JP2004178418A - 印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホストベースの印刷システムにおいて、画像品位の劣化をより少なく抑えたリカバリ印刷機能を実現すること。
【解決手段】初期設定の解像度、色階調でビットマップ展開したデータをプリンタに送信して印刷を実行する(S12)。印刷が失敗した場合は、再印刷を実行するかどうかをユーザに選択させ(S16)、再印刷を行う場合は、色階調を落として再度そのページをビットマップ展開する(S17)。そして、再生成されたビットマップデータをプリンタに転送し、再印刷を実行する(S18)。
【選択図】 図4
【解決手段】初期設定の解像度、色階調でビットマップ展開したデータをプリンタに送信して印刷を実行する(S12)。印刷が失敗した場合は、再印刷を実行するかどうかをユーザに選択させ(S16)、再印刷を行う場合は、色階調を落として再度そのページをビットマップ展開する(S17)。そして、再生成されたビットマップデータをプリンタに転送し、再印刷を実行する(S18)。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに接続されるホストコンピュータが印刷データのビットマップデータを生成し前記プリンタに転送するホストベースの印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホストベース印刷システムでは、ホストから転送されたビットマップデータを受信すると、プリンタのRAMに格納し、そのRAMからビットマップデータをプリンタエンジンへビデオ信号として出力するのが一般的である。ビットマップデータの転送を開始し、ある程度プリンタのRAMに格納できたら、印刷を実行しビデオデータの出力を開始させてしまい、その後はビットマップデータを転送しながら、一方でビデオ出力も行うことで、少ないRAM容量で印刷することも可能である。また、ホストコンピュータでビットマップ展開(レンダリングともよばれる。)を行うため、プリンタには高性能CPUを搭載する必要がなく、低コストで印刷システムを提供することが可能である。
【0003】
このような小容量のRAMしか搭載されていないホストベースプリンタの場合、ホストからプリンタへのデータ転送速度が遅いと、印刷途中でプリンタへ出力するビデオデータが無くなってしまい、印刷が失敗して(途中で画像が切れて)しまうことがある。
【0004】
従来、モノクロのホストベースプリンタにおいては、上記理由により印刷が失敗した場合、解像度を落としてビットマップデータ量を少なくし、再印刷を実行していた。かかる再印刷処理は、「リカバリ印刷」とよばれる。例えば、600dpiで印刷に失敗した場合300dpiでリカバリ印刷を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記ホストベース印刷システムをカラープリンタ(カラーレーザプリンタなど)に応用する場合を考える。
【0006】
カラーレーザプリンタのようなカラープリンタでは、1ピクセル(画素)単位毎に、複数の階調/濃度(例えば256階調)を表現可能なものがある。ただし、色階調が高くなるほど、ビットマップデータ量が増大するため、高速データ転送が必要となり、モノクロ2値による印刷以上に印刷失敗の可能性が高くなる。
【0007】
そこで、従来技術と同様に印刷が失敗した場合、解像度を落として再印刷(リカバリ印刷)を実行する、ということが考えられるが、カラー画像の場合、例えば600dpiから300dpiに解像度を落とすと、画像品位が著しく劣化する、という問題がある。
【0008】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ホストベースの印刷システムにおいて、画像品位の劣化をより少なく抑えたリカバリ印刷機能を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、供給されたビットマップデータに基づいて印刷処理を行うプリンタと、印刷データから生成したビットマップデータを前記プリンタに供給するホストコンピュータとを含む、いわゆるホストベース印刷システムに係る。この印刷システムにおいて、前記ホストコンピュータは、前記プリンタに供給したビットマップデータの印刷が失敗したときに、再印刷を行うか否かをユーザに選択させる選択手段と、前記選択手段により再印刷を行うことが選択されたとき、当該ビットマップデータを、現在の階調数より少ない階調数に変換して前記プリンタに供給する変換手段とを備える。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0011】
<実施形態1>
[レーザビームプリンタの説明(図1)]
まず、本発明を適用可能なカラーレーザビームプリンタの構成を図1を参照して説明する。
【0012】
図1において、711はスキャナであり、画像信号を光信号に変換するレーザ出力部(不図示)、多面体((例えば8面体)のポリゴンミラー712、このミラー712を回転させるモータ(不図示)及びf/θレンズ(結像レンズ)713などを有する。714は、レーザ光の光路を変更する反射ミラー、715は感光ドラムである。レーザ出力部から出射したレーザ光はポリゴンミラー712の一側面で反射され、f/θレンズ713及びミラー714を通って図示矢印方向に回転している感光ドラム715の面を線状に走査(ラスタスキャン)する。これによって、原稿画像に対応した静電潜像が感光ドラム715の面上に形成されることになる。
【0013】
また、717は一次帯電器、718は全面露光ランプ、723は転写されなかつた残留トナーを回収するクリーナ部、724は転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム715の周囲に配設されている。
【0014】
726はレーザ露光によって、感光ドラム715の表面に形成された静電潜像を現像する現像器ユニットであり、以下に示す構成よりなる。731Y,731M,731C,731Bkは感光ドラム715と接して直接現像を行う現像スリーブ、730Y,730M,730C,730Bkは予備トナーを保持しておくトナーホッパー、732は現像剤の移送を行うスクリューであって、これらのスリーブ731Y〜731Bk、トナーホッパー730Y〜730Bk及びスクリュー732により現像器ユニットの回転軸Pの周囲に配設されている。なお、前述した各構成要素の符号のY,M,C,Bkは色を示している。つまり、“Y”はイエロー、“M”はマゼンタ、“C”はシアン、“Bk”はブラックである。“Bk”は“K”とも表記される場合がある。イエローのトナー像を形成する時には、本図の位置でイエロートナー現像処理を行う。
【0015】
また、マゼンタのトナー像を形成するときは、現像器ユニット726を図の軸のPを中心に回転して、感光体715にマゼンタ現像器内の現像スリーブ731Mが接するようにする。シアン、ブラックの現像も同様に作動する。
【0016】
また、716は感光ドラム715上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写ドラムであり、719は転写ドラム716の移動位置を検出させるためのアクチュエータ板、720はこのアクチュエータ板719と近接することにより転写ドラム716がホームポジション位置に移動したのを検出するポジションセンサ、725は転写ドラムクリーナ、727は紙押えローラ、728は徐電器、729は転写帯電器であり、これらの部材719,720,725,727,729は転写ローラ716の周囲に配設されている。
【0017】
一方、735,736は用紙(紙葉体)を収納する給紙カセットであり、実施の形態では給紙カセット735には例えばA4サイズの用紙、給紙カセット736にはA3サイズの用紙が収納されているものとする。737,738はカセット735,736から用紙を給紙する給紙ローラ、739,740,741は給紙及び搬送のタイミングを取るタイミングローラであり、これらを経由して給紙搬送された用紙は紙ガイド749に導かれて先端をグリッパに但持されながら転写ドラム716に巻き付き、像形成過程に移行する。なお、給紙カセット735,736のいずれを選択するかは、主制御部31の指示により決定し、選択された給紙ローラのみが回転するようになっている。
【0018】
上記構成により、YMCK4色によるフルカラー印刷を実現する。
【0019】
[カラーホストベース印刷システムの説明(図2)]
