JP2004179883A - 画像調整方法、画像入力装置、デジタルスチルカメラ、画像形成装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
画像調整方法、画像入力装置、デジタルスチルカメラ、画像形成装置及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】銀塩写真において、フィルムを選択することにより、現像する画像の画質を選択するように、画像の画質を選択できる画像調整方法、又その方法を実施可能なデジタルスチルカメラ等の画像入力装置及び画像形成装置、並びにコンピュータに読み込まれることにより前記方法を実現するコンピュータプログラムの提供。
【解決手段】RAM12−1に、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しておき、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受付部17により受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画質を調整するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】RAM12−1に、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しておき、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受付部17により受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画質を調整するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理のパラメータを調整することにより、画像の画質を調整する画像調整方法、該画像調整方法の実施に直接使用する画像入力装置、デジタルスチルカメラ及び画像形成装置、並びにコンピュータに読み込ませることにより、前記画像調整方法の実施に直接使用する画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩写真のフィルムは、通常、被写体、撮影者の撮影意図又は撮影条件等によって選択されるが、多くの銀塩写真用カメラは、フィルムの途中交換は考慮されておらず、フィルム1本を撮り終るまでフィルムの交換ができない。このため、多くの使用者は、厳密な選択ではなく撮影条件の最大公約数的に選択を行っている。撮影日の天候又は屋内での撮影等、撮影する状況を予想して店頭に並ぶ各種のフィルム、例えば、製造者の銘柄、カラーフィルム、白黒フィルム、ネガフィルム、ポジフィルム(リバーサルフィルム)、ISO感度別、デイライトタイプ又はタングステンタイプ等によって分類されるフィルムの中から特定のフィルムを選択する場合が多い。
【0003】
フィルムの特性は、色調、色再現域、粒状性、シャープネス、色の深み及び中間調表現等の言葉を用いて表現され、一般に、ISO感度の数値が大きいほど粒状性、シャープネス、色の深み、中間調表現及び質感が悪くなる。また、カラーフィルムに比べて白黒フィルムは、シャープネス、画像の深み及び中間調表現において優れている。
【0004】
同一種類に分類されるフィルムであっても、フィルムの特性は製造者毎に異なり、銘柄毎による差も大きい。各製造者のフィルムは、フィルムの構成、感光剤の感度特性及び置換する染料の分光特性等により、夫々の製造者、銘柄を特長付ける特性を有している。使用者は、店頭でのプリントサンプル等、又は各社フィルムの分光感度曲線及び特性曲線等の特長を記した書籍等を参考にして、好みのフィルムを選択することができる。
【0005】
フィルムの特性は、フィルム固有の特性に加え、現像条件又は印画紙等によっても大きく変化する。例えば、粒状性及び色調を犠牲にして感度を上げる増感現像手法、特定の色のみ強調して現像する手法、及びガンマ特性を立てて明部又は暗部を飽和させる手法等がある。また、白黒の印画紙を用いてセピア化する現像手法もある。これらの手法は、フィルムの特性だけでなく、「フィルムへ露光、フィルム現像、印画紙へ露光及び印画紙現像」の一連の工程のなかにおいて微調整を行うことにより、種々の効果を得る。
【0006】
このような銀塩写真の分野において、高画質の現像写真を得るために種々の手法が発明されている。その手法の一つとして、高画質の写真プリントを得るために、撮影条件等の電子データを撮影と同時にフィルムに書き込み、現像の際に電子データに基づき最適な現像、露光状態を作り出す手法が開示されている(特許文献1参照)。
【0007】
一方、デジタルスチルカメラ(以下、DSCという。)においては、銀塩写真からDSCへの置き換えを考える使用者から銀塩写真特有のフィルムの選択により画質を選択するという機能の実現が要望されている。しかし、一般的なDSCは、フィルムに相当する撮像素子の交換が考慮されていない。このため、DSCにおいては、銀塩写真用カメラのように、フィルムを選択することにより、画質を選択するというようなことはできず、出力する画像の画質を変更するには、ガンマ補正及び色バランス補正等の画像処理により微調整を行っていた。この微調整は、デジタル機器特有の後処理及び領域を指定しての補正が可能であり、機能的には銀塩写真よりも優れた選択肢を有している。
【0008】
このような画像処理による画像調整方法として、画像入力装置の特性又は撮影条件等による色のバラツキ等を補正する色補正処理が開示されている(特許文献2参照)。また、画像処理のパラメータ値を微妙に変化させた複数の画像を表示し、表示された画像を選択させることにより、複雑な画像処理手順の簡易化を行う方法が開示されている(特許文献3参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−281613号公報
【特許文献2】
特開2000−295487号公報
【特許文献3】
特開2002−197475号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
DSC等の画像入力装置で撮影した画像を好みの画質に調整しようとした場合は、特許文献2に開示されているような色補正処理だけでなく、ガンマ補正及びエッジ強調等、その他多くの項目の画像処理を必要とする。これらの画像処理を行うには高度の専門知識が必要であり、一般のDSC使用者が行うには非常に困難である。これらの画像処理による画像調整手段が備えられたDSC等の画像入力装置も多く存在するが、調整項目が多く、非常に複雑であるか、テレビ等の映像出力端末の調整方法を模したような雑な調整方法である場合が多い。このため、銀塩写真においてフィルムを選択するようにして好みの画質を選択するようなことが、DSC等の画像入力装置においては簡単にできないという問題があった。
【0011】
また、特許文献3に記載された方法においては、画像処理手順が簡略化されているとはいえ、好みの画質を得るまでに画像を何度か選択しなくてはならず、また、有限の画像の中から選択させるために、一度に扱えるパラメータの数に限界があるため、必ずしも好みの画質が選択できないという問題があった。
【0012】
さらに、特許文献1に記載された方法においては、銀塩写真を前提としているために制御できる因子が少なく、現像条件はフィルム1本単位でしか制御できないため、画像毎に異なる画像処理をすることは不可能であるという問題があった。
【0013】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するようなことを実現できる画像調整方法を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能を備える画像入力装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、パラメータ群を簡単に変更又は追加することができる画像入力装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能を備えるデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、パラメータ群を簡単に変更又は追加することができるデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、プリンタを備え、画像を印刷媒体上に出力することができるデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、パラメータ群を簡単に変更又は追加することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
また、本発明は、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択して指示することにより、画像入力装置が異なる画像を出力する場合でも、出力する画像の画質が変動しない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0022】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能をコンピュータ上において実現できるコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0023】
さらに、本発明は、画像入力装置又は画像形成装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群を選択して指示することにより、異なる画像入力装置又は画像形成装置を使用しても、画像処理後の画像の画質が変動しない画像処理が可能なコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像調整方法は、記憶部に記憶された画像処理の複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより前記画像の画質を調整する画像調整方法において、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を予め前記記憶部に複数記憶しておき、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより前記画像の画質を調整することを特徴とする。
【0025】
本発明においては、記憶部に記憶された複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整する。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0026】
本発明に係る画像入力装置は、撮像部と、該撮像部が撮像した画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を画像記憶部に記憶させる画像入力装置において、前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を前記画像記憶部に記憶させる構成としたことを特徴とする。
【0027】
本発明においては、記憶部に記憶された複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整し、画像記憶部に記憶させる。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0028】
本発明に係る画像入力装置においては、前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0029】
本発明においては、複数のパラメータ群が記憶された記憶部を取り外しでき、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することもできる。
【0030】
本発明に係るデジタルスチルカメラは、撮像部と、該撮像部が撮像した画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を画像記憶部に記憶させるデジタルスチルカメラにおいて、前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を前記画像記憶部に記憶させる構成としたことを特徴とする。
【0031】
本発明においては、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整し、画像記憶部に記憶させる。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0032】
本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0033】
本発明においては、複数のパラメータ群が記憶された記憶部を取り外しでき、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することもできる。
【0034】
本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、印刷媒体上に画像を形成する画像形成部を更に備えることを特徴とする。
【0035】
本発明においては、画像処理後の画像を画像形成部によって、紙又はシール紙等の印刷媒体上に出力することができる。
【0036】
本発明に係る画像形成装置は、入力された画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を印刷媒体上に形成する画像形成装置において、前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を印刷媒体上に形成する構成としたことを特徴とする。
【0037】
本発明においては、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整し、印刷媒体上に画像を形成する。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0038】
本発明に係る画像形成装置においては、前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0039】
