JP2004173912A - 洗濯機 - Google Patents
洗濯機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004173912A JP2004173912A JP2002343499A JP2002343499A JP2004173912A JP 2004173912 A JP2004173912 A JP 2004173912A JP 2002343499 A JP2002343499 A JP 2002343499A JP 2002343499 A JP2002343499 A JP 2002343499A JP 2004173912 A JP2004173912 A JP 2004173912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- acceleration
- laundry
- washing
- laundries
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Abstract
【解決手段】正転時のドラム5にトルクT1による加速度a1が加わると減速して逆転、加速する。また、逆転時にトルクT1よりも小さいトルクT2による加速度a2が加わると減速して正転、加速する。ドラム5に所定量よりも少ない洗濯物が投入されると、加速度a1、a2が加わることによって洗濯物が慣性力により攪拌される。ドラム5に所定量よりも多くの洗濯物が投入されると、加速度a2が加わった際に洗濯物の慣性力よりも洗濯物とドラム5との摩擦力の方が大きく洗濯物はドラム5と一体に回転する。加速度a2よりも大きい加速度a1が加わると洗濯物の慣性力よりも洗濯物と洗ドラム5との摩擦力の方が小さくなり、洗濯物は慣性によりドラム5に対して相対的に移動する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機に関し、特に洗濯物を収納する回転ドラム等の洗濯用回転体を有する洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転ドラム等の洗濯用回転体を有する従来の洗濯機は例えば特許文献1に開示されている。洗濯用回転体には洗濯物が収納され、洗濯用回転体が正転と逆転とを繰り返すことにより洗濯物が攪拌される。これにより、洗濯物の洗い及びすすぎが行われる。この時、特許文献1の図8に示されるように、正転と逆転が同じ回転数で行われるために反転時には向きが反対で大きさが同じ加速度が洗濯用回転体に加えられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−276467号公報(第6頁−第7頁、第8図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図4は回転ドラム5を横設した従来の洗濯機1を示す正面図である。同図に示すように回転ドラム5内に収容される洗濯物Wの量が多くなると、洗濯物Wと回転ドラム5との接触面積が増加してこれらの間の摩擦力が大きくなる。このため、洗濯物Wが回転ドラム5と一体に回転して洗濯物Wと回転ドラム5の相対位置が変化する所謂布替りが殆ど発生しない。従って、充分な洗浄力を得ることができない問題があった。
【0005】
本発明は、布替りを発生させて洗浄力の向上を図ることのできる洗濯機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、洗濯物を収納して互いに逆方向の第1、第2回転方向に回転する洗濯用回転体を備え、第1回転方向から反転する際に前記洗濯用回転体に加わる第1加速度の大きさが、第2回転方向から反転する際に前記洗濯用回転体に加わる第2加速度の大きさよりも大きいことを特徴としている。
【0007】
この構成によると、例えば正転している洗濯用回転体に第1加速度が加わると減速して逆転、加速する。また、逆転時に第1加速度よりも小さい第2加速度が加わると減速して正転、加速する。洗濯用回転体に所定量よりも少ない洗濯物が投入されると、第1、第2加速度が加わることによって洗濯物が慣性力により攪拌される。また、洗濯用回転体に所定量よりも多くの洗濯物が投入されると、第2加速度が加わった際に洗濯物の慣性力よりも洗濯物と洗濯用回転体との摩擦力の方が大きく洗濯物は洗濯用回転体と一体に回転する。第1加速度が加わると洗濯物の慣性力よりも洗濯物と洗濯用回転体との摩擦力の方が小さくなり、洗濯物は慣性により洗濯用回転体に対して相対的に移動する。尚、以下の説明において加速度の大小について述べる場合には、加速度の絶対値の大小を指している。
【0008】
また本発明は、上記構成の洗濯機において、前記洗濯用回転体に第2加速度を加える前に、第1加速度と方向が同じで大きさの小さい第3加速度を加えたことを特徴としている。この構成によると、洗濯用回転体は第1加速度が加えられた後、負荷によって停止しないように第3加速度が加えられて回転する。この時、慣性により回転する洗濯物は徐々に洗濯用回転体に追随して加速する。
【0009】
また本発明は、上記構成の洗濯機において、第3加速度により前記洗濯用回転体を等速回転したことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、従来例の図4と同一の部分については同一の符号を付している。図1は一実施形態の回転ドラムを横設したドラム式洗濯機を示す斜視図である。ドラム式洗濯機1は前面が開閉扉3で開閉できるようになっている。ドラム式洗濯機1の前面上部には操作キーや表示部を備えた操作パネル11が設けられている。
【0011】
図2にドラム式洗濯機1の側面断面図を示すと、ドラム式洗濯機1の内部には前面を開口した有底筒状の水槽4が横設されている。開口の周囲とドラム式洗濯機1の筐体との間はパッキン(不図示)により密閉されている。水槽4内には有底筒状のドラム5が配されている。
【0012】
水槽4にはベアリング(不図示)が一体化され、ドラム5に固定される軸部5aをベアリングにより支持してドラム5が回転自在になっている。ドラム5の軸部5aにはロータ6aが固着され、水槽4にはステータ6bが取り付けられている。これにより、ドラム5を回転駆動するモータ6が構成されている。また、操作パネル11にはドラム式洗濯機1の動作を制御する制御部12が設けられている。
【0013】
ドラム5内に洗濯物が投入され、開閉扉3を閉じると水槽4内に洗濯水が給水される。ドラム5の周壁には複数の小孔(不図示)が設けられ、所定量の洗濯水がドラム5内に貯溜されるとドラム5が回転して洗い工程及びすすぎ工程が行われる。また、すすぎ工程が終了すると排水後ドラム5を高速回転して脱水工程が行われるようになっている。
【0014】
図3は洗濯工程及びすすぎ工程時にドラム5を回転制御するタイムチャートである。図3(a)はドラム5に加わるトルクTを示している。図3(b)はドラム5の回転数Nを示している。図3(c)はドラム5と洗濯物との相対角度θを示している。尚、ドラム5に加えられる加速度はトルクTに比例する。
【0015】
モータ6が起動されると期間Aではドラム5にトルクT2による加速度a2(第2加速度)が加えられる。これにより、ドラム5は正転方向に加速して所定の回転数N1に到達する。この時、トルクT2が小さく設定されているため加速度a2の大きさが小さい。
【0016】
洗濯物Wの量が少ない場合は小さい加速度a2でもドラム5と洗濯物の相対位置が変化して布替りが生じる。前述の図4に示すように、洗濯物Wの量が所定量よりも多い場合は洗濯物Wに加わる慣性力よりも洗濯物Wとドラム5との摩擦力の方が大きい。このため、洗濯物Wはドラム5とともに一体に回転する。
【0017】
期間BではトルクT2の反対方向でトルクT2よりも大きさの大きいトルクT1による加速度a1(第1加速度)がドラム5に加えられる。これにより、ドラム5は減速した後、逆転方向に加速して所定の回転数N1に到達する。この時、加速度a1の大きさが加速度a2よりも大きいため、洗濯物Wの量が多くても洗濯物に加わる慣性力が洗濯物Wとドラム5との摩擦力よりも大きくなる。従って、図3(b)で破線Eで示すように洗濯物Wは慣性によりドラム5と異なる回転数で回転して図3(c)に示すようにドラム5との相対角度θが変化する。
【0018】
期間CではトルクT1と同じ方向でトルクT1よりも大きさの小さいトルクT3による加速度a3(第3加速度)がドラム5に加えられる。これにより、ドラム5は負荷によって停止されず略等速回転する。この間に洗濯物Wはドラム5との摩擦力により加速されてドラム5の速度と略等しくなる。尚、トルクT3はドラム5の等速回転を維持するために微小な増減速が繰り返される。
【0019】
期間Dではドラム5にトルクT2による加速度a2が加えられ、ドラム5は減速して反転し、正転方向に加速される。この時、洗濯物Wは摩擦力によってドラム5と一体に回転する。上記動作を繰り返すことによって洗濯物の洗い及びすすぎが行われる。
【0020】
本実施形態によると、ドラム5が正転から反転する際にドラム5に加わる加速度a1が逆転から反転する際に加わる加速度a2よりも大きさが大きいので、洗濯物Wの量が多くても洗濯物Wに加わる慣性力が洗濯物Wとドラム5との摩擦力よりも大きくなり、布替りを発生させることができる。従って、ドラム式洗濯機1の洗浄力を向上させることができる。
【0021】
尚、本実施形態においてドラム5を横設したドラム式洗濯機1について説明しているが、回転する洗濯槽が立設された縦型の洗濯機であっても同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によると、第1回転方向から反転する際に洗濯用回転体に加わる第1加速度が第2回転方向から反転する際に加わる第2加速度よりも大きさが大きいので、洗濯物の量が多くても洗濯物に加わる慣性力が洗濯物と洗濯用回転体との摩擦力よりも大きくなり、布替りを発生させることができる。従って、洗濯機の洗浄力を向上させることができる。
【0023】
また本発明によると、洗濯用回転体に第2加速度を加える前に、第1加速度と方向が同じで大きさの小さい第3加速度を加えたので、洗濯物が所定の回転数に到達するまで布替りによる充分な洗浄力を得て洗浄を行った後に第2加速度を加えて洗濯物と洗濯用回転体とを一体回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施形態の洗濯機を示す斜視図である。
【図2】は、本発明の実施形態の洗濯機を示す概略側面断面図である。
【図3】は、本発明の実施形態の洗濯機のドラムのタイムチャートである。
【図4】は、従来の洗濯機の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 洗濯機
3 開閉扉
4 水槽
5 ドラム
6 モータ
11 操作パネル
12 制御部
Claims (3)
- 洗濯物を収納して互いに逆方向の第1、第2回転方向に回転する洗濯用回転体を備え、第1回転方向から反転する際に前記洗濯用回転体に加わる第1加速度の大きさが、第2回転方向から反転する際に前記洗濯用回転体に加わる第2加速度の大きさよりも大きいことを特徴とする洗濯機。
- 前記洗濯用回転体に第2加速度を加える前に、第1加速度と方向が同じで大きさの小さい第3加速度を加えたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
- 第3加速度により前記洗濯用回転体を等速回転したことを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343499A JP3891923B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343499A JP3891923B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 洗濯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004173912A true JP2004173912A (ja) | 2004-06-24 |
JP3891923B2 JP3891923B2 (ja) | 2007-03-14 |
Family
ID=32705260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002343499A Expired - Fee Related JP3891923B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3891923B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015199448A1 (ko) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | 엘지전자 주식회사 | 세탁물 처리기기 및 세탁물 처리기기의 제어방법 |
CN108755009A (zh) * | 2018-06-14 | 2018-11-06 | 广东威灵电机制造有限公司 | 衣物处理装置的运行控制方法、系统、装置及存储介质 |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002343499A patent/JP3891923B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015199448A1 (ko) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | 엘지전자 주식회사 | 세탁물 처리기기 및 세탁물 처리기기의 제어방법 |
CN108755009A (zh) * | 2018-06-14 | 2018-11-06 | 广东威灵电机制造有限公司 | 衣物处理装置的运行控制方法、系统、装置及存储介质 |
CN108755009B (zh) * | 2018-06-14 | 2021-02-23 | 广东威灵电机制造有限公司 | 衣物处理装置的运行控制方法、系统、装置及存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3891923B2 (ja) | 2007-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4840309B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
CN101939476B (zh) | 洗衣机及其控制方法 | |
JP4840308B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPH04276293A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
US20170022646A1 (en) | Operating method for washing machine | |
US11131053B2 (en) | Method for controlling washing machine | |
AU2021282502B2 (en) | Laundry treatment apparatus | |
JP4941176B2 (ja) | 洗濯機 | |
EP2149634A2 (en) | Washing machine and washing method therefor | |
JP2004173912A (ja) | 洗濯機 | |
JP4271021B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP2009165683A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
US11214908B2 (en) | Method for controlling washing machine | |
JP2009078177A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPH08299660A (ja) | 脱水兼用洗濯機 | |
KR101250244B1 (ko) | 세탁기 | |
KR20160006503A (ko) | 드럼 세탁기 및 방법 | |
JP7444540B2 (ja) | 洗濯機向けの駆動ユニットおよび洗濯機 | |
JPH07116379A (ja) | 全自動洗濯機 | |
US11578446B2 (en) | Washing machine, and method for controlling the same | |
JP2013059440A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP2011024847A (ja) | 洗濯機 | |
JP2014132916A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP2013223627A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP6509503B2 (ja) | ドラム式洗濯機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050525 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061027 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |