JP2004172565A - コイルモジュールを使用する変圧器およびその関連製造方法 - Google Patents

コイルモジュールを使用する変圧器およびその関連製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルの各巻を同じ平面上に設置してコイルモジュールの積み重ね高さを減少させる変圧器を提供する。
【解決手段】コイルモジュール20は少なくとも導線および絶縁カバー202により形成される。導線の一部を巻いてコイル2011にし、当該コイル2011は絶縁カバー202によりカバーされる。変圧器を製造する際、先ず鉄心を提供してから、必要なコイルモジュール20を選択して積重方式によりコイルモジュール20を設置し、コイルモジュール20が鉄心を囲むようにする。最後にコイルモジュール20を並列あるいは直列に接続して必要な変圧器の規格を構成する。
【選択図】図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は変圧器に関し、特に、モジュール化コイルおよびそのモジュール化コイルを使用する変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】
コイルは変圧器およびその他の電子装置中で広く使用されている。しかし、コイルの製造工程はたいてい非常に多くの時間がかかる上とても複雑であった。また、コイルを製造あるいは使用する際、人為的ミス或いは機械の誤差さらにはコイル不良が原因で火事や電撃が発生する可能性もあった。
【0003】
図1(a)が示すのは、従来の変圧器10及びそれが使用するコイルの縦断面図である。変圧器10はボビン101、ピン102、鉄心103、絶縁粘着テープ104,105およびコイル106を備える。
【0004】
ボビン101を使用してピン102および鉄心103を支える。テープ104によりコイル106とボビン101との間隔を一定距離に保って一定の安全規格を満たす。コイル106を1つずつ接続してボビン101へ設置する。各組のコイルは始端部および終端部を備え、それぞれを異なる2つのピン102へ接続し、関連応用のその他の装置に接続する。絶縁粘着テープ105によりコイル106を分離し、コイル106に絶縁作用を持たせる。
【0005】
図1(b)が示すのは、他の従来の変圧器11の断面図である。これも同様に変圧器11はボビン111、ピン112、鉄心113、絶縁層114およびコイル116を備える。
【0006】
ボビン111を使用してピン112、鉄心113および絶縁層114を支える。コイル116をボビン111上に一層一層巻きつけるが、この実施形態中では4層のコイル1161,1162,1163,1164はそれぞれ異なるコイル巻数を有し、2組の電圧変換機能を達成する。そのうちコイル層1161,1163を変圧器11の1次側コイル(primary coils)として、コイル層1162,1164を変圧器11の2次側コイル(secondary coils)とする。1次側コイルを外部の入力電圧に接続し、2次側コイルを電磁反応により発生した電圧出力に使用する。
【0007】
しかしながら、図1(a)および図1(b)が示すコイルは、コイルを巻く際、非常に多くの時間がかかった。これはコイル導線が一層巻いてからでないとその外側へもう一層巻くことができないためであった。また、もし作業員が不注意により巻数を一層間違ってしまっても、その間違いは検査時まで発見されないうえ、前に巻いたコイルを先に解いてからでないとその間違いは直せなかった。
【0008】
線を巻くこのような方法は不正確になりやすく、図1(a)の実施形態では、粘着テープ104および粘着テープ105の厚みを精確に制御することが難しかった。反対に図1(b)の実施形態では、絶縁層114が無駄な空間を使用しているため、変圧器11全体の体積が増大した。また、コイルの導線もきれいに巻かれなかったことから同一巻数が異なる長さになってしまう問題も発生した。
【0009】
そして巻工程においては特に、構造が比較的複雑なボビン上に巻く時、図1(b)が示すように、コイルの破裂または亀裂などの損傷が発生する可能性が高かった。
【0010】
