JP2004178950A - 始動暖機機構付き燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温時(氷点下を含む)の燃料電池の始動暖機時間を短縮させ、内部の温度分布が均一になり、かつ始動暖機に必要なエネルギーを低減させる。
【解決手段】シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータ4と、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEA5と、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータ4とが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池1、1´において、
燃料電池1に所定高周波の電圧を印加する高周波電源により、高分子電解質膜及び高分子電解質膜に保水された水分とセパレータとを選択的に誘導加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、始動暖機機構付きの燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、低温時や氷点下での燃料電池の始動暖機方法として、燃料電池スタックの周辺に電気ヒータを設けるケースや、作動ガスの代わりに水素や可燃物の燃焼ガスを流すケースなど、外部から燃料電池を加熱する方法が知られている。この種の対策の一例として、特許文献1が知られている(例えば、特許文献1参照)。図5は、従来の燃料電池発電システムを示す構成図である。図5に示すように、燃料電池発電システムは、原燃料ガスの脱硫を行う脱硫器A、原燃料を改質して水素リッチガスを生成する改質器B、この改質器Bから燃料ガスを流通させてCOに変成させるCO変成器C、CO除去器D、アノード極とカソード極と冷却装置からなる燃料電池E、空気供給装置F等からなり、その1つであるCO変成器Cの下部には、スチーム発生により暖機するための高周波発生装置が備えられている。
【0003】
図6はCO変成器Cの構成を示す断面模式図である。図6に示すように、CO変成器Cは上部と下部に分かれており、上部にはCu−Zn系の触媒12が収容され、下部にはスチーム発生部13が設けられている。そして、このスチーム発生部13は上部と連通している。スチーム発生部13は、内部に伝熱面積が大きい伝熱促進材14が設けられ、この伝熱促進材14は、例えば金属製の網、整流板、ハニカム構造板、平板又は突起物の付いた平板等である。このスチーム発生部13は、高周波又はマイクロ波加熱を利用できる金属、ガラス又はセラミックのうちいずれか又はこれらの組み合わせにより構成されている。この高周波発生装置15は、加熱手段としての高周波発生装置15がスチーム発生部13の外周にリング状に配設され、高周波又はマイクロ波を発振する発振器(図略)を有している。
【0004】
このように構成されたCO変成器Cは、燃料電池発電システムにおける改質器BとCO除去器Dとの間に配置され、改質器Bで改質された燃料ガス(水素リッチガス)を供給するガス供給経路Hがスチーム発生部13に接続され、且つガス供給経路Hには水供給経路Jが接続されている。
【0005】
したがって、燃料電池発電システムの起動時には、先ず第1ステップにて高周波発生装置15からスチーム発生部13に所要の高周波又はマイクロ波を発振し、所定の温度まで加熱し、次いで、第2ステップにて水供給経路Jからスチーム発生部13へ水調節手段V1を通じて所定量の水を供給し、スチームを発生させ、その顕熱でCO変成器Cを昇温する。この後、第3ステップにて改質器Bがバーナにより所定温度まで昇温した後、原燃料ガスを供給し、CO濃度10数パーセントに改質した水素リッチの燃料ガスを発生させ、これをCO変成器Cに供給するようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−210349号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固体高分子型燃料電池の動作温度は、一般的に70〜80°Cであるため、起動時は燃料電池(FC)スタック本体を室温(大気温度)から動作温度まで加熱する必要があり、この加熱の熱源としては、燃料電池自体が発熱する時に発生する熱源として、空気供給コンプレッサが気体を圧縮した時に発生する断熱圧縮熱があるが、外気温が低い場合や急激に起動したい場合は、外部から電気ヒータあるいは燃焼ヒータで加熱する必要がある。特に外気温が氷点下では、氷の融解熱が必要なため、始動暖機に必要な外部加熱エネルギーは大きく、又始動暖機に投入したエネルギーは電気エネルギーとして回収不可能であるため、始動時の発熱効率は大幅に低下するという問題があった。
また、スチームの発生による暖機方法では外部加熱であるため、表面の温度が先に上昇し、内部へは熱伝導によって熱が伝わるため、燃料電池の中心が完全に暖まるまでに時間がかかるという問題があった。また、加熱時間を短縮しようとしてスチームの発生量を増加した場合、傾向として抵抗の少ない中央部の温度が上昇し、周辺と内部の温度分布が不均一になるという問題があった。さらに、外部加熱では放熱により周囲に熱が逃げるため、エネルギー効率が低い。
【0008】
そこで、本発明は、低温時(氷点下を含む)の燃料電池の始動暖機時間を短縮させ、内部の温度分布が均一になり、かつ始動暖機に必要なエネルギーを低減させた始動暖機機構付き燃料電池を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された始動暖機機構付き燃料電池は、シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータと、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAと、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータとが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池において、前記燃料電池に所定高周波の電圧を印加する高周波電源により、前記高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜に保水された水分と前記セパレータとを選択的に誘導加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載された発明によれば、内部加熱手段は、高周波による誘導加熱による電磁波加熱であって、その原理は、強い交流電磁場により被加熱物の分子の極性が交互に反転する際の、分子間の振動による摩擦熱により発熱する。したがって、誘電率の高い物質ほど加熱されやすいため、被加熱物自体が発熱し、外部加熱のように熱伝導による遅れが少ないため、加熱時間を大幅に短縮することができる。また、高周波加熱であれば、燃料電池のセパレータや電極を高周波の印加電極として流用することができ、燃料電池スタックの容積を新たに増加する必要がなく、また、加熱は交流成分であるため、燃料電池が温度上昇すると同時に、徐々に直流発電を行うことができ、燃料電池の発熱を利用して始動暖機時間を短縮することができる。さらに、加熱効率が高いので暖機に必要な電気エネルギーを蓄えるバッテリの容量を小さくすることができる。
また、本発明は、燃料電池の高分子電解質膜や水分子を選択的に内部加熱することにより、内部の温度分布を均一に上昇させることができ、しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
ただし、高周波電源とは、電流の周波数が1MHz〜300MHzの高周波の電源をいう。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の始動暖機機構付き燃料電池であって、前記燃料電池のセパレータを金属セパレータとし、電極に利用して高周波電界を燃料電池に印加することを特徴とする。
【0012】
この請求項2に記載された発明によれば、燃料電池のセパレータを電極として利用することにより、新たに高周波電極を設けることなく容易に高周波電界を燃料電池に印加することができることから、コンパクトかつ内部の温度分布を均一に上昇させることができ、しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の始動暖機機構付き燃料電池であって、前記燃料電池のエンドプレートを金属エンドプレートとし、電極に利用して高周波電界を燃料電池に印加することを特徴とする。
【0014】
この請求項3に記載された発明によれば、燃料電池のエンドプレートを電極として利用することにより、新たに高周波電極を設けることなく容易に高周波電界を燃料電池に印加することができることから、コンパクトかつ内部の温度分布を均一に上昇させることができる。しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0015】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は請求項3のいずれか1項に記載の始動暖機機構付き燃料電池であって、前記燃料電池で発電しながら、始動暖機を行うことを特徴とする。
【0016】
この請求項4に記載された発明によれば、燃料電池で直流発電をしながら、始動暖機を行うことにより、低温時(氷点下を含む)の燃料電池の始動暖機時間を短縮させ、かつ始動暖機に必要なエネルギーを低減させることができる。
【0017】
請求項5に記載された発明は、シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータと、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAと、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータとが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池において、前記燃料電池にマイクロ波を照射し、前記高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜に保水された水分を選択的に加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項5に記載された発明によれば、高周波に換えてマイクロ波を照射することにより、高分子電解質膜や前記高分子電解質膜に保水された水分を選択的に加熱することができることから、内部の温度分布を均一に上昇させることができ、しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。また、マイクロ波加熱および赤外線加熱によって加熱しながらの発電も可能である。
【0019】
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載の始動暖機機構付き燃料電池であって、前記マイクロ波の導波管として、燃料電池のガス流路を用いたことを特徴とする。
【0020】
請求項6に記載された発明によれば、マイクロ波による加熱では、マグネトロンで発生した電磁波を導波管によって被加熱物である高分子電解質膜に誘導する。また、導波管の代わりにアノードおよびカソードのガス流路を流用することができる。これにより、マイクロ波によって高分子電解質膜内の水分子の極性が交互に反転し振動する際、摩擦熱により均一に加熱することができる。
【0021】
請求項7に記載された発明は、請求項5又は請求項6に記載の始動暖機機構付き燃料電池であって、マイクロ波の周波数が10〜300GHzであることを特徴とする。
【0022】
請求項7に記載された発明によれば、マイクロ波は、周波数が0.3〜300GHzであるが、10GHz以上であれば周波数が高いほど小さい隙間にマイクロ波が侵入しやすくなることから、より均一な加熱が為される。
【0023】
請求項8に記載された発明は、シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータと、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAと、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータとが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池において、前記燃料電池に赤外線を照射し、前記高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜に保水された水分を選択的に加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする。
【0024】
請求項8に記載された発明によれば、赤外線を燃料電池に容易に照射することにより、内部の温度分布を均一に上昇させることができ、しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0025】
請求項9に記載された発明は、請求項8に記載の始動暖機機構付き燃料電池であって、前記赤外線の導波管として、燃料電池のガス流路を用いたことを特徴とする。
【0026】
請求項9に記載された発明によれば、流路幅が1mm以下のセパレータを持つ燃料電池には、赤外線が好適であり、赤外線を燃料電池に照射することにより、内部の温度分布を容易に、均一に上昇させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の始動暖機機構付き燃料電池の各実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施の形態>
図1は、始動暖機機構付き燃料電池1の構成を示し、図1(a)は、高周波印加電極兼セパレータ仕様の高周波誘導加熱による始動暖機機構付き燃料電池1の断面模式図であり、図1(b)は、高周波印加電極兼エンドプレート仕様の高周波誘導加熱による始動暖機機構付き燃料電池1´の断面模式図である。図1(a)に示すように、燃料電池(FC)スタック1は、両端にエンドプレート7,7、セパレータ4,4…、MEA5、5…(高分子電解質膜と触媒とガス拡散層を挟んだもの)で構成され、この間を作動ガスや冷却水6、6…が通過するようになっており、電源は、金属製のエンドプレート7に接続されている。発電時に温度を上げる必要があるのはMEA5、5…のみであり、セパレータ4、4…は低温のままでも大きな問題にはならない。誘導加熱や電磁波加熱では誘電率の高い物質ほど加熱されやすいため、高分子電解質膜や水分を選択的に加熱することができる。また、セパレータ4,4…や周囲の物を直接加熱しないため、加熱エネルギーはMEA5、5…の加熱に要する量、つまり必要最小限で済ませることができる。
【0028】
また、高周波加熱では、交流電源さえあれば燃料電池のセパレータ4,4…や電極を高周波の印加電極として流用することができるため、燃料電池スタック1の容積を新たに増加する必要がない。また、加熱は交流成分であるため、燃料電池が昇温すると同時に、徐々に直流発電を行うことができるため、燃料電池の発熱を利用して始動暖機時間を短縮すると共に、バッテリ容量を小さくすることができる。このように、図1(a)に示す金属製エンドプレート、(b)に示す金属製セパレータに高周波電圧を印加することで、燃料電池スタック内部(各セル)に高周波電界が生じて分子が加熱される。これにより、燃料電池の高分子電解質膜や水分子が選択的に加熱され、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
つまり、高周波加熱方式は、高分子電解質膜や水分の分子を振動させて、選択的に加熱することができるため、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAを瞬時に加熱することができる。
【0029】
ここで、第1実施の形態の実施例を説明する。高周波電圧は、最外部のセパレータに印加することで、交流用電極を新たに設けることなく、スタック全体に高周波電界を印加することができる。高周波による誘導加熱の単位体積当たりの熱出力Pは、式(1)に示される。
P=5/9×10−10fEεtanδ[W/m] …(1)
交流電界E[V/m]が強いほど、また周波数f[Hz]が高いほど発熱量が大きくなる。比誘電率εおよび誘電体損失角tanδは、被加熱物の物性値で、水や高分子などが高い値を示すため、燃料電池の高分子電解質膜や水分を選択的に加熱することができる。さらに、交流電源の電圧もしくは周波数を変更することで加熱量の制御を行うことができる。また、均一に加熱するために、交流電源の周波数は、式(2)に示す値を用いるとよい。
f<30000/L[Hz] …(2)
ただし、L[m]は、電極の最大長さである。
また、式(2)で示される周波数が商用周波数と重なる場合は、電極を分割して周波数を高くすることも可能である。
したがって、燃料電池の温度が氷点以上であり、燃料電池は低出力であれば発電が可能であるので、燃料ガスと空気をカソード、アノードから導入して交流電界をかけたまま発電を行うこともできる。この場合、発電した電力を暖機用電力として使用することもできるし、また、燃料電池自体が発熱するため、より早く定格温度に到達し、最大出力で燃料電池を運転することができる。さらに、始動暖機に使用するバッテリの電力軽減をすることができる。
