JP2004173178A - 伝送システムおよび伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】伝送効率を低下させることなく、また複数チャネルのデータ信号を柔軟に伝送できる伝送システムおよび伝送装置を提供する。
【解決手段】送信装置1は、各チャネルのデータ信号1001〜100nに対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、それぞれの誤り検出符号1011〜101nを付加して得られた各チャネルのデータ信号1021〜102nを多重して送信する。受信装置2は、送信装置1からデータ信号の多重された信号2010を受信し、各チャネルのデータ信号に対して、送信装置1にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号算出し、送信装置1にてデータ信号に付加された演算結果と一致する演算結果の得られる生成多項式を求め、その生成多項式に対応して各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける。
【選択図】 図1
【解決手段】送信装置1は、各チャネルのデータ信号1001〜100nに対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、それぞれの誤り検出符号1011〜101nを付加して得られた各チャネルのデータ信号1021〜102nを多重して送信する。受信装置2は、送信装置1からデータ信号の多重された信号2010を受信し、各チャネルのデータ信号に対して、送信装置1にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号算出し、送信装置1にてデータ信号に付加された演算結果と一致する演算結果の得られる生成多項式を求め、その生成多項式に対応して各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のチャネルを多重化する多重化伝送システムに関し、特に、各チャネルのデータ信号に対して対向装置間でCRCチェックを行う多重化伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多重化伝送システムは、送信装置でデータ信号にフレーム同期パタンを付加して送り、受信装置でそのフレーム同期パタンを検出することによりフレーム同期を確立し、多重化された各チャネルを識別していた。
【0003】
また、従来の他の多重化伝送システムは、フレーム同期パタンを用いず、送信装置でデータ信号にCRC演算結果を付加して送り、受信装置でCRCチェックを行い、演算結果と一致した位置からチャネルのフレームを検出していた。
【0004】
さらに他の多重化伝送システムは、送信装置で複数チャネルのうち1チャネルだけ他のチャネルと異なる生成多項式を用いてCRC演算を行い、受信装置でそれを検出することによりフレーム同期を確立し、各チャネルを識別していた。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特開平7−177136号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フレーム同期パタンを用いてフレーム同期を確立した後に、そのフレームに多重化された各チャネルを識別する従来の多重化伝送システムでは、チャネルを識別するために、各チャネルのデータ信号をフレームに多重する順序が送信装置と受信装置の間で予め固定的に取り決められている必要がある。そのため、複数チャネルを多重化するときに送信装置は任意の順序で多重化できず、チャネル収容の柔軟性が低いという問題があった。
【0007】
また、CRCチェックを行うことにより多重化された各チャネルのフレームを識別する多重化伝送システムでは、各チャネルのフレームを検出した後に各チャネルを識別する必要がある。そのため、各チャネルのデータ信号にチャネル識別情報を負荷する必要があり、それによって伝送効率が低下するという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、伝送効率を低下させることなく、また複数チャネルのデータ信号を柔軟に伝送できる伝送システムおよび伝送装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の伝送システムは、複数のチャネルのデータ信号を多重伝送する伝送システムであって、各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、データ信号にそれぞれの誤り検出符号を付加し、各チャネルのデータ信号を多重して送信する送信装置と、送信装置からデータ信号の多重された信号を受信し、各チャネルのデータ信号に対して、送信装置にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、送信装置にてデータ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、その条件式に対応して各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける受信装置を有している。
【0010】
したがって、本発明の伝送システムによれば、各チャネルのデータ信号に対する誤り検出符号の算出が互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長パケット化されたデータ信号であり、送信装置は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、パケット単位で誤り検出符号を付加し、受信装置は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長フレームからなる連続的な信号であり、送信装置は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、フレーム単位で誤り検出符号を付加し、受信装置は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0013】
また、本発明の一態様によれば、送信装置は、各チャネルのデータ信号に誤り検出符号を付加し、バイト単位で時分割多重して送信し、受信装置は、バイト単位で時分割多重された信号を受信し、バイト単位で時分割多重された各チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0014】