そのため、従来の変圧器には、コイルを製造する際に発生する解決しなければならない多くの問題が依然存在していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、モジュール化された、複数種類の巻き数のコイルを予め製造しておき、変圧器製作における巻線工程を簡略化することにより、巻線工程において発生する上記様々な不具合を解消することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、コイルの各巻を同じ平面上に設置してコイルモジュールの積み重ね高さを減少させることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明はコイルモジュールを提供する。このコイルモジュールは導線および絶縁カバーを備える。導線の一部を巻いてコイルにする。そして、コイルの巻数を予め所定グループから選択するため、予め指定規格に合わせて大量に製造しておくことが可能である。コイルはコイルシールを備える。絶縁カバーはコイルをカバーし、絶縁カバーは鉄心開口を形成する。鉄心開口の境界はコイルシール内に位置する。その他、放熱効果を高めるために絶縁カバー中にセラミック粉末などの導熱粉末を混入する。
【0014】
また本実施形態中では上で述べたコイルモジュールを使用して変圧器を製造する。この変圧器を製造する際、先ず鉄心を提供する。続いて、必要な巻数のコイルモジュールを選択して設置する。コイルモジュールの鉄心開口の境界はこの鉄心を囲む。また各コイルモジュールを並べて積み重ねる。隣接するコイルモジュールのコイルは絶縁カバーにより分離される。また、本発明の変圧器では複数個のコイルモジュールの間を並列あるいは直列に接続して異なる規格要求を満たしてもよい。
【0015】
本発明はもう一つのコイルモジュールおよび変圧器を提供して、変圧器の複数個のコイルモジュールの間を積重方式でなく巻きつける方式により、実質上同じ平面上に設置して、変圧器全体の高度を大幅に改善する。当然、本発明には積み重ね配列および水平配列を組み合わせたコイルモジュールも含まれる。
【0016】
本発明はさらにコイルモジュールの製造方式を提供する。金属片をプレスなどの方式により所定形状を製造し、この所定形状の金属プレートを折畳んでコイルモジュールの導線本体に形成する。
【0017】
【作用】
コイルが予めモジュール化されているため製造が容易となる。また、コイルモジュールを直接一つに積み重ねることができるため、変圧器の高さを下げることができ、コイルモジュールを実質上同じ平面上に設置することにより、変圧器の高さをさらに低くすることができる。また、コイルが製造および使用される際に絶縁カバーが損壊されることを防ぐとともに導熱の機能を持たせることができる。そのため、本発明は製造品質を改善して変圧器のコストを下げる柔軟性のあるコイルモジュールの製造方法を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
第1実施形態
図2(a)および図2(b)はコイルモジュール20の実施形態を示した図であり、図2(b)は図2(a)の側面図である。コイルモジュール20は導線201を有する。本実施形態中の導線201はエナメル線でもよい。導線201の一部を巻いて所定巻数のコイル2011にして、当該巻数を所定グループから選択する。
例えばコイル2011の巻数は4であり、それは2.5巻、3巻、4巻、5巻、10巻、20巻の所定グループから選択する。この所定グループは設計者が自ら選定することができる。つまり、設計者は予めいくつかの巻数のコイルモジュール部品を大量に製造して、標準規格部品を製造しておくことができる。
【0020】
導線201以外に、コイルモジュール20はさらに絶縁カバー202を備える。絶縁カバー202は導線201のコイル部分2011をカバーする。コイル2011はその環巻形状によりコイルシール2012を形成する。また、絶縁カバー202は鉄心開口2021を備えて、鉄心開口2021の境界2022はコイルシール2012内に位置する。
【0021】
本実施形態中の絶縁カバー202はプラスチック材質により製造されてもよい。またこれは熱硬化性、熱可塑性あるいはその他の特別な絶縁材質を使用して製造してもよい。他に、コイルモジュール20中のコイル2011は機械を使用して必要な形状に曲げても良いし、プレス方式により必要な形状に製造しても良い。
【0022】
絶縁カバー202の放熱性は比較的劣っており、変圧器の使用過程において導線201が熱を発生するため、本実施形態中では絶縁カバー202内に、例えばセラミック粉末などの導熱性を有する物質203を滲入或いは混入する。このようなコイルモジュールは直接に印刷回路板または次に述べる変圧器などの関連応用に使用できる。
【0023】
