JP2004177819A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置における定着装置から排紙部に至る記録紙の搬送路でのジャムを簡単、安価な構成で、容易に詰まった記録紙を取り出せるようにした画像形成装置を提供することが課題である。
【解決手段】搬送路の本体側に、記録紙を搬送する搬送ローラ対と、本体側駆動源の駆動力を搬送ローラ対における駆動側ローラに伝える駆動力伝達機構と、搬送路側カバーの開閉動作によって駆動力伝達機構に接離し、本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部とを設け、搬送路側カバーの開動作で駆動力伝達機構を本体側駆動源から切り離し、前記搬送ローラ対における駆動側ローラの自由回転を行えるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】搬送路の本体側に、記録紙を搬送する搬送ローラ対と、本体側駆動源の駆動力を搬送ローラ対における駆動側ローラに伝える駆動力伝達機構と、搬送路側カバーの開閉動作によって駆動力伝達機構に接離し、本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部とを設け、搬送路側カバーの開動作で駆動力伝達機構を本体側駆動源から切り離し、前記搬送ローラ対における駆動側ローラの自由回転を行えるようにした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に関し、特に、記録紙搬送路のジャムを容易に取り除くことができるようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置においては、本体内部の給紙部に収容された記録紙を、像担持体上に形成されたトナー像を転写するための転写部から定着装置を経由して排出部に搬送するため、複数の搬送路や搬送用ローラが用いられ、これらの搬送路や搬送ローラにおいて、往々にして記録紙の紙詰まり(ジャム)が生じる。
【0003】
こういった紙詰まりに対処する方法として特許文献1には、画像形成装置本体の一部を構成するカバーの開閉動作を記録紙搬送手段に伝達して詰まった記録紙を搬送し、容易に取り出せるようにした装置が示されている。また特許文献2、3には、開閉カバーにローラを取り付け、記録紙の紙詰まり時に通路を境にカバーを開けてジャム処理を行うようにした画像形成装置もある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−44086公報
【特許文献2】
特開平8−202095号
【特許文献3】
特開平9−297440号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1に示された画像形成装置は、搬送カバーから搬送ローラに駆動力を伝える構成が複雑であり、部品点数も多くなってコストアップになる。また特許文献2、3に示された画像形成装置の場合、フェースアップ時、画像面がゴムローラ側となり、ゴムローラにトナーが付着して画像が汚れる可能性がある。また、カバー側にゴムローラを付けることは、ローラ側への駆動力伝達機構が非常に複雑になり、カバー側が重量的にも重くなり、サービス面でもデメリットになっていた。
【0006】
従って本発明においては、簡単、安価な構成で、容易に詰まった記録紙を取り出せるようにした画像形成装置を提供することが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明に係る画像形成装置は、
記録紙を給紙部から像担持体上のトナー像の転写部に搬送し、該転写部から定着装置を経由して排出部に搬送する搬送路を備え、該搬送路の一部に設けた搬送路側カバーを開閉可能とした画像形成装置において、
前記搬送路は該搬送路の本体側に搬送ローラ対と、本体側駆動源の駆動力を前記搬送ローラ対の駆動側ローラに伝える駆動力伝達機構と、前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離し、前記本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部とを備え、前記搬送路側カバーの開動作で前記駆動力伝達機構を前記本体側駆動源から切り離し、前記搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたことを特徴とする。
【0008】
このように本発明においては、駆動力伝達機構に接離して本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部という簡単な構成で搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたから、前記特許文献1に示された画像形成装置のように、コストを必要とせずに容易に詰まった記録紙を排除することが可能となる。また搬送ローラ対は搬送路の本体側に設けたから、カバー側に搬送ローラ対における駆動側ローラを取り付けた場合に比較して搬送ローラ対における駆動側ローラへの駆動力伝達機構が非常に簡単で済むと共にカバーの重量も軽くなり、サービス面でもデメリットとなることがない。
【0009】
そしてこのジョイント部は、
一端を画像形成装置本体に軸支され、自由端に前記本体側駆動源からの駆動力を前記駆動力伝達機構に伝達する歯車と、該歯車と同軸に軸支され、前記歯車を前記駆動力伝達機構から離反させる方向に付勢させるスプリングを有し、前記搬送路側カバーの閉動作で押圧されて前記ジョイント部を回動させて前記歯車を前記駆動力伝達機構に噛み合わせるホルダーとからなることを特徴とする。
【0010】
このようにジョイント部を構成することにより、搬送路に詰まった記録紙が排出口から先端だけ出した状態で止まった場合、搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車はホルダーの存在によって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0011】