図2は本発明の実施形態におけるホストベースカラー印刷システムのブロック構成図である。ここでは、図1に示したカラーレーザビームプリンタを用いるものして説明する。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN等のネットワークを介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0020】
図2において、3000はホストコンピュータで、ROM3のプログラム用ROMに記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1を備え、システムバス4に接続される各デバイスをCPU1が統括的に制御する。
【0021】
また、このROM3のプログラム用ROMには、CPU1の制御プログラム等を記憶し、ROM3のフォント用ROMには上記文書処理の際に使用するフォントデ−タ等を記憶し、ROM3のデ−タ用ROMは上記文書処理等を行う際に使用する各種デ−タを記憶する。2はRAMで、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0022】
5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード9や不図示のポインティングデバイス(マウス)からのキー入力を制御する。6はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御する。7はメモリコントローラ(MC)で、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶するハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。8はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インタフェース(インタフェース)21を介してプリンタ1000に接続されて、プリンタコントローラ部1001との通信制御処理を実行する。
【0023】
なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
【0024】
プリンタ1000において、1001がコントローラであり、コントローラ1001において、12はプリンタCPUで、ROM13のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される各種のデバイスとのアクセスを統括的に制御し、印刷部インタフェース(「エンジンビデオI/F」ともいう。)16を介して接続される印刷部(「プリンタエンジン」、または単に「エンジン」ともいう。)17に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM13のプログラムROMには、後述する図4から図6のフローチャートで示されるようなCPU12の制御プログラム等を記憶する。
【0025】
CPU12は入力部18を介してホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ3000に通知可能に構成されている。19はCPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、ホストコンピュータより受信した画像ビットマップデータを格納しておくための描画メモリ、ビデオ信号ON/OFF情報格納領域、その他のワーク領域等に用いられる。17は前述した操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。そして、30はメモリコントローラ(MC)で、ホストコンピュータから受信したビットマップデータ等を記憶するハードディスク(HDD)31とのアクセスを制御する。
【0026】
図3は、実施形態における印刷システムの機能構成を示す機能ブロック図であり、前述の図面と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0027】
図3において、入出力部18は、外部装置(ホストコンピュータ)3000からの印刷データや各種制御コマンド、エンジン17のステータス要求コマンド等を受信したり、受信した各種コマンドに対するステータス等を外部装置3000へ出力する。
【0028】
101はエンジン制御部であり、外部装置3000から入力されたプリンタエンジン17の制御コマンド(印刷開始コマンドなど)を解析し、実際の印刷動作を制御するためのエンジン制御命令を発行したり、エンジン17と定期的に通信してエンジンエラー情報や給紙口の用紙有無情報などを監視する。
【0029】
16はコントローラ1001と印刷機構部17との間の入出力部であり、給紙口の用紙有無情報などを受信したり、エンジン制御部101から発行されたエンジン制御命令、または画像メモリ制御部102からの画像ビットマップデータをビデオ信号として印刷機構部17へ出力している。この画像メモリ制御部102は、入力部18から入力された画像ビットマップデータを画像メモリ103やハードディスク31に記憶したり、或は画像メモリ103やハードディスク31に記憶している画像ビットマップデータを読み出して入出力部16を介して印刷機構部17へ出力する。
【0030】
続いて、上述した構成のホストベース印刷システムにおける印刷成功/失敗の仕組みを説明する。
【0031】
ホストコンピュータ(外部装置)で作成されたビットマップデータは、画像が複雑でかつビットマップ展開する際の解像度、色階調が高いほど、そのデータ量が増大する。通常、ビットマップデータは転送時間を短縮するためデータ圧縮が施され、データ量を小さくした上でプリンタへ転送する。それでも、圧縮が良く効かない写真画像などは、600dpi、64階調、A4サイズで数十Mバイトにも達してしまう。ここで、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
> コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
であれば、いくらデータ量が多くても印刷は必ず成功する。また、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
< コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
であっても、ビデオ出力バッファ106の容量が十分にあれば、すべてのビットマップデータをビデオ出力バッファ106に溜め込んでから、エンジンビデオI/F16を通じて印刷機構部17へ転送すればよい。しかし、エンジン17の印刷スピードが速くなると、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
> コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
にすることは難しく、十分なメモリを搭載することもコストが高くなるため難しい。
【0032】
そのため、ある程度の画像メモリ(RAM)103を搭載し、外部装置(ホストコンピュータ3000)から転送されたビットマップデータをそこに格納していき、画像メモリ103がフルになったところで、印刷を開始する。
【0033】
印刷が開始されるとエンジンビデオI/F16を通して画像メモリ103に蓄えられているビットマップデータが印刷機構部17へ転送されていく。つまり、印刷が開始後は、画像メモリ103中のデータが印刷機構部17へ出力され、一方では外部装置3000からデータが画像メモリ103に入力されていくことになる。ここで、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
< コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
であれば、画像メモリ103中のデータは徐々に減少していくことになる。この画像メモリ103中のデータが0になる前に、外部装置からビットマップデータがすべて転送されてしまえば、印刷は成功するが、外部装置3000にまだビットマップデータが残っているのに、画像メモリ103中のデータが0になってしまった場合、その時点で印刷画像が切れてしまい、印刷に失敗することとなる。
【0034】
印刷に成功するか失敗するか、印刷前にある程度予測することは可能であるが、確実に見積もることは難しく、ホストベースプリンタにおいては少なからず印刷に失敗する可能性がある。
