JP2004175745A

JP2004175745A - Insect-proofing agent for grain/dried food product and method for controlling insect pest for grain/dried food product

Info

Publication number: JP2004175745A
Application number: JP2002345275A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Kaneko; 俊彦金子; Hiroyasu Myojin; 弘恭明神; Kazuyoshi Funabashi; 一良船橋; Naoyuki Narisada; 直幸成定
Original assignee: ST Chemical Co Ltd
Current assignee: ST Chemical Co Ltd
Priority date: 2002-11-28
Filing date: 2002-11-28
Publication date: 2004-06-24

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain an insect-proofing agent for grains/dried food products having excellent insect-proofing effect on insect pests for grains and dried food products, and being harmless to human bodies, having high safety and easily usable in general household. <P>SOLUTION: The insect-proofing agent for grains/dried food products comprises one or more kinds of 1-10C alcohols as active ingredients. The method for controlling insect pests for the grains/dried food products comprises using the insect-proofing agent. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物・乾物用防虫剤及び当該防虫剤を用いた穀物・乾物害虫の防虫方法に関する。更に詳しくは、穀物や乾物の害虫に対して優れた防虫効果を有し、かつ、人体に対して無害であり安全性が高く、一般家庭においても手軽に使用できる穀物・乾物用防虫剤及び当該防虫剤を用いた穀物・乾物害虫の防虫方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、米、小麦（小麦粉含む）、大麦、豆類等の穀物や、パスタ、煮干し、鰹節、麩（ふ）、かんぴょう等の乾物（以下、「穀物等」とする）が倉庫や一般家庭で保存ないし保管されている場合においては、コクゾウムシ、ココクゾウムシ、コナマダラメイガ等の害虫が繁殖してしまい、穀物等に被害を与えるという問題が発生していた。かかる害虫による被害を防止するために、穀物倉庫では、倉庫内を臭化メチル、ホスフィンなどの燻蒸剤により薫蒸し、低温で貯蔵する防除手段がとられていた。また、これら保管倉庫内に農薬成分やピレスロイド系化合物を散布する等の手段もとられていた。
【０００３】
一方、穀物等の流通段階や一般家庭における貯蔵においては、上記のような穀物倉庫でとられているような手段はコスト、設備及び安全性等の点で実施が困難であり、特に、対象となる穀物等は食品である関係から、使用する薬剤の安全性に関しては十分な配慮が必要とされていた。
【０００４】
そこで、近年では、一般家庭でも手軽かつ安全に使用できる防虫剤が種々提案されていた。例えば、わさび、カラシ、ショウガ、トウガラシ、ニンニクなどを有効成分として使用した米用の防虫剤が提案されていた。また、アリシン成分及びカプサイシン成分を含む香辛料成分を通気性容器に収容して、この容器を米と一緒に米びつや米包装袋などの米容器内に収容することを特徴とする米の品質保存剤や（例えば、特許文献１参照）、有効成分として天然物由来のティートリーオイル及び／又はパインオイルを含有してなるコクゾウムシ忌避剤（例えば、特許文献２）等の種々の防虫剤も提案されていた。
【０００５】
これらの従来の穀物等用の防虫剤は、天然物もしくは食品に用いられている薬剤を使用しているため、安全性については問題ないが、穀物等の害虫に対しての効果が非常に弱く、十分な防虫効力が得られないという問題を有していた。
【０００６】
【特許文献１】
特開平６−３８６７８号公報（第１−６頁）
【特許文献２】
特開平１１−２２２４０９号公報（第１−７頁）
【０００７】
【発明の解決しようとする課題】
従って、穀物や乾物の害虫に対して十分な防虫効力を有するとともに、人体に対して無害で安全性が高く、一般家庭でも手軽に使用できる穀物・乾物用防虫剤の開発が望まれていた。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決するために、穀物や乾物の害虫に対して防虫効果を有する成分について鋭意研究を行ったところ、人体に対して安全性が高い特定のアルコールが、当該害虫に対して優れた防虫効力を有することを見出し、本発明を完成した。
【０００９】
すなわち本発明は、炭素数１〜１０アルコールの一種又は二種以上を有効成分として含有することを特徴とする穀物・乾物用防虫剤を提供するものである。
【００１０】
また本発明は、上記の穀物・乾物用防虫剤を、穀物や乾物の保存ないし保管場所に適用することを特徴とする穀物・乾物害虫の防虫方法を提供するものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本明細書中において「防虫」とは、穀物害虫を殺虫する作用及び害虫を忌避する作用を含む概念であり、また、「穀物」とは、玄米、精米、餅米等の米、小麦（小麦粉含む）、大麦、粟、稗、豆類、トウモロコシ、コーンスターチ、片栗粉、そば粉等のその種子若しくは粉末を食用とする作物を指し、「乾物」とは、パスタ、マカロニ、煮干し、鰹節、麩（ふ）、かんぴょう、寒天、そうめん、冷や麦、めざし、昆布、干し椎茸、高野豆腐、ひもの等の乾燥した食物を指称する。
【００１２】
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、有効成分として炭素数１〜１０のアルコールを有効成分として含有するものである。
【００１３】
本発明に用いられる炭素数１〜１０のアルコール（以下、単に「アルコール」とすることもある）の例としては、かかる炭素数の脂肪族アルコール、芳香族アルコール等が挙げられる。
【００１４】
このうち、脂肪族アルコールとしては、メタノール、エタノール、１−プロパノール、２−プロパノール、１−ブタノール、２−ブタノール、２−メチル−１−プロパノール、２−メチル−２−プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール等の炭化水素系アルコールや、シス−３−ヘキセノール、トランス−３−ヘキセノール、リナロール、ゲラニオール等のテルペンアルコール等のアルコールが挙げられ、これらアルコールは、その一種を単独で、または二種以上を組み合わせて用いることができる。
【００１５】
また、芳香族アルコールとしては、アリルアルコール、ベンジルアルコール、オイゲノール等が挙げられ、これらの一種を単独で、または二種以上を組み合わせて用いることができる。
【００１６】
