JP2004172920A - 移動通信システム、管理サーバ及びそれに用いる無線切替方法 - Google Patents

移動通信システム、管理サーバ及びそれに用いる無線切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定基地局と通信する携帯端末機が移動体で移動している時に固定基地局とのハンドオーバを行わず、受信電界強度の変化の影響を少なくすることが可能な移動通信システムを提供する。
【解決手段】固定基地局のセル(#1,#2)101,102はそれぞれ2つの駅(#1)2−1及び駅(#2)2−2をカバーする。電車中の無線携帯端末(UE)1は駅(#1)2−1をカバーするセル(#1)101の固定基地局と接続する。ユーザが電車に乗る際、電車に乗るという情報をネットワーク上の管理サーバに通知する。ネットワーク上の管理サーバは無線携帯端末1の位置情報と、既に把握している電車の運行情報とを比較した後、ネットワーク側が持つ無線携帯端末1の通信モードをノーマルモードからトレインモードへと切替え、無線携帯端末1をマナーモードにするように通知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信システム、管理サーバ及びそれに用いる無線切替方法に関し、特に電車や新幹線等の移動する移動体上で無線携帯端末を使用する際の固定基地局基地局とのハンドオーバ等に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話の普及に伴って、その利用者は年々増加しており、将来、携帯電話が多重化符号で行うCDMA(Code Division MultiplexAccess:符号分割多重方式)を用いた次世代携帯電話に移行することが確実になっている。CDMAにはスペクトラム拡散方式が用いられ、バースト的な送信ではなく、一様に連続した送信が行われるため、電波障害が生じ難い。このため、新幹線や電車等の移動体の中で携帯電話機を使用する人が増えることが予想される。
【0003】
しかしながら、既存のPDC(Personal Digital Cellular)方式では、新幹線や電車等による高速移動中において、基地局のハンドオーバを円滑に行うことができないため、通信不能になるケースがしばしば発生する。このため、新幹線や電車の中のユーザに対しては十分なサービスが行えないことが懸念される。
【0004】
高速移動中の通信を快適に行えるようにするものとしては、例えばユーザが電車に乗る際に駅構内の改札口に設置された特定の無線基地局から位置制御信号を受信すると、移動機(携帯電話機)の制御部が動作モードを通常の動作モードから特定空間モード(高速移動モード)に切替え、受信電界強度を測定する際の平均化時間を短くするように測定部を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
これによって、測定部による受信電界強度の測定時間が短縮されるため、高速移動中の車内であっても、ユーザは移動機による通信を快適に行うことができるようになる。
【0006】
また、他の方法としては、高速移動体に中継局を設置し、車内を無線エリアにしたマイクロセルを形成し、車内の移動機が基地局との間で通信を行う時、車内の移動機が車上の中継局に常に接続され、この中継局が高速移動体の移動に応じて順次基地局とハンドオーバを行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これによって、高速移動体においても、高速移動体以外の地上での通常の使用と変わることなく、移動機による通信を行うことができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−322747号公報(第6〜9頁、図1,2)
【特許文献2】
特開平9−84126号公報(第5〜7頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の移動通信システムでは、特許文献1の方法の場合、車内の移動機が特定空間モードに切替えられ、受信電界強度を測定する際の平均化時間が短くされるのみであり、高速移動体に中継局が搭載されていないため、高速移動という条件下ではハンドオーバが頻繁に行われることが予想され、ハンドオーバの際に受信電界強度の変化の影響を受けることになる。この方法の場合には駅に専用の設備を設ける必要があり、設備コストが膨大になる。
【0009】
また、特許文献2の方法の場合には、基地局(ネットワーク)との通信が、常に高速移動体に搭載の中継局を経由して行われ、中継局を必要としない時でも中継局が介在するので、中継局の処理負担が大きくなる。
【0010】
この特許文献2の方法の場合には、目的の駅に到着したユーザが移動機で通話したまま下車し、ついで停車時間を終了した高速移動体が発車し、高速で離れて行くと、ハンドオーバが生じるため、ハンドオーバの際に受信電界強度の変化の影響を受けることになる。
【0011】
さらに、上記の特許文献2の方法の場合には、中継装置(移動基地局)を利用すると、既存の移動通信網システムと、既存の鉄道管理網システムとの変更量も多くなる。
【0012】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、固定基地局と通信する携帯端末機が移動体で移動している時に固定基地局とのハンドオーバを行わず、受信電界強度の変化の影響を少なくすることができる移動通信システム、無線携帯端末及びそれに用いる無線切替方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による移動通信システムは、無線携帯端末から管理サーバへ周期的に位置情報を報告する移動通信システムであって、
前記無線携帯端末が移動体内にあるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて前記無線携帯端末の通信モードを切替える切替手段と、前記移動体の運行情報と前記位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示する手段とを前記管理サーバに備えている。
【0014】
本発明による管理サーバは、無線携帯端末から周期的に報告される位置情報を受信する管理サーバであって、
前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて前記無線携帯端末の通信モードを切替える切替手段と、前記運行情報と前記位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示する手段とを備えている。
【0015】
本発明による無線切替方法は、管理サーバへ周期的に位置情報を報告する無線携帯端末の通信モードを切替える無線切替方法であって、前記管理サーバ側に、前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断するステップと、その判断結果に応じて前記無線携帯端末の通信モードを切替えるステップと、前記運行情報と前記位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示するステップとを備えている。
【0016】
すなわち、本発明の移動通信システムは、周期的に位置情報をネットワーク上の管理サーバに報告する無線携帯端末を持つユーザが定められた軌道に沿って移動している移動体に乗る際、ユーザが移動体に乗るという情報を管理サーバに通知している。
【0017】
また、本発明の移動通信システムでは、管理サーバが電車の運行情報とユーザの位置情報とによって、管理サーバ側が持つユーザ端末携帯端末機のノーマル(normal)モードからトレイン(train)モードに切替えることによって、ユーザの無線携帯端末が予定通りにハンドオーバをすることが可能となり、自動的に極めて簡単なマナーモードへの切替えも可能になる。
【0018】
これによって、本発明の移動通信システムでは、固定基地局と通信する無線携帯端末が移動体で移動している時に、固定基地局とのハンドオーバを行わず、受信電界強度の変化の影響を少なくすることが可能となる。
【0019】
また、本発明の移動通信システムでは、移動体で移動する時でも、受信電界強度の変化の影響を少なくすることが可能となり、安定した通信を行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による無線携帯端末(UE:User Equipment)の移動状態を示す図である。図1において、無線携帯端末1は図示せぬ移動体(以下、本実施例では電車とする)によって駅(#1)2−1から駅(#2)2−2へと移動している。
【0021】
図示せぬ固定基地局(#1,#2)のセル(#1,#2)101,102はそれぞれ2つの駅(#1)2−1及び駅(#2)2−2をカバーする。電車中の無線携帯端末1は駅(#1)2−1をカバーするセル(#1)101の固定基地局(#1)と接続する。
【0022】
ユーザが電車に乗る際、電車に乗るという情報を図示せぬネットワーク上の管理サーバに通知する。ネットワーク上の管理サーバは無線携帯端末1の位置情報と、既に把握している電車の運行情報とを比較した後、ネットワーク側が持つ無線携帯端末1の通信モードをノーマル(normal)モードからトレイン(train)モードへと切替える。
【0023】
電車は定められた軌道に沿って移動するため、位置特定が容易である。したがって、位置情報からハンドオーバ先を一意に予定することで、電車中の無線携帯端末1は予定通りにハンドオーバをすることが可能である。この場合には、自動的に無線携帯端末1をマナーモードに切替えることも可能になる。
【0024】
電車が次の駅(#2)2−2に到着すると、ネットワーク上の管理サーバはユーザの位置情報と運行情報とをしばらく比較し、ユーザが電車に乗っていれば、無線携帯端末1の通信モードをトレインモードのままに維持し、電車から降りたとすると、無線携帯端末1の通信モードをトレインモードからノーマルモードに戻す。
【0025】
よって、ユーザは無線携帯端末1の通信モードであるマナーモードの解除をすることができ、その駅(#2)2−2をカバーするセル(#2)102の固定基地局(#2)を介してノーマルモードで、無線携帯端末1との通常の通信を行うことができる。
【0026】
図2は本発明の一実施例による移動通信システムの構成を示すブロック図である。図2において、本発明の一実施例による移動通信システムは無線携帯端末1と、無線携帯端末1に対する通信を中継する固定基地局3と、ネットワーク100を介して固定基地局3に接続する管理サーバ4とから構成されている。
【0027】
管理サーバ4には無線携帯端末1から周期的に位置情報がネットワーク100を介して報告され、ユーザが電車に乗る際、電車に乗っているという情報が無線携帯端末1から通知される。また、管理サーバ4には電車の運行情報が記憶されており、無線携帯端末1から周期的に送られてくる位置情報によってユーザの位置も分かっている。
【0028】
無線携帯端末1は自端末の情報を固定基地局3に通知し、固定基地局3はその無線携帯端末1の情報をネットワーク上の管理サーバ4に通知する。この通知経路が上り経路である。また、下り経路は上記の上り経路とは反対の通知経路で行われる。
【0029】
図3は図2の無線携帯端末1の構成を示すブロック図である。図3において、無線携帯端末1はアンテナ11と、無線部12と、状態検出部13と、通信モード切替部14と、制御部15と、スイッチ18と、マイク19と、レシーバ20と、表示部21とから構成され、制御部15はCPU(中央処理装置)16とメモリ17とを備えている。
【0030】
アンテナ11で受信された無線信号は無線部12によって復調されて電気信号となる。復調された電気信号は制御部15によってデコードされ、制御部15内のCPU16によって自己の呼出し信号[自ID(識別情報)]であるかの解析が行われる。通常、自IDはメモリ17に格納されている。
【0031】
CPU16が受信信号を自己の呼出し信号であると判断すると、表示部21等の報知手段によって着信したことの報知動作が行われる。その報知中にオフフックスイッチ(スイッチ18の中で対応するスイッチ)が押されると、制御部15はCPU16に対してオフフックスイッチが押されたことを通知する。CPU16はオフフックスイッチが押されたことを確認すると、呼設定応答要求を制御部15に対して行う。呼設定応答要求は制御部15によってエンコードされ、無線部14で変調され、アンテナ11から無線信号として固定基地局3に送出される。
【0032】
CPU16の呼設定応答によって呼設定が完了すると、マイク19及びレシーバ20を用いて通話動作が行われる。尚、CPU16はメモリ17に格納されたプログラム(コンピュータで実行可能なプログラム)を実行することで、上記のような制御を行う。
【0033】
図4は図2の管理サーバ4の構成を示すブロック図である。図4において、管理サーバ4はネットワーク100及び固定基地局3を介して無線携帯端末1との間の通信を行うUE通信部41と、無線携帯端末1の位置を判断するUE位置判断部42と、無線携帯端末1の通信モードやハンドオーバ等を制御する通信モード切替制御部43とから構成されている。
【0034】
図5〜図7は本発明の一実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図7を参照して本発明の一実施例による移動通信システムの動作について説明する。尚、図5〜図7は電車が駅(#1)2−1を発車してから次の駅(#2)2−2に到着するまでの無線携帯端末1、固定基地局(#1)、固定基地局(#2)、ネットワーク100上の管理サーバ4の通信状態の遷移を示している。
【0035】
図5は電車が駅(#1)2−1(地点A)を発車する時の状態を示し、図6は電車が駅(#1)2−1と次の駅(#2)2−2との中間点近傍(地点B)を通過する時の状態を示し、図7は電車が次の駅(#2)2−2(地点C)を通過する時の状態を示している。
【0036】
まず、駅(#1)の無線携帯端末1は駅(#1)2−1をカバーするセル(#1)101の固定基地局(#1)を介してネットワーク100上の管理サーバ4と通信を行っている(図5のa1,a2参照)。
【0037】
無線携帯端末1は常に、周期的に位置情報を固定基地局(#1)に知らせ(図5のa3,a5参照)、固定基地局(#1)は得た情報をさらにネットワーク100上の管理サーバ4に通知する(図5のa4,a6参照)。
【0038】
ユーザが電車に乗る際、電車に乗るという情報を固定基地局(#1)に通知し(図5のa7,a8参照)、固定基地局(#1)は得た情報をネットワーク100上の管理サーバ4に通知する(図5のa9参照)。
【0039】
ネットワーク100上の管理サーバ4は電車の運行情報と、ユーザの位置とを比較し、ユーザの位置、つまり無線携帯端末1が確実に電車にいるかを判断する(図5のa10参照)。ネットワーク100上の管理サーバ4は無線携帯端末1をノーマルモードからトレインモードに切替えるための通信モード切替情報を固定基地局(#1)に通知し(図5のa11参照)、固定基地局(#1)は得た情報を無線携帯端末1に通知する(図5のa12参照)。
【0040】
また、ネットワーク100上の管理サーバ4は自動的にマナーモードにしますかという問合わせメッセージも固定基地局(#1)に通知し(図5のa13参照)、固定基地局(#1)は得た問合わせメッセージを無線携帯端末1に通知する(図5のa14参照)。
【0041】
無線携帯端末1は固定基地局(#1)からの問合わせメッセージを基に通信モードをマナーモードに切替え(図5のa15参照)、固定基地局(#1)を介してネットワーク100上の管理サーバ4との通信を行う(図5のa16,a17参照)。
【0042】
次に、電車が駅(#1)2−1と次の駅(#2)2−2との中間点近傍(地点B)を通過すると、ネットワーク100上の管理サーバ4は無線携帯端末1からの位置情報を、次に接続すべき固定基地局(#2)に知らせるとともに(図6のb1参照)、無線携帯端末1がハンドオーバするための指示を固定基地局(#1)に知らせる(図6のb2参照)。
【0043】
固定基地局(#1)はこのハンドオーバ指示を無線携帯端末1に知らせる(図6のb3参照)。無線携帯端末1は固定基地局(#1)からのハンドオーバ指示に基づいてハンドオーバを行い(図6のb3参照)、固定基地局(#2)を介してネットワーク100上の管理サーバ4との通信を行う(図6のb5,b6参照)。
【0044】
続いて、電車が次の駅(#2)2−2(地点C)に到着すると(無線携帯端末1の位置変更)(図7のc1参照)、ネットワーク100上の管理サーバ4はユーザの位置情報と運行情報とをしばらく比較し、ユーザが電車に乗っていれば、無線携帯端末1の通信モードをトレインモードのままに維持し、ユーザが電車から降りたとすると、無線携帯端末1の通信モードをトレインモードからノーマルモードに切替える(図7のc2参照)。
【0045】
さらに、ネットワーク100上の管理サーバ4はマナーモードを解除しますかという問合わせメッセージも現在接続している固定基地局(#2)に知らせるので(図7のc3参照)、固定基地局(#2)はその問合わせメッセージを無線携帯端末1に知らせる(図7のc4参照)。
【0046】
よって、無線携帯端末1はマナーモードを解除し(図7のc5参照)、通常状態で固定基地局(#2)を介してネットワーク100上の管理サーバ4との通信を行う(図7のc6,c7参照)。
【0047】
このように、本実施例では、既存の移動通信網システムや既存の鉄道管理網システムの変更を行うことなく、ユーザが電車に乗ってからの高速移動中でも、予定通りにハンドオーバを実行し、受信電界強度の変化の影響を少なくして、その影響を受けないようにすることができる。
【0048】
また、本実施例では、無線携帯端末1においてマナーモードへの切替えも、自動的に、極めて簡単に行うことができ、高速移動中の電車の中でも快適な通信を行うことができる。
【0049】
尚、本実施例とは異なり、ネットワーク100上の管理サーバ4は無線携帯端末1の位置と、電車の運行情報とをある程度の時間で観察するようにし、無線携帯端末1のノーマル/トレインモードを切替え、ネットワーク100側が持つ無線携帯端末1の通信モードをノーマルモードからトレインモードに切替えることで、高速走行中でも、無線携帯端末1が予定通りにハンドオーバを行うことができ、マナーモードに切替えも極めて簡単に、自動的に行うことが可能になる。
【0050】
この具体的な方法としては、固定基地局(#1,#2)のセル(#1,#2)101,102がそれぞれ2つの駅(#1,#2)2−1,2−2をカバーし、電車中の無線携帯端末1が駅(#1)2−1をカバーするセル(#1)101の固定基地局(#1)と接続する。
【0051】
無線携帯端末1は周期的に自端末の位置情報をネットワーク100上の管理サーバ4に報告するので、ネットワーク100上の管理サーバ4は電車の運行情報と、電車内の無線携帯端末1の位置とを把握することによって、ユーザが電車にいることが分かり、ユーザが電車に乗っていることを確信したら、ネットワーク100側が持つ無線携帯端末1の通信モードをノーマルモードからトレインモードに切替える。
【0052】
電車は定められた軌道に沿って移動するため、位置特定が容易であるので、ネットワーク100上の管理サーバ4は無線携帯端末1の位置情報からハンドオーバ先を一意に予定し、電車中の無線携帯端末1を予定通りにハンドオーバさせるることが可能である。この場合、ネットワーク100上の管理サーバ4は無線携帯端末1を自動的にマナーモードに切替えることも可能となる。
【0053】
また、電車が次の駅(#2)2−2に到着すると、ネットワーク100上の管理サーバ4は無線携帯端末1の位置情報と、電車の運行情報とをしばらく比較し、ユーザが電車に乗っていれば、無線携帯端末1の通信モードをトレインモードのままに維持し、ユーザが電車から降りたとすると、無線携帯端末1の通信モードをトレインモードからノーマルモードに戻し、無線携帯端末1がその駅(#2)2−2をカバーするセル(#2)102の固定基地局(#2)を介して通常の通信を行うとともに、無線携帯端末1のマナーモードを解除することもできる。
【0054】
一方、本実施例では無線携帯端末1からの状態変更通知で、ユーザが電車に乗っていることを検知しているが、ユーザが電車の入口に設置された特定のゲートウェイ(Gateway)を通過する時、あるいは車内のユーザが駅の近くに設置された特定のゲートウェイを通過する時に、ユーザが無線携帯端末1に付加してあるノーマル/トレインモードの切替えを行うようにすることもできる。
【0055】
無線携帯端末1が上述した特定のゲートウェイを通過すると、ユーザが電車に乗っているという情報を固定基地局(#1,#2)がネットワーク100上の管理サーバ4に通知することになる。ネットワーク100上の管理サーバ4は電車の運行情報とユーザの位置情報とによって、ネットワーク100側が持つ無線携帯端末1の通信モードをノーマルモードからトレインモードに切替えることによって、高速走行中でも、無線携帯端末1が予定通りにハンドオーバを行うことができ、さらに自動的にマナーモードに切替えることも可能になる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、管理サーバへ周期的に位置情報を報告する無線携帯端末の通信モードを切替える移動通信システムにおいて、無線携帯端末が移動体内にあるか否かを判断し、その判断結果に応じて無線携帯端末の通信モードを切替え、移動体の運行情報と位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示することによって、固定基地局と通信する携帯端末機が移動体で移動している時に固定基地局とのハンドオーバを行わず、受信電界強度の変化の影響を少なくすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による無線携帯端末の移動状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施例による移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2の無線携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図4】図2の管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の一実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明の一実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 無線携帯端末
2−1 駅(#1)
2−2 駅(#2)
3 固定基地局
4 管理サーバ
11 アンテナ
12 無線部
13 状態検出部
14 通信モード切替部
15 制御部
16 CPU
17 メモリ
18 スイッチ
19 マイク
20 レシーバ
21 表示部
41 UE通信部
42 UE位置判断部
43 通信モード切替制御部
100 ネットワーク
101 セル(#1)
102 セル(#2)

Claims (21)

  1. 無線携帯端末から管理サーバへ周期的に位置情報を報告する移動通信システムであって、
    前記無線携帯端末が移動体内にあるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて前記無線携帯端末の通信モードを切替える切替手段と、前記移動体の運行情報と前記位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示する手段とを前記管理サーバに有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記判断手段は、予め蓄積された前記移動体の運行情報と前記位置情報とから前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記判断手段は、前記無線携帯端末が前記移動体の停車する駅舎内の特定施設を通過したか否かに応じて前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  4. 前記切替手段は、前記判断手段で前記無線携帯端末が前記移動体内にあると判断された時に前記通信モードを通常の通信を示すノーマルモードから前記移動体内における通信を示すトレインモードに切替えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の移動通信システム。
  5. 前記無線携帯端末は、前記切替手段からの指示に応答して少なくとも発信音の発生を抑止するモードに切替えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の移動通信システム。
  6. 前記移動体は、予め定められた軌道に沿って移動することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の移動通信システム。
  7. 前記判断手段は、予め設定された間隔で前記運行情報と前記位置情報とを比較して前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載の移動通信システム。
  8. 無線携帯端末から周期的に報告される位置情報を受信する管理サーバであって、
    前記無線携帯端末が移動体内にあるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて前記無線携帯端末の通信モードを切替える切替手段と、前記移動体の運行情報と前記位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示する手段とを有することを特徴とする管理サーバ。
  9. 前記判断手段は、予め蓄積された前記移動体の運行情報と前記位置情報とから前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項8記載の管理サーバ。
  10. 前記判断手段は、前記無線携帯端末が前記移動体の停車する駅舎内の特定施設を通過したか否かに応じて前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項8記載の管理サーバ。
  11. 前記切替手段は、前記判断手段で前記無線携帯端末が前記移動体内にあると判断された時に前記通信モードを通常の通信を示すノーマルモードから前記移動体内における通信を示すトレインモードに切替えることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか記載の管理サーバ。
  12. 前記切替手段は、前記無線携帯端末において少なくとも発信音の発生を抑止するモードに切替えるよう指示することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか記載の管理サーバ。
  13. 前記移動体は、予め定められた軌道に沿って移動することを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか記載の管理サーバ。
  14. 前記判断手段は、予め設定された間隔で前記運行情報と前記位置情報とを比較して前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか記載の管理サーバ。
  15. 管理サーバへ周期的に位置情報を報告する無線携帯端末の通信モードを切替える無線切替方法であって、前記管理サーバ側に、前記無線携帯端末が移動体内にあるか否かを判断するステップと、その判断結果に応じて前記無線携帯端末の通信モードを切替えるステップと、前記移動体の運行情報と前記位置情報とを基に前記無線携帯端末にハンドオーバを指示するステップとを有することを特徴とする無線切替方法。
  16. 前記移動体内にあるか否かを判断するステップは、予め蓄積された前記移動体の運行情報と前記位置情報とから前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項15記載の無線切替方法。
  17. 前記移動体内にあるか否かを判断するステップは、前記無線携帯端末が前記移動体の停車する駅舎内の特定施設を通過したか否かに応じて前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項15記載の無線切替方法。
  18. 前記通信モードを切替えるステップは、前記無線携帯端末が前記移動体内にあると判断された時に前記通信モードを通常の通信を示すノーマルモードから前記移動体内における通信を示すトレインモードに切替えることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか記載の無線切替方法。
  19. 前記無線携帯端末は、前記切替手段からの指示に応答して少なくとも発信音の発生を抑止するモードに切替えることを特徴とする請求項15から請求項18のいずれか記載の無線切替方法。
  20. 前記移動体は、予め定められた軌道に沿って移動することを特徴とする請求項15から請求項19のいずれか記載の無線切替方法。
  21. 前記移動体内にあるか否かを判断するステップは、予め設定された間隔で前記運行情報と前記位置情報とを比較して前記無線携帯端末が前記移動体内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項15から請求項20のいずれか記載の無線切替方法。
JP2002335908A 2002-11-20 2002-11-20 移動通信システム、管理サーバ及びそれに用いる無線切替方法 Pending JP2004172920A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007068031A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Tamura Seisakusho Co Ltd 携帯電話端末、電子決済システム及びその方法
JP2017130797A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 Kddi株式会社 制御装置、制御方法、及びプログラム
WO2017188303A1 (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 京セラ株式会社 基地局、制御方法及びリレーノード

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