またこのジョイント部は、前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで軸受け部を支持され、前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離する歯車で構成しても、また、前記搬送ローラ対における駆動側ローラ軸の軸受け部を前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで支持すると共に、前記搬送ローラ対における駆動側ローラ軸に前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離する歯車を設けて前記ジョイント部を構成してもよい。このようにすると、全く同様に搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車がスプリングによって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0012】
さらに前記駆動側ローラは、前記記録紙における記録面とは逆側で記録紙と接して記録紙を搬送するようにすることにより、記録面にトナーが付着したりローラの押圧力で記録面を汚すということがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0014】
図1は本発明の実施の形態を示した画像形成装置の一例の概略断面図、図2は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路側カバーを開いた状態を示した図、図3は同じく本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路のカバーを取り去った状態の正面図、図4は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部と関連歯車を示した図、図5は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなう歯車の構成状況一例を示した図、図6は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路におけるカバーの斜視図、図7は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部の他の実施例である。
【0015】
図中1は本発明に係る画像形成装置、2は像担持体ドラム、3は中間転写体、4は帯電装置、5は露光装置、6、7、8、9は各色の現像装置、10は中間転写体のクリーニング装置、11は転写装置、12は転写された記録紙の搬送装置、13は定着装置、14、15、16は記録紙の搬送ローラ対における駆動側ローラ、17はフェースダウン式の記録紙排出部、18は記録紙排出部側のカバー、19はカバー18の支点部、20は記録紙搬送路の本体側カバー、21はローラ16を回転させるためのノブ、22は穴、23は本体歯車32からの駆動力を歯車25に伝えるため、ホルダー24と共に軸29で回転可能に支持された歯車28と、本体側から立設された軸27で回転可能に支持された歯車31とを有したジョイント部で、このうちホルダー24は、図示していないスプリングによって歯車28と歯車25の噛み合わせが外れる方向に力が加えられ、ジョイント部23に対して回動できるようになっている。26は歯車、30はカバー18に設けられた突起40が当接するホルダー24に設けられた突起当接部、33はローラ16を回転させる歯車34に掛け渡したベルトでドライブされるローラ、35はローラ15を回転させる歯車、36は歯車35に掛け渡されたベルトでドライブされる歯車、41、42は記録紙の搬送路である。
【0016】
なお以下の説明では、像担持体ドラム2の周りに各色の現像装置6、7、8、9を備え、形成した画像を中間転写体3に転写する形式のカラー画像形成装置を例に説明するが、本発明はこういった形式のカラー画像形成装置のみでなく、タンデム型のカラー画像形成装置やモノクロ画像形成装置にも応用できることは明らかである。また、記録紙の搬送路についても、定着装置13で定着された記録紙を記録紙排出部17に搬送する搬送路41、42の場合を例に説明するが、中間転写体3上のトナー像を転写装置11によって転写する転写部へ、図示しない給紙カセットから送り込む搬送路においても全く同様に応用できることは明らかである。
【0017】
最初に図1を用い、本発明に係る画像形成装置の一例の動作について簡単に説明する。この図1に示したカラー画像形成装置は、例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックなどに分割した画像を別々に形成して中間転写体3上に多重転写し、その後記録紙に転写する形式のカラー画像形成装置で、まず帯電装置4によって像担持体ドラム2を帯電し、露光装置5によってそれぞれの色に分けられた画像信号によって露光して潜像を形成する。そしてその潜像は、現像装置6〜9のうちの潜像が形成された色に対応した現像装置で現像されてトナー像となり、それが各色毎に繰り返されて中間転写体3に多重転写される。そして、全ての色のトナー像が中間転写体3に転写されると、図示しない給紙装置から記録紙が搬送されて転写装置11により、記録紙上に中間転写体3上のトナー像が転写される。そして記録紙は、搬送装置12によって定着装置13に送られ、定着されて搬送ローラ対における駆動側ローラ14、15、16により、搬送路41、42を介して記録紙排出部17に送られる。
【0018】