本発明の穀物・乾物用防虫剤においては、上記の炭素数１〜１０のアルコールのうち、エタノールを用いることが好ましい。エタノールは揮散性が高く、密閉度の低い穀物収納容器内においても素早く揮散するため、設置後の初期から優れた防虫効果を発揮することができるほか、人体に対する毒性が低く、高い安全性を有するため好ましい。なおエタノールは、防虫効果の他抗菌効果や防かび効果も有するのでより好ましい。
【００１７】
本発明において、アルコールとしてエタノールを使用する場合は、純粋なエタノールに限られず、メタノール変性エタノール、ゲラニオール変性エタノール、８−アセチル化蔗糖変性アルコール等の変性アルコールを使用してもよい。
【００１８】
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、上記したアルコール以外に、他の害虫防除成分を配合してもよく、これにより一段と優れた防虫効果を発揮することができる。これらの他の害虫防除成分の例としては、トウガラシ、ワサビ、シソ、アリシン、カプサイシン、ペリラアルデヒド、セージ、ローズマリー、バジル、タイム、カルダモン、ナツメグ、クローブ、コリアンダー等の抽出物または精油が挙げられ、これらの一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
【００１９】
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、上記のアルコールおよび必要に応じて他の害虫防除成分を適宜配合することにより調製される。また必要により更に適当な担体と組み合わせて、常法により製剤化することにより製造することもできる。
【００２０】
本発明の穀物・乾物用防虫剤の剤型としては、特に限定はなく、液剤や、ゲル剤ないし固形剤等の形態とすることができる。例えば、液剤としては、液状のアルコール類単独若しくはこれと他の害虫防除成分を組み合わせた混合液であっても、あるいはアルコールや他の害虫防除成分を適当な溶媒に溶解した形態であっても良い。液剤を調製するために使用できる溶媒としては、従来からアルコール用の溶媒として使用されている液状担体のうち、人体に対して安全性の高いものを使用することが好ましく、水や、人体に対して安全性の高い有機溶媒、例えば、ヘキサン、パラフィン等の炭化水素系化合物、リモネン、ピネン等のテルペン系炭化水素化合物、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素化合物、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系化合物、アセトン等のケトン系化合物、酢酸、オレイン酸等の脂肪酸系化合物、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、安息香酸エステル等のエステル系化合物、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール系化合物、２−フェノキシエタノール、３−メチル−３−メトキシブタノール等のグリコールエーテル系化合物、ごま油、リノール油、サラダ油等が使用できる。これらの溶媒は一種を単独で、または二以上を組み合わせて使用することができ、また、これらの溶媒を使用する場合にあっては、有効成分のアルコール類の濃度を、防虫剤全体に対して１〜１００質量％（以下、「％」とする）とすることが好ましく、１０〜１００％とすることがより好ましい。
【００２１】
液剤の調製に当たっては、必要により界面活性剤を添加することもできる。使用できる界面活性剤としては、例えば、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤等の従来公知の界面活性剤が挙げられ、これらの一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。
【００２２】
また、本発明の穀物・乾物用防虫剤は、上記した液剤を適当な担体に含浸、担持させた固形状若しくはシート状の固形剤とすることができる。担持させる担体は特に限定されないが、例えば、木、紙、布、不織布、シリカ、タルク、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、セルロースビーズ、活性炭、セラミック等を挙げることができる。
【００２３】
さらに、本発明の穀物・乾物用防虫剤は、前記液剤をゲル化させたゲル剤とすることもできる。このゲル剤の調製に用いられるゲル化剤としては、従来公知のものが挙げられ、例えば、カラギーナン、ジェランガム、寒天、ゼラチン、グアーガム、ペクチン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、アルギン酸ソーダ、セルロース誘導体、アクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂や、ジベンジリデン−Ｄ−ソルビトール、ヒドロキシプロピル化多糖類等の一種または二種以上を使用することができる。
【００２４】
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、液剤よりの固形剤ないしゲル剤とすることが有利である。すなわち、有効成分であるアルコールは液状であるが、固形剤やゲル剤とすることにより、穀物等の収納容器内でアルコールが流れ出て、収納されている穀物等を濡らしてしまう等の問題をなくすことができ、また、取り扱いが容易になるので好ましい。特に、ゲル剤とした場合は、適用される穀物等の収納容器内に有効成分を安定に揮散させることができ、また、ゲルの減少度合いを目視観察することにより、効果の確認及び有効期間の終了時期を容易に判断することができるという利点もあるのでより好ましい。
【００２５】
上記した、本発明の穀物・乾物用防虫剤には、前記した各成分の他、任意成分として、一般に使用される香料、消臭剤、防かび剤、色素、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を、本発明の効果を妨げない範囲で適宜添加することができる。これらの各成分についても、人体に無害で安全な成分を選択することについてはいうまでもない。
【００２６】
かくして得られる本発明の穀物・乾物用防虫剤は、そのままの状態で、または必要により、適当な袋や、薬剤が揮散可能な開口容器等に入れた状態で、穀物等が保存・保管される場所、例えば、穀物倉庫の中や、家庭用の保存庫ないし保存容器等の中に設置することができる。そして、本発明の穀物・乾物用防虫剤の有効成分は、自然に、または送風、加熱等の手段で強制的に揮散させることによって効果を奏する。
【００２７】
【作用】
本発明の穀物・乾物用防虫剤の有効成分であるアルコールは、穀物や乾物に発生する害虫に対し、防虫効果を有するものである。従って、このアルコールを経時的に発生させる本発明品の穀物・乾物用防虫剤は、穀物や乾物に発生する害虫、例えば、コクゾウムシ、ココクゾウムシ、グラナリヤコクゾウムシ等の鞘翅目ゾウハナムシ科の害虫、ノシメコクガ等の鱗翅目マダラメイガ科の害虫、バクガ等の鱗翅目キバガ科の害虫、ノシメマダラメイガ、ガイマイツヅリガ、コナマダラメイガ等の鱗翅目メイガ科の害虫、カクムネコクヌスト等の鞘翅目ヒラタムシ科の害虫、コクヌストモドキ等の鞘翅目ゴミムシダマシ科の害虫、オオコクヌスト等の鞘翅目コクヌスト科の害虫、ノコギリコクヌスト等の鞘翅目ヒラタキクイムシ科の害虫、コナナガシンクイムシ等の鞘翅目ナガシンクイムシ科の害虫等に対して、優れた防虫効果を発揮し、穀物や乾物を食害から守ることができるのである。
【００２８】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない
【００２９】
実施例１
防虫試験（１）：
下記表１の処方に示される成分を混合して、穀物・乾物用防虫剤（本発明品１〜６）を調製した。これら本発明品１〜６の防虫剤について、下記の試験方法を用いて、穀物等の害虫であるノシメマダラメイガ及びコクゾウムシに対する防虫試験を行った。
【００３０】
（処方）
【表１】

