JP2004176352A - 油圧脈動低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分岐ホースの先端側にゴム部材を設けることなく、油圧ポンプに接続される油圧配管に生じる油圧脈動を有効に減衰させることができる油圧脈動低減装置の提供。
【解決手段】鋳物製カウンタウエイト6を有する油圧ショベルに備えられ、油圧ポンプ14の吐出側に配置される分岐用ブロック17に取り付けられる分岐ホース19に、油圧ポンプ14から吐出される圧油の一部を導くことにより、油圧ポンプ14に接続される吐出側配管18に生じる基本的な周波数帯域の油圧脈動を減衰させ、鋳物製カウンタウエイト6に鋳込まれたプレート21に、ボルト22によって分岐ホース19の先端の封止栓20を固定し、これにより上述の基本的な周波数帯域以外の周波数帯域の油圧脈動を減衰させた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械などに備えられ、油圧脈動を減衰させる分岐ホースを有する油圧脈動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ポンプを備えた機械、例えば油圧ショベル等の建設機械などにあっては、油圧ポンプから吐出される圧油によって油圧ポンプに接続された油圧配管に脈動を生じ、この脈動により油圧機器、当該機械の表面を形成するカバー等に振動を発生し、この振動に伴う騒音を発生していた。
【0003】
このような騒音を抑えるために従来、油圧脈動低減装置が提案されている。この従来技術は、油圧ポンプの吐出側に分岐用ブロックを設け、この分岐用ブロックに各種アクチュエータに圧油を供給する油圧配管と、可撓性の分岐ホースとが設けられている。この分岐ホースの基端側は、油圧ポンプの吐出側に位置する上述の分岐ブロックに接続され、基端側とは反対側に位置する先端側には、その分岐ホースの端部を閉塞する封止栓が設けられている。この分岐ホースの先端側は、旋回フレームのセンタビームに固定されている。
【0004】
このように構成される油圧脈動低減装置では、油圧ポンプから上述の油圧配管に吐出された圧油の一部を分岐ホースに導入させ、その導入させた圧油を閉塞端を形成する封止栓で反射させて基端側に戻し、上述した油圧配管に再び合流させるようにしてある。そして、分岐ホースの基端側に戻った圧油の脈動と、上述の油圧配管に吐出された圧油の脈動とが干渉して相殺され、その結果、上述した油圧配管を流れる圧油が減衰されるようになっている。なお、分岐ホースの長さは、上述した油圧脈動を相殺する作用が最大となる長さとなるように、すなわち油圧脈動の波長を考慮して、あらかじめ設定されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかしながら、上述した分岐ホースによる脈動干渉作用で減衰できる脈動は、通常、一定の周波数帯域内、すなわち基本的な周波数帯域内のものに限られる。つまり、この周波数帯域以外の脈動は減衰されない。したがって、分岐ホースの先端側には常時微小な脈動が生じる。上述した従来技術は、分岐ホースの先端側を旋回フレームのセンタビームに固定してあることから、この微小な脈動が油圧機器や旋回フレーム、あるいは当該建設機械の表面を形成するカバー等の構造物に伝播して振動を生じ、騒音を誘発していた。
【0006】
また、この種の油圧脈動低減装置として別の技術が提案されている。この別の従来技術は、分岐ホースの先端側に、上述した基本的な周波数帯域以外の脈動、すなわち、残存の周波数帯域の脈動を減衰させるためのゴム部材を設け、このゴム部材を介して分岐ホースの先端側を旋回フレームに固定した構成にしてある。
【0007】
この別の従来技術によれば、上述のゴム部材により分岐ホースの脈動干渉作用だけでは減衰できない残存の脈動を吸収し、この残存の脈動による振動の発生を防止し、騒音を抑えることが可能である。(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−296788号公報(段落番号0028〜0030、図2,3)
【0009】
【特許文献2】
特開平8−218426号公報(段落番号0024〜0032、図2,3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した別の従来技術では、油圧ポンプに接続される油圧配管に生じる脈動を、分岐ホースと、この分岐ホースの先端側に設けられるゴム部材を介して減衰できる効果を期待できるものの、以下に述べる別の問題がある。
【0011】
