JP2004176511A - 間隔保持材 - Google Patents

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Akira Takashima
晃 高島
Hideki Abe
秀貴 阿部
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Abstract

【課題】傾斜法面吹付土層の流出、ずり落ちの防止、併せて斜面に美しい緑化景観を形成、環境にやさしい良質堆肥の素材からなる間隔保持材を提供すること。
【解決手段】本発明の間隔保持材1は、良質堆肥を固化成形して製造できる全く環境に負荷のない有機質素材である。法面に張設した網2の形態例えば四角形を形成した網目部位に同型の該品を挿し込みワンタッチで装着することができる。この間隔保持材1は網2例えば使用したラス金網を一定の間隔で基盤から離して固定し吹付けすることにより、網2は吹付層5の中庸部位に固定され骨材の効を奏して吹付法面の基盤をより強化する。また、該品の素材自体が植生の生育に良い有機物と肥料分を含有する挿し木6等の植栽ポットとしての機能を有する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】道路造成、河川築堤造成工事により形成される法面吹付層の強度をさらに補強する工法として,吹付層の中に網例えばラス金網を張設する工法がとられている。本発明は、このラス金網を地盤から離して付設固定することのできる一部材であり、用いる原材料を環境にやさしい堆肥から得られ、かつ、ワンタッチ装着構造の間隔保持材である。
【0002】さらに、この間隔保持材には特に法面緑化用の植栽ポットの機能を付属しており、吹付層の芝種混合緑化と同時作業により該品のポット部位にヤナギ等の挿し木植栽工法を可能とした。このことにより草木による法面の緑化と地盤の補強ができる。また、有機性廃棄物を堆肥化して得られた良質堆肥が法面のやせた土壌を改良するなど多機能性の有する新規の間隔保持材に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
【特許文献1】「特開P2000−119086A号公報」「特開平9−268559」「特開2001−90077」急傾斜や堅い地質基盤の法面に対する吹付工法においては、ラス金網、やし網、樹脂製網等の網を法面基盤に張設する工法として、部材を用いて基盤から離して設置している。これは吹付けた法面層の補強のためのもので、特に急傾斜法面では重要な工法とされている。この部材には、非分解性プラスチック製が多く使われている。
【0004】また、美しい景観の形成・法面の保全を目的として、このような厳しい立地地盤の木本類の植栽法として、堅い基盤にアンカーを差して植生土のうや植生ネットを固定した植栽方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から,傾斜法面に張設したラス金網等の網を基盤から離して設置するに用いられている部材は、非分解性のプラスチック製が主流である。流失・崩壊し易い急傾斜面の吹付層に、長期間土に還ることのない非分解性のものが混在することにより、これが大雨等による吹付層流失の一要因ともなり、また、環境に負荷の与える非分解性素材である。本発明は、当該課題を解決するため第1は、この部材が吹付造成後速やかに土に還る新規の素材からなる間隔保持材を提供する。
【0006】すなわち、本発明の素材は有機性廃棄物から無尽蔵に生産可能な良質堆肥を原料として製造したものであり、従来品との比較において法面の作業性が確保されており、環境にやさしい素材としては優る該品である。
【0007】また、第2は,従来の傾斜法面における木本類植栽の方法例として、植生土のう、植生ネットなどがあるが、大掛りな作業を伴い、作業がしづらい、費用がかさむ、施工範囲が限定されるなどの問題点が現出する。これらの問題に対処した吹付作業時と同時に間隔保持材に植栽する挿し木植栽法である。
【0008】本発明は以上のような問題に対処したもので、法面吹付作業において、例えばラス金網製の網目に環境にやさしい該品をワンタッチで装着して金網を基盤から離して設置する。さらに概ね1m当り1個網に付設される間隔保持材のポット部位に、例えばヤナギを挿し木植栽し、芝草等の種子を混合した土を吹付けることにより、草木類の法面緑化が同時にできる機能を有する間隔保持材である。
【0009】挿し木を保護する脱落防止用紐を用いるとさらに良い。特に急傾斜法面において場所によっては斜め向きとなる挿し木のずり落ちを防ぐため脱落防止用紐で挿し木を網に縛ることで風雪に耐え、急傾斜法面の挿し木のずり落ち対策上望ましい。
【0010】従って、土木工事により形成する法面の土壌保全、緑化、景観の維持、環境に配慮した工法などが強く求められていることに鑑み、本発明による自然にやさしい堆肥素材からなるリサイクル素材使用、草木緑化植栽作業の同時施工による省力・低コスト化、及び斜面に美しい景観を形成する緑化造成プログラムを提供することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の法面用ポット型網間隔保持材に供する原料を、土に還る良質堆肥を用いることを最大の特徴とする。該品の機能は▲1▼環境に負荷がない▲2▼網を地盤から間隔保持する▲3▼挿し木植栽が同時にできる▲4▼該品自体が土づくりに必要な有機物と植生に必要な肥料分を保有するにある。
【0012】また、該品は傾斜法面の網例えばラス金網付設工事作業上支障のない強度、取扱の機能性を具備し、価格面等においても従来品と同等若しくはそれ以上の優位性を保有する。