本発明においては、複数のパラメータ群が記憶された記憶部を取り外しでき、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することもできる。
【0040】
本発明に係る画像形成装置においては、前記記憶部は、画像入力装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群を更に記憶しており、前記受付部は、複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を更に受け付けることが可能に構成されていることを特徴とする。
【0041】
本発明においては、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正し、補正されたパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整する。このようにすることにより、画像入力装置が異なる画像でも、選択したパラメータ群によって実現される画質が変動しない。
【0042】
本発明に係るコンピュータプログラムは、画像に施す画像処理の複数のパラメータに基づいて前記画像の画質を調整するコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させる手順とを含むことを特徴とする。
【0043】
本発明においては、コンピュータに、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせ、コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させることにより画像の画質を調整する。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0044】
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、コンピュータに、画像入力装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいて前記パラメータ群が含むパラメータを補正させる手順と、コンピュータに、画像形成装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいて前記パラメータ群が含むパラメータを補正させる手段とを更に含むことを特徴とする。
【0045】
本発明においては、コンピュータに、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせ、コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させ、コンピュータに、画像形成装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせ、コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させる。このようにすることにより、画像入力装置及び画像形成装置が異なる場合でも、選択したパラメータ群によって実現される画質が変動しない。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0047】
実施の形態1
図1は、本発明に係る画像入力装置であるデジタルスチルカメラの要部構成を示すブロック図であり、図2は、本発明に係るデジタルスチルカメラの外観を示す斜視図である。図3は、表示部にカメラ機能の基本的な項目を表示させた場合(表示する全ての項目を点灯させた場合)の一例を示す図面であり、図4は、表示部にメニュー項目を表示させた場合の一例を示す図面である。
【0048】
図において10はCPUであり、CPU10は、ROM11、RAM12−1、RAM12−2、撮像センサ13、外部機器インターフェース14、記録媒体接続部15、表示部16、受付部17及び画像形成部18とバス19を介して互いに接続されている。
【0049】
ROM11には、デジタルスチルカメラ1の動作に必要な種々のソフトウエアのプログラム等が予め格納されている。
【0050】
撮像センサ13は、CCD等のイメージセンサにより構成されており、撮像を行う。CPU10によって撮像センサ13から画像データを取り込み、取り込まれた画像データは、アナログ/デジタル変換された後、RAM12−2の画像データの一時格納領域に記憶される。
【0051】
RAM12−1は、銀塩写真フィルムを現像した画質を再現できるように、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶した記憶部である。このRAM12−1は、メモリーカード等の着脱することが可能な外部記憶装置を用いてもよく、着脱することが可能な外部記憶装置を用いた場合は、異なるパラメータ群が記憶されたRAM12−1に取り換えることにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単に行える。RAM12−2は、処理の実行領域として用いられ、ソフトウエアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。処理の実行領域としてのデータ記憶手段と、前述した画像データの格納手段とは異なる構成にしてもよい。例えば、処理の実行領域としてのデータ記憶手段は半導体メモリーとし、画像データの格納手段は光ディスク記録装置としてもよい。
【0052】
CPU10は、ROM11に格納してあるプログラム及びRAM12−1のパラメータ群に基づき、画像処理の処理手順及び操作手順等に沿って画像処理等を行う。
【0053】
記録媒体接続部15は、画像データを格納する外部記録媒体を接続する部分である。記録媒体接続部15に外部記録媒体を接続することにより、デジタルスチルカメラ1において撮像された画像データを外部記録媒体に格納することができる。画像データを格納した外部記録媒体を、パーソナルコンピュータ又はプリンタ等の外部機器に接続した場合は、外部記録媒体に格納された画像データを、外部機器において表示又は印刷することができる。
【0054】
外部機器インターフェース14は、パーソナルコンピュータ又はプリンタ等の外部機器を接続する部分である。外部機器インターフェース14にパーソナルコンピュータ又はプリンタを接続することにより、デジタルスチルカメラ1において撮像された画像を、外部機器において表示又は印刷することができる。
【0055】
表示部16は、液晶表示装置であり、画像処理のパラメータ群の選択画面又はカメラ機能の設定状態等を表示する。受付部17は、表示部16に表示されたパラメータ群を選択する指示を受け付ける部分であり、十字形状のスイッチ等により構成される。画像形成部18は、サーマル方式のプリンタであり、画像データを紙又はシール紙等の印刷媒体上に印刷することができる。
【0056】
なお、本発明に係る画像入力装置であるデジタルスチルカメラ1の構成は、前述した構成に限らず、本発明から逸脱しない範囲において異なる構成にすることも可能である。
【0057】
図5は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1における選択メニューの状態遷移図である。
【0058】
「機能選択」の下位には、「フィルム選択」、「保存条件選択」、「撮影条件選択」及び「画像呼び出し」等のメニューが設定されている。「フィルム選択」の下位には、「銘柄」、「ISO感度」及び「光源」のメニューが設定されており、「銘柄」の下位には、「A社XXX」、「A社XX1」及び「B社YYY」等の具体的な銘柄のメニューが設定されている。また、「ISO感度」の下位には、「50」、「100」及び「200」等の具体的な数値のメニューが設定されており、「光源」の下位には、「Day Light」、「タングステン」及び「フラッシュ(夜)」等の具体的な種類のメニューが設定されている。なお、この選択メニューに対応する画像処理だけでなく、撮像時の露光量の設定及び露光量のシフトについても設定でき、その設定に基づいて画像の画質調整ができるように構成されている。
【0059】
図6は、メニューを変更した場合の画像処理の各パラメータに対する影響度を示した図表である。
【0060】
フィルムの銘柄を選択することにより、画像特性の「色相」、「彩度」及び「明度」が主に変化し、フィルム感度を選択することにより、画像特性の「シャープネス」、「明度」及び「ガンマ特性」が主に変化し、露光量を選択することにより、画像特性の「ガンマ特性」が変化する。これらの画像特性を、対応する画像処理の各パラメータに当てはめた場合、図6の図表のようになる。なお、撮像装置が機械的な絞りを備える場合は、絞りの値をパラメータとして画像特性の「シャープネス」を変化させることができる。
【0061】
画像処理のパラメータは、「色範囲」、「色バランス」、「ガンマ特性」、「ダイナミックレンジ」、「エッジ強調」、「粒状性」及び「ローパスフィルタ」の7項目が設定されている。具体的な銘柄のメニューを選択することにより、パラメータの「色範囲」、「ガンマ特性」及び「ダイナミックレンジ」が主に変化し、具体的なISO感度のメニューを選択することにより、パラメータの「ダイナミックレンジ」、「エッジ強調」、「粒状性」及び「ローパスフィルタ」が主に変化する。また、具体的な光源のメニューを選択することにより、パラメータの「色範囲」、「色バランス」及び「ダイナミックレンジ」が主に変化する。なお、図表中には、影響度として◎、○、△の記号を用いており、◎印が最も影響度が大きく、次いで○印が大きく、△印が最も影響度が小さいとして表示した。
【0062】
図7は、「銘柄」及び「ISO感度」の選択による画像処理の各パラメータの変化を模式的に示した図面である。
【0063】
具体的な銘柄のメニューを選択することにより、「色範囲」、「ガンマ特性」及び「ダイナミックレンジ」等の設定が行われる。次に、具体的なISO感度のメニューを選択することにより、「ダイナミックレンジ」、「エッジ強調」、「粒状性」及び「ローパスフィルタ」等の設定が行われる。ここで、露光補正又は機械的な絞りによる露光調整が行われた場合は、「ガンマ特性」及び「エッジ強調」の微調整が行われる。これらの選択は撮像前に行われ、メニュー選択によって設定された各パラメータは、次に変更されるまで保持される。
【0064】
なお、撮像後に画像調整として異なる画質に変更することもできる。この場合、RAM12−2に記憶された画像データを用いて変更を行う。一般的に、デジタルスチルカメラ1等の画像入力装置によって撮像された画像データには、撮像時の情報が記録されており、この情報に各パラメータの設定値を含めるようにする。画質を変更する画像データをRAM12−2の作業領域に読み込み、撮像時の情報を参照して画像処理の各パラメータの逆特性を与えて標準状態の画像データに変換する。標準状態の画像データを、新しく設定したパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像処理する。ここで、システム構成上問題ない場合は、画像データを一旦標準状態に変換することなく一括して画像処理してもよい。
【0065】
図8は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1における画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。以下、フローチャートを説明する。
【0066】
先ず、CPU10は「機能選択」モードであるか否かを判断し(S1)、「機能選択」モードである場合(S1:YES)は、メニュー項目の「フィルム選択」が選択されているか否かを判断する(S2)。
【0067】
「フィルム選択」が選択されている場合(S2:YES)、CPU10は、メニュー項目である「銘柄」、「ISO感度」及び「光源」を表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S3)。
【0068】
次に、CPU10は、表示したメニュー項目の「銘柄」が選択されているか否かを判断する(S4)。「銘柄」が選択されている場合(S4:YES)、CPU10は、「銘柄」の下位に設定されている具体的な銘柄を表示したメニューを表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S5)。
【0069】
CPU10は、表示させた具体的な銘柄のメニューから何れが選択されたか検出し(S6)、検出したメニューに対応するパラメータ群が含む複数のパラメータに基づいて画像処理の複数のパラメータを設定し(S7)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0070】
S1及びS2においてYESであり、S4においてNOの場合、CPU10は、メニュー項目の「ISO感度」が選択されているか否かを判断する(S8)。「ISO感度」が選択されている場合(S8:YES)、CPU10は、「ISO感度」の下位に設定されている具体的な数値を表示したメニューを表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S9)。
【0071】
CPU10は、表示させた具体的な数値のメニューから何れが選択されたか検出し(S10)、検出したメニューに対応するパラメータ群が含む複数のパラメータに基づいて画像処理の複数のパラメータを設定し(S11)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0072】
S1及びS2においてYESであり、S4及びS8においてNOの場合、CPU10は、メニュー項目の「光源」が選択されていると判断し、「光源」の下位に設定されている具体的な種類を表示したメニューを表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S12)。
【0073】
CPU10は、表示させた具体的な種類のメニューから何れが選択されたか検出し(S13)、検出したメニューに対応するパラメータ群が含む複数のパラメータに基づいて画像処理の複数のパラメータを設定し(S14)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0074】
