JP2004173035A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端末10が存在する所定エリアの天井部に設けられその下面側に高周波信号の反射面1aが形成された反射部材1と,反射面1aに対向して高周波信号の送受信を行うアンテナ部2とを設ける。反射面1aは,下側が凹面となるよう湾曲又は屈曲した面状に形成する。端末は,その無線通信インターフェースのアンテナを上方向に向けて通信を行う。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LANシステム等で用いられるアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用できる無線周波数帯域の拡大、通信速度の高速化や大容量化、機器の低価格化などにより、事務所、一般住宅等の室内はもとより、工場、倉庫、商店街などのアーケード、駅構内、空港ターミナル、テントなど、大型建造物の構内で無線LANシステム(区域内無線通信網)の利用が拡大しつつある。
このような無線LANシステムにおいては、親局無線機(アクセスポイント)と複数の子局(クライアント或いは端末)との間で高周波信号を用いた無線通信が行われる。この無線通信に使用される周波数帯域(無線チャンネル)は、各無線LANシステムの標準により定められた複数の無線チャンネルから1チャンネルを選択して使用する。1つの無線チャンネルで通信できる通信容量は通信方式(変調方式)により決まっており、アクセスポイントに無線接続された複数のクライアントで上記通信容量をシェアすることになる。
例えば、IEEE802.11bに準拠した無線LANシステムでは、1つの無線チャンネルの通信容量は最大11Mbpsとなっており、1台のアクセスポイントに10台のクライアントが無線接続して同時に通信する場合には、個々のクライアントの通信速度として1Mbps程度が得られることになる。
従来、室内や大型建造物の構内等でアクセスポイント(若しくはアクセスポイントに接続されたアンテナ)を設置する場合、単に床面や机上、或いは壁面等に設置することが一般的である。また、例えば特許文献1には、OAフロアの床パネル下部に通信電波(高周波信号)の到達範囲が制限された複数のアンテナ(アクセスポイントのアンテナ)を取り付ける方法が示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−76740号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同じ無線チャンネルを使用する複数のアクセスポイントそれぞれの通信エリアが重複する場合には、その重複する通信エリアでは無線信号の相互干渉が生じるため、その重複する通信エリアに存在するクライアントでの通信速度がさらに低下するという問題点があった。
また、特許文献1に示される方法では、机上に置かれる端末と床下のアンテナとの間に机や椅子等の障害物が存在することが通常であるので、良好な通信状態が得られにくいという問題点があった。さらに、室内の比較的狭小範囲ごとにアクセスポイント及びそのアンテナを設置する必要があり、構成機器の数が多くなってメンテナンスの手間の煩雑化等の問題点もあった。また、特許文献1に示される方法においてアンテナの電波到達範囲を広げる(広角にする)と、構成機器の数は減るが、隣接するアクセスポイントのアンテナ間での通信電波の相互干渉が発生してしまう。
従って、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通信エリアが他のアンテナの通信エリアと重複する場合であっても、少ない機器構成により端末側での高周波信号の相互干渉を防止できるアンテナ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、1又は複数の端末との間で無線により高周波信号の送受信を行うアンテナ装置において、前記端末が存在し得る所定エリアの天井部に設けられその下面側に前記高周波信号の反射面が形成された反射部材と、前記反射部材の前記反射面に対向して前記高周波信号の送受信を行う第1のアンテナ部と、を具備してなることを特徴とするアンテナ装置として構成されるものである。
これにより、前記アンテナ部から天井方向へ向かって放射(送信)される高周波信号(電波)は、前記反射面で反射されて下方へ向かうので、端末の無線アンテナの指向性を天井方向へ向けておけば、端末には前記アンテナ部からの高周波信号が受信される。また、端末の無線アンテナから放射(送信)される高周波信号(電波)は天井方向へ向かい、さらに前記反射面で反射されて前記アンテナ部へ向かうので、前記アンテナ部と前記端末との間で双方向の無線通信が行える。このとき、前記端末の近隣の机上や床面、壁面等に他の無線アンテナが存在する場合であっても、それが発する高周波信号は天井方向に向けた前記端末の無線アンテナには受信されない或いは受信されにくいので、前記端末において高周波信号の干渉を防止できる。しかも、1つの前記アンテナ部によって、比較的広い範囲の通信エリアをカバーすることができるので、少ない機器構成によって広範囲の通信エリアをカバーすることが可能となる。さらに、通常、天井付近に通信の障害物となる物が設置されることは少ないので、机や椅子、本棚等の通信エリア内に存在する障害物の影響を受けずに良好な無線通信を行うことが可能となる。
【0006】
また、前記反射部材の前記反射面は、湾曲又は屈曲した面状に形成されたものであることが望ましい。
前記反射面が例えば平面である場合、前記端末の位置が前記アンテナ部から離れるほど、前記反射面で反射して前記端末で送受信される高周波信号の方向が鉛直方向から水平方向側に近づくので、他の機器からの高周波信号の影響を受けやすくなる。一方、前記反射面が湾曲又は屈曲した面状に形成されたものであれば、前記アンテナ部から比較的遠い前記端末に対しても、前記アンテナ部から放射され前記反射面で反射された前記高周波信号は鉛直方向に近い角度で前記端末に到達するので、1つの前記アンテナ部によってより広範囲の通信エリアをカバーすることが可能となる。
【0007】
また、前記反射部材の前記反射面が、断面アーチ状の湾曲面が所定方向に伸びたアーケード状に形成され、前記第1のアンテナ部が、前記反射面に対向してその長手方向に伸びる帯状に形成されたものも考えられる。
このような構成は、例えば列車の車両内や商店街のアーケード通り等、所定方向に伸びた細長い空間において効率的に前記高周波信号を伝送するのに有効である。
【0008】
また、前記第1のアンテナ部が、それぞれ偏波方式が異なる前記高周波信号を送受信する複数のアンテナ、又はそれぞれ前記高周波信号の送受波方向が異なる複数のアンテナから構成されたものも考えられる。
例えば、前記第1のアンテナ部における前記偏波方式が、右旋の円偏波と左旋の円偏波とであるもの等である。
これにより、1つの前記反射部材(反射面)でカバーされるエリアにそれぞれ異なる通信装置に接続された複数のアンテナからなる前記第1のアンテナ部とすることが可能となる。即ち、異なる前記偏波方式のアンテナを用いた場合には、前記端末それぞれの無線機を、通信を行いたい相手のアンテナに対応した偏波方式としておけば、所望の前記高周波信号のみを送受信できる。また、送受信方向が異なるアンテナを用いた場合は、前記反射面がカバーするエリアの場所によって伝送されてくる前記高周波信号の発信元(アンテナ)が異なることになる。これにより、前記反射面がカバーするエリアを複数のサブエリアに区分して、該サブエリアごとに通信相手となる装置(前記第1のアンテナ部を構成する各アンテナに接続される装置)を分けることが可能となる。
【0009】
また、前記第1のアンテナ部に接続され、該第1のアンテナ部で送受信される前記高周波信号を他の所定のアンテナとの間で無線伝送する第2のアンテナ部を具備するものも考えられる。
これにより,前記第1のアンテナ部と通信装置との間を接続するケーブルを配設する工事が不要となり,本アンテナ装置の設置が容易となるとともに,機器配置のレイアウトの自由度が高まる。
【0010】
また、前記第1のアンテナ部と前記第2のアンテナ部との間で、前記高周波信号の周波数を変換する周波数変換手段を具備するものも考えられる。
これにより、例えば前記第1のアンテナ部と前記端末との間では伝送特性に優れた(障害物に強い)周波数帯域を用い、予め障害物のないルートを設定できる前記第2のアンテナ部では、アンテナサイズを小さくできる周波数帯域を用いる等の自由度が高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態及び実施例について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態及び実施例は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに、図1は本発明の実施の形態に係るアンテナ装置Xの概略構成を表す図、図2は本発明の第1の実施例に係るアンテナ装置X1の概略構成を表す図、図3は本発明の第2の実施例に係るアンテナ装置X2の概略構成を表す図、図4は本発明の第3の実施例に係るアンテナ装置X3の概略構成を表す図、図5は本発明の第4の実施例に係るアンテナ装置X4の概略構成を表す図、図6は本発明の第5の実施例に係るアンテナ装置X5の概略構成を表す図、図7は本発明の第6の実施例に係るアンテナ装置X6の概略構成を表す図である。
【0012】
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態に係るアンテナ装置Xについて説明する。
アンテナ装置Xは、無線LANカード等の無線通信インターフェース11を備えたパーソナルコンピュータやPDA等の端末10(クライアント)が存在する室内や工場等の所定エリアの天井部に設けられ、その下面側に前記端末10との通信信号である高周波信号の反射面1aが形成された反射板(前記反射部材の一例)と、該反射板1の反射面1a(下側面)に対向して高周波信号の送受信を行うアンテナである給電部2(前記第1のアンテナ部の一例)とを具備している。
前記反射板1は下側が凹面となるよう湾曲しており(即ち、反射面1a(下側面)が湾曲しており)、その反射面1a(下側面)は高周波信号を反射する金属等の材料で構成されている。ここで図1には、前記反射板1の断面が示されている(後述する図2〜図6も同様)。前記反射板1としては、例えば、それ自体が金属板からなるものを用いることや、プラスチック等の軽量な部材の下面側表面に金属箔を付着或いは金属膜を蒸着させたものを用いること等が考えられる。また、前記高周波信号の波長より十分小さな間隔で編んだ金属製の網を用いてもよい。また、前記反射面1aの湾曲形状は、回転放物面とすることがより望ましい
前記給電部2は、例えば、IEEE802.11bに準拠した無線LAN等の無線LANを構成するアクセスポイント3に接続されている。これにより、前記給電部2で送受信される前記高周波信号(例えば、2.4GHz帯)は、前記アクセスポイント3によって有線LANで用いられる信号に変換されてバックボーンの通信回線に伝送される。また、前記給電部2は、例えば、前記反射面1aが回転方物面である場合のその焦点位置付近のように、前記反射面1aの任意の位置において、前記給電部2から放射される前記高周波信号(電波)が極力略鉛直下向きに反射されるような位置に配置されることが望ましい。
一方、前記端末10の無線通信インターフェース11は送受信する信号の指向性を有するパッチアンテナを具備しており、該パッチアンテナを天井方向(上方向)に向けて通信を行う。
以上のような構成により、前記給電部2から放射(送信)される高周波信号は、前記反射面1aによって下方向に反射され、上方向に向けられた前記端末10の前記無線通信インターフェース11(の前記パッチアンテナ)に受信される。同様に、前記端末10(の前記無縁通信インターフェース11)から放射(送信)される高周波信号は、前記反射面1aによって前記給電部2に向かう方向に反射され、前記給電部2によって受信される。
また、前記無線通信インターフェース11が上方向(前記反射面1aに対向する方向)に向けられているので、前記端末10の近隣の机上や床面(床下)、或いは壁面等に設置された他のアクセスポイント20(前記給電部2が接続されたアクセスポイント3と異なるアクセスポイント)のアンテナが存在する場合(即ち、アクセスポイント3及び20それぞれのアンテナの通信エリアが重複する場合)であっても、前記無線通信インターフェース11は、下方或いは横方向から送信されてくる他のアクセスポイント20についての高周波信号(即ち、天井方向から降りてくる高周波信号以外の高周波信号)を受信しないので、前記端末10において高周波信号の相互干渉が生じることを防止できる。しかも、1つの前記給電部2によって、比較的広い範囲の通信エリアをカバーすることができるので、少ない機器構成によって広範囲の通信エリアをカバーすることが可能となる。さらに、通常、天井付近に通信の障害物となる物が設置されることは少ないので、机や椅子、本棚等の通信エリア内に存在する障害物の影響を受けずに良好な無線通信を行うことが可能となる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)
前述した実施の形態では、1つの前記反射板1でカバーされるエリアに1つの前記給電部2のみを設ける例であったが、これに限るものでなく、1つの前記反射板1でカバーされるエリアにそれぞれ異なるアクセスポイントに接続された複数の前記給電部2を設けた実施例であるアンテナ装置X1も考えられる。
図2は、このような実施例であるアンテナ装置X1の概略構成を表したものである。
図2に示すように、アンテナ装置X1では、給電部2(アンテナ部)が、高周波信号に右旋円偏波を施して無線により送受信する給電アンテナ2c(アンテナ部、右旋円偏波アンテナが用いられる)と、高周波信号に左旋円偏波を施して無線により送受信する給電アンテナ2d(アンテナ部、左旋円偏波アンテナが用いられる)との2つ(それぞれ偏波方式が異なる2つのアンテナ)から構成されている。前記給電アンテナ2c、2dは、それぞれ別のアクセスポイント3c、3dに接続されている。
また、対応する端末10c、10d(クライアントc、d)が備える無線通信インターフェース11c、11dそれぞれには、前記給電アンテナ2c、2dそれぞれから放射(送信)される円偏波信号と逆向きの円偏波アンテナ、即ち、右旋円偏波信号(右旋偏波が施された高周波信号)を送受信する前記給電アンテナ2cと通信を行う前記端末10cには、左旋円偏波信号(左旋偏波が施された高周波信号)を通信信号として送受信する円偏波アンテナが、左旋円偏波信号を送受信する前記給電アンテナ2dと通信を行う前記端末10dには、右旋円偏波信号を通信信号として送受信する円偏波アンテナが設けられている。
円偏波が施された高周波信号は、前記反射面1aで反射する際にその偏波方向が反転する(逆向きになる)。従って、前記端末10cと前記給電アンテナ2d、前記端末10dと前記給電アンテナ2cのそれぞれの間で高周波信号が相互干渉することを防止できる。
これにより、1つの前記反射板1でカバーされるエリアにそれぞれ異なるアクセスポイントに接続された複数の前記給電部2を設けることが可能となる。
【0014】
(実施例2)
また、1つの前記反射板1でカバーされるエリアにそれぞれ異なるアクセスポイントに接続された複数の前記給電部2を設ける構成としては、図3に示すアンテナ装置X2のような構成としてもよい。
アンテナ装置X2は、前記給電部2(前記第1のアンテナ部の一例)が、それぞれ前記高周波信号の送受波方向が異なる複数の給電アンテナ(図3では2つの給電アンテナ2e、2f)から構成されている。この場合、2つの給電アンテナ2e、2fは、偏波方式が同じであってもよい。
前記給電アンテナ2e、2fは、それぞれ別々のアクセスポイント3e、3fに接続されいる。
このように、前記給電アンテナ2e、2fそれぞれの前記高周波信号の送受波方向が異なるので、図3に示すように、前記反射面1aがカバーするエリアが、前記給電アンテナ2e、2fごとに複数のサブエリア(ゾーンE、ゾーンF)に区分されることになる。これにより、前記端末10それぞれの通信相手(前記アクセスポイント3eに接続された前記給電アンテナ2eか前記アクセスポイント3fに接続された前記給電アンテナ2fか)が、該端末10の位置するサブエリアによって定まり、高周波信号の相互干渉が生じることがない。
【0015】
(実施例3)
また、前記アンテナ装置Xでは、前記給電部2と前記アクセスポイント3とが有線接続されていたが、図4に示すように送受信信号を無線伝送する構成としたアンテナ装置X3も考えられる。即ち、前記給電部2に接続され、該給電部2で送受信される前記高周波信号を前記アクセスポイント3に接続されたアンテナ5(他の所定のアンテナの一例)との間でそのまま無線伝送するアンテナ4(前記第2のアンテナ部の一例)を具備するものである。前記給電部2と前記アクセスポイント3との間の信号伝送は、1対1の信号伝送であるので、この間の信号伝送に用いるアンテナは指向性を有するアンテナ(指向性アンテナ)とすることが望ましい。
前記給電部2と前記アクセスポイント3とを有線接続する場合は接続ケーブルの配設工事が必要となるのに対し、図4に示すアンテナ装置X3のように、前記給電部2により送受信される信号を無線伝送するよう構成すれば、ケーブル配設工事が不要となるので設置が容易となる。さらに,本アンテナ装置X3を介して前記端末10と通信を行う前記アクセスポイント3等の機器の設置場所の変更等の際に配線替えの必要もなくなるので,機器配置のレイアウトの自由度が高まる。
【0016】
(実施例4)
また、前記アンテナ装置X3(図4)では、前記給電部2で送受信される前記高周波信号を前記アクセスポイント3に接続されたアンテナ5との間でそのまま無線伝送するものであったが、図5に示すように、前記高周波信号を、前記給電部2と該給電部2に接続されるアンテナ4’(前記第2のアンテナ部の一例)との間で前記高周波信号の周波数を変換する周波数コンバータ(前記周波数変換手段の一例)を具備するものも考えられる。前記アンテナ4’、5’は、周波数変換後の前記高周波信号を送受信するアンテナである。
例えば、前記給電部2と前記端末10との間における前記高周波信号の周波数を、一般的な無線LANで用いられる2.4GHzとし、これを前記周波数コンバータによって5GHzに変換して前記給電部2に接続される前記アンテナ4’と前記アクセスポイント3に接続される前記アンテナ5’との無線伝送を行うことが考えられる。
これにより、前記給電部2と前記端末10との間では伝送特性に優れた(障害物に強い)周波数帯域(2.4GHz)を用い、予め障害物のないルートを設定できる前記アンテナ4’と5’との間では、アンテナサイズを小さくできる周波数帯域(5GHz)を用いることができる。
【0017】
また、前記反射板1が、図6に示すように、下側が凹面となるよう屈曲(即ち、反射面1a(下側面)が屈曲)して形成されたアンテナ装置X5も実施例の一つである。また、前記反射面1aを平面とすることも考えられるが、この場合、前記端末10の位置が前記給電部2から離れるほど、前記反射面1aで反射して前記無線通信インターフェース11で送受信される前記高周波信号の方向が鉛直方向から水平方向側に近づくので、他のアクセスポイントからの高周波信号の影響を受けやすくなる。
また、例えば列車内や商店街のアーケード通りの空間等のように所定方向に伸びた空間において効率的に前記高周波信号を伝送したい場合は、図7に示すように、前記反射板1の反射面1aを断面アーチ状の湾曲面が所定方向に伸びたアーケード状に形成されたアンテナ装置X6のように構成することも考えられる。この場合、前記給電部は、前記反射面1aに対向してその長手方向に伸びる帯状(テープ状)アンテナ2’とする。該帯状アンテナ2’は、例えば、マイクロストリップ線路2gの信号線に前記反射面1aに対向する複数のパッチアンテナ2hを電気的に結合させた帯状(テープ状)アンテナとすること等が考えられる。このようなアンテナ装置も本発明の実施例の一つである。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アンテナ部から放射(送信)される高周波信号が、天井部に設けられた反射部材の反射面によって下方向に反射されるので、端末のアンテナを上方向に向けることにより、端末において、近隣の机上や床面(床下)、或いは壁面等に設置された他の無線機(アクセスポイント)から送信されてくる高周波信号との相互干渉が生じることを防止できる。
しかも、1つのアンテナ部(給電部)によって、比較的広い範囲の通信エリアをカバーすることができるので、少ない機器構成によって広範囲の通信エリアをカバーすることが可能となる。
さらに、通常、天井付近に通信の障害物となる物が設置されることは少ないので、机や椅子、本棚等の通信エリア内に存在する障害物の影響を受けずに良好な無線通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアンテナ装置Xの概略構成を表す図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るアンテナ装置X1の概略構成を表す図。
【図3】本発明の第2の実施例に係るアンテナ装置X2の概略構成を表す図。
【図4】本発明の第3の実施例に係るアンテナ装置X3の概略構成を表す図。
【図5】本発明の第4の実施例に係るアンテナ装置X4の概略構成を表す図。
【図6】本発明の第5の実施例に係るアンテナ装置X5の概略構成を表す図。
【図7】本発明の第6の実施例に係るアンテナ装置X6の概略構成を表す図。
【符号の説明】
1…反射板(反射部材)
1a…反射面
2…給電部(第1のアンテナ部)
2c、2d、2e、2f…給電アンテナ
2’…帯状アンテナ
2g…マイクロストリップ線路
2h…パッチアンテナ
3…アクセスポイント
4、4’…アンテナ(第2のアンテナ部)
5、5’…アンテナ(他の所定のアンテナ)
6…周波数コンバータ(周波数変換手段)
10、10c、10d、10e、10f…端末
11、11c、11d、11e、11f…無線通信インターフェース
20…他のアクセスポイント及びそのアンテナ
Claims (7)
- 1又は複数の端末との間で無線により高周波信号の送受信を行うアンテナ装置において、
前記端末が存在し得る所定エリアの天井部に設けられその下面側に前記高周波信号の反射面が形成された反射部材と、
前記反射部材の前記反射面に対向して前記高周波信号の送受信を行う第1のアンテナ部と、
を具備してなることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記反射部材の前記反射面が、湾曲又は屈曲した面状に形成されてなる請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記反射部材の前記反射面が、断面アーチ状の湾曲面が所定方向に伸びたアーケード状に形成され、
前記第1のアンテナ部が、前記反射面に対向してその長手方向に伸びる帯状に形成されてなる請求項2に記載のアンテナ装置。 - 前記第1のアンテナ部が、それぞれ偏波方式が異なる前記高周波信号を送受信する複数のアンテナ、又はそれぞれ前記高周波信号の送受波方向が異なる複数のアンテナから構成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置。
- 前記第1のアンテナ部における前記偏波方式が、右旋の円偏波と左旋の円偏波とである請求項4に記載のアンテナ装置。
- 前記第1のアンテナ部に接続され、該第1のアンテナ部で送受信される前記高周波信号を他の所定のアンテナとの間で無線伝送する第2のアンテナ部を具備してなる請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナ装置。
- 前記第1のアンテナ部と前記第2のアンテナ部との間で、前記高周波信号の周波数を変換する周波数変換手段を具備してなる請求項6に記載のアンテナ装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011176495A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Casio Computer Co Ltd | 複数周波アンテナ |
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Cited By (1)
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