すなわち、油圧ショベル等の建設機械などでは、油圧ポンプはポンプ室内に配置されるが、このポンプ室内はほとんど密閉された空間を形成している。このような密閉空間において、比較的長時間にわたる作業に際して油圧ポンプが駆動し、この油圧ポンプを駆動させるエンジンが駆動することから、ポンプ室内には熱がこもり、その室内温度がきわめて高くなる。また、油圧ポンプの駆動により、この油圧ポンプに接続される油圧配管を流れる作動油の温度は、例えば100℃前後と高くなり、この高い温度の作動油が分岐ホース内に導入されることになる。これらにより、分岐ホースの先端側に設けられるゴム部材は頻繁に高熱にさらされる。したがって、この高熱によってゴム部材のへたり、脆化を生じる懸念があり、耐久性が劣化する問題がある。
【0012】
このような耐久性の劣化を防ぐためには、設計段階でゴム部材の材質、強度、形状寸法等を最適と思われるものに選定する煩雑な作業が要求される。仮に、最適と思われるものを選定し得たとしても、現実の作業状況、作業環境等によっては望ましい耐久性の劣化防止を実現できないのが現状である。
【0013】
なお、この別の従来技術では、上述のように材質、強度、形状寸法等を考慮した特別なゴム部材を選定しなければならないことから、このゴム部材の単価が高くなりやすく、これに伴って、当該油圧脈動低減装置の製作費が高くなりやすい問題もある。
【0014】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、分岐ホースの先端側にゴム部材を設けることなく、油圧ポンプに接続される油圧配管に生じる油圧脈動を有効に減衰させることができる油圧脈動低減装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、重量バランスを確保するカウンタウエイトを有する機械に装備され、油圧ポンプから吐出される圧油の一部を導くことにより、上記油圧ポンプに接続される油圧配管に生じる脈動を低減する分岐ホースを備えた油圧脈動低減装置において、上記分岐ホースの上記先端側を上記カウンタウエイトに固定する固定手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
すなわち本発明は、油圧ポンプが収納されるポンプ室に隣接して配置されるカウンタウエイトに、分岐ホースの先端側を固定手段を介して固定してある。
【0017】
このように構成した本発明は、カウンタウエイトがポンプ室に隣接して配置されることから、油圧ポンプとカウンタウエイトとの距離が近く、分岐ホースを従来技術と同様に、油圧脈動を相殺する作用が最大となる所定の長さに維持できる。すなわち、分岐ホースの長さの変更を要することなく当該分岐ホースの先端側をカウンタウエイトに固定することができ、基本的な周波数帯域の脈動を、この分岐ホースによって減衰させることができる。そして特に、カウンタウエイトは振動減衰能の大きい質量体を形成するものであり、このカウンタウエイトに固定手段を介して分岐ホースの先端側を固定してあることから、上述した基本的な周波数帯域以外の脈動を、この質量体であるカウンタウエイトによって減衰させることができる。このように本発明は、分岐ホースの先端側にゴム部材を設けることなく、油圧ポンプの吐出側に接続される油圧配管に生じる油圧脈動を有効に減衰させることができる。
【0018】
また本発明は、上記発明において、上記カウンタウエイトが、鋳物製カウンタウエイトから成ることを特徴としている。
【0019】
このように構成した本発明は、カウンタウエイトが、一般に振動減衰能が大きいことが知られている鋳物製であるので、より精度良く油圧配管に生じる油圧脈動を減衰させることができる。
【0020】
また本発明は、上記発明において、上記固定手段が、上記鋳物製カウンタウエイトに鋳込まれる部材を含むことを特徴としている。
【0021】
このように構成した本発明は、鋳物製カウンタウエイトに鋳込まれた部材に分岐ホースの先端側を固定すればよいので、一般に他の部材を接続することが技術的に難しい鋳物製カウンタウエイトでも、上述した鋳込まれた部材を介して分岐ホースの先端側を容易に固定することができる。
【0022】
また本発明は、上記発明において、上記鋳込まれる部材が、プレートまたはボスから成ることを特徴としている。
【0023】
このように構成した本発明は、例えば分岐ホースの先端側に設けた封止栓をボルトを介してプレートに固定すればよく、あるいは、ボスをねじ孔を有するものに形成し、分岐ホースの先端側に設けた封止栓を、ボスに螺合するボルトを介して固定すればよく、いずれの場合も、分岐ホースの先端側をプレートまたはボスに容易に固定することができる。
