JP2004175664A - 脂溶性ビタミン類の水性組成物、製造方法および投与方法 - Google Patents

脂溶性ビタミン類の水性組成物、製造方法および投与方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸収性が良好で、少量、短期間の投与で充分な生理活性が認められる脂溶性ビタミン類の生体利用率を向上させた水性組成物を提供する
【解決方法】脂溶性ビタミン類を界面活性剤の存在下で、粒子径を110nm以下の可溶化状態にしてなる生体利用率を改善したことを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物。
下記の工程I、IIを順次行うかあるいは工程IIおよび工程Iを行い水性組成物中の平均粒子径が110nm以下となるようにすることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
工程I;A成分:脂溶性ビタミン類0.0001〜40重量%を油性溶媒0〜40重量%に溶解する。
工程II;B成分:ポリグリセリン脂肪酸エステルの1種または2種以上を1〜50重量%でかつ、A成分/B成分の比が1/1〜1/300で残部が水性溶媒になるように配合する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理作用が極めて高い、脂溶性ビタミン類の水性組成物、その混合体、前記の脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法、さらに、前記の脂溶性ビタミン類の水性組成物の投与方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
脂溶性ビタミン類としては、ビタミンA、D、E、Kなどが知られている。脂溶性ビタミン類は、従来から様々な生理活性を有することが指摘されてきた。
ビタミンAは、不足すると発育不全、眼疾患を起こしたり、また感染しやすくさせる。ビタミンDは、不足すると小児のくる病、成人の骨軟化症、歯のカリエスを引き起こす。また、骨折の場合の治療に使用される。ビタミンE(トコフェロール)は、不足すると、不妊症、生活習慣病の進行、運動能力の低下を引き起こす。またさらに、ビタミンKは、不足すると、血液の凝固をしにくくする。またこれらのビタミン類のうち、ビタミンKは、腸内細菌により生産され、過不足することは少ないことが知られている。
しかし、これらの脂溶性ビタミン類は、水に溶けにくいなど、生体が吸収するためには非常に不適であった。そのため吸収率が悪く、十分な効果を得るためには脂溶性ビタミン類や担体となる脂質も大量に投与する必要があった。脂溶性ビタミン類の大量の投与は、コスト的にも好ましくなく、少量の摂取で、十分に効率よく吸収させ生体利用率を向上させることが求められているなどの問題があった。
【0003】
このように脂溶性ビタミン類の生体に吸収されにくいことを改善するために、大量の界面活性剤を添加することにより、乳化、もしくは可溶化することが行われてきた(例えば特開平10−84887号公報(特許文献1)。
特開平10−84887号公報には、ビタミンEを特定の界面活性剤であるペンタグリセリンモノオレエートを用いて、分散液の形態にする技術が開示されている。この技術では、分散液の粒径の記載がなく、また110nm以下の粒径のものは得られないものである。
また、特開平11−332463号公報(特許文献2)には、油溶性成分0.05〜30重量%「界面活性剤として平均重合度6〜10のポリグリセリンと炭素数12〜18の飽和脂肪酸またはモノ不飽和脂肪酸0.003〜50重量%、レシチン0.0001〜1重量%及び水を含有する油溶性物質可溶化組成物およびそれを含む食品が開示されている。ここで油溶性成分としては、脂溶性ビタミン類、トコフェロール等の酸化防止剤が開示されているが、可溶化の粒径は、55nm〜97nmであり、食品として利用する際のこれらの乳化液等の吸収性等については、記載されていない。
【特許文献1】特開平10−84887号公報(第7頁)
【特許文献2】特開平11−332463号公報、(第3〜5頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、上記のような問題点を解決するため、吸収性が良好で、少量、短期間の投与で充分な生理活性が認められる脂溶性ビタミン類の生体利用率を向上させた水性組成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、吸収性が良好で、少量、短期間の投与で充分な生理活性が認められる脂溶性ビタミン類の生体利用率を向上させた水性組成物の投与方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の好ましい生理活性を有する脂溶性ビタミン類の生体利用率を向上させた水性組成物の粒径とその投与方法について種々検討した結果、脂溶性ビタミンを特定の粒径に調製したものを小動物に投与すると、吸収性が著しく向上することの知見を得て、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、次の(1)〜(8)である。
【0006】
(1) 脂溶性ビタミン類を界面活性剤の存在下で、粒子径を110nm以下の可溶化状態にしてなる生体利用率を改善することを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物。
(2) 粒子径が90nm以下である前記(1)記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物。
(3) 粒子径が55nm以下である前記(1)記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物。
(4) 前記(1)〜(3)記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物の混合体であって、異なる2種以上の粒子径の水性組成物を混合してなり、かつ粒子径が55nm以下であるものを20重量%から90重量%含有することを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物混合体。
(5)下記の工程I、IIを順次行うか、あるいは工程II、およびIを行い水性組成物中の平均粒子径が110nm以下となるようにすることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
工程I;A成分:脂溶性ビタミン類0.0001〜40重量%を油性溶媒0〜40重量%に溶解する。
工程II;B成分:ポリグリセリン脂肪酸エステルの1種または2種以上を1〜50重量%でかつ、A成分/B成分の比が1/1〜1/300で残部が水性溶媒になるように配合する。
【0007】
(6) 前記の工程I、I Iに引き続いて、さらに下記の工程IIIを行い、粒子径110nm以下の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得ることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
工程III;前記の工程IまたはIIの後、均質機による均質化圧力49MPa(500kg/cm2)以上の高せん断力を与える。
(7) 前記の工程I、IIに引き続いて、さらに下記の工程IVを行い、粒子径110nm以下の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得ることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
工程IV;前記の工程IまたはIIの後、ホモミキサーによる攪拌羽の周速が750m/分以上の高せん断力を与える。
(8) 前記(1)または(2)に記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物もしくは、前記(3)の脂溶性ビタミン類の水性組成物混合体を、動物を対象として経口投与することを特徴とする投与方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物は、脂溶性ビタミン類を界面活性剤の存在下で、粒子径を110nm以下の可溶化状態にしてなることを特徴とする。
本発明において脂溶性ビタミン類とは、例えば、ビタミンA、E、D、Kおよびカロチン、リコピンなどのビタミンA前駆体、エルゴステロールなどのビタミンD前駆体、トコール、トコトリエノールなどのクロマン誘導体、ユビキノンおよびこれらの類縁体が挙げられる。これらの脂溶性ビタミン類は、純度等は特に限定されず、単一成分で用いてもよいし、あるいは混合物として用いてもよい。
【0009】
本発明で用いるビタミンAとしては、レチノール、デヒドロレチノール、および通常ビタミンA油として、知られている魚の肝油、もしくは、ビタミンA脂肪酸エステルならびに食用油に油性のビタミンA脂肪酸エステル(例えば、酢酸エステル、パルミチン酸エステル)を配合してある油(例えば、ビタミンA相当として、30mg以上/gが含有)が挙げられる。
ビタミンDとしては、コレカルシフェロール、カルフェロール等が挙げられる。さらに食用油脂に前記のビタミンDを配合してなる油(例えば、1mg/g以上含有)が挙げられる。
ビタミンEとしては、天然のα−、β−、γ−、δ−トコフェロール、合成のdl−α−トコフェロールが挙げられる。さらに前記のビタミンEを配合してなる油(例えば、20mg/g以上含有)が挙げられる。
ビタミンKとしては、フィロキノン、メトキノン等が挙げられる。さらに、ビタミンK油として知られる納豆油あるいは、前記のビタミンKを配合してなる油(例えば、1mg/g以上含有)が挙げられる。
前記のように脂溶性ビタミン類は、天然物由来のもの、および合成品などを用いることができる。さらに、脂溶性ビタミン類を油脂等の油性成分に溶解、希釈したものを用いてもよい。またさらに、これらの脂溶性ビタミン類は単独で用いてもよいし、あるいは混合物として用いてもよい。
【0010】
本発明において用いられるA成分の脂溶性ビタミン類の純度は、特に制限がなく、例えば0.01〜100重量%のもの、より好ましくは0.1〜100重量%のものを使用することができる。また、これらの脂溶性ビタミン類中には、通常、脂溶性ビタミン類以外の成分が混在しているが、これらの成分が混在したままの状態で使用することができる。本発明組成物中における脂溶性ビタミン類の配合量は0.0001〜40重量%、好ましくは0.001〜30重量%、さらに好ましくは、0.1〜20重量%となるように配合するのが適当である。
前記のビタミンAの市販品としては、例えば、兼松食品(株)社製、ビタミンA油を好ましく挙げられる。
脂溶性ビタミン類の配合量が、0.0001重量%未満の場合、生理作用上の効果が望めない。また脂溶性ビタミン類の配合量が40重量%を超えると脂溶性ビタミン類を安定に可溶化し、粒子径を110nm以下にすることが困難となり、生理活性物質等を有効に摂取吸収することができにくくなり結果として生体利用率が低下する。
【0011】
本発明において使用するB成分の界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられ、脂溶性ビタミン類を可溶化できるものであれば特にポリグリセリン脂肪酸エステルの種類に限定されないが、好ましくは、重合度4〜10のポリグリセリンとラウリン酸、ステアリン酸及びオレイン酸とのモノエステルの中から選ばれる少なくとも1種以上を含むことが望ましい。さらに好ましくは、デカグリセリンモノステアレート、デカグリセリンモノオレート、デカグリセリンモノラウレート、ヘキサグリセリンモノステアレート、ヘキサグリセリンモノオレート、ヘキサグリセリンモノラウレート、ペンタグリセリンモノステアレート、ペンタグリセリンモノオレート、ペンタグリセリンモノラウレートが挙げられる。
本発明には、種々の重合度のポリグリセリンと上記脂肪酸とからなるモノエステルの1種または2種以上の混合物を使用することができるが、さらに、その他に、通常、それ以外の界面活性剤として使用可能なものであれば適宜組み合わせて使用することも可能である。
その他の界面活性剤の使用量としては、原料の脂溶性ビタミン類や油性成分の全体量に対して、1〜20重量%である。
【0012】
本発明で用いる水性溶媒としては、水が挙げられ、例えば、精製水、脱イオン水、純水、蒸留水等が挙げられる。また、可溶化液の安定性の点からは前記の水が好ましく、また可溶化溶液の菌の混入対策等の点からは、前記の水とエタノールとの混合溶媒が、好ましく挙げられる。また、液のPHの調整等の観点から、緩衝液に使用する塩類を使用してもよい。
【0013】
脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法は、下記の工程I、IIを順次行い該液の平均粒子径が110nm以下となるようにすることを特徴とする製造方法である。
工程I;A成分:脂溶性ビタミン類0.0001〜40重量%を油性溶媒0〜40重量%に溶解する。
工程II;B成分:ポリグリセリン脂肪酸エステルの1種または2種以上を1〜50重量%でかつ、A成分/B成分の比が1/1〜1/300で残部が水性溶媒になるように配合する。
工程Iでは、必要に応じて、油性溶媒0〜40重量%に前記脂溶性ビタミン類を最終組成物中で0.0001〜40重量%になるように容器に秤とり加温して溶解する。
工程IIでは、B成分:ポリグリセリン脂肪酸エステルの1種または2種以上を1〜50重量%でかつ、A成分/B成分の比が1/1〜1/300で残部が水性溶媒になるように配合する。
ここで、本発明の水性組成物中における界面活性剤の配合量は、A成分の脂溶性ビタミン類/B成分の界面活性剤の重量比が、1/1〜1/300で残部が水性溶媒、好ましくは1/1〜1/200重量比が適当である。界面活性剤の配合量の比が1/1より大きい場合(界面活性剤が少ない)、脂溶性ビタミン類を安定に可溶化させることが困難となり、1/300より小さい場合(界面活性剤が多くなる)風味が悪くなり、摂取することが困難となる。
ここで前記の工程IとIIの順序は特に限定されない。工程IIを工程Iの先に行ってもよい。
【0014】
本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法としては、前記の工程I、IIに引き続いて、さらに下記の工程IIIを行い、粒子径110nm以下の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得ることを特徴とする製造方法がより好ましい。