【００３１】
（防虫試験方法）
図１は、防虫試験に使用される試験装置の概略図であり、図１中、１は試験装置、２は試験区、３は対照区、４は通路パイプ、５はシャーレ、６は虫かご、７は空気孔、８は蓋、をそれぞれ示す。
【００３２】
図１に示されるように、試験区２と対照区３（両区ともに、サイズが内径約１２３ｍｍ×深さ約８０ｍｍのポリプロピレン製円筒容器：ＮＥＯＫＥＥＰＥＲ８９０ｍｌ（ラストロウェア社製））は、通路パイプ４（サイズ：外径２５ｍｍ×長さ約１００ｍｍ、厚さ２ｍｍ）で結合されており、試験害虫が２つの試験区を自由に行き来できるようになっている。
【００３３】
また、試験区２内にはシャーレ５（直径４．６ｃｍ）と直径４ｃｍの球状虫かご６が、対照区３には試験区２内に設置されたものと同型のシャーレ５がそれぞれ設置されている。そして、図２に示されるように、通路パイプ４の上部には、サイズ６００ｍｍ×２００ｍｍの空気孔７（綿布で覆われており、試験害虫の通り抜けはできない）が形成されているため、試験区２で揮散した防虫剤が通路パイプ４を伝わって対照区３に移動することもないものである。
【００３４】
上記した構成の試験装置１を用い、まず、試験区２及び対照区３の蓋８を開け、シャーレ５に穀物としてコメを２ｇ入れ、それぞれ図１に示す位置に設置した。次に、虫かご６に本発明品の穀物・乾物用防虫剤５．０ｇをサンプル瓶に入れたものを設置した。そして、試験区２及び対照区３に対象害虫であるノシメマダラメイガを１０匹ずつ入れた（ノシメマダラメイガは逃げ回るため、炭酸ガスで麻酔をかけながら入れた）。
【００３５】
ノシメマダラメイガを両区に１０匹ずつ入れた後、両区の蓋を閉め、試験装置を２５℃×６０％ＲＨの恒温恒湿室に入れ、暗室状態にして４８時間放置した。放置後、殺虫数及び忌避虫数（対照区３にいる虫の数）を数えて、防虫率を下記（１）式に従って算出した。同様な試験をコクゾウムシに対しても実施した。試験結果を表２及び表３に示す。
【００３６】
【数１】
防虫率（％）＝（（忌避虫数＋殺虫数）／全投入虫数）×１００ ……（１）
【００３７】
（試験結果：ノシメマダラメイガ）
【表２】

