JP7444540B2 - 洗濯機向けの駆動ユニットおよび洗濯機 - Google Patents

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Description

開示する技術は、洗濯機に好適な駆動ユニットおよび洗濯機に関する。
現在、様々なタイプの洗濯機が製品化されている。大別すれば、洗濯物を収容する回転槽が縦軸回りに回転する縦型洗濯機、横軸ないし傾斜した軸回りに回転するドラム式洗濯機がある。傾向として、ドラム式洗濯機の方が、主流になりつつある。これら洗濯機は、いずれもモータで駆動されている。
ドラム式洗濯機の場合、洗濯物を収容したドラムが回転することによって、洗い、濯ぎ、脱水などの一連の洗濯処理が行われる。多量の水を含む洗濯物を回転させる洗いや濯ぎの工程では、低速で高トルクの回転力が要求される。洗濯物が水をほとんど含まない状態になるように洗濯物を回転させる脱水の工程では、高速で低トルクの回転力が要求される。
従って、洗濯機を駆動するモータは、これら回転力に対応する必要がある。そのため、一般に、減速機およびクラッチが利用されている。例えば、モータと出力軸との間に、プーリとベルトを介在させたり、遊星歯車機構など、複数のギヤを介在させたりして減速できるようにする。更にクラッチを介在させることにより、運転状態を切り替えられるようにする。
このような減速機およびクラッチの従来例としては、例えば、特許文献1~4がある。ただし、これらに開示されている減速機およびクラッチでは、2つの出力軸を切り替えたり、クラッチがモータの外に配置されていたり、減速機とクラッチとが軸方向に並んで配置されていたりしている。
このような、モータで駆動対象を間接的に駆動するタイプ(インダイレクトドライブ方式)の洗濯機とは異なり、モータで駆動対象を直接的に駆動するタイプ(ダイレクトドライブ方式)の洗濯機もある。そのような洗濯機では、減速機およびクラッチに代えて、インバータ制御が行われている。
特開2001-778号公報 特表2006-517126号公報 特開2017-99605号公報 特開2010-240006号公報
洗濯機では、コンパクトなサイズで洗濯容量が大きいこと、低騒音であること、省エネであることなどが要望される。
それに対し、ダイレクトドライブ方式の洗濯機の場合、速度差やトルク差の大きな回転力を、制御により、磁気構成が同じ1つのモータで出力しなければならない。そのため、大きく異なる回転状態でモータを駆動させる必要があり、最適な回転性能状態に保持できない。また、そのような回転性能状態に対応するためには、モータ自体が大型になる。
一方、インダイレクトドライブ方式の洗濯機の場合、減速機やクラッチが駆動対象とモータとの間に介在する。従って、これらを設置する大きなスペースが必要になる。その分、洗濯容量が制約を受ける。また、出力軸が2つになるなど、機械的な構造が複雑になる。機械的な構造が複雑であると、大きな音が出易い。
ダイレクトドライブ方式、インダイレクトドライブ方式のいずれにおいても、一長一短がある。
そこで開示する技術の主たる目的は、各方式を効率的に組み合わせることにより、洗濯機の駆動に好適な駆動ユニットを実現することにある。
開示する技術の1つは、洗濯機向けの駆動ユニットに関する。
前記駆動ユニットは、ユニットベースと、回転軸を中心に回転可能な状態で前記ユニットベースに支持されているシャフトと、前記シャフトを回転させるモータと、前記シャフトと前記モータとの間に介在する減速機と、を備える。そして、前記モータと前記減速機とが、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている。
この駆動ユニットによれば、モータの回転力は1本のシャフトから出力される。従って、構造を簡素にできる。そして、モータと減速機とが、回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている。それにより、駆動ユニットが薄くなるので、駆動ユニットの全体をコンパクトなサイズにできる。洗濯容量を大きくできるので、洗濯機に好適である。
なお、ここでいう一列に並ぶとは、駆動ユニットの縦断面を見た場合での並びを意味し、対象物が一直線状に並ぶだけでなく、多少、対象物がずれた状態で一列に並ぶ場合も含む。各対象物の少なくとも一部分が、列方向に重なり合っていればよい。
具体的には、前記モータは、前記回転軸を中心に回転可能な状態で支持されているロータと、前記ユニットベースに固定されていて、前記ロータと所定のギャップを隔てて対向しているステータと、を有し、前記減速機は、前記シャフトに固定されたキャリアと、前記回転軸を中心に回転するサンギヤと、前記サンギヤの周囲に配置されるインターナルギヤと、前記キャリアに回転可能な状態で支持されていて、前記サンギヤおよび前記インターナルギヤと噛み合うようにこれらの間に配置されている複数のプラネタリギヤと、を有し、前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、および前記インターナルギヤが、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、とすればよい。
更には、前記ロータが、ロータ軸受部を介して前記シャフトに回転可能な状態で支持されていて、前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、および前記インターナルギヤ、および前記ロータ軸受部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、とするのが好ましい。
