JP2004175019A

JP2004175019A - Material for paper liquid container and paper liquid container

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Publication number: JP2004175019A
Application number: JP2002345911A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kondo; 博史近藤
Original assignee: Nippon Paper Pak Co Ltd
Current assignee: Nippon Paper Pak Co Ltd
Priority date: 2002-11-28
Filing date: 2002-11-28
Publication date: 2004-06-24

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a material for a paper liquid container that effectively prevents the deterioration of the content by minimizing light penetration from the outside without employing an aluminum foil, does not pose a problem in disposing the waste after use, shows an appearance with a clear and excellent printed design, gives consumers no strange feeling, when they open the container, does not cause the mingling of fine fragments of the shading colored resin layer into the paper fiber for recycling and allows the use of hygienically favorable food dyes for the shading coloring material. <P>SOLUTION: The material for the paper liquid container 1 has a structure in which the outermost surface is made of a thermoplastic resin layer 3, the innermost surface is made of a thermoplastic resin layer 7, in between is a paper base layer 8, the paper base layer 8 is a lamination of two or more cardboard layers 4 and 6 via a shading colored paste layer 5 of which the main solvent is water. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム箔を使用せずに外部光を極力遮断して内容物の変質を有効に防止する紙製液体容器材料及び紙製液体容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、紙を容器材料主体とする容器が多く使用されるようになってきているが、紙は光線の透過を阻止できないため、酒、茶、ジュース、発酵乳等の飲料物やその他の液体を収容する容器として使用したとき、保存期間が長引くにつれて中身の味や香りといった官能上の品質が劣化するといった問題がある。この問題を解決するために、従来の紙製液体容器はアルミニウム箔を積層した紙製液体容器材料が使用されていた。
【０００３】
しかし、アルミニウム箔を積層した紙製液体容器材料を使用した紙製液体容器を廃棄する場合、焼却するとアルミニウムを含む残査が生じ、廃棄物としての処理が問題となり、また焼却せずにアルミニウム箔だけを分離して紙と樹脂を回収することも簡単に行い得ない。更には飲料物を充填し、成形した容器を金属探知器で検査できない。
【０００４】
そこで、アルミニウム箔に代わる遮光性材料として、カーボンブラック等の光遮断性を有する着色顔料を合成樹脂に練り込んだ遮光性着色樹脂や、遮光性顔料を含む遮光性インキを用い、容器材料に遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を配置することが試みられてきた（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開平６−１３５４３９号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を配置した容器材料からなる紙製液体容器は、遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層によって容器内への光線の透過は阻止できるものの、前記遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を板紙層よりも外側に配置した場合は、印刷デザインと遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層の色が重なって、デザイン等が不鮮明となるという問題があり、また、前記遮光性着色樹脂層や遮光性着色印刷層を板紙層よりも内側に配置した場合は、容器を開いた時に中身と接する容器内壁面に着色面が見えるので、消費者に違和感を与える恐れがあるといった問題がある。
【０００７】
更に、前記着色顔料を合成樹脂に練り込んだ遮光性着色樹脂を用いて、容器材料に遮光性着色樹脂層を配置するものである場合は、ラミネーターでの樹脂替えにおいて、ラミネーター内の洗浄用樹脂が大量に必要となり、また樹脂替えに長い時間を要し、更には、顔料の残留によるトラブルが多いといった操業上の多くの問題がある。
【０００８】
また、紙繊維のリサイクルを行ったとき、遮光性着色樹脂層の微細断片が回収紙繊維に紛れ込み、再生紙の品質を劣化させるトラブルが起こることもある。更には、遮光性着色料として、食品衛生法で許可された食品用色素が使用できることが好ましいが、該食品用色素を低密度ポリエチレン等の合成樹脂に練り込むと有機の着色料が熱分解してしまうため、遮光性着色樹脂層を形成することはできず、このため、ポリエチレン等の合成樹脂に練り込める着色顔料は、食品衛生法で食品用色素として許可されていないカーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ等の耐熱性がある無機顔料にほぼ限られたものとなっている。
【０００９】
本発明の目的は、アルミニウム箔を使用することなく、外部光線の透過を極力抑えることにより内容物の変質を有効に防止し、使用後の廃棄処理に問題が無く、同時に鮮明な印刷デザインの優れた外観を有し、しかも容器を開いても消費者に違和感を与えることが無く、また、リサイクル紙繊維に遮光性着色樹脂層の微細断片が紛れ込むおそれがなく、更には、食品衛生上好ましい食品用色素を遮光性着色料として使用することを可能にした紙製液体容器材料及び紙製液体容器を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の手段を説明すると、次の通りである。
請求項１に記載の紙製液体容器材料は、少なくとも最外面を熱可塑性樹脂層とし、紙基材層を経て、最内面を熱可塑性樹脂層とした紙製液体容器材料において、前記紙基材層は、２層以上の板紙層が、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層を介して貼り合わされていることを特徴とする。
【００１１】
請求項２に記載の紙製液体容器は、請求項１に記載の紙製液体容器材料を用いてなることを特徴とする。
【００１２】
前記本発明の紙製液体容器材料は、紙基材層が、２層以上の板紙層を、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層を介して貼り合わせたものからなっているので、該紙製液体容器材料を用いた紙製液体容器は、前記遮光性着色接着糊層により内部への光線の透過が阻止され、中身の劣化が防止できる。また、２層以上の板紙層を張り合わせる遮光性着色接着糊層を用いることで、従来の着色顔料を含んだ樹脂層を遮光層とする場合に生じる、例えば、着色樹脂層をラミネーターで成形した後、ラミネーターの洗浄に多大の時間、洗浄用樹脂、熱エネルギーを必要とするといったことや、リサイクルで回収された繊維に微細な着色樹脂の砕片が紛れ込む恐れがある、といったようなことは起こらない。また、前記遮光性着色接着糊層は板紙層を構成する２層以上の板紙層間に存在しているので、遮光性着色接着糊層が印刷される商品表示等の色や形に外観上影響を与えず、同時に容器内側から見た場合においても、消費者に不安感を与えることはない。
【００１３】
また、前記遮光性着色接着糊の遮光性着色料は、従来の遮光性着色樹脂層のように、遮光性着色料を低密度ポリエチレン等の合成樹脂に練り込むといったことがないので、カーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ等の耐熱性がある無機顔料に限られるものではなく、食品衛生法で許可された食品用色素をも使用することができ、紙製液体容器材料の端面が内容物と接する場合においても衛生上の問題はない。また、紙製液体容器材料がアルミニウム等の光不透過性の金属箔層を有しないので、使用後焼却してもアルミニウム等を含む残査が発生せず、また、飲料物を充填し、成形した容器を金属探知器で検査することもできる。
【００１４】
更に、本発明の紙製液体容器材料の場合、従来、市場で大量に販売されているミルクカートン用の紙製液体容器材料と全厚・最外層の熱可塑性樹脂層厚・最内層の熱可塑性樹脂層厚等を同じに合わせて作ることができる。そうすることにより、折り曲げ罫線押し圧加工、サイドシール加工等を既存の製造設備を使い、同じ操業条件で効率良く加工製造することができる。更に、紙製液体容器用の充填機において、製函における折れ罫線での折り曲げ加工、樹脂層の加熱圧着加工等がミルクカートンと同じ設備、同じ操業条件で行うことができ、品種切り替え時間、条件調整用カートンが大幅に節約でき、経済的である。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る紙製液体容器材料及びこの紙製液体容器材料を使用した紙製液体容器の実施の形態の一例を説明する。
先ず、紙製液体容器材料の実施の形態を説明する。
本例の紙製液体容器材料は、外面側から順次、デザイン印刷層、熱可塑性樹脂層、２層以上の板紙層を水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層で貼り合わされている紙基材層を経て、最内層に熱可塑性樹脂層が積層された構造になっている。
【００１６】
前記外面側に積層される熱可塑性樹脂層は、ヒートシール可能な樹脂であればどのような樹脂であってもよい。このような樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエステル等を挙げることができる。
【００１７】
前記熱可塑性樹脂層の下層の紙基材層を構成する板紙層は、秤量３０ｇ／ｍ^２〜４００ｇ／ｍ^２で原紙厚さや原紙秤量以外はミルクカートン原紙製造に準じて抄造した紙製液体容器用耐酸性原紙が使用される。即ち、紙基材層は、前記板紙層となる２枚の紙製液体容器用耐酸性原紙のうちの１方に接着剤及び遮光性着色料を含有し水を主たる溶媒として溶解した遮光性着色接着糊を塗布し、その遮光性接着糊塗布面に他方の紙製液体容器用原紙を重ね、次いで加熱圧着して貼り合わして構成されている。このような貼り合わせには、例えばロールフィード式のウェットラミネーターを用いればよい。
【００１８】
本発明の紙基材層は、本例のように、必ずしも２枚の板紙層に限られるものではなく、必要に応じて他に板紙層１枚以上を同様に貼り合わせ、３枚以上とすることもできる。このときの接着糊は遮光性着色料を含んでも或いは含まなくてもよい。
【００１９】
水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層の接着剤としては、カチオン澱粉、酸化澱粉等の澱粉類、植物ガム、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアミン、変性ポリアクリルアミド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン樹脂、グリセロールポリグリシジルエーテル樹脂、ポリエチレンイミン、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂（別名、エポキシ化ポリアミド樹脂）、メチロール化ポリアクリルアミド、カゼイン等、紙力増強剤として使用されているものであれば有効であり、目的に応じて１つ以上を使用できる。中でも澱粉、変性ポリアクリルアミド樹脂の１つ以上にポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂（別名、エポキシ化ポリアミド樹脂）を加えたものが一般的である。紙力増強剤としての変性ポリアクリルアミド樹脂は、水の凝集剤として用いられる高分子のポリアクリルアミド樹脂をアルカリにより部分加水分解したり、またはアクリルアミドとアクリル酸やメタクリル酸等のコモノマーとを共重合することによって得られる。しかし、変性ポリアクリルアミド樹脂は乾燥紙力は十分であるが、湿潤紙力が劣る。紙容器の形態によっては、液体容器材料端面が直接充填した内容液に接する場合があり、接着部の湿潤強度を必要とすることが多い。そこで、湿潤強度を上げるために変性ポリアクリルアミドを酸分解して得られるポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミン、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド尿素−ホルムアルデヒド樹脂が加えられる場合がある。
【００２０】
湿潤強度を向上させるポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミン、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド尿素−ホルムアルデヒド樹脂は、単独或いは合計量が接着糊中に１％以上必要で、不足すると接着力そのものが小さくなって容易に剥がれてしまう。また、カチオン澱粉、酸化澱粉等の澱粉類、植物ガム、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアミン、変性ポリアクリルアミド樹脂等は、単独或いは合計量が接着糊中に２％以上必要で、不足すると接着力そのものが小さくなって容易に剥がれてしまう。
【００２１】
遮光性着色料としては食品添加物である鉄クロロフィリンナトリウムと水酸化カルシウムとの混合物を始め、鉄クロロフィリンナトリウム自体、いか墨（例えば、低臭いか墨『アイカブラック』）、β−カロチン、食用赤色２号、食用赤色１０６号等の食品添加物或いは食用色素は全て使用可能であり、さらにはカーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ等を用いることができる他、遮光性があり、目的に適合するものであればどのような着色料であっても構わない。着色された水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層を含む液体容器材料端面が充填された内溶液と接する場合には、食品衛生法で許可された食品添加物等、衛生上問題がない着色料を選択することが好ましい。水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊には、遮光性のある遮光性着色料の１つ以上を含んでいても構わない。また、前記遮光性着色接着糊には、中性サイズ剤のアルキルケテンダイマーを添加しても構わない。
【００２２】
上記のように、２層以上の板紙層を水を主たる溶媒とする溶媒に溶解した遮光性着色接着糊層で貼り合わせることにより、紙層表面が白く且つ３００ｎｍ〜８００ｎｍの光を効果的に遮光する紙基材層が得られる。
【００２３】
前記最内層の熱可塑性樹脂層は、ヒートシール可能な樹脂であればどのような樹脂であってもよい。このような樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエステル等を挙げることができる。
【００２４】
なお、前記最内層の熱可塑性樹脂層と紙基材層の間にナイロン層、ＥＶＯＨ層、シリカ及び／又はアルミナをポリエチレンテレフタレートフィルムやポリプロピレンフィルムやナイロンフィルム等に蒸着したフィルム層、液晶ポリエステルフィルム層等の酸素バリア層を含んでいても構わない。更に、本発明の紙製液体容器材料においては、本発明の目的を損ねない限り、上記した以外に他の層を含んでいても構わない。
【００２５】
次に、紙製液体容器材料を使用した紙製液体容器の実施の形態を説明する。
本発明に係る紙製液体容器は、前記紙製液体容器材料を使用して製造されるものであって、従来の紙製液体容器の製造工程に従って成形される。成形される紙製液体容器の形状にあっては特に限定されるものではなく、例えば、ゲーブルトップ型、フラットトップ型、ブリック型等の紙製液体容器とすることができる。
【００２６】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
［実施例１］
図１は本発明に係る紙製液体容器材料の実施例１の拡大断面図であって、この図で上側が容器外面側、下側が容器内面側である。本例の紙製液体容器材料１は、上側から、デザイン印刷層２、低密度ポリエチレン樹脂層からなる熱可塑性樹脂層３、板紙層４、変性ポリアクリルアミド、ポリアミド・エピクロルヒドリン、アルキルケテンダイマー、鉄クロロフィリン、水酸化カルシウム及びカチオン澱粉を水を主たる溶媒として混合した遮光性着色接着糊層５、板紙層６、最内層を構成する低密度ポリエチレン樹脂層からなる熱可塑性樹脂層７の順で積層された積層構造となっており、前記板紙層４、着色接着糊層５及び板紙層６により紙基材層８が構成されている。前記板紙層４は坪量１４０ｇ／ｍ^２の紙製液体容器用耐酸性原紙からなり、板紙層６は坪量２００ｇ／ｍ^２の紙製液体容器用耐酸性原紙からなる。
【００２７】
着色接着糊層５を構成する接着糊は次のようにして得た。日澱化学株式会社製のカチオン澱粉「ＤＮＲＬ−４２」を１０重量％となるように水と混ぜ合わせて調整したスラッジを、強火で撹拌して澱粉糊を作成した。できた澱粉糊の一部を採取し、該澱粉糊５重量％、荒川化学工業株式会社製のアルキルケテンダイマー「ＳＫＳ−２８７」（アルキルケテンダイマー及び乳化剤含有量２０重量％，水８０重量％）２０重量％、変性ポリアクリルアマイド樹脂として日本ＰＭＣ株式会社製の紙力剤「ＤＳ−４３５」（変性ポリアクリルアマイド含有量２０重量％）１０重量％（変性ポリアクリルアマイドとしては２重量％添加）、変性ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として日本ＰＭＣ株式会社製の紙力剤「ＤＷ−５４７」（ポリアミド・エピクロロヒドリン含有量２５重量％）６重量％（ポリアミド・エピクロロヒドリンとしては１．５重量％添加）、日本葉緑素株式会社製の鉄クロロフィリンナトリウム「クロロンＦ」１０重量％、１０重量％水酸化カルシウム溶液５重量％に水を加えてよく混練りし、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊を調整した。
【００２８】
前記板紙層４の上に水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層５を塗布により設けた後、板紙層６と合わせ、加熱乾燥貼り合わせ装置で乾燥して接着させて紙基材層８を製造した。
【００２９】
前記のようにして板紙基材層８を構成する板紙層４の非接着面側（遮光性着色接着糊層５が積層された側と反対側）をフレーム処理して、低密度ポリエチレン樹脂（三井化学株式会社製商品名ミラソンＭ２０６Ｐ）からなる熱可塑性樹脂をラミネート量２０ｇ／ｍ^２となるように押し出しラミネートし、熱可塑性樹脂層３を積層した。次いで、板紙層４とともに板紙基材層８を構成する板紙層６の非接着面側をフレーム処理し、低密度ポリエチレン樹脂（三井化学株式会社製商品名ミラソンＭ２０６Ｐ）からなる熱可塑性樹脂をラミネート量４５ｇ／ｍ^２となるように押し出しラミネートし、熱可塑性樹脂層７を積層した。更に、前記熱可塑性樹脂層３の上面をコロナ処理で濡れ指数３６ダイン以上の状態にし、これに中身の飲料等の商品名やデザイン等をグラビア印刷して、熱可塑性樹脂層３の上面にデザイン印刷層２を積層し、図１に示す紙製液体容器材料１を得た。
【００３０】
図２は前記実施例１の紙製液体容器材料１を用いて製造されたゲーブルトップ型の紙製液体容器９を示す。この紙製液体容器９の製造は、以下のような工程を経て行われる。
【００３１】
先ず、紙製液体容器材料１に、前記デザイン印刷層２のデザインに合わせて折り罫線加工を施し、ストロー穴用のダブルハーフカットを施し、打ち抜き加工により１枚ずつのブランク板とする。そして、このブランク板についてサイドシールを行った後、紙製液体容器専用充填機で容器ボトムの成形密封を行い、中身としてオレンジジュースを充填し、トップを成形密封して得られるものである。
【００３２】
［実施例２］
変性ポリアクリルアマイド樹脂として上記「ＤＳ−４３５」１０重量％、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として上記「ＤＷ−５４７」６重量％、鉄クロロフィリンナトリウムとして上記「クロロンＦ」２．５重量％及び１０％水酸化カルシウム１．３重量％に水を加えよく混練りし、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊を調整した以外は、実施例１と同じにして紙製液体容器材料１を得た。
上記紙製液体容器材料１を用い、実施例１と同様にしてゲーブルトップ型紙製液体容器９を得た。
【００３３】
［実施例３］
澱粉糊として上記「ＤＮＲＬ−４２」の１０重量％糊液５重量％、変性ポリアクリルアマイド樹脂として上記「ＤＳ−４３５」２０重量％、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として上記「ＤＷ−５４７」１０重量％、鉄クロロフィリンナトリウムとして上記「クロロンＦ」１重量％及び１０％水酸化カルシウム０．５重量％に水を加えよく混練りし、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊を調整した以外は、実施例１と同じにして紙製液体容器材料１を得た。
上記紙製液体容器材料１を用い、実施例１と同様にしてゲーブルトップ型紙製液体容器９を得た。
【００３４】
［実施例４］
澱粉糊として上記「ＤＮＲＬ−４２」の１０重量％糊液５重量％、アルキルケテンダイマーとして上記［ＳＫＳ−２８７」２０重量％、変性ポリアクリルアマイド樹脂として上記「ＤＳ−４３５」１０重量％、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として上記「ＤＷ−５４７」８重量％、日本葉緑素株式会社製低臭イカスミパウダー「アイカブラック」１０重量％に水を加えよく混練りし、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊を調整した以外は、実施例１と同じにして紙製液体容器材料１を得た。
上記紙製液体容器材料１を用い、実施例１と同様にしてゲーブルトップ型紙製液体容器９を得た。
【００３５】
［実施例５］
澱粉糊として上記「ＤＮＲＬ−４２」の１０重量％糊液５重量％、アルキルケテンダイマーとして上記［ＳＫＳ−２８７」２０重量％、変性ポリアクリルアマイド樹脂として上記「ＤＳ−４３５」２０重量％、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として上記「ＤＷ−５４７」３重量％、日本葉緑素株式会社製低臭イカスミパウダー「アイカブラック」５重量％に水を加えよく混練りし、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊を調整した以外は、実施例１と同じにして紙製液体容器材料１を得た。
上記紙製液体容器材料１を用い、実施例１と同様にしてゲーブルトップ型紙製液体容器９を得た。
【００３６】
［実施例６］
変性ポリアクリルアマイド樹脂として上記「ＤＳ−４３５」５０重量％、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として上記「ＤＷ−５４７」２５重量％、日本葉緑素株式会社製低臭イカスミパウダー「アイカブラック」１重量％に水を加えよく混練りし、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊を調整した以外は、実施例１と同じにして紙製液体容器材料１を得た。
上記紙製液体容器材料１を用い、実施例１と同様にしてゲーブルトップ型紙製液体容器９を得た。
【００３７】
［比較例１］
澱粉糊として上記「ＤＮＲＬ−４２」の１０重量％糊液５重量％、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂として上記「ＤＷ−５４７」２５重量％に水を加えよく混練りし、水を主たる溶媒とする接着糊を調整した以外は、実施例１と同じにして図３に示す紙製液体容器材料１１を得た。
上記紙製液体容器材料１１を用い、実施例１と同様にしてゲーブルトップ型紙製液体容器９と同様のゲーブルトップ型紙製液体容器を得た。
【００３８】
上記の如くして得られた紙製液体容器材料１、１１のシートについて全光線透過率測定により遮光性を評価し、更に紙製液体容器を成形後に紙製液体容器材料１、１１の端面が充填した内容物（オレンジジュース）と接するサイドシール部において、遮光性着色接着糊層５、接着糊層１０の充填前における乾燥状態での接着状態と、オレンジジュースを充填し、５℃の環境温度で７日保管後の湿潤状態での接着状態の良否を評価した。
【００３９】
【表１】

【００４０】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、少なくとも最外面を熱可塑性樹脂層とし、紙基材層を経て、最内面を熱可塑性樹脂層とした紙製液体容器材料において、前記紙基材層は、２層以上の板紙層が、水を主たる溶媒とする遮光性着色接着糊層を介して貼り合わされたものからなり、紙製液体容器が前記紙製液体容器材料を用いて製造されるようになっているので、前記紙製液体容器材料を用いた紙製液体容器は、前記遮光性着色接着糊層により内部への光線の透過が阻止され、中身の劣化を防止することができ、また、２層以上の板紙層を張り合わせる遮光性着色接着糊層では、従来の着色顔料を含んだ樹脂層を遮光層とする場合に生じる、例えば、着色樹脂層をラミネーターで成形した後、ラミネーターの洗浄に多大の時間、洗浄用樹脂、熱エネルギーを必要とするといったことや、リサイクルで回収された繊維に微細な着色樹脂の砕片が紛れ込む恐れがある、といったようなことは起こらない。また、前記遮光性着色接着糊層は板紙層を構成する２層以上の板紙層間に存在しているので、遮光性着色接着糊層が印刷される商品表示の色や形等、紙製液体容器の外観に影響を与えず、同時に容器内側を見た場合においても、消費者に不安感を与えることはない。また、前記遮光性着色接着糊の遮光性着色料は、従来の遮光性着色樹脂層のように、遮光性着色料を低密度ポリエチレン等の合成樹脂に練り込むといったことがないので、カーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ等の耐熱性がある無機顔料に限られるものではなく、食品衛生法で許可された食品用色素をも使用することができ、遮光性着色料として食品衛生法で許可された食品用色素をも使用することにより、紙製液体容器材料の端面が内容物と接する場合においても衛生上の問題はない。また、紙製液体容器材料がアルミニウム等の光不透過性の金属箔層を有しないので、使用後焼却してもアルミニウム等を含む残査が発生せず、また、飲料物を充填し、成形した容器を金属探知器で検査することもできる。
【００４１】
更に、本発明の紙製液体容器材料の場合、従来、市場で大量に販売されているミルクカートン用の紙製液体容器材料と全厚・最外層の表熱可塑性樹脂層厚・最内層の熱可塑性樹脂層厚等を同じに合わせて作ることができる。そうすることにより、折り曲げ罫線押し圧加工、サイドシール加工等を既存の製造設備を使い、同じ操業条件で効率良く加工製造することができる。更に、紙製液体容器用の充填機において、製函における折れ罫線での折り曲げ加工、樹脂層の加熱圧着加工等がミルクカートンと同じ設備、同じ操業条件で行うことができ、品種切り替え時間、条件調整用カートンが大幅に節約でき、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る紙製液体容器材料の実施例を示す拡大断面図である。
【図２】本発明の紙製液体容器材料で製造された本発明に係る紙製液体容器の一例を示す斜視図である。
【図３】比較例として挙げた紙製液体容器材料を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
１紙製液体容器材料
２デザイン印刷層
３熱可塑性樹脂層
４板紙層
５遮光性着色接着糊層
６板紙層
７熱可塑性樹脂層
８紙基材層
９ゲーブルトップ型紙製液体容器
１０接着糊層
１１紙製液体容器材料[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a paper-made liquid container material and a paper-made liquid container that effectively prevent external light from deteriorating by blocking external light as much as possible without using aluminum foil.
[0002]
[Prior art]
In recent years, containers made mainly of paper have become increasingly used, but paper cannot block light transmission, and therefore drinks such as alcohol, tea, juice, and fermented milk and other liquids. When used as an accommodating container, there is a problem in that sensory quality such as the taste and aroma of the contents deteriorates as the storage period is prolonged. In order to solve this problem, a conventional paper liquid container has used a paper liquid container material in which aluminum foil is laminated.
[0003]
However, when discarding a paper-made liquid container that uses a paper-made liquid container material laminated with aluminum foil, the residue containing aluminum is generated when incinerated, and disposal as waste becomes a problem. It is not easy to separate only paper and recover paper and resin. Furthermore, containers filled with beverages and molded cannot be inspected with a metal detector.
[0004]
Therefore, as a light-shielding material instead of aluminum foil, a light-shielding colored resin obtained by kneading a color pigment having light-shielding properties such as carbon black into a synthetic resin, or a light-shielding ink containing a light-shielding pigment is used. Attempts have been made to dispose a coloring resin layer or a light-shielding coloring printing layer (for example, see Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-135439
[Problems to be solved by the invention]
The paper liquid container made of a container material in which the light-shielding colored resin layer and the light-shielding colored printing layer are arranged, although light transmission into the container can be prevented by the light-shielding colored resin layer and the light-shielding colored printing layer, When the light-shielding colored resin layer or the light-shielding colored printing layer is disposed outside the paperboard layer, the print design overlaps the color of the light-shielding colored resin layer or the light-shielding colored printing layer, and the design or the like becomes unclear. There is a problem, and when the light-shielding colored resin layer or the light-shielding colored printing layer is arranged on the inner side of the paperboard layer, a colored surface is visible on the inner wall surface of the container that comes into contact with the contents when the container is opened. There is a problem that there is a risk of giving a sense of incongruity.
[0007]
Furthermore, in the case where a light-shielding colored resin layer is arranged in a container material using a light-shielding colored resin obtained by kneading the coloring pigment into a synthetic resin, when the resin is replaced with a laminator, the cleaning resin in the laminator is used. In addition, there are many operational problems, such as the need for a large amount of resin, the long time required for resin replacement, and many troubles due to residual pigment.
[0008]
Further, when the paper fibers are recycled, fine fragments of the light-shielding colored resin layer may be mixed into the recovered paper fibers, causing a problem of deteriorating the quality of the recycled paper. Further, as the light-shielding colorant, it is preferable to be able to use a food coloring permitted by the Food Sanitation Act, but when the food coloring is kneaded into a synthetic resin such as low-density polyethylene, the organic coloring is thermally decomposed. Therefore, a light-shielding colored resin layer cannot be formed.For this reason, coloring pigments that can be kneaded into a synthetic resin such as polyethylene are carbon black, titanium oxide, and titanium oxide that are not permitted as food coloring by the Food Sanitation Law. It is almost limited to heat-resistant inorganic pigments such as red iron oxide.
[0009]
An object of the present invention is to prevent the deterioration of the contents effectively by suppressing transmission of external light as much as possible without using aluminum foil, and there is no problem in disposal after use, and at the same time, excellent printing design is excellent. It does not give a discomfort to consumers even when the container is opened, and there is no danger of fine fragments of the light-shielding colored resin layer getting into the recycled paper fibers. It is an object of the present invention to provide a paper-made liquid container material and a paper-made liquid container which enable the use of the coloring matter as a light-shielding colorant.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The means of the present invention for achieving the above object will be described as follows.
2. The paper liquid container material according to claim 1, wherein at least the outermost surface is a thermoplastic resin layer, and the innermost surface is a thermoplastic resin layer via a paper base material layer. The layers are characterized in that two or more paperboard layers are bonded via a light-shielding colored adhesive layer containing water as a main solvent.
[0011]
A paper liquid container according to a second aspect is characterized by using the paper liquid container material according to the first aspect.
[0012]
Since the paper-made liquid container material of the present invention, the paper base layer is formed by bonding two or more paperboard layers via a light-shielding colored adhesive layer containing water as a main solvent, In the paper-made liquid container using the paper-made liquid container material, the light-shielding colored adhesive layer prevents light from penetrating into the inside, thereby preventing deterioration of the contents. In addition, by using a light-shielding colored adhesive paste layer for laminating two or more paperboard layers, a case where a conventional resin layer containing a color pigment is used as a light-shielding layer, for example, a colored resin layer is formed by a laminator. Later, the laminator does not require a large amount of time, cleaning resin, or heat energy to clean the laminator, and there is no danger that fine colored resin fragments may enter the fibers recovered by recycling. . Further, since the light-shielding colored adhesive layer is present between two or more paperboard layers constituting the paperboard layer, the light-shielding colored adhesive layer has an external effect on the color and shape of the product display or the like on which the printed layer is printed. Without giving it, at the same time, when viewed from the inside of the container, there is no fear of giving the consumer anxiety.
[0013]
Further, the light-shielding coloring agent of the light-shielding coloring adhesive is not kneaded with a synthetic resin such as low-density polyethylene, unlike a conventional light-shielding colored resin layer, so that carbon black, It is not limited to heat-resistant inorganic pigments such as titanium oxide and red iron oxide, but food coloring approved by the Food Sanitation Act can also be used, and when the end surface of the paper liquid container material comes into contact with the contents There is no hygiene problem. In addition, since the liquid container material made of paper does not have a light-impermeable metal foil layer such as aluminum, there is no residue including aluminum even after incineration after use, and the beverage is filled and molded. The inspected container can be inspected with a metal detector.
[0014]
Further, in the case of the paper liquid container material of the present invention, the paper liquid container material for milk cartons, which is conventionally sold in large quantities on the market, and the thermoplastic resin layer thickness and innermost layer of the total thickness and the outermost layer It can be made to have the same resin layer thickness and the like. By doing so, it is possible to efficiently process and produce the folding ruled line pressing force processing, the side seal processing, and the like using the existing manufacturing equipment under the same operating conditions. Furthermore, in a filling machine for paper-made liquid containers, the folding process at the folding ruled line in the box making, the heat-pressing process of the resin layer, etc. can be performed under the same equipment and the same operating conditions as the milk carton, and the type switching time and conditions Adjusting cartons are greatly saved and economical.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embodiment of a paper liquid container material according to the present invention and a paper liquid container using the paper liquid container material will be described.
First, an embodiment of a paper liquid container material will be described.
The paper-made liquid container material of this example is a paper substrate in which a design printing layer, a thermoplastic resin layer, and two or more paperboard layers are sequentially laminated from the outer surface side with a light-shielding colored adhesive layer containing water as a main solvent. It has a structure in which a thermoplastic resin layer is laminated on the innermost layer via a material layer.
[0016]
The thermoplastic resin layer laminated on the outer surface side may be any resin as long as it can be heat-sealed. Examples of such a resin include low density polyethylene, linear low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, polypropylene, and modified polyester.
[0017]
The thermoplastic resin layer paperboard layer constituting the lower layer of the paper substrate layer, the sheet forming the paper liquid container according to the milk carton base paper produced than sheet thickness and sheet weighed weighing 30g / m ^² ~400g / m ² Acid-resistant base paper is used. That is, the paper base layer contains an adhesive and a light-shielding colorant in one of the two acid-resistant base papers for a paper liquid container to be the paperboard layer, and is a light-shielding color obtained by dissolving water as a main solvent. An adhesive paste is applied, and the other paper base sheet for a liquid container made of paper is laminated on the light-shielding adhesive paste-applied surface, and then heated and pressed to be bonded. For such bonding, for example, a roll feed type wet laminator may be used.
[0018]
The paper base material layer of the present invention is not necessarily limited to two paperboard layers as in this example, and one or more paperboard layers may be similarly laminated as necessary to form three or more paperboard layers. You can also. The adhesive at this time may or may not contain a light-shielding colorant.
[0019]
As the adhesive of the light-shielding colored adhesive paste layer containing water as a main solvent, cationic starch, starches such as oxidized starch, vegetable gum, polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose, polyamine, modified polyacrylamide resin, urea-formaldehyde resin, Paper such as melamine-formaldehyde resin, phenol-formaldehyde resin, polyamide urea-formaldehyde resin, ketone resin, glycerol polyglycidyl ether resin, polyethyleneimine, polyamide / epichlorohydrin resin (also called epoxidized polyamide resin), methylolated polyacrylamide, casein, etc. It is effective if it is used as a force enhancer, and one or more can be used according to the purpose. Above all, those obtained by adding a polyamide / epichlorohydrin resin (also called an epoxidized polyamide resin) to at least one of starch and modified polyacrylamide resin are generally used. The modified polyacrylamide resin as a paper strength enhancer partially hydrolyzes a polymer polyacrylamide resin used as a water coagulant with an alkali or copolymerizes acrylamide with a comonomer such as acrylic acid or methacrylic acid. Obtained by: However, the modified polyacrylamide resin has sufficient dry paper strength, but poor wet paper strength. Depending on the form of the paper container, the end surface of the liquid container material may come into direct contact with the filled liquid, and often requires the wet strength of the bonding portion. Therefore, polyamide-epichlorohydrin resin, polyethyleneimine, urea-formaldehyde resin, polyamide urea-formaldehyde resin, polyamide urea-formaldehyde resin, melamine-formaldehyde resin, phenol-formaldehyde resin, polyamide urea- Formaldehyde resin may be added.
[0020]
Polyamide-epichlorohydrin resin, polyethyleneimine, urea-formaldehyde resin, polyamide urea-formaldehyde resin, melamine-formaldehyde resin, phenol-formaldehyde resin, polyamide urea-formaldehyde resin, which improves the wet strength, alone or in total, are contained in the adhesive paste. 1% or more is required, and if it is insufficient, the adhesive force itself becomes small and the adhesive is easily peeled off. Also, starches such as cationic starch and oxidized starch, vegetable gums, polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose, polyamine, modified polyacrylamide resin, etc., alone or in a total amount of 2% or more are required in the adhesive paste. It becomes smaller and easily peels off.
[0021]
Examples of the light-shielding colorant include a mixture of sodium chlorophyllin iron and calcium hydroxide, which are food additives, sodium iron chlorophyllin itself, squid ink (for example, low-odor squid ink “Aika Black”), β-carotene, edible red Food additives such as No. 2 and Edible Red No. 106 or food colors can all be used, and furthermore, carbon black, titanium oxide, red iron oxide, etc. can be used, and they have light shielding properties and are suitable for the purpose. Any coloring agent may be used. When the end surface of the liquid container material containing the light-shielding colored adhesive layer containing colored water as the main solvent comes in contact with the filled inner solution, there is no hygiene problem such as food additives permitted by the Food Sanitation Law It is preferred to choose a colorant. The light-shielding colored adhesive containing water as a main solvent may contain one or more light-shielding colorants having a light-shielding property. Further, an alkyl ketene dimer as a neutral sizing agent may be added to the light-shielding colored adhesive.
[0022]
As described above, by bonding two or more paperboard layers with a light-shielding colored adhesive layer dissolved in a solvent containing water as a main solvent, the surface of the paper layer is white and light of 300 nm to 800 nm is effectively shielded. A paper base layer is obtained.
[0023]
The innermost thermoplastic resin layer may be any resin as long as it can be heat-sealed. Examples of such a resin include low density polyethylene, linear low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, polypropylene, and modified polyester.
[0024]
A nylon layer, an EVOH layer, a film layer obtained by depositing silica and / or alumina on a polyethylene terephthalate film, a polypropylene film, a nylon film, or the like, a liquid crystal polyester film layer, between the innermost thermoplastic resin layer and the paper base layer. Etc. may be included. Further, the paper-made liquid container material of the present invention may include other layers in addition to those described above, as long as the object of the present invention is not impaired.
[0025]
Next, an embodiment of a paper liquid container using a paper liquid container material will be described.
The paper-made liquid container according to the present invention is manufactured by using the above-mentioned paper-made liquid container material, and is formed according to a conventional manufacturing process of a paper-made liquid container. There is no particular limitation on the shape of the paper liquid container to be molded. For example, a paper liquid container such as a gable-top type, a flat-top type, or a brick type can be used.
[0026]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[Example 1]
FIG. 1 is an enlarged sectional view of Example 1 of a paper-made liquid container material according to the present invention, in which the upper side is the outer side of the container and the lower side is the inner side of the container. The paper-made liquid container material 1 of this example includes a design printing layer 2, a thermoplastic resin layer 3 made of a low-density polyethylene resin layer, a paperboard layer 4, modified polyacrylamide, polyamide / epichlorohydrin, alkyl ketene dimer, and iron chlorophyllin from the upper side. , A light-shielding colored adhesive paste layer 5 in which calcium hydroxide and cationic starch were mixed with water as a main solvent, a paperboard layer 6, and a thermoplastic resin layer 7 composed of a low-density polyethylene resin layer constituting the innermost layer. It has a laminated structure, and the paperboard layer 4, the colored adhesive layer 5 and the paperboard layer 6 constitute a paper base material layer 8. The paperboard layer 4 is made of an acid-resistant base paper for a paper liquid container having a basis weight of 140 g / m ² , and the paperboard layer 6 is made of an acid-resistant base paper for a paper liquid container having a basis weight of 200 g / m ² .
[0027]
The adhesive constituting the colored adhesive layer 5 was obtained as follows. A sludge prepared by mixing a cationic starch “DNRL-42” manufactured by Nisseki Chemical Co., Ltd. with water so as to have a concentration of 10% by weight was stirred over a high heat to prepare a starch paste. A part of the resulting starch paste was sampled, and 5% by weight of the starch paste, alkyl ketene dimer “SKS-287” manufactured by Arakawa Chemical Industry Co., Ltd. (alkyl ketene dimer and emulsifier content 20% by weight, water 80% by weight) 20% by weight, paper strength agent "DS-435" manufactured by Nippon PMC Co., Ltd. (modified polyacrylamide content: 20% by weight) 10% by weight (addition of 2% by weight as modified polyacrylamide) as a modified polyacrylamide resin As a modified polyamide / epichlorohydrin resin, a paper strength agent “DW-547” manufactured by Nippon PMC Co., Ltd. (polyamide / epichlorohydrin content: 25% by weight) 6% by weight (polyamide / epichlorohydrin: 1%) 0.5% by weight), 10% by weight, 10% by weight hydroxylation of iron chlorophyllin "Chloron F" manufactured by Nippon Chlorophyll Co., Ltd. Well kneaded by adding water to calcium solution 5 wt%, to prepare a light-shielding colored adhesive paste using water as a main solvent.
[0028]
After a light-shielding colored adhesive layer 5 containing water as a main solvent is provided on the paperboard layer 4 by coating, it is combined with a paperboard layer 6 and dried and adhered by a heat-drying bonding apparatus to form a paper base layer 8. Was manufactured.
[0029]
As described above, the non-adhesive surface side (the side opposite to the side on which the light-shielding colored adhesive layer 5 is laminated) of the paperboard layer 4 constituting the paperboard base material layer 8 is subjected to frame processing to obtain a low-density polyethylene resin (Mitsui A thermoplastic resin made of Chemical Co., Ltd. (Mirason M206P) was extruded and laminated so as to have a lamination amount of 20 g / m ^2, and a thermoplastic resin layer 3 was laminated. Next, the non-adhesive surface side of the paperboard layer 6 constituting the paperboard base material layer 8 together with the paperboard layer 4 is subjected to frame treatment, and a thermoplastic resin made of a low-density polyethylene resin (trade name: Mirason M206P manufactured by Mitsui Chemicals, Inc.) is laminated. Extrusion and lamination were performed so as to be 45 g / m ^2, and a thermoplastic resin layer 7 was laminated. Further, the upper surface of the thermoplastic resin layer 3 is made to have a wetting index of 36 dynes or more by corona treatment, and the product name and design of the contents such as beverages are gravure-printed on the upper surface of the thermoplastic resin layer 3 to design the upper surface of the thermoplastic resin layer 3. The printing layer 2 was laminated to obtain a paper liquid container material 1 shown in FIG.
[0030]
FIG. 2 shows a gable-top type paper liquid container 9 manufactured using the paper liquid container material 1 of the first embodiment. The production of the paper liquid container 9 is performed through the following steps.
[0031]
First, the paper-made liquid container material 1 is subjected to a crease processing in accordance with the design of the design printing layer 2, a double half-cut for a straw hole, and a blank plate by punching. Then, after performing side-sealing on the blank plate, the bottom of the container is formed and sealed by a filling machine exclusively for liquid containers made of paper, orange juice is filled as the contents, and the top is formed and sealed.
[0032]
[Example 2]
10% by weight of the above-mentioned "DS-435" as a modified polyacrylamide resin, 6% by weight of the above-mentioned "DW-547" as a polyamide-epichlorohydrin resin, 2.5% by weight of the above-mentioned "Chloron F" and 10% by weight of sodium iron chlorophyllin % Of calcium hydroxide, water was added and kneaded well, and a liquid container material 1 made of paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that a light-shielding colored adhesive having water as a main solvent was adjusted. Was.
A gable-top type paper liquid container 9 was obtained in the same manner as in Example 1 using the paper liquid container material 1.
[0033]
[Example 3]
10% by weight of the above-mentioned "DNRL-42" as a starch paste 5% by weight of a paste solution, 20% by weight of the above-mentioned "DS-435" as a modified polyacrylamide resin, and the above-mentioned "DW-547" 10 as a polyamide-epichlorohydrin resin Except that water was added to 1% by weight of the above-mentioned "Chloron F" and 0.5% by weight of 10% calcium hydroxide as sodium iron chlorophyllin and kneaded well to prepare a light-shielding colored adhesive containing water as a main solvent. In the same manner as in Example 1, a paper-made liquid container material 1 was obtained.
A gable-top type paper liquid container 9 was obtained in the same manner as in Example 1 using the paper liquid container material 1.
[0034]
[Example 4]
10% by weight of the above-mentioned "DNRL-42" as starch paste, 5% by weight of a paste solution, 20% by weight of the above-mentioned [SKS-287] as an alkyl ketene dimer, 10% by weight of the above-mentioned "DS-435" as a modified polyacrylamide resin, polyamide Water is added to 8% by weight of the above-mentioned "DW-547" as an epichlorohydrin resin and 10% by weight of a low-odor squid smelt powder "Aika Black" manufactured by Nippon Chlorophyll Co., Ltd. A liquid container material 1 made of paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that the colored adhesive was adjusted.
A gable-top type paper liquid container 9 was obtained in the same manner as in Example 1 using the paper liquid container material 1.
[0035]
[Example 5]
10% by weight of the above-mentioned "DNRL-42" as a starch paste 5% by weight of a paste solution, 20% by weight of the above-mentioned [SKS-287] as an alkyl ketene dimer, 20% by weight of the above-mentioned "DS-435" as a modified polyacrylamide resin, polyamide -Water is added to 3% by weight of the above-mentioned "DW-547" as an epichlorohydrin resin and 5% by weight of a low-odor squid smelt powder "Aika Black" manufactured by Nippon Chlorophyll Co., Ltd. A liquid container material 1 made of paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that the colored adhesive was adjusted.
A gable-top type paper liquid container 9 was obtained in the same manner as in Example 1 using the paper liquid container material 1.
[0036]
[Example 6]
50% by weight of the above-mentioned "DS-435" as a modified polyacrylamide resin, 25% by weight of the above-mentioned "DW-547" as a polyamide-epichlorohydrin resin, 1% by weight of low-odor squid powder "Aika Black" manufactured by Nippon Chlorophyll Co., Ltd. , And kneaded well to prepare a paper-made liquid container material 1 in the same manner as in Example 1 except that a light-shielding colored adhesive containing water as a main solvent was prepared.
A gable-top type paper liquid container 9 was obtained in the same manner as in Example 1 using the paper liquid container material 1.
[0037]
[Comparative Example 1]
Water is added to 10% by weight of the above-mentioned "DNRL-42" as a starch paste, 5% by weight of a paste solution, and 25% by weight of the above-mentioned "DW-547" as a polyamide / epichlorohydrin resin, and kneaded well. A paper liquid container material 11 shown in FIG. 3 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the adhesive to be formed was adjusted.
Using the paper liquid container material 11, a gable top paper liquid container similar to the gable top paper liquid container 9 was obtained in the same manner as in Example 1.
[0038]
The light-shielding properties of the sheets of the paper-made liquid container materials 1 and 11 obtained as described above were evaluated by measuring the total light transmittance, and the end surfaces of the paper-made liquid container materials 1 and 11 were formed after the paper-made liquid container was formed. At the side seal portion in contact with the filled content (orange juice), the light-shielding colored adhesive layer 5 and the adhesive state in a dry state before filling with the adhesive layer 10 and the orange juice are filled, and the environmental temperature is 5 ° C. And evaluated the quality of the adhesion state in the wet state after storage for 7 days.
[0039]
[Table 1]

[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at least the outermost surface is a thermoplastic resin layer, via the paper base material layer, in the paper liquid container material having the innermost surface thermoplastic resin layer, the paper base material layer, Two or more paperboard layers are bonded via a light-shielding colored adhesive layer containing water as a main solvent, and a paper liquid container is manufactured using the paper liquid container material. Therefore, in the paper-made liquid container using the paper-made liquid container material, the light-shielding colored adhesive layer prevents light from penetrating into the inside, thereby preventing deterioration of the contents. In the light-shielding colored adhesive paste layer which laminates more than one paperboard layer, occurs when a conventional resin layer containing a color pigment is used as a light-shielding layer, for example, after the colored resin layer is molded with a laminator, the laminator is washed. A lot of time, cleaning resin, heat energy And things like that requires ghee, there is a possibility that slip into the debris fine colored resin to the fibers recovered by recycling, it does not occur that as such. In addition, since the light-shielding colored adhesive layer is present between two or more paperboard layers constituting the paperboard layer, the color and shape of the product display on which the light-shielding colored adhesive layer is printed can be determined. It does not affect the appearance of the container and does not give the consumer anxiety even when looking at the inside of the container at the same time. Further, since the light-shielding colorant of the light-shielding colored adhesive is not kneaded with a synthetic resin such as low-density polyethylene as in the conventional light-shielding colored resin layer, carbon black, It is not limited to heat-resistant inorganic pigments such as titanium oxide and red iron oxide, and food coloring permitted by the Food Sanitation Act can be used. By using the pigment for use, there is no hygiene problem even when the end face of the liquid container material made of paper comes in contact with the contents. In addition, since the liquid container material made of paper does not have a light-impermeable metal foil layer such as aluminum, the residue containing aluminum etc. does not occur even if incinerated after use, and the beverage is filled and molded. The inspected container can be inspected with a metal detector.
[0041]
Furthermore, in the case of the paper-made liquid container material of the present invention, the paper-made liquid container material for milk cartons, which is conventionally sold in large quantities on the market, and the total thickness and outermost layer of the thermoplastic resin layer thickness and innermost layer heat It can be made by adjusting the thickness of the plastic resin layer and the like. By doing so, it is possible to efficiently process and produce the folding ruled line pressing and side seal processing under the same operating conditions using existing manufacturing equipment. Furthermore, in the filling machine for paper liquid containers, the folding process at the folding line in the box making, the heat-compression bonding process of the resin layer, etc. can be performed under the same equipment and the same operating conditions as the milk carton, and the type switching time and conditions Adjusting cartons can be greatly saved and economical.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged sectional view showing an embodiment of a paper liquid container material according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of the paper liquid container according to the present invention manufactured using the paper liquid container material of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged sectional view showing a paper liquid container material mentioned as a comparative example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Liquid container material made of paper 2 Design printing layer 3 Thermoplastic resin layer 4 Paperboard layer 5 Light-shielding colored adhesive layer 6 Paperboard layer 7 Thermoplastic resin layer 8 Paper substrate layer 9 Gable top type paper liquid container 10 Adhesive layer 11 Paper liquid container material

Claims

At least the outermost surface is a thermoplastic resin layer, via a paper base material layer, in a paper liquid container material having an innermost surface a thermoplastic resin layer, the paper base material layer, two or more paperboard layers, water A liquid container material made of paper, which is bonded via a light-shielding colored adhesive layer serving as a main solvent.

A paper liquid container made of the paper liquid container material according to claim 1.