JP2004172386A - 気相成長装置のガス吹き出し部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成長チャンバー1内に基板2を取付ける回転自在のサセプター3と、サセプター3を加熱するヒーター4を備え、成長チャンバー1内に第一ガス、第二ガス及びキャリアーガスを導入して基板2にエピタキシャル成長をさせる気相成長装置において、成長チャンバー1の上部に、サセプター3の回転軸5を中心とする円弧状の互いに隔離された第一ガスの流路17、第二ガスの流路17及びキャリアーガスの流路18をそれぞれ径方向に複数路配置し、各流路16、17、18には個別にガスの入口21、22、23を設けると共に、それぞれガスの出口を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気相成長装置のガス吹き出し部、特にIII−V族化合物半導体を成長させる有機金属気相成長装置(MOCVD装置)に好適なガス吹き出し部に関する。
【0002】
【従来の技術】
III−V族化合物半導体は、LDやLEDのような光デバイス、HEMTやHBTのような電子デバイスに多く使われており、これらのデバイスを作る方法として、LPE、MBEあるいはMOCVDなどの方法が知られている。
MOCVD法には、III族ガス及びV族ガスを成長チャンバー内に別々に導入し、冷却されたインジェクターを介して基板に導入させる方法がある(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、成長チャンバー内に導入されたIII族ガス及びV族ガスを、インジェクター通過後に均一に混合させるための手段を持たせるように設計されたインジェクターが開示されており、特許文献2には、成長チャンバー内に導入されたIII族ガスとV族ガスとを別々に保持するためのセパレーターの構造が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−091989号公報
【特許文献2】
特表2001−506803号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、回転するサセプター上に置かれた基板にエピタキシャル成長を行わせるMOCVD装置で、AlGaAs、InAlGaP、InGaAsP、InGaNやAlGaNのような三元系、四元系のIII−V族化合物半導体を成長させる場合、Al、Ga、In等のIII族元素及びAs、P、N等のV族元素は、ガス流れ、境界相厚みやサセプター上の温度分布等により、それぞれの取り込み率が変わり、均一に混合されたIII族及びV族ガスを供給する構造のMOCVD装置のガス吹き出し部では、エピタキシャル成長させた膜の分布が不均一になるという問題があった。
【0006】
本発明は、気相成長装置のガス吹き出し部における上記課題を解決するものであって、サセプター上に供給される原料ガスの濃度を、サセプター面上の場所ごとに変えることができ、ガスの流れやサセプター上の温度分布により取り込み率の異なる原料の導入量のバランスあるいは導入位置を変えることで分布の均一なエピタキシャル膜を得ることができる気相成長装置のガス吹き出し部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の気相成長装置のガス吹き出し部は、成長チャンバー内に一枚以上の基板を取付けることのできる回転自在のサセプターと、サセプターを加熱するための加熱手段とを備え、成長チャンバー内に第一ガス、第二ガス及びキャリアーガスを導入して基板にエピタキシャル成長をさせる気相成長装置において、成長チャンバーの上部に、サセプターの回転軸をおおよそ中心とする円弧状の互いに隔離された第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路をそれぞれ径方向に複数路配置し、前記各流路には個別にガスの入口を設けると共に、それぞれ複数のガスの出口を設けることで上記課題を解決している。
【0008】
この気相成長装置のガス吹き出し部は、円弧状の互いに隔離された第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路をそれぞれ径方向に複数路配置し、各流路には個別にガスの入口を設けると共に、それぞれ複数のガスの出口を設けているので、第一ガス、第二ガス及びキャリアーガスを、各々個別に第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路内に導入し、混合しないように保持すると共に、第一ガスと第二ガスを単独あるいは所望の組み合わせで成長チャンバー内に供給することができる。
従って、サセプター上に供給される原料ガスの濃度を、サセプター面上の場所ごとに変えることができ、ガスの流れやサセプター上の温度分布により取り込み率の異なる原料の導入量のバランスあるいは導入位置を変えることで分布の均一なエピタキシャル膜を得ることができる。
【0009】
サセプター面に対して略平行に第一空間を設け、第一空間の下方に通気孔を有する隔壁を介してサセプター面に対して略平行に第二空間を設け、第一空間内に第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路を配置し、キャリアーガスの流路には基板方向に向けてキャリアーガスが吹き出される吹き出し孔を設け、第一ガスの流路と第二ガスの流路には基板方向に向けて先端が第二空間に延出するノズルを備えた分岐流路を設けると、上流側の第一空間の圧力が下流側の第二空間の圧力より高くなり、第一空間に供給されたキャリアーガスが第一空間内に均一に分布され、通気孔を通って第二空間に入り、第二空間に供給された第一ガス及び第二ガスを基板方向に向けて付勢するので、ガスの流れは基板方向に向けられ、横方向への拡散が抑えられる。
