JP2004179566A - 縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法 - Google Patents

縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法 Download PDF

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Toshio Kaihara
敏雄 海原
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Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】ウェーハの割れを短時間で精度良く検出することができ、同時にウェーハの位置ずれも検出できる縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法を提供する。
【解決手段】本発明の縦型熱処理装置1は、ウェーハカセット2と、ウェーハ3を搭載するボート4と、ウェーハカセット2とボート4との間でウェーハ3を搬送するウェーハ移載機5と、ボート4の上方に配置された熱処理炉6とを備える。さらに、熱ストレスによるウェーハ3の割れを検出する手段として、炉本体6aの下部に、新たにウェーハ3のX方向とY方向の割れを検出するための割れ検出センサ11、12がウェーハ3を囲む同一高さのプレート13上に設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法に関し、特に熱ストレスやボートの昇降時の振動に起因して発生する半導体ウェーハの割れや位置ずれを検出する機能を備えた縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の製造プロセスにおいて、例えば半導体ウェーハ等(以下、「ウェーハ」と言う)の基板に対して熱処理を行なう装置の一つに縦型熱処理装置がある。この装置は、複数のウェーハをボートに搭載した後、反応管内に移動させ、反応管に導入された反応ガスを分解温度に達する迄加熱し、これによってボート上に搭載されているウェーハの表面に所定の拡散処理、酸化処理又はCVD処理等の各熱処理を行なうものである。
【0003】
このような技術は、例えば、特開平11−54593号公報に開示されている。図6は従来の縦型熱処理装置61の構成を示す概略図である。この従来の縦型熱処理装置61は、ウェーハカセット62と、ウェーハ63を搭載するボート64と、ウェーハ移載機65と、熱処理炉66とを備える。また、熱処理炉66は炉本体66aと炉蓋66bとからなり、炉蓋66b上にはボート64が載置されている。
【0004】
ボート64上のウェーハ63は熱処理時に、急激な熱ストレスによって割れてしまう場合がある。ウェーハ63が割れた状態のままで、ウェーハ移載機65によりボート64からウェーハ63を取り出そうとすると、ボート64やウェーハ移載機65を破損してしまう。従って、割れたウェーハ63を検出して取り除くための透過型センサ67が炉本体66aの下部に設けられている。この透過型センサ67は、投光部67aと受光部67bからなり、受光部67bには異常ウェーハを検出するウェーハ検出部68が接続され、また炉蓋66bを昇降動させるためのモータとロータリエンコーダ(何れも図示せず)にはボート64の昇降位置を検出するボート昇降位置検出部69が接続されている。さらに、ウェーハ検出部68とボート昇降位置検出部69には、両者の出力信号に基づいてウェーハ63の枚数をカウントするメカ制御部70と、ウェーハ63の割れを検知したとき、警報音(警告)を出力するアラーム71が接続されている。
【0005】
次に、この縦型熱処理装置61の動作について、図面を参照して説明する。図7(a)〜(c)は従来の縦型熱処理装置61の動作を説明する概略図であり、図7(a)はウェーハ検出前の状態を示し、図7(b)はウェーハ検出開始時の状態を示し、図7(c)はウェーハ検出終了時の状態を示している。
【0006】
先ず、図6に示すウェーハカセット62からボート64へ搬送されたウェーハ63を、熱処理を行なうためにモータ(図示せず)を駆動してボート64を炉本体66a内に挿入する。このとき、ウェーハ検出部68から出力されるウェーハ検出信号68aとボート昇降位置検出部69から出力されるボート昇降位置信号69aに基づいて炉本体66a内に挿入されるウェーハ63の枚数をカウントし、その枚数を記憶する。
【0007】