前記駆動ユニットはまた、ユニットベースと、回転軸を中心に回転可能な状態で前記ユニットベースに支持されているシャフトと、前記シャフトを回転させるモータと、前記シャフトと前記モータとの間に介在する減速機およびクラッチと、を備え、前記モータと前記クラッチとが、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている、としてもよい。
この場合には、モータとクラッチとが、回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている。それにより、駆動ユニットが薄型化するので、駆動ユニットの全体をコンパクトなサイズにできる。洗濯容量を大きくできるので、洗濯機に好適である。
具体的には、前記モータは、前記回転軸を中心に回転可能な状態で支持されているロータと、前記ユニットベースに固定されていて、前記ロータと所定のギャップを隔てて対向しているステータと、を有し、前記クラッチは、前記回転軸方向にスライドする可動部と、
前記回転軸方向に離れて位置する一対の固定部と、を有し、前記可動部がいずれか一方の前記固定部と連結されることにより、前記モータが前記減速機を介して前記シャフトを回転させる第1モードと、前記モータが前記減速機を介さずに前記シャフトを回転させる第2モードとに切り替わるように構成され、前記ロータ、前記ステータ、前記可動部、および前記固定部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、とすればよい。
前記駆動ユニットはまた、ユニットベースと、回転軸を中心に回転可能な状態で前記ユニットベースに支持されているシャフトと、前記シャフトを回転させるモータと、前記シャフトと前記モータとの間に介在する減速機およびクラッチと、を備え、前記減速機と前記クラッチとが、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている、としてもよい。
この場合には、減速機とクラッチとが、回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている。それにより、駆動ユニットが薄型化するので、駆動ユニットの全体をコンパクトなサイズにできる。洗濯容量を大きくできるので、洗濯機に好適である。
具体的には、前記減速機は、前記シャフトに固定されたキャリアと、前記回転軸を中心に回転するサンギヤと、前記サンギヤの周囲に配置されるインターナルギヤと、前記キャリアに回転可能な状態で支持されていて、前記サンギヤおよび前記インターナルギヤと噛み合うようにこれらの間に配置されている複数のプラネタリギヤと、を有し、前記クラッチは、前記回転軸方向にスライドする可動部と、前記回転軸方向に離れて位置する一対の固定部と、を有し、前記可動部がいずれか一方の前記固定部と連結されることにより、前記モータが前記減速機を介して前記シャフトを回転させる第1モードと、前記モータが前記減速機を介さずに前記シャフトを回転させる第2モードとに切り替わるように構成され、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、および前記固定部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、とすればよい。
前記駆動ユニットはまた、ユニットベースと、回転軸を中心に回転可能な状態で前記ユニットベースに支持されているシャフトと、前記シャフトを回転させるモータと、前記シャフトと前記モータとの間に介在する減速機およびクラッチと、を備え、前記モータと前記減速機と前記クラッチとが、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている、としてもよい。
この場合には、モータと減速機とクラッチとが、回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている。それにより、駆動ユニットが、よりいっそう薄型化するので、駆動ユニットの全体を、よりいっそうコンパクトなサイズにできる。洗濯容量を大きくできるので、よりいっそう洗濯機に好適である。
具体的には、前記モータは、前記回転軸を中心に回転可能な状態で支持されているロータと、前記ユニットベースに固定されていて、前記ロータと所定のギャップを隔てて対向しているステータと、を有し、前記減速機は、前記シャフトに固定されたキャリアと、
前記回転軸を中心に回転するサンギヤと、前記サンギヤの周囲に配置されるインターナルギヤと、前記キャリアに回転可能な状態で支持されていて、前記サンギヤおよび前記インターナルギヤと噛み合うようにこれらの間に配置されている複数のプラネタリギヤと、を有し、前記クラッチは、前記回転軸方向にスライドする可動部と、前記回転軸方向に離れて位置する一対の固定部と、を有し、前記可動部がいずれか一方の前記固定部と連結されることにより、前記モータが前記減速機を介して前記シャフトを回転させる第1モードと、前記モータが前記減速機を介さずに前記シャフトを回転させる第2モードとに切り替わるように構成され、前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、および前記固定部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、とすればよい。
更には、前記ロータが、ロータ軸受部を介して前記シャフトに回転可能な状態で支持されていて、前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、前記固定部、および前記ロータ軸受部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、とするのが好ましい。
前記駆動ユニットはまた、前記ロータは、複数の磁石を有し、前記複数の磁石が、前記ステータの外周部分と対向している、としてもよい。
すなわち、モータをアウターロータ型にすれば、上述した構造の駆動ユニットを最も容易に実現することができる。