【0010】
第一空間内には仕切を設けず、第二空間内には同一半径上のノズル群を囲む仕切りを設けると、ノズル群ごとに供給された第一ガス及び第二ガスが径方向に拡散せず、サセプター面上の場所ごとに確実に供給される。このため、仕切りはサセプター面と垂直な方向に設けることが好ましい。
ノズルはサセプター面に平行な流路に対して略垂直に取付け、サセプターに対して垂直な方向にガス流れを形成するように開口することが好ましい。
【0011】
第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路の各入口に供給するガスの流量をそれぞれ独立に制御する制御手段を設けると、複数の流路のそれぞれに最適なガスを供給でき、分布の均一なエピタキシャル膜を得ることが可能となる。
ノズルとサセプターとの間に、冷却配管の隙間を通ってガスが流れるよう構成した遮熱板を設けると、効果的なガス冷却が可能となる。
【0012】
断面円形の冷却配管をサセプターの回転軸を中心としてサセプターの外径と略等しい渦巻き状に成形して遮熱板を構成するようにすると、溶接が不要であり比較的低コストで製作することができる。
個別に冷媒の入口と出口とを備えた複数の冷却配管系で遮熱板を構成すると、領域ごとのガス冷却が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である気相成長装置のガス吹き出し部の構成図、図2は第一の空間内の流路の配置を示す平面図、図3は第一ガスの流路と第二ガスの流路のノズル及びキャリアーガスの流路の孔の配置を示す図、図4はキャリアーガス流路の孔の部分の垂直断面図、図5は第二空間内の仕切りの配置を示す図、図6は遮熱板の平面図、図7は図6のA−A線断面図、図8はガスの供給回路の説明図である。
【0014】
図1の気相成長装置は、SUS304、SUS316、SUS316L等の材質でできた円筒形の成長チャンバー1内に基板2を取付けることのできるサセプター3と、サセプター3を加熱するための加熱手段であるヒーター4とを備えている。サセプター3は、回転軸5により水平回転自在に支持されている。
成長チャンバー1の下部にはフランジ6、上部にはフランジ7が溶接されており、下部のフランジ6には排気系に接続される排ガスポート8を設けたフランジ9がOリング等を介して気密に連結されている。上部のフランジ7には、ガス吹き出し部10を支持するフランジ11、12がOリング等を介して気密に連結されている。
【0015】
ガス吹き出し部10には、サセプター3に対して略平行に第一空間13が設けられ、第一空間13の下方に通気孔を有する隔壁14を介してサセプター面に対して略平行に第二空間15が設けられている。隔壁14としては、通気孔を有する金属板やメッシュ状の金属網が用いられる。
第一空間13内には、図2に示すように、第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)、第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)、及びキャリアーガスの流路18(18A、18B、18C、18D)が配置されている。第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)、第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)、及びキャリアーガスの流路18(18A、18B、18C、18D)は、サセプター3の回転軸5をおおよそ中心とする円弧状で、互いにブロック19で隔離されており、それぞれ径方向に複数路配置されている。
【0016】
第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)、第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)、及びキャリアーガスの流路18(18A、18B、18C、18D)には、個別に第一ガスの入口21(21A、21B、21C、21D)、第二ガスの入口22(22A、22B、22C、22D)、及びキャリアーガスの入口23(23A、23B、23C、23D)が設けられている。
【0017】
キャリアーガスの流路の18(18A、18B、18C、18D)の下面には、図3、図4に示すように、基板2の方向に向けてキャリアーガスが吹き出される吹き出し孔24が設けられている。
第一空間13内には仕切は設けられておらず、吹き出し孔24から吹き出されるキャリアーガスは第一空間13内に均一に分布される。
【0018】
第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)と第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)には基板2の方向に向けて先端が第二空間15に延出するノズル25を備えた分岐流路26(26A、26B、26C、26D)、27(27A、27B、27C、27D)が設けられている。
ノズル25はサセプター3の面に平行な第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)、第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)に対して略垂直に取付けられており、サセプター3に対して垂直な方向にガス流れを形成するように開口されている。
【0019】