次に、ウェーハ63を熱処理した後、図7(a)に示すように、モータを逆方向へ駆動してボート64の下降を開始する。このとき同時に、投光部67aは投光を開始する。次に、図7(b)に示すように、ボート64が下降し、予め設定されたウェーハ検出開始位置DSに達したことをボート昇降位置信号69aによって検知したとき、ウェーハ検出部から出力されるウェーハ検出信号68aに基づいて、メカ制御部70にて炉本体66a内から引出されるウェーハ63の枚数のカウントを開始する。さらに、図7(c)に示すように、ボート64が下降し、予め設定されたウェーハ検出終了位置DEに達したことをボート昇降位置信号69aによって検出したとき、ウェーハ63の枚数のカウントを終了する。
【0008】
検出されたウェーハ枚数と記憶されているウェーハ枚数とを比較し、両者の枚数が異なるとき、アラーム71によってウェーハ63の破損があることを知らせる警報音(警告)を出力し、ボート64からウェーハカセット62へのウェーハ63の搬送動作を禁止する。これにより、熱処理時に割れたウェーハ63を検出でき、取り除くことができるので、ボート64やウェーハ移載機65の破損を抑えることができる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−54593号公報(第2,3頁、0013段落〜0033段落、第1,2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の縦型熱処理炉61は、ウェーハ63の一方向に固定された透過型センサ67によりウェーハの割れを検出する構成のため、ウェーハ63の割れの方向により透過型センサ67で検出できない場合があった。
【0011】
図8(a)、(b)は、従来の縦型熱処理装置61の課題を説明する概略図である。図8(a)はウェーハ63aが透過型センサ67の光軸に対して垂直方向に割れた場合を示す概略図であり、図8(b)はウェーハ63bが透過型センサ67の光軸に対して水平方向に割れた場合を示す概略図である。なお、72a、72bは、透過型センサ67における出力の時間変化を示すグラフであり、縦軸は受光部67bの受光量であり、横軸は時間である。
【0012】
図8(a)に示すように、ウェーハ63aが透過型センサ67の光軸に対して垂直方向に割れた場合、投光部67aからの出射光が長時間に亘り遮られることになるのでウェーハ63aの割れを検出できる。(グラフ72a)しかし、図8(b)に示すように、ウェーハ63bが透過型センサ67の光軸に対して水平方向に割れた場合には、投光部67aからの出射光が短時間しか遮られず、ウェーハ63bの割れを検出できない。(グラフ72b)これにより、実際ウェーハ63bが割れていても、割れの方向により透過型センサ67が正常であると誤認識する場合が生じる。この状態でウェーハ移載機65が作動すると、ウェーハ63bと衝突してボート64やウェーハ移載機65を破損する恐れがあり、検出能力の信頼性に欠けるという問題があった。
【0013】
また、ボート64の昇降をモータの駆動により行なっているため、ボート64が振動しやすく、ウェーハ63が位置ずれを起こしやすい。位置ずれが起こると同様にボート64やウェーハ移載機65の破損の原因となるが、この位置ずれを検出する手段を有していないという問題もあった。
【0014】
また、透過型センサ67が投光部67aと受光部67bの1組のみで構成されているため、ウェーハ63の全数を検出するのに時間がかかるという問題もあった。検出時間を短縮するために、ボート64の昇降速度を上げることも考えられるが、透過型センサ67の応答性の問題もあり、所定値以上は上げることができない。
【0015】
本発明は、上記の問題点を解決するために考えられたもので、ウェーハの割れを短時間で精度良く検出することができ、同時にウェーハの位置ずれも検出できる縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の縦型熱処理装置は、複数の半導体ウェーハをボートに搭載して反応管への入出炉を行なう際に、前記ボート内の半導体ウェーハ割れの異常を検出するセンサを備えた縦型熱処理装置であって、前記センサが前記半導体ウェーハのX、Y方向に配置された割れ検出センサであることを特徴とする。この構成により、ウェーハがどの方向に割れても2組の割れ検出センサで検出できるので、検出能力の信頼性が向上する。
【0017】
また、請求項2記載の縦型熱処理装置は、請求項1記載の縦型熱処理装置であって、前記割れ検出センサに加えて、前記ボート内の半導体ウェーハの位置ずれを検出する位置ずれ検出センサが、前記割れ検出センサと同一プレート上に配置されていることを特徴とする。この構成により、ウェーハの割れのみならず、同時に位置ずれも検出できるので、検出能力の信頼性が大幅に向上する。