高分子電解質膜を用いた燃料電池は、ある程度加湿された状態でないと運転できないが、本発明の誘電加熱や電磁波加熱では、発熱体である水分子が減少すると加熱効率が低下するため、万一加熱し過ぎた場合であっても、完全乾燥状態に陥ることがないという大きな特徴を併せ持っている。
【0030】
<第2実施の形態>
図2は、マイクロ波加熱による始動暖機機構付き燃料電池2の断面模式図である。マイクロ波とは、電波の一部であり、波長が1mm〜1mの範囲の電磁波をいう。図2に示すように、電磁波発生器であるマグネトロンMGをカソード流路、あるいはアノード流路もしくはその両方に設置してガス流路を電磁波の導波管として利用し、反射電磁波を遮断するアイソレータ8を燃料電池スタック2とマグネトロンMGの間に設けている。電磁波は、金属面で反射するため導波管(マニホールド)は金属で覆い、またアノードおよびカソード流路の出入り口は、電磁波の波長より短いピッチの金属メッシュで覆い、電磁波が外部に漏れないようにする必要がある。燃料電池スタックには、電極セパレータがあるので、電磁波が外部に漏れる心配はない。電磁波は導波管(マニホールド)やセパレータ4、4…の導電面で反射しながらスタック内部に進入することができる。また、反射した電磁波がマグネトロンMGを再加熱しないように反射電磁波を遮断するアイソレータ8を燃料電池スタック2とマグネトロンMGの間に設ける必要がある。
【0031】
マイクロ波加熱では、マグネトロンMGで発生した電磁波を、通路として導波管によって被加熱物である高分子電解質膜まで誘導しなければならないが、導波管の代わりにアノードおよびカソードの金属製のガス流路を流用することができる。ただし、流路幅以上の波長を持つ電磁波は、流路内を伝搬することができないため、流路幅が1mm以下の流路を備えるセパレータ4を持つ燃料電池にはマイクロ波の代わりに、赤外線を利用する必要がある。なお、マイクロ波加熱を行いながらの発電は可能である。
つまり、マイクロ波加熱方式は、電子レンジに使用されているように、周波数が2540MHzのマイクロ波によって組織内の水分子を振動させ、その振動による摩擦熱によって高分子電解質膜が加熱される。
【0032】
<第3実施の形態>
図3は、赤外線加熱による始動暖機機構付き燃料電池3の断面模式図である。マグネトロンMGの代わりに赤外線発生装置を設置したものである。赤外線とは、マイクロ波に隣接する電磁波であり、波長は1mm〜0.77μmの領域のものをいい、赤外線はさらに遠赤外線(1mm〜25μm)、赤外線(25〜2.5μm)、近赤外線(2.5〜0.77μm)の3つに区分されており、ここでは、遠赤外線を使用する。赤外線加熱を行いながらの発電も可能である。つまり、赤外線加熱方式は強い赤外線を使用した電気コンロが知られているように、赤外線が導波管を通って内部にある高分子電解質膜の成分や水の分子と反応し励起させて加熱する。詳細の説明は図2と同様であるため、図3の説明は省略するが、導波管の内部は、メッキを施した鏡面仕上げが好ましい。
【0033】
燃焼による始動暖機方式の場合では、内部の温度が均一になるように外部から加熱する方式では、相当複雑な構造となるのに対し、本願発明の始動暖機機構付き燃料電池は、複雑な構造を採らなくても均一に加熱ができる点が大きな特徴である。このように、熱分布を均一にすることにより、高分子電解質膜の寿命に及ぼす影響も少なくなり、寿命が長くなる。
【0034】
図4は、周波数(Freqency)を縦軸にとり、波長(Wave length)を横軸にとって赤外線とマイクロ波の領域を示すグラフである。
マイクロ波は、波長が1〜1000mmまでの電磁波をいい、赤外線は、マイクロ波に隣接する領域に位置し、波長は1mm〜0.77μmの領域の電磁波をいう。
【0035】
なお、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能であり、本発明はこの改造、変更された発明にも及ぶことは当然である。たとえば、赤外線発生装置は、セラミックヒータや赤外線ランプ、ハロゲンランプ、電気ヒータ(ニクロム線など)であってもよいし、水素を燃焼させて波長変換物質(セラミック)を加熱し、赤外線を発生させても構わない。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、燃料電池の高分子電解質膜や水分子を選択的に内部加熱することにより、内部の温度分布を均一に上昇させることができ、しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0037】
請求項2に記載された発明によれば、燃料電池のセパレータを電極として利用することにより、新たに高周波電極を設けることなく容易に高周波電界を燃料電池に印加することができることから、コンパクトかつ内部の温度分布を均一に上昇させることができ、しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0038】
請求項3に記載された発明によれば、燃料電池のエンドプレートを電極として利用することにより、新たに高周波電極を設けることなく容易に高周波電界を燃料電池に印加することができることから、コンパクトかつ内部の温度分布を均一に上昇させることができる。しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0039】
請求項4に記載された発明によれば、燃料電池で直流発電をしながら、始動暖機を行うことにより、低温時(氷点下を含む)の燃料電池の始動暖機時間を短縮させ、かつ始動暖機に必要なエネルギーを低減させることができる。
【0040】
請求項5に記載された発明によれば、高分子電解質膜や前記高分子電解質膜に保水された水分を選択的に加熱することができることから、内部の温度分布を均一に上昇させることができる。また、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。しかも、マイクロ波加熱および赤外線加熱によって加熱しながらの発電も可能である。
