JP2004175486A - 衣服並べ替え方法及び衣服並べ替え装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大幅に生産性の向上が図れると共に、装置の小型化及び設置面積の有効利用が図れる。
【解決手段】投入シュート2より供給されて受注番号がバーコードリーダ3で読み取られたハンガー1は、順次振り分けユニット20によって振り分けられ、投入スクリュー搬送ユニット4A〜4C及び取り出し・投入ユニット10A〜10CによってサークルコンベアA〜Cの係止部の順列番号順に順次供給される。全てのハンガー1がサークルコンベアに供給されると、各サークルコンベア内で順列番号の予め設定された設定順に取り出し・投入ユニットによって取り出され、排出スクリュー搬送ユニット7A〜7Cよりバッファユニット50A〜50Cに供給される。バッファユニットからは、バーコードリーダ3によって読み取られた受注番号の予め設定された設定順にハンガー1を合流ユニット70に供給し、合流ユニットより排出シュート9に排出されて並び替えられる。
【選択図】 図1
【解決手段】投入シュート2より供給されて受注番号がバーコードリーダ3で読み取られたハンガー1は、順次振り分けユニット20によって振り分けられ、投入スクリュー搬送ユニット4A〜4C及び取り出し・投入ユニット10A〜10CによってサークルコンベアA〜Cの係止部の順列番号順に順次供給される。全てのハンガー1がサークルコンベアに供給されると、各サークルコンベア内で順列番号の予め設定された設定順に取り出し・投入ユニットによって取り出され、排出スクリュー搬送ユニット7A〜7Cよりバッファユニット50A〜50Cに供給される。バッファユニットからは、バーコードリーダ3によって読み取られた受注番号の予め設定された設定順にハンガー1を合流ユニット70に供給し、合流ユニットより排出シュート9に排出されて並び替えられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーニング工場やクリーニングの取次ぎ店等において、衣服を整理する場合に用いる衣服並べ替え方法及び衣服並べ替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばクリーニング工場では、加工が終了した大量の衣服を取次ぎ店毎に仕分けした後、受注番号順に整理を行っている。このため、取次ぎ店や受注番号等の情報をバーコード化したタグを衣服に付け、この衣服をハンガーに掛けて処理している。従来、受注番号順に並び替える衣服並べ替え装置として、例えば特許文献1及び2に示すものが知られている。
【0003】
特許文献1:特開平10−59531号公報
特許文献2:特開平10−129835号公報
【0004】
特許文献1は、順列を設定した多数の係止部を有するチェーンコンベアよりなる整列部と、衣服が掛けられたハンガーが1個ずつ順次供給され、この供給されたハンガーを前記整列部の係止部に係止させるハンガー移載機構よりなる操作部とを設け、該操作部から供給されるハンガーに掛けられた衣服に付された受注番号の情報をバーコードリーダで読み取り、この読み取った情報に基づいて、当該ハンガーを前記整列部における該当する順列位置の係止部に係止させるべく、整列部のチェーンコンベアを回転させて操作部の供給位置に移動させる制御部で制御させている。
【0005】
特許文献2は、投入機構によって投入された衣服が掛けられたハンガーを一定間隔毎に吊るす搬送コンベアと、並び替え後のハンガーを吊るす受け取りレールと、前記搬送コンベアに沿って移動自在に設けられて該搬送コンベアから受け取りレールにハンガーを移載させるハンガー移載機構と、前記搬送コンベアから受注番号順にハンガーを受け取るように移動し、受け取ったハンガーを前記受け取りレールに順次移載するように前記ハンガー移載機構の動作を制御する制御部とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1は、チェーンコンベアよりなる整列部の多数の係止部に順列(順番に番号)が設定されており、ハンガー移載機構よりなる操作部から供給される衣服に付けられた受注番号に該当する整列部の順列位置の係止部が操作部の供給位置に対応するように移動させられ後に、ハンガーは係止部に吊るされる。特許文献2は、並び替え後のハンガーを吊るす受け取りレールに順列が設定されており、ハンガー移載機構から供給される衣服に付けられた受注番号に該当する受け取りレールの順列までハンガー移載機構が移動してハンガーを受け渡す。
【0007】
特許文献1は、ハンガーに対応する整理部の係止部を受け取り位置に移動させる動作及びハンガー移載機構がハンガーを受け取って前記係止部にハンガーを吊るす動作が終了した後でなければ次のハンガーの並び替え動作が行えない。特許文献2も同様に、ハンガー移載機構が受け取ったハンガーを並び替え後のハンガーに吊るす受け取りレールにハンガーを供給した後でなければ次のハンガーの並び替え動作が行えない。このため、処理する衣服が多い場合には、多大の時間を要する。
【0008】
また特許文献1及び2は、多量の衣服を処理できる装置にする場合、次のような問題があった。
【0009】
特許文献1は、チェーンコンベアよりなる整列部が例えば衣服を300着処理できるようにするには、300個の係止部を有することになり、チェーンコンベアが大型化すると共に、このチェーンコンベアを駆動するための大きな駆動源を必要とする。また例えば順列が第2番の係止部に該係止部の順列に対応する受注番号第2番のハンガーを吊るした後、例えば受注番号第152番のハンガーを整列部の対応する順列が第152番の係止部に吊るすには、チェーンコンベアをその前の位置から150番目の係止部がハンガー移載機構の供給位置に移動、即ちチェーンコンベアを半周移動させる必要があり、多大の移動時間を必要とし生産性が低下する。
【0010】
特許文献2は、ハンガー移載機構が直線状に配設された搬送コンベアに沿って移動可能に設けられているので、例えば300着の衣服を処理できるようにするには、搬送コンベアが非常に長くなり、設置できなくなると共に、搬送コンベア及びハンガー移載機構が大型化し、またハンガー移載機構を駆動するための大きな駆動源を必要とする。またハンガー移載機構の移動距離が長くなって多大の移動時間を必要とし生産性が低下する。
【0011】
本発明の課題は、大幅に生産性の向上が図れると共に、装置の小型化及び設置面積の有効利用が図れる衣服並べ替え方法及び衣服並べ替え装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の請求項1は、並び替えられる衣服が掛けられたハンガーに付された受注番号を読み取り、この読み取って供給されたハンガーを複数個のサークルコンベアに順次振り分けし、この振り分けられたハンガーをそれぞれ前記サークルコンベアの係止部に付された順列番号順に該係止部に供給し、全てのハンガーがサークルコンベアに供給された後に、各サークルコンベア内で前記読み取られた順列番号の予め設定された設定順に各サークルコンベアに対応して設けられたバッファユニットに供給し、複数個のバッファユニットより前記読み取った受注番号の予め設定された設定順にハンガーを排出して並び替えることを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するための本発明の請求項2は、衣服が掛けられたハンガーを吊るす多数の係止部を有し、各係止部に順列番号が付された複数個のサークルコンベアと、並び替えられるハンガーを下記の振り分けユニットに供給する前にハンガーに付された受注番号を読み取る読み取り手段と、この読み取り手段で読み取られて供給されたハンガーを前記複数個のサークルコンベアに供給するために順次振り分ける振り分けユニットと、この振り分けユニットで振り分けらたハンガーを対応する各サークルコンベアの側方まで搬送する複数個の投入搬送ユニットと、この投入搬送ユニットよりハンガーを受け取って対応するサークルコンベアに受渡し、またサークルコンベアよりハンガーを受け取って下記の排出搬送ユニットに受け渡す複数個の取り出し・投入ユニットと、この取り出し・投入ユニットにより供給されたハンガーを下記のバッファユニットに供給する複数個の排出搬送ユニットと、この排出搬送ユニットより搬送されたハンガーをストックする複数個のバッファユニットと、この複数個のバッファユニットより並び替え順に受け取る合流ユニットと、前記取り出し・投入ユニットによってハンガーをサークルコンベアに供給する時は、該サークルコンベアの係止部の順列番号順に順次ハンガーを係止部に供給するようにサークルコンベアを制御し、前記取り出し・投入ユニットによってハンガーをサークルコンベアより受け取る時は、該サークルコンベア内の受注番号が予め設定された設定順に順次ハンガーを取り出すように各サークルコンベアを制御し、複数個の前記バッファユニットより前記合流ユニットにハンガーを供給する時は、前記読み取り手段で読み取った受注番号の予め設定された設定順に各バッファユニットより合流ユニットにハンガーを供給するようにバッファユニット及び合流ユニットを制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1乃至図5により説明する。図1に示すように、本実施の形態は、3個のサークルコンベアA、B、Cを有する場合を示す。サークルコンベアA、B、Cは、例えば従来の技術の項で挙げた特許文献1(特開平10−59531号公報)の図6に示すように、衣服が掛けられたハンガー1を吊るす多数の係止部を有し、各係止部には順列の番号が付されている。しかし、本実施の形態のサークルコンベアA、B、Cは、後記するように特許文献1と作用及び効果が全く異なっている。
【0015】
衣服が掛けられたハンガー1には、取次店、受注番号等がバーコード化されたタグが取付けられている。並び替えられるハンガー1は、投入シュート2に1個ずつ供給される。投入シュート2に供給されたハンガー1のタグのバーコードは、バーコードリーダ3によって読み取られて記憶される。投入シュート2の終端部には、ハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cに振り分ける振り分けユニット20が配設されている。また投入スクリュー搬送ユニット4Cの入口部には、ハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Cとキャンセルシュート5に振り分ける後記する再読振り分けユニット40が配設されている。投入スクリュー搬送ユニット4A、4Bは、振り分けユニット20からサークルコンベアA、Bの側方に伸びて配設されている。投入スクリュー搬送ユニット4Cは、再読振り分けユニット40からサークルコンベアCの側方に伸びて配設されている。
【0016】
投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6の近傍には、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8が位置している。排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cはハンガー1を複数個ストックさせる後記するバッファユニット50A、50B、50Cに接続され、バッファユニット50A、50B、50Cは後記する合流ユニット70に接続されている。合流ユニット70からは、1個ずつハンガー1が排出シュート9に排出される。また投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6からハンガー1を受け取ってサークルコンベアA、B、Cに供給及びサークルコンベアA、B、Cからハンガー1を受け取って排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8に供給する取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cが設けられている。
【0017】
次に振り分けユニット20、再読振り分けユニット40、バッファユニット50A、50B、50C、合流ユニット70、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4C、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7C及び取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cの構造及び各手段の作用について説明し、最後に全体の作用について説明する。
【0018】
まず、振り分けユニット20の構造を図2により説明する。投入シュート2の後端部の上方には、装置の固定部に固定された支持枠21が配設されており、支持枠21には軸受22を介して支軸23が回転自在に支承されている。支軸23には揺動枠24が固定されており、揺動枠24にはシュート保持レバー25が固定されている。シュート保持レバー25には、振り分けシュート26の上端部が投入シュート2の下面下方に位置するように固定されている。揺動枠24には一体的に固定された2個の切り替え用シリンダ27、28の一方の切り替え用シリンダ27の作動ロッド27aに連結された連結レバー29が回転自在に支承されている。他方の切り替え用シリンダ28の作動ロッド28aに連結された連結レバー30は、支持板31に回転自在に支承されており、支持板31は支持枠21に固定されている。
【0019】
そこで、振り分けユニット20の作用について説明する。図2(a)は切り替え用シリンダ27の作動ロッド27aが突出し、振り分けシュート26が26Bの状態にあり、投入スクリュー搬送ユニット4Bにハンガー1が振り分けられる状態を示す。即ち、図2(a)は、投入シュート2より供給されたハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Bに供給する場合を示す。図2(a)の状態より切り替え用シリンダ27の作動ロッド27aが引っ込むと、振り分けシュート26は2点鎖線で示す26Aの状態となり、投入シュート2より供給されたハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Aに供給する状態となる。また図2(a)の状態より切り替え用シリンダ28の作動ロッド28aが突出すると、振り分けシュート26は2点鎖線で示す26Cの状態となり、投入シュート2より供給されたハンガー1を再読振り分けユニット40に供給する状態となる。
【0020】
この振り分けシュート26の切り替えは、26A、26B、26C、26A、26B、26C・・・の順に切り替えられるようになっている。またハンガー1に付けられたタグのバーコードが読めない時は、振り分けシュート26は26Cの状態となり、再読振り分けユニット40に供給する状態となる。
【0021】
次に、再読振り分けユニット40の構造を図3により説明する。図2に示すように、振り分けシュート26が26Cの状態にある時の該振り分けシュート26Cの下端部の上方には、装置の固定部に固定された支持枠41が配設されており、支持枠41には軸受42を介して支軸43が回転自在に支承されている。支軸43には揺動枠44が固定されており、揺動枠44にはシュート保持レバー45が固定されている。シュート保持レバー45には、振り分けシュート46の上端部が前記振り分けシュート26Cの下面下方に位置するように固定されている。揺動枠44には、切り替え用シリンダ47の作動ロッド47aに連結された連結レバー48が回転自在に支承されている。切り替え用シリンダ47は、支持部材49に回転自在に支承されており、支持部材49は支持枠41に固定されている。
【0022】
そこで、再読振り分けユニット40の作用について説明する。図3(a)は切り替え用シリンダ47の作動ロッド47aが引っ込み、前記振り分けユニット20より供給されたハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Cに供給する状態を示す。この状態より切り替え用シリンダ47の作動ロッド47aが突出すると、振り分けシュート46は2点鎖線で示す状態となり、振り分けシュート26Cより供給されたハンガー1をキャンセルシュート5に供給する状態となる。
【0023】
続いて、バッファユニット50A、50B、50Cの構造を図4により説明する。排出シュート51の下面には、ハンガー1に干渉しないように下方に折り曲げられて上方に伸び、更に排出シュート51に対向するように折り曲げられた支持板52が固定されており、支持板52には3個のストッパ用シリンダ53が固定されている。ストッパ用シリンダ53の作動ロッドには支持板54が固定されており、支持板54には排出シュート51の両側に位置するように2個のストッパ55が固定されている。ストッパ用シリンダ53には支持板56が固定されており、支持板56には、ストッパ55より上流側に支持板57が固定されている。支持板57には支軸58が固定されており、支軸58にはハンガー検出レバー59が回転自在に支承されている。排出シュート51には、ハンガー検出レバー59の下端が排出シュート51内に位置するように溝51aが形成されている。ハンガー検出レバー59の下端が排出シュート51の溝51aに位置している実線で示す状態にあるハンガー検出レバー59を検出するように、支持板57にはセンサ60が固定されている。
【0024】
そこで、バッファユニット50A、50B、50Cの作用について説明する。排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cよりバッファユニット50A、50B、50Cの排出シュート51に1個ずつハンガー1が送られてくる。まず、最初のハンガー1が送られてくる前は、出口側のストッパ用シリンダ53の作動ロッドが突出してストッパ55が2点鎖線で示すように突出した状態にあり、中間及び入口側のストッパ用シリンダ53の作動ロッドは突出していなく、ストッパ55は実線で示すように上昇した状態にある。従って、最初のハンガー1が排出シュート51に送られてくると、3個のハンガー検出レバー59が回動し、入口側及び中間のストッパ55の下方を通過して出口側のストッパ55に止められる。この3個のハンガー検出レバー59が回動すると、該ハンガー検出レバー59はセンサ60より離れ、ハンガー1の通過を検出する。
【0025】
このように、出口側のストッパ55にハンガー1が保持されると、中間のストッパ用シリンダ53の作動ロッドが突出し、中間のストッパ55が2点鎖線のように突出する。そして、次に送られてきたハンガー1は中間のストッパ55に保持される。中間のストッパ55にハンガー1が保持されると、入口側のストッパ55が2点鎖線のように突出し、次に排出シュート51に送られてくるハンガー1は入口側のストッパ55に保持される。
【0026】