【0018】
また、請求項3記載の縦型熱処理装置は、請求項2記載の縦型熱処理装置であって、前記割れ検出センサ及び位置ずれ検出センサが、所定の間隔をおいて垂直方向に複数組設置されていることを特徴とする。この構成により、複数の半導体ウェーハを同時に調べることできるので、検出時間を短縮することができ、装置のスループットが向上する。
【0019】
また、請求項4記載の縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法は、複数の半導体ウェーハをボートに搭載して反応管への入出炉を行なう際に、反応管の下部に設置したセンサにより前記ボート内の半導体ウェーハ割れの異常を検出する縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法であって、前記センサが半導体ウェーハのX、Y方向の同一プレート上に設置された割れ検出センサからなり、前記割れ検出センサから出力される光量低下Lと低下時間Tを予め設定した光量低下のしきい値Lと光量低下時間のしきい値Tと比較し、前記割れ検出センサの出力がともにL>Lのときはウェーハ無しと判定し、ともにL<LかつT<Tのときはウェーハ正常と判定し、少なくとも一方の出力がL<LかつT≧Tであるときはウェーハ割れと判定することを特徴とする。この方法により、2組の割れ検出センサの出力を予め定めたしきい値と比較して、半導体ウェーハの割れを検出するので、ウェーハの割れを容易に検出でき、検出能力の信頼性が向上する。
【0020】
また、請求項5記載の縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法は、請求項4記載の縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法であって、前記割れ検出センサに加えて、前記ボート内の半導体ウェーハの位置ずれを検出する位置ずれ検出センサが、前記割れ検出センサと同一プレート上に配置され、前記位置ずれ検出センサから出力される光量低下L′を予め設定した光量低下のしきい値Lと比較し、L′<Lのときは位置ずれ有りと判定し、L′≧Lのときは位置ずれ無しと判定することを特徴とする。この方法により、割れ検出センサ及び位置ずれ検出センサの出力を予め定めたしきい値と比較して、ウェーハの割れと位置ずれを容易に検出でき、検出能力の信頼性が大幅に向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の縦型熱処理装置1の構成を示す概略図である。本発明の縦型熱処理装置1は、ウェーハカセット2と、ウェーハ3を搭載するボート4と、ウェーハカセット2とボート4との間でウェーハ3を搬送するウェーハ移載機5と、ボート4の上方に配置された熱処理炉6とを備える。また、熱処理炉6は炉本体6aと炉蓋6bとからなり、炉蓋6b上にボート4が載置されている。また、ボート4はボールネジ等の昇降機構7により上下動される昇降基台8上に載置され、駆動モータ9により炉本体6aに入出炉される。また、駆動モータ9には、駆動モータ9の回転角度を検出するロータリエンコーダ10が接続されている。
【0022】
さらに、本発明の特徴として、熱ストレスによるウェーハ3の割れを検出する手段として、炉本体6aの下部に、新たにウェーハ3のX、Y方向の割れを検出するための割れ検出センサ11、12がウェーハ3を囲む中空円板状のプレート13上に設けられている。割れ検出センサ11はウェーハ3のX方向の割れを検出するための発光部11a及び受光部11bからなり、割れ検出センサ12はウェーハ3のY方向の割れを検出するための発光部12a及び受光部12bからなる。これらの発光部11a、12aにはLED素子が使用され、受光部11b、12bにはPD素子が使用される。
【0023】
さらに、受光部11b、12bは、各出力信号を処理する信号処理部14、15に接続され、さらに予め設定したしきい値と比較する比較部16、17に接続されている。さらに比較部16、17は、ウェーハ3の割れの有無を判定する割れ判定部18に接続され、駆動モータ9に接続されたロータリエンコーダ10からの出力信号を受けるボート昇降位置検出部19とともに、制御部20に接続され、制御部20からの出力信号が表示部21やアラーム22に送られる構成になっている。
【0024】