工程III ;前記の工程IまたはIIの後、均質機による均質化圧力49MPa(500kg/cm2)以上の高せん断力を与える。
ここで工程IIIにおいては、前記の工程IまたはIIの後、均質機による均質化圧力49MPa(500kg/cm2)以上、より好ましくは、98MPa(1000kg/cm2)以上、さらに好ましくは147MPa(1500kg/cm2)以上、よりさらに好ましくは、200MPa(2039kg/cm2)の高せん断力を与えることによりさらに細かい粒径が得られる。
本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法としては、前記の工程I、IIに引き続いて、さらに下記の工程IVを行い、粒径110nm以下の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得ることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法がより好ましい。
工程IV;前記の工程IまたはIIの後、ホモミキサーによる攪拌羽の周速が750m/分以上の高せん断力を与える。ここで、工程IVにおいて前記の工程IまたはIIの後、ホモミキサーによる攪拌羽の周速が750m/分以上の高せん断力を与えるが、そのホモミキサーによる攪拌羽の周速が750m/分より小さいせん断力では、脂溶性ビタミン類の水性組成物の平均粒子径がより大きくなるので好ましくない。また、本発明の脂溶性ビタミンの水性組成物の製造方法としては、前記のように工程I、IIに引き続いてさらに前期の工程IIIとIVを組み合わせて行ってもよい。その際の順序は、より好ましくは、作業工程上、工程IVとIIIの順序で行う。
【0015】
本発明において、水性組成物中の脂溶性ビタミン類の平均粒子径は110nm以下であり、より好ましくは90nm以下、さらに好ましくは55nm以下である。
脂溶性ビタミン類の粒子径が110nmを超えると、脂溶性ビタミン類の摂取、吸収が十分でなく生理活性が充分に発現されず、本発明の目的である「短期間で少量の投与で生体利用率を向上させる」効果が得られない。
またさらに、早期には吸収が速くかつ、経過時間にしたがって、比較的長期の持続的な吸収から脂溶性ビタミン類の生理作用を発揮させる場合には、粒子径が55nm以下である脂溶性ビタミン類の水性組成物を、ある程度含有する混合体が好ましい。特に、前記脂溶性ビタミン類の水性組成物の混合体であって、異なる2種以上の粒子径の水性組成物を混合してなり、かつ粒子径が55nm以下であるものを20重量%から90重量%含有することが好ましい。このように粒径に分布を持たせると効果が持続することは、脂溶性ビタミン類の粒径の異なるものを用いることにより吸収性が粒子径に依存していることから推定される。
【0016】
本発明において得られる水性組成物中には、本発明の効果を損なわない範囲において必要に応じて、その他の成分を含有してもよい。その他の成分としては、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、リゾレシチン、モノグリセリド、有機酸モノグリセリド、ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤; ナタネ油や魚油などに代表される動植物性の食用油脂、硬化油、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)などの油溶性物質;グリセリン、プロピレングリコール、糖類、糖アルコール等の多価アルコール;ビタミンCやビタミンB類等の水溶性ビタミン;果汁の呈味料や着色料;かんきつ類等の油性・水溶性のフレーバー、等の物質を添加することが可能である。
【0017】
本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物は、前記成分を混合し、溶解、乳化分散させることにより製造される。この場合、特に混合順序は問わないが、脂溶性ビタミンの粒子径を110nm以下に調製するためには、
(1)予め調製した水相部に、脂溶性ビタミン類を乳化した溶液を均質化する方法、
(2)予め低級アルコール中に脂溶性ビタミン類とともに界面活性剤を溶解し、これを水中に分散させる方法や、
(3)この溶液をさらに均質化する方法、あるいは
(4)脂溶性ビタミン類と界面活性剤を融点以上に加温して溶解させ、これに融点以上に加温した湯を徐々に添加し、さらに均質化を行なう方法、
などの方法が特に好適である。いずれの方法も、予め調製した溶液の均質化に際して界面活性剤をさらに加えても良い。
【0018】
前記の均質化する方法としては、粒径を小さくできれば特に限定されないが、例えば、高圧ホモジナイザー(商品名;マイクロフルイダイザー(みづほ工業(株)製、商品名;アルティマイザー((株)スギノマシン製))で均質化圧力49MPa以上、より好ましくは98MPa以上、さらに好ましくは147MPa以上、よりさらに好ましくは200MPa以上の高せん断力を与える方法、また例えば、ホモミキサー(商品名;TKホモミキサー(特殊機化工業(株)製)、商品名;クレアミックス(エム・テクニック(株)製))で攪拌羽の周速が750m/分以上の高せん断力を与える方法等が挙げられる。より細かい粒径の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得るためには、例えば、高圧ホモジナイザー等を用いる均質化工程を2回以上行うことがより好ましい。さらに場合によっては、膜等により粒径の大きなものを分離除去することがより好ましい。より好ましくは、高圧ホモジナイザー、ホモミキサー、さらには、ホモミキサーと高圧ホモジナイザーとの組み合わせによる処理などが挙げられる。
【0019】
本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物は、食品として使用する対象としては、特に限定されないが、その生理活性を発揮するために、人、家畜、小動物等に与えることができる。前記の小動物としては、例えば、試験動物等に使用されるねずみやウサギ、とり等を対象として挙げることができる。
【0020】
前記の水性組成物の投与の量や方法は、対象物や目的とする投与によって必ずしも限定されないが、例えば、人の場合、ビタミンAとして、およそ0.54mg/日、ビタミンDとしておよそ2.5×10-3mg/日、ビタミンEとしておよそ8mg/日、ビタミンKとしておよそ5〜65×10-3mg/日が挙げられる。
このようにして、110nm以下の細かい粒径の脂溶性ビタミン類の水性組成物は、初期の吸収性がよく、例えば、ビタミンA、D、E、Kおよびそれらの前駆体、誘導体、ユビキノンおよびそれらの類縁体などに知られている効果の向上を目的とする場合には、早期にその効果を発揮する。
また、さらに、粒径が55nm以下の細かい粒径の脂溶性ビタミン類の水性組成物を多く含有させた2種以上の混合物は、粒径の広い範囲の分布をもたせることにより、より短時間の初期の吸収性がよく、さらにその後には、経過時間にしたがって粒径の大きいものが吸収され、早期に、また持続的にその効果を発揮する。
【0021】
【発明の効果】
本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物は、界面活性剤により微粒子に分散しているので、粒子径のより大きなものに比較して、吸収性がよく、少量で、その脂溶性ビタミン類の生体利用率の向上性を発揮する。
また本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法は、容易に平均粒径の小さなものにできる優れた製造方法である。
また、さらに、本発明の脂溶性ビタミン類の水性組成物を投与する方法は、前記のように、吸収性がよく、少量で、その脂溶性ビタミン類の生体利用率の向上性を発揮する投与方法である。
【0022】
【実施例】
次に具体例により本発明をさらに詳細に説明する。次に用いた測定方法、評価方法を示す。
1.<平均粒子径の測定方法>
試料の平均粒子径は、分散粒子をサブミクロン粒度分布測定装置〔型式:N4SD、コールター(株)製〕により測定した。
2.<生理活性の効果に関する評価方法1>
具体的な試験条件は次のとおりである。
試験はddy系の5週令の雄マウス(日本SLC製)を用い、1群6匹で、後記実施例、比較例で調製した脂溶性ビタミン類の水性組成物を各個体0.2ml(ビタミンEとして0.9mg)を、胃ゾンデを用いて投与した。
この間、食餌は市販の餌(オリエンタル酵母社製 Type MF)を自由摂取させた。
投与開始前と1〜8時間後に採血し、その血液中のビタミン類の量を調べた。
3.<生理活性の効果に関する評価方法2>
具体的な試験条件は次のとおりである。
試験はwistarの6週令の雄ラット(日本医科学動物資材研究所(株)販売)を用い、1群6匹で、前記実施例、比較例で調製した脂溶性ビタミン類の水性組成物を各個体にビタミンEとして60mg/2mlとなるように水で希釈または溶解し、胃ゾンデを用いて投与した。
この際、効果のコントロールとして、生理食塩水を与える群についても試験した。この間、食餌はビタミンEを含まない配合飼料を自由摂取させた。
投与開始前と1〜8時間後に採血し、その血液中のビタミン類の量を調べた。
【0023】
実施例1
デカグリセリンモノオレート(太陽化学(株)社製)600g、デカグリセリンモノラウレート(太陽化学(株)社製)150g、水3475g、アラビアガム(仙波糖化(株)社製)750gを加温して完全に溶解し、水相部とした。油相部としてdl−α−トコフェロール(エーザイ(株)社製)25gを先の水相部へ徐々に混合・攪拌し、ついで高圧ホモジナイザーで98MPa(1000kg/cm2)の圧力にて均質化処理を行ない、均一な水性組成物を得た。
この水性組成物の粒子径を前記の測定方法に従い測定したところ、粒子径は83.4nmであった。
【0024】
実施例2