【0035】
[ホストコンピュータの動作の説明]
図4は、本実施形態におけるホストコンピュータ3000における制御処理を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムは、例えばROM3に記憶されているプリンタドライバソフトウェア(印刷データ生成処理、プリンタ制御コマンド生成処理等を行う)の1モジュールとして組み込まれており、電源投入後にRAM2にロードされ、CPU1によって実行されるものである。
【0036】
ワープロなどのアプリケーションソフトで作成されたデータの印刷実行を指示すると、その印刷データはプリンタドライバに渡ってくる。まず、ステップS11で、ユーザによりプリンタ1000の操作パネル、もしくはプリンタドライバの設定UI(ともに図示省略)から設定されている解像度、及び色階調の多値データとしてビットマップ展開(レンダリング)を行う。その後、ステップS12に進み、生成されたビットマップデータをプリンタ1000へ送信し、印刷を実行する。
【0037】
続いて、ステップS13で、印刷結果の取得コマンドをプリンタ1000に発行する。ステップS14では、上記印刷結果取得コマンドに応答してプリンタ1000より送信されてきたステータス情報に基づいて、印刷が成功したか失敗したか判断する。ここで、印刷が成功した場合は印刷を終了するが、印刷が失敗した場合はステップS15へ進む。
【0038】
ステップS15では、再印刷(リカバリ印刷)を実行する/しないをユーザに選択させる画面をCRT10に表示する。ステップS16では、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択されたか否かをキーボード9もしくは不図示のマウスの入力に基づき判断する。ここで、再印刷(リカバリ印刷)を実行しないことを選択された場合は印刷を終了するが、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択された場合には、ステップS17へ進む。なお、ステップS15で表示される画面の構成は、ユーザが再印刷(リカバリ印刷)を実行するかどうか選択できるものであればどのような構成(UI)のものでもよい。
【0039】
ステップS17では、ステップS11でビットマップ展開(レンダリング)したときの色階調を落として、再度そのページをビットマップ展開(レンダリング)する。例えばステップS11で64階調でビットマップ展開していた場合、ステップS17では32階調でビットマップ展開する。なお、本発明は、色階調を落とす特定のレベルに限定されるものではなく、どのような色階調レベルに設定してもよい。
【0040】
そして、ステップS18では、ステップS17で生成されたビットマップデータをプリンタ1000へ転送し、再印刷(リカバリ印刷)を実行する。
【0041】
[プリンタの動作説明]
図5は、本実施形態のプリンタ1000における制御手順を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムは例えばROM13に記憶されており、電源投入後、RAM19にロードされ、CPU12によって実行されるものである。
【0042】
プリンタは1000は、まず、ステップS21において、ホストコンピュータ3000から送信されてくる印刷データ(ビットマップデータ)を待機する。ホストコンピュータ3000から印刷データを受信すると、ステップS22に進み、印刷を実行する。
【0043】
その後、ステップS23で、印刷が成功したか失敗したかを判断する。印刷に成功した場合はステップS25に進み、印刷結果として「成功」ステータスをRAM19内に保持する。一方、印刷に失敗した場合はステップS24へ進み、印刷結果として「失敗」ステータスをRAM19内に保持する。
【0044】
そして、ステップS26において、ホストコンピュータ3000から発行される印刷結果取得コマンドを待機し、そのコマンドを受信ししだい、ステップS27に進み、RAM19に保持されている印刷結果ステータスをホストコンピュータ3000に送信する。
【0045】
先述したとおり、従来のリカバリ印刷では、解像度を落とすことでビットマップデータ量を減少させ再印刷を実行していたが、カラー画像の印刷において同様の処理を行うと、印刷品質が極端に劣化するという問題があった。
【0046】
本実施形態では、印刷に失敗した場合、解像度を落とすかわりに色階調を少し落とすことでビットマップデータ量を減少させて再印刷を実行するようにした。その結果、従来の解像度を落とした再印刷に比べ、印刷品質を落とさずに再印刷をすることが可能となった。
【0047】
<実施形態2>
上述した実施形態1では、印刷に失敗した場合、再印刷(リカバリ印刷)実行選択画面を表示し(図4のステップS15)、選択されるまで印刷処理を中断するようにしていたが、実行選択画面を表示せずに、印刷が失敗したときは自動的に色階調を落として再印刷(リカバリ印刷)を実行するようにしてもよい。印刷が失敗したときに自動的に再印刷(リカバリ印刷)を実行するかどうかは、プリンタドライバの設定画面でユーザがあらかじめ選択できるようにしててもよい。
【0048】
このように印刷開始前にプリンタドライバの設定画面で自動的に再印刷を実行する/しないをあらかじめ設定しておくことで、印刷が失敗する度にそのページを再印刷(リカバリ印刷)するかどうか選択する手間を省くことができる。
【0049】
<実施形態3>
上述の実施形態1、2では、印刷に失敗し、再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、色階調を落として再度そのページをビットマップ展開(レンダリング)するようにしていたが、再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、すでに生成されているビットマップデータを基に色階調を落とす処理を施すようにしてもよい。すでに生成されているビットマップデータから色階調を落としたデータを生成するため、再度ビットマップ展開(レンダリング)する必要がなく、より短時間で再印刷(リカバリ印刷)することを可能になる。
【0050】
<実施形態4>
上述の実施形態1では、印刷に失敗すると、色階調を一段階落として再印刷(リカバリ印刷)を実行し印刷を終了していた。多くの印刷では、色階調を一段階落として再印刷(リカバリ印刷)を実行すればそのページの印刷は成功するが、確実に印刷が成功するという保証はない。再度印刷に失敗してしまう可能性もある。そこで、本実施形態では、再印刷で再度印刷に失敗した場合は、再び色階調を一段落とし印刷を実行する。つまり、印刷が成功するまで、色階調を順次一段階づつ落として再印刷(リカバリ印刷)の実行を試みる。
【0051】
図6は、本実施形態におけるホストコンピュータ3000における制御手順を示すフローチャートである。
【0052】
印刷実行が指示されると、まず、ステップS31で、プリンタ1000の操作パネル、もしくはプリンタドライバの設定UI(ともに図示省略)を介してユーザによって設定されている解像度、及び色階調の多値データとしてビットマップ展開(レンダリング)を行う。そして、ステップS32で、生成されたビットマップデータをプリンタ1000に送信し、印刷を実行する。
【0053】
その後、ステップS33で、印刷結果取得コマンドをプリンタ1000に発行する。ステップS34では、上記印刷結果取得コマンドに応答してプリンタ1000より送信されてきたステータス情報に基づいて、印刷が成功したか失敗したかを判断する。ここで、印刷が成功した場合は印刷を終了するが、印刷が失敗した場合はステップS35へ進む。
【0054】
ステップS35では、再印刷(リカバリ印刷)を実行する/しないを、ユーザに選択させる画面をCRT10に表示する。ステップS36では、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択されたか否かをキーボード9もしくは不図示のマウスの入力に基づき判断する。ここで、ここで、再印刷(リカバリ印刷)を実行しないことを選択された場合は印刷を終了するが、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択された場合には、ステップS37に進む。なお、ステップS35で表示される画面の構成は、ユーザが再印刷(リカバリ印刷)を実行するかどうかを選択できるものであればどのような構成(UI)のものでもよい。
【0055】