このように構成した本発明の画像形成装置において、搬送路41、42側のカバー18は、図2に示したように支点部19を中心にして開閉できるようになっており、この搬送路41、42で記録紙が詰まった場合、このカバー18を開いて図3に示したローラ16の軸に設けたノブ21を回転させることで、本体側搬送路41a、42aとローラ15、16の間に詰まった記録紙を取り除くことができるようになっている。そしてこのカバー18には、図6に示したように、カバー側の搬送路41b、42bと、突起40とが設けられている。なおこの突起40は、後で詳細に述べるように、図3における22で示した穴を通し、ローラ15、16への本体側駆動力伝達を切り離すためのジョイント部23に設けたホルダー24の、突起当接部30を押圧するためのものである。
【0019】
そしてローラ15、16は、図2、図3に示した搬送路41a、42aを左側面方向から見た斜視図図4、側面図図5で示したように、画像形成装置1の本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力が、ジョイント部23に設けられた歯車31、28、歯車25、26、43、44、45を介して歯車34に伝えられ、また歯車43から歯車35に伝えられて、ローラ16、ローラ15が回転される。そして歯車34、35と、ローラ33、36に掛けられたベルトにより、ローラ33、36が回転される。
【0020】
一方ローラ15、16への本体側駆動力伝達を切り離すためのジョイント部23は、ホルダー24と共に軸29で回転可能に支持された歯車28、本体側から立設された軸27で回転可能に支持された歯車31を有し、さらにこのうちホルダー24は、図示していないスプリングによって歯車28と歯車25の噛み合わせが外れる方向に力が加えられ、ジョイント部23に対して回動できるようになっている。そのため、カバー18を外した状態である図4、図5の状態においては、このジョイント部23が軸27を中心に回動して歯車28と歯車25の噛み合わせを外し、本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力は歯車25に伝えられずにローラ15、16はフリーになり、手動で回転できるようになっている。
【0021】
そしてこのジョイント部23は、図2、図6に示した搬送路側カバー18を閉じたとき、カバー18に設けた突起40(図6)が穴22(図3、図4)を通してホルダー24の突起当接部30を押し、軸27を中心に回動して歯車28が歯車25と噛み合い、本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力が歯車25に伝えられる。そのため、歯車26、43、44、45、34、35を介してローラ15、16が回転し、記録紙を搬送することができるようになる。なお、突起40によるホルダー24の突起当接部30の押圧力が強すぎる場合、ホルダー24は軸29を中心に回動し、歯車28への押圧力は緩和されるようになっている。またこのジョイント部23の存在により、例えばカバー18を閉めてジョイント部23の歯車28が歯車25と噛み合っている状態で記録紙を排出方向に引っ張った場合、ローラ15、16の回転が歯車25に伝えられるが、歯車28が逃げ方向に動いて歯車25と28の噛み合わせが外れ、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0022】
このように構成した画像形成装置において、搬送路41、42に記録紙が詰まった場合、前記したようにカバー18を支点部19を中心に回転させて開くと、カバー18に設けられた突起40によるジョイント部23のホルダー24における突起当接部30への押圧力がなくなり、歯車25と歯車28の噛み合わせが外れて本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力は歯車25に伝えられず、ローラ15、16は手動で回転できるようになる。そのため、図3に示したノブ21を手で回転できるようになり、ローラ15、16を回転させることで、詰まった記録紙は容易に取り除くことができる。また、記録紙が排出口から先端だけ出した状態で詰まった場合、前記したようにカバー18を閉めた状態で記録紙を排出方向に引っ張っても、歯車25に伝えられたローラ15、16の回転は歯車28が逃げ方向に動くため、歯車25と28の噛み合わせが外れて歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0023】
なお以上の説明では、本体側駆動源からの駆動力をローラ15、16へ伝達、切り離すためにジョイント部23を用いたが、図7に示したような第2実施形態の構成でも同様な効果を得ることができる。すなわち図7において、72は本体駆動源からの駆動力を伝える歯車、73は搬送ローラ対における駆動側ローラ15、16へ駆動力を伝える歯車、74は軸受け75がスプリング76、77で支えられ、カバー70を閉じたとき、このカバー70に設けた突起71で押されて歯車72、73と噛み合う歯車である。このように構成した第2実施形態では、カバー70を閉じた状態では突起71に軸受け75が押されて歯車74が歯車72、73と噛み合い、歯車73を介して搬送ローラ対における駆動側ローラ15、16に駆動力が伝えられる。そして前記したように搬送路41、42に記録紙が詰まってカバー70が開かれると、歯車74の軸受け75がスプリング77に押されて歯車74と歯車72、73の噛み合わせが外れ、ローラ15、16への駆動力伝達が切り離されて、ローラ15、16は自由に回転できるようになり、詰まった記録紙は容易に取り除くことができる。また、記録紙が排出口から先端だけ出した状態で詰まった場合、前記したようにカバー70を閉めた状態で記録紙を排出方向に引っ張っても、歯車73に伝えられたローラ15、16の回転は、歯車74がスプリング76に抗して逃げ方向に動くことが可能なため、歯車73と74の噛み合わせが外れて歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0024】