割れ検出センサ11、12の設置状態について、図面を用いてさらに詳細に説明する。図2(a)、(b)はボート4及び割れ検出センサ11、12を示す拡大平面図及び側面図である。図2(a)、(b)に示すウェーハ3を搭載するボート4は、複数、例えば4本の支柱23a〜23dをその両端にて上板24及び下板(図示せず)により固定することにより構成されており、各支柱23a〜23dの内側に、その長さ方向に沿って所定のピッチでもって溝部25a〜25dが形成され、この溝部25a〜25dにウェーハ3の周縁部を載置させて保持するようになっている。割れ検出センサ11、12は、ウェーハ3の周囲を囲む中空円板状のプレート13上に設置され、ウェーハ3のX、Y方向の割れを検出できるようになっている。
【0025】
次に、本発明の縦型熱処理装置1によるウェーハ3割れの検出方法について説明する。図1に示すように、先ずウェーハ移載機5によりウェーハ3をウェーハカセット2からボート4へ移載した後、ボート4を駆動モータ9により反応炉6内へ上昇させる。次に、ウェーハ3に所定の熱処理を行なった後、ボート4を駆動モータ9により下降させる。次に、ボート4が予め設定されたウェーハ検出開始位置に達したことをボート昇降位置信号19aによって検出したとき、割れ検出センサ11、12からの出力信号に基づいて、割れ判定部13にて異常ウェーハの検出作業を開始する。
【0026】
ここで、本発明の縦型熱処理装置1による異常ウェーハ検出方法について、図面を用いて説明する。図3(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態の異常ウェーハの検出方法を説明する概略図である。
【0027】
図3(a)は、ウェーハ3aが割れ検出センサ11の光軸に対して垂直方向に割れた場合を示す概略図である。なお、26aと26bは、割れ検出センサ11、12における出力の時間変化を示すグラフであり、縦軸は受光部11b、12bの受光量であり、横軸は時間である。ウェーハ3aが割れ検出センサ11の光軸に対して垂直方向に割れた場合、投光部11aから出た光が割れたウェーハ3aの高さに比例した時間分だけ遮られ、受光部11bで受ける光量が長時間低下する。(グラフ26a)一方、投光部12aから出た光はウェーハ3aの厚さ分だけしか遮られず、受光部12bで受ける光量は正常ウェーハと同様の時間だけ低下する。(グラフ26b)
【0028】
また、図3(b)は、ウェーハ3bが割れ検出センサ11の光軸に対して水平方向に割れた場合を示す概略図である。なお、27aと27bは、割れ検出センサ11、12における出力の時間変化を示すグラフであり、縦軸は受光部11b、12bの受光量であり、横軸は時間である。ウェーハ3bが割れ検出センサ11の光軸に対して水平方向に割れた場合、投光部11aから出た光はウェーハ3bの厚さ分だけしか遮られず、受光部11bで受ける光量は正常ウェーハと同様の時間だけ低下する。(グラフ27a)一方、投光部12aから出た光は割れたウェーハ3bの高さに比例した時間分だけ遮られ、受光部12bで受ける光量が長時間低下する。(グラフ27b)
【0029】
また、図3(c)は、ウェーハ3cが割れ検出センサ11の光軸に対して斜めに割れた場合を示す概略図である。なお、28aと28bは、割れ検出センサ11、12における出力の時間変化を示すグラフであり、縦軸は受光部11b、12bの受光量であり、横軸は時間である。ウェーハ3cが割れ検出センサ11の光軸に対して斜めに割れた場合、投光部11a、12aから出た光がともに、割れたウェーハ3cの高さに比例した時間分だけ遮られるので、受光部11b、12bで受ける光量が長時間低下する。(グラフ28a、28b)
【0030】
従って、割れ検出センサ11、12における受光部11b、12bで受ける光量の少なくとも一方が、長時間遮られた場合にウェーハ3に割れが発生したと判定するものである。また、グラフ26a〜28b中の点線部は、ウェーハが無い場合には光量低下がないことを示すものである。
【0031】
この割れ検出センサ11、12の受光部11b、12bからの出力信号は、各々信号処理部14、15に送られ、必要レベルまで増幅され、A/D変換等の信号処理が行なわれるた後、各出力信号は比較部16、17に送られる。比較部16、17では、信号処理部14、15からの出力信号と予め設定した光量低下のしきい値Lとの比較が行なわれるとともに、出力信号がしきい値Lより低い場合には、その低下時間を予め設定した光量低下時間のしきい値Tとの比較が行なわれる。
【0032】
比較結果は、割れ判定部18に送られる。比較部16、17の光量低下LがともにLよりも大きいときは、ウェーハ無しと判定される。また、比較部16、17の光量低下LがともにLよりも小さく、その光量低下時間TがTよりも小さいときは、ウェーハ正常と判定される。また、比較部16、17の少なくとも一方の光量低下LがLよりも小さく、その光量低下時間TがT以上であるときは、ウェーハ割れと判定される。さらに、制御部20では、割れ判定部18とボート昇降位置検出部19からの出力信号18a、19aに基づいて、ボート4内におけるウェーハ3の位置とウェーハ3の状態(無し、正常、割れ)を関連付ける。
【0033】
次に、ボート4が下降し、予め設定されたウェーハ検出終了位置に達したことをボート昇降位置信号19aによって検出したとき、異常ウェーハの検出作業を終了する。このようにして、ボート4内の全数のウェーハ3について、異常ウェーハの検出が行なわれる。検出作業後は、その結果を表示部21に表示するとともに、ウェーハ3の割れが検出された場合は、アラーム22にて警報音(警告)を出力し、ボート4からウェーハカセット2へのウェーハ3の搬送動作を停止する。これにより、熱ストレスにより割れたウェーハ3を精度良く検出でき、取り除くことができるので、ボート4やウェーハ移載機5の破損を抑えることができる。
【0034】
次に、本発明の縦型熱処理装置の第2の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態の縦型熱処理装置の要部構成を示す概略図である。この実施形態の特徴は、割れ検出センサ11、12に加え、新たにウェーハ3の位置ずれを検出する位置ずれ検出センサ41を同一プレート13上に設けたことである。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
割れ検出センサ11、12と同様に、位置ずれ検出センサ41は、LED素子等からなる投光部41aとPD等からなる受光部41bで構成され、受光部41bには、信号処理部42、比較部43、位置ずれ判定部44が接続されている。ボート4の昇降動作により、ウェーハ3に所定値以上の位置ずれが発生した場合、位置ずれ検出センサ41の投光部41aから出た光がウェーハ3により遮られ、受光部41bで受ける光量が低下する。受光部41bの出力信号を信号処理部42にて増幅、A/D変換し、比較部43にて光量低下L′を予め設定した光量低下のしきい値レベルLと比較し、位置ずれ判定部44にて光量低下L′がしきい値レベルLより小さいときはウェーハ位置ずれ有り、光量低下L′がしきい値レベルL以上のときはウェーハ位置ずれ無しと判定される。
【0036】
この構成により、ウェーハ3の割れとともに、位置ずれも同時に検出できるので、検出能力の信頼性を大幅に向上させることができ、ボート4やウェーハ移載機5の破損を確実に防止できる。
【0037】
次に、本発明の縦型熱処理装置の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態の縦型熱処理装置の要部構成を示す概略図である。この実施形態の特徴は、割れ検出センサ11、12と位置ずれ検出セン41を所定の間隔をおいて垂直方向に複数組配置したことである(図5では、3組配置している)。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
熱処理の終了したボート4を下降させ、3組の割れ検出センサ11、12及び位置ずれ検出センサ41により、同時に3枚のウェーハ3a〜3cの割れと位置ずれを検出する。各センサ11、12、41からの出力信号は、後続の信号処理部に送られ、上述した第1の実施形態と同様にして処理される。この構成により、3枚のウェーハについて、同時に割れや位置ずれを検出できるので、ボート4の移動距離が従来の1/3に短縮される。従って、異常ウェーハの検出時間が従来の1/3に短縮され、装置のスループットが大幅に向上する。
【0039】
尚、本発明では割れ検出センサと位置ずれ検出センサをともに固定式としたが、各検出センサをプレートに固定し、そのプレートに昇降機構を接続することにより、各検出センサをプレートごと昇降させて検査することもできる。また、各検出センサは、透過型センサ以外に反射型センサや超音波センサを用いることもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の縦型熱処理装置及び同装置における異常ウェーハ検出方法によると、割れ検出センサをウェーハのX、Y方向に設け、ボートに搭載されたウェーハの割れをX、Y方向から検出できるようにしたので、検出能力の信頼性を向上させることができる。また、割れ検出センサに加えて位置ずれ検出センサを設けるようにしたので、検出能力の信頼性を大幅に向上させることができる。これにより、ボートやウェーハ移載機の破損が確実に防止できる。
