言う名前のファイルが必ず存在する。表示ブラウザ(ソフト)はこのファイルを最初に処理する。もちろん、他のモジュールに(”startup.bml”が)存在していても問題はない。1モジュールの最大は1MBで、イベント全体に対する最大サイズの規定はない。1イベントあたりの最大モジュール数は256個である。チューナに実装するRAMのサイズは最小2MBと規定されているので、放送するコンテンツのサイズもそれに合わせなくてはならない。
【0022】
図25は印字用モジュール(例では9999番)だけを書き出した例である。このモジュールは、1個の「プリント・レイアウト情報ファイル」(例ではprint.bml)と複数の付属する「画像ファイル」からなる。なお、印字用モジュールは全体で最大300KBを想定している。なお、このモジュールにはxxxx.bmlが一個のみ存在することとする。
【0023】
<マルチパート化>
複数のファイルが1つにまとめられた状態について説明する。図26にその記述例を示す。この1つにまとめられたファイルのことをモジュールと呼ぶ。マルチパート化は電子メールなどでもよく利用される技術で、RFC1521(MIME)で規定されている。主な構成要素とその配列を説明する。それぞれのファイルを区切るための文字(boundary)を定義する。次にモジュール全体の長さが示される。さらにBoundaryに続き、resourceListという情報が付加される。(詳細はB24の2.0以前版では第二編、第9章に記載されている。)resouceListにはモジュールに含まれる全てのファイルの情報(名前・サイズ等)が含まれる。そのあと、boundary、ファイルの長さ、ファイルの名前など、さらに実ファイルデータの繰り返しである。
【0024】
<印刷コンテンツの検出方法>
コンテンツから印字の起動を実現する方法を説明する。saveModuleにより、モジュールを、蓄積デバイス上の受信機設定に従った保存先に蓄積する方式で対応する。
【0025】
Figure 2004179899
【0026】
現在規定されているドライブ種別は以下の通りである。
“InternalHDD”: 内蔵ハードディスク
“MemoryCard”: メモリカード
“ExternalDevice”: 外部デバイス
“Printer”: プリンタ
【0027】
0003モジュールをPrinterに出力する場合は以下のようである。
browser.saveModule(” ̄/0003”,”text/X−arib−bml;charset=’euc−jp’”,”Printer”);
【0028】
従ってBMLの構文内に上記記述が在るどうかを検出することにより、表示しようとしている或るいは現在表示しているコンテンツが印刷コンテンツかどうかをコンテンツファイルの中を検索することのみで判断できる。将来的にはARIBによりこの部分のプリント用APIが追加策定される可能性があり、その場合はその記述に対応して印刷コンテンツの判断を行う。
【0029】
〈IEEE1394の技術の概要〉
以下、本実施形態のデジタルインタフェースに適用されるIEEE1394−1995規格の技術について簡単に説明する。尚、IEEE1394−1995規格(以下、IEEE1394規格)についての詳細は、1996年の8月30日にIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)から出版された「IEEE Standard for a High Performance Serial Bus」に記述されている。
【0030】
(1)概要
図2にIEEE1394規格に準拠したデジタルインタフェース(以下、1394インタフェース)を具備するノードにより構成される通信システム(以下、1394ネットワーク)の一例を示す。1394ネットワークは、シリアルデータの通信可能なバス型ネットワークを構成するものである。
【0031】
図2において、各ノードA〜Fは、IEEE1394規格に準拠した通信ケーブルを介して接続されている。これらのノードA〜Hは、例えば、PC(Personal Computer)、デジタルVTR(Video Tape Recorder)、DVD(Digital Video Disc)プレーヤ、デジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等の電子機器である。
【0032】
1394ネットワークの接続方式は、ディジーチェーン方式とノード分岐方式とに対応しており、自由度の高い接続を可能としている。
又、1394ネットワークでは、例えば、既存の機器を削除したり、新たな機器を追加したり、既存の機器の電源をON/OFFしたりした場合に、自動的にバスリセットを行う。このバスリセットを行うことにより、1394ネットワークは、新たな接続構成の認識と各機器に対するID情報の割り当てとを自動的に行うことができる。この機能によって、1394ネットワークは、ネットワークの接続構成を常時認識することができる。
【0033】
又、1394ネットワークは、他の機器から転送されたデータを中継する機能を有している。この機能により、全ての機器がバスの動作状況を把握することができる。
【0034】
又、1394ネットワークは、Plug&Playと呼ばれる機能を有している。この機能により、全ての機器の電源をOFFにすることなく、接続するだけで自動に接続機器を認識することができる。
【0035】
又、1394ネットワークは、100/200/400Mbpsのデータ転送速度に対応している。上位のデータ転送速度を持つ機器は、下位のデータ転送速度をサポートすることができるため、異なるデータ転送速度に対応する機器同士を接続することができる。
【0036】
更に、1394ネットワークは、2つの異なるデータ転送方式(即ち、Asynchronous転送モードとIsochronous転送モード)に対応している。
【0037】
Asynchronous転送モードは、必要に応じて非同期に転送することが要求されるデータ(即ち、コントロール信号やファイルデータ等)を転送する際に有効である。又、Isochronous転送モードは、所定量のデータを一定のデータレートで連続的に転送することが要求されるデータ(即ち、ビデオデータやオーディオデータ等)を転送する際に有効である。
【0038】
Asynchronous転送モードとIsochronous転送モードとは、各通信サイクル(通常1サイクルは、125μS)内において、混在させることが可能である。各転送モードは、サイクルの開始を示すサイクル・スタート・パケット(以下、CSP)の転送後に実行される。
【0039】
尚、各通信サイクル期間において、Isochronous転送モードは、Asynchronous転送モードよりも優先順位が高く設定されている。又、Isochronous転送モードの転送帯域は、各通信サイクル内で保証されている。
【0040】
(2)アーキテクチャ
次に、図3を用いて1394インタフェースの構成要素を説明する。
1394インタフェースは、機能的に複数のレイヤ(階層)から構成されている。図3において、1394インタフェースは、IEEE1394規格に準拠した通信ケーブル301を介して他のノードの1394インタフェースと接続される。又、1394インタフェースは、1つ以上の通信ポート302を有し、通信ポート302は、ハードウェア部に含まれるフィジカル・レイヤ303と接続される。
【0041】
図3において、ハードウェア部は、フィジカル・レイヤ303とリンク・レイヤ304とから構成されている。フィジカル・レイヤ303は、他のノードとの物理的、電気的なインタフェース、バスリセットの検出とそれに伴う処理、入出力信号の符号化/復号化、バス使用権の調停等を行う。又、リンク・レイヤ304は、通信パケットの生成と送受信、サイクルタイマの制御等を行なう。
【0042】
又、図3において、ファームウェア部は、トランザクション・レイヤ305とシリアル・バス・マネージメント306とを含んでいる。トランザクション・レイヤ305は、Asynchronous転送モードを管理し、各種のトランザクション(リード、ライト、ロック)を提供する。シリアル・バス・マネージメント306は、後述するCSRアーキテクチャに基づいて、自ノードの制御、自ノードの接続状態の管理、自ノードのID情報の管理、シリアルバスネットワークの資源管理を行う機能を提供する。