なお、この図7に示した構成は、本体駆動源からの駆動力を伝える歯車72と搬送ローラ対における駆動側ローラ15、16側の歯車74とに噛み合う歯車74を離接させる機構であるが、この歯車74を記録紙の搬送ローラ対における駆動側ローラの軸に設け、搬送ローラ対における駆動側ローラを直接駆動するようにしても良い。この場合は、図7に示した軸受け75を搬送ローラ対における駆動側ローラの軸受けとし、この軸受け75とスプリング76、77で構成される機構と、カバー70に設ける突起71を記録紙搬送路の逆側にも設けるようにする。このようにすることにより、カバー70の開閉で搬送ローラ対における駆動側ローラそのものが直接フリーになり、詰まった記録紙を容易に取り出すことができると共に、カバー70を閉めた状態で記録紙を排出方向に引っ張っても、歯車74がスプリング76に抗して逃げ方向に動くことが可能なため、歯車73と74の噛み合わせが外れて歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0025】
また以上の説明では、像担持体ドラム2の周りに各色の現像装置6、7、8、9を備え、形成した画像を中間転写体3に転写する形式のカラー画像形成装置を例に説明したが、前記したように本発明はこういった形式のカラー画像形成装置のみでなく、タンデム型のカラー画像形成装置やモノクロ画像形成装置にも応用できることは明らかである。また、記録紙の搬送路についても、定着装置13で定着された記録紙を記録紙排出部17に搬送する搬送路41、42の場合を例に説明したが、中間転写体3上のトナー像を転写装置11によって転写する転写部へ、図示しない給紙カセットから送り込む搬送路においても全く同様に応用できることは明らかである。
【0026】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、駆動力伝達機構に接離して本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部という簡単な構成で搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたから、前記特許文献1に示された画像形成装置のように、コストを必要とせずに容易に詰まった記録紙を排除することが可能となる。また搬送ローラ対は搬送路の本体側に設けたから、カバー側に搬送ローラ対における駆動側ローラを取り付けた場合に比較して搬送ローラ対における駆動側ローラへの駆動力伝達機構が非常に簡単で済むと共にカバーの重量も軽くなり、サービス面でもデメリットとなることがない。
【0027】
またジョイント部の一端を画像形成装置本体に軸支し、自由端に本体側駆動源からの駆動力を前記駆動力伝達機構に伝達する歯車と、該歯車と同軸に軸支され、前記歯車を前記駆動力伝達機構から離反させる方向に付勢させるスプリングを設け、搬送路側カバーの閉動作で押圧されてジョイント部を回動させて前記歯車を前記駆動力伝達機構に噛み合わせるホルダーとから構成することにより、搬送路に詰まった記録紙が排出口から先端だけ出した状態で止まった場合、搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車はホルダーの存在によって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0028】
同様にこのジョイント部を、前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで軸受け部を支持される歯車や、搬送ローラ対における駆動側ローラそのもので構成することにより、全く同様に搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車がスプリングによって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0029】
さらに前記駆動側ローラは、前記記録紙における記録面とは逆側で記録紙と接して記録紙を搬送するようにすることにより、記録面にトナーが付着したりローラの押圧力で記録面を汚すということがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示した画像形成装置の一例の概略断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路側カバーを開いた状態を示した図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路のカバーを取り去った状態の正面図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部と関連歯車を示した図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなう歯車の構成の一例を示した図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路におけるカバーの斜視図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部の他の実施例である。
【符号の説明】
23 ジョイント部
24 ホルダー
25 歯車
26 歯車
27 軸
28 歯車
29 軸
30 突起当接部
31 歯車
32 本体歯車
33、36 ローラ
34、35 歯車
40 突起
41、42 搬送路
43、44、45 歯車
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に関し、特に、記録紙搬送路のジャムを容易に取り除くことができるようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置においては、本体内部の給紙部に収容された記録紙を、像担持体上に形成されたトナー像を転写するための転写部から定着装置を経由して排出部に搬送するため、複数の搬送路や搬送用ローラが用いられ、これらの搬送路や搬送ローラにおいて、往々にして記録紙の紙詰まり(ジャム)が生じる。