実施例1と同様、界面活性剤としてデカグリセリンモノオレート(太陽化学(株)社製)600g、デカグリセリンモノラウレート(太陽化学(株)社製)150g、水3475g、アラビアガム(仙波糖化(株)社製)750gを加温して完全に溶解し、水相部とした。油相部としてdl−α−トコフェロール(エーザイ(株)社製)25gを先の水相部へ徐々に混合・攪拌し、さらにこの溶液を高圧ホモジナイザーで147MPa(1500kg/cm2)の圧力で均質化する工程を2回行い、粒子径48.9nmの均一な水性組成物を得た。
【0025】
比較例1
実施例1と同様、界面活性剤としてデカグリセリンモノオレート(太陽化学(株)社製)600g、デカグリセリンモノラウレート(太陽化学(株)社製)150g、水3475g、アラビアガム(仙波糖化(株)社製)750gを加温して完全に溶解し、水相部とした。油相部としてdl−α−トコフェロール(エーザイ(株)社製)25gを先の水相部へ徐々に混合・攪拌し、さらにこの溶液を低圧ホモジナイザーで34MPa(350kg/cm2)の圧力で均質化する工程を2回行い、粒子径128nmの均一な水性組成物を得た。
【0026】
実施例1−2、2−2、比較例1−2(実施例1、2および比較例1の試料を用いた投与試験)
実施例1、2、比較例1に示すビタミンEの水性組成物の試料をマウスに投与し、前記の<生理活性の効果に関する評価方法1>に従い、投与後の評価を行った。組成と結果を表1、2および図1に示す。図1では、水性組成物の粒径が83.4nmおよび48.9nmのものは、粒径124nmのものに比べて吸収(血液中の濃度)がより良いことがわかる。
【0027】
【表1】
Figure 2004175664
【0028】
【表2】
Figure 2004175664
【0029】
実施例3
デカグリセリンモノオレート(太陽化学(株)社製)500g、ペンタグリセリンモノオレート(太陽化学(株)社製)250g、水1425g、還元澱粉糖化物(東和化成工業(株)社製)2500gを加温して完全に溶解し、水相部とした。油相部としてd−α−トコフェロール(理研ビタミン(株)社製)325gを先の水相部へ徐々に混合・攪拌し、次いでホモミキサーを用いて羽の周速が1500m/分の条件で15分間処理を行い、さらに高圧ホモジナイザーで200MPa(2039kg/cm2)の圧力にて均質化処理を行ない、均一な水性組成物を得た。
この水性組成物の粒子径を前記の測定方法に従い測定したところ、粒子径は41.4nmであった。
【0030】
比較例2
デキストリン(松谷化学工業(株)社製)800g、アラビアガム(三栄薬品貿易(株)社製)200g、糖質((株)林原商事社製)600gを水2000gに溶解し、水相部とした。油相部としてd−α−トコフェロール(理研ビタミン(株)社製)400gを先の水相部へ徐々に混合・攪拌し、低圧ホモジナイザーで20MPa(200kg/cm2)の圧力で均質化後、噴霧乾燥し完全に水を除去し、粒子径472nmの水溶性粉末組成物を得た。
【0031】
実施例3−2、比較例2−2(実施例3、比較例2の試料を用いた投与試験)
実施例3、比較例2に示すビタミンEの水性組成物の試料を用いてラットに投与し、前記の<生理活性の効果に関する評価方法2>に従い、投与後の評価を行った。組成と結果を表3、4および図2に示す。
【0032】
【表3】
Figure 2004175664
【0033】
【表4】
Figure 2004175664
【0034】
以上の結果から、この検討では、脂溶性ビタミンの水性組成物の粒径により、その吸収量とピークが時間的に異なることがわかる。
粒径が83.4nmのものは摂取後に124nmのものに比較して投与後、速やかに血中濃度が高まり、また粒径55nm以下のものではその状態が長時間持続する。
55nm以下の粒径のものは、摂取後1〜4時間で、血中濃度のピークが発現する。
また、それらの粒径の異なるものを混合すると、初期の効果、生体利用率の向上性が発揮できることが推定できる。
【0035】
実施例4
デカグリセリンモノオレエート(太陽化学(株)社製)140g、ペンタグリセリンモノオレエート(太陽化学(株)社製)90g、水160g、還元澱粉糖化物490gを加熱して完全に溶解し、水相部とした。油相部として抽出トコフェロール(ビタミンE5−87:ADM社製)120gを先の水相部に撹拌しながら徐々に添加・混合し、ついでホモミキサーを用いて羽の周速が1500m/分の条件で15分間処理を行い、さらに高圧ホモジナイザーで200MPa(2039kg/cm2)の圧力にて均質化処理を行い、均一な水性組成物を得た。
この水性組成物の粒子径を前記の測定法に従い測定したところ、粒子径は48.3nmであった。
【0036】
比較例3
デキストリン(松谷化学工業(株)社製)400g、アラビアガム(三栄薬品貿易(株)社製)100g、糖質((株)林原商事社製)300gを水2000gの溶解し、水相部とした。油相部として抽出トコフェロール(ビタミンE5−87:ADM社製)200gを先の水相へ徐々に混合・撹拌し、低圧ホモジナイザーで20MPa(200kg/cm2)の圧力で均質化後、噴霧乾燥し完全に水を除去し、粒子径480nmの水溶性粉末組成物を得た。