【0041】
請求項6に記載された発明によれば、マイクロ波による加熱では、マグネトロンで発生した電磁波を導波管によって被加熱物である高分子電解質膜に誘導する。また、導波管の代わりにアノードおよびカソードのガス流路を流用することができる。これにより、マイクロ波によって高分子電解質膜内の水分子の極性が交互に反転し振動する際、摩擦熱により均一に加熱することができる。
【0042】
請求項7に記載された発明によれば、マイクロ波は、周波数が0.3〜300GHzであるが、10GHz以上であれば周波数が高いほど小さい隙間にマイクロ波が侵入しやすくなることから、より均一な加熱が為される。
【0043】
請求項8に記載された発明によれば、赤外線を燃料電池に容易に照射することにより、内部の温度分布を均一に上昇させることができる。しかも、始動暖機時間の短縮と始動暖機に要するエネルギーを低減することができる。
【0044】
請求項9に記載された発明によれば、赤外線を燃料電池に照射することにより、内部の温度分布を容易に、均一に上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態の始動暖機機構付き燃料電池の構成を示し、(a)は、高周波印加電極兼セパレータ仕様の高周波誘導加熱による始動暖機機構付き燃料電池1の断面模式図であり、(b)は、高周波印加電極兼エンドプレート仕様の高周波誘導加熱による始動暖機機構付き燃料電池の断面模式図である。
【図2】本発明に係る第2実施の形態のマイクロ波加熱による始動暖機機構付き燃料電池の断面模式図である。
【図3】本発明に係る第3実施の形態の赤外線加熱による始動暖機機構付き燃料電池の断面模式図である。
【図4】赤外線とマイクロ波について周波数と波長の関係を示すグラフである。
【図5】従来の燃料電池発電システムを示す構成図である。
【図6】従来のCO変成器の構成を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1、1´、2、3 始動暖機機構付き燃料電池
4 セパレータ
5 MEA
6 冷却水
7 エンドプレート
8 アイソレータ

Claims (9)

  1. シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータと、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAと、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータとが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池において、
    前記燃料電池に所定高周波の電圧を印加する高周波電源により、前記高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜に保水された水分と前記セパレータとを選択的に誘導加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする始動暖機機構付き燃料電池。
  2. 前記燃料電池のセパレータは金属セパレータとし、電極に利用して高周波電界を燃料電池に印加することを特徴とする請求項1に記載の始動暖機機構付き燃料電池。
  3. 前記燃料電池のエンドプレートは金属エンドプレートとし、電極に利用して高周波電界を燃料電池に印加することを特徴とする請求項1に記載の始動暖機機構付き燃料電池。
  4. 前記燃料電池で発電しながら、始動暖機を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の始動暖機機構付き燃料電池。
  5. シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータと、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAと、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータとが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池において、
    前記燃料電池にマイクロ波を照射し、前記高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜に保水された水分を選択的に加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする始動暖機機構付き燃料電池。
  6. 前記マイクロ波の導波管として、燃料電池のガス流路を用いたことを特徴とする請求項5に記載の始動暖機機構付き燃料電池。
  7. マイクロ波の周波数が10〜300GHzであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の始動暖機機構付き燃料電池。
  8. シート状の端面に供給ガスを通す複数のリブが設けられたセパレータと、高分子電解質膜及び触媒及び拡散層からなるMEAと、シート状の端面に空気を通す複数のリブが設けられたセパレータとが重ね合わされたセルがさらに重畳状に集積された燃料電池において、
    前記燃料電池に赤外線を照射し、前記高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜に保水された水分を選択的に加熱して始動時の暖機をするための内部加熱手段を有することを特徴とする始動暖機機構付き燃料電池。
  9. 前記赤外線の導波管として、燃料電池のガス流路を用いたことを特徴とする請求項8に記載の始動暖機機構付き燃料電池。
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