S2において、メニュー項目の「フィルム選択」が選択されていない場合(S2:NO)、CPU10は、メニュー項目である「撮影条件選択」又は「保存条件選択」等のうち、何れが選択されているかを検出し(S15)、検出されたメニュー項目に基づき処理を行い(S16)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0075】
図9は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1における撮像の手順を示したフローチャートである。
【0076】
メニュー項目で、「機能選択」モードになっていない場合(ノーマルモードの場合)、シャッターボタンをオンされた(S20)ことをトリガとして、CPU10は、撮影のための割り込み(インタラプト)ルーチンに入り、CPU10は、撮像センサ13から画像データを取り込む(S21)。
【0077】
取り込んだ画像データはRAM12−2に記憶され、設定された画像処理の複数のパラメータに基づいて画像処理され(S22)、保存された(S23)後、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0078】
図10は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1のメニュー項目である「画像呼び出し」における画像処理の手順を示したフローチャートである。
【0079】
「機能選択」の下位にある「画像呼び出し」において、選択された画像データ(S30)に付加された撮像時における画像処理の複数のパラメータの設定値を示した情報から逆特性を与えて標準状態の画像データに変換し(S31)、現在設定されている画像処理の複数のパラメータに基づいて画像処理し(S32)、保存する(S33)ことも可能である。
【0080】
以上、実施の形態1のデジタルスチルカメラ1においては、銀塩写真用カメラにおいてフィルムを選択するように、表示部16に表示されたフィルムの銘柄等のメニューを選択することにより、そのメニューに対応した画像処理のパラメータ群が含むパラメータに基づいて撮像した画像に画像処理を施し、記録することができ、簡単に好みの画質が選択できる。
【0081】
また、RAM12−1を着脱することが可能な外部記憶装置にすることにより、異なるパラメータ群が記憶されたRAM12−1に取り換えるだけで画像処理のパラメータ群を簡単に追加又は変更できる。
【0082】
実施の形態2
以下、実施の形態2について説明する。図11は、本発明に係る画像形成装置であるプリンタの要部構成を示すブロック図である。
【0083】
図において20はCPUであり、CPU20は、ROM21、RAM22−1、RAM22−2、表示部23、受付部24、印刷部25及び外部機器インターフェース26とバス27を介して互いに接続されている。
【0084】
ROM21には、プリンタ2の動作に必要な種々のソフトウエアのプログラム等が予め格納されている。
【0085】
RAM22−1は、銀塩写真フィルムを現像した画質を再現できるように、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群と、画像入力装置の特性に起因する出力画像の画質の変動を補正するように、パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群とを記憶した記憶部である。このRAM22−1は、メモリーカード等の着脱することが可能な外部記憶装置を用いてもよく、着脱することが可能な外部記憶装置を用いた場合は、RAM22−1を取り換えることにより、パラメータ群等の変更又は追加が簡単に行える。RAM22−2には出力する画像データが格納され、また、処理の実行領域として用いられ、ソフトウエアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
【0086】
CPU20は、ROM21に格納してある命令及びRAM22−1のパラメータ群に基づき、画像処理の処理手順及び操作手順等に沿って画像処理等を行う。
【0087】
表示部23は、液晶表示装置であり、画像処理のパラメータ群の選択画面等を表示する。受付部24は、表示部23に表示されたパラメータ群を選択する指示を受け付ける部分であり、十字形状のスイッチ等により構成される。印刷部25は、画像データを紙等の印刷媒体上に印刷することができる。
【0088】
外部機器インターフェース26は、パーソナルコンピュータ又はデジタルスチルカメラ等の外部機器を接続する部分である。外部機器インターフェース26を介してパーソナルコンピュータ等より画像データが伝送される。
【0089】
なお、本発明に係る画像形成装置であるプリンタ2の構成は、前述した構成に限らず、本発明から逸脱しない範囲において異なる構成にすることも可能である。
【0090】
図12は、本実施の形態2のプリンタ2における選択メニューの状態遷移図である。
【0091】
「機能選択」の下位には、「フィルム選択」、「印刷条件選択」及び「入力装置選択」のメニューが設定されている。「フィルム選択」の下位は、実施の形態1における図5の選択メニューの状態遷移図と同一のため説明を省略する。「入力装置選択」の下位には、「デジタルスチルカメラ」及び「スキャナ」のメニューが設定されており、「デジタルスチルカメラ」の下位には、「C社ZZZ」及び「D社SSS」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。また、「スキャナ」の下位には、「E社RRR」及び「F社TTT」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。
【0092】
図13及び図14は、本実施の形態2のプリンタ2における画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。実施の形態1における図8に示したフローチャートと同一であるステップには、図8に示したS1からS14のステップに対応してS51からS64の符号を付して説明を省略する。
【0093】
S51においてYESであって、S52においてNOである場合、CPU20は、メニュー項目である「入力装置選択」が選択されているか否かを判断する(S65)。
【0094】
「入力装置選択」が選択されている場合(S65:YES)、CPU20は、メニュー項目である「デジタルスチルカメラ」及び「スキャナ」を表示部23上に表示させ、使用者に選択させる(S66)。
【0095】
次に、CPU20は、メニュー項目である「デジタルスチルカメラ」が選択されているか否かを判断する(S67)。
【0096】
「デジタルスチルカメラ」が選択されている場合(S67:YES)、CPU20は、具体的な機種名を表示したメニューを表示部23上に表示させ、使用者に選択させる(S68)。
【0097】
CPU20は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S69)、検出したメニューに対応する入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群のパラメータを補正し(S70)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0098】
S51においてYESであり、S52においてNOであり、S65においてYESであり、S67においてNOの場合、CPU20は、メニュー項目の「スキャナ」が選択されていると判断して具体的な機種名を表示したメニューを表示部23上に表示させ、使用者に選択させる(S71)。
【0099】
CPU20は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S72)、検出したメニューに対応する入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群のパラメータを補正し(S73)、リターンしてノーマルモードに移行する。なお、「デジタルスチルカメラ」の具体的な機種名のメニューと「スキャナ」の具体的な機種名のメニューとは同時に選択できないように設定されており、後に選択したほうが有効となる。
【0100】
S51においてYESであり、S52及びS65においてNOである場合、CPU20は、メニュー項目である「印刷条件選択」等のメニューの選択を検出し(S74)、検出されたメニューに基づき処理を行い(S75)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0101】
図15は、本実施の形態2のプリンタ2における印刷の手順を示したフローチャートである。
【0102】
メニュー項目で、「機能選択」モードになっていない場合(ノーマルモードの場合)、印刷指示が与えられた(S80)ことをトリガとして、CPU20は、RAM22−2に格納された画像を補正された画像処理の複数のパラメータを使用して画像処理し(S81)、印刷した(S82)後、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0103】
以上、本実施の形態2のプリンタ2においては、銀塩写真用カメラにおいてフィルムを選択するように、表示部23に表示されたフィルムの銘柄等のメニューを選択することにより、そのメニューに対応した画像処理のパラメータ群が含むパラメータに基づいて出力する画像に画像処理を施すことができ、簡単に好みの画質が選択できる。
【0104】
また、RAM22−1を着脱することが可能な外部記憶装置にすることにより、異なるパラメータ群等が記憶されたRAM22−1に取り換えるだけで画像処理のパラメータ群等を簡単に追加又は変更できる。
【0105】
さらに、メニュー項目として「入力装置選択」を備え、具体的な機種名のメニューに対応した入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正するようにしてあるから、入力装置が異なる画像データでも、メニューを選択して入力装置を特定することにより、入力装置の特性による出力画像の画質の変動を補正することができる。
【0106】
実施の形態3
以下、実施の形態3について説明する。図16は、本発明に係るコンピュータプログラムが記録された記録媒体を読み込むことにより、画像処理装置として動作するパーソナルコンピュータの要部構成を示すブロック図である。
【0107】
図において4は、パーソナルコンピュータを用いた画像処理装置であり、画像処理装置4は、本発明に係るコンピュータプログラムPGを記録したCD−ROM等の記録媒体3からコンピュータプログラムPGを読み取る補助記憶部41と、補助記憶部41によって読み取られたコンピュータプログラムPGを記録するハードディスク等の記録部42とを備えている。記録部42には、デジタルスチルカメラ等の画像入力装置によって作成された画像データが格納されている。
【0108】
本発明に係るコンピュータプログラムPGが記録部42に記録されることにより、パーソナルコンピュータは、記録部42からコンピュータプログラムPGを読み取り、情報を記憶するRAM43に記憶させ、CPU40により実行することができ、画像処理装置4として動作する。
【0109】
なお、記録媒体3には、本発明に係るコンピュータプログラムPGである、銀塩写真フィルムを現像した画像の画質を再現するように、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群、画像入力装置の特性に起因する出力画像の画質の変動を補正するように、パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群、及び画像形成装置の特性に起因する出力画像の画質の変動を補正するように、パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群等が記録されている。
【0110】
画像処理装置4は、さらに、マウス及びキーボード等の入力部44、モニタ等の表示部45、プリンタ又はデジタルスチルカメラ等を接続する外部機器インターフェース46、並びにインターネット等の通信ネットワークNWに接続するモデム又はターミナルアダプタ等の通信部47を備える。
【0111】
なお、記録媒体3から本発明に係るコンピュータプログラムPGを読み取るのではなく、通信部47を用いて通信ネットワークNWに接続し、通信ネットワークNWに接続されるウェブサーバコンピュータを用いた通信装置5の記録部50に記録されているコンピュータプログラムPGをダウンロードして、画像処理装置4が備える記録部42に記録するようにしてもよい。また、同様に、通信装置5の記録部50に記録されているパラメータ群、入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群のみをダウンロードし、パラメータ群、入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群を追加するようにしてもよい。
【0112】
図17は、実施の形態3の画像処理装置4における選択メニューの状態遷移図である。
【0113】
「機能選択」の下位には、「フィルム選択」、「変換実行」、「入力装置選択」及び「画像形成装置選択」のメニューが設定されている。「フィルム選択」及び「入力装置選択」の下位は、実施の形態2における図12の選択メニューの状態遷移図と同一のため説明を省略する。「画像形成装置選択」の下位には、「カラーレーザプリンタ」及び「インクジェットプリンタ」のメニューが設定されており、「カラーレーザプリンタ」の下位には、「G社MMM」及び「H社NNN」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。また、「インクジェットプリンタ」の下位には、「J社PPP」及び「K社QQQ」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。
【0114】
図18、図19及び図20は、本実施の形態3の画像処理装置4における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。実施の形態1における図8に示したフローチャートと同一であるステップには、図8に示したS2からS14のステップに対応してS101からS113の符号を付して説明を省略する。なお、本実施の形態3においては、実施の形態1のS1に対応するステップが存在せず、実施の形態1のS7、S11及びS14に対応するS106、S110及びS113が終了した場合、リターンせずにS101へ戻る。実施の形態2における図14に示したフローチャートと同一であるステップには、図14に示したS65からS73のステップに対応してS114からS122の符号を付して説明を省略する。なお、実施の形態2のS70及びS73に対応するS119及びS122が終了した場合、リターンせずにS101へ戻る。