【0037】
実施例4−1、比較例3−1(実施例4、比較例3の試料を用いた投与試験)
実施例4、比較例3に示すビタミンEの各水性組成物の試料をビタミンEが600mgとなるように水100mlに溶解し、ヒト(男性、n=3)に投与し、投与前および2,4,6,8,10,24時間後に採血し血中のビタミンE含量を定量した。組成と結果を表5、6および図3〜5に示す。
【0038】
【表5】
Figure 2004175664
【0039】
【表6】
Figure 2004175664
【0040】
以上の結果から、ビタミンEの水性組成物の粒径により、その吸収量が異なることがわかる。実施例4、比較例3とも投与後4時間程度までは血中濃度に大きな差がなく上昇し、比較例3ではそこから僅かしか上昇が見られないのに対して、実施例4ではその後も大幅な上昇を示した。開始時のビタミンE血中濃度を基準とした血中濃度面積(AUC)は実施例4が比較例3の1.6倍であり、生体利用性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1、2、比較例1のビタミンE製剤投与によるマウス血中のビタミンE濃度の経時的な変化を示す図である。
【図2】図2は、実施例3、比較例1のビタミンE製剤投与によるラット血中のビタミンE濃度の経時的な変化を示す図である。
【図3】図3は、実施例4、比較例3のビタミンE製剤投与によるヒト1の血中のビタミンE濃度の経時的な変化を示す図である。
【図4】図4は、実施例4、比較例3のビタミンE製剤投与によるヒト2の血中のビタミンE濃度の経時的な変化を示す図である。
【図5】図5は、実施例4、比較例3のビタミンE製剤投与によるヒト3の血中のビタミンE濃度の経時的な変化を示す図である。

Claims (8)

  1. 脂溶性ビタミン類を界面活性剤の存在下で、粒子径を110nm以下の可溶化状態にしてなる生体利用率を改善したことを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物。
  2. 粒子径が90nm以下である請求項1記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物。
  3. 粒子径が55nm以下である請求項1記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物。
  4. 請求項1〜3記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物の混合体であって、異なる2種以上の粒子径の水性組成物を混合してなり、かつ粒子径が55nm以下であるものを20重量%から90重量%含有することを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物混合体。
  5. 下記の工程I、IIを順次行うかあるいは工程IIおよび工程Iを行い水性組成物中の平均粒子径が110nm以下となるようにすることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
    工程I;A成分:脂溶性ビタミン類0.0001〜40重量%を油性溶媒0〜40重量%に溶解する。
    工程II;B成分:ポリグリセリン脂肪酸エステルの1種または2種以上を1〜50重量%でかつ、A成分/B成分の比が1/1〜1/300で残部が水性溶媒になるように配合する。
  6. 前記の工程I、IIに引き続いて、さらに下記の工程IIIを行い、粒子径110nm以下の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得ることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
    工程III;前記の工程IまたはIIの後、均質機による均質化圧力49MPa(500kg/cm2)以上の高せん断力を与える。
  7. 前記の工程I、IIに引き続いて、さらに下記の工程IVを行い、粒子径110nm以下の脂溶性ビタミン類の水性組成物を得ることを特徴とする脂溶性ビタミン類の水性組成物の製造方法。
    工程IV;前記の工程IまたはIIの後、ホモミキサーによる攪拌羽の周速が750m/分以上の高せん断力を与える。
  8. 請求項1〜3に記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物もしくは、請求項4記載の脂溶性ビタミン類の水性組成物混合体を、動物を対象として経口投与することを特徴とする投与方法。
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