図3(a)から図3(c)は、上記のコイルモジュール20を変圧器中へ設置する方法を示した図である。鉄心31をベース32上へ設けて、鉄心開口2021によりコイルモジュール20を鉄心31へ入れると、鉄心開口2021の境界2022は鉄心31を囲む。
【0024】
正常な状況下において、変圧器は2個以上のコイルが必要である。そのうち、入力電圧を受けとるのに使用するコイルを1次側コイル(primary coils)といい、電磁作用を通して、電圧を出力するのに使用するものを2次側コイル(secondary coils)という。
1次側コイルと2次側コイルの巻数を調整することにより、様々な規格の変圧器を得ることができる。本発明が開示するコイルモジュールのコイルを予め製造しておき、例えば4巻、5巻、6巻、…、100巻など一定線幅のコイルモジュールを生産して各種電性を測定しておく。
使用する際は必要なコイルモジュール20を直接設置するだけでよいため、本発明では製造される変圧器の巻線工程が大幅に単純化される。また必要な巻数のコイルモジュール20を選択して、変圧器または印刷回路板中に入れるだけで、特定規格の変圧器中にコイルを組み入れる作業が迅速に完了できる。
【0025】
以上をまとめると、変圧器を製造する実施方法には次のステップが含まれる。図4に示すように、先ずコイルモジュール20を準備する(ステップ42)。これらコイルモジュール20を予めいくつかの特定巻数の標準部品として製造しておいてから、図3(b)が示すように、鉄心31を提供する(ステップ44)。そして図3(a)から図3(c)に示すように、必要な巻数のコイルモジュール20を選択して、それを変圧器へ設置すると(ステップ46)、その鉄心開口2021の境界2022が鉄心31を囲む。
【0026】
そのうち、この実施形態中において複数個のコイルモジュール20を変圧器に設置する際は、図5(a)および図5(b)が示すような積み重ね配列にて行う。各コイルモジュール20中のコイル2011を絶縁カバー202によりカバーし、互いの間を絶縁カバー202により分離する。つまり、絶縁カバー202の異なった厚みを調整することにより、隣接した2つのコイルモジュール20の間にあるコイル2011の安全距離を調整することができる。
【0027】
またコイルモジュール20は、コイル2011が絶縁カバー202だけでカバーされ、カバーされていない部分の導線201が互いに十分な距離を保つように、隣接したコイルモジュール20のカバーされていない導線201の辺縁は異なる方向を向いている。
例えば、1次側コイルおよび2次側コイルの導線辺縁が異なる方向を向いている。もし本発明のコイルモジュール20を比較的大きい変圧器に応用するか或いは導線201の間に十分な距離がある場合には、上記の1次側コイルおよび2次側コイルの導線辺縁を同じ方向に向けてもよい。
【0028】
図2(a)の例は、コイルモジュール20のコイル2011の各巻が実質上同じ平面上に設置され、それはコイルシール2012から放射線状に外側へ向かっている。このような方法は多数個のコイルモジュール20を積み重ねた時の高さを減少する、つまり変圧器の高さを低くすることができる。当然、コイルモジュール20中に重ねて巻いて製造したコイル2011もまた本発明の範囲に入る。
【0029】
ここで注意が必要なのは、図2(a)中の絶縁カバー202、鉄心開口2021およびコイル2011も設計者の異なる要求に合わせて調整ができるという事である。例えば、図6(a)から図6(c)中の絶縁カバー610,620,630、鉄心開口611,621,631およびコイル612,622,632は、図2(a)中の絶縁カバー202、鉄心開口2021およびコイル2011が変化した例である。
【0030】
また、特別な規格要求に合わせて、各巻導線を重ねて巻く方式により積み重ねてもよく、もちろん同一平面上で同時に放射線状に巻いてもよい。図6(d)および図6(e)が示すように、絶縁カバー640がコイル642をカバーするとともに、絶縁カバー640は鉄心を通すための鉄心開口641を有する。
【0031】
本実施形態ではコイルモジュール20が1本だけの導線201を備えているが、設計者の要求に合わせて2本以上の導線201を同一絶縁カバー202中へ入れてもよい。例えば、1組の第1側コイルおよび第2側コイルを一緒に入れて一つのコイルモジュール20を形成してもよい。また、要求に合わせて任意数の導線を1個の絶縁カバーで包んで1個のコイルモジュールを形成してもよい。例えば図6(f)に示すように、絶縁カバー650は導線により形成されて各々独立した5組のコイル642をカバーする。図6(g)は図6(f)のコイルモジュールを使用する変圧器を示したものである。