【0115】
S114においてNOである場合、CPU40は、メニュー項目である「画像形成装置選択」が選択されているか否かを判断する(S123)。
【0116】
「画像形成装置選択」が選択されている場合(S123:YES)、CPU40は、メニュー項目である「カラーレーザプリンタ」及び「インクジェットプリンタ」を表示部45上に表示させ、使用者に選択させる(S124)。
【0117】
次に、CPU40は、メニュー項目である「カラーレーザプリンタ」が選択されているか否かを判断する(S125)。
【0118】
「カラーレーザプリンタ」が選択されている場合(S125:YES)、CPU40は、具体的な機種名を表示したメニューを表示部45上に表示させ、使用者に選択させる(S126)。
【0119】
CPU40は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S127)、検出したメニューに対応する出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正する(S128)。
【0120】
次に、S101に戻り、S101及びS114においてNOであり、S123においてYESであり、S125においてNOの場合、CPU40は、メニュー項目の「インクジェットプリンタ」が選択されていると判断して具体的な機種名を表示したメニューを表示部45上に表示させ、ユーザに選択させる(S129)。
【0121】
CPU40は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S130)、検出したメニューに対応する出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正する(S131)。なお、「カラーレーザプリンタ」の具体的な機種名のメニューと、「インクジェットプリンタ」の具体的な機種名のメニューとは、同時に選択できないように設定されており、後に選択したほうが有効となる。
【0122】
S101に戻り、S101、S114及びS123においてNOである場合、CPU40は、メニュー項目である「変換実行」が選択されていると判断し、記録部42に格納されている画像データを選択できるように表示部45上に表示させる(S132)。
【0123】
CPU40は、選択された画像データをRAM43に読み込ませ、補正された画像処理の複数のパラメータに基づいて画像処理し(S133)、記録部42に保存する(S134)。
【0124】
以上、本発明に係るコンピュータプログラムPGによって実現される本実施の形態3の画像処理装置4においては、銀塩写真用カメラにおいてフィルムを選択するように、表示部45に表示されたフィルムの銘柄等のメニューを選択することにより、そのメニューに対応した画像処理のパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことができ、画像の画質を簡単に選択できる。
【0125】
また、メニュー項目として「入力装置選択」及び「画像形成装置選択」を備え、具体的な機種名のメニューに対応する入力補正パラメータ群及び出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正するようにしてあるから、入力装置が異なる画像データでも、メニューを選択して入力装置を特定することにより、入力装置の特性による出力画像の画質の変動を補正することができ、異なる画像形成装置によって画像を出力する場合でも、メニューを選択して画像形成装置を特定することにより、画像形成装置の特性による出力画像の画質の変動を補正することができる。
【0126】
なお、本実施の形態3においては、メニュー項目の「変換実行」を「機能選択」の下位としたが、「変換実行」メニューは、「機能選択」と同列に設定することも可能である。
【0127】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明に係る画像調整方法においては、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を予め記憶部に複数記憶しておき、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すから、銀塩写真フィルムを選択して画像の画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0128】
また、本発明に係る画像入力装置においては、記憶部は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されているから、銀塩写真フィルムを選択することにより画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0129】
また、本発明に係る画像入力装置においては、記憶部は、着脱可能に構成されているから、記憶部を、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単にできる。
【0130】
また、本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、記憶部は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されているから、銀塩写真フィルムを選択することにより画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0131】
また、本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、記憶部は、着脱可能に構成されているから、記憶部を、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単にできる。
【0132】
また、本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、印刷媒体上に画像を形成する画像形成部を更に備えるから、画像形成部によって、紙又はシール紙等の印刷媒体上に画像処理後の画像を出力することができる。
【0133】
また、本発明に係る画像形成装置においては、記憶部は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されているから、銀塩写真フィルムを選択して画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0134】
また、本発明に係る画像形成装置においては、記憶部は、着脱可能に構成されているから、記憶部を、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単にできる。
【0135】
また、本発明に係る画像形成装置においては、記憶部は、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群を更に記憶しており、受付部は、複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を更に受け付けることが可能に構成されているから、異なる画像入力装置によって撮影された画像でも、選択されたパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を変動させずに出力させることができる。
【0136】
また、本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、コンピュータに、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させる手順とを含むから、コンピュータ上において機能させることにより、銀塩写真フィルムを選択して画質を選択するように、パラメータ群を選択することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0137】
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、コンピュータに、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させる手順と、コンピュータに、画像形成装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させる手順とを更に含むから、コンピュータ上において機能させることにより、画像入力装置及び画像形成装置の特性に左右されず、選択されたパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を変動させずに画像処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像入力装置であるデジタルスチルカメラの要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタルスチルカメラの外観を示す斜視図である。
【図3】表示部にカメラ機能の基本的な項目を表示させた場合(表示する全ての項目を点灯させた場合)の一例を示す図面である。
【図4】表示部にメニュー項目を表示させた場合の一例を示す図面である。
【図5】本実施の形態のデジタルスチルカメラにおける選択メニューの状態遷移図である。
【図6】メニューを変更した場合の画像処理の各パラメータに対する影響度を示した図表である。
【図7】「銘柄」及び「ISO感度」の選択による画像処理の各パラメータの変化を模式的に示した図面である。
【図8】本実施の形態のデジタルスチルカメラにおける画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。
【図9】本実施の形態のデジタルスチルカメラにおける撮像の手順を示したフローチャートである。
【図10】本実施の形態のデジタルスチルカメラのメニュー項目である「画像呼び出し」における画像処理の手順を示したフローチャートである。
【図11】本発明に係る画像形成装置であるプリンタの要部構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態のプリンタにおける選択メニューの状態遷移図である。
【図13】本実施の形態のプリンタにおける画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。
【図14】本実施の形態のプリンタにおける画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。
【図15】本実施の形態のプリンタにおける印刷の手順を示したフローチャートである。
【図16】画像処理装置として動作するパーソナルコンピュータの要部構成を示すブロック図である。
【図17】本実施の形態の画像処理装置における選択メニューの状態遷移図である。
【図18】本実施の形態の画像処理装置における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。
【図19】本実施の形態の画像処理装置における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。
【図20】本実施の形態の画像処理装置における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ(画像入力装置)
2 プリンタ(画像形成装置)
12−1,22−1 RAM(記憶部)
13 撮像センサ(撮像部)
17,24 受付部
18 画像形成部
PG コンピュータプログラム
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理のパラメータを調整することにより、画像の画質を調整する画像調整方法、該画像調整方法の実施に直接使用する画像入力装置、デジタルスチルカメラ及び画像形成装置、並びにコンピュータに読み込ませることにより、前記画像調整方法の実施に直接使用する画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩写真のフィルムは、通常、被写体、撮影者の撮影意図又は撮影条件等によって選択されるが、多くの銀塩写真用カメラは、フィルムの途中交換は考慮されておらず、フィルム1本を撮り終るまでフィルムの交換ができない。このため、多くの使用者は、厳密な選択ではなく撮影条件の最大公約数的に選択を行っている。撮影日の天候又は屋内での撮影等、撮影する状況を予想して店頭に並ぶ各種のフィルム、例えば、製造者の銘柄、カラーフィルム、白黒フィルム、ネガフィルム、ポジフィルム(リバーサルフィルム)、ISO感度別、デイライトタイプ又はタングステンタイプ等によって分類されるフィルムの中から特定のフィルムを選択する場合が多い。
【0003】
フィルムの特性は、色調、色再現域、粒状性、シャープネス、色の深み及び中間調表現等の言葉を用いて表現され、一般に、ISO感度の数値が大きいほど粒状性、シャープネス、色の深み、中間調表現及び質感が悪くなる。また、カラーフィルムに比べて白黒フィルムは、シャープネス、画像の深み及び中間調表現において優れている。
【0004】
同一種類に分類されるフィルムであっても、フィルムの特性は製造者毎に異なり、銘柄毎による差も大きい。各製造者のフィルムは、フィルムの構成、感光剤の感度特性及び置換する染料の分光特性等により、夫々の製造者、銘柄を特長付ける特性を有している。使用者は、店頭でのプリントサンプル等、又は各社フィルムの分光感度曲線及び特性曲線等の特長を記した書籍等を参考にして、好みのフィルムを選択することができる。
【0005】
フィルムの特性は、フィルム固有の特性に加え、現像条件又は印画紙等によっても大きく変化する。例えば、粒状性及び色調を犠牲にして感度を上げる増感現像手法、特定の色のみ強調して現像する手法、及びガンマ特性を立てて明部又は暗部を飽和させる手法等がある。また、白黒の印画紙を用いてセピア化する現像手法もある。これらの手法は、フィルムの特性だけでなく、「フィルムへ露光、フィルム現像、印画紙へ露光及び印画紙現像」の一連の工程のなかにおいて微調整を行うことにより、種々の効果を得る。