（試験結果：コクゾウムシ）
【表３】

【００３８】
表２及び表３の結果からわかるように、本発明品１〜５の穀物・乾物用防虫剤の防虫率は高く、穀物等の害虫に対する防虫効果に優れたものであることが確認できた。
【００３９】
実施例２
防虫試験（２）：
下記の処方に示される成分を混合して、ゲル状の穀物・乾物用防虫剤（本発明品６及び７）を調製した。この本発明品６及び７のゲル状防虫剤を１５ｍｍ角（１．２ｇ）に切り取り、実施例１で示した試験方法と同様の試験方法（ただし、防虫剤は担持体には含浸させず、上記サイズのゲル状防虫剤をそのまま虫かご６に入れた）を用いて、穀物等の害虫であるノシメマダラメイガ及びコクゾウムシに対する防虫試験を行った。結果を表５及び表６に示す。
【００４０】
（処方）
【表４】

【００４１】
（試験結果：ノシメマダラメイガ）
【表５】

（試験結果：コクゾウムシ）
【表６】

【００４２】
表５及び表６の結果からわかるように、本発明品６及び７のゲル状穀物用防虫剤の防虫率は高く、穀物等の害虫に対する防虫効果に優れたものであることが確認できた。
【００４３】
実施例３
防虫試験（３）：
オクタノール、ベンジルアルコール及びリナロールをそのまま用い、それぞれ本発明品８〜１０の穀物・乾物用防虫剤とした。これら本発明８〜１０の穀物・乾物用防虫剤の各２００ｍｇを、実施例１で示した試験方法と同様の試験方法を用いて、ノシメマダラメイガ及びコクゾウムシに対する防虫試験を行った。結果を表７及び表８に示す。
【００４４】
（試験結果：ノシメマダラメイガ）
【表７】

