JP2004179730A - レドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造 - Google Patents

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Shinichi Terajima
眞一 寺島
Masato Tadokoro
眞人 田所
Nobuyuki Nagashima
信行 永島
Tomoyuki Ishizu
知幸 石津
Sadaaki Nishi
禎明 西
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Abstract

【課題】積層体の接合部からの電磁波の入射または反射を防止させると共に、レーダ反射断面積を小さくすることが出来るレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造を提供する。
【解決手段】レドーム1は、複合材から成る表面層4間に、表面層4より比誘電率が低い非金属性のハニカムコア層5a,5bと、このハニカムコア層5a,5b間に銅張樹脂フィルムまたは銅張積層板、或いは導電性インク等により構成される周波数選択素子6とを介設したサンドイッチ構造の積層体7で構成してある。周波数選択素子6を組み込んだレドーム1によりレーダアンテナを覆い組立てる際、積層体7の接合部からの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくするための積層体7の表面部の所定の範囲Xを導電性接着剤等の導電性接合材9を塗布して被覆する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レドーム(レーダを覆うドーム)に使用する周波数選択素子(Frequency Selective Surface :FSS)を組込んだ積層体の接合構造に係わり、更に詳しくは積層体の接合部における強度を保持した状態で、周波数選択素子の接合部からの電磁波の入射または反射を防止し、レーダ反射断面積(Radar CrossSection :RCS)を小さくすることが出来るレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船舶や航空機,車両,地上設備等に使用されるレーダアンテナを環境から保護しつつ、その性能を劣化させないために、レーダを覆うドーム(レドーム)が使用されているが、このようなレドームでは、離れた複数の周波数で良好な電波透過特性を要求される場合がある。このような電波透過特性が要求されるレドームには、一般に、表面層間に、該表面層より比誘電率が低いコア層を介設した広帯域性能を発揮し易いサンドイッチ構造の積層体が用いられている。
【0003】
上述したレドームは、複数の周波数に跨がる領域の電波透過特性を良好にすることにより、複数の周波数に対する良好な電波透過特性を確保するようにしている。
【0004】
しかし、このように電磁波の透過する領域が広いと相手方のレーダから発射された電磁波がレドームを容易に透過し、レドーム内に配置されたアンテナまたは構造体等に反射して相手方のレーダに反射波を返してしまい、大きなレーダ反射断面積を示すという欠点があった。特に、アンテナで反射した反射波は、その強度が高いため、相手方のレーダに到達し、当方の存在が容易に探知されてしまう。
【0005】
そこで、特定の周波数の電磁波のみを遮断したり、また特定の周波数の電磁波のみを透過させる周波数選択素子を組込んだFRP(繊維強化プラスチック)サンドイッチ板をレドーム等に使用した電波レーダ装置等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−248835号公報(第2〜4頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、周波数選択素子を組み込んだFRPサンドイッチ板を用いてレドームを組み立てる場合に、このFRPサンドイッチ板同士を接合する必要がある。
【0008】
しかし、このような周波数選択素子を組み込んだFRPサンドイッチ板同士を単に接合した場合には、接合強度は維持できたとしても、その接合部から電磁波の入射または反射を防止させることができず、レーダ反射断面積を小さくすることが出来ないと言う問題があった。
【0009】
この発明はかかる従来の問題点に着目し、周波数選択素子を組み込んだ積層体でレーダアンテナを覆い組立てる場合に、積層体の接合部からの電磁波の入射または反射を防止させると共に、レーダ反射断面積を小さくすることが出来るレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、レドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造において、前記積層体の接合部同士を、導電性接合材を介して接合または被覆したことを要旨とするものである。
【0011】