【0006】
このような銀塩写真の分野において、高画質の現像写真を得るために種々の手法が発明されている。その手法の一つとして、高画質の写真プリントを得るために、撮影条件等の電子データを撮影と同時にフィルムに書き込み、現像の際に電子データに基づき最適な現像、露光状態を作り出す手法が開示されている(特許文献1参照)。
【0007】
一方、デジタルスチルカメラ(以下、DSCという。)においては、銀塩写真からDSCへの置き換えを考える使用者から銀塩写真特有のフィルムの選択により画質を選択するという機能の実現が要望されている。しかし、一般的なDSCは、フィルムに相当する撮像素子の交換が考慮されていない。このため、DSCにおいては、銀塩写真用カメラのように、フィルムを選択することにより、画質を選択するというようなことはできず、出力する画像の画質を変更するには、ガンマ補正及び色バランス補正等の画像処理により微調整を行っていた。この微調整は、デジタル機器特有の後処理及び領域を指定しての補正が可能であり、機能的には銀塩写真よりも優れた選択肢を有している。
【0008】
このような画像処理による画像調整方法として、画像入力装置の特性又は撮影条件等による色のバラツキ等を補正する色補正処理が開示されている(特許文献2参照)。また、画像処理のパラメータ値を微妙に変化させた複数の画像を表示し、表示された画像を選択させることにより、複雑な画像処理手順の簡易化を行う方法が開示されている(特許文献3参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−281613号公報
【特許文献2】
特開2000−295487号公報
【特許文献3】
特開2002−197475号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
DSC等の画像入力装置で撮影した画像を好みの画質に調整しようとした場合は、特許文献2に開示されているような色補正処理だけでなく、ガンマ補正及びエッジ強調等、その他多くの項目の画像処理を必要とする。これらの画像処理を行うには高度の専門知識が必要であり、一般のDSC使用者が行うには非常に困難である。これらの画像処理による画像調整手段が備えられたDSC等の画像入力装置も多く存在するが、調整項目が多く、非常に複雑であるか、テレビ等の映像出力端末の調整方法を模したような雑な調整方法である場合が多い。このため、銀塩写真においてフィルムを選択するようにして好みの画質を選択するようなことが、DSC等の画像入力装置においては簡単にできないという問題があった。
【0011】
また、特許文献3に記載された方法においては、画像処理手順が簡略化されているとはいえ、好みの画質を得るまでに画像を何度か選択しなくてはならず、また、有限の画像の中から選択させるために、一度に扱えるパラメータの数に限界があるため、必ずしも好みの画質が選択できないという問題があった。
【0012】
さらに、特許文献1に記載された方法においては、銀塩写真を前提としているために制御できる因子が少なく、現像条件はフィルム1本単位でしか制御できないため、画像毎に異なる画像処理をすることは不可能であるという問題があった。
【0013】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するようなことを実現できる画像調整方法を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能を備える画像入力装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、パラメータ群を簡単に変更又は追加することができる画像入力装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能を備えるデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、パラメータ群を簡単に変更又は追加することができるデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、プリンタを備え、画像を印刷媒体上に出力することができるデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、パラメータ群を簡単に変更又は追加することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
また、本発明は、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択して指示することにより、画像入力装置が異なる画像を出力する場合でも、出力する画像の画質が変動しない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0022】
また、本発明は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択して指示することにより、銀塩写真においてフィルムを選択して画質を選択するような機能をコンピュータ上において実現できるコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0023】
さらに、本発明は、画像入力装置又は画像形成装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群を選択して指示することにより、異なる画像入力装置又は画像形成装置を使用しても、画像処理後の画像の画質が変動しない画像処理が可能なコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像調整方法は、記憶部に記憶された画像処理の複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより前記画像の画質を調整する画像調整方法において、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を予め前記記憶部に複数記憶しておき、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより前記画像の画質を調整することを特徴とする。
【0025】
本発明においては、記憶部に記憶された複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整する。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0026】
本発明に係る画像入力装置は、撮像部と、該撮像部が撮像した画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を画像記憶部に記憶させる画像入力装置において、前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を前記画像記憶部に記憶させる構成としたことを特徴とする。
【0027】
本発明においては、記憶部に記憶された複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整し、画像記憶部に記憶させる。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0028】
本発明に係る画像入力装置においては、前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0029】
本発明においては、複数のパラメータ群が記憶された記憶部を取り外しでき、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することもできる。
【0030】
本発明に係るデジタルスチルカメラは、撮像部と、該撮像部が撮像した画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を画像記憶部に記憶させるデジタルスチルカメラにおいて、前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を前記画像記憶部に記憶させる構成としたことを特徴とする。
【0031】
本発明においては、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整し、画像記憶部に記憶させる。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0032】
本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0033】
本発明においては、複数のパラメータ群が記憶された記憶部を取り外しでき、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することもできる。
【0034】
本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、印刷媒体上に画像を形成する画像形成部を更に備えることを特徴とする。
【0035】
本発明においては、画像処理後の画像を画像形成部によって、紙又はシール紙等の印刷媒体上に出力することができる。
【0036】
本発明に係る画像形成装置は、入力された画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を印刷媒体上に形成する画像形成装置において、前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を印刷媒体上に形成する構成としたことを特徴とする。
【0037】
本発明においては、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整し、印刷媒体上に画像を形成する。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0038】
本発明に係る画像形成装置においては、前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0039】
本発明においては、複数のパラメータ群が記憶された記憶部を取り外しでき、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することもできる。
【0040】
本発明に係る画像形成装置においては、前記記憶部は、画像入力装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群を更に記憶しており、前記受付部は、複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を更に受け付けることが可能に構成されていることを特徴とする。
【0041】
本発明においては、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正し、補正されたパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより画像の画質を調整する。このようにすることにより、画像入力装置が異なる画像でも、選択したパラメータ群によって実現される画質が変動しない。
【0042】
本発明に係るコンピュータプログラムは、画像に施す画像処理の複数のパラメータに基づいて前記画像の画質を調整するコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させる手順とを含むことを特徴とする。
【0043】
本発明においては、コンピュータに、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせ、コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させることにより画像の画質を調整する。このようにすることにより、パラメータ群を選択して指示するだけで好みの画質である画像が簡単に選択できる。
【0044】
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、コンピュータに、画像入力装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいて前記パラメータ群が含むパラメータを補正させる手順と、コンピュータに、画像形成装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいて前記パラメータ群が含むパラメータを補正させる手段とを更に含むことを特徴とする。
【0045】
本発明においては、コンピュータに、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせ、コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させ、コンピュータに、画像形成装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせ、コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させる。このようにすることにより、画像入力装置及び画像形成装置が異なる場合でも、選択したパラメータ群によって実現される画質が変動しない。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0047】
実施の形態1
図1は、本発明に係る画像入力装置であるデジタルスチルカメラの要部構成を示すブロック図であり、図2は、本発明に係るデジタルスチルカメラの外観を示す斜視図である。図3は、表示部にカメラ機能の基本的な項目を表示させた場合(表示する全ての項目を点灯させた場合)の一例を示す図面であり、図4は、表示部にメニュー項目を表示させた場合の一例を示す図面である。
【0048】
図において10はCPUであり、CPU10は、ROM11、RAM12−1、RAM12−2、撮像センサ13、外部機器インターフェース14、記録媒体接続部15、表示部16、受付部17及び画像形成部18とバス19を介して互いに接続されている。