（試験結果：コクゾウムシ）
【表８】

【００４５】
表７及び表８の結果からわかるように、本発明品８〜１０の穀物・乾物用防虫剤の防虫率は高く、穀物等の害虫に対する防虫効果に優れたものであることが確認できた。
【００４６】
実施例４：
本発明品６のゲル状穀物・乾物防虫剤５０ｇを、上面が開口したポリカーボネート製の筒状容器（サイズ：直径４０ｍｍ×高さ８０ｍｍ）に入れて、米２０ｋｇの入った容量約２２リットル（サイズ：２４０ｍｍ×４１０ｍｍ×２２５ｍｍ）の米保存容器内に設置したところ、この防虫剤は４ヶ月間防虫効力を奏した。また、４ヶ月後にはゲル状防虫剤はゲルは収縮した状態となり、薬剤効力の終了時点も容易に判断することができた。
【００４７】
【発明の効果】
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、特定のアルコールを有効成分としているため、穀物等の害虫に対して優れた防虫効果を発揮するばかりか、人体に対して安全であり、一般家庭においても手軽に使用できるものである。
【００４８】
従って、本発明の穀物・乾物用防虫剤は、穀物や乾物が保管ないし保存される倉庫や家庭用保存庫、家庭用保存容器の中に適用されることにより、コクゾウムシ、ココクゾウムシ、グラナリヤコクゾウムシ、ノシメコクガ、バクガ、ノシメマダラメイガ、ガイマイツヅリガ、コナマダラメイガ、カクムネコクヌスト、コクヌストモドキ、オオコクヌスト、ノコギリコクヌスト、コナナガシンクイムシ等の穀物等の害虫に対して、優れた防虫効果を発揮することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１ないし３で使用した試験装置を示す概略図である。
【図２】図１の試験装置を構成するパイプ４を上方向（図１の矢印方向）から見た拡大図である。
【符号の説明】
１ …… 試験装置
２ …… 試験区
３ …… 対照区
４ …… 通路パイプ
５ …… シャーレ
６ …… 虫かご
７ …… 空気孔
８ …… 蓋
以上[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an insect repellent for cereals and dry matter and a method for controlling insect pests of cereals and dry matter using the insect repellent. More specifically, it has an excellent insect repellent effect against cereal and dry matter pests, and is harmless to the human body, has high safety, and can be easily used in general households. The present invention relates to a method for controlling insect pests of cereals and dry matter using an insect repellent.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, grains such as rice, wheat (including flour), barley, beans, etc., and dry matter such as pasta, boiled, dried bonito, fu (fu), kampo etc. (hereinafter referred to as “cereals, etc.”) are stored in warehouses and households. In this case, there is a problem that pests such as weevil, weevil, and locust beetle proliferate and damage grains and the like. In order to prevent the damage caused by such pests, in grain stores, pest control means for fumigating the inside of the warehouse with a fumigant such as methyl bromide or phosphine and storing at low temperature has been adopted. In addition, means for spraying pesticide components and pyrethroid compounds into these storage warehouses have been taken.
[0003]
On the other hand, in the distribution stage of grains and the like and storage in ordinary households, the measures taken in the above-mentioned grain warehouses are difficult to implement in terms of cost, equipment, safety, etc. Since cereals and the like are foods, sufficient consideration has been required for the safety of the drugs used.
[0004]
In recent years, various insect repellents that can be used easily and safely in ordinary households have been proposed. For example, an insect repellent for rice using wasabi, mustard, ginger, pepper, garlic and the like as an active ingredient has been proposed. In addition, a spice component including an allicin component and a capsaicin component is stored in a breathable container, and the container is stored together with the rice in a rice container such as a rice bin or a rice packaging bag. Also, various insect repellents such as a weevil repellent (for example, Patent Document 2) containing tea tree oil and / or pine oil derived from natural products as active ingredients have been proposed. .
[0005]
These conventional insect repellents for cereals and the like use natural products or agents used in foods, so there is no problem in safety, but the effect on pests such as cereals is very weak. However, there is a problem that sufficient insect repellent effect cannot be obtained.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-38678 (pages 1-6)
[Patent Document 2]
JP-A-11-222409 (pages 1-7)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, development of an insect repellent for cereals and dry matter which has sufficient insect repellent efficacy against cereal and dry matter pests, is harmless to the human body, has high safety, and can be easily used in ordinary households has been desired.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has conducted intensive studies on components having an insect repellent effect on pests of cereals and dry matter in order to solve the above-mentioned problems. The present inventors have found that they have an excellent insect repellent effect on the present invention, and have completed the present invention.
[0009]
That is, the present invention provides an insect repellent for cereals and dry matter, comprising one or more alcohols having 1 to 10 carbon atoms as an active ingredient.
[0010]
The present invention also provides a method for controlling pests of cereals and dry matter, which comprises applying the above-mentioned insecticide for cereals and dry matter to storage or storage of cereals and dry matter.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the present specification, the term “insect repellent” is a concept including an action of killing insect pests and an action of repelling pests, and “cereal” refers to brown rice, polished rice, rice such as rice cake, wheat (flour) ), Barley, millet, leeches, beans, corn, corn starch, starch, buckwheat flour, and other crops that consume the seeds or powder, and "dry matter" refers to pasta, macaroni, boiled, dried bonito, fu ( Fu), Kanpyo, agar, somen, cold wheat, aiming, kelp, dried shiitake, Takano tofu, string and other dry foods.
[0012]
The insect repellent for cereals and dry matter of the present invention contains an alcohol having 1 to 10 carbon atoms as an active ingredient.
[0013]
Examples of the alcohol having 1 to 10 carbon atoms (hereinafter, sometimes simply referred to as "alcohol") used in the present invention include aliphatic alcohols and aromatic alcohols having such carbon atoms.
[0014]
Among them, as the aliphatic alcohol, methanol, ethanol, 1-propanol, 2-propanol, 1-butanol, 2-butanol, 2-methyl-1-propanol, 2-methyl-2-propanol, pentanol, hexanol, Examples include hydrocarbon alcohols such as heptanol, octanol, nonanol, and decanol, and alcohols such as terpene alcohols such as cis-3-hexenol, trans-3-hexenol, linalool, and geraniol. These alcohols may be used alone. Or a combination of two or more.
[0015]
In addition, examples of the aromatic alcohol include allyl alcohol, benzyl alcohol, and eugenol, and one of these can be used alone or two or more can be used in combination.
[0016]
In the insecticide for cereals and dry matter of the present invention, it is preferable to use ethanol among the above alcohols having 1 to 10 carbon atoms. Ethanol has a high volatility and can be volatilized quickly even in grain storage containers with low airtightness, so it can exhibit excellent insect repellent effects from the initial stage after installation and has low toxicity to humans and high safety Therefore, it is preferable. Ethanol is more preferable because it has an antibacterial effect and a fungicidal effect in addition to the insect repellent effect.
[0017]