【0043】
以上、ハードウェア部とファームウェア部とが実質的に1394インタフェースを構成するものであり、それらの基本構成は、IEEE1394規格により規定されている。
【0044】
又、ソフトウェア部に含まれるアプリケーション・レイヤ307は、使用するアプリケーションソフトによって異なり、ネットワーク上でどのようにデータを通信するのかを制御する。例えば、デジタルVTRの動画像データの場合は、AV/Cプロトコルなどの通信プロトコルによって規定されている。
【0045】
(2−1)リンク・レイヤ304
図4は、リンク・レイヤ304の提供可能なサービスを示す図である。図4において、リンク・レイヤ304は、次の4つのサービスを提供する。即ち、▲1▼応答ノードに対して所定のパケットの転送を要求するリンク要求(LK_DATA.request)、▲2▼応答ノードに所定のパケットの受信を通知するリンク通知(LK_DATA.indication)、▲3▼応答ノードからのアクノリッジを受信したことを示すリンク応答(LK_DATA.response)、▲4▼要求ノードからのアクノリッジを確認するリンク確認(LK_DATA.confirmation)である。尚、リンク応答(LK_DATA.response)は、ブロードキャスト通信、Isochronousパケットの転送の場合には存在しない。
又、リンク・レイヤ304は、上述のサービスに基づいて、上述の2種類の転送方式、即ち、Asynchronous転送モード、Isochronous転送モードを実現する。
【0046】
(2−2)トランザクション・レイヤ305
図5は、トランザクション・レイヤ305の提供可能なサービスを示す図である。図5において、トランザクション・レイヤ305は、次の4つのサービスを提供する。即ち、▲1▼応答ノードに対して所定のトランザクションを要求するトランザクション要求(TR_DATA.request)、▲2▼応答ノードに所定のトランザクション要求の受信を通知するトランザクション通知(TR_DATA.indication)、▲3▼応答ノードからの状態情報(ライト、ロックの場合は、データを含む)を受信したことを示すトランザクション応答(TR_DATA.response)、▲4▼要求ノードからの状態情報を確認するトランザクション確認(TR_DATA.confirmation)である。
【0047】
又、トランザクション・レイヤ305は、上述のサービスに基づいてAsynchronous転送を管理し、次の3種類のトランザクション、即ち、▲1▼リード・トランザクション、▲2▼ライト・トランザクション、▲3▼ロック・トランザクションを実現する。
【0048】
▲1▼リード・トランザクションは、要求ノードが応答ノードの特定アドレスに格納された情報を読み取る。
▲2▼ライト・トランザクションは、要求ノードが応答ノードの特定アドレスに所定の情報を書き込む。
▲3▼ロック・トランザクションは、要求ノードが応答ノードに対して参照データと更新データとを転送し、応答ノードの特定アドレスの情報とその参照データとを比較し、その比較結果に応じて特定アドレスの情報を更新データに更新する。
【0049】
(2−3)シリアル・バス・マネージメント306
シリアル・バス・マネージメント306は、具体的に、次の3つの機能を提供することができる。3つの機能とは、即ち、▲1▼ノード制御、▲2▼アイソクロナス・リソース・マネージャ(以下、IRM)、▲3▼バスマネージャである。
【0050】
▲1▼ノード制御は、上述の各レイヤを管理し、他のノードとの間で実行されるAsynchronous転送を管理する機能を提供する。
▲2▼IRMは、他のノードとの間で実行されるIsochronous転送を管理する機能を提供する。具体的には、転送帯域幅とチャネル番号の割り当てに必要な情報を管理し、これらの情報を他のノードに対して提供する。
IRMは、ローカルバス上に唯一存在し、バスリセット毎に他の候補者(IRMの機能を有するノード)の中から動的に選出される。又、IRMは、後述のバスマネージャの提供可能な機能(接続構成の管理、電源管理、速度情報の管理等)の一部を提供してもよい。
▲3▼バスマネージャは、IRMの機能を有し、IRMよりも高度なバス管理機能を提供する。具体的には、より高度な電源管理(通信ケーブルを介して電源の供給が可能か否か、電源の供給が必要か否か等の情報を各ノード毎に管理)、より高度な速度情報の管理(各ノード間の最大転送速度の管理)、より高度な接続構成の管理(トポロジ・マップの作成)、これらの管理情報に基づくバスの最適化等を行ない、更にこれらの情報を他のノードに提供する機能を有する。
【0051】
又、バスマネージャは、シリアルバスネットワークを制御するためのサービスをアプリケーションに対して提供できる。ここで、サービスには、シリアルバス制御要求(SB_CONTROL.request)、シリアルバス・イベント制御確認(SB_CONTROL.confirmation)、シリアルバス・イベント通知(SB_CONTROL.indication)等がある。
【0052】
SB_CONTROL.requestは、アプリケーションがバスリセットを要求するサービスである。SB_CONTROL.confirmationは、SB_CONTROL.requestをアプリケーションに対して確認するサービスである。SB_CONTROL.indicationは、非同期に発生するイベントをアプリケーションに対して通知するサービスである。
【0053】
(3)アドレス指定
図6は、1394インタフェースにおけるアドレス空間を説明する図である。尚、1394インタフェースは、ISO/IEC 13213:1994に準じたCSR(Command and Status Register)アーキテクチャに従い、64ビット幅のアドレス空間を規定している。
【0054】
図6において、最初の10ビットのフィールド601は、所定のバスを指定するID番号に使用され、次の6ビットのフィールド602は、所定の機器(ノード)を指定するID番号に使用される。この上位16ビットを「ノードID」と呼び、各ノードはこのノードIDにより他のノードを識別する。又、各ノードは、このノードIDを用いて相手を識別した通信を行うことができる。
【0055】
残りの48ビットからなるフィールドは、各ノードの具備するアドレス空間(256Mバイト構造)を指定する。その内の20ビットのフィールド603は、アドレス空間を構成する複数の領域を指定する。
【0056】
フィールド603において、「0〜0xFFFFD」の部分は、メモリ空間と呼ばれる。「0xFFFFE」の部分は、プライベート空間と呼ばれ、各ノードで自由に利用できるアドレスである。又、「0xFFFFE」の部分は、レジスタ空間と呼ばれ、バスに接続されたノード間において共通の情報を格納する。各ノードは、レジスタ空間の情報を用いることにより、各ノード間の通信を管理することができる。
【0057】
最後の28ビットのフィールド604は、各ノードにおいて共通或いは固有となる情報が格納されるアドレスを指定する。
【0058】
例えば、レジスタ空間において、最初の512バイトは、CSRアーキテクチャーのコア(CSRコア)レジスタ用に使用される。CSRコア・レジスタに格納される情報のアドレス及び機能を図7に示す。図中のオフセットは、「0xFFFFF0000000」からの相対位置である。
【0059】
次の512バイトは、シリアルバス用のレジスタとして使用される。シリアルバス・レジスタに格納される情報のアドレス及び機能を図8に示す。図中のオフセットは、「0xFFFFF0000200」からの相対位置である。
【0060】
その次の1024バイトは、Configuration ROM用に使用される。
Configuration ROMには最小形式と一般形式とがあり、「0xFFFFF0000400」から配置される。最小形式のConfiguration ROMを図9に示す。図9において、ベンダIDは、IEEEにより各ベンダに対して固有に割り当てられた24ビットの数値である。
【0061】
又、一般形式のConfiguration ROMを図10に示す。図10において、上述のベンダIDは、Root Directory1002に格納されている。Bus Info Block1001とRoot Leaf1005とには、各ノードを識別する固有のID情報としてノードユニークIDを保持することが可能である。
【0062】
ここで、ノードユニークIDは、メーカ、機種に関わらず、1つのノードを特定することのできる固有のIDを定めるようになっている。ノードユニークIDは64ビットにより構成され、上位24ビットは上述のベンダIDを示し、下位48ビットは各ノードを製造するメーカにおいて自由に設定可能な情報(例えば、ノードの製造番号等)を示す。尚、このノードユニークIDは、例えばバスリセットの前後で継続して特定のノードを認識する場合に使用される。
【0063】
又、図10において、Root Directory1002には、ノードの基本的な機能に関する情報を保持することが可能である。詳細な機能情報は、Root Directory1002からオフセットされるサブディレクトリ(Unit Directories1004)に格納される。Unit Directories1004には、例えば、ノードのサポートするソフトウェアユニットに関する情報が格納される。具体的には、ノード間のデータ通信を行うためのデータ転送プロトコル、所定の通信手順を定義するコマンドセット等に関する情報が保持される。
【0064】
又、図10において、Node Dependent Info Directory1003には、デバイス固有の情報を保持することが可能である。Node Dependent Info Directory1003は、Root Directory1002によりオフセットされる。
【0065】
更に、図10において、Vendor Dependent Information1006には、ノードを製造、或いは販売するベンダ固有の情報を保持することができる。
【0066】
残りの領域は、ユニット空間と呼ばれ、各ノード固有の情報、例えば、各機器の識別情報(会社名、機種名等)や使用条件等が格納されたアドレスを指定する。ユニット空間のシリアルバス装置レジスタに格納される情報のアドレス及び機能を図11に示す。図中のオフセットは、「0xFFFFF0000800」からの相対位置である。
【0067】
尚、一般的に、異種のバスシステムの設計を簡略化したい場合、各ノードは、レジスタ空間の最初の2048バイトのみを使うべきである。つまり、CSRコア・レジスタ、シリアルバス・レジスタ、Configuration ROM、ユニット空間の最初の2048バイトの合わせて4096バイトで構成することが望ましい。
【0068】
(4)通信ケーブルの構成
図12にIEEE1394規格に準拠した通信ケーブルの断面図を示す。
通信ケーブルは、2組のツイストペア信号線と電源ラインとにより構成されている。電源ラインを設けることによって、1394インタフェースは、主電源のOFFとなった機器、故障により電力低下した機器等にも電力を供給することができる。尚、電源線内を流れる電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されている。
【0069】
2組のツイストペア信号線には、DS−Link(Data/Strobe Link)符号化方式にて符号化された情報信号が伝送される。図13は、DS−Link符号化方式を説明する図である。
【0070】
このDS−Link符号化方式は、高速なシリアルデータ通信に適しており、その構成は、2組のより対線を必要とする。一組のより対線は、データ信号を送り、他のより対線は、ストローブ信号を送る構成になっている。受信側は、2組の信号線から受信したデータ信号とストローブ信号との排他的論理和をとることによって、クロックを再現することができる。
【0071】
尚、DS−Link符号化方式を用いることにより、1394インタフェースには、例えば次のような利点がある。▲1▼他の符号化方式に比べて転送効率が高い。▲2▼PLL回路が不要となり、コントローラLSIの回路規模を小さくできる。▲3▼アイドル状態であることを示す情報を送る必要が無いため、トランシーバ回路をスリープ状態とし易く、消費電力の低減が図れる。
【0072】
(5)バスリセット
各ノードの1394インタフェースは、ネットワークの接続構成に変化が生じたことを自動的に検出することができる。この場合、1394ネットワークは以下に示す手順によりバスリセットと呼ばれる処理を行う。尚、接続構成の変化は、各ノードの具備する通信ポートにかかるバイアス電圧の変化により検知することができる。
【0073】
ネットワークの接続構成の変化(例えば、ノードの挿抜、ノードの電源のON/OFFなどによるノード数の増減)を検出したノード、又は新たな接続構成を認識する必要のあるノードは、1394インタフェースを介して、バス上にバスリセット信号を送信する。
【0074】
バスリセット信号を受信したノードの1394インタフェースは、バスリセットの発生を自身のリンク・レイヤ304に伝達すると共に、そのバスリセット信号を他のノードに転送する。バスリセット信号を受信したノードは、今まで認識していたネットワークの接続構成及び各機器に割り当てられたノードIDをクリアにする。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知した後、各ノードは、バスリセットに伴う初期化処理(即ち、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り当て)を自動的に行う。
【0075】
尚、バスリセットは、先に述べたような接続構成の変化による起動の他に、ホスト側の制御によって、アプリケーション・レイヤ307がフィジカル・レイヤ303に対して直接命令を出すことによって起動させることも可能である。
【0076】
又、バスリセットが起動するとデータ転送は一時中断され、バスリセットに伴う初期化処理の終了後、新しいネットワークのもとで再開される。
【0077】
(6)バスリセット起動後のシーケンス
バスリセットの起動後、各ノードの1394インタフェースは、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り当てとを自動的に実行する。以下、バスリセットの開始からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケンスを図14〜16を用いて説明する。
【0078】
図14は、図2の1394ネットワークにおけるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
図14において、ノードAは1つの通信ポート、ノードBは2つの通信ポート、ノードCは2つの通信ポート、ノードDは3つの通信ポート、ノードEは1つの通信ポート、ノードFは1つの通信ポートを具備している。各ノードの通信ポートには、各ポートを識別するためにポート番号が付されている。
【0079】
以下、図14におけるバスリセットの開始からノードIDの割り当てまでを図15のフローチャートを用いて説明する。
【0080】
図15において、1394ネットワークを構成する各ノードA〜Fは、バスリセットが発生したか否かを常時監視している(ステップS1501)。接続構成の変化を検出したノードからバスリセット信号が出力されると、各ノードは以下の処理を実行する。
【0081】
バスリセットの発生後、各ノードは、夫々の具備する通信ポート間において親子関係の宣言を行なう(ステップS1502)。
【0082】
各ノードは、全てのノード間の親子関係が決定されるまで、ステップS1502の処理を繰り返し行なう(ステップS1503)。
【0083】
全てのノード間の親子関係が決定した後、1394ネットワークは、ネットワークの調停を行なうノード、即ちルートを決定する。(ステップS1504)。
【0084】
ルートを決定した後、各ノードの1394インタフェース夫々は、自己のノードIDを自動的に設定する作業を実行する(ステップS1505)。
【0085】
全てのノードに対してノードIDの設定がなされるまで、各ノードは所定の手順に基づきステップS1505の処理を実行する(ステップS1506)。
【0086】
最終的に全てのノードに対してノードIDが設定された後、各ノードは、Isochronous転送或いはAsynchronous転送を実行する(ステップS1507)。
【0087】
ステップS1507の処理を実行すると共に、各ノードの1394インタフェースは、再びバスリセットの発生を監視する。バスリセットが発生した場合には、ステップS1501以降の処理を再び実行する。