【0003】
こういった紙詰まりに対処する方法として特許文献1には、画像形成装置本体の一部を構成するカバーの開閉動作を記録紙搬送手段に伝達して詰まった記録紙を搬送し、容易に取り出せるようにした装置が示されている。また特許文献2、3には、開閉カバーにローラを取り付け、記録紙の紙詰まり時に通路を境にカバーを開けてジャム処理を行うようにした画像形成装置もある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−44086公報
【特許文献2】
特開平8−202095号
【特許文献3】
特開平9−297440号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1に示された画像形成装置は、搬送カバーから搬送ローラに駆動力を伝える構成が複雑であり、部品点数も多くなってコストアップになる。また特許文献2、3に示された画像形成装置の場合、フェースアップ時、画像面がゴムローラ側となり、ゴムローラにトナーが付着して画像が汚れる可能性がある。また、カバー側にゴムローラを付けることは、ローラ側への駆動力伝達機構が非常に複雑になり、カバー側が重量的にも重くなり、サービス面でもデメリットになっていた。
【0006】
従って本発明においては、簡単、安価な構成で、容易に詰まった記録紙を取り出せるようにした画像形成装置を提供することが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明に係る画像形成装置は、
記録紙を給紙部から像担持体上のトナー像の転写部に搬送し、該転写部から定着装置を経由して排出部に搬送する搬送路を備え、該搬送路の一部に設けた搬送路側カバーを開閉可能とした画像形成装置において、
前記搬送路は該搬送路の本体側に搬送ローラ対と、本体側駆動源の駆動力を前記搬送ローラ対の駆動側ローラに伝える駆動力伝達機構と、前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離し、前記本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部とを備え、前記搬送路側カバーの開動作で前記駆動力伝達機構を前記本体側駆動源から切り離し、前記搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたことを特徴とする。
【0008】
このように本発明においては、駆動力伝達機構に接離して本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部という簡単な構成で搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたから、前記特許文献1に示された画像形成装置のように、コストを必要とせずに容易に詰まった記録紙を排除することが可能となる。また搬送ローラ対は搬送路の本体側に設けたから、カバー側に搬送ローラ対における駆動側ローラを取り付けた場合に比較して搬送ローラ対における駆動側ローラへの駆動力伝達機構が非常に簡単で済むと共にカバーの重量も軽くなり、サービス面でもデメリットとなることがない。
【0009】
そしてこのジョイント部は、
一端を画像形成装置本体に軸支され、自由端に前記本体側駆動源からの駆動力を前記駆動力伝達機構に伝達する歯車と、該歯車と同軸に軸支され、前記歯車を前記駆動力伝達機構から離反させる方向に付勢させるスプリングを有し、前記搬送路側カバーの閉動作で押圧されて前記ジョイント部を回動させて前記歯車を前記駆動力伝達機構に噛み合わせるホルダーとからなることを特徴とする。
【0010】
このようにジョイント部を構成することにより、搬送路に詰まった記録紙が排出口から先端だけ出した状態で止まった場合、搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車はホルダーの存在によって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0011】
またこのジョイント部は、前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで軸受け部を支持され、前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離する歯車で構成しても、また、前記搬送ローラ対における駆動側ローラ軸の軸受け部を前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで支持すると共に、前記搬送ローラ対における駆動側ローラ軸に前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離する歯車を設けて前記ジョイント部を構成してもよい。このようにすると、全く同様に搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車がスプリングによって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0012】
さらに前記駆動側ローラは、前記記録紙における記録面とは逆側で記録紙と接して記録紙を搬送するようにすることにより、記録面にトナーが付着したりローラの押圧力で記録面を汚すということがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0014】