In the present invention, when ethanol is used as the alcohol, the alcohol is not limited to pure ethanol, and a modified alcohol such as methanol-denatured ethanol, geraniol-denatured ethanol, and 8-acetylated sucrose-denatured alcohol may be used.
[0018]
The insect repellent for cereals and dry matter of the present invention may contain other pest control components in addition to the above-mentioned alcohol, whereby a more excellent insect repellent effect can be exhibited. Examples of these other pest control ingredients include extracts or essential oils such as pepper, wasabi, perilla, allicin, capsaicin, perilaldehyde, sage, rosemary, basil, thyme, cardamom, nutmeg, clove, coriander and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
[0019]
The insect repellent for cereals and dry matter of the present invention is prepared by appropriately mixing the alcohol and, if necessary, other components for controlling pests. It can also be produced by combining it with an appropriate carrier if necessary and formulating it in a conventional manner.
[0020]
The dosage form of the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention is not particularly limited, and can be in the form of a liquid preparation, a gel preparation or a solid preparation. For example, the liquid agent may be a liquid alcohol alone or a mixture of the alcohol and other pest control components, or may be a form in which alcohol or other pest control components are dissolved in an appropriate solvent. . As a solvent that can be used for preparing a liquid preparation, it is preferable to use a liquid carrier that has been conventionally used as a solvent for alcohol and that is highly safe for the human body, and for water and the human body. Highly safe organic solvents, for example, hydrocarbon compounds such as hexane and paraffin, terpene hydrocarbon compounds such as limonene and pinene, halogenated hydrocarbon compounds such as chloroform, and ether compounds such as diethyl ether and diethylene glycol diethyl ether. Compounds, ketone compounds such as acetone, acetic acid, fatty acid compounds such as oleic acid, ester compounds such as acetate, propionate, benzoate, glycol compounds such as ethylene glycol and propylene glycol, 2-phenoxyethanol, 3-methyl-3-methoxy Glycol ether-based compounds such as ethanol, sesame oil, linoleic oil, salad oil, etc. can be used. These solvents can be used alone or in combination of two or more.When these solvents are used, the concentration of the alcohol of the active ingredient is adjusted with respect to the whole insect repellent. The content is preferably from 1 to 100% by mass (hereinafter, referred to as “%”), and more preferably from 10 to 100%.
[0021]
In preparing the solution, a surfactant may be added as necessary. Examples of the surfactant that can be used include, for example, conventionally known surfactants such as a cationic surfactant, an anionic surfactant, an amphoteric surfactant, and a nonionic surfactant. Can be used alone or in combination of two or more.
[0022]
In addition, the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention can be a solid or sheet-like solid agent in which the above-mentioned liquid agent is impregnated and supported by a suitable carrier. The carrier to be supported is not particularly limited, and examples thereof include wood, paper, cloth, nonwoven fabric, silica, talc, activated carbon, silica gel, zeolite, cellulose beads, activated carbon, and ceramic.
[0023]
Further, the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention may be a gel prepared by gelling the above liquid. Examples of the gelling agent used in the preparation of the gel include those conventionally known, such as carrageenan, gellan gum, agar, gelatin, guar gum, pectin, locust bean gum, xanthan gum, sodium alginate, cellulose derivatives, and acrylic acid. One or more kinds of superabsorbent resins such as sodium, dibenzylidene-D-sorbitol, hydroxypropylated polysaccharides and the like can be used.
[0024]
The insect repellent for cereals and dry matter of the present invention is advantageously a solid agent or a gel agent rather than a liquid agent. That is, although the alcohol as an active ingredient is liquid, the solid agent or the gel agent eliminates the problem that alcohol flows out in a container such as a grain and wets the stored grain and the like. It is preferable because it can be easily handled. In particular, when a gel is used, the active ingredient can be stably volatilized in a storage container for the grain or the like to be applied, and the effect can be confirmed and the effective period can be confirmed by visually observing the degree of gel reduction. This is more preferable because there is an advantage that the end time can be easily determined.
[0025]
The above-mentioned insecticide for cereals and dry matter of the present invention includes, in addition to the above-mentioned components, generally used fragrances, deodorants, fungicides, pigments, pigments, antioxidants, ultraviolet absorbers. Agents and the like can be appropriately added as long as the effects of the present invention are not hindered. Regarding each of these components, it goes without saying that the components are harmless and safe for the human body.
[0026]
The thus obtained insecticide for cereals and dry matter of the present invention is stored and stored as it is or, if necessary, in an appropriate bag or in an open container where the drug can be volatilized. It can be installed in a place, for example, in a grain warehouse or in a household storage or storage container. The active ingredient of the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention exerts its effect naturally or by forced volatilization by means such as blowing or heating.
[0027]
[Action]
Alcohol, which is an active ingredient of the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention, has an insect repellent effect on pests generated in grains and dry matter. Therefore, the insecticide for cereals and dry matter of the present invention, which produces this alcohol over time, is a pest that occurs in cereals and dry matter, for example, weevil, coco weevils, granary weevil, etc. Pests of the order Lepidoptera, Scarabaeidae, Pests of the order Lepidoptera, Scarabaeidae, etc., Pests of the order Coleoptera, Coleoptera etc., e.g. Against the pests of the order Coleoptera, Tenebrionidae, such as Pterodactyla; It has an excellent insect repellent effect and protects grains and dry matter from damage. It's that.
[0028]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
Example 1
Insect control test (1):
The components shown in the following Table 1 were mixed to prepare insect repellents for cereals and dry matter (products 1 to 6 of the present invention). The insect repellents of the products 1 to 6 of the present invention were subjected to an insect repellent test against pests such as cereals and the like by using the following test method.
[0030]
(Process)
[Table 1]