【0024】
また本発明は、上記発明において、上記カウンタウエイトが、鉄製カウンタウエイトから成ることを特徴としている。
【0025】
また本発明は、上記発明において、上記固定手段が、上記鉄製カウンタウエイトに溶接される部材を含むことを特徴としている。
【0026】
また本発明は、上記発明において、上記機械が、油圧ショベルから成ることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の油圧脈動低減装置に係る実施形態を図に基づいて説明する。
【0028】
図1は本発明の第1実施形態が備えられる機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図、図2は図1に示す油圧ショベルに備えられるポンプ室の内部を示す側面図、図3は図2のA部を拡大して示した第1実施形態の要部断面図である。
【0029】
図1に示す油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、この旋回体2に設けられる運転室4と、旋回体2に設けられるポンプ室5と、このポンプ室5に隣接して設けられ、旋回体2の後部に配置され、フロント構造体7との重量バランスを確保するカウンタウエイト、例えば鋳物製カウンタウエイト6を備えている。上述したフロント構造体7は、旋回体2に上下方向の回動可能に連結されるブーム8と、このブーム8に回動可能に連結されるアーム9と、このアーム9の先端に回動可能に連結されるバケット10を含むとともに、ブーム8を回動させるブームシリンダ11、アーム9を回動させるアームシリンダ12、バケット10を回動させるバケットシリンダ13を含んでいる。
【0030】
図2に示すように、上述したポンプ室5内には、図示しないエンジンによって駆動される油圧ポンプ14と、この油圧ポンプ14からブームシリンダ11、アームシリンダ12、バケットシリンダ13等のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブ15とを配置してある。
【0031】
油圧ポンプ14には、旋回体2を形成する旋回フレーム3に支持される吸入側配管16を接続してある。また油圧ポンプ14には分岐用ブロック17を介して、コントロールバルブ15に連絡される吐出側配管18を接続してある。分岐用ブロック17には、上述の吐出配管18の他に油圧脈動低減装置を構成する分岐ホース19を連結してある。
【0032】
この分岐ホース19は、図3にも示すように、その基端部を例えば油圧ポンプ14の吐出側に設けた分岐用ブロック17に接続させてあり、先端部を封止栓19によって閉塞させてある。
【0033】
なお、この分岐ホース19の基端部を、油圧ポンプ14に連結される吐出側配管18に接続してもよく、また、油圧ポンプ14のケーシング内に形成される図示しない吐出側油路に接続してもよい。
【0034】
図3に示すように、上述した封止栓20には、ねじ孔20aを形成してある。また、鋳物製カウンタウエイト6には、例えば鉄製のプレート21を鋳込んである。この鋳込み部材を形成するプレート21には、ボルト22の軸部が挿通される穴21aを形成してある。プレート21を挟むように、分岐ホース19の先端に設けた封止栓29とボルト22とが配置され、ボルト22の軸が封止栓20のねじ孔20aに螺合することによって、封止栓20をプレート21に固定してある。
【0035】
上述したプレート21及びボルト22は、分岐ホース19の先端側を鋳物製カウンタウエイト6に固定する固定手段を構成している。
【0036】
このように構成した第1実施形態は、鋳物製カウンタウエイト6がポンプ室5に隣接して配置されることから、油圧ポンプ14と鋳物製カウンタウエイト6との距離が近く、前述した従来技術と同様に、油圧脈動を相殺する作用が最大となる長さに維持できる。すなわち、分岐ホース19の長さの変更を要せずにこの分岐ホース19の先端側を鋳物製カウンタウエイト6に固定でき、基本的な周波数帯域の脈動を、この分岐ホース19によって減衰できる。また特に、鋳物製カウンタウエイト6は振動減衰能の大きい質量体を形成するものであり、この鋳物製カウンタウエイト6に、プレート2及びボルト22を介して分岐ホース19の先端側、すなわち封止栓20を固定してあることから、上述した基本的な周波数帯域以外の脈動を、この質量体である鋳物製カウンタウエイト6によって減衰させることができる。
【0037】