ステップS37では、ステップS31でビットマップ展開(レンダリング)したときの色階調を一段階落として、再度そのページをビットマップ展開(レンダリング)する。例えばステップS31で256階調でビットマップ展開していた場合、ステップS37では128階調でビットマップ展開する。もちろん、色階調を落とすレベルに特に限定はなく、いかなる色階調レベルに設定してもよい。
【0056】
そして、ステップS38では、ステップS37で生成されたビットマップデータをプリンタ1000へ転送し、再印刷(リカバリ印刷)を実行する。さらに、処理はステップS33に戻り、印刷結果取得コマンドをプリンタ1000に発行し、ステップS34でプリンタ1000からのステータス情報に基づいて印刷が成功したか否かを判断する。印刷が成功した場合は印刷を終了し、失敗した場合はステップS35へ進む。これ以降は、最初に説明した再印刷(リカバリ印刷)と同様の処理を行う。つまり、印刷が成功するまでステップS33からステップS38までの処理を繰り返し実行することになる。
【0057】
本実施形態によれば、印刷が失敗しても色階調を順次落として、印刷が成功するまで繰り返し再印刷(リカバリ印刷)の実行を試みるので、最終的には確実に印刷を成功させることが可能になる。
【0058】
<実施形態5>
実施形態1では、再印刷(リカバリ印刷)を行う場合の解像度及び色階調は自動的に決定されるものであったが、ユーザにより再印刷時の解像度および/または色階調を指定可能とする設定画面を表示させるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは任意の解像度、任意の色階調で再印刷(リカバリ印刷)を実行させることができる。
【0059】
<実施形態6>
実施形態1および実施形態2では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を行う場合、YMCKすべての色に対して、色階調を一段階落として再印刷を実行していたが、この実施形態6では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、YMCK各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きい色のみ、色階調を一段階落として再印刷を実行する。
【0060】
本実施形態よれば、印刷が失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する際、YMCKすべての色に対して色階調を落とすわけではないので、YMCK全色の色階調を落とす場合に比較して、印刷品位の劣化を最小限に抑えることができる。
【0061】
<実施形態7>
実施形態6では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を行う場合、YMCK各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きくなった色の色階調を一段階落としていた。
【0062】
しかしながら、K(ブラック)のみ色階調を一段階落とすことになった場合、K(ブラック)は印刷品位に非常に影響を持つ色であるため、目立って印刷品位が劣化したような印刷結果となることがある。
【0063】
そこで、本実施形態7では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、K(ブラック)を除いたYMC各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きい色のみ、色階調を一段階落として再印刷を実行する。
【0064】
本実施形態よれば、印刷が失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する際、K(ブラック)を除いたYMCのうちビットマップデータサイズの最も大きい色の色階調を一段階落とし再印刷を実行するので、印刷品位の劣化をさらに抑えることが可能になる。
【0065】
<実施形態8>
実施形態6では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を行う場合、YMCK各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きくなった色の色階調を一段階落としていた。本実施形態8では、各色のビットマップデータサイズにかかわらず、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、常にY(イエロー)のみの色階調を一段階落として再印刷を実行する。Y(イエロー)は色階調を落としても、印刷品位の劣化が最も目立たない色だからである。
【0066】
本実施形態によれば、印刷が失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する際、印刷品位の劣化の最も少ないY(イエロー)のみの色階調を一段階落として再印刷を実行するので、印刷品位の劣化をさらに抑えることが可能になる。
【0067】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0068】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。
【0069】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0070】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0071】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0072】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、そのホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0073】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0074】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0075】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホストベースの印刷システムにおいて、画像品位の劣化をより少なく抑えたリカバリ印刷機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なカラーレーザビームプリンタの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるカラーホストベース印刷システムのブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態における印刷システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図4】実施形態1におけるホストコンピュータにおける制御処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態1におけるプリンタにおける制御手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態4におけるホストコンピュータにおける制御処理を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに接続されるホストコンピュータが印刷データのビットマップデータを生成し前記プリンタに転送するホストベースの印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホストベース印刷システムでは、ホストから転送されたビットマップデータを受信すると、プリンタのRAMに格納し、そのRAMからビットマップデータをプリンタエンジンへビデオ信号として出力するのが一般的である。ビットマップデータの転送を開始し、ある程度プリンタのRAMに格納できたら、印刷を実行しビデオデータの出力を開始させてしまい、その後はビットマップデータを転送しながら、一方でビデオ出力も行うことで、少ないRAM容量で印刷することも可能である。また、ホストコンピュータでビットマップ展開(レンダリングともよばれる。)を行うため、プリンタには高性能CPUを搭載する必要がなく、低コストで印刷システムを提供することが可能である。
【0003】