ここで、積層体としては、少なくとも一層以上の周波数選択素子を有する積層体であり、また積層体は、表面層間に、該表面層より比誘電率が低い少なくとも一層以上のコア層を介在させたサンドイッチ構造である。
【0012】
更に、前記積層体の端末面上に、周波数選択素子の導電体をそれぞれ露出させ、この導電体を導電性接合材を介して接合したり、積層体の端部同士を、直接または中間接合部材を介して接合し、この接合部の表面部を導電性接合材により被覆して構成することも可能である。
【0013】
このように、積層体の接合部同士を、導電性接合材を介して接合または被覆したことにより、積層体の接合部の強度を維持し、周波数選択素子を組み込んだレドームによりレーダアンテナを覆い組立てる場合に、積層体の接合部からの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくすることが出来るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【0015】
図1は、この発明を実施したレドームの外観斜視図を示し、1は多角錐状のレドーム、2はレーダアンテナ、3はレーダ装置を示し、レドーム1の形態としては、多角錐状に限定されず、多角柱状のものでも良い。
【0016】
前記レドーム1は、この実施形態では、例えば図2に示すように、GFRP等の複合材から成る表面層4間に、表面層4より比誘電率が低い非金属性の二層構造のハニカムコア層5a,5bと、このハニカムコア層5a,5b間に銅張樹脂フィルムまたは銅張積層板、或いは導電性インクを塗布したフレキシブル基板等により構成される周波数選択素子6とを介設したサンドイッチ構造の積層体7で構成してある。
【0017】
前記周波数選択素子6の配設する位置としては、表面層4の裏面側や、多層構成の場合には、表面層4の裏面側及び中間層等に配設することが望ましく、また周波数選択素子6は、1種類または2種類以上のパターン要素からなるパターン(導電体面上に電磁波が透過する丸,四角,三角等の開口部を周期的に配置しているスロット型構造パターンや、非導電体面上に電磁波が透過しない丸,四角,三角等の導電体を周期的に配置しているパッチ型構造パターン)を形成して構成され、1つの周波数または、離れた複数の周波数を中心とする周波数帯域の各電磁波に対して高い電波透過率を有し、その以外の周波数帯の電磁波は大幅に減衰させるように構成されている。
【0018】
この発明では、周波数選択素子6を組み込んだレドーム1によりレーダアンテナを覆い組立てる際、積層体7の接合部からの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくするための積層体7の接合構造として、以下のような実施形態を挙げることが出来る。
【0019】
図2は、レドーム1を構成する積層体7が平板状の場合における接合構造の第1実施形態を示している。この積層体7は、、表面層4の内側に上述したような周波数選択素子6を配設した二層構造のハニカムコア層5a,5bから成る積層体7の接合部における端末部同士を突き合わせて接合する場合に、積層体7の端末部間に図示しない接着剤を介して断面略H状の中間接合部材8を介在させて接合する。そして、この接合部の表面部の所定の範囲Xを導電性接着剤等の導電性接合材9を塗布して被覆するようにしたものである。
【0020】
なお、積層体7の端末部のハニカムコア層5a,5bには、剛性を保持させ、かつ中間接合部材8をスクリューボルト等の締結部材11で取付ける場合の基礎材となるように硬質の樹脂材料Gを充填することが望ましく、また中間接合部材8の表面側端末部8aは、電磁波が乱反射しないように傾斜面で形成するのが望ましい。なお、この第1実施形態における周波数選択素子6は、パッチ型構造パターンに適用することが出来る。
【0021】
次に、図3及び図4は、多角錐状または多角柱状等のレドーム1を構成する積層体接合部の第2実施形態と第3実施形態を示し、図3の第2実施形態は、表面層4間に、二層構造の周波数選択素子6を介設したサンドイッチ構造の積層体7Aを成形する際に、積層体7Aの突合わせ接合部7xは、所定の角度で楔形状となるように形成すると共に、端末面には周波数選択素子6の導電体6aが露出するように形成しておく。
【0022】
そして、積層体7Aの組付け時には、前記露出した周波数選択素子6の導電体6aに導電性接着剤等の導電性接合材9aを介在させて電気的に積層体7A同士を接続し、積層体7Aの突合わせ接合部7xからの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくするようにしたものである。
【0023】
なお、この第2実施形態における周波数選択素子6は、パッチ型構造パターン及びスロット型構造パターンにも適用することが出来る。
【0024】