以上のとおり第1実施形態によれば、分岐ホース19の先端側にゴム部材を設けることなく、油圧ポンプ14の吐出側に接続される吐出側配管18に生じる油圧脈動を有効に減衰させることができる。このように、ゴム部材を要しないでプレート21とボルト22を分岐ホース19の先端側を固定してあることから、ポンプ室5内の熱及び分岐ホース19を流れる作動油の高熱に対して堅牢で安定した構造とすることができる。これにより、優れた耐久性を確保でき、信頼性の高い油圧脈動低減装置を実現できる。
【0038】
なお一般に、鋳物は振動減衰能が大きいことが知られている。したがって、質量体を形成するカウンタウエイトを鋳物製カウンタウエイト6にしたこの第1実施形態は、鋳物特有の高い振動減衰能も併せて確保できる。これによって精度の高い油圧脈動の減衰を実現でき、装置の信頼性の向上に大きく貢献する。
【0039】
また、上記第1実施形態は、分岐ホース19の先端側を鋳物製カウンタウエイト6に固定する固定手段が鋳物製カウンタウエイト6に鋳込まれる部材、すなわちプレート21を含む構成にしてある。したがって、このプレート21に分岐ホース19の先端側を固定すればよいので、一般に他の部材を接続することが技術的に難しいとされる鋳物製カウンタウエイト6でも、プレート21を介して分岐ホース19の先端側を容易に固定することができ、この分岐ホース19の先端側を固定する作業を能率よく実施できる。
【0040】
図4は本発明の第2実施形態の要部断面図である。この第2実施形態は、鋳物製カウンタウエイト6に鋳込まれる部材として、ねじ孔26aを有する鋳込ボス26を設けてある。また、鋳物製カウンタウエイト6とは別体にプレート25を設け、このプレート25に、分岐ホース19の先端側に設けられる封止栓20を固定するボルト22の軸が挿入される穴25aと、鋳込ボス26のねじ孔26aに螺合され、鋳物製カウンタウエイト6にプレート25を固定するボルト27の軸が挿入される穴25bとを設けてある。
【0041】
この第2実施形態は、ボルト22の軸をプレート25の孔25aを挿通させて封止栓20のねじ孔20aに螺合させることにより、封止栓20をプレート25に固定してある。また、上述したようにボルト27の軸をプレート25の孔25bに挿通させて鋳込ボス26のねじ孔26aに螺合させることにより、プレート25を鋳込ボス26に、すなわち鋳物製カウンタウエイト6に固定するようにしてある。
【0042】
上述したボルト22,27、プレート25、及び鋳込ボス26によって、分岐ホース19の先端側を鋳込製カウンタウエイト6に固定する固定手段が構成されている。その他の構成は、前述した第1実施形態と同じである。
【0043】
図5は本発明の第3実施形態の要部断面図である。この第3実施形態は、プレート25の穴25bと、鋳込まれる部材を形成する前述のプレート21の穴21aとにボルト30の軸を挿通させ、このボルト30の軸に螺合するナット29でプレート21とプレート25とを締結させてある。ナット29は、溶接部28によってプレート21に固定させてある。分岐ホース19の先端側に設けられる封止栓20は、ボルト22を介してプレート25に固定してある。
【0044】
上述したボルト22,30、プレート25、及び鋳込まれる部材を形成するプレート21によって、分岐ホース19の先端側を鋳物製カウンタウエイト6に固定する固定手段が構成されている。その他の構成は、前述した第1実施形態と同じである。
【0045】
上述のように構成した第2,第3実施形態も、分岐ホース19の先端側を鋳物製カウンタウエイト6に固定することから、前述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0046】
また特に、鋳物製カウンタウエイト6とは別体に設けられるプレート25を介して分岐ホース19を固定することから、プレート25の長さを適宜選択することにより、分岐ホース19を構造上より安定した位置で固定させることができ、堅牢で安定した構造の実現に貢献する。
【0047】
図6は本発明の第4実施形態の要部断面図である。この第4実施形態は、カウンタウエイトが鉄製カウンタウエイト23から成っている。また、分岐ホース19の先端に設けられる封止栓20が固定されるプレート25を、溶接部24を介して鉄製カウンタウエイト23に固定してある。この第4実施形態も、ボルト22とプレート25とによって、分岐ホース19の先端側を鉄製カウンタウエイト23に固定する固定手段が構成されている。その他の構成は前述した第1実施形態と同じである。
【0048】
このように構成した第4実施形態は、カウンタウエイトが鉄製カウンタウエイト23から成るので、鋳物製カウンタウエイトに比べれば振動減衰能は劣るものの、鉄製カウンタウエイト23は大きな質量体を形成するので振動減衰能が高く、前述した図2に示す油圧ポンプ14の吐出側に接続される吐出側配管18に生じる油圧脈動を有効に減衰させることができる。したがって、ゴム部材を要することなく、高熱に対して堅牢で安定した構造とすることができ、これにより優れた耐久性を確保でき、信頼性の高い油圧脈動低減装置を実現できる。
【0049】
また、分岐ホース19の位置に合わせてプレート25を配置し、鉄製カウンタウエイト23に溶接すればよいので、容易に最適な位置に分岐ホース19の先端側を固定することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明は、分岐ホースの先端側を大きな質量体を形成するカウンタウエイトに固定する固定手段を備えた構成にしてあることから、従来のように分岐ホースの先端側にゴム部材を設けることなく、油圧ポンプの吐出側に接続される油圧配管に生じる油圧脈動を有効に減衰させることができ、高熱に対して堅牢で安定した構造とすることができる。これにより、優れた耐久性を確保でき、従来に比べて信頼性の高い油圧脈動低減装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧脈動低減装置の第1実施形態が備えられる機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルに備えられるポンプ室の内部を示す側面図である。
【図3】図2のA部を拡大して示した第1実施形態の要部断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の要部断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態の要部断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態の要部断面図である。
【符号の説明】
1 走行体
2 旋回体
3 旋回フレーム
4 運転室
5 ポンプ室
6 鋳物製カウンタウエイト
7 フロント構造体
8 ブーム
9 アーム
10 バケット
11 ブームシリンダ
12 アームシリンダ
13 バケットシリンダ
14 油圧ポンプ
15 コントロールバルブ
16 吸入側配管
17 分岐用ブロック
18 吐出側配管
19 分岐ホース
20 封止栓
20a ねじ孔
21 プレート(固定手段)
21a 穴
22 ボルト(固定手段)
23 鉄製カウンタウエイト
24 溶接部
25 プレート(固定手段)
25a 穴
26 鋳込ボス(固定手段)
26a ねじ孔
27 ボルト(固定手段)
28 溶接部
29 ナット(固定手段)
30 ボルト(固定手段)

Claims (7)

  1. 重量バランスを確保するカウンタウエイトを有する機械に装備され、油圧ポンプから吐出される圧油の一部を導くことにより、上記油圧ポンプに接続される油圧配管に生じる脈動を低減する分岐ホースを備えた油圧脈動低減装置において、
    上記分岐ホースの上記先端側を上記カウンタウエイトに固定する固定手段を備えたことを特徴とする油圧脈動低減装置。
  2. 上記カウンタウエイトが、鋳物製カウンタウエイトから成ることを特徴とする請求項1記載の油圧脈動低減装置。
  3. 上記固定手段が、上記鋳物製カウンタウエイトに鋳込まれる部材を含むことを特徴とする請求項2記載の油圧脈動低減装置。
  4. 上記鋳込まれる部材が、プレートまたはボスから成ることを特徴とする請求3記載の油圧脈動低減装置。
  5. 上記カウンタウエイトが、鉄製カウンタウエイトから成ることを特徴とする請求項1記載の油圧脈動低減装置。
  6. 上記固定手段が、上記鉄製カウンタウエイトに溶接される部材を含むことを特徴とする請求項5記載の油圧脈動低減装置。
  7. 上記機械が、油圧ショベルから成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の油圧脈動低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103890276A (zh) * 2012-10-16 2014-06-25 株式会社小松制作所 液压挖掘机
EP2546419A4 (en) * 2010-03-09 2017-08-16 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Hydraulic tubing support structure and operation machine provided therewith

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