このような小容量のRAMしか搭載されていないホストベースプリンタの場合、ホストからプリンタへのデータ転送速度が遅いと、印刷途中でプリンタへ出力するビデオデータが無くなってしまい、印刷が失敗して(途中で画像が切れて)しまうことがある。
【0004】
従来、モノクロのホストベースプリンタにおいては、上記理由により印刷が失敗した場合、解像度を落としてビットマップデータ量を少なくし、再印刷を実行していた。かかる再印刷処理は、「リカバリ印刷」とよばれる。例えば、600dpiで印刷に失敗した場合300dpiでリカバリ印刷を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記ホストベース印刷システムをカラープリンタ(カラーレーザプリンタなど)に応用する場合を考える。
【0006】
カラーレーザプリンタのようなカラープリンタでは、1ピクセル(画素)単位毎に、複数の階調/濃度(例えば256階調)を表現可能なものがある。ただし、色階調が高くなるほど、ビットマップデータ量が増大するため、高速データ転送が必要となり、モノクロ2値による印刷以上に印刷失敗の可能性が高くなる。
【0007】
そこで、従来技術と同様に印刷が失敗した場合、解像度を落として再印刷(リカバリ印刷)を実行する、ということが考えられるが、カラー画像の場合、例えば600dpiから300dpiに解像度を落とすと、画像品位が著しく劣化する、という問題がある。
【0008】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ホストベースの印刷システムにおいて、画像品位の劣化をより少なく抑えたリカバリ印刷機能を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、供給されたビットマップデータに基づいて印刷処理を行うプリンタと、印刷データから生成したビットマップデータを前記プリンタに供給するホストコンピュータとを含む、いわゆるホストベース印刷システムに係る。この印刷システムにおいて、前記ホストコンピュータは、前記プリンタに供給したビットマップデータの印刷が失敗したときに、再印刷を行うか否かをユーザに選択させる選択手段と、前記選択手段により再印刷を行うことが選択されたとき、当該ビットマップデータを、現在の階調数より少ない階調数に変換して前記プリンタに供給する変換手段とを備える。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0011】
<実施形態1>
[レーザビームプリンタの説明(図1)]
まず、本発明を適用可能なカラーレーザビームプリンタの構成を図1を参照して説明する。
【0012】
図1において、711はスキャナであり、画像信号を光信号に変換するレーザ出力部(不図示)、多面体((例えば8面体)のポリゴンミラー712、このミラー712を回転させるモータ(不図示)及びf/θレンズ(結像レンズ)713などを有する。714は、レーザ光の光路を変更する反射ミラー、715は感光ドラムである。レーザ出力部から出射したレーザ光はポリゴンミラー712の一側面で反射され、f/θレンズ713及びミラー714を通って図示矢印方向に回転している感光ドラム715の面を線状に走査(ラスタスキャン)する。これによって、原稿画像に対応した静電潜像が感光ドラム715の面上に形成されることになる。
【0013】
また、717は一次帯電器、718は全面露光ランプ、723は転写されなかつた残留トナーを回収するクリーナ部、724は転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム715の周囲に配設されている。
【0014】
726はレーザ露光によって、感光ドラム715の表面に形成された静電潜像を現像する現像器ユニットであり、以下に示す構成よりなる。731Y,731M,731C,731Bkは感光ドラム715と接して直接現像を行う現像スリーブ、730Y,730M,730C,730Bkは予備トナーを保持しておくトナーホッパー、732は現像剤の移送を行うスクリューであって、これらのスリーブ731Y〜731Bk、トナーホッパー730Y〜730Bk及びスクリュー732により現像器ユニットの回転軸Pの周囲に配設されている。なお、前述した各構成要素の符号のY,M,C,Bkは色を示している。つまり、“Y”はイエロー、“M”はマゼンタ、“C”はシアン、“Bk”はブラックである。“Bk”は“K”とも表記される場合がある。イエローのトナー像を形成する時には、本図の位置でイエロートナー現像処理を行う。
【0015】
また、マゼンタのトナー像を形成するときは、現像器ユニット726を図の軸のPを中心に回転して、感光体715にマゼンタ現像器内の現像スリーブ731Mが接するようにする。シアン、ブラックの現像も同様に作動する。
【0016】
また、716は感光ドラム715上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写ドラムであり、719は転写ドラム716の移動位置を検出させるためのアクチュエータ板、720はこのアクチュエータ板719と近接することにより転写ドラム716がホームポジション位置に移動したのを検出するポジションセンサ、725は転写ドラムクリーナ、727は紙押えローラ、728は徐電器、729は転写帯電器であり、これらの部材719,720,725,727,729は転写ローラ716の周囲に配設されている。
【0017】
一方、735,736は用紙(紙葉体)を収納する給紙カセットであり、実施の形態では給紙カセット735には例えばA4サイズの用紙、給紙カセット736にはA3サイズの用紙が収納されているものとする。737,738はカセット735,736から用紙を給紙する給紙ローラ、739,740,741は給紙及び搬送のタイミングを取るタイミングローラであり、これらを経由して給紙搬送された用紙は紙ガイド749に導かれて先端をグリッパに但持されながら転写ドラム716に巻き付き、像形成過程に移行する。なお、給紙カセット735,736のいずれを選択するかは、主制御部31の指示により決定し、選択された給紙ローラのみが回転するようになっている。
【0018】
上記構成により、YMCK4色によるフルカラー印刷を実現する。
【0019】
[カラーホストベース印刷システムの説明(図2)]
図2は本発明の実施形態におけるホストベースカラー印刷システムのブロック構成図である。ここでは、図1に示したカラーレーザビームプリンタを用いるものして説明する。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN等のネットワークを介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0020】
図2において、3000はホストコンピュータで、ROM3のプログラム用ROMに記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1を備え、システムバス4に接続される各デバイスをCPU1が統括的に制御する。
【0021】
また、このROM3のプログラム用ROMには、CPU1の制御プログラム等を記憶し、ROM3のフォント用ROMには上記文書処理の際に使用するフォントデ−タ等を記憶し、ROM3のデ−タ用ROMは上記文書処理等を行う際に使用する各種デ−タを記憶する。2はRAMで、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0022】
5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード9や不図示のポインティングデバイス(マウス)からのキー入力を制御する。6はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御する。7はメモリコントローラ(MC)で、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶するハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。8はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インタフェース(インタフェース)21を介してプリンタ1000に接続されて、プリンタコントローラ部1001との通信制御処理を実行する。
【0023】
なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