[0031]
(Test method for insect repellency)
FIG. 1 is a schematic diagram of a test device used for an insect control test. In FIG. 1, 1 is a test device, 2 is a test section, 3 is a control section, 4 is a passage pipe, 5 is a petri dish, and 6 is an insect cage. , 7 are air holes, and 8 is a lid.
[0032]
As shown in FIG. 1, the test plot 2 and the control plot 3 (both plots have a cylindrical cylindrical container made of polypropylene having an inner diameter of about 123 mm and a depth of about 80 mm: NEO KEEPER 890 ml (manufactured by Lastroware Co.)) are provided with a passage pipe 4. (Size: outer diameter 25 mm × length about 100 mm, thickness 2 mm), so that the test pest can freely move between the two test plots.
[0033]
A petri dish 5 (4.6 cm in diameter) and a spherical insect cage 6 with a diameter of 4 cm were placed in the test plot 2, and a petri dish 5 of the same type as that set in the test plot 2 was placed in the control plot 3. I have. As shown in FIG. 2, an air hole 7 having a size of 600 mm × 200 mm (covered with cotton cloth and cannot pass through the test pest) is formed in the upper part of the passage pipe 4. The insect repellent volatilized in 2 does not move to the control section 3 along the passage pipe 4.
[0034]
Using the test apparatus 1 having the above-described configuration, first, the lids 8 of the test section 2 and the control section 3 were opened, and 2 g of rice as a grain was put in the petri dish 5, and each was set at the position shown in FIG. Next, the insect cage 6 in which 5.0 g of the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention was placed in a sample bottle was installed. The test pest 2 and the control plot 3 were each filled with 10 pests of the target pest, Nosyme medlar (they were put under anesthesia with carbon dioxide in order to escape).
[0035]
After ten noshimedama moga were placed in both sections, the lids of both sections were closed, and the test apparatus was placed in a thermo-hygrostat at 25 ° C. × 60% RH and left in a dark room for 48 hours. After standing, the number of insects and the number of repellent insects (the number of insects in the control section 3) were counted, and the insect repellency was calculated according to the following formula (1). A similar test was performed on the weevil. The test results are shown in Tables 2 and 3.
[0036]
(Equation 1)
Insect repellent rate (%) = ((number of repellent insects + number of insect killed) / total number of insects) × 100 (1)
[0037]
(Test result: Noshimedamameiga)
[Table 2]

(Test result: weevil)
[Table 3]