【0088】
以上の手順により、各ノードの1394インタフェースは、バスリセットが起動する毎に、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り当てとを自動的に実行することができる。
【0089】
(7)親子関係の決定
次に、図16を用いて、図15に示したステップS1502の処理(即ち、各ノード間の親子関係を認識する処理)について詳細に説明する。
図16において、バスリセットの発生後、1394ネットワーク上の各ノードA〜Fは、自分の具備する通信ポートの接続状態(接続又は未接続)を確認する(ステップS1601)。
【0090】
通信ポートの接続状態の確認後、各ノードは、他のノードと接続されている通信ポート(以下、接続ポート)の数をカウントする(ステップS1602)。
【0091】
ステップS1602の処理の結果、接続ポートの数が1つである場合、そのノードは、自分が「リーフ」であると認識する(ステップS1603)。ここで、リーフとは、1つのノードとのみ接続されているノードのことである。
【0092】
リーフとなるノードは、その接続ポートに接続されているノードに対して、「自分は子(Child)」であることを宣言する(ステップS1604)。このとき、リーフは、その接続ポートが「親ポート(親ノードと接続された通信ポート)」であると認識する。
【0093】
ここで、親子関係の宣言は、まず、ネットワークの末端であるリーフとブランチとの間にて行われ、続いて、ブランチとブランチとの間で順次に行われる。各ノード間の親子関係は、早く宣言の行なえる通信ポートから順に決定される。又、各ノード間において、子であることを宣言した通信ポートは「親ポート」であると認識され、その宣言を受けた通信ポートは「子ポート(子ノードと接続された通信ポート)」であると認識される。例えば、図14において、ノードA、E、Fは、自分がリーフであると認識した後、親子関係の宣言を行う。これにより、ノードA−B間では子−親、ノードE−D間では子−親、ノードF−D間では子−親と決定される。
【0094】
又、ステップS1602の処理の結果、接続ポートの数が2つ以上の場合、そのノードは、自分を「ブランチ」であると認識する(ステップS1605)。ここで、ブランチとは、2つ以上のノードと接続されているノードのことである。
【0095】
ブランチとなるノードは、各接続ポートのノードから親子関係の宣言を受け付ける(ステップS1606)。宣言を受け付けた接続ポートは、「子ポート」として認識される。
【0096】
1つの接続ポートを「子ポート」と認識した後、ブランチは、まだ親子関係の決定されていない接続ポート(即ち、未定義ポート)が2つ以上あるか否かを検出する(ステップS1607)。その結果、未定義ポートが2つ以上ある場合、ブランチは、再びステップS1606の動作を行う。
【0097】
ステップS1607の結果、未定義ポートが1つだけ存在する場合、ブランチは、その未定義ポートが「親ポート」であると認識し、そのポートに接続されているノードに対して「自分は子」であることを宣言する(ステップS1608、S1609)。
【0098】
ここで、ブランチは、残りの未定義ポートが1つになるまで自分自身が子であると他のノードに対して宣言することができない。例えば、図14において、ノードB、C、Dは、自分がブランチであると認識すると共に、リーフ或いは他のブランチからの宣言を受け付ける。ノードDは、D−E間、D−F間の親子関係が決定した後、ノードCに対して親子関係の宣言を行っている。又、ノードDからの宣言を受けたノードCは、ノードBに対して親子関係の宣言を行っている。
【0099】
又、ステップS1608の処理の結果、未定義ポートが存在しない場合(つまり、ブランチの具備する全ての接続ポートが親ポートとなった場合)、そのブランチは、自分自身がルートであることを認識する。(ステップS1610)。
【0100】
例えば、図14において、接続ポートの全てが親ポートとなったノードBは、1394ネットワーク上の通信を調停するルートとして他のノードに認識される。ここで、ノードBがルートと決定されたが、ノードBの親子関係を宣言するタイミングが、ノードCの宣言するタイミングに比べて早い場合には、他のノードがルートになる可能性もある。即ち、宣言するタイミングによっては、どのノードもルートとなる可能性がある。従って、同じネットワーク構成であっても同じノードがルートになるとは限らない。
【0101】
このように全ての接続ポートの親子関係が宣言されることによって、各ノードは、1394ネットワークの接続構成を階層構造(ツリー構造)として認識することができる(ステップS1611)。尚、上述の親ノードは階層構造における上位であり、子ノードは階層構造における下位となる。
【0102】
(8)ノードIDの割り当て
図17は、図15に示したステップS1505の処理(即ち、自動的に各ノードのノードIDを割り当てる処理)を詳細に説明するフローチャートである。ここで、ノードIDは、バス番号とノード番号とから構成されるが、本実施形態では、各ノードを同一バス上に接続するものとし、各ノードには同一のバス番号が割り当てられるものとする。
【0103】
図17において、ルートは、ノードIDが未設定のノードが接続されている子ポートの内、最小番号を有する通信ポートに対してノードIDの設定許可を与える(ステップS1701)。
【0104】
尚、図17において、ルートは、最小番号の子ポートに接続されている全ノードのノードIDを設定した後、その子ポートを設定済とし、次に最小となる子ポートに対して同様の制御を行なう。最終的に子ポートに接続された全てのノードのID設定が終了した後、ルート自身のノードIDを設定する。尚、ノードIDに含まれるノード番号は、基本的にリーフ、ブランチの順に0、1、2…と割り当てられる。従って、ルートが最も大きなノード番号を有することになる。
【0105】
ステップS1701において、設定許可を得たノードは、自分の子ポートの内、ノードIDが未設定となるノードを含む子ポートがあるか否かを判断する(ステップS1702)。
【0106】
ステップS1702において、未設定ノードを含む子ポートが検出された場合、上述の設定許可を得たノードは、その子ポートに直接接続されたノードに対してその設定許可を与えるように制御する(ステップS1703)。
【0107】
ステップS1703の処理後、上述の設定許可を得たノードは、自分の子ポートの内、ノードIDが未設定であるノードを含む子ポートがあるか否かを判断する(ステップS1704)。ここで、ステップS1704の処理後、未設定ノードを含む子ポートの存在が検出された場合、そのノードは、再びステップS1703の処理を実行する。
【0108】
又、ステップS1702或いはS1704において、未設定ノードを含む子ポートが検出されなかった場合、設定許可を得たノードは、自分自身のノードIDを設定する(ステップS1705)。
【0109】
自分のノードIDを設定したノードは、自己のノード番号、通信ポートの接続状態に関する情報等を含んだセルフIDパケットをブロードキャストする(ステップS1706)。尚、ブロードキャストとは、あるノードの通信パケットを、1394ネットワークを構成する不特定多数のノードに対して転送することである。
【0110】
ここで、各ノードは、このセルフIDパケットを受信することにより、各ノードに割り当てられたノード番号を認識することができ、自分に割り当てられるノード番号を知ることができる。例えば、図14において、ルートであるノードBは、最小ポート番号「#1」の通信ポートに接続されたノードAに対してノードID設定の許可を与える。ノードAは、自己のノード番号「No.0」と割り当て、自分自身に対してバス番号とノード番号とからなるノードIDを設定する。又、ノードAは、そのノード番号を含むセルフIDパケットをブロードキャストする。
【0111】
図18にセルフIDパケットの構成例を示す。図18において、1801はセルフIDパケットを送出したノードのノード番号を格納するフィールド、1802は対応可能な転送速度に関する情報を格納するフィールド、1803はバス管理機能(バスマネージャの能力の有無等)の有無を示すフィールド、1804は電力の消費及び供給の特性に関する情報を格納するフィールドである。
【0112】