【0024】
プリンタ1000において、1001がコントローラであり、コントローラ1001において、12はプリンタCPUで、ROM13のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される各種のデバイスとのアクセスを統括的に制御し、印刷部インタフェース(「エンジンビデオI/F」ともいう。)16を介して接続される印刷部(「プリンタエンジン」、または単に「エンジン」ともいう。)17に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM13のプログラムROMには、後述する図4から図6のフローチャートで示されるようなCPU12の制御プログラム等を記憶する。
【0025】
CPU12は入力部18を介してホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ3000に通知可能に構成されている。19はCPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、ホストコンピュータより受信した画像ビットマップデータを格納しておくための描画メモリ、ビデオ信号ON/OFF情報格納領域、その他のワーク領域等に用いられる。17は前述した操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。そして、30はメモリコントローラ(MC)で、ホストコンピュータから受信したビットマップデータ等を記憶するハードディスク(HDD)31とのアクセスを制御する。
【0026】
図3は、実施形態における印刷システムの機能構成を示す機能ブロック図であり、前述の図面と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0027】
図3において、入出力部18は、外部装置(ホストコンピュータ)3000からの印刷データや各種制御コマンド、エンジン17のステータス要求コマンド等を受信したり、受信した各種コマンドに対するステータス等を外部装置3000へ出力する。
【0028】
101はエンジン制御部であり、外部装置3000から入力されたプリンタエンジン17の制御コマンド(印刷開始コマンドなど)を解析し、実際の印刷動作を制御するためのエンジン制御命令を発行したり、エンジン17と定期的に通信してエンジンエラー情報や給紙口の用紙有無情報などを監視する。
【0029】
16はコントローラ1001と印刷機構部17との間の入出力部であり、給紙口の用紙有無情報などを受信したり、エンジン制御部101から発行されたエンジン制御命令、または画像メモリ制御部102からの画像ビットマップデータをビデオ信号として印刷機構部17へ出力している。この画像メモリ制御部102は、入力部18から入力された画像ビットマップデータを画像メモリ103やハードディスク31に記憶したり、或は画像メモリ103やハードディスク31に記憶している画像ビットマップデータを読み出して入出力部16を介して印刷機構部17へ出力する。
【0030】
続いて、上述した構成のホストベース印刷システムにおける印刷成功/失敗の仕組みを説明する。
【0031】
ホストコンピュータ(外部装置)で作成されたビットマップデータは、画像が複雑でかつビットマップ展開する際の解像度、色階調が高いほど、そのデータ量が増大する。通常、ビットマップデータは転送時間を短縮するためデータ圧縮が施され、データ量を小さくした上でプリンタへ転送する。それでも、圧縮が良く効かない写真画像などは、600dpi、64階調、A4サイズで数十Mバイトにも達してしまう。ここで、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
> コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
であれば、いくらデータ量が多くても印刷は必ず成功する。また、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
< コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
であっても、ビデオ出力バッファ106の容量が十分にあれば、すべてのビットマップデータをビデオ出力バッファ106に溜め込んでから、エンジンビデオI/F16を通じて印刷機構部17へ転送すればよい。しかし、エンジン17の印刷スピードが速くなると、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
> コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
にすることは難しく、十分なメモリを搭載することもコストが高くなるため難しい。
【0032】
そのため、ある程度の画像メモリ(RAM)103を搭載し、外部装置(ホストコンピュータ3000)から転送されたビットマップデータをそこに格納していき、画像メモリ103がフルになったところで、印刷を開始する。
【0033】
印刷が開始されるとエンジンビデオI/F16を通して画像メモリ103に蓄えられているビットマップデータが印刷機構部17へ転送されていく。つまり、印刷が開始後は、画像メモリ103中のデータが印刷機構部17へ出力され、一方では外部装置3000からデータが画像メモリ103に入力されていくことになる。ここで、
外部装置−プリンタ間の入出力I/Fの転送速度
< コントローラ−印刷機構部間のエンジンビデオI/Fの転送速度
であれば、画像メモリ103中のデータは徐々に減少していくことになる。この画像メモリ103中のデータが0になる前に、外部装置からビットマップデータがすべて転送されてしまえば、印刷は成功するが、外部装置3000にまだビットマップデータが残っているのに、画像メモリ103中のデータが0になってしまった場合、その時点で印刷画像が切れてしまい、印刷に失敗することとなる。
【0034】
印刷に成功するか失敗するか、印刷前にある程度予測することは可能であるが、確実に見積もることは難しく、ホストベースプリンタにおいては少なからず印刷に失敗する可能性がある。
【0035】
[ホストコンピュータの動作の説明]
図4は、本実施形態におけるホストコンピュータ3000における制御処理を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムは、例えばROM3に記憶されているプリンタドライバソフトウェア(印刷データ生成処理、プリンタ制御コマンド生成処理等を行う)の1モジュールとして組み込まれており、電源投入後にRAM2にロードされ、CPU1によって実行されるものである。
【0036】
ワープロなどのアプリケーションソフトで作成されたデータの印刷実行を指示すると、その印刷データはプリンタドライバに渡ってくる。まず、ステップS11で、ユーザによりプリンタ1000の操作パネル、もしくはプリンタドライバの設定UI(ともに図示省略)から設定されている解像度、及び色階調の多値データとしてビットマップ展開(レンダリング)を行う。その後、ステップS12に進み、生成されたビットマップデータをプリンタ1000へ送信し、印刷を実行する。
【0037】
続いて、ステップS13で、印刷結果の取得コマンドをプリンタ1000に発行する。ステップS14では、上記印刷結果取得コマンドに応答してプリンタ1000より送信されてきたステータス情報に基づいて、印刷が成功したか失敗したか判断する。ここで、印刷が成功した場合は印刷を終了するが、印刷が失敗した場合はステップS15へ進む。
【0038】
ステップS15では、再印刷(リカバリ印刷)を実行する/しないをユーザに選択させる画面をCRT10に表示する。ステップS16では、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択されたか否かをキーボード9もしくは不図示のマウスの入力に基づき判断する。ここで、再印刷(リカバリ印刷)を実行しないことを選択された場合は印刷を終了するが、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択された場合には、ステップS17へ進む。なお、ステップS15で表示される画面の構成は、ユーザが再印刷(リカバリ印刷)を実行するかどうか選択できるものであればどのような構成(UI)のものでもよい。
【0039】