[0038]
As can be seen from the results in Tables 2 and 3, it was confirmed that the insect repellents for cereals and dry matter of the present invention products 1 to 5 had high insect repellency and excellent insect repellent effects against pests such as cereals.
[0039]
Example 2
Insect repellent test (2):
The components shown in the following formulation were mixed to prepare a gel-like insect repellent for cereals and dry matter (Products 6 and 7 of the present invention). The gel insect repellents of the present invention products 6 and 7 were cut into 15 mm square (1.2 g), and the same test method as the test method shown in Example 1 (however, the carrier was not impregnated with the insect repellent, Using the gel-like insect repellent having the above-mentioned size in the insect cage 6 as it was), an insect repellent test was carried out against pests such as cereals and the like. The results are shown in Tables 5 and 6.
[0040]
(Process)
[Table 4]

[0041]
(Test result: Noshimedamameiga)
[Table 5]

(Test result: weevil)
[Table 6]

[0042]
As can be seen from the results of Tables 5 and 6, it was confirmed that the insect repellents for gel-like grains of the present invention products 6 and 7 had a high insect repellency and an excellent insect repellent effect against pests such as grains.
[0043]
Example 3
Insect repellent test (3):
Octanol, benzyl alcohol and linalool were used as they were, and used as insect repellents for grains and dry matter of the present invention products 8 to 10, respectively. 200 mg of each of the insect repellents for cereals and dry matter according to the present inventions 8 to 10 were subjected to an insect repellent test against Nosyme moth and weevil using the same test method as that shown in Example 1. The results are shown in Tables 7 and 8.
[0044]
(Test result: Noshimedamameiga)
[Table 7]

(Test result: weevil)
[Table 8]

[0045]
As can be seen from the results in Tables 7 and 8, it was confirmed that the insect repellents for cereals and dry matter of the present invention products 8 to 10 had a high insect repellency and an excellent insect repellent effect against pests such as cereals.
[0046]
Example 4:
50 g of the gel-like cereal / dry insect repellent of the product 6 of the present invention is placed in a polycarbonate cylindrical container (size: 40 mm in diameter × 80 mm in height) having an open upper surface, and a capacity of about 22 liters containing 20 kg of rice (size: : 240 mm x 410 mm x 225 mm), the insect repellent exhibited an insect repellent effect for 4 months when placed in a rice storage container. Also, after 4 months, the gel of the gel-like insect repellent was in a contracted state, and the end point of the drug efficacy could be easily determined.
[0047]
【The invention's effect】
Since the insecticide for cereals and dry matter of the present invention contains a specific alcohol as an active ingredient, it not only exerts an excellent insect repellent effect on pests such as grains, but is safe for the human body and can be used in ordinary households. It can be used easily.
[0048]
Therefore, the insect repellent for cereals and dry matter of the present invention can be used in warehouses and household storages in which cereals and dry matter are stored or stored, and in household storage containers, thereby providing weevil, coco weevil, and granary weevil. An excellent insect repellent effect can be exerted on pests such as cereals such as, Noshimekokuga, Bakuga, Noshimemadarameiga, Gaitamatsuriga, Konamadarameiga, Kakumunekokunusuto, Kokunusutomodoki, Okokunusto, Sawtoothikokunusuto, Konagashinbushi, etc. You can do it.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a test apparatus used in Examples 1 to 3.
FIG. 2 is an enlarged view of a pipe 4 constituting the test apparatus of FIG. 1 as viewed from above (in the direction of the arrow in FIG. 1).
[Explanation of symbols]
1… Test device 2… Test zone 3… Control zone 4… Passage pipe 5… Petri dish 6… Insect basket 7… Air hole 8…

Claims

An insect repellent for cereals and dry matter, comprising one or more alcohols having 1 to 10 carbon atoms as an active ingredient.

The insect repellent according to claim 1, wherein the alcohol is an aliphatic alcohol.

The insect repellent for cereals and dry matter according to claim 1 or 2, wherein the aliphatic alcohol is ethanol.

Furthermore, it contains one or more selected from the group consisting of an extract of pepper, wasabi, perilla, allicin, capsaicin, perilaldehyde, sage, rosemary, basil, thyme, cardamom, nutmeg, clove, coriander or essential oil. Item 4. The insect repellent for cereals and dry matter according to any one of Items 1 to 3.

The insect repellent for cereals and dry matter according to any one of claims 1 to 4, wherein the dosage form is a gel.

The insect repellent according to claim 5, wherein hydroxypropylated guar gum is used as the gelling agent.

A method for controlling pests of cereals and dry matter, comprising applying the insect repellent for cereals and dry matter according to any one of claims 1 to 6 to a storage or storage place of cereals or dry matter.