又、図18において、1805はポート番号「#0」となる通信ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納するフィールド、1806はポート番号「#1」となる通信ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納するフィールド、1807はポート番号「#2」となる通信ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納するフィールドである。
【0113】
尚、セルフIDパケットを送出するノードにバスマネージャとなり得る能力がある場合には、フィールド1803に示すコンテンダビットを「1」とし、なり得る能力がなければ、コンテンダビットを0とする。
【0114】
ここで、バスマネージャとは、上述のセルフIDパケットに含まれる各種の情報に基づいて、バスの電源管理(通信ケーブルを介して電源の供給が可能か否か、電源の供給が必要か否か等の情報を各ノード毎に管理する)、速度情報の管理(各ノードの対応可能な転送速度に関する情報から各ノード間の最大転送速度を管理する)、トポロジ・マップ情報の管理(通信ポートの親子関係情報からネットワークの接続構成を管理する)、トポロジ・マップ情報に基づくバスの最適化等を行ない、それらの情報を他のノードに提供する機能を有するノードである。これらの機能により、バスマネージャとなるノードは1394ネットワーク全体のバス管理を行なうことができる。
【0115】
ステップS1706の処理後、ノードIDの設定を行ったノードは、親ノードがあるか否かを判断する(ステップS1707)。親ノードがある場合、その親ノードが、ステップS1702以下の処理を再び実行する。そして、まだノードIDの設定されていないノードに対して許可を与える。
【0116】
又、親ノードが存在しない場合、そのノードは、ルート自身であると判断される。ルートは、全ての子ポートに接続されたノードに対してノードIDが設定されたか否かを判別する(ステップS1708)。
【0117】
ステップS1708において、全てのノードに対するID設定処理が終了しなかった場合、ルートは、そのノードを含む子ポートの内、最小番号となる子ポートに対してID設定の許可を与える(ステップS1701)。その後、ステップS1702以下の処理を実行する。
【0118】
又、全てのノードに対するID設定処理が終了した場合、ルートは、自分自身のノードIDの設定を実行する(ステップS1709)。ノードIDの設定後、ルートは、セルフIDパケットをブロードキャストする(ステップS1710)。
【0119】
以上の処理によって、1394ネットワークは、各ノードに対して自動的にノードIDを割り当てることができる。
【0120】
ここで、ノードIDの設定処理後、複数のノードがバスマネージャの能力を具備する場合、ノード番号の最も大きいノードがバスマネージャとなる。つまり、ネットワーク内で最大となるノード番号を持つルートがバスマネージャになり得る機能を有している場合には、ルートがバスマネージャとなる。
【0121】
しかしながら、ルートにその機能が備わっていない場合には、ルートの次に大きいノード番号を具備するノードがバスマネージャとなる。又、どのノードがバスマネージャになったかについては、各ノードがブロードキャストするセルフIDパケット内のコンテンダビット1803をチェックすることにより把握することができる。
【0122】
(9)アービトレーション
図19は、図1の1394ネットワークにおけるアービトレーションを説明する図である。
1394ネットワークでは、データ転送に先立って、必ずバス使用権のアービトレーション(調停)を行なう。1394ネットワークは、論理的なバス型ネットワークであり、各ノードから転送された通信パケットを他のノードに中継することによって、ネットワーク内の全てのノードに同じ通信パケットを転送することができる。従って、通信パケットの衝突を防ぐために、必ずアービトレーションが必要となる。これによって、ある時間において一つのノードのみが転送を行なうことができる。
【0123】
図19(a)は、ノードBとノードFとが、バス使用権の要求を発している場合について説明する図である。
アービトレーションが始まるとノードB、Fは、夫々親ノードに向かって、バス使用権の要求を発する。ノードBの要求を受けた親ノード(即ち、ノードC)は、自分の親ノード(即ち、ノードD)に向かって、そのバス使用権を中継する。この要求は、最終的に調停を行なうルート(ノードD)に届けられる。
【0124】
バス使用要求を受けたルートは、どのノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業はルートとなるノードのみが行なえるものであり、調停によって勝ったノードにはバスの使用許可が与えられる。
【0125】
図19(b)は、ノードFの要求が許可され、ノードBの要求が拒否されたことを示す図である。
アービトレーションに負けたノードに対してルートは、DP(Data prefix)パケットを送り、拒否されたことを知らせる。拒否されたノードは、次回のアービトレーションまでバス使用要求を待機する。
【0126】
以上のようにアービトレーションを制御することによって、1394ネットワークは、バスの使用権を管理することができる。
【0127】
(10)通信サイクル
Isochronous転送モードとAsynchronous転送モードとは、各通信サイクル期間内において時分割に混在させることができる。ここで、通信サイクルの期間は、通常、125μSである。
【0128】
図20は、1通信サイクルにおいてIsochronous転送モードとAsynchronous転送モードとを混在させた場合を説明する図である。
Isochronous転送モードは、Asynchronous転送モードより優先して実行される。その理由は、サイクル・スタート・パケットの後、Asynchronous転送を起動するために必要なアイドル期間(subaction gap)が、Isochronous転送を起動するため必要なアイドル期間(Isochronous gap)よりも長くなるように設定されているためである。これにより、Isochronous転送は、Asynchronous転送に優先して実行される。
【0129】
図20において、各通信サイクルのスタート時には、サイクル・スタート・パケット(以下、CSP)が所定のノードから転送される。各ノードは、このCSPを用いて時刻調整を行うことによって、他のノードと同じ時間を計時することができる。
【0130】
(11)Isochronous転送モード
Isochronous転送モードは、同期型の転送方式である。Isochronous転送モードは、通信サイクルの開始後、所定の期間において実行可能である。又、Isochronous転送モードは、リアルタイム転送を維持するために、各サイクル毎に必ず実行される。
【0131】
Isochronous転送モードは、特に動画像データや音声データ等のリアルタイムな転送を必要とするデータの転送に適した転送モードである。Isochronous転送モードは、Asynchronous転送モードのように1対1の通信ではなく、ブロードキャスト通信である。つまり、あるノードから送出されたパケットは、ネットワーク上の全てのノードに対して一様に転送される。尚、Isochronous転送には、ack(受信確認用返信コード)は存在しない。
【0132】
図20において、チャネルe(ch e)、チャネルs(ch s)、チャネルk(chk)は、各ノードがIsochronous転送を行う期間を示す。1394インタフェースでは、複数の異なるIsochronous転送を区別するために、夫々異なるチャネル番号を与えている。これにより、複数ノード間でのIsochronous転送が可能となる。ここで、このチャネル番号は、送信先を特定するものではなく、データに対する論理的な番号を与えているに過ぎない。
【0133】
又、図20に示したIsochronous gapとは、バスのアイドル状態を示すものである。このアイドル状態が一定時間を経過した後、Isochronous転送を希望するノードは、バスが使用できると判断し、アービトレーションを実行する。
【0134】