第二の空間15内には、図5に示すように、同一半径上の複数のノズル25(ノズル群)を囲む仕切り28がサセプター3の面と垂直な方向に設けられており、ノズル群ごとに供給された第一ガス及び第二ガスが径方向に拡散せず、サセプター3の面上の場所ごとに確実に供給されるようになっている。
第二空間15の下方には、遮熱板29が設けられている。遮熱板29は、図6、図7に示すように、断面円形の冷却配管をサセプター3の回転軸5を中心としてサセプター3の外径と略等しい渦巻き状に形成したものであり、個別に冷媒の入口30I、31Iと出口30O、31Oとを備えた複数の冷却配管系30、31で構成されている。遮熱板29は溶接が不要であり比較的低コストで製作することができる。
【0020】
図8に示すように、第一ガスの入口21(21A、21B、21C、21D)、第二ガスの入口22(22A、22B、22C、22D)及びキャリアーガスの入口23には、第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)、第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)、及びキャリアーガスの流路18に供給するガスの流量をそれぞれ独立に制御する制御手段として、それぞれマスフローコントローラ33が設けられている。
【0021】
III−V族化合物半導体のエピタキシャル膜をMOCVD法で成長させる場合には、第一ガスは、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)などの有機金属蒸気をキャリアーガスに含ませたIII族ガスであり、第二のガスは、アルシン、ホスフィン、アンモニアあるいはV族有機金属であるターシャリィブチルアルシン(TBA)やターシャリィブチルホスフィン(TBP)などのV族ガスである。また、キャリアーガスには水素、窒素、アルゴンなどが使われる。
【0022】
第一ガスは、原料の有機金属34A、34B、34Cをキャリアーガス源35から供給されるキャリアーガスでバブリングすることにより取り出され、合流後マスフローコントローラ33で所望の流量に分配されて、第一ガスの入口21(21A、21B、21C、21D)から第一ガスの流路16(16A、16B、16C、16D)に導入される。
【0023】
第二ガスは、V族ガス源36から供給され、マスフローコントローラ33で所望の流量に分配されて、第二ガスの入口22(22A、22B、22C、22D)から第二ガスの流路17(17A、17B、17C、17D)に導入される。キャリアーガス源35から供給されるキャリアーガスは、マスフローコントローラ33で所望の流量に分配されて、キャリアーガスの入口23からキャリアーガス流路の23(22A、22B、22C、22D)に導入され、吹き出し孔24から第一空間13に吹き出される。
【0024】
第一ガスと第二ガスは、それぞれ分岐流路26(26A、26B、26C、26D)、27(27A、27B、27C、27D)を通ってノズル25から第二空間15に吹き出される。
第一空間13に吹き出されたキャリアーガスは、隔壁14の通気孔を通って第二空間15に入り、第一ガスや第二ガスを下方ヘ付勢し、これらのガスは遮熱板29の冷却配管の隙間を通って基板2に達する。基板2でエピタキシャル成長が行われた後の排ガスは排ガスポート8から排出される。
【0025】
図9は、本発明の他の実施の形態を示すガスの供給回路の説明図である。ここでは、原料の有機金属34A、34B、34Cからそれぞれ取り出される三種類の第一ガスを合流せず、別々に第一ガスの入口21(21A、21B、21C、21D)に導入し、別個のV族ガス源36A、36Bから供給される二種類の第二ガスを別々に第二ガスの入口22(22A、22B、22C、22D)に導入している。その他の構成は図1〜図8のものと同様である。
【0026】
以上、第一ガスの流路16、第二ガスの流路17及びキャリアーガスの流路18の流路数が4路のものについて説明したが、流路数は必要に応じて任意に選択することができる。
【0027】
【実施例】
〔実施例1〕
第一ガスの流路16の流路数が5路(A〜E)で、図8のように第一ガスを合流して供給するよう構成したガス吹き出し部10を備えた気相成長装置を用い、第一ガスの原料をTMG、TMAとして、AlGaAsを成長させた。
【0028】
第一ガス(III族ガス)のトータル流量を4.5SLM(0℃、101.3kPaで4.5×10−3m3 /min)、第二ガス(V族ガス)のトータル流量を4.5SLM(0℃、101.3kPaで4.5×10−3m3 /min)、第一ガス、第二ガス及びキャリアガスを含めたトータル流量を90SLM(0℃、101.3kPaで9×10−2m3 /min)とし、第一ガスを最も内側のガス流路Aだけから供給した場合の膜厚分布を測定した。
結果を表1及び図10に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
〔実施例2〕
実施例1と同様の条件で、第一ガスを内側から2番目のガス流路Bだけから供給した場合の膜厚分布を測定した。
結果を表2及び図11に示す。
【0031】
【表2】
【0032】
〔実施例3〕
実施例1と同様の条件で、第一ガスを内側から3番目の第一のガス流路Cだけから供給した場合の膜厚分布を測定した。
結果を表3及び図12に示す。
【0033】
【表3】
【0034】
〔実施例4〕
実施例1と同様の条件で、第一ガスを内側から4番目のガス流路Dだけから供給した場合の膜厚分布を測定した。
結果を表4及び図13に示す。
【0035】
【表4】
【0036】
〔実施例5〕