図1は本発明の実施の形態を示した画像形成装置の一例の概略断面図、図2は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路側カバーを開いた状態を示した図、図3は同じく本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路のカバーを取り去った状態の正面図、図4は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部と関連歯車を示した図、図5は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなう歯車の構成状況一例を示した図、図6は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路におけるカバーの斜視図、図7は本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部の他の実施例である。
【0015】
図中1は本発明に係る画像形成装置、2は像担持体ドラム、3は中間転写体、4は帯電装置、5は露光装置、6、7、8、9は各色の現像装置、10は中間転写体のクリーニング装置、11は転写装置、12は転写された記録紙の搬送装置、13は定着装置、14、15、16は記録紙の搬送ローラ対における駆動側ローラ、17はフェースダウン式の記録紙排出部、18は記録紙排出部側のカバー、19はカバー18の支点部、20は記録紙搬送路の本体側カバー、21はローラ16を回転させるためのノブ、22は穴、23は本体歯車32からの駆動力を歯車25に伝えるため、ホルダー24と共に軸29で回転可能に支持された歯車28と、本体側から立設された軸27で回転可能に支持された歯車31とを有したジョイント部で、このうちホルダー24は、図示していないスプリングによって歯車28と歯車25の噛み合わせが外れる方向に力が加えられ、ジョイント部23に対して回動できるようになっている。26は歯車、30はカバー18に設けられた突起40が当接するホルダー24に設けられた突起当接部、33はローラ16を回転させる歯車34に掛け渡したベルトでドライブされるローラ、35はローラ15を回転させる歯車、36は歯車35に掛け渡されたベルトでドライブされる歯車、41、42は記録紙の搬送路である。
【0016】
なお以下の説明では、像担持体ドラム2の周りに各色の現像装置6、7、8、9を備え、形成した画像を中間転写体3に転写する形式のカラー画像形成装置を例に説明するが、本発明はこういった形式のカラー画像形成装置のみでなく、タンデム型のカラー画像形成装置やモノクロ画像形成装置にも応用できることは明らかである。また、記録紙の搬送路についても、定着装置13で定着された記録紙を記録紙排出部17に搬送する搬送路41、42の場合を例に説明するが、中間転写体3上のトナー像を転写装置11によって転写する転写部へ、図示しない給紙カセットから送り込む搬送路においても全く同様に応用できることは明らかである。
【0017】
最初に図1を用い、本発明に係る画像形成装置の一例の動作について簡単に説明する。この図1に示したカラー画像形成装置は、例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックなどに分割した画像を別々に形成して中間転写体3上に多重転写し、その後記録紙に転写する形式のカラー画像形成装置で、まず帯電装置4によって像担持体ドラム2を帯電し、露光装置5によってそれぞれの色に分けられた画像信号によって露光して潜像を形成する。そしてその潜像は、現像装置6〜9のうちの潜像が形成された色に対応した現像装置で現像されてトナー像となり、それが各色毎に繰り返されて中間転写体3に多重転写される。そして、全ての色のトナー像が中間転写体3に転写されると、図示しない給紙装置から記録紙が搬送されて転写装置11により、記録紙上に中間転写体3上のトナー像が転写される。そして記録紙は、搬送装置12によって定着装置13に送られ、定着されて搬送ローラ対における駆動側ローラ14、15、16により、搬送路41、42を介して記録紙排出部17に送られる。
【0018】
このように構成した本発明の画像形成装置において、搬送路41、42側のカバー18は、図2に示したように支点部19を中心にして開閉できるようになっており、この搬送路41、42で記録紙が詰まった場合、このカバー18を開いて図3に示したローラ16の軸に設けたノブ21を回転させることで、本体側搬送路41a、42aとローラ15、16の間に詰まった記録紙を取り除くことができるようになっている。そしてこのカバー18には、図6に示したように、カバー側の搬送路41b、42bと、突起40とが設けられている。なおこの突起40は、後で詳細に述べるように、図3における22で示した穴を通し、ローラ15、16への本体側駆動力伝達を切り離すためのジョイント部23に設けたホルダー24の、突起当接部30を押圧するためのものである。
【0019】
そしてローラ15、16は、図2、図3に示した搬送路41a、42aを左側面方向から見た斜視図図4、側面図図5で示したように、画像形成装置1の本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力が、ジョイント部23に設けられた歯車31、28、歯車25、26、43、44、45を介して歯車34に伝えられ、また歯車43から歯車35に伝えられて、ローラ16、ローラ15が回転される。そして歯車34、35と、ローラ33、36に掛けられたベルトにより、ローラ33、36が回転される。
【0020】
一方ローラ15、16への本体側駆動力伝達を切り離すためのジョイント部23は、ホルダー24と共に軸29で回転可能に支持された歯車28、本体側から立設された軸27で回転可能に支持された歯車31を有し、さらにこのうちホルダー24は、図示していないスプリングによって歯車28と歯車25の噛み合わせが外れる方向に力が加えられ、ジョイント部23に対して回動できるようになっている。そのため、カバー18を外した状態である図4、図5の状態においては、このジョイント部23が軸27を中心に回動して歯車28と歯車25の噛み合わせを外し、本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力は歯車25に伝えられずにローラ15、16はフリーになり、手動で回転できるようになっている。
【0021】
そしてこのジョイント部23は、図2、図6に示した搬送路側カバー18を閉じたとき、カバー18に設けた突起40(図6)が穴22(図3、図4)を通してホルダー24の突起当接部30を押し、軸27を中心に回動して歯車28が歯車25と噛み合い、本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力が歯車25に伝えられる。そのため、歯車26、43、44、45、34、35を介してローラ15、16が回転し、記録紙を搬送することができるようになる。なお、突起40によるホルダー24の突起当接部30の押圧力が強すぎる場合、ホルダー24は軸29を中心に回動し、歯車28への押圧力は緩和されるようになっている。またこのジョイント部23の存在により、例えばカバー18を閉めてジョイント部23の歯車28が歯車25と噛み合っている状態で記録紙を排出方向に引っ張った場合、ローラ15、16の回転が歯車25に伝えられるが、歯車28が逃げ方向に動いて歯車25と28の噛み合わせが外れ、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0022】
このように構成した画像形成装置において、搬送路41、42に記録紙が詰まった場合、前記したようにカバー18を支点部19を中心に回転させて開くと、カバー18に設けられた突起40によるジョイント部23のホルダー24における突起当接部30への押圧力がなくなり、歯車25と歯車28の噛み合わせが外れて本体側駆動源で回転する歯車32の駆動力は歯車25に伝えられず、ローラ15、16は手動で回転できるようになる。そのため、図3に示したノブ21を手で回転できるようになり、ローラ15、16を回転させることで、詰まった記録紙は容易に取り除くことができる。また、記録紙が排出口から先端だけ出した状態で詰まった場合、前記したようにカバー18を閉めた状態で記録紙を排出方向に引っ張っても、歯車25に伝えられたローラ15、16の回転は歯車28が逃げ方向に動くため、歯車25と28の噛み合わせが外れて歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0023】
なお以上の説明では、本体側駆動源からの駆動力をローラ15、16へ伝達、切り離すためにジョイント部23を用いたが、図7に示したような第2実施形態の構成でも同様な効果を得ることができる。すなわち図7において、72は本体駆動源からの駆動力を伝える歯車、73は搬送ローラ対における駆動側ローラ15、16へ駆動力を伝える歯車、74は軸受け75がスプリング76、77で支えられ、カバー70を閉じたとき、このカバー70に設けた突起71で押されて歯車72、73と噛み合う歯車である。このように構成した第2実施形態では、カバー70を閉じた状態では突起71に軸受け75が押されて歯車74が歯車72、73と噛み合い、歯車73を介して搬送ローラ対における駆動側ローラ15、16に駆動力が伝えられる。そして前記したように搬送路41、42に記録紙が詰まってカバー70が開かれると、歯車74の軸受け75がスプリング77に押されて歯車74と歯車72、73の噛み合わせが外れ、ローラ15、16への駆動力伝達が切り離されて、ローラ15、16は自由に回転できるようになり、詰まった記録紙は容易に取り除くことができる。また、記録紙が排出口から先端だけ出した状態で詰まった場合、前記したようにカバー70を閉めた状態で記録紙を排出方向に引っ張っても、歯車73に伝えられたローラ15、16の回転は、歯車74がスプリング76に抗して逃げ方向に動くことが可能なため、歯車73と74の噛み合わせが外れて歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0024】
なお、この図7に示した構成は、本体駆動源からの駆動力を伝える歯車72と搬送ローラ対における駆動側ローラ15、16側の歯車74とに噛み合う歯車74を離接させる機構であるが、この歯車74を記録紙の搬送ローラ対における駆動側ローラの軸に設け、搬送ローラ対における駆動側ローラを直接駆動するようにしても良い。この場合は、図7に示した軸受け75を搬送ローラ対における駆動側ローラの軸受けとし、この軸受け75とスプリング76、77で構成される機構と、カバー70に設ける突起71を記録紙搬送路の逆側にも設けるようにする。このようにすることにより、カバー70の開閉で搬送ローラ対における駆動側ローラそのものが直接フリーになり、詰まった記録紙を容易に取り出すことができると共に、カバー70を閉めた状態で記録紙を排出方向に引っ張っても、歯車74がスプリング76に抗して逃げ方向に動くことが可能なため、歯車73と74の噛み合わせが外れて歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0025】
また以上の説明では、像担持体ドラム2の周りに各色の現像装置6、7、8、9を備え、形成した画像を中間転写体3に転写する形式のカラー画像形成装置を例に説明したが、前記したように本発明はこういった形式のカラー画像形成装置のみでなく、タンデム型のカラー画像形成装置やモノクロ画像形成装置にも応用できることは明らかである。また、記録紙の搬送路についても、定着装置13で定着された記録紙を記録紙排出部17に搬送する搬送路41、42の場合を例に説明したが、中間転写体3上のトナー像を転写装置11によって転写する転写部へ、図示しない給紙カセットから送り込む搬送路においても全く同様に応用できることは明らかである。
【0026】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、駆動力伝達機構に接離して本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部という簡単な構成で搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたから、前記特許文献1に示された画像形成装置のように、コストを必要とせずに容易に詰まった記録紙を排除することが可能となる。また搬送ローラ対は搬送路の本体側に設けたから、カバー側に搬送ローラ対における駆動側ローラを取り付けた場合に比較して搬送ローラ対における駆動側ローラへの駆動力伝達機構が非常に簡単で済むと共にカバーの重量も軽くなり、サービス面でもデメリットとなることがない。