次に、図21にIsochronous転送モードに基づいて転送される通信パケットのフォーマットを示す。以下、Isochronous転送モードに基づいて転送される通信パケットを、Isochronousパケットと称する。
【0135】
図21において、Isochronousパケットはヘッダ部2101、ヘッダCRC2102、データ部2103、データCRC2104から構成される。
ヘッダ部2101には、データ部2103のデータ長を格納するフィールド2105、Isochronousパケットのフォーマット情報を格納するフィールド2106、Isochronousパケットのチャネル番号を格納するフィールド2107、パケットのフォーマット及び実行しなければならない処理を識別するトランザクションコード(tcode)を格納するフィールド2108、同期化コードを格納するフィールド2109がある。
【0136】
(12)Asynchronous転送モード
Asynchronous転送モードは、非同期型の転送方式である。Asynchronous転送は、Isochronous転送期間の終了後、次の通信サイクルが開始されるまでの間(即ち、次の通信サイクルのCSPが転送されるまでの間)、実行可能である。
【0137】
図20において、最初のサブアクション・ギャップ(subaction gap)は、バスのアイドル状態を示すものである。このアイドル時間が一定値になった後、Asynchronous転送を希望するノードは、バスが使用できると判断し、アービトレーションを実行する。
【0138】
アービトレーションによりバスの使用権を得たノードは、図22に示すパケットを所定のノードに対して転送する。このパケットを受信したノードは、ack(受信確認用返送コード)或いは応答パケットをack gap後に返送する。
【0139】
図22は、Asynchronous転送モードに基づく通信パケットのフォーマットを示す図である。以下、Asynchronous転送モードに基づいて転送される通信パケットを、Asynchronousパケットと称する。
【0140】
図22において、Asynchronousパケットは、ヘッダ部2201、ヘッダCRC2202、データ部2203、データCRC2204から構成される。
ヘッダ部2201において、フィールド2205には宛先となるノードのノードID、フィールド2206にはソースとなるノードのノードID、フィールド2207には一連のトランザクションを示すためのラベル、フィールド2208には再送ステータスを示すコード、フィールド2209にはパケットのフォーマット及び実行しなければならない処理を識別するトランザクションコード(tcode)、フィールド2210には優先順位、フィールド2211には宛先のメモリ・アドレス、フィールド2212にはデータ部のデータ長、フィールド2213には拡張されたトランザクション・コードが格納される。
【0141】
又、Asynchronous転送は、自己ノードから相手ノードへの1対1の通信である。転送元ノードから転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視される。従って、宛先となるノードのみが、そのパケットを読み込むことができる。
【0142】
尚、Asynchronous転送中に次のCSPを転送すべき時間に至った場合、無理に転送を中断せず、その転送が終了した後、次のCSPを送信する。これにより、1つの通信サイクルが125μS以上続いたときは、その分、次の通信サイクル期間を短縮する。このようにすることによって、1394ネットワークは、ほぼ一定の通信サイクルを保持することができる。
【0143】
(13)デバイス・マップ
デバイスマップを作成するためにアプリケーションが1394ネットワークのトポロジーを知る手段として、IEEE1394規格上は以下の手段がある。
【0144】
1.バスマネージャーのトポロジーマップレジスターをリードする。
2.バスリセット時にセルフIDパケットから推定する。
【0145】
しかし上記1、2の手段では、各ノードの親子関係によるケーブル接続順のトポロジーは判明するものの、物理的な位置関係のトポロジーを知ることは出来ない。(実装されていないポートまで見えてしまう、といった問題もある)
【0146】
また、デバイスマップを作成するための情報を、コンフィギュレーションROM以外のデータベースとして持つ、といった手段もあるが、その場合、各種情報を得る手段はデータベースアクセスのためのプロトコルに依存してしまう。
【0147】
ところで、コンフィギュレーションROM自体やコンフィギュレーションROMを読む機能は、IEEE1394規格を遵守したデバイスが必ず持つものである。そこで、デバイスの位置、機能等の情報を各ノードのコンフィギュレーションROMに格納し、それらをアプリケーションから読む機能を与えることにより、データベースアクセス、データ転送等の特定のプロトコルに依存することなく、各ノードのアプリケーションがいわゆるデバイスマップ表示機能を実装することができる。
【0148】
コンフィグレーションROMにはノード固有の情報として物理的な位置、機能などが格納可能であり、デバイスマップ表示機能の実現に使用することが可能である。
【0149】
この場合、アプリケーションが物理的な位置関係による1394ネットワークトポロジーを知る手段としては、バスリセット時やユーザーからの要求時に、各ノードのコンフィギュレーションROMを読み取ることにより、1394ネットワークのトポロジーを知る、という方法が可能となる。さらに、コンフィギュレーションROM内にノードの物理的位置のみならず、機能などの各種ノード情報も記述することによって、コンフィギュレーションROMを読むことで、ノードの物理的位置と同時に各ノードの機能情報等も得ることができる。アプリケーションが各ノードのコンフィギュレーションROM情報を取得する際には、指定ノードの任意のコンフィギュレーションROM情報を取得するAPIを用いる。
【0150】
このような手段を用いることにより、IEEE1394ネットワーク上のデバイスのアプリケーションは、物理的なトポロジーマップ、各ノードの機能マップなど、用途に応じて様々なデバイスマップを作成することができ、ユーザーが必要な機能をもつデバイスを選択する、といったことも可能となる。
【0151】
<DPPの概要説明>
IEEE1394インターフェースにおけるアプリケーション・プロトコルのひとつにダイレクトプリントプロトコル(DPP)が挙げられる。
【0152】
ここで簡単にDPPの概要を説明する。DPPはIEEE1394のトランザクション層の上位に位置し、ディスク、テープ、プリンタやスキャナといったデバイス間の効率的コマンド・データ転送、そしてコマンドの動作状況、そしてその結果やデータの転送可否などの状態を上位アプリケーションに通知する機能を有する。
【0153】
DPPでは、ホストPC無しでImage Source Deviceからプリンタ装置へ直接印刷できることが特徴である。またDevice間でのファイル転送も可能である。
【0154】
図27はDPPの構成を示す。図でも示す通りDPPとはSBP2と同様IEEE1394の物理層の上位に位置し、構成としてはThin ProtocolとDPP Aprication Command Setで構成される。
【0155】
Thin ProtocolはさらにThin Session,Thin Transactionに分かれる。
【0156】
図28にThin Protocolの概要を示す。図中、上段の動作がコネクション動作を示し、中段はコマンド転送動作、下段はディスコネクション動作を示す。
【0157】
印刷データのパケット化の実際は図29に示すとおり各層でセグメンテーション化が行われ、転送用のパケットが作られる。
【0158】
DPP Aprication Command SetにはDirect Print Command SetとFile Transfer Command Setの2種類が存在し本実施形態ではDPC(Direct Print Command Set)を使用する。
【0159】
DPCのコマンドとしてはイメージデータ転送を行うSendコマンド等のGeneric CommandとネゴシエーションItemを得るGet Query Itemコマンド等のNegotiation Command他が用意されている。図30にその使用例が示されている。
【0160】
<プリンタ装置の印刷準備起動方法>