【0013】間隔保持材の網への装着方法例えばラス金網を例に説明すれば、ワンタッチ装着構造からなる。すなわち網目と類似する四方形の角ポット型該品の四箇所のそれぞれの角にはラス金網の縦横の鉄線が食い込むような位置に溝を設けてある。該品をラス金網の網目に垂直に差し入れてから、右または左に回転することにより容易に鉄線に該品の角の溝に食い込み金網に装着される。ラス金網を基盤から離す間隔は、該品の大きさを変えることなく溝の位置で決定することができる。
【0014】また、本発明の間隔保持材は、網目に装着した該品そのものが良質の有機物及び素材堆肥に含有する肥料分を保有し、土づくりと植生の生長に効果を奏し、地域の廃棄物資源を有効活用し、さらに土木・緑化部材として負荷価値を高めた一石三鳥の機能を有する。
【0015】該品の規格形状を例えばラス金網に装着した例を網目50mm使用、間隔25mmの条件で設定した例について説明する。間隔保持材の切込溝の位置は低部から23・28mmである。すなわちラス金網鉄線の縦横の位置が相違することによる。溝の幅は鉄線の太さの概ね3倍とする。該品底部の一辺の大きさは40mm、上部55mm、高さ50mm、ポット内の底部内円径30mm上部内部口径40mmである。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。図1は本発明の法面に張設した網はラス金網を使用した例である。このラス金網を基盤から離して装着した間隔保持材と、同材のポット部位に植栽した挿し木、及び法面全体に芝草種子を混合した土を吹付けた状態を示した全体構成図。図2は図1に示したラス金網に装着した間隔保持材の斜視図。図3は間隔保持材及びこれに挿し木を挿した状態を示した平面図。図4は間隔保持材に同時機能する植栽用ポット部位に挿し木した状態及び吹付層の状態をを示す断面図。
【0017】図5は間隔保持材をワンタッチでラス金網に装着する作業手順の説明図を示している。
【0018】網を基盤から離して設置する間隔保持材が、従来品の非分解性プラスチック製と比べて大きく相違する点として、施工後該品が土壌中の水分を吸収して土に還り基盤を安定させるとともに、素材の良質堆肥がやせた法面の土づくりに一翼を担う有機物資源であり、素材堆肥に含有する肥料分が植生の生長に大きな効果のあることが特徴である。
【0019】急傾斜法面の基盤から離して張設する網の間隔保持材には、発明者のP2000−119086A公知のとおり、一切化学物質の使用を回避して良質堆肥を成形固化する製造法によるものである。素材である良質堆肥は、落葉や家畜糞尿、生ごみ等有機性廃棄物資源を堆肥化して得られることから無尽蔵にある。このように該品は環境に配慮した有機性廃棄物資源の循環型利用及び高付加価値な活用法を構築している。
【0020】挿し木の生長について実験に用いたヤナギの例を挙げる。実験例によると吹付土の適度の保水性により発芽発根の生長は旺盛である。勿論、傾斜法面の土質,施工植栽時期等の条件により変動するが、概して挿し木の発根生長率は45〜75%の範囲である。従って植栽地における法面の土壌条件,施工時期に応じて単位当たりの栽植本数を考慮することにより、活着本数が概ね確保され調和した草木類の植生する景観が形成できる。
【0021】また,土を吹付ける前に予め該品のポット部位に挿し木を挿し、この挿し木の根元の空隙に、好ましくは挿し木専用用土を用いて,若しくは造成地近郊の土を充填し、その後法面全体に吹付けるという手順が望ましい。また、施工が挿し木の植栽に適する時期によっては、挿し木を間隔保護材のポット部位に入れそのまま直接吹付ける。
【0022】また、比較的吹付層が薄く、かつ軟らかな地盤状態の法面においては、挿し木をポットの底を突き抜けて地盤に挿し込むことにより、活着率の向上が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2の発明に係る良質堆肥より製造した急傾斜法面に張設した網を基盤から離して設置する間隔保持材は、環境に全く負荷のない素材、網へのワンタッチ装着、やせた法面土壌の土づくり資材、植生の生育に必要な肥料分の補給、法面吹付層のより優れた補強・保全・流出・ずり落ち防止、施工後間隔保持材は自然に還るなど優れた特徴が得られる。
【0024】また、化学物質を一切回避して得た本発明品は、無尽蔵に排出される有機性廃棄物を堆肥化した素材原料を用いることによる循環型有機性廃棄物処理・再利用、環境にやさしい公共事業部材の提供等環境問題に貢献するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の間隔保持材の斜視図である。
【図3】本発明の間隔保持材の平面図である。
【図4】本発明の間隔保持材、挿し木、吹付層の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の間隔保持材をラス金網に装着する作業手順を示す図である。
【符号の説明】
1間隔保持材
2網
3吹付層地表面
4水抜穴
5吹付層
6挿し木
7法面基盤
8土
9挿し木止め紐
10切込溝
10−a縦鉄線用
10−b横鉄線用
11装着前の間隔保持材の位置
12装着後の間隔保持材の位置
13間隔保持材の切込み溝の位置
14間隔保持材を網に装着する回転方向
15上部の内口径
16挿し木芽

Claims (2)

  1. この間隔保持材は、吹付層保護のため法面に張設する網の網目にワンタッチで装着可能な構造で、ラス金網等の網が吹付層の中庸部位になるように法面碁盤から一定の間隔で網を離して保持固定する機能を有し、土に還る環境にやさしい良質堆肥を素材としてなることを特徴とする間隔保持材。
  2. 間隔保持材自体の素材に含有する肥料分を有効活用した法面植栽ポットとして使用できることを特徴とする請求項1に記載の間隔保持材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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