前記駆動ユニットはまた、前記ロータは、底壁の半径よりも周壁の高さの方が小さく形成されるとともに、中心が前記回転軸に一致する有底円筒形状のロータケースを有し、前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、前記固定部、および前記ロータ軸受部が、前記ロータケースの内部に収容されている、としてもよい。
そうすれば、駆動ユニットのほぼ全体がモータのロータケースに収容されるので、よりいっそうコンパクトにできる。
前記駆動ユニットはまた、前記ロータケースは、前記ロータ軸受部に支持される軸支部を更に有し、前記軸支部が前記サンギヤを兼ねている、としてもよい。
そうすれば、部材の共用により、更に効率的に駆動ユニットを構成できる。
開示する技術の他の1つは、洗濯機に関する。
前記洗濯機は、筐体の内部に設置された固定槽と、洗濯物を収容するとともに前記固定槽の内部で回転する回転槽と、上述した駆動ユニットと、を備える。
そして、前記固定槽の底部に前記ユニットベースが取り付けられ、前記固定槽の底部を貫通した前記シャフトが前記回転槽に固定されていて、前記回転槽が前記回転軸を中心に回転する。
すなわち、この洗濯機には、上述したコンパクトな駆動ユニットが用いられていて、固定槽の底部に取り付けられた状態で、回転槽を回転するように構成されている。従って、固定槽および回転槽の容量を大きくできる。
前記洗濯機はまた、前記駆動ユニットを制御することにより、少なくとも洗い、濯ぎ、および脱水の各工程を行う制御装置を更に備え、前記制御装置が、前記洗いおよび前記濯ぎの各行程で前記第1モードに切り替えるとともに、前記脱水の工程で前記第2モードに切り替える、としてもよい。
そうすれば、駆動ユニットにより、洗濯機が行う各工程に対応した回転力を出力できるので、効率的な運転が行える。
前記洗濯機はまた、前記回転軸が、水平方向に対して傾斜した方向または略水平方向に延びるように配置される、としてもよい。
いわゆるドラム式の洗濯機に適用する。ドラム式の洗濯機であれば、通常、駆動力の出力先はドラムだけであるので、上述した駆動ユニットに好適である。容易に利便性に優れた洗濯機が実現できる。
開示する技術によれば、洗濯機の駆動に好適な駆動ユニットが実現できる。ひいては、利便性に優れた洗濯機が実現できる。
開示する技術を適用した洗濯機の構造を示す概略図である。 駆動ユニットの外観を示す概略側面図である。 駆動ユニットの主な部材を示す分解斜視図である。 駆動ユニットの要部の概略断面図である。 シャフトおよびロータの部分を示す概略斜視図である。 ステータの部分を示す概略斜視図である。 減速機の部分を示す概略斜視図である。 減速機とクラッチの部分を示す概略斜視図である。 減速機とクラッチの部分の要部を示す概略斜視図である。 減速機とクラッチの部分の要部を示す概略斜視図である。 クラッチの切り替えを説明する図である。 洗濯機の基本的な運転例を示すフローチャートである。 クラッチの切り替え例を示すフローチャートである。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。なお、説明の便宜上、対応した図を基準にして上下等の方向を用いる場合がある。
<洗濯機>
図1に、開示する技術を適用した洗濯機1を例示する。この洗濯機1は、いわゆるドラム式の洗濯機である。また、この洗濯機1は、いわゆる全自動式洗濯機であり、洗い、濯ぎ、脱水などの工程からなる一連の洗濯処理が、自動的に実行できるように構成されている。
洗濯機1は、主に、筐体2、タブ3(固定槽)、ドラム4(回転槽)、駆動ユニット5、コントローラ6(制御装置)などで構成されている。
筐体2は、パネルやフレームで構成された箱形の容器であり、洗濯機1の外郭を構成している。筐体2の前面には、洗濯物を出し入れするために、円形の投入口2aが形成されている。投入口2aには透明な窓を有するドア2bが取り付けられている。投入口2aは、ドア2bによって開閉される。筐体2における投入口2aの上側には、ユーザが操作するスイッチ等を有する操作部7が設置されている。
(タブ3)
筐体2の内部には、投入口2aに連通するタブ3が設置されている。タブ3は、有底円筒状の貯水可能な容器からなり、その開口が投入口2aと接続されている。タブ3は、その中心線Jを前方に向かって上向きに僅かに傾斜させた姿勢で安定するように、筐体2の内部に設けられたダンパ(図示せず)によって支持されている。
タブ3の上部には、給水配管8a、給水弁8b、薬剤投入装置8cなどで構成された給水装置8が設けられている。給水配管8aの上流側の端部は、洗濯機1の外部に突出し、図外の給水源に接続されている。給水配管8aの下流側の端部はタブ3の上部に開口する給水口3aに接続されている。給水弁8bおよび薬剤投入装置8cは、上流側からこの順に給水配管8aの途中に設置されている。
薬剤投入装置8cは、洗剤や柔軟剤等の薬剤を収容し、これら薬剤を、給水される水に混合することによってタブ3に投入する。タブ3の下部には、排水口3bが設けられている。排水口3bは、排水ポンプ9に接続されている。排水ポンプ9は、タブ3に溜まる不要な水を、排水管9aを通じて洗濯機1の外部に排出する。
(ドラム4)
ドラム4は、タブ3よりも僅かに小径の円筒状の容器からなり、タブ3と中心線Jを一致させた状態で、タブ3に収容されている。ドラム4の前部には、投入口2aに臨む円形開口4aが形成されている。洗濯物は、投入口2aおよび円形開口4aを通じて、ドラム4の内部に投入される。
ドラム4の側部には、多数の脱水孔4bが全周にわたって形成されている(図1では一部のみ表示)。また、その側部の内側の複数箇所には、撹拌用のリフター4cが取り付けられている。ドラム4の前部は、投入口2aに回転可能な状態で支持されている。