システム全体の使用環境を考えた場合、普段は図1のSTB101及びTVモニター102の電源が入れられTVモニターに映し出される画像を見るのが一般的と考えられる。
【0161】
その場合、プリンタ装置103はシャットダウンした電源オフ状態である。但しIEEE1394インタフェースの電源ラインを監視する電源検知回路部113だけは常時働いている。これは通常のプリンタ装置の電源スイッチはソフトスイッチを採用しており、これと同等の原理である。
【0162】
前述のごとくSTB101内印刷コンテンツ制御部105においてコンテンツが印刷コンテンツであると判断すると印刷コンテンツ制御部105は電源回路107に対してIEEE1394インタフェース電源ライン用の電源供給のスイッチを入れるよう命令を出し、電源回路107は実行する。
【0163】
以上によりIEEE1394インタフェース電源ラインへの電源供給と1394I/F部106への電源供給がなされ、IEEE1394ケーブルにより接続されたプリンタ装置103まで前記IEEE1394インタフェース電源ラインの電源は供給される。
【0164】
プリンタ装置103内電源検知回路部113は前記IEEE1394インタフェース電源ラインの電源状態を常時監視しており、例えばトランジスタスイッチにより監視しており電源を検知するとトランジスタスイッチがオンをして電源が在りと判断することによりSTB側からの起動要求と判断して電源回路114に対して本電源起動信号を発生し、電源回路114は本電源が立ち上がりそれをプリンタ装置各部に供給することによりプリンタ装置103は起動を始める。
【0165】
プリンタ装置103がイニシャル動作を終了するとSTB101の印刷コンテンツ制御部105が頃合いを見計らってDPPのコネクションの要求Connect Requestを発行する。
【0166】
プリンタ装置103では1394I/F111を介して1394I/F制御部でコネクション要求を受け取りプリンタのイニシャライズが完了してエラー等が無くレディ状態であればConnect Responseを発行する。
【0167】
STB101側印刷コンテンツ制御部105がこのレスポンスを受け取ればコネクションが完了し、印刷データ転送準備は完了する。
【0168】
因みに印刷の起動がSTBより発せられた場合はBML印刷データが転送され、プリンタ装置103でそれを受け取りプリンタ制御部110内のBML印刷処理部(不図示)でプリンタ用の印刷データに変換され、その後印刷処理がなされる。
【0169】
以上本実施形態によりユーザーはプリンタ電源の入り切りを意識する必要無しに、印刷可能なコンテンツがTVモニタに現れユーザーが印刷を必要とした時には常にプリンタの電源が入っていてレディ状態になっており、ユーザーにとって操作性が向上すると言う効果がある。
【0170】
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態では印刷コンテンツであるかの判断によりプリンタ起動命令を発していたが、本実施形態では印刷コンテンツに表示が移る前“印刷準備”なり“印刷コンテンツへ”なりのボタンが表示され、それらボタンを押下されることによりプリンタ起動命令と判断し、図1内の印刷コンテンツ制御部105が前記実施形態同様電源回路107に対してIEEE1394インタフェース電源ライン用の電源供給のスイッチを入れるよう命令を出し、電源回路107は実行する。以下前記実施形態と同様である。
【0171】
以上本実施形態によりユーザーはプリンタ電源の入り切りを意識する必要が無しに、ユーザーが印刷可能なコンテンツに変更するためのTVモニタに表示される特定ボタン操作のみにより、プリンタの電源が入りレディ状態になるため、ユーザーにとって操作性が向上すると言う効果がある。
【0172】
(第3の実施形態)
前記第1及び第2の実施形態によりプリンタ装置103がレディ状態にされた状態において、印刷コンテンツがTVモニタ102に表示されなくなってから一定時間が経過したことを印刷コンテンツ制御部が監視していて経過するとプリンタ装置103に対しコネクションを解除するDisconnction Requestを発行しプリンタ装置103内1394I/F制御部112ではこれを受け取りコネクションを解除し、さらにIEEE1394インタフェース電源ラインを電源監視部113が監視しておりこの電源ラインの電圧が所定の電圧以下になったならば電源遮断命令と判断して電源を遮断するため電源回路部114へ電源遮断命令を発行して電源回路部114はそれを実行して本電源を遮断する。STB101内印刷コンテンツ制御部105ではプリンタ装置の電源遮断命令を促すため電源回路部107に対しIEEE1394インタフェース電源ラインへの電源供給の遮断命令を発行し電源回路部は前述電源遮断を実行する。結果IEEE1394インタフェース電源ラインへの電源供給が絶たれ所定の電圧以下になるためプリンタ装置の電源は遮断される。
【0173】
以上本実施形態によりユーザーはプリンタ電源の遮断を意識する必要無しに、印刷可能なコンテンツがTVモニタに現れず一定時間が経過するとプリンタの電源が自動的に遮断され、ユーザーにとっては操作性が向上するとともに消費電力削減という効果がある。
【0174】
第1の実施形態による印刷システムは、STBがTVモニターに対し画像データを出力するだけでなく、印刷用情報が表示されたならば印刷用情報が含まれていることを判断できる手段とさらにプリンタの電源を入れるよう電源起動命令を発行する手段とを設け、プリンタでは電源起動命令により電源を起動する電源起動手段を設けたシステムである。
【0175】
STBがTVモニターに対し画像データを出力するだけでなく、印刷用情報が表示されたならば印刷用情報が含まれていることを判断できる手段とさらにプリンタの電源を入れるよう電源起動命令を発行する手段とを設け、プリンタでは電源起動命令により電源を起動する電源起動手段を設けたことにより、TVモニタに印刷用情報が入った画面が現れれば自動でプリンタ装置の電源を起動でき、ユーザにとっては操作性が向上するという効果がある。
【0176】
第2の実施形態による印刷システムは、STBがTVモニターに対し画像データを出力するだけでなく、表示内容に印刷装置準備命令をする“印刷準備”ボタン手段、若しくは印刷コンテンツへ移動できる“印刷コンテンツへ”ボタン手段を用意してさらにユーザにより押下された場合にはプリンタの電源を入れるよう電源起動命令を発行する手段とを設け、プリンタでは電源起動命令により電源を起動する電源起動手段を設けたシステムである。
【0177】
STBがTVモニターに対し画像データを出力するだけでなく、表示内容に印刷装置準備命令をする“印刷準備”ボタン手段、若しくは印刷コンテンツへ移動できる“印刷コンテンツへ”ボタン手段を用意してさらにユーザにより押下された場合にはプリンタの電源を入れるよう電源起動命令を発行する手段とを設け、プリンタでは電源起動命令により電源を起動する電源起動手段を設けたことにより、“印刷準備”ボタン或いは“印刷コンテンツへ”ボタンを押下すれば自動でプリンタ装置の電源を起動でき、ユーザにとっては操作性が向上するという効果がある。
【0178】
第3の実施形態による印刷システムは、プリンタの電源が入った状態であれば、STBに所定の時間が過ぎても印刷コンテンツが現れなかったことを判断する手段を設け、印刷コンテンツ無しと判断したならばプリンタの電源を遮断する電源遮断命令を発行する発行手段とを設け、プリンタでは電源遮断命令により電源を遮断する電源遮断手段を設けたシステムである。
【0179】
プリンタの電源が入った状態であれば、STBに所定の時間が過ぎても印刷コンテンツが現れなかったことを判断する手段を設け印刷コンテンツ無しと判断したならばプリンタの電源を遮断する電源遮断命令を発行する発行手段とを設け、プリンタでは電源遮断命令により電源を遮断する電源遮断手段を設けたことにより、プリンタが暫く使用されないという環境であると判断されたならば自動的にプリンタ装置の電源が遮断され、ユーザにとっては操作性が向上ならびに消費電力の削減という効果がある。
【0180】
第1〜第3の実施形態による印刷システムは、STBとプリンタ装置との接続に高速データ転送が可能なIEEE1394インタフェースを採用したシステムである。
【0181】