ステップS17では、ステップS11でビットマップ展開(レンダリング)したときの色階調を落として、再度そのページをビットマップ展開(レンダリング)する。例えばステップS11で64階調でビットマップ展開していた場合、ステップS17では32階調でビットマップ展開する。なお、本発明は、色階調を落とす特定のレベルに限定されるものではなく、どのような色階調レベルに設定してもよい。
【0040】
そして、ステップS18では、ステップS17で生成されたビットマップデータをプリンタ1000へ転送し、再印刷(リカバリ印刷)を実行する。
【0041】
[プリンタの動作説明]
図5は、本実施形態のプリンタ1000における制御手順を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムは例えばROM13に記憶されており、電源投入後、RAM19にロードされ、CPU12によって実行されるものである。
【0042】
プリンタは1000は、まず、ステップS21において、ホストコンピュータ3000から送信されてくる印刷データ(ビットマップデータ)を待機する。ホストコンピュータ3000から印刷データを受信すると、ステップS22に進み、印刷を実行する。
【0043】
その後、ステップS23で、印刷が成功したか失敗したかを判断する。印刷に成功した場合はステップS25に進み、印刷結果として「成功」ステータスをRAM19内に保持する。一方、印刷に失敗した場合はステップS24へ進み、印刷結果として「失敗」ステータスをRAM19内に保持する。
【0044】
そして、ステップS26において、ホストコンピュータ3000から発行される印刷結果取得コマンドを待機し、そのコマンドを受信ししだい、ステップS27に進み、RAM19に保持されている印刷結果ステータスをホストコンピュータ3000に送信する。
【0045】
先述したとおり、従来のリカバリ印刷では、解像度を落とすことでビットマップデータ量を減少させ再印刷を実行していたが、カラー画像の印刷において同様の処理を行うと、印刷品質が極端に劣化するという問題があった。
【0046】
本実施形態では、印刷に失敗した場合、解像度を落とすかわりに色階調を少し落とすことでビットマップデータ量を減少させて再印刷を実行するようにした。その結果、従来の解像度を落とした再印刷に比べ、印刷品質を落とさずに再印刷をすることが可能となった。
【0047】
<実施形態2>
上述した実施形態1では、印刷に失敗した場合、再印刷(リカバリ印刷)実行選択画面を表示し(図4のステップS15)、選択されるまで印刷処理を中断するようにしていたが、実行選択画面を表示せずに、印刷が失敗したときは自動的に色階調を落として再印刷(リカバリ印刷)を実行するようにしてもよい。印刷が失敗したときに自動的に再印刷(リカバリ印刷)を実行するかどうかは、プリンタドライバの設定画面でユーザがあらかじめ選択できるようにしててもよい。
【0048】
このように印刷開始前にプリンタドライバの設定画面で自動的に再印刷を実行する/しないをあらかじめ設定しておくことで、印刷が失敗する度にそのページを再印刷(リカバリ印刷)するかどうか選択する手間を省くことができる。
【0049】
<実施形態3>
上述の実施形態1、2では、印刷に失敗し、再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、色階調を落として再度そのページをビットマップ展開(レンダリング)するようにしていたが、再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、すでに生成されているビットマップデータを基に色階調を落とす処理を施すようにしてもよい。すでに生成されているビットマップデータから色階調を落としたデータを生成するため、再度ビットマップ展開(レンダリング)する必要がなく、より短時間で再印刷(リカバリ印刷)することを可能になる。
【0050】
<実施形態4>
上述の実施形態1では、印刷に失敗すると、色階調を一段階落として再印刷(リカバリ印刷)を実行し印刷を終了していた。多くの印刷では、色階調を一段階落として再印刷(リカバリ印刷)を実行すればそのページの印刷は成功するが、確実に印刷が成功するという保証はない。再度印刷に失敗してしまう可能性もある。そこで、本実施形態では、再印刷で再度印刷に失敗した場合は、再び色階調を一段落とし印刷を実行する。つまり、印刷が成功するまで、色階調を順次一段階づつ落として再印刷(リカバリ印刷)の実行を試みる。
【0051】
図6は、本実施形態におけるホストコンピュータ3000における制御手順を示すフローチャートである。
【0052】
印刷実行が指示されると、まず、ステップS31で、プリンタ1000の操作パネル、もしくはプリンタドライバの設定UI(ともに図示省略)を介してユーザによって設定されている解像度、及び色階調の多値データとしてビットマップ展開(レンダリング)を行う。そして、ステップS32で、生成されたビットマップデータをプリンタ1000に送信し、印刷を実行する。
【0053】
その後、ステップS33で、印刷結果取得コマンドをプリンタ1000に発行する。ステップS34では、上記印刷結果取得コマンドに応答してプリンタ1000より送信されてきたステータス情報に基づいて、印刷が成功したか失敗したかを判断する。ここで、印刷が成功した場合は印刷を終了するが、印刷が失敗した場合はステップS35へ進む。
【0054】
ステップS35では、再印刷(リカバリ印刷)を実行する/しないを、ユーザに選択させる画面をCRT10に表示する。ステップS36では、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択されたか否かをキーボード9もしくは不図示のマウスの入力に基づき判断する。ここで、ここで、再印刷(リカバリ印刷)を実行しないことを選択された場合は印刷を終了するが、再印刷(リカバリ印刷)の実行が選択された場合には、ステップS37に進む。なお、ステップS35で表示される画面の構成は、ユーザが再印刷(リカバリ印刷)を実行するかどうかを選択できるものであればどのような構成(UI)のものでもよい。
【0055】
ステップS37では、ステップS31でビットマップ展開(レンダリング)したときの色階調を一段階落として、再度そのページをビットマップ展開(レンダリング)する。例えばステップS31で256階調でビットマップ展開していた場合、ステップS37では128階調でビットマップ展開する。もちろん、色階調を落とすレベルに特に限定はなく、いかなる色階調レベルに設定してもよい。
【0056】
そして、ステップS38では、ステップS37で生成されたビットマップデータをプリンタ1000へ転送し、再印刷(リカバリ印刷)を実行する。さらに、処理はステップS33に戻り、印刷結果取得コマンドをプリンタ1000に発行し、ステップS34でプリンタ1000からのステータス情報に基づいて印刷が成功したか否かを判断する。印刷が成功した場合は印刷を終了し、失敗した場合はステップS35へ進む。これ以降は、最初に説明した再印刷(リカバリ印刷)と同様の処理を行う。つまり、印刷が成功するまでステップS33からステップS38までの処理を繰り返し実行することになる。
【0057】
本実施形態によれば、印刷が失敗しても色階調を順次落として、印刷が成功するまで繰り返し再印刷(リカバリ印刷)の実行を試みるので、最終的には確実に印刷を成功させることが可能になる。
【0058】
<実施形態5>
実施形態1では、再印刷(リカバリ印刷)を行う場合の解像度及び色階調は自動的に決定されるものであったが、ユーザにより再印刷時の解像度および/または色階調を指定可能とする設定画面を表示させるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは任意の解像度、任意の色階調で再印刷(リカバリ印刷)を実行させることができる。
【0059】
<実施形態6>
実施形態1および実施形態2では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を行う場合、YMCKすべての色に対して、色階調を一段階落として再印刷を実行していたが、この実施形態6では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、YMCK各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きい色のみ、色階調を一段階落として再印刷を実行する。
【0060】