また、図4の第3実施形態は、表面層4間に、二層構造の周波数選択素子6を介設したサンドイッチ構造の積層体7Aを成形する際に、積層体7Aの突合わせ接合部7xは、一つの層として成形し、二つの積層体7A同士を機械的に接合した後に、突合わせ接合部7xの外部から所定の角度に形成した楔状の導電性接合材9bを被せ、これにより積層体7Aの突合わせ接合部7xからの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくするようにしたものである。
【0025】
なお、楔状の導電性接合材9bは、金属でも導電性塗料でも可能であり、第2実施形態に比べて製造が容易である。また、周波数選択素子6は、パッチ型構造パターンを適用することが出来る。
【0026】
図5〜図12は、多角錐状または多角柱状等のレドーム1を構成する積層体接合部の第4実施形態から第11実施形態の説明図であって、これらの各実施形態は、周波数選択素子6を組み込んだサンドイッチ構造の積層体7B同士を直交する向きに接合する場合の実施形態を示している。
【0027】
なお、この第4実施形態から第11実施形態の積層体7Bは、二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cとの接合構造について示してあるが、二層構造同士の積層体、または一層構造同士の積層体、或いは二層構造以上の積層体同士の接合構造についても適用可能である。
【0028】
図5に示す第4実施形態は、周波数選択素子6を組み込んだ二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cとを直交する向きに配設したもので、GFRP等の複合材から成る表面層4aをそれぞれ延長させて突き合わせると共に、内面側の層4bに接着剤等で固定した支持板4cをハニカムコア層5a,5cの端面を覆うように加工して延長させ、表面層4aの内側に重ねた状態にする。
【0029】
そして、その積層させた表面層4aと支持板4cとの内側から、略直角に形成した板状の中間接合部材10を配設して、スクリューボルト等の締結部材11によりそれぞれを連結固定する。このように構成した突合わせ接合部7yの外部から、この接合部表面部の所定の範囲X1を導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布して被覆するようにしたものである。
【0030】
これにより積層体7Bの突合わせ接合部7yからの電磁波の入射または反射を防止させることが出来、更にレーダ反射断面積を小さくすることが出来るものである。なお、積層体7Bの端末部のハニカムコア層5a,5b,5cには、剛性を保持させ、ハニカムコアの潰れを防止するために硬質の樹脂材料Gを充填することが望ましい。
【0031】
図6に示す第5実施形態は、第4実施形態と同様に周波数選択素子6を組み込んだ二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cとを直交する向きに配設したもので、この実施形態は、第4実施形態の板状の中間接合部材10の代わりに、箱状の中間接合部材12を用いて接合したものである。
【0032】
なお、その他の構成は、第4実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0033】
図7に示す第6実施形態は、第4実施形態と同様に周波数選択素子6を組み込んだ二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cとを直交する向きに配設したもので、この実施形態は、第4実施形態の板状の中間接合部材10を、積層させた表面層4aと支持板4cの外側から配設し、スクリューボルト等の締結部材11によりそれぞれを連結固定する。このように構成した突合わせ接合部7yの外部から、この接合部表面部の所定の範囲X1を導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布して被覆するようにしたものである。
【0034】
また、この第6実施形態においては、板状の中間接合部材10と積層体7Bの表面とに段差が生ずる場合があるので、中間接合部材10の端末部10aは、電磁波が乱反射しないように傾斜面に形成するか、導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布し、フィレットを形成することが望ましい。
【0035】
なお、その他の構成は、第4実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0036】
また図8に示す第7実施形態は、上記実施形態と同様に周波数選択素子6を組み込んだハニカムコア層5a,5b,5cを直交する向きに配設したもので、この実施形態におけるハニカムコア層5a,5b,5cの端末部側5xは、内側に傾斜したチャンファー加工を施している。
【0037】
このようなハニカムコア層5a,5b,5cを直交する向きに接合する場合には、第4実施形態と同様に、表面層4aをそれぞれ延長させて突き合わせると共に、その内側に第5実施形態と同様な箱状の中間接合部材12を配設し、延長させた表面層4aと中間接合部材12とは、スクリューボルト等の締結部材11で固定する。
【0038】
なお、チャンファー加工を施したハニカムコア層5a,5b,5cの端末部側5xには、剛性を保つために硬質の樹脂材料Gを充填する。そして、このように構成した突合わせ接合部7yの外部から、この接合部表面部の所定の範囲X1を導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布して被覆するようにしたものである。
【0039】
なお、その他の構成は、第4実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0040】
次に、図9に示す第8実施形態は、周波数選択素子6を組み込んだ二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cとを直交する向きに配設したもので、この実施形態の場合は、二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cの端末部に、剛性を持たせるために連結プレート13aを突出させた箱状の縁材13をそれぞれ接着剤等で固定し、更に連結プレート13a同士を延長させた表面層4aの内側に重ねた状態にする。
【0041】
そして、図5に示す第4実施形態と同様に、略直角に形成した板状の中間接合部材10を配設して、スクリューボルト等の締結部材11によりそれぞれを連結固定する。更に箱状の縁材13とハニカムコア層5a,5b,5cの端末面部とは、接着剤等を介して連結固定するものである。
【0042】
このように形成した突合わせ接合部7yの外部から、この接合部表面部の所定の範囲X2を導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布して被覆するようにしたものである。
【0043】
これにより、積層体7Bの突合わせ接合部7yからの電磁波の入射または反射を防止させることが出来、レーダ反射断面積を小さくすることが出来るものである。
【0044】
また、図10に示す第9実施形態は、第8実施形態の変形例を示し、この実施形態は、第8実施形態における一方の箱状の縁材13に設けた連結プレート13aを省略し、他方の縁材13に設けた連結プレート13aに一方の箱状の縁材13を嵌合させてスクリューボルト等の締結部材11により連結固定したものである。なお、その他の構成及び作用は、上記第8実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0045】
また、図11に示す第10実施形態は、第8実施形態の他の変形例を示し、この実施形態は、第8実施形態における箱状の縁材13に設けた連結プレート13aをそれぞれ省略し、縁材13同士を直交する向きに接合したもので、縁材13同士は、連結プレート14とスクリューボルト等の締結部材11により連結固定したものである。なお、その他の構成及び作用は、上記各実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0046】
なお、この第10実施形態においては、連結プレート14と積層体7Bの表面とに段差が生ずる場合があるので、連結プレート14の端末部14aは、電磁波が乱反射しないように傾斜面に形成するか、導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布し、フィレットを形成させることが望ましい。
【0047】
また、図12に示す第11実施形態は、第4実施形態と同様に周波数選択素子6を組み込んだ二層構造のハニカムコア層5a,5bと一層構造のハニカムコア層5cとを直交する向きに直接接合した実施形態であり、この実施形態の場合には、直交する向きに配設したハニカムコア層5a,5b,5cの突合わせ接合部7zの外側と内側とに略直角に形成した板状の中間接合部材15a,15bを配設し、スクリューボルト等の締結部材11によりハニカムコア層5a,5b,5cの端末部近傍に連結固定したものである。
【0048】
従って、この実施形態では、締結部材11を固定するために、ハニカムコア層5a,5b,5cの端末部近傍のコアに基礎材となるように硬質の樹脂材料Gを充填する必要がある。そして、このように形成した突合わせ接合部7zの内外部から、この接合部表面部の所定の範囲X2を導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布して被覆するようにしたものである。
【0049】
また、この実施形態において、板状の中間接合部材15a,15bの端末部と積層体7Bの表面とに段差が生ずる場合には、中間接合部材15a,15bの端末部15xは、電磁波が乱反射しないように傾斜面に形成するか、導電性接着剤等の導電性接合材9cを塗布し、フィレットを形成させることが望ましい。
【0050】
なお、その他の構成及び作用は、上記各実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0051】