STBとプリンタ装置との接続にIEEE1394インタフェースを採用したことによりノンPC環境であるにも関わらず高速インタフェースが実現できるという効果がある。
【0182】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0183】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0184】
[実施態様1]画像処理装置と印刷装置とを有する印刷システムであって、
前記画像処理装置は、
データを受信するための受信手段と、
前記受信した画像データを画像表示装置に表示させるための画像表示処理手段と、
前記受信した画像データが印刷情報を含むか否かと判断するための判断手段と、
印刷情報を含むと判断された場合に前記印刷装置の電源を起動させるための命令を出力する電源起動手段とを有し、
前記印刷装置は、
前記起動命令を受けた場合にその命令を検知する検知手段と、
前記検知手段により起動命令であると判断された場合に印刷装置の電源を立ち上げる電源起動手段とを有することを特徴とする印刷システム。
【0185】
[実施態様2]前記画像処理装置の電源起動手段は、印刷情報があると判断され、かつ電源の起動がユーザーから指示された場合に、前記印刷装置の電源を起動させることを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0186】
[実施態様3]前記画像処理装置は、
さらに、前記印刷情報を含む画像データの表示が現れなくなってから所定の時間が経った場合に前記印刷装置の電源を遮断する命令を出力する電源遮断手段を有し、
前記印刷装置は、
さらに、前記遮断命令を受けた場合にその命令を検知する手段と、
前記遮断命令を検知した場合に印刷装置の電源の遮断を行う電源遮断手段とを有することを特徴とする実施態様1又は2記載の印刷システム。
【0187】
[実施態様4]前記画像処理装置と前記印刷装置との接続にIEEE1394インタフェースを使用することを特徴とする実施態様1〜3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【0188】
[実施態様5]データを受信するための受信手段と、
前記受信した画像データを画像表示装置に表示させるための画像表示処理手段と、
前記受信した画像データが印刷情報を含むか否かと判断するための判断手段と、
印刷情報を含むと判断された場合に印刷装置の電源を起動させるための命令を出力する電源起動手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0189】
[実施態様6]前記電源起動手段は、印刷情報があると判断され、かつ電源の起動がユーザーから指示された場合に、印刷装置の電源を起動させることを特徴とする実施態様5記載の画像処理装置。
【0190】
[実施態様7]さらに、前記印刷情報を含む画像データの表示が現れなくなってから所定の時間が経った場合に印刷装置の電源を遮断する命令を出力する電源遮断手段を有することを特徴とする実施態様5又は6記載の画像処理装置。
【0191】
[実施態様8]さらに、印刷装置に接続するためのIEEE1394インタフェースを有することを特徴とする実施態様5〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0192】
[実施態様9]起動命令を受けた場合にその命令を検知する検知手段と、
前記検知手段により起動命令であると判断された場合に印刷装置の電源を立ち上げる電源起動手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【0193】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像表示装置に印刷用情報を含む画像データが現れれば自動で印刷装置の電源を起動でき、ユーザにとっては操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による印刷システムの構成を示した図である。
【図2】1394シリアルバスのネットワークの構成を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による1394シリアルバスの構成要素を示した図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による1394シリアルバスのリンク・レイヤ提供可能なサービスを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による1394シリアルバスのトランザクション・レイヤ提供可能なサービスを示す図である。
【図6】1394インタフェースにおけるアドレス空間を説明する図である。
【図7】1394インタフェースにおけるCSRコア・レジスタに格納される情報のアドレス及び機能を示す図である。
【図8】1394インタフェースにおけるシリアルバス・レジスタに格納される情報のアドレス及び機能を示す図である。
【図9】1394インタフェースにおける最小形式のConfiguration ROMを示す図である。
【図10】1394インタフェースにおける一般形式のConfiguration ROMを示す図である。
【図11】1394インタフェースにおけるシリアルバス装置レジスタに格納される情報のアドレス及び機能を示す図である。
【図12】IEEE1394規格に準拠した通信ケーブルの断面図である。
【図13】DS−Link符号化方式を説明する図である。
【図14】バスリセットの開始からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケンスを示した図である。
【図15】バスリセットの開始からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケンスを示した図である。
【図16】バスリセットの開始からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケンスを示した図である。
【図17】図15に示したステップS1505の処理(即ち、自動的に各ノードのノードIDを割り当てる処理)を詳細に説明するフローチャートである。
【図18】1394インターフェースにおけるセルフIDパケットの構成を示した図である。
【図19】1394ネットワークにおけるアービトレーションを説明する図である。
【図20】1通信サイクルにおいてIsochronous転送モードとAsynchronous転送モードとを混在させた場合を説明する図である。
【図21】Isochronous転送モードに基づいて転送される通信パケットのフォーマットを示した図である。
【図22】本発明の第1の実施形態によるアシンクロナス転送のパケットフォーマットを示した図である。
【図23】STB内部でのデータ処理フローを示した図である。
【図24】一般の表示系放送内容を示した例を示す図である。
【図25】印字用モジュール(例では9999番)だけを書き出した例を示す図である。
【図26】マルチパートの記述例を示す図である。
【図27】DPPの構成を示した図である。
【図28】DPP Thin Protocolについて示した図である。
【図29】DPPのパケット化について示した図である。
【図30】DPC Setの実際について示した図である。
【符号の説明】
101 STB(SET TOP BOX)
102 TVモニター装置
103 プリンタ装置
104 表示回路部
105 印刷コンテンツ制御部
106 1394I/F部
107 電源回路部
110 プリンタ制御部
111 1394I/F部
112 1394I/F制御部
113 電源検知回路部
114 電源回路部

Claims (1)

  1. データを受信するための受信手段と、
    前記受信した画像データを画像表示装置に表示させるための画像表示処理手段と、
    前記受信した画像データが印刷情報を含むか否かと判断するための判断手段と、
    印刷情報を含むと判断された場合に印刷装置の電源を起動させるための命令を出力する電源起動手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
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