本実施形態よれば、印刷が失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する際、YMCKすべての色に対して色階調を落とすわけではないので、YMCK全色の色階調を落とす場合に比較して、印刷品位の劣化を最小限に抑えることができる。
【0061】
<実施形態7>
実施形態6では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を行う場合、YMCK各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きくなった色の色階調を一段階落としていた。
【0062】
しかしながら、K(ブラック)のみ色階調を一段階落とすことになった場合、K(ブラック)は印刷品位に非常に影響を持つ色であるため、目立って印刷品位が劣化したような印刷結果となることがある。
【0063】
そこで、本実施形態7では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、K(ブラック)を除いたYMC各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きい色のみ、色階調を一段階落として再印刷を実行する。
【0064】
本実施形態よれば、印刷が失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する際、K(ブラック)を除いたYMCのうちビットマップデータサイズの最も大きい色の色階調を一段階落とし再印刷を実行するので、印刷品位の劣化をさらに抑えることが可能になる。
【0065】
<実施形態8>
実施形態6では、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を行う場合、YMCK各色のビットマップデータを比較し、ビットマップデータサイズが最も大きくなった色の色階調を一段階落としていた。本実施形態8では、各色のビットマップデータサイズにかかわらず、印刷に失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する場合、常にY(イエロー)のみの色階調を一段階落として再印刷を実行する。Y(イエロー)は色階調を落としても、印刷品位の劣化が最も目立たない色だからである。
【0066】
本実施形態によれば、印刷が失敗し再印刷(リカバリ印刷)を実行する際、印刷品位の劣化の最も少ないY(イエロー)のみの色階調を一段階落として再印刷を実行するので、印刷品位の劣化をさらに抑えることが可能になる。
【0067】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0068】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。
【0069】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0070】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0071】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0072】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、そのホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0073】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0074】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0075】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホストベースの印刷システムにおいて、画像品位の劣化をより少なく抑えたリカバリ印刷機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なカラーレーザビームプリンタの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるカラーホストベース印刷システムのブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態における印刷システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図4】実施形態1におけるホストコンピュータにおける制御処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態1におけるプリンタにおける制御手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態4におけるホストコンピュータにおける制御処理を示すフローチャートである。
Claims (1)
- 供給されたビットマップデータに基づいて印刷処理を行うプリンタと、印刷データから生成したビットマップデータを前記プリンタに供給するホストコンピュータとを含む印刷システムであって、
前記ホストコンピュータは、
前記プリンタに供給したビットマップデータの印刷が失敗したときに、再印刷を行うか否かをユーザに選択させる選択手段と、
前記選択手段により再印刷を行うことが選択されたとき、当該ビットマップデータを、現在の階調数より少ない階調数に変換して前記プリンタに供給する変換手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345930A JP2004178418A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 印刷システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345930A JP2004178418A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 印刷システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004178418A true JP2004178418A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32706988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002345930A Withdrawn JP2004178418A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 印刷システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004178418A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008047979A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体 |
US8422045B2 (en) | 2006-09-29 | 2013-04-16 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus specifying a file to be printed from files stored in a storage medium |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345930A patent/JP2004178418A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008047979A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体 |
US8422045B2 (en) | 2006-09-29 | 2013-04-16 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus specifying a file to be printed from files stored in a storage medium |
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