以上のように、この発明の各実施形態では、積層体7または7A,7Bの接合部同士を接合する際、周波数選択素子6の導電体同士を導電性接合材9a,9b,9cを介して接合したり、積層体7または7A,7Bの連結部を導電性接着剤等の導電性接合材9a,9b,9cにより被覆することにより、積層体7または7A,7Bの接合部の強度を維持し、周波数選択素子6を組み込んだレドーム1によりレーダアンテナ2を覆い組立てる場合に、積層体7または7A,7Bの接合部からの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくすることが出来る。
【0052】
なお、上記の各実施形態は、周波数選択素子6を組み込んだレドーム1の積層体7または7A,7Bの接合部の構造について説明したが、レドーム1の積層体の接合構造に限定されず、周波数選択素子6を組み込んだガラス窓等に使用する積層体の接合部にも適用することは可能である。更に、積層体7または7A,7Bの端末部の接合構造としては、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】
この発明は、上記のようにレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造において、前記積層体の接合部同士を、導電性接合材を介して接合または被覆したので、周波数選択素子を組み込んだ積層体でレーダアンテナを覆い組立てる場合に、接合部の強度を保持させた状態で、積層体の接合部からの電磁波の入射または反射を防止させ、レーダ反射断面積を小さくすることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したレドームの外観斜視図である。
【図2】レドームを構成する積層体が平板状の場合における接合構造の第1実施形態を示す断面図である。
【図3】多角錐状または多角柱状等のレドームを構成する積層体を楔状に接合する接合部の第2実施形態を示す概略断面図である。
【図4】多角錐状または多角柱状等のレドームを構成する積層体を楔状に接合する接合部の第3実施形態を示す概略断面図である。
【図5】積層体を直角に接合する場合の接合部の第4実施形態を示す断面図である。
【図6】積層体を直角に接合する場合の接合部の第5実施形態を示す断面図である。
【図7】積層体を直角に接合する場合の接合部の第6実施形態を示す断面図である。
【図8】積層体を直角に接合する場合の接合部の第7実施形態を示す断面図である。
【図9】積層体を直角に接合する場合の接合部の第8実施形態を示す断面図である。
【図10】積層体を直角に接合する場合の接合部の第9実施形態を示す断面図である。
【図11】積層体を直角に接合する場合の接合部の第10実施形態を示す断面図である。
【図12】積層体を直角に接合する場合の接合部の第11実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レドーム 2 レーダアンテナ
3 レーダ装置 4,4a 表面層
4b 内面側の層 4c 支持板
5a,5b,5c ハニカムコア層
5x ハニカムコア層の端末部側
6 周波数選択素子 6a 導電体
7 積層体 7A,7B 積層体
7x,7y,7z 突合わせ接合部
8 中間接合部材 8a 表面側端末部
9,9a,9b,9c 導電性接合材
10 中間接合部材 11 締結部材
10a 端末部
12 中間接合部材 13 縁材
13a 連結プレート 14 連結プレート
14a 端末部 15x 端末部
15a,15b 中間接合部材
G 樹脂材料 X 範囲

Claims (5)

  1. レドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造において、
    前記積層体の接合部同士を、導電性接合材を介して接合または被覆して成るレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造。
  2. 前記積層体は、少なくとも一層以上の周波数選択素子を有する積層体である請求項1に記載のレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造。
  3. 前記積層体は、表面層間に、該表面層より比誘電率が低い少なくとも一層以上のコア層を介在させたサンドイッチ構造である請求項1または2に記載のレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造。
  4. 前記積層体の端末面上に、周波数選択素子の導電体をそれぞれ露出させ、この導電体を導電性接合材を介して接合した請求項1,2または3に記載のレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造。
  5. 前記積層体の端部同士を、直接または中間接合部材を介して接合し、この接合部の表面部を導電性接合材により被覆した請求項1,2,3または4に記載のレドームに使用する周波数選択素子を組込んだ積層体の接合構造。
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