【0041】
また、各検出センサを垂直方向に複数組設けるようにしたので、複数のウェーハを同時に検査でき、異常ウェーハの検出時間が短縮でき、装置のスループットを大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の縦型熱処理装置の構成を示す概略図
【図2】本発明の第1の実施形態の縦型熱処理装置の要部構成を示す概略図
【図3】本発明の第1の実施形態の縦型熱処理装置の異常ウェーハの検出方法を説明する概略図
【図4】本発明の第2の実施形態の縦型熱処理装置の要部構成を示す概略図
【図5】本発明の第3の実施形態の縦型熱処理装置の要部構成を示す概略図
【図6】従来の縦型熱処理装置の構成を示す概略図
【図7】従来の縦型熱処理装置の動作を説明する概略図
【図8】従来の縦型熱処理装置の課題を説明する概略図
【符号の説明】
1 本発明の第1の実施形態の縦型熱処理装置
2 ウェーハカセット
3、3a、3b ウェーハ
4 ボート
5 ウェーハ移載機
6 熱処理炉
7 ボート昇降機構
8 昇降基台
9 駆動モータ
10 ロータリエンコーダ
11、12 割れ検出センサ
11a、12a 発光部
11b、12b 受光部
13 プレート
14、15 信号処理部
16、17 比較部
18 割れ判定部
18a 割れ判定部の出力信号
19 ボート昇降位置検出部
19a ボート昇降位置検出部の出力信号
20 制御部
21 表示部
22 アラーム
23a〜23d 支柱
24 上板
25a〜25d 溝部
26a、26b グラフ
27a、27b グラフ
28a、28b グラフ
41 位置ずれ検出センサ
41a 投光部
42 受光部
43 信号処理部
44 比較部
45 位置ずれ判定部
61 従来の縦型熱処理装置
62 ウェーハカセット
63、63a、63b ウェーハ
64 ボート
65 ウェーハ移載機
66 熱処理炉
66a 炉本体
66b 炉蓋
67 透過型センサ
67a 発光部
67b 受光部
68 ウェーハ検出部
69 ボート昇降位置検出部
70 メカ制御部
71 アラーム
72a、72b グラフ

Claims (5)

  1. 複数の半導体ウェーハをボートに搭載して反応管への入出炉を行なう際に、前記ボート内の半導体ウェーハ割れの異常を検出するセンサを備えた縦型熱処理装置において、前記センサが前記半導体ウェーハのX、Y方向に配置された割れ検出センサであることを特徴とする縦型熱処理装置。
  2. 前記割れ検出センサに加えて、前記ボート内の半導体ウェーハの位置ずれを検出する位置ずれ検出センサが、前記割れ検出センサと同一プレート上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の縦型熱処理装置。
  3. 前記割れ検出センサ及び位置ずれ検出センサが、所定の間隔をおいて垂直方向に複数組設置されていることを特徴とする請求項2記載の縦型熱処理装置。
  4. 複数の半導体ウェーハをボートに搭載して反応管への入出炉を行なう際に、反応管の下部に設置したセンサにより前記ボート内の半導体ウェーハ割れの異常を検出する縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法において、前記センサが半導体ウェーハのX、Y方向の同一プレート上に設置された割れ検出センサからなり、前記割れ検出センサから出力される光量低下Lと低下時間Tを予め設定した光量低下のしきい値Lと光量低下時間のしきい値Tと比較し、前記割れ検出センサの出力がともにL>Lのときはウェーハ無しと判定し、ともにL<LかつT<Tのときはウェーハ正常と判定し、少なくとも一方の出力がL<LかつT≧Tであるときはウェーハ割れと判定することを特徴とする縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法。
  5. 前記割れ検出センサに加えて、前記ボート内の半導体ウェーハの位置ずれを検出する位置ずれ検出センサが、前記割れ検出センサと同一プレート上に配置され、前記位置ずれ検出センサから出力される光量低下L′を予め設定した光量低下のしきい値Lと比較し、L′<Lのときは位置ずれ有りと判定し、L′≧Lのときは位置ずれ無しと判定することを特徴とする請求項4記載の縦型熱処理装置における異常ウェーハ検出方法。
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