【0049】
ROM11には、デジタルスチルカメラ1の動作に必要な種々のソフトウエアのプログラム等が予め格納されている。
【0050】
撮像センサ13は、CCD等のイメージセンサにより構成されており、撮像を行う。CPU10によって撮像センサ13から画像データを取り込み、取り込まれた画像データは、アナログ/デジタル変換された後、RAM12−2の画像データの一時格納領域に記憶される。
【0051】
RAM12−1は、銀塩写真フィルムを現像した画質を再現できるように、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶した記憶部である。このRAM12−1は、メモリーカード等の着脱することが可能な外部記憶装置を用いてもよく、着脱することが可能な外部記憶装置を用いた場合は、異なるパラメータ群が記憶されたRAM12−1に取り換えることにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単に行える。RAM12−2は、処理の実行領域として用いられ、ソフトウエアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。処理の実行領域としてのデータ記憶手段と、前述した画像データの格納手段とは異なる構成にしてもよい。例えば、処理の実行領域としてのデータ記憶手段は半導体メモリーとし、画像データの格納手段は光ディスク記録装置としてもよい。
【0052】
CPU10は、ROM11に格納してあるプログラム及びRAM12−1のパラメータ群に基づき、画像処理の処理手順及び操作手順等に沿って画像処理等を行う。
【0053】
記録媒体接続部15は、画像データを格納する外部記録媒体を接続する部分である。記録媒体接続部15に外部記録媒体を接続することにより、デジタルスチルカメラ1において撮像された画像データを外部記録媒体に格納することができる。画像データを格納した外部記録媒体を、パーソナルコンピュータ又はプリンタ等の外部機器に接続した場合は、外部記録媒体に格納された画像データを、外部機器において表示又は印刷することができる。
【0054】
外部機器インターフェース14は、パーソナルコンピュータ又はプリンタ等の外部機器を接続する部分である。外部機器インターフェース14にパーソナルコンピュータ又はプリンタを接続することにより、デジタルスチルカメラ1において撮像された画像を、外部機器において表示又は印刷することができる。
【0055】
表示部16は、液晶表示装置であり、画像処理のパラメータ群の選択画面又はカメラ機能の設定状態等を表示する。受付部17は、表示部16に表示されたパラメータ群を選択する指示を受け付ける部分であり、十字形状のスイッチ等により構成される。画像形成部18は、サーマル方式のプリンタであり、画像データを紙又はシール紙等の印刷媒体上に印刷することができる。
【0056】
なお、本発明に係る画像入力装置であるデジタルスチルカメラ1の構成は、前述した構成に限らず、本発明から逸脱しない範囲において異なる構成にすることも可能である。
【0057】
図5は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1における選択メニューの状態遷移図である。
【0058】
「機能選択」の下位には、「フィルム選択」、「保存条件選択」、「撮影条件選択」及び「画像呼び出し」等のメニューが設定されている。「フィルム選択」の下位には、「銘柄」、「ISO感度」及び「光源」のメニューが設定されており、「銘柄」の下位には、「A社XXX」、「A社XX1」及び「B社YYY」等の具体的な銘柄のメニューが設定されている。また、「ISO感度」の下位には、「50」、「100」及び「200」等の具体的な数値のメニューが設定されており、「光源」の下位には、「Day Light」、「タングステン」及び「フラッシュ(夜)」等の具体的な種類のメニューが設定されている。なお、この選択メニューに対応する画像処理だけでなく、撮像時の露光量の設定及び露光量のシフトについても設定でき、その設定に基づいて画像の画質調整ができるように構成されている。
【0059】
図6は、メニューを変更した場合の画像処理の各パラメータに対する影響度を示した図表である。
【0060】
フィルムの銘柄を選択することにより、画像特性の「色相」、「彩度」及び「明度」が主に変化し、フィルム感度を選択することにより、画像特性の「シャープネス」、「明度」及び「ガンマ特性」が主に変化し、露光量を選択することにより、画像特性の「ガンマ特性」が変化する。これらの画像特性を、対応する画像処理の各パラメータに当てはめた場合、図6の図表のようになる。なお、撮像装置が機械的な絞りを備える場合は、絞りの値をパラメータとして画像特性の「シャープネス」を変化させることができる。
【0061】
画像処理のパラメータは、「色範囲」、「色バランス」、「ガンマ特性」、「ダイナミックレンジ」、「エッジ強調」、「粒状性」及び「ローパスフィルタ」の7項目が設定されている。具体的な銘柄のメニューを選択することにより、パラメータの「色範囲」、「ガンマ特性」及び「ダイナミックレンジ」が主に変化し、具体的なISO感度のメニューを選択することにより、パラメータの「ダイナミックレンジ」、「エッジ強調」、「粒状性」及び「ローパスフィルタ」が主に変化する。また、具体的な光源のメニューを選択することにより、パラメータの「色範囲」、「色バランス」及び「ダイナミックレンジ」が主に変化する。なお、図表中には、影響度として◎、○、△の記号を用いており、◎印が最も影響度が大きく、次いで○印が大きく、△印が最も影響度が小さいとして表示した。
【0062】
図7は、「銘柄」及び「ISO感度」の選択による画像処理の各パラメータの変化を模式的に示した図面である。
【0063】
具体的な銘柄のメニューを選択することにより、「色範囲」、「ガンマ特性」及び「ダイナミックレンジ」等の設定が行われる。次に、具体的なISO感度のメニューを選択することにより、「ダイナミックレンジ」、「エッジ強調」、「粒状性」及び「ローパスフィルタ」等の設定が行われる。ここで、露光補正又は機械的な絞りによる露光調整が行われた場合は、「ガンマ特性」及び「エッジ強調」の微調整が行われる。これらの選択は撮像前に行われ、メニュー選択によって設定された各パラメータは、次に変更されるまで保持される。
【0064】
なお、撮像後に画像調整として異なる画質に変更することもできる。この場合、RAM12−2に記憶された画像データを用いて変更を行う。一般的に、デジタルスチルカメラ1等の画像入力装置によって撮像された画像データには、撮像時の情報が記録されており、この情報に各パラメータの設定値を含めるようにする。画質を変更する画像データをRAM12−2の作業領域に読み込み、撮像時の情報を参照して画像処理の各パラメータの逆特性を与えて標準状態の画像データに変換する。標準状態の画像データを、新しく設定したパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像処理する。ここで、システム構成上問題ない場合は、画像データを一旦標準状態に変換することなく一括して画像処理してもよい。
【0065】
図8は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1における画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。以下、フローチャートを説明する。
【0066】
先ず、CPU10は「機能選択」モードであるか否かを判断し(S1)、「機能選択」モードである場合(S1:YES)は、メニュー項目の「フィルム選択」が選択されているか否かを判断する(S2)。
【0067】
「フィルム選択」が選択されている場合(S2:YES)、CPU10は、メニュー項目である「銘柄」、「ISO感度」及び「光源」を表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S3)。
【0068】
次に、CPU10は、表示したメニュー項目の「銘柄」が選択されているか否かを判断する(S4)。「銘柄」が選択されている場合(S4:YES)、CPU10は、「銘柄」の下位に設定されている具体的な銘柄を表示したメニューを表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S5)。
【0069】
CPU10は、表示させた具体的な銘柄のメニューから何れが選択されたか検出し(S6)、検出したメニューに対応するパラメータ群が含む複数のパラメータに基づいて画像処理の複数のパラメータを設定し(S7)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0070】
S1及びS2においてYESであり、S4においてNOの場合、CPU10は、メニュー項目の「ISO感度」が選択されているか否かを判断する(S8)。「ISO感度」が選択されている場合(S8:YES)、CPU10は、「ISO感度」の下位に設定されている具体的な数値を表示したメニューを表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S9)。
【0071】
CPU10は、表示させた具体的な数値のメニューから何れが選択されたか検出し(S10)、検出したメニューに対応するパラメータ群が含む複数のパラメータに基づいて画像処理の複数のパラメータを設定し(S11)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0072】
S1及びS2においてYESであり、S4及びS8においてNOの場合、CPU10は、メニュー項目の「光源」が選択されていると判断し、「光源」の下位に設定されている具体的な種類を表示したメニューを表示部16に表示させ、使用者に選択させる(S12)。
【0073】
CPU10は、表示させた具体的な種類のメニューから何れが選択されたか検出し(S13)、検出したメニューに対応するパラメータ群が含む複数のパラメータに基づいて画像処理の複数のパラメータを設定し(S14)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0074】
S2において、メニュー項目の「フィルム選択」が選択されていない場合(S2:NO)、CPU10は、メニュー項目である「撮影条件選択」又は「保存条件選択」等のうち、何れが選択されているかを検出し(S15)、検出されたメニュー項目に基づき処理を行い(S16)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0075】
図9は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1における撮像の手順を示したフローチャートである。
【0076】
メニュー項目で、「機能選択」モードになっていない場合(ノーマルモードの場合)、シャッターボタンをオンされた(S20)ことをトリガとして、CPU10は、撮影のための割り込み(インタラプト)ルーチンに入り、CPU10は、撮像センサ13から画像データを取り込む(S21)。
【0077】
取り込んだ画像データはRAM12−2に記憶され、設定された画像処理の複数のパラメータに基づいて画像処理され(S22)、保存された(S23)後、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0078】
図10は、本実施の形態1のデジタルスチルカメラ1のメニュー項目である「画像呼び出し」における画像処理の手順を示したフローチャートである。
【0079】
「機能選択」の下位にある「画像呼び出し」において、選択された画像データ(S30)に付加された撮像時における画像処理の複数のパラメータの設定値を示した情報から逆特性を与えて標準状態の画像データに変換し(S31)、現在設定されている画像処理の複数のパラメータに基づいて画像処理し(S32)、保存する(S33)ことも可能である。
【0080】
以上、実施の形態1のデジタルスチルカメラ1においては、銀塩写真用カメラにおいてフィルムを選択するように、表示部16に表示されたフィルムの銘柄等のメニューを選択することにより、そのメニューに対応した画像処理のパラメータ群が含むパラメータに基づいて撮像した画像に画像処理を施し、記録することができ、簡単に好みの画質が選択できる。
【0081】
また、RAM12−1を着脱することが可能な外部記憶装置にすることにより、異なるパラメータ群が記憶されたRAM12−1に取り換えるだけで画像処理のパラメータ群を簡単に追加又は変更できる。
【0082】
実施の形態2
以下、実施の形態2について説明する。図11は、本発明に係る画像形成装置であるプリンタの要部構成を示すブロック図である。
【0083】
図において20はCPUであり、CPU20は、ROM21、RAM22−1、RAM22−2、表示部23、受付部24、印刷部25及び外部機器インターフェース26とバス27を介して互いに接続されている。
【0084】
ROM21には、プリンタ2の動作に必要な種々のソフトウエアのプログラム等が予め格納されている。
【0085】
RAM22−1は、銀塩写真フィルムを現像した画質を再現できるように、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群と、画像入力装置の特性に起因する出力画像の画質の変動を補正するように、パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群とを記憶した記憶部である。このRAM22−1は、メモリーカード等の着脱することが可能な外部記憶装置を用いてもよく、着脱することが可能な外部記憶装置を用いた場合は、RAM22−1を取り換えることにより、パラメータ群等の変更又は追加が簡単に行える。RAM22−2には出力する画像データが格納され、また、処理の実行領域として用いられ、ソフトウエアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
【0086】
CPU20は、ROM21に格納してある命令及びRAM22−1のパラメータ群に基づき、画像処理の処理手順及び操作手順等に沿って画像処理等を行う。
【0087】
表示部23は、液晶表示装置であり、画像処理のパラメータ群の選択画面等を表示する。受付部24は、表示部23に表示されたパラメータ群を選択する指示を受け付ける部分であり、十字形状のスイッチ等により構成される。印刷部25は、画像データを紙等の印刷媒体上に印刷することができる。
【0088】
外部機器インターフェース26は、パーソナルコンピュータ又はデジタルスチルカメラ等の外部機器を接続する部分である。外部機器インターフェース26を介してパーソナルコンピュータ等より画像データが伝送される。
【0089】
なお、本発明に係る画像形成装置であるプリンタ2の構成は、前述した構成に限らず、本発明から逸脱しない範囲において異なる構成にすることも可能である。
【0090】
図12は、本実施の形態2のプリンタ2における選択メニューの状態遷移図である。
【0091】
「機能選択」の下位には、「フィルム選択」、「印刷条件選択」及び「入力装置選択」のメニューが設定されている。「フィルム選択」の下位は、実施の形態1における図5の選択メニューの状態遷移図と同一のため説明を省略する。「入力装置選択」の下位には、「デジタルスチルカメラ」及び「スキャナ」のメニューが設定されており、「デジタルスチルカメラ」の下位には、「C社ZZZ」及び「D社SSS」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。また、「スキャナ」の下位には、「E社RRR」及び「F社TTT」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。
【0092】
図13及び図14は、本実施の形態2のプリンタ2における画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。実施の形態1における図8に示したフローチャートと同一であるステップには、図8に示したS1からS14のステップに対応してS51からS64の符号を付して説明を省略する。
【0093】
S51においてYESであって、S52においてNOである場合、CPU20は、メニュー項目である「入力装置選択」が選択されているか否かを判断する(S65)。
【0094】
「入力装置選択」が選択されている場合(S65:YES)、CPU20は、メニュー項目である「デジタルスチルカメラ」及び「スキャナ」を表示部23上に表示させ、使用者に選択させる(S66)。
【0095】
次に、CPU20は、メニュー項目である「デジタルスチルカメラ」が選択されているか否かを判断する(S67)。
【0096】
「デジタルスチルカメラ」が選択されている場合(S67:YES)、CPU20は、具体的な機種名を表示したメニューを表示部23上に表示させ、使用者に選択させる(S68)。
【0097】
CPU20は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S69)、検出したメニューに対応する入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群のパラメータを補正し(S70)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0098】
S51においてYESであり、S52においてNOであり、S65においてYESであり、S67においてNOの場合、CPU20は、メニュー項目の「スキャナ」が選択されていると判断して具体的な機種名を表示したメニューを表示部23上に表示させ、使用者に選択させる(S71)。
【0099】
CPU20は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S72)、検出したメニューに対応する入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群のパラメータを補正し(S73)、リターンしてノーマルモードに移行する。なお、「デジタルスチルカメラ」の具体的な機種名のメニューと「スキャナ」の具体的な機種名のメニューとは同時に選択できないように設定されており、後に選択したほうが有効となる。
【0100】
S51においてYESであり、S52及びS65においてNOである場合、CPU20は、メニュー項目である「印刷条件選択」等のメニューの選択を検出し(S74)、検出されたメニューに基づき処理を行い(S75)、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0101】
図15は、本実施の形態2のプリンタ2における印刷の手順を示したフローチャートである。
【0102】
メニュー項目で、「機能選択」モードになっていない場合(ノーマルモードの場合)、印刷指示が与えられた(S80)ことをトリガとして、CPU20は、RAM22−2に格納された画像を補正された画像処理の複数のパラメータを使用して画像処理し(S81)、印刷した(S82)後、リターンしてノーマルモードに移行する。
【0103】
以上、本実施の形態2のプリンタ2においては、銀塩写真用カメラにおいてフィルムを選択するように、表示部23に表示されたフィルムの銘柄等のメニューを選択することにより、そのメニューに対応した画像処理のパラメータ群が含むパラメータに基づいて出力する画像に画像処理を施すことができ、簡単に好みの画質が選択できる。
【0104】
また、RAM22−1を着脱することが可能な外部記憶装置にすることにより、異なるパラメータ群等が記憶されたRAM22−1に取り換えるだけで画像処理のパラメータ群等を簡単に追加又は変更できる。
【0105】
さらに、メニュー項目として「入力装置選択」を備え、具体的な機種名のメニューに対応した入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正するようにしてあるから、入力装置が異なる画像データでも、メニューを選択して入力装置を特定することにより、入力装置の特性による出力画像の画質の変動を補正することができる。
【0106】
実施の形態3
以下、実施の形態3について説明する。図16は、本発明に係るコンピュータプログラムが記録された記録媒体を読み込むことにより、画像処理装置として動作するパーソナルコンピュータの要部構成を示すブロック図である。
【0107】
図において4は、パーソナルコンピュータを用いた画像処理装置であり、画像処理装置4は、本発明に係るコンピュータプログラムPGを記録したCD−ROM等の記録媒体3からコンピュータプログラムPGを読み取る補助記憶部41と、補助記憶部41によって読み取られたコンピュータプログラムPGを記録するハードディスク等の記録部42とを備えている。記録部42には、デジタルスチルカメラ等の画像入力装置によって作成された画像データが格納されている。
【0108】
本発明に係るコンピュータプログラムPGが記録部42に記録されることにより、パーソナルコンピュータは、記録部42からコンピュータプログラムPGを読み取り、情報を記憶するRAM43に記憶させ、CPU40により実行することができ、画像処理装置4として動作する。
【0109】
なお、記録媒体3には、本発明に係るコンピュータプログラムPGである、銀塩写真フィルムを現像した画像の画質を再現するように、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群、画像入力装置の特性に起因する出力画像の画質の変動を補正するように、パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群、及び画像形成装置の特性に起因する出力画像の画質の変動を補正するように、パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群等が記録されている。
【0110】
画像処理装置4は、さらに、マウス及びキーボード等の入力部44、モニタ等の表示部45、プリンタ又はデジタルスチルカメラ等を接続する外部機器インターフェース46、並びにインターネット等の通信ネットワークNWに接続するモデム又はターミナルアダプタ等の通信部47を備える。
【0111】
なお、記録媒体3から本発明に係るコンピュータプログラムPGを読み取るのではなく、通信部47を用いて通信ネットワークNWに接続し、通信ネットワークNWに接続されるウェブサーバコンピュータを用いた通信装置5の記録部50に記録されているコンピュータプログラムPGをダウンロードして、画像処理装置4が備える記録部42に記録するようにしてもよい。また、同様に、通信装置5の記録部50に記録されているパラメータ群、入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群のみをダウンロードし、パラメータ群、入力補正パラメータ群又は出力補正パラメータ群を追加するようにしてもよい。
【0112】
図17は、実施の形態3の画像処理装置4における選択メニューの状態遷移図である。
【0113】
「機能選択」の下位には、「フィルム選択」、「変換実行」、「入力装置選択」及び「画像形成装置選択」のメニューが設定されている。「フィルム選択」及び「入力装置選択」の下位は、実施の形態2における図12の選択メニューの状態遷移図と同一のため説明を省略する。「画像形成装置選択」の下位には、「カラーレーザプリンタ」及び「インクジェットプリンタ」のメニューが設定されており、「カラーレーザプリンタ」の下位には、「G社MMM」及び「H社NNN」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。また、「インクジェットプリンタ」の下位には、「J社PPP」及び「K社QQQ」等の具体的な機種名のメニューが設定されている。
【0114】
図18、図19及び図20は、本実施の形態3の画像処理装置4における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。実施の形態1における図8に示したフローチャートと同一であるステップには、図8に示したS2からS14のステップに対応してS101からS113の符号を付して説明を省略する。なお、本実施の形態3においては、実施の形態1のS1に対応するステップが存在せず、実施の形態1のS7、S11及びS14に対応するS106、S110及びS113が終了した場合、リターンせずにS101へ戻る。実施の形態2における図14に示したフローチャートと同一であるステップには、図14に示したS65からS73のステップに対応してS114からS122の符号を付して説明を省略する。なお、実施の形態2のS70及びS73に対応するS119及びS122が終了した場合、リターンせずにS101へ戻る。
【0115】
S114においてNOである場合、CPU40は、メニュー項目である「画像形成装置選択」が選択されているか否かを判断する(S123)。
【0116】
「画像形成装置選択」が選択されている場合(S123:YES)、CPU40は、メニュー項目である「カラーレーザプリンタ」及び「インクジェットプリンタ」を表示部45上に表示させ、使用者に選択させる(S124)。
【0117】
次に、CPU40は、メニュー項目である「カラーレーザプリンタ」が選択されているか否かを判断する(S125)。
【0118】
「カラーレーザプリンタ」が選択されている場合(S125:YES)、CPU40は、具体的な機種名を表示したメニューを表示部45上に表示させ、使用者に選択させる(S126)。
【0119】
CPU40は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S127)、検出したメニューに対応する出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正する(S128)。
【0120】
次に、S101に戻り、S101及びS114においてNOであり、S123においてYESであり、S125においてNOの場合、CPU40は、メニュー項目の「インクジェットプリンタ」が選択されていると判断して具体的な機種名を表示したメニューを表示部45上に表示させ、ユーザに選択させる(S129)。
【0121】
CPU40は、表示させた具体的な機種名のメニューから何れが選択されたか検出し(S130)、検出したメニューに対応する出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正する(S131)。なお、「カラーレーザプリンタ」の具体的な機種名のメニューと、「インクジェットプリンタ」の具体的な機種名のメニューとは、同時に選択できないように設定されており、後に選択したほうが有効となる。
【0122】
S101に戻り、S101、S114及びS123においてNOである場合、CPU40は、メニュー項目である「変換実行」が選択されていると判断し、記録部42に格納されている画像データを選択できるように表示部45上に表示させる(S132)。
【0123】
CPU40は、選択された画像データをRAM43に読み込ませ、補正された画像処理の複数のパラメータに基づいて画像処理し(S133)、記録部42に保存する(S134)。
【0124】
以上、本発明に係るコンピュータプログラムPGによって実現される本実施の形態3の画像処理装置4においては、銀塩写真用カメラにおいてフィルムを選択するように、表示部45に表示されたフィルムの銘柄等のメニューを選択することにより、そのメニューに対応した画像処理のパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことができ、画像の画質を簡単に選択できる。
【0125】
また、メニュー項目として「入力装置選択」及び「画像形成装置選択」を備え、具体的な機種名のメニューに対応する入力補正パラメータ群及び出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正するようにしてあるから、入力装置が異なる画像データでも、メニューを選択して入力装置を特定することにより、入力装置の特性による出力画像の画質の変動を補正することができ、異なる画像形成装置によって画像を出力する場合でも、メニューを選択して画像形成装置を特定することにより、画像形成装置の特性による出力画像の画質の変動を補正することができる。
【0126】
なお、本実施の形態3においては、メニュー項目の「変換実行」を「機能選択」の下位としたが、「変換実行」メニューは、「機能選択」と同列に設定することも可能である。