タブ3の底部には、駆動ユニット5が取り付けられている。駆動ユニット5は、図2、図3に具体的に示すように、シャフト50、ユニットベース51、モータ52などで構成されている。シャフト50は、タブ3の後部を貫通し、タブ3の内部に突出している。シャフト50の先端は、ドラム4の底部の中心に固定されている。
すなわち、ドラム4の後部はシャフト50で軸支されていて、駆動ユニット5は、ドラム4を直接的に駆動する(いわゆるダイレクトドライブ方式に相当)。それにより、ドラム4は、モータ52の駆動によって中心線Jの回りを回転する。
中心線Jは、回転軸に相当する(回転軸J)。この洗濯機1はドラム式であるため、回転軸Jは、水平方向に対して傾斜した方向または略水平方向に延びるように配置される。
コントローラ6は、筐体2の上部に設置されている。コントローラ6は、CPU、メモリなどのハードウエアと、制御プログラムや各種データなどのソフトウエアとで構成されている。コントローラ6は、洗濯機1の動作を総合的に制御する。
筐体2の内部には、外部の電源から電力の供給を受けるインバータ10が設置されている。インバータ10は、コントローラ6および駆動ユニット5と電気的に接続されている。コントローラ6が、インバータ10を制御することによって駆動ユニット5が駆動する。それにより、ドラム4が回転する。
<駆動ユニット5>
上述したように、駆動ユニット5は、シャフト50、ユニットベース51、モータ52などで構成されている。図4に、駆動ユニット5の要部の概略断面図を示す。
図3に示すように、ユニットベース51は、タブ3の底部に取り付けられる略円板状の金属や樹脂の部材からなる。ユニットベース51の中心部には、中心線Jに沿って延びる円筒状の軸挿入孔511が形成されている。軸挿入孔511の両端部には、一対のボールベアリング(メインベアリング512Mおよびサブベアリング512S)が装着される。図3では、シャフト50およびサブベアリング512Sは、モータ52に組み付けられた状態で表してある。モータ52は、ユニットベース51の裏側に組み付けられる。
シャフト50は、軸挿入孔511よりも小径の円柱状の金属部材からなる。シャフト50は、その先端部分を軸挿入孔511から突出した状態で軸挿入孔511に挿入される。シャフト50は、一対のボールベアリング512M,512Sを介してユニットベース51に支持される。それにより、シャフト50は、回転軸Jを中心に回転可能となっている。
このモータ52は、洗濯機1の駆動に好適なように、構造が工夫されている。すなわち、洗濯機1では、洗い、濯ぎ、脱水の各工程が行われる。そのために、モータ52には、低速回転での高トルクな出力と、低トルクであるが高速回転の出力とが要求される。
一般的には、減速機およびクラッチをドラムとモータとの間に介在させて、間接的にドラムを回転させる方式(インダイレクトドライブ方式)や、モータを、インバータ制御による駆動で直接的にドラムを回転させる方式(ダイレクトドライブ方式)が採用されている。
それに対し、この駆動ユニット5では、インダイレクトドライブ方式とダイレクトドライブ方式とを効率的に組み合わせることにより、個々の方式の欠点が解消できるように工夫されている。すなわち、この洗濯機1では、コンパクトなサイズで洗濯容量が大きいこと、低騒音であること、省エネであることなどが実現可能となっている。
具体的には、出力軸である1本のシャフト50を回転させるモータ52に、シャフト50とモータ52との間に介在する減速機53およびクラッチ54を効率的に組み込むことによって、これらが一体的に構成されている。それにより、モータ52と減速機53とクラッチ54とが、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並んだ状態となっている。以下、これらの構造について、詳細に説明する。
(シャフト50の基端部50a)
図4に示すように、シャフト50の基端部50aは、サブベアリング512Sから突出している。シャフト50の基端部50aには、中心線Jに沿って延びるネジ孔501が形成されている。シャフト50の基端部50aの外周面には、中心線Jに沿って延びるセレーションが形成されている(図7参照)。ネジ孔501に、止め具502を介してボルト503が締結されている。そうすることにより、シャフト50の基端部50aには、後述するキャリア531のメインフレーム5311が固定されている。
(モータ52)
モータ52は、ロータ521およびステータ522を有している。モータ52は、ステータ522の外側にロータ521が位置する、いわゆるアウターロータ型である。
図5に示すように、ロータ521は、ロータケース5211、複数の磁石5212などで構成されている。ロータケース5211は、中心が回転軸Jに一致するように配置される有底円筒形状をした部材からなる。ロータケース5211は、中心に丸孔が開口した円板状の底壁5211aと、その底壁5211aの周囲に連なる円筒状の周壁5211bと、を有している。なお、底壁5211aは多物品でも1物品でもよい。ロータケース5211は、底が浅く(厚みが小さく)、底壁5211aの半径よりも周壁5211bの高さの方が小さく形成されている。
底壁5211aの中心部に開口した丸孔の周囲には、周壁5211bと対向する円筒状の軸支部5211cが形成されている。軸支部5211cの外周面にはギヤが形成されており、軸支部5211cは、後述するサンギヤを兼ねている(サンギヤ5211c)。
軸支部5211cの内側には、円筒状の焼結含油軸受5213が固定されている。軸支部5211cは、この焼結含油軸受5213を介して、シャフト50(詳細には、シャフト50に固定されたメインフレーム5311)に摺動可能な状態で支持されている。それにより、ロータケース5211は、シャフト50に対して回転可能となっている。焼結含油軸受5213は、ロータ軸受部を構成している。