【0027】
またジョイント部の一端を画像形成装置本体に軸支し、自由端に本体側駆動源からの駆動力を前記駆動力伝達機構に伝達する歯車と、該歯車と同軸に軸支され、前記歯車を前記駆動力伝達機構から離反させる方向に付勢させるスプリングを設け、搬送路側カバーの閉動作で押圧されてジョイント部を回動させて前記歯車を前記駆動力伝達機構に噛み合わせるホルダーとから構成することにより、搬送路に詰まった記録紙が排出口から先端だけ出した状態で止まった場合、搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車はホルダーの存在によって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0028】
同様にこのジョイント部を、前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで軸受け部を支持される歯車や、搬送ローラ対における駆動側ローラそのもので構成することにより、全く同様に搬送路側カバーを閉めて本体側駆動力が搬送ローラ対における駆動側ローラに伝達される状態のまま記録紙を排出方向に引っ張っても、ジョイント部の歯車がスプリングによって逃げ方向に動くため、歯車を壊すことなく記録紙を取り出すことができる。
【0029】
さらに前記駆動側ローラは、前記記録紙における記録面とは逆側で記録紙と接して記録紙を搬送するようにすることにより、記録面にトナーが付着したりローラの押圧力で記録面を汚すということがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示した画像形成装置の一例の概略断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路側カバーを開いた状態を示した図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路のカバーを取り去った状態の正面図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部と関連歯車を示した図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなう歯車の構成の一例を示した図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路におけるカバーの斜視図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置の排出部側搬送路に駆動力伝達をおこなうジョイント部の他の実施例である。
【符号の説明】
23 ジョイント部
24 ホルダー
25 歯車
26 歯車
27 軸
28 歯車
29 軸
30 突起当接部
31 歯車
32 本体歯車
33、36 ローラ
34、35 歯車
40 突起
41、42 搬送路
43、44、45 歯車
Claims (5)
- 記録紙を給紙部から像担持体上のトナー像の転写部に搬送し、該転写部から定着装置を経由して排出部に搬送する搬送路を備え、該搬送路の一部に設けた搬送路側カバーを開閉可能とした画像形成装置において、
前記搬送路は該搬送路の本体側に搬送ローラ対と、本体側駆動源の駆動力を前記搬送ローラ対の駆動側ローラに伝える駆動力伝達機構と、前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離し、前記本体側駆動源からの駆動力の伝達、切り離しを行うジョイント部とを備え、前記搬送路側カバーの開動作で前記駆動力伝達機構を前記本体側駆動源から切り離し、前記搬送ローラ対の駆動側ローラの自由回転を行えるようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ジョイント部は一端を画像形成装置本体に軸支され、自由端に前記本体側駆動源からの駆動力を前記駆動力伝達機構に伝達する歯車と、該歯車と同軸に軸支され、前記歯車を前記駆動力伝達機構から離反させる方向に付勢させるスプリングを有し、前記搬送路側カバーの閉動作で押圧されて前記ジョイント部を回動させて前記歯車を前記駆動力伝達機構に噛み合わせるホルダーとからなることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
- 前記ジョイント部は、前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで軸受け部を支持され、前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離する歯車で構成したことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
- 前記搬送ローラ対における駆動側ローラ軸の軸受け部を前記搬送路側カバーの閉動作によって押圧されるスプリングで支持すると共に、前記搬送ローラ対における駆動側ローラ軸に前記搬送路側カバーの開閉動作によって前記駆動力伝達機構に接離する歯車を設けて前記ジョイント部を構成したことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
- 前記駆動側ローラは、前記記録紙における記録面とは逆側で記録紙と接して記録紙を搬送することを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
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