本実施の形態は、3個のストッパ55を設けているので、3個のハンガー1を常時ストックさせることができる。なお、ストッパ55の数は限定されるものではない。そこで後記する合流ユニット70よりハンガー1の要求があると、出口側のストッパ用シリンダ53の作動ロッドが引っ込んでストッパ55が上昇し、ストッパ55に保持されていたハンガー1は合流ユニット70に供給される。出口側のストッパ55よりハンガー1が排出されると、出口側のストッパ55は突出し、中間のストッパ55が上昇して中間のストッパ55に保持されていたハンガー1は出口側のストッパ55に保持される。この中間のストッパ55よりハンガー1が排出されると、中間のストッパ55は突出し、入口側のストッパ55が上昇して該ストッパ55に保持されていたハンガー1は中間のストッパ55に保持される。この入口側のストッパ55よりハンガー1が排出されると、該ストッパ55は突出し、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cより排出シュート51にハンガー1が送られ、入口側のストッパ55に保持される。
【0027】
次に、合流ユニット70の構造を図5により説明する。この構造は、前記振り分けユニット20(図2参照)と殆ど同じ構造となっている。即ち、合流ユニット70は、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cより送られてきたハンガー1を1個ずつ排出シュート9に供給するので、振り分けユニット20と向きが逆になっている。搬送ユニット7Bの後端部の上方には、装置の固定部に固定された支持枠71が配設されており、支持枠71には軸受72を介して支軸73が回転自在に支承されている。支軸73には揺動枠74が固定されており、揺動枠74にはシュート保持レバー75が固定されている。シュート保持レバー75には、合流シュート76の上端部が搬送ユニット7Bの下面下方に位置するように固定されている。揺動枠74には一体的に固定された2個の切り替え用シリンダ77、78の一方の切り替え用シリンダ77の作動ロッド77aに連結された連結レバー79が回転自在に支承されている。他方の切り替え用シリンダ78の作動ロッド78aに連結された連結レバー80は、支持板81に回転自在に支承されており、支持板81は支持枠71に固定されている。
【0028】
そこで、合流ユニット70の作用について説明する。図5(a)は切り替え用シリンダ77の作動ロッド77aが突出し、合流シュート76が56Bの状態にあり、バッファユニット50Bにあるハンガー1を受け入れる状態を示す。図5(a)の状態より切り替え用シリンダ77の作動ロッド77aが引っ込むと、合流シュート76は2点鎖線で示す56Aの状態となり、バッファユニット50Aより供給されたハンガー1を受け入れる状態となる。図5(a)の状態より切り替え用シリンダ78の作動ロッド78aが突出すると、合流シュート76は2点鎖線で示す56Cの状態となり、バッファユニット50Cより供給されたハンガー1を受け入れる状態となる。
【0029】
次に、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4C及び排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの構造及び作用について説明する。この構造は周知である。例えば長い棒材に若干の隙間を持ってワイヤが螺旋状に巻かれており、ワイヤの一端にはモータの出力軸が固定されている。そこで、モータが駆動すると、ワイヤが回転し、棒材に掛けられたハンガー1は、ワイヤの回転によって搬送される。
【0030】
次に、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cの構造及び作用について説明する。この構造は周知であり、ハンガー1をチャックして搬送する。即ち、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは、サークルコンベアA、B、Cにハンガー1を供給する場合には、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6に送られてきたハンガー1をチャックして搬送し、サークルコンベアA、B、Cの係止部に該ハンガー1を吊るす。またサークルコンベアA、B、Cに吊るされているハンガー1をチャックして搬送し、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8に該ハンガー1を受け渡す。
【0031】
最後に、制御装置について説明する。制御装置は、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cによってハンガー1をサークルコンベアA、B、Cに供給する時は、該サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列番号順に順次ハンガー1を係止部に供給するようにサークルコンベアA、B、Cを制御する。また取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cによってハンガー1をサークルコンベアA、B、Cより受け取る時は、該サークルコンベアA、B、C内の受注番号が予め設定された設定順、例えば昇順(若い順)に順次ハンガー1を取り出すように各サークルコンベアA、B、Cを制御する。更に複数個のバッファユニット50A、50B、50Cより合流ユニット70にハンガー1を供給する時は、バーコードリーダ3で読み取った受注番号の予め設定された設定順、例えば昇順に各バッファユニット50A、50B、50Cより合流ユニット70にハンガー1を供給するようにバッファユニット50A、50B、50C及び合流ユニット70を制御する。
【0032】
次に、全体の作用について説明する。サークルコンベアA、B、Cは、例えばそれぞれ100個のハンガー1を吊るすことができるようになっており、ハンガー1を吊るす係止部には001、002・・・100の順列番号が付されている。説明を簡単にするため、衣服が掛けられた14個のハンガー1を受注番号順に並び替える場合について説明する。今、投入シュート2には、ランダムに、例えば受注番号06、03、08、09、13、14、05、04、01、02、07、10、12、11順にハンガー1が供給されたとする。また受注番号04はバーコードリーダ3によってバーコードの読み取りができなかったとする。
【0033】
投入シュート2に前記したようにハンガー1が1個ずつ供給されると、ハンガー1に取付けられたタグのバーコードがバーコードリーダ3によって読み込まれる。受注番号04の前の受注番号06、03、08、09、13、14、05はバーコードリーダ3によって読み取ることができるので、振り分けユニット20(図2参照)の項で説明したように、振り分けシュート26は、ハンガー1が供給される毎に26A、26B、26C、26A、26B、26C・・・の順に切り替わり、ハンガー1は投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cに供給される。即ち、投入スクリュー搬送ユニット4Aには、受注番号06、09、05のハンガー1が供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Bには、受注番号03、13のハンガー1が供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Cには、受注番号08、14のハンガー1が供給される。
【0034】
受注番号04のハンガー1が投入シュート2に供給されると、この受注番号04はバーコードリーダ3によって読み取ることができないので、再読振り分けユニット40(図3参照)の項で説明したように、振り分けシュート46は2点鎖線で示すように切り替わり、受注番号04のハンガー1はキャンセルシュート5に供給される。
【0035】
前記したように、投入スクリュー搬送ユニット4Aには3個のハンガー1が供給され、投入スクリュー搬送ユニット4B、投入スクリュー搬送ユニット4Cには2個のハンガー1が供給されているので、続いて残りの受注番号01、02、07、10、12、11のハンガー1が投入シュート2に1個ずつ供給されると、今度は投入スクリュー搬送ユニット4B、4C、4A、4B、4C・・・の順にハンガー1が供給されるように振り分けシュート26は切り替えられる。即ち、投入スクリュー搬送ユニット4Bには受注番号01、10のハンガー1が順に供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Cには受注番号02、12のハンガー1が順に供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Aには受注番号07、11のハンガー1が順に供給される。従って、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cには、それぞれ表1に示す受注番号のハンガー1が供給されたことになる。
【0036】
【表1】
【0037】
バーコードリーダ3で読み取れなくてキャンセルシュート5にある受注番号04のハンガー1は、手動で読み込ませて、任意のタイミングで投入シュート2に供給してもよいが、ここでは読み取ることができるハンガー1が投入シュート2に供給された後に供給するものとする。表1に示すように、投入スクリュー搬送ユニット4Aには5個のハンガー1が供給され、投入スクリュー搬送ユニット4Bには4個のハンガー1が供給されているので、受注番号04のハンガー1は投入スクリュー搬送ユニット4Bに供給される。
【0038】
前記したように、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cにそれぞれハンガー1が1個ずつ供給されると、その毎に投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cはそれぞれ一定ピッチ回転し、ハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6の方向に搬送する。終端部6にハンガー1が搬送されてくる毎に、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは、それぞれ対応するハンガー1を受け取ってサークルコンベアA、B、Cに搬送し、サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列001、002・・・の順番に吊るす。
【0039】
即ち、サークルコンベアA、B、Cはハンガー1が吊るされる毎に次の係止部が受け取り部に位置するように回転させられる。従って、表2に示すように、サークルコンベアAの係止部の順列001、002、003、004、005には、受注番号06、09、05、07、11のハンガー1が吊るされる。サークルコンベアBの係止部の順列001、002、003、004、005には、受注番号03、13、01、10、04のハンガー1が吊るされる。サークルコンベアCの係止部の順列001、002、003、004には、受注番号08、14、02、12のハンガー1が吊るされる。この表2に示すデータは、図示しない記憶装置に記憶される。
【0040】
【表2】
【0041】
全てのハンガー1がサークルコンベアA、B、Cに供給されると、各取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは、それぞれ受注番号の若い順にサークルコンベアA、B、Cより受け取って搬送し、排出スクリュー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8に供給するように、サークルコンベアA、B、C及び取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは制御される。即ち、サークルコンベアAからは、受注番号05、06、07、09、11の順にハンガー1が取り出される。サークルコンベアBからは、受注番号01、03、04、10、13の順にハンガー1が取り出される。サークルコンベアCからは、受注番号02、08、12、14の順にハンガー1が取り出される。
【0042】
排出スクリュー搬送ユニット7A、7B、7Cに供給されたハンガー1は、バッファユニット50A、50B、50C(図4参照)に該バッファユニット50A、50B、50Cの項で説明したようにストックされる。そして、合流ユニット70(図5参照)よりハンガー1の要求があると、合流ユニット70の項で説明したように、合流シュート76はバッファユニット50A、50B、50Cにストックされているハンガー1の受注番号の若い受注番号順に受け入れるように切り替えられる。
【0043】
即ち、バッファユニット50Bの受注番号01、バッファユニット50Cの受注番号02、バッファユニット50Bの受注番号03、04、バッファユニット50Aの受注番号05、06、07、バッファユニット50Cの受注番号08、バッファユニット50Aの受注番号09、バッファユニット50Bの受注番号10、バッファユニット50Aの受注番号11、バッファユニット50Cの受注番号12、バッファユニット50Bの受注番号13、バッファユニット50Cの受注番号14を順に受け取るように、合流シュート76は切り替えられる。これにより、合流シュート76より排出シュート9には受注番号順にハンガー1が排出されて並び替えが行われる。
【0044】
このように、投入シュート2に供給されたハンガー1は、振り分けユニット20によってサークルコンベアA、B、Cに順次振り分けられて該サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列に順番に供給される。全てのハンガー1がサークルコンベアA、B、Cに供給されると、各サークルコンベアA、B、Cに保持されているハンガー1は、それぞれ該サークルコンベアA、B、C内で受注番号の若い順にハンガー1がバッファユニット50A、50B、50Cに供給され、バッファユニット50A、50B、50Cからは該全てのバッファユニット50A、50B、50Cの内で受注番号の若い順にハンガー1を合流ユニット70によって排出シュート9に供給する。
【0045】
即ち、振り分けユニット20によって振り分けられたハンガー1は、サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列に順番に供給されるので、サークルコンベアA、B、Cの回転量が少なく、またサークルコンベアA、B、Cはそれぞれ単独に駆動されるので、短時間にサークルコンベアA、B、Cにハンガー1は供給される。またサークルコンベアA、B、Cからのバッファユニット50A、50B、50Cへの供給は、各サークルコンベアA、B、Cが単独に作動してバッファユニット50A、50B、50CにそのサークルコンベアA、B、C内で若い受注番号順に順次供給し、バッファユニット50A、50B、50Cよりその内の若い受注番号順に順次合流ユニット70によって排出シュート9に供給されるので、この並び替えは効率よく迅速に行われる。またハンガー1は3個のサークルコンベアA、B、Cに振り分けられるので、サークルコンベアA、B、Cの駆動源が小さくてよいと共に、装置の小型化及ぶ設置面積の有効利用が図れる。
【0046】
なお、振り分けユニット20は、本実施の形態のように揺動して振り分ける機構に限定されるものではなく、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cに振り分けて供給できる機構であればよい。また上記実施の形態は、3個のサークルコンベアA、B、Cを設けた場合について説明したが、2個のサークルコンベアA、Bであっても同様の効果が得られる。2個のサークルコンベアA、Bの場合には、前記再読振り分けユニット40は必要なく、読み取りできないハンガー1の場合には、振り分けユニット20の振り分けシュート26を26Cに切り替えた時にキャンセルシュート5に振り分けるようにすればよい。
【0047】
また、上記実施の形態は、予め設定された設定順として、受注番号の昇順に並び替える場合について説明したが、逆に降順に並び替えるようにてもよい。また、複数の取扱店の衣服をランダムに投入シュート2に供給し、これらをサークルコンベアA、B、Cに振り分け、その後、第1の取扱店の衣服を昇順又は降順に並び替え、続いて順次第2、第3・・・の取扱店の衣服を昇順又は降順に並び替えるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、並び替えられる衣服が掛けられたハンガーに付された受注番号を読み取り、この読み取って供給されたハンガーを複数個のサークルコンベアに順次振り分けし、この振り分けられたハンガーをそれぞれ前記サークルコンベアの係止部に付された順列番号順に該係止部に供給し、全てのハンガーがサークルコンベアに供給された後に、各サークルコンベア内で前記読み取られた順列番号の予め設定された設定順に各サークルコンベアに対応して設けられたバッファユニットに供給し、複数個のバッファユニットより前記読み取った受注番号の予め設定された設定順にハンガーを排出して並び替えるので、大幅に生産性の向上が図れると共に、装置の小型化及び設置面積の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣服並べ替え装置の一実施の形態を示す概略構成の平面図である。
【図2】振り分けユニットの一実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)の右側面図である。
【図3】再読振り分けユニットの一実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は正面図である。
【図4】バッファユニットの一実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図5】合流シュートの一実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)の左側面図である。
【符号の説明】
A、B、C サークルコンベア
1 ハンガー
2 投入シュート
3 バーコードリーダ
4A、4B、4C 投入スクリュー搬送ユニット
5 キャンセルシュート
7A、7B、7C 排出スクリュー搬送ユニット
10A、10B、10C 取り出し・投入ユニット
9 排出シュート
20 振り分けユニット
26 振り分けシュート
40 再読振り分けユニット
46 振り分けシュート
50A、50B、50C バッファユニット
70 合流ユニット
76 合流シュート
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーニング工場やクリーニングの取次ぎ店等において、衣服を整理する場合に用いる衣服並べ替え方法及び衣服並べ替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばクリーニング工場では、加工が終了した大量の衣服を取次ぎ店毎に仕分けした後、受注番号順に整理を行っている。このため、取次ぎ店や受注番号等の情報をバーコード化したタグを衣服に付け、この衣服をハンガーに掛けて処理している。従来、受注番号順に並び替える衣服並べ替え装置として、例えば特許文献1及び2に示すものが知られている。
【0003】
特許文献1:特開平10−59531号公報
特許文献2:特開平10−129835号公報
【0004】
特許文献1は、順列を設定した多数の係止部を有するチェーンコンベアよりなる整列部と、衣服が掛けられたハンガーが1個ずつ順次供給され、この供給されたハンガーを前記整列部の係止部に係止させるハンガー移載機構よりなる操作部とを設け、該操作部から供給されるハンガーに掛けられた衣服に付された受注番号の情報をバーコードリーダで読み取り、この読み取った情報に基づいて、当該ハンガーを前記整列部における該当する順列位置の係止部に係止させるべく、整列部のチェーンコンベアを回転させて操作部の供給位置に移動させる制御部で制御させている。
【0005】
特許文献2は、投入機構によって投入された衣服が掛けられたハンガーを一定間隔毎に吊るす搬送コンベアと、並び替え後のハンガーを吊るす受け取りレールと、前記搬送コンベアに沿って移動自在に設けられて該搬送コンベアから受け取りレールにハンガーを移載させるハンガー移載機構と、前記搬送コンベアから受注番号順にハンガーを受け取るように移動し、受け取ったハンガーを前記受け取りレールに順次移載するように前記ハンガー移載機構の動作を制御する制御部とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1は、チェーンコンベアよりなる整列部の多数の係止部に順列(順番に番号)が設定されており、ハンガー移載機構よりなる操作部から供給される衣服に付けられた受注番号に該当する整列部の順列位置の係止部が操作部の供給位置に対応するように移動させられ後に、ハンガーは係止部に吊るされる。特許文献2は、並び替え後のハンガーを吊るす受け取りレールに順列が設定されており、ハンガー移載機構から供給される衣服に付けられた受注番号に該当する受け取りレールの順列までハンガー移載機構が移動してハンガーを受け渡す。
【0007】
特許文献1は、ハンガーに対応する整理部の係止部を受け取り位置に移動させる動作及びハンガー移載機構がハンガーを受け取って前記係止部にハンガーを吊るす動作が終了した後でなければ次のハンガーの並び替え動作が行えない。特許文献2も同様に、ハンガー移載機構が受け取ったハンガーを並び替え後のハンガーに吊るす受け取りレールにハンガーを供給した後でなければ次のハンガーの並び替え動作が行えない。このため、処理する衣服が多い場合には、多大の時間を要する。
【0008】
また特許文献1及び2は、多量の衣服を処理できる装置にする場合、次のような問題があった。
【0009】
特許文献1は、チェーンコンベアよりなる整列部が例えば衣服を300着処理できるようにするには、300個の係止部を有することになり、チェーンコンベアが大型化すると共に、このチェーンコンベアを駆動するための大きな駆動源を必要とする。また例えば順列が第2番の係止部に該係止部の順列に対応する受注番号第2番のハンガーを吊るした後、例えば受注番号第152番のハンガーを整列部の対応する順列が第152番の係止部に吊るすには、チェーンコンベアをその前の位置から150番目の係止部がハンガー移載機構の供給位置に移動、即ちチェーンコンベアを半周移動させる必要があり、多大の移動時間を必要とし生産性が低下する。
【0010】
特許文献2は、ハンガー移載機構が直線状に配設された搬送コンベアに沿って移動可能に設けられているので、例えば300着の衣服を処理できるようにするには、搬送コンベアが非常に長くなり、設置できなくなると共に、搬送コンベア及びハンガー移載機構が大型化し、またハンガー移載機構を駆動するための大きな駆動源を必要とする。またハンガー移載機構の移動距離が長くなって多大の移動時間を必要とし生産性が低下する。
【0011】
本発明の課題は、大幅に生産性の向上が図れると共に、装置の小型化及び設置面積の有効利用が図れる衣服並べ替え方法及び衣服並べ替え装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の請求項1は、並び替えられる衣服が掛けられたハンガーに付された受注番号を読み取り、この読み取って供給されたハンガーを複数個のサークルコンベアに順次振り分けし、この振り分けられたハンガーをそれぞれ前記サークルコンベアの係止部に付された順列番号順に該係止部に供給し、全てのハンガーがサークルコンベアに供給された後に、各サークルコンベア内で前記読み取られた順列番号の予め設定された設定順に各サークルコンベアに対応して設けられたバッファユニットに供給し、複数個のバッファユニットより前記読み取った受注番号の予め設定された設定順にハンガーを排出して並び替えることを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するための本発明の請求項2は、衣服が掛けられたハンガーを吊るす多数の係止部を有し、各係止部に順列番号が付された複数個のサークルコンベアと、並び替えられるハンガーを下記の振り分けユニットに供給する前にハンガーに付された受注番号を読み取る読み取り手段と、この読み取り手段で読み取られて供給されたハンガーを前記複数個のサークルコンベアに供給するために順次振り分ける振り分けユニットと、この振り分けユニットで振り分けらたハンガーを対応する各サークルコンベアの側方まで搬送する複数個の投入搬送ユニットと、この投入搬送ユニットよりハンガーを受け取って対応するサークルコンベアに受渡し、またサークルコンベアよりハンガーを受け取って下記の排出搬送ユニットに受け渡す複数個の取り出し・投入ユニットと、この取り出し・投入ユニットにより供給されたハンガーを下記のバッファユニットに供給する複数個の排出搬送ユニットと、この排出搬送ユニットより搬送されたハンガーをストックする複数個のバッファユニットと、この複数個のバッファユニットより並び替え順に受け取る合流ユニットと、前記取り出し・投入ユニットによってハンガーをサークルコンベアに供給する時は、該サークルコンベアの係止部の順列番号順に順次ハンガーを係止部に供給するようにサークルコンベアを制御し、前記取り出し・投入ユニットによってハンガーをサークルコンベアより受け取る時は、該サークルコンベア内の受注番号が予め設定された設定順に順次ハンガーを取り出すように各サークルコンベアを制御し、複数個の前記バッファユニットより前記合流ユニットにハンガーを供給する時は、前記読み取り手段で読み取った受注番号の予め設定された設定順に各バッファユニットより合流ユニットにハンガーを供給するようにバッファユニット及び合流ユニットを制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1乃至図5により説明する。図1に示すように、本実施の形態は、3個のサークルコンベアA、B、Cを有する場合を示す。サークルコンベアA、B、Cは、例えば従来の技術の項で挙げた特許文献1(特開平10−59531号公報)の図6に示すように、衣服が掛けられたハンガー1を吊るす多数の係止部を有し、各係止部には順列の番号が付されている。しかし、本実施の形態のサークルコンベアA、B、Cは、後記するように特許文献1と作用及び効果が全く異なっている。
【0015】
衣服が掛けられたハンガー1には、取次店、受注番号等がバーコード化されたタグが取付けられている。並び替えられるハンガー1は、投入シュート2に1個ずつ供給される。投入シュート2に供給されたハンガー1のタグのバーコードは、バーコードリーダ3によって読み取られて記憶される。投入シュート2の終端部には、ハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cに振り分ける振り分けユニット20が配設されている。また投入スクリュー搬送ユニット4Cの入口部には、ハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Cとキャンセルシュート5に振り分ける後記する再読振り分けユニット40が配設されている。投入スクリュー搬送ユニット4A、4Bは、振り分けユニット20からサークルコンベアA、Bの側方に伸びて配設されている。投入スクリュー搬送ユニット4Cは、再読振り分けユニット40からサークルコンベアCの側方に伸びて配設されている。
【0016】
投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6の近傍には、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8が位置している。排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cはハンガー1を複数個ストックさせる後記するバッファユニット50A、50B、50Cに接続され、バッファユニット50A、50B、50Cは後記する合流ユニット70に接続されている。合流ユニット70からは、1個ずつハンガー1が排出シュート9に排出される。また投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6からハンガー1を受け取ってサークルコンベアA、B、Cに供給及びサークルコンベアA、B、Cからハンガー1を受け取って排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8に供給する取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cが設けられている。
【0017】
次に振り分けユニット20、再読振り分けユニット40、バッファユニット50A、50B、50C、合流ユニット70、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4C、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7C及び取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cの構造及び各手段の作用について説明し、最後に全体の作用について説明する。
【0018】
まず、振り分けユニット20の構造を図2により説明する。投入シュート2の後端部の上方には、装置の固定部に固定された支持枠21が配設されており、支持枠21には軸受22を介して支軸23が回転自在に支承されている。支軸23には揺動枠24が固定されており、揺動枠24にはシュート保持レバー25が固定されている。シュート保持レバー25には、振り分けシュート26の上端部が投入シュート2の下面下方に位置するように固定されている。揺動枠24には一体的に固定された2個の切り替え用シリンダ27、28の一方の切り替え用シリンダ27の作動ロッド27aに連結された連結レバー29が回転自在に支承されている。他方の切り替え用シリンダ28の作動ロッド28aに連結された連結レバー30は、支持板31に回転自在に支承されており、支持板31は支持枠21に固定されている。
【0019】
そこで、振り分けユニット20の作用について説明する。図2(a)は切り替え用シリンダ27の作動ロッド27aが突出し、振り分けシュート26が26Bの状態にあり、投入スクリュー搬送ユニット4Bにハンガー1が振り分けられる状態を示す。即ち、図2(a)は、投入シュート2より供給されたハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Bに供給する場合を示す。図2(a)の状態より切り替え用シリンダ27の作動ロッド27aが引っ込むと、振り分けシュート26は2点鎖線で示す26Aの状態となり、投入シュート2より供給されたハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Aに供給する状態となる。また図2(a)の状態より切り替え用シリンダ28の作動ロッド28aが突出すると、振り分けシュート26は2点鎖線で示す26Cの状態となり、投入シュート2より供給されたハンガー1を再読振り分けユニット40に供給する状態となる。
【0020】
この振り分けシュート26の切り替えは、26A、26B、26C、26A、26B、26C・・・の順に切り替えられるようになっている。またハンガー1に付けられたタグのバーコードが読めない時は、振り分けシュート26は26Cの状態となり、再読振り分けユニット40に供給する状態となる。
【0021】
次に、再読振り分けユニット40の構造を図3により説明する。図2に示すように、振り分けシュート26が26Cの状態にある時の該振り分けシュート26Cの下端部の上方には、装置の固定部に固定された支持枠41が配設されており、支持枠41には軸受42を介して支軸43が回転自在に支承されている。支軸43には揺動枠44が固定されており、揺動枠44にはシュート保持レバー45が固定されている。シュート保持レバー45には、振り分けシュート46の上端部が前記振り分けシュート26Cの下面下方に位置するように固定されている。揺動枠44には、切り替え用シリンダ47の作動ロッド47aに連結された連結レバー48が回転自在に支承されている。切り替え用シリンダ47は、支持部材49に回転自在に支承されており、支持部材49は支持枠41に固定されている。
【0022】
そこで、再読振り分けユニット40の作用について説明する。図3(a)は切り替え用シリンダ47の作動ロッド47aが引っ込み、前記振り分けユニット20より供給されたハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4Cに供給する状態を示す。この状態より切り替え用シリンダ47の作動ロッド47aが突出すると、振り分けシュート46は2点鎖線で示す状態となり、振り分けシュート26Cより供給されたハンガー1をキャンセルシュート5に供給する状態となる。
【0023】
続いて、バッファユニット50A、50B、50Cの構造を図4により説明する。排出シュート51の下面には、ハンガー1に干渉しないように下方に折り曲げられて上方に伸び、更に排出シュート51に対向するように折り曲げられた支持板52が固定されており、支持板52には3個のストッパ用シリンダ53が固定されている。ストッパ用シリンダ53の作動ロッドには支持板54が固定されており、支持板54には排出シュート51の両側に位置するように2個のストッパ55が固定されている。ストッパ用シリンダ53には支持板56が固定されており、支持板56には、ストッパ55より上流側に支持板57が固定されている。支持板57には支軸58が固定されており、支軸58にはハンガー検出レバー59が回転自在に支承されている。排出シュート51には、ハンガー検出レバー59の下端が排出シュート51内に位置するように溝51aが形成されている。ハンガー検出レバー59の下端が排出シュート51の溝51aに位置している実線で示す状態にあるハンガー検出レバー59を検出するように、支持板57にはセンサ60が固定されている。
【0024】
そこで、バッファユニット50A、50B、50Cの作用について説明する。排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cよりバッファユニット50A、50B、50Cの排出シュート51に1個ずつハンガー1が送られてくる。まず、最初のハンガー1が送られてくる前は、出口側のストッパ用シリンダ53の作動ロッドが突出してストッパ55が2点鎖線で示すように突出した状態にあり、中間及び入口側のストッパ用シリンダ53の作動ロッドは突出していなく、ストッパ55は実線で示すように上昇した状態にある。従って、最初のハンガー1が排出シュート51に送られてくると、3個のハンガー検出レバー59が回動し、入口側及び中間のストッパ55の下方を通過して出口側のストッパ55に止められる。この3個のハンガー検出レバー59が回動すると、該ハンガー検出レバー59はセンサ60より離れ、ハンガー1の通過を検出する。
【0025】
このように、出口側のストッパ55にハンガー1が保持されると、中間のストッパ用シリンダ53の作動ロッドが突出し、中間のストッパ55が2点鎖線のように突出する。そして、次に送られてきたハンガー1は中間のストッパ55に保持される。中間のストッパ55にハンガー1が保持されると、入口側のストッパ55が2点鎖線のように突出し、次に排出シュート51に送られてくるハンガー1は入口側のストッパ55に保持される。
【0026】
本実施の形態は、3個のストッパ55を設けているので、3個のハンガー1を常時ストックさせることができる。なお、ストッパ55の数は限定されるものではない。そこで後記する合流ユニット70よりハンガー1の要求があると、出口側のストッパ用シリンダ53の作動ロッドが引っ込んでストッパ55が上昇し、ストッパ55に保持されていたハンガー1は合流ユニット70に供給される。出口側のストッパ55よりハンガー1が排出されると、出口側のストッパ55は突出し、中間のストッパ55が上昇して中間のストッパ55に保持されていたハンガー1は出口側のストッパ55に保持される。この中間のストッパ55よりハンガー1が排出されると、中間のストッパ55は突出し、入口側のストッパ55が上昇して該ストッパ55に保持されていたハンガー1は中間のストッパ55に保持される。この入口側のストッパ55よりハンガー1が排出されると、該ストッパ55は突出し、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cより排出シュート51にハンガー1が送られ、入口側のストッパ55に保持される。
【0027】
次に、合流ユニット70の構造を図5により説明する。この構造は、前記振り分けユニット20(図2参照)と殆ど同じ構造となっている。即ち、合流ユニット70は、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cより送られてきたハンガー1を1個ずつ排出シュート9に供給するので、振り分けユニット20と向きが逆になっている。搬送ユニット7Bの後端部の上方には、装置の固定部に固定された支持枠71が配設されており、支持枠71には軸受72を介して支軸73が回転自在に支承されている。支軸73には揺動枠74が固定されており、揺動枠74にはシュート保持レバー75が固定されている。シュート保持レバー75には、合流シュート76の上端部が搬送ユニット7Bの下面下方に位置するように固定されている。揺動枠74には一体的に固定された2個の切り替え用シリンダ77、78の一方の切り替え用シリンダ77の作動ロッド77aに連結された連結レバー79が回転自在に支承されている。他方の切り替え用シリンダ78の作動ロッド78aに連結された連結レバー80は、支持板81に回転自在に支承されており、支持板81は支持枠71に固定されている。
【0028】
そこで、合流ユニット70の作用について説明する。図5(a)は切り替え用シリンダ77の作動ロッド77aが突出し、合流シュート76が56Bの状態にあり、バッファユニット50Bにあるハンガー1を受け入れる状態を示す。図5(a)の状態より切り替え用シリンダ77の作動ロッド77aが引っ込むと、合流シュート76は2点鎖線で示す56Aの状態となり、バッファユニット50Aより供給されたハンガー1を受け入れる状態となる。図5(a)の状態より切り替え用シリンダ78の作動ロッド78aが突出すると、合流シュート76は2点鎖線で示す56Cの状態となり、バッファユニット50Cより供給されたハンガー1を受け入れる状態となる。
【0029】
次に、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4C及び排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの構造及び作用について説明する。この構造は周知である。例えば長い棒材に若干の隙間を持ってワイヤが螺旋状に巻かれており、ワイヤの一端にはモータの出力軸が固定されている。そこで、モータが駆動すると、ワイヤが回転し、棒材に掛けられたハンガー1は、ワイヤの回転によって搬送される。
【0030】
次に、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cの構造及び作用について説明する。この構造は周知であり、ハンガー1をチャックして搬送する。即ち、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは、サークルコンベアA、B、Cにハンガー1を供給する場合には、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6に送られてきたハンガー1をチャックして搬送し、サークルコンベアA、B、Cの係止部に該ハンガー1を吊るす。またサークルコンベアA、B、Cに吊るされているハンガー1をチャックして搬送し、排出スクリュウー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8に該ハンガー1を受け渡す。
【0031】
最後に、制御装置について説明する。制御装置は、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cによってハンガー1をサークルコンベアA、B、Cに供給する時は、該サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列番号順に順次ハンガー1を係止部に供給するようにサークルコンベアA、B、Cを制御する。また取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cによってハンガー1をサークルコンベアA、B、Cより受け取る時は、該サークルコンベアA、B、C内の受注番号が予め設定された設定順、例えば昇順(若い順)に順次ハンガー1を取り出すように各サークルコンベアA、B、Cを制御する。更に複数個のバッファユニット50A、50B、50Cより合流ユニット70にハンガー1を供給する時は、バーコードリーダ3で読み取った受注番号の予め設定された設定順、例えば昇順に各バッファユニット50A、50B、50Cより合流ユニット70にハンガー1を供給するようにバッファユニット50A、50B、50C及び合流ユニット70を制御する。
【0032】
次に、全体の作用について説明する。サークルコンベアA、B、Cは、例えばそれぞれ100個のハンガー1を吊るすことができるようになっており、ハンガー1を吊るす係止部には001、002・・・100の順列番号が付されている。説明を簡単にするため、衣服が掛けられた14個のハンガー1を受注番号順に並び替える場合について説明する。今、投入シュート2には、ランダムに、例えば受注番号06、03、08、09、13、14、05、04、01、02、07、10、12、11順にハンガー1が供給されたとする。また受注番号04はバーコードリーダ3によってバーコードの読み取りができなかったとする。
【0033】
投入シュート2に前記したようにハンガー1が1個ずつ供給されると、ハンガー1に取付けられたタグのバーコードがバーコードリーダ3によって読み込まれる。受注番号04の前の受注番号06、03、08、09、13、14、05はバーコードリーダ3によって読み取ることができるので、振り分けユニット20(図2参照)の項で説明したように、振り分けシュート26は、ハンガー1が供給される毎に26A、26B、26C、26A、26B、26C・・・の順に切り替わり、ハンガー1は投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cに供給される。即ち、投入スクリュー搬送ユニット4Aには、受注番号06、09、05のハンガー1が供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Bには、受注番号03、13のハンガー1が供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Cには、受注番号08、14のハンガー1が供給される。
【0034】
受注番号04のハンガー1が投入シュート2に供給されると、この受注番号04はバーコードリーダ3によって読み取ることができないので、再読振り分けユニット40(図3参照)の項で説明したように、振り分けシュート46は2点鎖線で示すように切り替わり、受注番号04のハンガー1はキャンセルシュート5に供給される。
【0035】
前記したように、投入スクリュー搬送ユニット4Aには3個のハンガー1が供給され、投入スクリュー搬送ユニット4B、投入スクリュー搬送ユニット4Cには2個のハンガー1が供給されているので、続いて残りの受注番号01、02、07、10、12、11のハンガー1が投入シュート2に1個ずつ供給されると、今度は投入スクリュー搬送ユニット4B、4C、4A、4B、4C・・・の順にハンガー1が供給されるように振り分けシュート26は切り替えられる。即ち、投入スクリュー搬送ユニット4Bには受注番号01、10のハンガー1が順に供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Cには受注番号02、12のハンガー1が順に供給される。投入スクリュー搬送ユニット4Aには受注番号07、11のハンガー1が順に供給される。従って、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cには、それぞれ表1に示す受注番号のハンガー1が供給されたことになる。
【0036】
【表1】
【0037】
バーコードリーダ3で読み取れなくてキャンセルシュート5にある受注番号04のハンガー1は、手動で読み込ませて、任意のタイミングで投入シュート2に供給してもよいが、ここでは読み取ることができるハンガー1が投入シュート2に供給された後に供給するものとする。表1に示すように、投入スクリュー搬送ユニット4Aには5個のハンガー1が供給され、投入スクリュー搬送ユニット4Bには4個のハンガー1が供給されているので、受注番号04のハンガー1は投入スクリュー搬送ユニット4Bに供給される。
【0038】
前記したように、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cにそれぞれハンガー1が1個ずつ供給されると、その毎に投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cはそれぞれ一定ピッチ回転し、ハンガー1を投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cの終端部6の方向に搬送する。終端部6にハンガー1が搬送されてくる毎に、取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは、それぞれ対応するハンガー1を受け取ってサークルコンベアA、B、Cに搬送し、サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列001、002・・・の順番に吊るす。
【0039】
即ち、サークルコンベアA、B、Cはハンガー1が吊るされる毎に次の係止部が受け取り部に位置するように回転させられる。従って、表2に示すように、サークルコンベアAの係止部の順列001、002、003、004、005には、受注番号06、09、05、07、11のハンガー1が吊るされる。サークルコンベアBの係止部の順列001、002、003、004、005には、受注番号03、13、01、10、04のハンガー1が吊るされる。サークルコンベアCの係止部の順列001、002、003、004には、受注番号08、14、02、12のハンガー1が吊るされる。この表2に示すデータは、図示しない記憶装置に記憶される。
【0040】
【表2】
【0041】
全てのハンガー1がサークルコンベアA、B、Cに供給されると、各取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは、それぞれ受注番号の若い順にサークルコンベアA、B、Cより受け取って搬送し、排出スクリュー搬送ユニット7A、7B、7Cの始端部8に供給するように、サークルコンベアA、B、C及び取り出し・投入ユニット10A、10B、10Cは制御される。即ち、サークルコンベアAからは、受注番号05、06、07、09、11の順にハンガー1が取り出される。サークルコンベアBからは、受注番号01、03、04、10、13の順にハンガー1が取り出される。サークルコンベアCからは、受注番号02、08、12、14の順にハンガー1が取り出される。
【0042】
排出スクリュー搬送ユニット7A、7B、7Cに供給されたハンガー1は、バッファユニット50A、50B、50C(図4参照)に該バッファユニット50A、50B、50Cの項で説明したようにストックされる。そして、合流ユニット70(図5参照)よりハンガー1の要求があると、合流ユニット70の項で説明したように、合流シュート76はバッファユニット50A、50B、50Cにストックされているハンガー1の受注番号の若い受注番号順に受け入れるように切り替えられる。
【0043】
即ち、バッファユニット50Bの受注番号01、バッファユニット50Cの受注番号02、バッファユニット50Bの受注番号03、04、バッファユニット50Aの受注番号05、06、07、バッファユニット50Cの受注番号08、バッファユニット50Aの受注番号09、バッファユニット50Bの受注番号10、バッファユニット50Aの受注番号11、バッファユニット50Cの受注番号12、バッファユニット50Bの受注番号13、バッファユニット50Cの受注番号14を順に受け取るように、合流シュート76は切り替えられる。これにより、合流シュート76より排出シュート9には受注番号順にハンガー1が排出されて並び替えが行われる。
【0044】
このように、投入シュート2に供給されたハンガー1は、振り分けユニット20によってサークルコンベアA、B、Cに順次振り分けられて該サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列に順番に供給される。全てのハンガー1がサークルコンベアA、B、Cに供給されると、各サークルコンベアA、B、Cに保持されているハンガー1は、それぞれ該サークルコンベアA、B、C内で受注番号の若い順にハンガー1がバッファユニット50A、50B、50Cに供給され、バッファユニット50A、50B、50Cからは該全てのバッファユニット50A、50B、50Cの内で受注番号の若い順にハンガー1を合流ユニット70によって排出シュート9に供給する。
【0045】
即ち、振り分けユニット20によって振り分けられたハンガー1は、サークルコンベアA、B、Cの係止部の順列に順番に供給されるので、サークルコンベアA、B、Cの回転量が少なく、またサークルコンベアA、B、Cはそれぞれ単独に駆動されるので、短時間にサークルコンベアA、B、Cにハンガー1は供給される。またサークルコンベアA、B、Cからのバッファユニット50A、50B、50Cへの供給は、各サークルコンベアA、B、Cが単独に作動してバッファユニット50A、50B、50CにそのサークルコンベアA、B、C内で若い受注番号順に順次供給し、バッファユニット50A、50B、50Cよりその内の若い受注番号順に順次合流ユニット70によって排出シュート9に供給されるので、この並び替えは効率よく迅速に行われる。またハンガー1は3個のサークルコンベアA、B、Cに振り分けられるので、サークルコンベアA、B、Cの駆動源が小さくてよいと共に、装置の小型化及ぶ設置面積の有効利用が図れる。
【0046】
なお、振り分けユニット20は、本実施の形態のように揺動して振り分ける機構に限定されるものではなく、投入スクリュー搬送ユニット4A、4B、4Cに振り分けて供給できる機構であればよい。また上記実施の形態は、3個のサークルコンベアA、B、Cを設けた場合について説明したが、2個のサークルコンベアA、Bであっても同様の効果が得られる。2個のサークルコンベアA、Bの場合には、前記再読振り分けユニット40は必要なく、読み取りできないハンガー1の場合には、振り分けユニット20の振り分けシュート26を26Cに切り替えた時にキャンセルシュート5に振り分けるようにすればよい。
【0047】
また、上記実施の形態は、予め設定された設定順として、受注番号の昇順に並び替える場合について説明したが、逆に降順に並び替えるようにてもよい。また、複数の取扱店の衣服をランダムに投入シュート2に供給し、これらをサークルコンベアA、B、Cに振り分け、その後、第1の取扱店の衣服を昇順又は降順に並び替え、続いて順次第2、第3・・・の取扱店の衣服を昇順又は降順に並び替えるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、並び替えられる衣服が掛けられたハンガーに付された受注番号を読み取り、この読み取って供給されたハンガーを複数個のサークルコンベアに順次振り分けし、この振り分けられたハンガーをそれぞれ前記サークルコンベアの係止部に付された順列番号順に該係止部に供給し、全てのハンガーがサークルコンベアに供給された後に、各サークルコンベア内で前記読み取られた順列番号の予め設定された設定順に各サークルコンベアに対応して設けられたバッファユニットに供給し、複数個のバッファユニットより前記読み取った受注番号の予め設定された設定順にハンガーを排出して並び替えるので、大幅に生産性の向上が図れると共に、装置の小型化及び設置面積の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣服並べ替え装置の一実施の形態を示す概略構成の平面図である。
【図2】振り分けユニットの一実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)の右側面図である。
【図3】再読振り分けユニットの一実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は正面図である。
【図4】バッファユニットの一実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図5】合流シュートの一実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)の左側面図である。
【符号の説明】
A、B、C サークルコンベア
1 ハンガー
2 投入シュート
3 バーコードリーダ
4A、4B、4C 投入スクリュー搬送ユニット
5 キャンセルシュート
7A、7B、7C 排出スクリュー搬送ユニット
10A、10B、10C 取り出し・投入ユニット
9 排出シュート
20 振り分けユニット
26 振り分けシュート
40 再読振り分けユニット
46 振り分けシュート
50A、50B、50C バッファユニット
70 合流ユニット
76 合流シュート
Claims (2)
- 並び替えられる衣服が掛けられたハンガーに付された受注番号を読み取り、この読み取って供給されたハンガーを複数個のサークルコンベアに順次振り分けし、この振り分けられたハンガーをそれぞれ前記サークルコンベアの係止部に付された順列番号順に該係止部に供給し、全てのハンガーがサークルコンベアに供給された後に、各サークルコンベア内で前記読み取られた順列番号の予め設定された設定順に各サークルコンベアに対応して設けられたバッファユニットに供給し、複数個のバッファユニットより前記読み取った受注番号の予め設定された設定順にハンガーを排出して並び替えることを特徴とする衣服並べ替え方法。
- 衣服が掛けられたハンガーを吊るす多数の係止部を有し、各係止部に順列番号が付された複数個のサークルコンベアと、並び替えられるハンガーを下記の振り分けユニットに供給する前にハンガーに付された受注番号を読み取る読み取り手段と、この読み取り手段で読み取られて供給されたハンガーを前記複数個のサークルコンベアに供給するために順次振り分ける振り分けユニットと、この振り分けユニットで振り分けらたハンガーを対応する各サークルコンベアの側方まで搬送する複数個の投入搬送ユニットと、この投入搬送ユニットよりハンガーを受け取って対応するサークルコンベアに受渡し、またサークルコンベアよりハンガーを受け取って下記の排出搬送ユニットに受け渡す複数個の取り出し・投入ユニットと、この取り出し・投入ユニットにより供給されたハンガーを下記のバッファユニットに供給する複数個の排出搬送ユニットと、この排出搬送ユニットより搬送されたハンガーをストックする複数個のバッファユニットと、この複数個のバッファユニットより並び替え順に受け取る合流ユニットと、前記取り出し・投入ユニットによってハンガーをサークルコンベアに供給する時は、該サークルコンベアの係止部の順列番号順に順次ハンガーを係止部に供給するようにサークルコンベアを制御し、前記取り出し・投入ユニットによってハンガーをサークルコンベアより受け取る時は、該サークルコンベア内の受注番号が予め設定された設定順に順次ハンガーを取り出すように各サークルコンベアを制御し、複数個の前記バッファユニットより前記合流ユニットにハンガーを供給する時は、前記読み取り手段で読み取った受注番号の予め設定された設定順に各バッファユニットより合流ユニットにハンガーを供給するようにバッファユニット及び合流ユニットを制御する制御装置を備えたことを特徴とする衣服並べ替え装置。
Priority Applications (1)
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JP2002341756A JP2004175486A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 衣服並べ替え方法及び衣服並べ替え装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114130575A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-04 | 常州机电职业技术学院 | 一种应用于涂装生产线的多功能挂架 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002341756A patent/JP2004175486A/ja active Pending
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