【0127】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明に係る画像調整方法においては、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を予め記憶部に複数記憶しておき、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すから、銀塩写真フィルムを選択して画像の画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0128】
また、本発明に係る画像入力装置においては、記憶部は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されているから、銀塩写真フィルムを選択することにより画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0129】
また、本発明に係る画像入力装置においては、記憶部は、着脱可能に構成されているから、記憶部を、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単にできる。
【0130】
また、本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、記憶部は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されているから、銀塩写真フィルムを選択することにより画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0131】
また、本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、記憶部は、着脱可能に構成されているから、記憶部を、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単にできる。
【0132】
また、本発明に係るデジタルスチルカメラにおいては、印刷媒体上に画像を形成する画像形成部を更に備えるから、画像形成部によって、紙又はシール紙等の印刷媒体上に画像処理後の画像を出力することができる。
【0133】
また、本発明に係る画像形成装置においては、記憶部は、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されているから、銀塩写真フィルムを選択して画質を選択するように、パラメータ群を選択して指示することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0134】
また、本発明に係る画像形成装置においては、記憶部は、着脱可能に構成されているから、記憶部を、異なるパラメータ群が記憶された記憶部に交換することにより、パラメータ群の変更又は追加が簡単にできる。
【0135】
また、本発明に係る画像形成装置においては、記憶部は、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群を更に記憶しており、受付部は、複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を更に受け付けることが可能に構成されているから、異なる画像入力装置によって撮影された画像でも、選択されたパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を変動させずに出力させることができる。
【0136】
また、本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、コンピュータに、画像に施す画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させる手順とを含むから、コンピュータ上において機能させることにより、銀塩写真フィルムを選択して画質を選択するように、パラメータ群を選択することにより、そのパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を簡単に選択できる。
【0137】
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、コンピュータに、画像入力装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させる手順と、コンピュータに、画像形成装置に対応してパラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいてパラメータ群が含むパラメータを補正させる手順とを更に含むから、コンピュータ上において機能させることにより、画像入力装置及び画像形成装置の特性に左右されず、選択されたパラメータ群によって実現される銀塩写真フィルムの画質を変動させずに画像処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像入力装置であるデジタルスチルカメラの要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタルスチルカメラの外観を示す斜視図である。
【図3】表示部にカメラ機能の基本的な項目を表示させた場合(表示する全ての項目を点灯させた場合)の一例を示す図面である。
【図4】表示部にメニュー項目を表示させた場合の一例を示す図面である。
【図5】本実施の形態のデジタルスチルカメラにおける選択メニューの状態遷移図である。
【図6】メニューを変更した場合の画像処理の各パラメータに対する影響度を示した図表である。
【図7】「銘柄」及び「ISO感度」の選択による画像処理の各パラメータの変化を模式的に示した図面である。
【図8】本実施の形態のデジタルスチルカメラにおける画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。
【図9】本実施の形態のデジタルスチルカメラにおける撮像の手順を示したフローチャートである。
【図10】本実施の形態のデジタルスチルカメラのメニュー項目である「画像呼び出し」における画像処理の手順を示したフローチャートである。
【図11】本発明に係る画像形成装置であるプリンタの要部構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態のプリンタにおける選択メニューの状態遷移図である。
【図13】本実施の形態のプリンタにおける画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。
【図14】本実施の形態のプリンタにおける画像処理のメニュー選択の手順を示したフローチャートである。
【図15】本実施の形態のプリンタにおける印刷の手順を示したフローチャートである。
【図16】画像処理装置として動作するパーソナルコンピュータの要部構成を示すブロック図である。
【図17】本実施の形態の画像処理装置における選択メニューの状態遷移図である。
【図18】本実施の形態の画像処理装置における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。
【図19】本実施の形態の画像処理装置における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。
【図20】本実施の形態の画像処理装置における画像処理のメニュー選択から変換、保存までの手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ(画像入力装置)
2 プリンタ(画像形成装置)
12−1,22−1 RAM(記憶部)
13 撮像センサ(撮像部)
17,24 受付部
18 画像形成部
PG コンピュータプログラム
Claims (11)
- 記憶部に記憶された画像処理の複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付け、受け付けたパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより前記画像の画質を調整する画像調整方法において、
画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を予め前記記憶部に複数記憶しておき、
複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付け、
受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施すことにより前記画像の画質を調整する
ことを特徴とする画像調整方法。 - 撮像部と、該撮像部が撮像した画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を画像記憶部に記憶させる画像入力装置において、
前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、
前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、
受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を前記画像記憶部に記憶させる構成とした
ことを特徴とする画像入力装置。 - 前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像入力装置。
- 撮像部と、該撮像部が撮像した画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を画像記憶部に記憶させるデジタルスチルカメラにおいて、
前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、
前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、
受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を前記画像記憶部に記憶させる構成とした
ことを特徴とするデジタルスチルカメラ。 - 前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載のデジタルスチルカメラ。
- 印刷媒体上に画像を形成する画像形成部を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のデジタルスチルカメラ。
- 入力された画像に施す画像処理の複数のパラメータを記憶した記憶部と、該記憶部に記憶された複数のパラメータから所要のパラメータを選択する指示を受け付ける受付部とを備え、受け付けたパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を印刷媒体上に形成する画像形成装置において、
前記記憶部は、画像処理の複数のパラメータを含むパラメータ群を複数記憶しており、
前記受付部は、複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けることが可能に構成されており、
受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて前記画像に画像処理を施し、画像処理後の画像を印刷媒体上に形成する構成とした
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記記憶部は、着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記記憶部は、画像入力装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群を更に記憶しており、
前記受付部は、複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を更に受け付けることが可能に構成されている
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。 - 画像に施す画像処理の複数のパラメータに基づいて前記画像の画質を調整するコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、画像処理の複数のパラメータを含む複数のパラメータ群から所要のパラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、
コンピュータに、受け付けたパラメータ群が含むパラメータに基づいて画像に画像処理を施させる手順と
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。 - コンピュータに、画像入力装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の入力補正パラメータ群から所要の入力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、
コンピュータに、受け付けた入力補正パラメータ群に基づいて前記パラメータ群が含むパラメータを補正させる手順と、
コンピュータに、画像形成装置に対応して前記パラメータ群が含むパラメータを補正する複数の出力補正パラメータ群から所要の出力補正パラメータ群を選択する指示を受け付けさせる手順と、
コンピュータに、受け付けた出力補正パラメータ群に基づいて前記パラメータ群が含むパラメータを補正させる手段と
を更に含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。
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JP2002342548A JP2004179883A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 画像調整方法、画像入力装置、デジタルスチルカメラ、画像形成装置及びコンピュータプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-11-26 JP JP2002342548A patent/JP2004179883A/ja active Pending
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