各磁石5212は、円弧状に曲げられた矩形の永久磁石からなる。各磁石5212は、周方向に直列に連なって並ぶように、ロータケース5211の周壁5211bの内面に固定されている。各磁石5212は、ロータ521の磁極を構成し、S極とN極とが交互に並ぶように配置されている。
図6に示すように、ステータ522は、円環状の部材からなり、円環状のコア部522aと、コア部522aから外側に向かって放射状に突出する複数のティース部522bとを有している。ステータ522は、コア部522aの内側に設けられた固定フランジ部522cを介してユニットベース51に固定されている。ステータ522は、ロータケース5211に収容されている。
コア部522aおよび各ティース部522bは、磁性を有する金属製のステータコア5221の表面を、絶縁性のインシュレータで被覆することによって構成されている。また、図示はしないが、各ティース部522bには、所定の順序で導線を巻き付けることにより、複数のコイルが形成されている。ステータ522の外周部分に位置する各ティース部522bの突端面には、ステータコア5221の一部が露出している。これらステータコア5221の露出部分が、所定のギャップを隔ててロータ521の磁石5212と対向している。
複数のコイルは、U、V、およびWからなる3相のコイル群を構成している。これらコイル群の各々に、コントローラ6が、インバータ10を制御することにより、位相をずらしながら交流を供給する。そうすることにより、各コイル群とロータ521の磁極との間で磁界が形成される。磁力の作用で、ロータ521は回転軸Jを中心に回転する。
(減速機53)
減速機53は、軸支部5211cの周囲に配置されている。減速機53は、ロータケース5211に収容されている。図7に、その減速機53の部分を示す。減速機53は、キャリア531、サンギヤ5211c、複数(図例では4つ)のプラネタリギヤ533、インターナルギヤ534などで構成されている。
キャリア531は、メインフレーム5311とサブフレーム5312とを有している。サブフレーム5312は、4つの下側軸受凹部5312aを有する環状の部材からなる。サブフレーム5312は、環状のガイドプレート535を介して、ロータケース5211の上に装着されている。
ガイドプレート535の内側には、リング状の摺動部材536が固定されている。ガイドプレート535は、軸支部5211cとの間にその摺動部材536を介在し、回転可能な状態で、ロータケース5211の底壁5211aの上に装着されている。
メインフレーム5311は、底の浅い有底円筒形状をした基部5311aと、基部5311aの中央部からその裏側に突出した円筒状の軸止部5311bとを有している。基部5311aの裏面は、サブフレーム5312と対向するように配置される。基部5311aの裏面には、下側軸受凹部5312aの各々と対向する複数の上側軸受凹部5311cが形成されている。
軸止部5311bの内周面には、シャフト50の基端部50aに嵌合するセレーションが形成されている。軸止部5311bにシャフト50の基端部50aが挿入されることにより、メインフレーム5311は、回転不能な状態でシャフト50に固定される。軸止部5311bの周囲には、上述したように、ロータ軸受部を構成する焼結含油軸受5213を介して、ロータ521の軸支部5211cが支持されている。この軸支部5211cが、回転軸Jを中心に回転するサンギヤを構成している。
インターナルギヤ534は、サンギヤ5211cよりも大径の略円筒状の部材からなる。インターナルギヤ534の内周面の下部にはギヤ部534aが設けられている。ギヤ部534aには、ギヤ歯が全周にわたって形成されている。また、インターナルギヤ534の外周面には、回転軸方向(回転軸Jが延びる方向)に延びる線状の突起からなる複数の内側スライドガイド534bが、等間隔で全周にわたって形成されている。これら内側スライドガイド534bについては、別途後述する。
インターナルギヤ534は、サンギヤ5211cの周囲に、回転軸Jを中心に配置されている。インターナルギヤ534の下部は、ガイドプレート535の上に配置されている。インターナルギヤ534の上部内側には、リング状の摺動部材537が固定されている(図4参照)。キャリア531(メインフレーム5311)は、この摺動部材537を介して、回転可能な状態でインターナルギヤ534に支持されている。
各プラネタリギヤ533は、キャリア531に回転可能な状態で支持されていて、サンギヤ5211cとインターナルギヤ534とに噛み合うように、これらの間に配置されている。
各プラネタリギヤ533は、小径のギヤ部材からなる。各プラネタリギヤ533の中心部には、ピン孔が貫通して形成されている。ピン孔に挿入されたピン5331の両端部が、メインフレーム5311の上側軸受凹部5311cと、サブフレーム5312の下側軸受凹部5312aとに軸支されている。各プラネタリギヤ533の外周面には、ギヤ歯が全周にわたって形成されている。このギヤ歯が、サンギヤ5211cおよびインターナルギヤ534の双方に噛み合っている。
従って、インターナルギヤ534が固定された状態(回転不能な状態)で、サンギヤ5211cが所定の速度で回転すると、それに伴って、各プラネタリギヤ533が、サンギヤ5211cの回りを周回しながら回転する。それにより、キャリア531およびシャフト50は、減速された状態で回転する。
(クラッチ54)
クラッチ54は、減速機53の周囲に配置されている。クラッチ54は、ロータケース5211に収容されている。図8、図9、図10に、減速機53とクラッチ54の部分を示す。クラッチ54は、スライダー541(可動部)、ロータ側およびステータ側の各ロック爪542R,542S(固定部)、およびクラッチドライバ543(駆動部)を有している。クラッチドライバ543は、可動子5431および固定子5432を有している。
スライダー541は、インターナルギヤ534よりも大径の円筒状の部材からなる。スライダー541の内周面には、図8に一部のみ示すように、回転軸方向に延びる線状の突起からなる複数の外側スライドガイド541aが、等間隔で全周にわたって形成されている。これら外側スライドガイド541aは、インターナルギヤ534の外周面に形成されている複数の内側スライドガイド534bと噛み合うように構成されている。
スライダー541は、その外側スライドガイド541aの各々を、インターナルギヤ534の内側スライドガイド534bの各々に噛み合わせた状態で、インターナルギヤ534の周囲に配置されている。それにより、スライダー541は、回転軸方向にスライド可能となっている。
スライダー541の外周面には、ロータ側およびステータ側の各係合爪からなる一対の係合爪5411R,5411Sが形成されている。これら係合爪5411R,5411Sは、回転軸方向に突出する複数の突起で構成されており、スライダー541の外周面に等間隔で全周にわたって形成されている。ロータ側の係合爪5411Rは、スライダー541の下端部に配置されていて、各突起が下方に向かって突出している。ステータ側の係合爪5411Sは、スライダー541の上端部に配置されていて、各突起が上方に向かって突出している。
スライダー541の外周面におけるロータ側およびステータ側の各係合爪5411R,5411Sの間には、可動子5431を収容する可動子収容部541bが形成されている。
図10に示すように、ロータ側のロック爪542Rは、ロータケース5211に取り付けられた環状部材544に設けられている。ロータ側のロック爪542Rは、全周にわたって等間隔で回転軸方向に突出する複数の突起で構成されている。これら突起は、上方に向かって突出している。
ステータ側のロック爪542Sは、ステータ522に取り付けられた環状部材545に設けられている。ステータ側のロック爪542Sは、全周にわたって等間隔で回転軸方向に突出する複数の突起で構成されている。これら突起は、下方に向かって突出している。
ロータ側のロック爪542Rと、ステータ側のロック爪542Sとは、回転軸方向に離れた位置で対向するように配置されている。そして、ロータ側のロック爪542Rは、ロータ側の係合爪5411Rと噛み合うように構成されるとともに、ステータ側のロック爪542Sは、ステータ側の係合爪5411Sと噛み合うように構成されている。
ロータ側のロック爪542Rとステータ側のロック爪542Sとの間の間隔は、ロータ側の係合爪5411Rとステータ側の係合爪5411Sとの間の間隔よりも大きく設定されている。従って、ロータ側のロック爪542Rがロータ側の係合爪5411Rと噛み合って連結されるときには、ステータ側のロック爪542Sはステータ側の係合爪5411Sと噛み合わない。ステータ側のロック爪542Sがステータ側の係合爪5411Sと噛み合って連結されるときには、ロータ側のロック爪542Rはロータ側の係合爪5411Rと噛み合わない。
図9に示すように、クラッチドライバ543の可動子5431は、スライダコア5431aと、クラッチマグネット5431bとを有し、可動子収容部541bに設置されている。
スライダコア5431aは、磁性を有する金属製の円筒状部材からなり、可動子収容部541bの奥方に設置されている。クラッチマグネット5431bは、永久磁石で構成されている。クラッチマグネット5431bは、スライダコア5431aの表面に接した状態で、可動子収容部541bの全周にわたって設置されている。
図10に示すように、クラッチドライバ543の固定子5432は、クラッチコイル5432a、コイルホルダ5432b、ホルダサポート5432cなどで構成されている。コイルホルダ5432bは、開口が径方向外側に向く断面が略C形状をした、絶縁性のリング状の部材からなる。コイルホルダ5432bに電線が巻回されることによってクラッチコイル5432aが形成されている。
ホルダサポート5432cは、コイルホルダ5432bを挟持する上下一対の環状の部材からなる。ホルダサポート5432cは、ステータ522に固定されている。それにより、クラッチコイル5432aは、クラッチマグネット5431bと、径方向に僅かなギャップを隔てて対向するように構成されている。
クラッチコイル5432aへの通電は、コントローラ6によって制御される。クラッチコイル5432aへの通電によって、クラッチコイル5432aとクラッチマグネット5431bとの間に磁界が形成される。それにより、スライダー541は、回転軸方向のいずれか一方にスライドする。
それにより、図11に示すように、ステータ側のロック爪542Sにステータ側の係合爪5411Sが噛み合う第1モードと、ロータ側のロック爪542Rにロータ側の係合爪5411Rが噛み合う第2モードとに切り替わる。
第1モードでは、インターナルギヤ534がスライダー541を介してステータ522に支持される。それにより、ロータ521およびサンギヤ5211cの回転は、減速機53を介してシャフト50およびキャリア531に伝達される。従って、駆動ユニット5は、低回転で高トルクな回転力を出力する。
一方、第2モードでは、インターナルギヤ534がスライダー541を介してロータ521に支持される。それにより、ロータ521およびサンギヤ5211cの回転は、減速機53を介さずに、シャフト50およびキャリア531に伝達される。
すなわち、ロータ521、サンギヤ5211c、およびインターナルギヤ534が一体となって回転するため、各プラネタリギヤ533は周回しない。それにより、シャフト50およびキャリア531もこれらと一体になって回転する。従って、駆動ユニット5は、高回転で低トルクな回転力を出力する。
このように、この駆動ユニット5によれば、モータ52、減速機53、およびクラッチ54が、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並ぶように、モータ52に、減速機53およびクラッチ54が効率的に組み込まれて、これらが一体的に構成されている。そして、クラッチ54の切り替えにより、1本のシャフト50を通じて、低回転で高トルクな回転力と、低トルクであるが高回転の回転力とを出力することができる。そしてまた、出力が異なる第1モードと第2モードの両モードにおいても、モータ52の回転数およびトルクの値を比較的近い値に設定できので、モータ効率を最適化できる。
従って、この駆動ユニット5は、コンパクトなサイズで、洗濯機に適した回転力を出力できる。駆動ユニット5は、洗濯機に好適である。
<洗濯機1の運転>
図12Aに、洗濯機1の基本的な運転例を示す。
洗濯機1の運転が行われる場合、最初に、ドラム4に洗濯物が投入される(ステップS1)。この洗濯機1の場合、その際、洗剤等も薬剤投入装置8cに投入される。そして、操作部7の操作により、コントローラ6に、洗濯開始の指示が入力される(ステップS2でYes)。それにより、コントローラ6は、洗い、濯ぎ、および脱水などからなる一連の洗濯工程を自動的に開始する。
洗い工程に先だって、コントローラ6は、給水量を設定するため、洗濯物の重量を計測する(ステップS3)。コントローラ6は、計測した洗濯物の重量に基づいて、適切な給水量を設定する(ステップS4)。
給水量の設定が終わると、コントローラ6は、洗い工程を開始する(ステップS5)。洗い工程が開始すると、コントローラ6は、給水弁8bを制御し、設定した所定量の水をタブ3に供給する。その際、薬剤投入装置8cに収容された洗剤が給水される水とともにタブ3に投入される。
次に、コントローラ6は、駆動ユニット5を駆動し、ドラム4の回転を開始する、その際、コントローラ6は、図12Bに示すように、洗いまたは濯ぎの工程か否かを判断する(ステップS10)。その結果、洗いまたは濯ぎの工程であれば、コントローラ6は、クラッチ54を制御して、第1モードに切り替える(ステップS11)。洗いまたは濯ぎの工程でない、つまり脱水の工程であれば、コントローラ6は、クラッチ54を制御して、第2モードに切り替える(ステップS12)。
ここでは、洗い工程であるため、コントローラ6は、クラッチ54を第1モードに切り替える。それにより、駆動ユニット5により、低速で高トルクな回転力が出力される。従って、比較的重いドラム4を低速で効率よく回転させることができる。
洗い工程が終了すると、コントローラ6は、濯ぎ工程を開始する(ステップS6)。濯ぎ工程では、排水ポンプ9の駆動により、タブ3に貯まる洗い水が排水される。次に、コントローラ6は、洗い工程と同様に、給水や撹拌の処理を実行する。
濯ぎ工程では、クラッチ54を第1モードに維持した状態で、駆動ユニット5が駆動される。
濯ぎ工程が終了すると、コントローラ6は、脱水工程を実行する(ステップS7)。脱水工程では、ドラム4が、所定時間、高速で回転駆動される。従って、コントローラ6は、脱水工程に先立って、クラッチ54を第2モードに切り替える。第2モードであれば、高回転で低トルクな回転力を出力できる。従って、比較的軽いドラム4を高速で効率よく回転させることができる。
洗濯物は、遠心力でドラム4の内面に張り付いた状態になる。洗濯物に含まれる水は、ドラム4の外に流出する。それにより、洗濯物は脱水される。
脱水によってタブ3に貯まる水は、排水ポンプ9の駆動によって排出される。脱水工程が終了すると、所定のブザーを鳴らすなどして洗濯終了の報知し、洗濯機1の運転が終了する。
なお、開示する技術は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、実施形態では、ロータの磁石がステータの外側に位置するアウターロータ型のモータを例示したが、ロータの磁石がステータの内側に位置するインナーロータ型のモータであってもよい。
ドラム式の洗濯機を例示したが、縦型の洗濯機にも適用は可能である。
実施形態では、モータ52、減速機53、およびクラッチ54が、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている駆動ユニット5を例示したが、それに限らない。
例えば、モータ52と減速機53とが、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されていてもよい。具体的には、ロータ521、ステータ522、サンギヤ5211c、複数のプラネタリギヤ533、およびインターナルギヤ534(好ましくは焼結含油軸受5213も)を、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置すればよい。
また、モータ52とクラッチ54とが、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されていてもよい。具体的には、ロータ521、ステータ522、スライダー541、および一対のロック爪542R,542Sを、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置すればよい。
更には、減速機53とクラッチ54とが、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されていてもよい。具体的には、サンギヤ5211c、複数のプラネタリギヤ533、インターナルギヤ534、スライダー541、および一対のロック爪542R,542Sを、回転軸Jに対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置すればよい。
これらのような構成であっても、洗濯機に好適な駆動ユニットを実現できる。ただし、実施形態の方が好ましい。
1 洗濯機
3 タブ(固定槽)
4 ドラム(回転槽)
5 駆動ユニット
6 コントローラ(制御装置)
50 シャフト
51 ユニットベース
512M メインベアリング
512S サブベアリング
52 モータ
521 ロータ
5211 ロータケース
5211c 軸支部(サンギヤ)
5212 磁石
5213 焼結含油軸受(ロータ軸受部)
522 ステータ
53 減速機
531 キャリア
533 プラネタリギヤ
534 インターナルギヤ
535 ガイドプレート
536 摺動部材
537 摺動部材
54 クラッチ
541 スライダー(可動部)
5411R ロータ側の係合爪
5411S ステータ側の係合爪
542R ロータ側のロック爪(固定部)
542S ステータ側のロック爪(固定部)
543 クラッチドライバ(駆動部)
5431 可動子
5432 固定子
544 環状部材
545 環状部材
J 中心線(回転軸)

Claims (9)

  1. 洗濯機向けの駆動ユニットであって、
    ユニットベースと、
    回転軸を中心に回転可能な状態で前記ユニットベースに支持されているシャフトと、
    前記シャフトを回転させるモータと、
    前記シャフトと前記モータとの間に介在する減速機およびクラッチと、
    を備え、
    前記クラッチは、
    回転軸方向の両端に突出する一対の係合爪が形成されていて回転軸方向にスライドする円筒状の可動部と、
    前記係合爪と噛み合うように所定の環状部材に設けられていて前記回転軸方向に離れて位置する一対の固定部と、
    円筒状の可動子と、当該可動子と径方向にギャップを隔てて対向した環状のクラッチコイルを含むリング状の固定子とを有し、前記クラッチコイルへの通電により、前記一対の固定部の各々に対して対応した前記係合爪が噛み合うように前記可動部をスライドさせる環状の駆動部と、
    を有し、
    前記モータと前記減速機と前記可動部、前記一対の固定部、及び、前記駆動部とが、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並んだ状態で一体的に構成されている、駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記モータは、
    前記回転軸を中心に回転可能な状態で支持されているロータと、
    前記ユニットベースに固定されていて、前記ロータと所定のギャップを隔てて対向しているステータと、
    を有し、
    前記減速機は、
    前記シャフトに固定されたキャリアと、
    前記回転軸を中心に回転するサンギヤと、
    前記サンギヤの周囲に配置されるインターナルギヤと、
    前記キャリアに回転可能な状態で支持されていて、前記サンギヤおよび前記インターナルギヤと噛み合うようにこれらの間に配置されている複数のプラネタリギヤと、
    を有し、
    前記可動部がいずれか一方の前記固定部と連結されることにより、前記モータが前記減速機を介して前記シャフトを回転させる第1モードと、前記モータが前記減速機を介さずに前記シャフトを回転させる第2モードとに切り替わるように構成され、
    前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、および前記固定部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、駆動ユニット。
  3. 請求項2に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記ロータが、ロータ軸受部を介して前記シャフトに回転可能な状態で支持されていて、
    前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、前記固定部、および前記ロータ軸受部が、前記回転軸に対して略垂直な方向に一列に並ぶように配置されている、駆動ユニット。
  4. 請求項3に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記ロータは、複数の磁石を有し、
    前記複数の磁石が、前記ステータの外周部分と対向している、駆動ユニット。
  5. 請求項3に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記ロータは、底壁の半径よりも周壁の高さの方が小さく形成されるとともに、中心が前記回転軸に一致する有底円筒形状のロータケースを有し、
    前記ロータ、前記ステータ、前記サンギヤ、前記複数のプラネタリギヤ、前記インターナルギヤ、前記可動部、前記固定部、および前記ロータ軸受部が、前記ロータケースの内部に収容されている、駆動ユニット。
  6. 請求項5に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記ロータケースは、前記ロータ軸受部に支持される軸支部を更に有し、
    前記軸支部が前記サンギヤを兼ねている、駆動ユニット。
  7. 洗濯機であって、
    筐体の内部に設置された固定槽と、
    洗濯物を収容するとともに前記固定槽の内部で回転する回転槽と、
    請求項2~請求項6のいずれか1つに記載の駆動ユニットと、
    を備え、
    前記固定槽の底部に前記ユニットベースが取り付けられ、
    前記固定槽の底部を貫通した前記シャフトが前記回転槽に固定されていて、前記回転槽が前記回転軸を中心に回転する、洗濯機。
  8. 請求項7に記載の洗濯機において、
    前記駆動ユニットを制御することにより、少なくとも洗い、濯ぎ、および脱水の各工程を行う制御装置を更に備え、
    前記制御装置が、前記洗いおよび前記濯ぎの各行程で前記第1モードに切り替えるとともに、前記脱水の工程で前記第2モードに切り替える、洗濯機。
  9. 請求項7または請求項8に記載の洗濯機において、
    前記回転軸が、水平方向に対して傾斜した方向または略水平方向に延びるように配置される、洗濯機。
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