【0032】
また、図2(a)が示すように、絶縁カバー202がコイル2011をカバーするため、コイルモジュール20は直接積み重なった状態となる。しかし、コイルモジュール20の間には選択的に所定の分離物を入れる必要があるため、これも本発明の範囲に入る。例えば異なった1組のコイルモジュールの間にリング或いは絶縁リングなどを入れてリングモジュールを分離することもコイルモジュール積み重ねの範囲に入る。
【0033】
また、大量生産によりコストを下げるため、コイルモジュール20は最もよく使用されるコイル巻数および導線径を予め製造しておいてもよい。そして異なる要求があった時には、コイルモジュールを並列方式或いは直列方式により接続して必要なコイル規格を達成することもできる。
【0034】
図7(a)が示すのは、コイルモジュール71とコイルモジュール72とを直列に接続して比較的多いコイル数を達成した図である。図7(b)が示すのは、コイルモジュール73とコイルモジュール74とを並列に接続して、比較的大きい電圧または高周波が下がったときの表皮効果(Skin Effect)に堪えることができるようにした比較的強固なコイルである。
【0035】
第2実施形態
図8(a)から図8(c)は、本発明のコイルモジュールの他の実施形態を示す図である。図9は、本実施形態のコイルモジュールの製造方法を示す流れ図である。
【0036】
先ず必要なコイル規格によりコイルパターンが決定される。例えば図8(a)が示すのは8巻コイルを有する実施形態である。
【0037】
続いて図8(b)が示すように銅、アルミニウムまたは導電性を有する合金などの物質を材質とした導電物質80を提供する(ステップ901)。それから、プレス機械を利用して、前述のコイルパターンに合わせて導電物質80をコイルパターンと同じ形状の導電プレートにプレス形成する(ステップ902)。
この導電プレートは一定巻数のコイル部分を有し、図8(a)中では8個のコイル部分801,802,803,804,805,806,807,808を有し、当該コイル部分は折畳んで形成する積重方式によりコイルシールを形成し、この導電プレートは第1実施形態中で述べた導線となる。
【0038】
続いて、図8(c)が示すように、積重方式により導電プレートのコイル部分801,802,803,804,805,806,807,808を折畳み(ステップ903)、これらコイル部分801,802,803,804,805,806,807,808の間に、例えば絶縁パッドのような絶縁物質81を詰める。
最後に絶縁カバー82によりこの導電プレートのコイル部分801,802,803,804,805,806,807,808をカバーして、1個のコイルモジュールを形成する。また、ここで示す図面中において、導電プレートは積重方式によりコイルモジュール中のコイルを形成する。しかし実際には、導電プレートを直接プレスして放射線状の多巻コイルに形成することも当然可能である。このように導電プレートを折畳まずに、導電プレートで絶縁物をカバーしてコイルモジュールに形成してもよい。
【0039】
当然、第1実施形態で述べたように、放熱のために絶縁カバー82中にセラミック粉末などの導熱性の物質を入れてもよいし、絶縁カバー82中に1個以上の金属プレートを入れてもよい。
【0040】
このような方式は、大量生産する特定規格の変圧器のコストを下げて生産速度を向上することができるとともに、高品質を維持することもできる。
【0041】
第3実施形態
前述の二実施形態中においては、コイルモジュール間を積重方式により鉄心を囲んで配列して、変圧器の主要部分を形成した。しかし、本発明の精神によると、コイルモジュールを実質的に同じ平面上に設置し、同心円方式により外側に配列することも当然可能である。
【0042】
図10が示すように、外巻コイルモジュール122および内巻コイルモジュール124が鉄心126を囲んで同心円方式により配列される。このようなコイルモジュールの設置方法は、変圧器全体の高さを大幅に下げることができる。各種電子装置の厚さ寸法を低減することに関する要求がより厳しくなっている現在、このような設計方法が大きな効果をもたらすことは疑いのないことである。
【0043】
もちろん同心円方式で配列されるコイルモジュールの数は2個に限定されるわけではなく、コイルモジュールの数は変圧器に対する要求および規格に合わせて決定することができる。つまり、実際に製造する際、2個以上のコイルモジュールを実質上同じ平面上に設けて、外巻のコイルモジュールで内巻のコイルモジュールを囲むことも当然可能である。
【0044】
また、上で述べたコイルモジュールの各種変形と実際の製造方式をこの実施形態に適用することもできる。例えば、プレス方式により製造して折畳んでコイルを形成した導電プレートも、この実施形態に使用することができる。
【0045】
本発明では好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知するものなら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【0046】
【発明の効果】
本発明の好適な実施形態から明らかなように、本発明には、少なくとも次に述べるような長所が二つある。モジュール化された、複数種類の巻き数のコイルをを予め製造し、準備しておいて、異なった変圧器の要求に合わせて適当なコイルを直ちに鉄心に入れることができるため、変圧器製作にあたっての個々のコイル巻線工程を省略することができる。
また、その結果、変圧器製作に要する時間を大幅に短縮することができ、また、変圧器製作の際の巻線工程で従来発生していた巻き数の誤りの事態を解消することができる。
また、絶縁カバーがコイル部分をカバーしているため、変圧器を組立てる過程でコイルは容易に破損しない。また、コイル部分がすでに絶縁カバーによりカバーされているため、数個のコイルモジュールを直接積んで、積重形状を形成することにより、粘着テープではコイル間の距離を制御するのが難しいという問題点を無くすと同時に高度が過高であるため全体の変圧器が過高になるというボビン方式の問題点を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、従来技術の変圧器およびそのコイルを示す縦断面図である。(b)は、もう一つの従来技術の変圧器およびそのコイルを示す縦断面図である。
【図2】(a)は、本発明の一実施形態によるコイルモジュールを示す平面図である。(b)は、図2(a)の側面図である。
【図3】(a)から(c)は、コイルモジュールを変圧器に設置するステップを示した図である。
【図4】本発明の一実施形態によるコイルモジュールの設置を示した流れ図である。
【図5】(a)は、本発明の一実施形態によるコイルモジュールの変圧器を示した部分側面図である。(b)は、本発明の一実施形態によるコイルモジュールの変圧器を示した部分平面図である。
【図6】(a)は、本発明の他の実施形態によるコイルモジュールを示した平面図である。(b)は、本発明のもう一つの実施形態によるコイルモジュールを示した平面図である。(c)は、本発明の更にもう一つの実施形態によるコイルモジュールを示した平面図である。(d)は、本発明の更にもう一つの実施形態によるコイルモジュールを示した平面図である。(e)は、図6(d)の測定図である。(f)は、本発明の更にもう一つの実施形態によるコイルモジュールを示した図である。(g)は、本発明の更にもう一つの実施形態によるコイルモジュールを示した図である。
【図7】(a)は、本発明の一実施形態によるコイルモジュールの直列状態を示した図である。(b)は、本発明の一実施形態によるコイルモジュールの並列状態を示した図である。
【図8】(a)から(c)は、本発明の一実施形態のプレス機械によりコイルモジュール製造方法を行うステップを示した図である。
【図9】図8の実施形態のフローチャートである。
【図10】もう一つの好適な実施形態を示した図である。
【符号の説明】
122 外巻コイルモジュール
124 内巻コイルモジュール
126、31 鉄心
20、71、72、74 コイルモジュール
201 導線
2011、612、622、631、632、642 コイル
2012 コイルシール
202、610、620、630、640、650、82 絶縁カバー
2021、611、621、641 鉄心開口
2022 境界
203 導熱性物質
32 ベース
80 導電物質
81 絶縁物質
801、802、803、804、805、806、807、808 コイル部分

Claims (11)

  1. 鉄心および複数個のコイルモジュールを含む変圧器において、前記各コイルモジュールが、
    導線の一部を巻いて所定巻数のコイルにして、前記巻数を所定グループから選択して、前記コイルがコイルシールを形成する前記導線と、
    絶縁カバーが前記コイルをカバーして、前記絶縁カバーが鉄心開口を形成し、前記鉄心開口の境界が前記コイルシール内に位置する前記絶縁カバーとを少なくとも備え、
    そのうち前記複数個のコイルモジュールの配列方式は積重方式であり、各コイルモジュールの前記鉄心開口の前記境界が前記鉄心を囲み、隣接する前記コイルモジュールの前記コイルの間が前記絶縁カバーにより分離される変圧器。
  2. 前記コイルモジュールの前記コイルの各巻を実質上、同じ平面上に設置して前記コイルモジュールの積み重ね高さを減少させる請求項1記載の変圧器。
  3. 前記コイルモジュールの一部を直列方式あるいは並列方式により接続する請求項1記載の変圧器。
  4. 前記絶縁カバーに導熱機能を有する物質を混ぜる請求項1記載の変圧器。
  5. 鉄心および複数個のコイルモジュールを含む変圧器において、前記各コイルモジュールが、
    導電プレートが所定巻数のコイル部分を備え、前記巻数を所定グループから選択して、前記コイル部分を折畳んで積み重ねを形成してコイルシールを形成する前記導電プレートと、
    絶縁カバーが前記コイルをカバーして、前記絶縁カバーが鉄心開口を形成し、前記鉄心開口の境界が前記コイルシール内に位置する前記絶縁カバーとを少なくとも備え、
    そのうち複数個の前記コイルモジュールの配列方式は積重方式であり、各コイルモジュールの前記鉄心開口の前記境界が前記鉄心を囲み、隣接する前記コイルモジュールの前記コイルの間が前記絶縁カバーにより分離される変圧器。
  6. 各コイルモジュール中の各コイル部分の間に絶縁物質を挟む請求項5記載の変圧器。
  7. 前記絶縁カバーに導熱機能を有する物質を混ぜる請求項5記載の変圧器。
  8. 各コイルモジュールが少なくとも導線および絶縁カバーを含む複数個のコイルモジュールを提供するステップと、
    鉄心を提供するステップと、
    前記複数個のコイルモジュールを設置して、前記複数個のコイルモジュールを積重方式に配列し、隣接する2個のコイルモジュールの前記導線が前記2個のコイルモジュールの絶縁カバーにより分離されるステップと、
    各コイルモジュールの導線の一部を巻いて所定巻数のコイルにすると同時にコイルシールを形成し、前記巻数を所定グループから選択するステップとを含む変圧器の製造方法。
  9. 前記コイルモジュールを提供するステップが、
    導電物質を所定の規格に合わせて少なくとも1個の導電プレートに製造し、前記導電プレートが所定巻数のコイル部分を有し、前記巻数を所定グループから選択して、前記コイル部分が折畳んで形成する積重方式によりコイルシールを形成し、前記導電プレートを前記導線にするステップと、
    前記積重方式により前記導電プレートの前記コイル部分を折畳んで、前記コイル部分の間に絶縁物質を挟むステップと、
    絶縁カバーは少なくとも1個の前記導電プレートをカバーし、前記コイルモジュールを形成するステップとを含む請求項8記載の変圧器の製造方法。
  10. 導線の一部を巻いて所定巻数のコイルとして、前記巻数を所定グループから選択し、前記コイルがコイルシールを形成する前記導線と、
    前記コイルをカバーする絶縁カバーとを少なくとも備え、
    そのうち2個の前記コイルモジュールを一緒に積み重ねする際、前記2個のコイルモジュールの前記コイルの間が前記2個のコイルモジュールの前記絶縁カバーにより分離されるコイルモジュール。
  11. 鉄心および少なくとも2個のコイルモジュールを含む変圧器において、前記各コイルモジュールが、
    導線の一部を巻いて所定巻数のコイルとし、前記巻数を所定グループから選択して、前記コイルがコイルシールを形成する前記導線と、
    絶縁カバーが前記コイルをカバーして、前記絶縁カバーが鉄心開口を形成し、前記鉄心開口の境界が前記コイルシール内に位置する前記絶縁カバーとを少なくとも備え、
    そのうち前記コイルモジュールを実質上同じ平面上に設置し、互いが同心円方式により配列されて、外巻の前記コイルモジュールの前記鉄心開口の前記境界が内巻の前記コイルモジュールを囲み、最も内巻に位置する前記コイルモジュールの前記鉄心開口の前記境界が前記鉄心を囲むとともに、外巻の前記コイルモジュールと内巻の前記コイルモジュールの前記コイルの間が、前記外巻の前記コイルモジュールの前記絶縁カバーと前記内巻の前記コイルモジュールの前記絶縁カバーとにより分離されることを特徴とする変圧器。
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