実施例1と同様の条件で、第一ガスを内側から5番目のガス流路Eだけから供給した場合の膜厚分布を測定した。
結果を表5及び図14に示す。
【0037】
【表5】
【0038】
実施例1〜5の結果より、最適の膜厚分布が得られると思われる流量を計算した結果、ガス流路Bから1.6SLM、ガス流路Cから1.5SLM、ガス流路Dから1.4SLM供給する場合が最適になると推定した。
その場合の膜厚分布の推定値は、表6のようになる。
【0039】
【表6】
【0040】
〔実施例6〕
表6に示す条件で成長させた結果を表7及び図15に示す。
【0041】
【表7】
【0042】
以上の実施例から分かるように、基板表面上の分布を変えられるように複数のガス流路とそこに供給する原料ガスの流量を個別に制御できるので、最適な分布を持つエピタキシャル成長膜を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、サセプター上に供給される原料ガスの濃度を、サセプター面上の場所ごとに変えることができ、ガスの流れやサセプター上の温度分布により取り込み率の異なる原料の導入量のバランスあるいは導入位置を変えることで分布の均一なエピタキシャル膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である気相成長装置のガス吹き出し部の構成図である。
【図2】第一空間内の流路の配置を示す平面図である。
【図3】第一ガスの流路と第二ガスの流路のノズル及びキャリアーガスの流路の孔の配置を示す図である。
【図4】キャリアーガスの流路の孔の部分の垂直断面図である。
【図5】第二空間内の仕切りの配置を示す図である。
【図6】遮熱板の平面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】ガスの供給回路の説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すガスの供給回路の説明図である。
【図10】実施例1の膜厚分布を示す図である。
【図11】実施例2の膜厚分布を示す図である。
【図12】実施例3の膜厚分布を示す図である。
【図13】実施例4の膜厚分布を示す図である。
【図14】実施例5の膜厚分布を示す図である。
【図15】実施例6の膜厚分布を示す図である。
【符号の説明】
1 成長チャンバー
2 基板
3 サセプター
4 ヒーター
5 回転軸
10 ガス吹き出し部
13 第一空間
14 隔壁
15 第二空間
16 第一ガスの流路
17 第二ガスの流路
18 キャリアガスの流路
19 ブロック
21 第一ガスの入口
22 第二ガスの入口
23 キャリアーガスの入口
24 吹き出し孔
25 ノズル
26 分岐流路
27 分岐流路
28 仕切り
29 遮熱板
33 マスフローコントローラ
Claims (8)
- 成長チャンバー内に一枚以上の基板を取付けることのできる回転自在のサセプターと、サセプターを加熱するための加熱手段とを備え、成長チャンバー内に第一ガス、第二ガス及びキャリアーガスを導入して基板にエピタキシャル成長をさせる気相成長装置において、
成長チャンバーの上部に、サセプターの回転軸をおおよそ中心とする円弧状の互いに隔離された第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路をそれぞれ径方向に複数路配置し、前記各流路には個別にガスの入口を設けると共に、それぞれ複数のガスの出口を設けたことを特徴とする気相成長装置のガス吹き出し部。 - サセプター面に対して略平行に第一空間を設け、第一空間の下方に通気孔を有する隔壁を介してサセプター面に対して略平行に第二空間を設け、
第一空間内に第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路を配置し、キャリアーガス流路には基板方向に向けてキャリアーガスが吹き出される吹き出し孔を設け、第一ガスの流路と第二ガスの流路には基板方向に向けて先端が第二空間に延出するノズルを備えた分岐流路を設け、
第一空間に供給されたキャリアーガスが通気孔を通って第二空間に入り、第二空間に供給された第一ガス及び第二ガスを基板方向に向けて付勢するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の気相成長装置のガス吹き出し部。 - 第一空間内には仕切を設けず、第二空間内には同一半径上のノズル群を囲む仕切りを設けたことを特徴とする請求項2記載の気相成長装置のガス吹き出し部。
- ノズルはサセプター面に平行な流路に対して略垂直に取付け、サセプターに対して垂直な方向にガス流れを形成するように開口したことを特徴とする請求項2または3記載の気相成長装置のガス吹き出し部。
- 第一ガスの流路、第二ガスの流路及びキャリアーガスの流路の各入口に供給するガスの流量をそれぞれ独立に制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の気相成長装置のガス吹き出し部。
- ノズルとサセプターとの間に、冷却配管の隙間を通ってガスが流れるよう構成した遮熱板を設けたことを特徴とする請求項2、3、4または5記載の気相成長装置のガス吹き出し部。
- 断面円形の冷却配管をサセプターの回転軸を中心としてサセプターの外径と略等しい渦巻き状に成形して遮熱板を構成したことを特徴とする請求項6記載の気相成長装置のガス吹き出し部。
- 個別に冷媒の入口と出口とを備えた複数の冷却配管系で遮熱板を構成したことを特徴とする請求項6または7記載の気相成長装置のガス吹き出し部。
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