本発明の伝送装置は、相互に接続されて、複数のチャネルのデータ信号を多重伝送する伝送システムを構成する伝送装置であって、各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、データ信号にそれぞれの誤り検出符号を付加し、各チャネルのデータ信号を多重して対向装置に送信する送信部と、対向装置の送信部から複数のチャネルのデータ信号の多重された信号を受信し、各チャネルのデータ信号に対して、対向装置にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、対向装置にてデータ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、その条件式に対応して各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける受信部を有している。
【0015】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長パケット化されたデータ信号であり、送信部は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、パケット単位で誤り検出符号を付加し、受信部は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0016】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長フレームからなる連続的な信号であり、送信部は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、フレーム単位で誤り検出符号を付加し、受信部は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0017】
また、本発明の一態様によれば、送信部は、各チャネルのデータ信号に誤り検出符号を付加し、バイト単位で時分割多重して送信し、受信部は、バイト単位で時分割多重された信号を受信し、バイト単位で時分割多重された各チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0018】
本発明の他の伝送装置は、複数のチャネルのデータ信号を方路切替情報に基づいてスイッチングして所定の方路に出力する伝送装置であって、チャネルに対応して設けられ、互いに異なる条件式を用いて、そのチャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、そのデータ信号に誤り検出符号を付加して送信する複数の個別処理部と、方路切替情報に基づいて、誤り検出符合の算出に用いる条件式を各個別処理部に指示する条件式選択制御部と、全ての個別処理部から、誤り検出符号の付加されたデータ信号を受信し、それぞれのデータ信号に対して、各個別処理部で用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、データ信号に付加されている誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、該条件式に対応して前記データ信号を出力する方路を選択するスイッチ部を有している。
【0019】
したがって、本発明の伝送装置によれば、各データ信号に対する誤り検出符号の算出が、互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、各データ信号に方路識別情報を付加したり、スイッチ部に方路識別情報を与えなくても、各入力チャネルのデータ信号を所望の出力チャネルにスイッチングすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態の多重化伝送方式は、送信装置1と受信装置2を有している。
【0022】
送信装置1は、個別処理部101〜10n、多重化部13およびフレーム生成部14を有している。個別処理部101〜10nは、演算結果挿入部111〜11nおよびCRC演算部121〜12nをそれぞれ有している。
【0023】
CRC演算部121〜12nは、それぞれ互いに異なる生成多項式を用いてCRC演算を行う機能を有している。CRC演算部121〜12nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに対してCRC演算を行い、その演算結果1011〜101nを演算結果挿入部111〜11nにそれぞれ送る。
【0024】
演算結果挿入部111〜11nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに、CRC演算部121〜12nから受信したCRC演算結果1011〜101nを付加してデータ信号1021〜102nとして多重化部13に送る。
【0025】
多重化部13は、各演算結果挿入部111〜11nから受信した各チャネルのデータ信号1021〜102nを時分割多重し、得られた多重化信号1030をフレーム生成部14に送る。
【0026】
フレーム生成部14は、多重化部13から受信した多重化信号1030に対して、多重化信号伝送フレームを構成するためのフレーム情報を付加し、多重化フレーム信号1040として伝送路3に送出する。
【0027】
受信装置2は、フレーム同期部21、分離部22およびCRCチェック部23を有している。
【0028】
フレーム同期部21は、送信装置1から伝送路3を介して受信した多重化フレーム信号2010のフレーム同期をとり、フレーム同期のとられた多重化信号2020を分離部22およびCRCチェック部23に送る。
【0029】
CRCチェック部23は、送信装置1の全てのCRC演算部121〜12nで用いられる生成多項式を記憶しており、フレーム同期部21から受信した多重化信号2020の各チャネルのデータ信号に対して全ての生成多項式によるCRCチェックを行う。そして、CRCチェック部23は、各チャネルのデータ信号に対する各生成多項式によるCRCチェックの結果をCRCチェック結果信号2030として分離部22に送る。CRCチェック結果信号2030は、各チャネルのデータ信号と、そのCRC演算結果が一致した生成多項式との対応関係を示している。
【0030】
分離部22は、多重化信号2020を各チャネルのデータ信号に分離する。そして、分離部22は、CRCチェック部23から受信したCRCチェック結果信号2030に従って各チャネルを識別し、各チャネルのデータ信号を識別結果に応じてデータ信号2041〜204nとして振り分ける。
【0031】
図2は、本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムにおけるデータ信号の多重化の様子を示す図である。
【0032】
送信装置1のデータ信号1001〜100nは固定長パケット化され、演算結果挿入部111〜11nおよびCRC演算部121〜12nにそれぞれ与えられる。これらの固定長パケットは、図2においてデータ信号D11〜Dnmとして示されている。
【0033】
CRC演算部121〜12nは、互いに異なる同次数の生成多項式を用いて固定長パケット毎にCRC演算を行い、CRC演算結果1011〜101nを演算結果挿入部111〜11nに送る。各固定長パケットD11〜Dnmに対するCRC演算結果は、図2においてCRC演算結果C11〜Cnmとして示されている。
【0034】
各演算結果挿入部111〜11nでは、固定長パケットにCRC演算結果が付加されてデータ信号1021〜102nとして多重化部13に送られる。
【0035】
CRC演算結果が付加されたデータ信号1021〜102nは、図2に示すように固定長のデータ信号と固定長のCRC演算結果とが周期的に現れる信号である。こららのデータ信号1021〜102nは、図2に示すように、多重化部13にて固定長パケット毎に時分割多重されて多重化信号1030となる。そして、多重化信号1030はフレーム生成部14にてフレーム同期のためのフレーム情報が付加され、伝送路3に送出される。
【0036】
一方、受信装置2にて受信された多重化信号2010は、フレーム同期部21にてフレーム同期を確立された後、多重化信号2020として分離部22およびCRCチェック部23に送られる。
【0037】
CRCチェック部23において、多重化信号2020に多重化されている固定長パケットに対して、CRC演算部121〜12nで用いられている全ての生成多項式を用いたCRCチェックが行われる。
【0038】
この多重化信号2020は、送信装置1における多重化信号1030と同等の信号である。フレーム情報を除くフレームの先頭から各固定長パケットに対してCRCチェックが行われ、固定長パケットと演算結果の一致した生成多項式との対応を表すCRCチェック結果信号2030が分離部22に送られる。分離部22では、CRCチェック結果信号2030に基づいて多重化信号2020内の各チャネルが識別され、各固定長パケットのデータ信号が各チャネルに対応する出力先に、データ信号2041〜204nとして送られる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の多重化伝送システムによれば、各チャネルのデータ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置1によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置2にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、図2に示したように、送信装置1において各データ信号1021〜102nの固定長パケットの位相が揃っている場合について示したが、本発明はそれに限定されず、互いに異なる位相であってもよい。
【0041】
また、本実施形態では、多重化するデータ信号1021〜102nのパケット長が同じなので、送信装置1はデータ信号1021〜102nを任意の順序で多重化してよい。
【0042】
また、本実施形態では、送信装置1と受信装置2とが異なる構成の多重化伝送システムを例示したが、図1に示された送信装置1および受信装置2の双方の機能を持った伝送装置を対向させて多重化伝送システムを構成することも可能である。
【0043】
また、本実施形態では、多重化方式として時分割多重方式を用いた例を示したが、本発明はそれに限定されず、周波数多重や波長多重などの他の方式を用いてもよい。
【0044】
本発明の第2の実施形態について説明する。
【0045】
第2の実施形態の多重伝送システムは、図1に示した第1の実施形態と同様の構成である。ただし、第2の実施形態は、データ信号1021〜102nが固定長パケットでなく、フレームからなる連続的な信号である点で、第1の実施形態と異なる。
【0046】
送信装置1は、CRC演算部121〜12nにて固定長のフレーム単位でCRC演算を行い、演算結果挿入部111〜11nにてフレーム単位で演算結果を付加する構成である。
【0047】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、各チャネルのデータ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置1によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置2にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0048】
本発明の第3の実施形態について説明する。
【0049】
第3の実施形態の多重伝送システムは、図1に示したものと同様の構成である。ただし、第3の実施形態は、データ信号1021〜102nが固定長パケットやフレーム単位で多重されるのではなく、バイト単位で多重される点で第1および第2の実施形態と異なる。
【0050】
送信装置1は、多重化部13にて、データ信号1021〜102nのパケットやフレームの区切りに関係なく、データ信号1021〜102nをバイト単位で多重する。CRC演算部121〜12nにおけるCRC演算範囲はパケット毎であってもよく、フレーム毎であってもよい。また、受信装置2は、CRCチェック部23にて、バイト毎に多重された各チャネルのデータ信号に対してCRCチェックを行う。
【0051】
第3の実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様に、各チャネルのデータ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置1によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置2にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0052】
本発明の第4の実施形態について説明する。
【0053】
図3は、本発明の第4の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【0054】
第4の実施形態の伝送装置は、複数のデータ信号1001〜100nを入力とし、複数のデータ信号2041〜204nを出力とし、所定の方路切替情報4001に基づいて各入力と各出力の間のスイッチングを行う。方路切替情報4001は、入力と出力とを対応付けた情報である。
【0055】
図3に示すように、本実施形態の伝送装置は、個別処理部101〜10n、スイッチ部4および生成多項式選択制御部5を有している。
【0056】
個別処理部101〜10nは、演算結果挿入部111〜11nおよびCRC演算部121〜12nをそれぞれ有している。
【0057】
CRC演算部121〜12nは、生成多項式選択制御部5からの指示に従って、それぞれ互いに異なる生成多項式を用いてCRC演算を行う機能を有している。CRC演算部121〜12nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに対してCRC演算を行い、その演算結果1011〜101nを演算結果挿入部111〜11nにそれぞれ送る。
【0058】
演算結果挿入部111〜11nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに、CRC演算部121〜12nから受信したCRC演算結果1011〜101nを付加し、データ信号1021〜102nとしてスイッチ部4に送る。
【0059】
生成多項式選択制御部5は、方路切替情報4001に基づき、CRC演算に用いる生成多項式を各CRC演算部121〜12nに指示する生成多項式選択信号4002を生成し、CRC演算部121〜12nに送る。
【0060】
スイッチ部4は、CRCチェック部231〜23nおよびチャネル選択制御部41を有している。
【0061】
CRCチェック部231〜23nは、データ信号1021〜102nにそれぞれ対応しており、また、全てのCRC演算部121〜12nで用いられる生成多項式を記憶している。
【0062】
CRCチェック部231〜23nは、それぞれに対応するデータ信号1021〜102nに対して全ての生成多項式によるCRCチェックを行う。そして、CRCチェック部23は、各データ信号1021〜102nに対する各生成多項式によるCRCチェックの結果をCRCチェック結果信号2031〜203nとしてチャネル選択制御部41にそれぞれに送る。CRCチェック結果信号2031〜203nは、各データ信号1021〜102nのCRC演算結果が一致した生成多項式を示している。
【0063】
チャネル選択制御部41は、各データ信号1021〜102nに対応するCRCチェック結果信号2031〜203nに従って各データ信号1021〜102nの出力先を選択し、データ信号2041〜204nとして出力する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の伝送装置によれば、各データ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、各データ信号に方路識別情報を付加したり、スイッチ部4に方路識別情報を与えなくても、各入力チャネルのデータ信号を所望の出力チャネルにスイッチングすることができる。
【0065】
なお、上述した各実施形態では、各チャネルに対して、互いに異なる生成多項式を用いてCRC演算を行うことにより、チャネルを識別することとしたが、本発明はそれに限定されない。CRCの代わりに他の誤り検出符号を用いてもよい。その場合、各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出すればよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、各チャネルのデータ信号に対する誤り検出符号の算出が互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信側でチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信側で各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができ、チャネル識別情報で伝送効率を低下させることなく、また、複数チャネルのデータ信号を任意の順序で柔軟に多重して伝送することができる。
【0067】
また、各データ信号に対する誤り検出符号が互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、各データ信号に方路識別情報を付加したり、スイッチ部に方路識別情報を与えなくても、各入力チャネルのデータ信号を所望の出力チャネルにスイッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】
本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムにおけるデータ信号の多重化の様子を示す図である。
【図3】
本発明の第4の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信装置
101〜10n 個別処理部
111〜11n 演算結果挿入部
121〜12n CRC演算部
13 多重化部
14 フレーム生成部
2 受信装置
21 フレーム同期部
22 分離部
23、231〜23n CRCチェック部
3 伝送路
4 スイッチ部
41 チャネル選択制御部
5 生成多項式選択制御部
1001〜100n、1021〜102n、2041〜204n データ信号
1011〜101n CRC演算結果
1030、2020 多重化信号
1040、2010 多重化フレーム信号
2030、2031〜203n CRCチェック結果信号
4001 方路切替情報
4002 生成多項式選択信号
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のチャネルを多重化する多重化伝送システムに関し、特に、各チャネルのデータ信号に対して対向装置間でCRCチェックを行う多重化伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多重化伝送システムは、送信装置でデータ信号にフレーム同期パタンを付加して送り、受信装置でそのフレーム同期パタンを検出することによりフレーム同期を確立し、多重化された各チャネルを識別していた。
【0003】
また、従来の他の多重化伝送システムは、フレーム同期パタンを用いず、送信装置でデータ信号にCRC演算結果を付加して送り、受信装置でCRCチェックを行い、演算結果と一致した位置からチャネルのフレームを検出していた。
【0004】
さらに他の多重化伝送システムは、送信装置で複数チャネルのうち1チャネルだけ他のチャネルと異なる生成多項式を用いてCRC演算を行い、受信装置でそれを検出することによりフレーム同期を確立し、各チャネルを識別していた。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特開平7−177136号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フレーム同期パタンを用いてフレーム同期を確立した後に、そのフレームに多重化された各チャネルを識別する従来の多重化伝送システムでは、チャネルを識別するために、各チャネルのデータ信号をフレームに多重する順序が送信装置と受信装置の間で予め固定的に取り決められている必要がある。そのため、複数チャネルを多重化するときに送信装置は任意の順序で多重化できず、チャネル収容の柔軟性が低いという問題があった。
【0007】
また、CRCチェックを行うことにより多重化された各チャネルのフレームを識別する多重化伝送システムでは、各チャネルのフレームを検出した後に各チャネルを識別する必要がある。そのため、各チャネルのデータ信号にチャネル識別情報を負荷する必要があり、それによって伝送効率が低下するという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、伝送効率を低下させることなく、また複数チャネルのデータ信号を柔軟に伝送できる伝送システムおよび伝送装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の伝送システムは、複数のチャネルのデータ信号を多重伝送する伝送システムであって、各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、データ信号にそれぞれの誤り検出符号を付加し、各チャネルのデータ信号を多重して送信する送信装置と、送信装置からデータ信号の多重された信号を受信し、各チャネルのデータ信号に対して、送信装置にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、送信装置にてデータ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、その条件式に対応して各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける受信装置を有している。
【0010】
したがって、本発明の伝送システムによれば、各チャネルのデータ信号に対する誤り検出符号の算出が互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長パケット化されたデータ信号であり、送信装置は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、パケット単位で誤り検出符号を付加し、受信装置は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長フレームからなる連続的な信号であり、送信装置は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、フレーム単位で誤り検出符号を付加し、受信装置は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0013】
また、本発明の一態様によれば、送信装置は、各チャネルのデータ信号に誤り検出符号を付加し、バイト単位で時分割多重して送信し、受信装置は、バイト単位で時分割多重された信号を受信し、バイト単位で時分割多重された各チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0014】
本発明の伝送装置は、相互に接続されて、複数のチャネルのデータ信号を多重伝送する伝送システムを構成する伝送装置であって、各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、データ信号にそれぞれの誤り検出符号を付加し、各チャネルのデータ信号を多重して対向装置に送信する送信部と、対向装置の送信部から複数のチャネルのデータ信号の多重された信号を受信し、各チャネルのデータ信号に対して、対向装置にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、対向装置にてデータ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、その条件式に対応して各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける受信部を有している。
【0015】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長パケット化されたデータ信号であり、送信部は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、パケット単位で誤り検出符号を付加し、受信部は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0016】
また、本発明の一態様によれば、各チャネルのデータ信号は固定長フレームからなる連続的な信号であり、送信部は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、フレーム単位で誤り検出符号を付加し、受信部は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0017】
また、本発明の一態様によれば、送信部は、各チャネルのデータ信号に誤り検出符号を付加し、バイト単位で時分割多重して送信し、受信部は、バイト単位で時分割多重された信号を受信し、バイト単位で時分割多重された各チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、データ信号を振り分ける。
【0018】
本発明の他の伝送装置は、複数のチャネルのデータ信号を方路切替情報に基づいてスイッチングして所定の方路に出力する伝送装置であって、チャネルに対応して設けられ、互いに異なる条件式を用いて、そのチャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、そのデータ信号に誤り検出符号を付加して送信する複数の個別処理部と、方路切替情報に基づいて、誤り検出符合の算出に用いる条件式を各個別処理部に指示する条件式選択制御部と、全ての個別処理部から、誤り検出符号の付加されたデータ信号を受信し、それぞれのデータ信号に対して、各個別処理部で用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、データ信号に付加されている誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、該条件式に対応して前記データ信号を出力する方路を選択するスイッチ部を有している。
【0019】
したがって、本発明の伝送装置によれば、各データ信号に対する誤り検出符号の算出が、互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、各データ信号に方路識別情報を付加したり、スイッチ部に方路識別情報を与えなくても、各入力チャネルのデータ信号を所望の出力チャネルにスイッチングすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態の多重化伝送方式は、送信装置1と受信装置2を有している。
【0022】
送信装置1は、個別処理部101〜10n、多重化部13およびフレーム生成部14を有している。個別処理部101〜10nは、演算結果挿入部111〜11nおよびCRC演算部121〜12nをそれぞれ有している。
【0023】
CRC演算部121〜12nは、それぞれ互いに異なる生成多項式を用いてCRC演算を行う機能を有している。CRC演算部121〜12nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに対してCRC演算を行い、その演算結果1011〜101nを演算結果挿入部111〜11nにそれぞれ送る。
【0024】
演算結果挿入部111〜11nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに、CRC演算部121〜12nから受信したCRC演算結果1011〜101nを付加してデータ信号1021〜102nとして多重化部13に送る。
【0025】
多重化部13は、各演算結果挿入部111〜11nから受信した各チャネルのデータ信号1021〜102nを時分割多重し、得られた多重化信号1030をフレーム生成部14に送る。
【0026】
フレーム生成部14は、多重化部13から受信した多重化信号1030に対して、多重化信号伝送フレームを構成するためのフレーム情報を付加し、多重化フレーム信号1040として伝送路3に送出する。
【0027】
受信装置2は、フレーム同期部21、分離部22およびCRCチェック部23を有している。
【0028】
フレーム同期部21は、送信装置1から伝送路3を介して受信した多重化フレーム信号2010のフレーム同期をとり、フレーム同期のとられた多重化信号2020を分離部22およびCRCチェック部23に送る。
【0029】
CRCチェック部23は、送信装置1の全てのCRC演算部121〜12nで用いられる生成多項式を記憶しており、フレーム同期部21から受信した多重化信号2020の各チャネルのデータ信号に対して全ての生成多項式によるCRCチェックを行う。そして、CRCチェック部23は、各チャネルのデータ信号に対する各生成多項式によるCRCチェックの結果をCRCチェック結果信号2030として分離部22に送る。CRCチェック結果信号2030は、各チャネルのデータ信号と、そのCRC演算結果が一致した生成多項式との対応関係を示している。
【0030】
分離部22は、多重化信号2020を各チャネルのデータ信号に分離する。そして、分離部22は、CRCチェック部23から受信したCRCチェック結果信号2030に従って各チャネルを識別し、各チャネルのデータ信号を識別結果に応じてデータ信号2041〜204nとして振り分ける。
【0031】
図2は、本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムにおけるデータ信号の多重化の様子を示す図である。
【0032】
送信装置1のデータ信号1001〜100nは固定長パケット化され、演算結果挿入部111〜11nおよびCRC演算部121〜12nにそれぞれ与えられる。これらの固定長パケットは、図2においてデータ信号D11〜Dnmとして示されている。
【0033】
CRC演算部121〜12nは、互いに異なる同次数の生成多項式を用いて固定長パケット毎にCRC演算を行い、CRC演算結果1011〜101nを演算結果挿入部111〜11nに送る。各固定長パケットD11〜Dnmに対するCRC演算結果は、図2においてCRC演算結果C11〜Cnmとして示されている。
【0034】
各演算結果挿入部111〜11nでは、固定長パケットにCRC演算結果が付加されてデータ信号1021〜102nとして多重化部13に送られる。
【0035】
CRC演算結果が付加されたデータ信号1021〜102nは、図2に示すように固定長のデータ信号と固定長のCRC演算結果とが周期的に現れる信号である。こららのデータ信号1021〜102nは、図2に示すように、多重化部13にて固定長パケット毎に時分割多重されて多重化信号1030となる。そして、多重化信号1030はフレーム生成部14にてフレーム同期のためのフレーム情報が付加され、伝送路3に送出される。
【0036】
一方、受信装置2にて受信された多重化信号2010は、フレーム同期部21にてフレーム同期を確立された後、多重化信号2020として分離部22およびCRCチェック部23に送られる。
【0037】
CRCチェック部23において、多重化信号2020に多重化されている固定長パケットに対して、CRC演算部121〜12nで用いられている全ての生成多項式を用いたCRCチェックが行われる。
【0038】
この多重化信号2020は、送信装置1における多重化信号1030と同等の信号である。フレーム情報を除くフレームの先頭から各固定長パケットに対してCRCチェックが行われ、固定長パケットと演算結果の一致した生成多項式との対応を表すCRCチェック結果信号2030が分離部22に送られる。分離部22では、CRCチェック結果信号2030に基づいて多重化信号2020内の各チャネルが識別され、各固定長パケットのデータ信号が各チャネルに対応する出力先に、データ信号2041〜204nとして送られる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の多重化伝送システムによれば、各チャネルのデータ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置1によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置2にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、図2に示したように、送信装置1において各データ信号1021〜102nの固定長パケットの位相が揃っている場合について示したが、本発明はそれに限定されず、互いに異なる位相であってもよい。
【0041】
また、本実施形態では、多重化するデータ信号1021〜102nのパケット長が同じなので、送信装置1はデータ信号1021〜102nを任意の順序で多重化してよい。
【0042】
また、本実施形態では、送信装置1と受信装置2とが異なる構成の多重化伝送システムを例示したが、図1に示された送信装置1および受信装置2の双方の機能を持った伝送装置を対向させて多重化伝送システムを構成することも可能である。
【0043】
また、本実施形態では、多重化方式として時分割多重方式を用いた例を示したが、本発明はそれに限定されず、周波数多重や波長多重などの他の方式を用いてもよい。
【0044】
本発明の第2の実施形態について説明する。
【0045】
第2の実施形態の多重伝送システムは、図1に示した第1の実施形態と同様の構成である。ただし、第2の実施形態は、データ信号1021〜102nが固定長パケットでなく、フレームからなる連続的な信号である点で、第1の実施形態と異なる。
【0046】
送信装置1は、CRC演算部121〜12nにて固定長のフレーム単位でCRC演算を行い、演算結果挿入部111〜11nにてフレーム単位で演算結果を付加する構成である。
【0047】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、各チャネルのデータ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置1によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置2にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0048】
本発明の第3の実施形態について説明する。
【0049】
第3の実施形態の多重伝送システムは、図1に示したものと同様の構成である。ただし、第3の実施形態は、データ信号1021〜102nが固定長パケットやフレーム単位で多重されるのではなく、バイト単位で多重される点で第1および第2の実施形態と異なる。
【0050】
送信装置1は、多重化部13にて、データ信号1021〜102nのパケットやフレームの区切りに関係なく、データ信号1021〜102nをバイト単位で多重する。CRC演算部121〜12nにおけるCRC演算範囲はパケット毎であってもよく、フレーム毎であってもよい。また、受信装置2は、CRCチェック部23にて、バイト毎に多重された各チャネルのデータ信号に対してCRCチェックを行う。
【0051】
第3の実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様に、各チャネルのデータ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信装置1によってチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信装置2にて各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができる。
【0052】
本発明の第4の実施形態について説明する。
【0053】
図3は、本発明の第4の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【0054】
第4の実施形態の伝送装置は、複数のデータ信号1001〜100nを入力とし、複数のデータ信号2041〜204nを出力とし、所定の方路切替情報4001に基づいて各入力と各出力の間のスイッチングを行う。方路切替情報4001は、入力と出力とを対応付けた情報である。
【0055】
図3に示すように、本実施形態の伝送装置は、個別処理部101〜10n、スイッチ部4および生成多項式選択制御部5を有している。
【0056】
個別処理部101〜10nは、演算結果挿入部111〜11nおよびCRC演算部121〜12nをそれぞれ有している。
【0057】
CRC演算部121〜12nは、生成多項式選択制御部5からの指示に従って、それぞれ互いに異なる生成多項式を用いてCRC演算を行う機能を有している。CRC演算部121〜12nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに対してCRC演算を行い、その演算結果1011〜101nを演算結果挿入部111〜11nにそれぞれ送る。
【0058】
演算結果挿入部111〜11nは、与えられた各チャネルのデータ信号1001〜100nに、CRC演算部121〜12nから受信したCRC演算結果1011〜101nを付加し、データ信号1021〜102nとしてスイッチ部4に送る。
【0059】
生成多項式選択制御部5は、方路切替情報4001に基づき、CRC演算に用いる生成多項式を各CRC演算部121〜12nに指示する生成多項式選択信号4002を生成し、CRC演算部121〜12nに送る。
【0060】
スイッチ部4は、CRCチェック部231〜23nおよびチャネル選択制御部41を有している。
【0061】
CRCチェック部231〜23nは、データ信号1021〜102nにそれぞれ対応しており、また、全てのCRC演算部121〜12nで用いられる生成多項式を記憶している。
【0062】
CRCチェック部231〜23nは、それぞれに対応するデータ信号1021〜102nに対して全ての生成多項式によるCRCチェックを行う。そして、CRCチェック部23は、各データ信号1021〜102nに対する各生成多項式によるCRCチェックの結果をCRCチェック結果信号2031〜203nとしてチャネル選択制御部41にそれぞれに送る。CRCチェック結果信号2031〜203nは、各データ信号1021〜102nのCRC演算結果が一致した生成多項式を示している。
【0063】
チャネル選択制御部41は、各データ信号1021〜102nに対応するCRCチェック結果信号2031〜203nに従って各データ信号1021〜102nの出力先を選択し、データ信号2041〜204nとして出力する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の伝送装置によれば、各データ信号に対するCRC演算が互いに異なる生成多項式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、各データ信号に方路識別情報を付加したり、スイッチ部4に方路識別情報を与えなくても、各入力チャネルのデータ信号を所望の出力チャネルにスイッチングすることができる。
【0065】
なお、上述した各実施形態では、各チャネルに対して、互いに異なる生成多項式を用いてCRC演算を行うことにより、チャネルを識別することとしたが、本発明はそれに限定されない。CRCの代わりに他の誤り検出符号を用いてもよい。その場合、各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出すればよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、各チャネルのデータ信号に対する誤り検出符号の算出が互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、送信側でチャネル識別情報がデータ信号に付加されていなくても、受信側で各チャネルのデータ信号を識別し、振り分けることができ、チャネル識別情報で伝送効率を低下させることなく、また、複数チャネルのデータ信号を任意の順序で柔軟に多重して伝送することができる。
【0067】
また、各データ信号に対する誤り検出符号が互いに異なる条件式を用いて行われ、それによりチャネルが識別されるので、各データ信号に方路識別情報を付加したり、スイッチ部に方路識別情報を与えなくても、各入力チャネルのデータ信号を所望の出力チャネルにスイッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】
本発明の第1の実施形態の多重化伝送システムにおけるデータ信号の多重化の様子を示す図である。
【図3】
本発明の第4の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信装置
101〜10n 個別処理部
111〜11n 演算結果挿入部
121〜12n CRC演算部
13 多重化部
14 フレーム生成部
2 受信装置
21 フレーム同期部
22 分離部
23、231〜23n CRCチェック部
3 伝送路
4 スイッチ部
41 チャネル選択制御部
5 生成多項式選択制御部
1001〜100n、1021〜102n、2041〜204n データ信号
1011〜101n CRC演算結果
1030、2020 多重化信号
1040、2010 多重化フレーム信号
2030、2031〜203n CRCチェック結果信号
4001 方路切替情報
4002 生成多項式選択信号
Claims (9)
- 複数のチャネルのデータ信号を多重伝送する伝送システムであって、
前記各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、前記データ信号にそれぞれの誤り検出符号を付加し、前記各チャネルのデータ信号を多重して送信する送信装置と、
前記送信装置から前記データ信号の多重された信号を受信し、前記各チャネルのデータ信号に対して、前記送信装置にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、前記送信装置にて前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、該条件式に対応して前記各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける受信装置を有する伝送システム。 - 前記各チャネルのデータ信号は固定長パケット化されたデータ信号であり、前記送信装置は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、パケット単位で前記誤り検出符号を付加し、前記受信装置は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、前記データ信号を振り分ける、請求項1記載の伝送システム。
- 前記各チャネルのデータ信号は固定長フレームからなる連続的な信号であり、前記送信装置は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、フレーム単位で前記誤り検出符号を付加し、前記受信装置は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、前記データ信号を振り分ける、請求項1記載の伝送システム。
- 前記送信装置は、前記各チャネルのデータ信号に前記誤り検出符号を付加し、バイト単位で時分割多重して送信し、
前記受信装置は、バイト単位で時分割多重された信号を受信し、バイト単位で時分割多重された前記各チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、前記データ信号を振り分ける、請求項1記載の伝送システム。 - 相互に接続されて、複数のチャネルのデータ信号を多重伝送する伝送システムを構成する伝送装置であって、
前記各チャネルのデータ信号に対して、互いに異なる条件式を用いて誤り検出符号を算出し、前記データ信号にそれぞれの誤り検出符号を付加し、前記各チャネルのデータ信号を多重して対向装置に送信する送信部と、
対向装置の送信部から複数のチャネルのデータ信号の多重された信号を受信し、前記各チャネルのデータ信号に対して、前記対向装置にて用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、前記対向装置にて前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、該条件式に対応して前記各チャネルのデータ信号を識別して振り分ける受信部を有する伝送システム。 - 前記各チャネルのデータ信号は固定長パケット化されたデータ信号であり、前記送信部は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、パケット単位で前記誤り検出符号を付加し、前記受信部は、パケット単位で誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、前記データ信号を振り分ける、請求項5記載の伝送装置。
- 前記各チャネルのデータ信号は固定長フレームからなる連続的な信号であり、前記送信部は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、フレーム単位で前記誤り検出符号を付加し、前記受信部は、フレーム単位で誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、前記データ信号を振り分ける、請求項5記載の伝送装置。
- 前記送信部は、前記各チャネルのデータ信号に前記誤り検出符号を付加し、バイト単位で時分割多重して送信し、
前記受信部は、バイト単位で時分割多重された信号を受信し、バイト単位で時分割多重された前記各チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加された誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、前記データ信号を振り分ける、請求項5記載の伝送装置。 - 複数のチャネルのデータ信号を方路切替情報に基づいてスイッチングして所定の方路に出力する伝送装置であって、
前記チャネルに対応して設けられ、互いに異なる条件式を用いて、該チャネルのデータ信号に対して誤り検出符号を算出し、該データ信号に誤り検出符号を付加して送信する複数の個別処理部と、
前記方路切替情報に基づいて、誤り検出符合の算出に用いる条件式を前記各個別処理部に指示する条件式選択制御部と、
全ての前記個別処理部から、前記誤り検出符号の付加された前記データ信号を受信し、それぞれの前記データ信号に対して、前記各個別処理部で用いられた全ての条件式を用いて誤り検出符号を算出し、前記データ信号に付加されている誤り検出符号と一致する誤り検出符号の算出される条件式を求め、該条件式に対応して前記データ信号を出力する方路を選択するスイッチ部を有する伝送装置。
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Effective date: 20041222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |