JP2004171487A - Clock control system and method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクロック制御方式及び方法に関し、特にCPUとLCDコントローラなどの周辺機能ブロックを搭載して、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等を構成する各種デバイスの、逓倍回路及び分周回路を備えたクロック制御方式及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル回路を使用する情報処理装置や通信機器には、それらの情報処理装置や通信機器に必要な様々な機能を実現するため、クロックで動作する各種のディジタル回路が使用されているが、上記情報処理装置や通信機器を構成する個々のデバイス内でも、複数のディジタル回路が使用され、それらのディジタル回路で実現される機能ブロックの機能の違いによって、ディジタル回路に供給されるクロックの周波数が異ることが多く、それらのディジタル回路を駆動するために、様々な周波数のクロック周波数が使用されている。
【0003】
このため、周波数の異る複数のクロックが使用される、情報処理装置や通信機器の各デバイス内では、デバイス内あるいは外部に設けられた発振器で生成される基準となるクロック(以下、システム・クロックという)の周波数を、まず逓倍回路で逓倍し、そのデバイス内で使用される各種のクロックの周波数よりも大きい周波数のクロックを生成し、生成された前記クロックを、デバイス内の各種の機能ブロックに使用されている各種のディジタル回路に分配するとき、上記の機能ブロックの前段に設けられた分周回路によって、それぞれのディジタル回路に必要な周波数を有するクロックになるように分周した後、ディジタル回路に供給されている。
【0004】
上記のように、情報処理装置や通信機器の中で、システム・クロックの周波数を一旦、逓倍回路で逓倍し、さらに、逓倍回路からの出力信号の周波数を分周回路によって分周し、それぞれのディジタル回路が必要とする周波数を有するクロックを生成し、それぞれの機能ブロックのディジタル回路に供給する技術は、例ば、特開2002−108490号公報、あるいは、特開2001−296842号公報などに示される。
【0005】
上記の特開2002−108490号公報に記載のクロック供給回路の技術は、例えば、ディジタル放送の受信用LSIにおいて、受信回路及びDSPなどの処理回路にクロックを供給するクロック供給回路、特に、放送信号に対する同期ずれの量に応じて、受信回路に供給するクロックの周波数を切り替えることで送信信号との同期を保ち、また、処理回路の負荷などに応じて処理回路に供給するクロックの周波数を切り替えるクロック供給回路に関するものである。
【0006】
なお、この技術は、システム・クロックの発生源として低周波数の外部発振器を用い、この低周波数の外部発振器から出力された信号の周波数を逓倍回路で一旦逓倍し、その後、各種の機能回路にそれぞれ必要な周波数のクロックを、別々の分周回路で分周して生成し供給することにより、クロック供給回路としての回路構成を簡略化でき、低消費電力化を実現できるクロック供給回路の技術として開発されている。
【0007】
また、上記の特開2001−296842号公報に記載の技術は、液晶表示パネルを駆動してビデオ画像を表示させるための信号(クロック)を生成する信号生成装置に関する技術であり、安定した動作を実現でき、且つ駆動対象となる液晶表示パネルの構成画素数に任意に対応できる信号生成装置に関する技術である。
【0008】
上記信号生成装置は、ビデオ信号中の水平同期信号を検出する同期検出回路と、システム・クロックを逓倍回路で逓倍した後、そのクロックの周波数を上記水平同期信号を用いて分周することによって、液晶パネルの信号電極を駆動するための、任意周波数のクロックを生成する分周回路とを備えて構成されている。
【0009】
このように、情報処理装置や通信機器では、システム・クロックの周波数から、各種装置内の各種のディジタル回路にそれぞれ必要な、互いに周波数の異る各種のクロックを生成するために、上述したような用い方をする逓倍回路及び分周回路を備えて構成されることが多い。
【0010】
次に、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等の各種装置に用いられる各種デバイスの中の、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)とLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示)コントローラなどの周辺機能ブロックを搭載したデバイスにおける、上記逓倍回路及び分周回路を備えた従来のクロック周波数の供給方法について説明する。
【0011】
携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等の各種装置に用いられる、CPUとLCDコントローラなどの周辺機能ブロックを搭載した各種デバイスでは、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等のバッテリーから電力を供給されているので、装置の動作時間を長く保たせるため、CPUに低消費電力モードの機能を付加し、システム・クロックの供給を停止させてCPUの動作を停止させ、CPUによる消費電力を抑制するとともに、システム・クロックの生成のための回路で発生する消費電力を低減して、低消費電力化を図ることができるように構成されているものが多い。
【0012】
上記低消費電力モードの機能を付加されたCPUを搭載して構成されたデバイスを使用している装置では、CPUに対する低消費電力モードを設定してシステム・クロックの供給を停止させ、CPUの動作を停止させることにより消費電力を抑制することができるようになっているので、CPUの動作を停止させて消費電力を抑制する分、装置の動作時間を長く保たせることができる。
【0013】
しかし、LCDコントローラなどのような周辺機能ブロックについては、その機能上の役割から、CPUの動作が停止しても、その動作を継続させなければならない場合、周辺機能ブロックにクロックを供給するために、継続して逓倍回路及び周辺機能ブロックの前段の分周回路により、システム・クロックから周辺機能ブロックに供給するクロックを生成しなければならない。
【0014】
一般的には、周辺機能ブロックに要求されるクロックの周波数は、CPUに要求されるクロックの周波数よりも低い周波数で十分である場合が多いが、周辺機能ブロックの前段に設けられた分周回路に供給される、逓倍回路から出力された信号は、CPUの前段に設けられた分周回路に供給される信号と同じで、周辺機能ブロックの前段に設けられた分周回路に供給される信号としては、必要以上に周波数の高い信号を供給されていることになるが、必要以上に高い周波数まで一旦逓倍した信号を次の分周回路で、周辺機能ブロックに適した低い周波数まで分周しなければならず、逓倍回路で高い周波数に逓倍すればするほど、それだけ逓倍回路及び分周回路での無駄な消費電力が増加してしまうという問題を有している。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−108490号公報 (第1頁〜第3頁、図2)
【特許文献2】
特開2001−296842号公報 (第1頁〜第3頁、図1)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のクロック制御方式及び方法では、一般的には周辺機能ブロックに要求されるクロックの周波数は、CPUに要求されるクロックの周波数よりも低い周波数で十分である場合が多いにもかかわらず、周辺機能ブロックの前段に設けられた分周回路に供給される逓倍回路から出力される信号は、CPUの前段に設けられた分周回路に供給される信号と同じで、周辺機能ブロックの前段に設けられた分周回路に供給される信号としては、必要以上に周波数の高い信号を供給されてることになるが、必要以上に高い周波数まで一旦逓倍した信号を次の分周回路で、周辺機能ブロックに適した低い周波数まで分周しなければならず、逓倍回路で高い周波数に逓倍すればするほど、それだけ逓倍回路及び分周回路での無駄な消費電力が増加してしまうという欠点を有している。
【0017】
本発明の目的は、CPUの低消費電力モード状態において、周辺機能ブロックの前段に設けられた分周回路に供給される信号の周波数を、CPUの通常モード状態における場合よりも低く設定でき、周辺機能ブロックに供給されるクロックを生成するために要する消費電力を従来より低く抑えることのできるクロック制御方式及び方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
第1の発明のクロック制御方式は、CPUと、前記CPUの周辺機能ブロックと、入力されたシステム・クロックの周波数を逓倍して出力する逓倍回路と、前記逓倍回路から出力された信号の周波数を分周して、前記CPUに供給される第1のクロックを生成する第1の分周回路と、前記逓倍回路から出力された前記信号の周波数を分周して、前記周辺機能ブロックに供給される第2のクロックを生成する第2の分周回路と、前記第1のクロックを使用しない低消費電力モードに前記CPUを設定するとき、前記逓倍回路の逓倍率の値をN(正数)分の一に設定変更させた後、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる前記分周回路の分周率の値をN分の一に設定変更させてから前記CPUを前記低消費電力モードに設定するクロック制御手段とを備えることを特徴として構成される。
【0019】
また、第2の発明のクロック制御方式は、第1の発明のクロック制御方式において、前記クロック制御手段は、前記CPUの前記低消費電力モードを解除するとき、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる前記分周回路の分周率の値をN倍に設定変更させた後、前記逓倍回路の逓倍率の値をN倍に設定変更させてから前記CPUの前記低消費電力モードの設定を解除することを特徴として構成される。
【0020】
また、第3の発明のクロック制御方法は、CPUと、前記CPUの周辺機能ブロックと、前記CPU及び前記周辺機能ブロックに供給されるそれぞれのクロックを生成する逓倍回路及び複数の分周回路とを備え、入力されたシステム・クロックの周波数を前記逓倍回路で逓倍した後、前記分周回路でそれそれ分周して前記クロックとして前記CPU及び前記周辺機能ブロックに供給するクロック制御方法において、前記CPU用クロックを使用しない低消費電力モードに前記CPUを設定するとき、前記逓倍回路の逓倍率の値をN(正数)分の一に設定変更した後、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる前記分周回路の分周率の値をN分の一に設定変更させてから前記CPUを前記低消費電力モードに設定することを特徴として構成される。
【0021】
また、第4の発明のクロック制御方法は、第3の発明のクロック制御方法において、前記CPUの前記低消費電力モードを解除するとき、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる前記分周回路の分周率の値をN倍に設定変更した後、前記逓倍回路の逓倍率の値をN倍に設定変更させてから前記CPUの前記低消費電力モードの設定を解除することを特徴として構成される。
【0022】
また、第5の発明のクロック制御方法は、CPUと、前記CPUの周辺機能ブロックと、前記CPU及び前記周辺機能ブロックに使用されるクロックを生成する逓倍回路及び複数の分周回路と、前記CPU、前記逓倍回路及び前記分周回路の制御を行う制御手段とを備え、入力されたシステム・クロックの周波数を前記逓倍回路が逓倍して、前記CPUと前記CPUの周辺機能ブロックとの前段にそれぞれ第1の分周回路及び第2の分周回路として接続された前記複数の分周回路にそれぞれ入力し、前記逓倍回路から出力された信号の周波数を前記第1の分周回路が分周して前記CPU用クロックとして前記CPUに供給し、前記逓倍回路から出力された信号の周波数を前記第2の分周回路が分周して前記周辺機能ブロック用クロックとして前記周辺機能ブロックに供給するクロック制御方法において、前記制御手段が、クロックを使用しない低消費電力モードに前記CPUを設定するとき、前記逓倍回路の逓倍率の値をN(正数)分の一に設定変更させた後、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる第2の分周回路の分周率の値をN分の一に設定変更させてから前記CPUを前記低消費電力モードに設定することを特徴として構成される。
【0023】
また、第6の発明のクロック制御方法は、第5の発明のクロック制御方法において、前記制御手段は、前記CPUの前記低消費電力モードを解除するとき、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる第2の分周回路の分周率の値をN倍に設定変更した後、前記逓倍回路の逓倍率の値をN倍に設定変更させてから前記CPUの前記低消費電力モードの設定を解除することを特徴として構成される。
【0024】
また、第7の発明のクロック制御方法は、CPUと、前記CPUの周辺機能ブロックと、前記CPU及び前記周辺機能ブロックに使用されるクロックを生成する逓倍回路及び分周回路と、前記逓倍回路及び前記分周回路の動作制御を行う制御手段とを備え、入力されたシステム・クロックの周波数を前記逓倍回路が逓倍して、前記CPUと前記CPUの周辺機能ブロックとの前段にそれぞれ第1の分周回路及び第2の分周回路として接続された前記分周回路にそれぞれ入力し、前記逓倍回路から出力された信号の周波数を前記第1の分周回路が分周して前記CPU用クロックとして前記CPUに供給し、前記逓倍回路から出力された信号の周波数を前記第2の分周回路が分周して前記周辺機能ブロック用クロックとして前記周辺機能ブロックに供給するクロック制御方法において、前記制御手段は、前記CPUから出力される第1のクロック停止許可信号を受信したとき、前記周辺機能ブロックから出力される第2のクロック停止許可信号の受信の有無により前記周辺機能ブロックが動作を継続中であるか否かの確認を行い、前記周辺機能ブロックから出力される第2のクロック停止許可信号の受信がなかったとき、前記周辺機能ブロックが動作を継続中であると判定し、前記逓倍回路の逓倍率の値をN(正数)分の一に設定変更させた後、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる第2の分周回路の分周率の値をN分の一に設定変更させてから前記CPUを低消費電力モードに設定することを特徴として構成される。
【0025】
また、第8の発明のクロック制御方法は、第7の発明のクロック制御方法において、前記制御手段が前記CPUから出力される第1のクロック停止許可信号の受信がなくなったとき、前記周辺機能ブロックから出力される第2のクロック停止許可信号の受信の有無により前記周辺機能ブロックが動作を継続中であるか否かの確認を行い、前記周辺機能ブロックから出力される第2のクロック停止許可信号の受信がなかったとき、前記周辺機能ブロックが動作を継続中であると判定し、前記周辺機能ブロックの前段に設けられる第2の分周回路の分周率の値をN倍に設定変更した後、前記逓倍回路の逓倍率の値をN倍に設定変更してから前記CPUの低消費電力モードを解除することを特徴として構成される。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図1は、本発明のクロック制御方式及び方法の実施の一形態を示すブロック図である。
【0028】
図1に示す本発明のクロック制御方式及び方法は、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等の各種装置に用いられるデバイスに搭載され、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等の機能の中で要求される各種の情報・データの処理を行うCPUを、クロックを使用しない低消費電力モードに設定するときに、CPUの周辺機能ブロックであるLCDコントローラが動作を継続したままの状態にしておかれるのか否かの確認が行われ、LCDコントローラが動作させたままの状態にしておかれる場合は、まず周波数の逓倍回路として動作するPLL(Phase−Locked Loop:位相同期ループ)の逓倍率を、例えばあらかじめ定められたN(正数)分の一の値に下げてPLLからの出力クロックの周波数を低い周波数にし、次に、動作させたままの状態におかれるLCDコントローラの前段にある、周波数の分周回路として動作する分周器の分周率もN分の一の値に下げて、逓倍率と分周率の両方の設定変更が行われる。このとき、上記逓倍率と分周率の設定変更の前後で、逓倍率の値と分周率の値の比である“逓倍率/分周率”の値が変わらないように、逓倍率と分周率のそれぞれの設定変更が行われる。
【0029】
すなわち、本発明では、上記のように、まずPLLの逓倍率が下げられ、ついで分周器の分周率が同じ率で下げられるように設定変更が行われることで、上記周辺機能ブロックに入力されるクロックの周波数は変わらないが、PLLの逓倍率を下げられるので、PLLからの出力信号の周波数を低くすることができ、それだけPLL及び分周器での消費電力を抑制することができる。
【0030】
なお、図1では、周辺機能ブロックとしてLCDコントローラがCPUとともにデバイスに搭載された場合を示している。
【0031】
図1に示す本実施の形態のクロック制御方式及び方法は、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等の各種装置に用いられるデバイスに搭載されて、携帯型情報処理装置や携帯型通信機器等の各種の情報・データの処理を行うCPU6と、CPU6の入出力デバイス(図示せず)と接続される周辺機能ブロックであり、分周器4から出力されるクロック15を入力し、LCD(図示せず)にピクセル・クロック(Pixel Clock)16を出力するLCDコントローラ7と、入力したシステム・クロック11の周波数を、後述するクロック制御部5により設定された逓倍率に従って逓倍し、PLL出力信号12として出力するPLL2と、PLL2から出力されるPLL出力信号12の周波数を、後述するクロック制御部5により設定される分周率に従って分周し、クロック14を生成してCPU6に出力する分周器3と、PLL2から出力されるPLL出力信号12の周波数を、後述するクロック制御部5により設定された分周率に従って分周し、クロック15を生成してLCDコントローラ7に出力する分周器4と、PLL2に対しPLL制御信号21による制御及びPLL状態監視信号22による監視を行い、分周器3に対し分周率制御信号24による制御及び分周器状態監視信号23による監視を行い、分周器4に対しては分周率制御信号28による制御及び分周器状態監視信号27による監視を行い、また、CPU6からはクロック停止許可信号25を受信して、CPU6に対する低消費電力モードの設定・解除の制御を開始し、CPU制御信号26によりCPU6に対して低消費電力モードの設定・解除の制御を行い、さらに、LCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29を受信するクロック制御部5とから構成されている。
【0032】
次に、動作を説明する。
【0033】
まず最初に、CPU6の低消費電力モードの設定が行われるときの動作について説明する。
【0034】
図2は、図1に示す本発明のクロック制御方式及び方法におけるCPUを低消費電力モードに設定する動作の一例を示す流れ図である。
【0035】
図1において、クロック制御部5は、CPU6から出力されるクロック停止許可信号25の受信の有無により、CPU6がクロック14を必要としているか否かを検知する。すなわち、クロック制御部5がCPU6から出力されるクロック停止許可信号25を受信したとき(図2のS1:Sはステップの意を示す)、クロック制御部5はCPU6がクロック14を必要としていないことを検知する。
【0036】
CPU6がクロック14を必要としないことを検知したクロック制御部5は、周辺機能ブロックであるLCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあるかどうかを、LCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信の有無により確認する(S2)。
【0037】
ステップ2で、クロック制御部5により、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあるかどうかの確認が行われて、LCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信が無いとき、すなわち、LCDコントローラ7が動作したままでLCDが表示状態であることをクロック制御部5が確認したときは、クロック制御部5は、まず、PLL2へPLL制御信号21を送出して、PLL2の逓倍率をあらかじめ定められた逓倍率に下げて、例えばN分の一の値に下げて設定変更することによりPLL2からの出力信号の周波数を低い周波数にする。このPLL2の逓倍率の設定変更の結果は、PLL2からクロック制御部5へPLL状態監視信号22によって通知される(S3)。
【0038】
その後で、クロック制御部5は、LCDコントローラ7の前段に設けられた分周器4へ分周率制御信号28を送出し、PLL2の逓倍率の設定変更に対応させて、分周器4の分周率をN分の一の値に下げて分周率を設定変更することにより、PLL2の逓倍率の設定変更で一旦低い周波数になったLCDコントローラ7に供給されるクロック15の周波数は前と同じ周波数に戻される。なお、分周器4の分周率の設定変更の結果は、分周器4からクロック制御部5へ分周器状態監視信号27によって通知される(S4)。
【0039】
クロック制御部5は、上記のPLL2の逓倍率及び分周器4の分周率の設定変更を行った後、CPU制御信号26をCPU6に出力してCPU6を低消費電力モードに設定する(S5)。
【0040】
上記のように、PLL2の逓倍率と分周器4の分周率の両方を、それぞれあらかじめ定められた値、上記の例ではN分の一の値に変更することで、分周器4から出力されLCDコントローラ7に入力されるクロックの周波数が、上記の逓倍率と分周率の両方の変更以前のときと変わらない周波数のままで、PLL2からの出力信号の周波数を、あらかじめ定められた低い周波数に下げることができる。
【0041】
なお、PLL2の逓倍率と分周器4の分周率の変更に際しては、変更の順序はPLL2による逓倍率の設定変更が先に行われなければならず、上記に説明した順序と逆の順序で、逓倍率を下げる前に分周率を下げてしまうと、LCDコントローラ7に入力されるクロック15の周波数が一時的に上がってしまい、LCDコントローラ7が正常に動作できなくなる可能性がある。
【0042】
また、上記ステップ2でクロック制御部5により、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあるかどうかの確認が行われたとき、クロック制御部5は、LCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信が有るとき、すなわち、LCDコントローラ7がLCDを表示させるための動作状態には無いことを確認したときは、PLL2の出力を停止させる出力停止の設定の制御を行い(S6)、CPU制御信号26をCPU6に出力してCPU6を低消費電力モードに設定する(S5)。
【0043】
なお、上記ステップ3及びステップ4においてPLL2の逓倍率と分周器4の分周率の設定変更が行われ、ステップ5においてCPU6の低消費電力モードの設定が行われた後に、クロック制御部5にLCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信があったときは、クロック制御部5は分周率制御信号28を分周器4に出力し、分周器4に対して上記ステップ4で行われた分周器4の分周率の設定変更をリセットし、すなわち、分周率をN倍に設定してから、PLL制御信号21をPLL2に出力し、PLL2に対して上記ステップ3で行われたPLL2の逓倍率の設定変更をリセットし、すなわち、逓倍率をN倍に設定し、かつ、PLL出力停止の設定を行う。
【0044】
次に、CPU6の低消費電力モードの解除が行われるときの動作について説明する。
【0045】
図3は、図1に示す本発明のクロック制御方式及び方法におけるCPUの低消費電力モードの設定を解除する動作の一例を示す流れ図である。
【0046】
上述したように、図2に示す動作の流れで、図1に示すCPU6の低消費電力モードの設定が行われてその状態が継続しているものとする。
【0047】
このような状態にあって、クロック制御部5が、CPU6から出力されるクロック停止許可信号25を受信しなくなったとき(S11)、クロック制御部5はCPU6がクロック14を必要としていることを検知し、LCDコントローラ7はLCDの表示のための動作状態にあるかどうかを、LCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信の有無により確認し(S12)、ステップ12でクロック制御部5により、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあるかどうかの確認が行われて、LCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信が無いとき、すなわち、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態であることをクロック制御部5が確認したときは、クロック制御部5は、まず、LCDコントローラ7の前段に設けられた分周器4へ分周率制御信号28を送出して、そのときの分周器4の分周率の値を、低消費電力モードの設定の場合と逆に、N倍の値に上げて設定変更する。この分周器4の分周率の設定変更の結果は、分周器4からクロック制御部5へ分周器状態監視信号27によって通知される(S13)。
【0048】
次に、クロック制御部5からPLL2へPLL制御信号21を送出して、そのときのPLL2の逓倍率の値も、低消費電力モードの設定の場合と逆に、N倍の値に上げて設定変更し、PLL2からの出力信号の周波数を、あらかじめ定められた周波数、すなわち、CPUの低消費電力モードの設定以前のあらかじめ定められた周波数に戻す。このときのPLL2の逓倍率の設定変更の結果も、PLL2からクロック制御部5へPLL状態監視信号22によって通知される(S14)。
【0049】
そして、クロック制御部5は、上記のPLL2の逓倍率及び分周器4の分周率の設定変更を行った後、CPU制御信号26をCPU6に出力してCPU6の低消費電力モードの設定を解除する(S15)。
【0050】
また、ステップ12でクロック制御部5により、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあるかどうかの確認が行われ、クロック制御部5がLCDコントローラ7からのクロック停止許可信号29の受信を確認したときは、上述したように、PLL2の出力が停止された状態であり、クロック制御部5によって、ステップ3で行われたPLL2の逓倍率の設定変更が既にリセットされ、かつステップ4で行われた分周器4の分周率の設定変更がリセットされている状態であるので、ステップ13及びステップ14の動作を経ずに、クロック制御部5は直接、PLL2の出力停止の設定解除の制御をするためのPLL制御信号21をPLL2に送出し、PLL2の出力停止の設定解除の制御を行って(S16)、CPU制御信号26をCPU6に出力してCPU6の低消費電力モードの設定を解除する(S15)。
【0051】
低消費電力モード解除の場合は、上記のように、PLL2の逓倍率及び分周器4の分周率の両方の値をそれぞれN倍の値に設定変更することによって、低消費電力モード設定の前の、あらかじめ定められた値に戻すことで、LCDコントローラ7に入力されるクロックの周波数が、上記の逓倍率と分周率の設定変更以前と変わらない周波数の状態で、かつ、PLL2からの出力信号の周波数を、CPUの低消費電力モードの設定以前のあらかじめ定められた周波数に戻すことができる。
【0052】
上記のように、CPU6の低消費電力モードの解除が行われる場合は、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあるか否かの確認が行われて、LCDコントローラ7がLCDの表示のための動作状態にあった場合に、まず分周器4の分周率が上げられ、次にPLL2の逓倍率が上げられる。すなわち、PLL2の逓倍率と分周器4の分周率の設定変更は、CPU6の低消費電力モードの設定時に行われた、PLL2の逓倍率と分周器4の分周率の設定変更の順序が入れ替り、分周器4の分周率の変更が先に行われて、その後でPLL2の逓倍率の変更が行われる。
【0053】
また、上記に説明したように、PLL2の逓倍率の値をあらかじめ定められた低い値に設定変更し、さらに、LCDコントローラ7の前段に設けられた分周器4の分周率の値を、PLL2の逓倍率を低い値に設定変更したと同じ比率で低い値に設定変更させるように構成することにより、CPUの低消費電力モード状態において、分周器4よりLCDコントローラ7に出力されるクロック15の周波数を変えないで、LCDコントローラ7の前段に設けられた分周器4に供給される信号の周波数を、CPU6の通常モード状態における場合よりも低く設定でき、LCDコントローラ7に供給されるクロックを生成するために要する消費電力を従来より低く抑えることができる。
【0054】
なお、周辺機能ブロックの中には動作時に定常的にクロックなどの信号を出力するものがある。例えば、図1に示したLCDコントローラ7がそのような周辺機能ブロックの一つであり、LCDコントローラ7のような周辺ブロックは動作時に定常的にピクセル・クロック16を出力する。LCDコントローラ7のような周辺機能ブロックから出力されるピクセル・クロックのようなクロックの中には、そのクロックが周辺機能ブロックから出力されている状態の中で上記周波数の変更が行われると、そのクロックの供給を受ける相手機器が正常に動作できない場合がある。
【0055】
このように場合、すなわち、ピクセル・クロックを出力する、図1に示したLCDコントローラ7に供給されるクロックの周波数が変動する場合、前述した逓倍率・分周率の変更の前後でLCDコントローラ7に供給されるクロックの停止・再開を行うことで、LCDコントローラ7から出力されるピクセル・クロックの供給を受ける相手機器(LCD)の動作に影響を与えることを防止することができる。このような場合の動作の流れを図4及び図5に示す。
【0056】
図4は、図1に示す本発明のクロック制御方式及び方法におけるCPUを低消費電力モードに設定する動作の他の一例を示す流れ図であり、図5は、図1に示す本発明のクロック制御方式及び方法におけるCPUの低消費電力モードの設定を解除する動作の他の一例を示す流れ図である。
【0057】
図4及び図5は、図2及び図3の場合と同様に、対象となる周辺機能ブロックがLCDコントローラ7の場合を示しているが、LCDコントローラ7から出力されるピクセル・クロックの供給を受ける相手機器の動作に影響を与えることを防止する場合の動作の流れを示す流れ図である。図4及び図5に示す動作の流れと図2及び図3に示す動作の流れとの違いは、前述した逓倍率・分周率の変更の前後でLCDコントローラ7に供給されるクロック15の停止及び再開を行う動作が、ステップ23、26、及びステップ33、36として動作の流れの中に入っていることである。なお、図2及び図3の場合は、PLL2及び分周器4による周波数の変更が、LCDコントローラ7から出力されるピクセル・クロックの供給を受ける相手機器(LCD)の動作に影響を与えることについては考慮してない場合の動作の流れを示した図である。
【0058】
図4及び図5において、ステップ23、33では、LCDコントローラ7から出力されるピクセル・クロックの出力が停止され、ステップ26、36では、LCDコントローラ7から出力されるピクセル・クロックの出力が再開される。
【0059】
以上で動作説明を終える。
【0060】
なお、図1に示す本実施の形態のクロック制御方式及び方法についての上記の説明では、周辺機能ブロックとして、図示しないLCDに接続されるLCDコントローラ7を示して説明したが、本発明のクロック制御方式及び方法における周辺機能ブロックとしてはLCDコントローラに限定されるものではない。
【0061】
また、上記の説明では、CPU6及びLCDコントローラ7からクロック制御部5へ送出されるクロック停止許可信号25及びクロック停止許可信号29は連続的にクロック制御部5へ送出されることで説明したが、それぞれ連続信号でなく、クロック停止を許可する状態になったときに、クロック停止を許可するためのクロック停止許可信号を一度クロック制御部5へ送出し、クロック停止を許可する状態でなくなったときには、そのときにクロック停止の許可を取り消すためのクロック停止不許可信号を送出するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のクロック制御方式及び方法は、CPUを低消費電力モードに設定するにあたって、逓倍回路から出力される信号の周波数を、より低い周波数に変更するため、逓倍回路の逓倍率の値を低い値に設定変更し、LCDコントローラなどの周辺機能ブロックの前段に設けられる分周回路の分周率の値を、逓倍回路で逓倍率の値を低い値に設定変更した分だけ低い値にするように構成することにより、CPUの低消費電力モード状態において、周辺機能ブロックの前段に設けられた分周回路に逓倍回路から供給される信号の周波数を、CPUの通常モード状態における場合よりも低く設定でき、周辺機能ブロックに供給されるクロックを生成するために要する消費電力を従来より低く抑えることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクロック制御方式及び方法の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示すクロック制御方式及び方法におけるCPUを低消費電力モードに設定する動作の一例を示す流れ図である。
【図3】図1に示すクロック制御方式及び方法におけるCPUの低消費電力モードの設定を解除する動作の一例を示す流れ図である。
【図4】図1に示すクロック制御方式及び方法におけるCPUを低消費電力モードに設定する動作の他の一例を示す流れ図である。
【図5】図1に示すクロック制御方式及び方法におけるCPUの低消費電力モードの設定を解除する動作の他の一例を示す流れ図である。
【符号の説明】
2 PLL
3 分周器
4 分周器
5 クロック制御部
6 CPU
7 LCDコントローラ
11 システム・クロック
12 PLL出力信号
14、15 クロック
16 ピクセル・クロック
21 PLL制御信号
22 PLL状態監視信号
23 分周器状態監視信号
24 分周率制御信号
25 クロック停止許可信号
26 CPU制御信号
27 分周器状態監視信号
28 分周率制御信号
29 クロック停止許可信号[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a clock control method and a clock control method, and particularly to a multiplication circuit and a frequency division circuit of various devices constituting a portable information processing device, a portable communication device, and the like by mounting peripheral function blocks such as a CPU and an LCD controller. The present invention relates to a clock control method and method provided.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, information processing devices and communication devices that use digital circuits use various digital circuits that operate with a clock in order to realize various functions required for the information processing devices and communication devices. A plurality of digital circuits are used in each of the devices constituting the information processing apparatus and the communication equipment, and the frequency of a clock supplied to the digital circuits is changed due to a difference in a function of a functional block realized by the digital circuits. Often different, various clock frequencies are used to drive these digital circuits.
[0003]
For this reason, in each device of an information processing device or a communication device in which a plurality of clocks having different frequencies are used, a reference clock (hereinafter, referred to as a system clock) generated by an oscillator provided inside or outside the device. ) Is first multiplied by a multiplier circuit, a clock having a frequency higher than the frequency of various clocks used in the device is generated, and the generated clock is sent to various functional blocks in the device. When distributing to various digital circuits in use, the frequency is divided by a divider circuit provided in the preceding stage of the above functional block so that the clock has a frequency required for each digital circuit. Supplied to
[0004]
As described above, in the information processing device and the communication device, the frequency of the system clock is once multiplied by the multiplication circuit, and the frequency of the output signal from the multiplication circuit is further divided by the frequency division circuit. A technique of generating a clock having a frequency required by a digital circuit and supplying the clock to a digital circuit of each functional block is disclosed in, for example, JP-A-2002-108490 or JP-A-2001-296842. It is.
[0005]
The technique of the clock supply circuit described in JP-A-2002-108490 is, for example, a clock supply circuit that supplies a clock to a reception circuit and a processing circuit such as a DSP in a digital broadcast reception LSI, particularly a broadcast signal. A clock that switches the frequency of the clock supplied to the receiving circuit by switching the frequency of the clock supplied to the receiving circuit in accordance with the amount of synchronization deviation with respect to the transmission signal, and switches the frequency of the clock supplied to the processing circuit according to the load of the processing circuit It relates to a supply circuit.
[0006]
In this technology, a low-frequency external oscillator is used as a system clock generation source, the frequency of the signal output from the low-frequency external oscillator is once multiplied by a multiplying circuit, and thereafter, the signals are output to various functional circuits. Developed as a clock supply circuit technology that simplifies the circuit configuration of the clock supply circuit and reduces power consumption by generating and supplying clocks of the required frequency with separate frequency dividers. Have been.
[0007]
The technology described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-296842 is a technology relating to a signal generation device that generates a signal (clock) for driving a liquid crystal display panel to display a video image, and performs stable operation. This is a technique relating to a signal generation device which can be realized and can arbitrarily correspond to the number of constituent pixels of a liquid crystal display panel to be driven.
[0008]
The signal generation device includes: a synchronization detection circuit that detects a horizontal synchronization signal in a video signal; and a system clock multiplied by a multiplication circuit, and by dividing the frequency of the clock using the horizontal synchronization signal, A frequency dividing circuit for generating a clock of an arbitrary frequency for driving signal electrodes of the liquid crystal panel.
[0009]
As described above, in the information processing device and the communication device, in order to generate various clocks having different frequencies, which are necessary for various digital circuits in various devices, from the system clock frequency, It is often configured to include a multiplying circuit and a frequency dividing circuit to be used.
[0010]
Next, among various devices used for various devices such as a portable information processing device and a portable communication device, peripheral devices such as a CPU (Central Processing Unit) and an LCD (Liquid Crystal Display) controller. A description will be given of a conventional clock frequency supply method including the above-described multiplication circuit and frequency division circuit in a device having a functional block.
[0011]
In various devices equipped with peripheral function blocks such as a CPU and an LCD controller used in various devices such as a portable information processing device and a portable communication device, power is supplied from a battery of the portable information processing device and the portable communication device. Since the power is supplied, the low power consumption mode function is added to the CPU in order to keep the operation time of the device long, the supply of the system clock is stopped, the operation of the CPU is stopped, and the power consumption by the CPU is suppressed. In many cases, power consumption generated in a circuit for generating a system clock is reduced, and power consumption can be reduced.
[0012]
In an apparatus using a device equipped with a CPU to which the function of the low power consumption mode is added, a low power consumption mode is set for the CPU, supply of a system clock is stopped, and operation of the CPU is stopped. Since the power consumption can be suppressed by stopping the operation, the operation time of the apparatus can be maintained longer by the amount of the power stopped by stopping the operation of the CPU.
[0013]
However, for peripheral function blocks such as LCD controllers and the like, when the operation of the CPU must be continued even if the operation of the CPU is stopped, it is necessary to supply a clock to the peripheral function blocks. Then, a clock to be supplied to the peripheral function block from the system clock must be continuously generated by the multiplication circuit and the frequency divider circuit preceding the peripheral function block.
[0014]
In general, the frequency of the clock required for the peripheral function block is often sufficient to be lower than the frequency of the clock required for the CPU, but the frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block is often sufficient. The signal output from the multiplying circuit supplied to the CPU is the same as the signal supplied to the frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the CPU, and the signal supplied to the frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block. This means that a signal with a frequency higher than necessary is supplied.However, the signal once multiplied to a frequency higher than necessary is divided by the next frequency divider to a lower frequency suitable for peripheral function blocks. Therefore, there is a problem that the more the frequency is multiplied by the multiplying circuit, the more wasteful power consumption in the multiplying circuit and the frequency dividing circuit increases.
[0015]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-108490 (Pages 1 to 3, FIG. 2)
[Patent Document 2]
JP 2001-296842 A (Pages 1 to 3, FIG. 1)
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional clock control method and method, although the frequency of the clock required for the peripheral function block is generally often sufficient to be lower than the frequency of the clock required for the CPU, The signal output from the frequency multiplier provided to the frequency divider provided before the peripheral function block is the same as the signal supplied to the frequency divider provided before the CPU, As a signal supplied to the frequency dividing circuit provided in, a signal having a frequency higher than necessary is supplied, but a signal once multiplied to a frequency higher than necessary is temporarily divided by a next frequency dividing circuit. The frequency must be reduced to a lower frequency suitable for the function block, and the more the frequency is multiplied by the multiplier, the more power is wasted on the multiplier and the divider. It has the disadvantage that.
[0017]
An object of the present invention is to set the frequency of a signal supplied to a frequency dividing circuit provided in a preceding stage of a peripheral function block in a low power consumption mode state of a CPU lower than in a normal mode state of the CPU. It is an object of the present invention to provide a clock control method and a clock control method that can reduce power consumption required for generating a clock supplied to a functional block as compared with a conventional method.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a clock control system comprising: a CPU; a peripheral function block of the CPU; a frequency multiplier for multiplying and outputting a frequency of an input system clock; and a frequency of a signal output from the frequency multiplier. A first frequency dividing circuit for generating a first clock to be supplied to the CPU; and a frequency dividing the signal output from the multiplying circuit to be supplied to the peripheral function block. A second frequency dividing circuit for generating a second clock, and a multiplying factor of the multiplying circuit when the CPU is set in a low power consumption mode not using the first clock. After the setting has been changed to 1 / N, the value of the frequency division ratio of the frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block is changed to 1 / N, and then the CPU is set to the low power consumption mode. Clock control hand Configured as characterized in that it comprises and.
[0019]
The clock control method according to a second aspect of the present invention is the clock control method according to the first aspect, wherein the clock control means is provided in a stage preceding the peripheral function block when the CPU releases the low power consumption mode. After changing the value of the frequency division ratio of the frequency divider circuit to N times, the value of the frequency multiplier of the frequency multiplier circuit is changed to N times, and then canceling the setting of the CPU in the low power consumption mode. It is characterized by that.
[0020]
A clock control method according to a third aspect of the present invention provides a clock control method, comprising: a CPU; a peripheral function block of the CPU; a multiplying circuit for generating respective clocks supplied to the CPU and the peripheral function block; A clock control method comprising: multiplying the frequency of an input system clock by the multiplying circuit, dividing the frequency by the frequency dividing circuit, and supplying the frequency as the clock to the CPU and the peripheral function block; When the CPU is set to the low power consumption mode not using the clock for use, the value of the multiplication factor of the multiplication circuit is changed to a value smaller than N (positive number), and then the multiplication circuit is provided before the peripheral function block. The CPU is set to the low power consumption mode after changing the value of the frequency division ratio of the frequency dividing circuit to 1 / N. .
[0021]
Further, in the clock control method according to a fourth aspect of the present invention, in the clock control method according to the third aspect of the present invention, when the low power consumption mode of the CPU is canceled, the frequency division circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block may be used. After the setting of the value of the frequency is changed to N times, the value of the multiplying factor of the multiplying circuit is changed to N times, and then the setting of the low power consumption mode of the CPU is released. .
[0022]
A clock control method according to a fifth aspect of the present invention is the clock control method, wherein the CPU, a peripheral function block of the CPU, a multiplying circuit for generating a clock used for the CPU and the peripheral function block, and a plurality of frequency dividing circuits; Control means for controlling the multiplying circuit and the frequency dividing circuit, wherein the multiplying circuit multiplies the frequency of the input system clock by the multiplying circuit, and is provided at a stage preceding the CPU and the peripheral function block of the CPU, respectively. Each of the plurality of frequency dividers connected as a first frequency divider and a second frequency divider is input to the plurality of frequency dividers, and the frequency of the signal output from the frequency multiplier is divided by the first frequency divider. The frequency is supplied to the CPU as the CPU clock, and the frequency of the signal output from the multiplying circuit is divided by the second frequency dividing circuit to generate the frequency as the peripheral function block clock. In the clock control method for supplying to the peripheral function block, when the control unit sets the CPU to a low power consumption mode that does not use a clock, the control unit sets a value of a multiplication factor of the multiplication circuit to 1 / N (positive number). After the setting is changed, the value of the frequency dividing ratio of the second frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block is changed to 1 / N, and then the CPU is set to the low power consumption mode. It is characterized by that.
[0023]
A clock control method according to a sixth aspect of the present invention is the clock control method according to the fifth aspect, wherein the control means is provided before the peripheral function block when the CPU releases the low power consumption mode. After changing the value of the frequency division ratio of the frequency dividing circuit of No. 2 to N times, the value of the multiplying circuit of the frequency multiplying circuit is changed to N times, and then the setting of the CPU in the low power consumption mode is released. It is characterized by that.
[0024]
Further, a clock control method according to a seventh aspect of the present invention includes the CPU, a peripheral function block of the CPU, a frequency multiplier and a frequency divider for generating a clock used for the CPU and the peripheral function block, the frequency multiplier, Control means for controlling the operation of the frequency dividing circuit, wherein the frequency multiplying circuit multiplies the frequency of the input system clock, and a first frequency dividing circuit is provided before the CPU and the peripheral function block of the CPU. The first frequency divider divides the frequency of the signal output from the frequency multiplier by inputting the signals to the frequency dividers connected as a frequency divider and a second frequency divider. The second frequency dividing circuit divides the frequency of the signal supplied to the CPU and output from the multiplying circuit, and the divided frequency is used as the peripheral function block clock. In the clock control method for supplying, when the first clock stop permission signal output from the CPU is received, the control unit determines whether the second clock stop permission signal output from the peripheral function block is received. It is determined whether or not the peripheral function block is continuing to operate. When the second clock stop permission signal output from the peripheral function block is not received, the peripheral function block continues to operate. Is determined, and the value of the multiplication factor of the multiplication circuit is changed to be set to 1 / N (positive number), and then the division ratio of the second frequency division circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block is determined. The CPU is set to a low power consumption mode after the value is changed to 1 / N.
[0025]
The clock control method according to an eighth aspect of the present invention is the clock control method according to the seventh aspect, wherein when the control means stops receiving the first clock stop permission signal output from the CPU, the peripheral function block It is determined whether or not the peripheral function block is continuing to operate based on whether or not a second clock stop permission signal output from the CPU is received, and a second clock stop permission signal output from the peripheral function block is determined. When the peripheral function block is not received, it is determined that the peripheral function block is in operation, and the value of the frequency division ratio of the second frequency divider provided in the preceding stage of the peripheral function block is changed to N times. Thereafter, the value of the multiplication factor of the multiplication circuit is changed to N times, and then the CPU is released from the low power consumption mode.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0027]
FIG. 1 is a block diagram showing an embodiment of the clock control method and method according to the present invention.
[0028]
The clock control method and method of the present invention shown in FIG. 1 are mounted on devices used for various devices such as a portable information processing device and a portable communication device, and have functions of the portable information processing device and the portable communication device. When the CPU that processes various types of information and data required in the CPU is set to the low power consumption mode that does not use a clock, the LCD controller that is a peripheral function block of the CPU keeps operating. It is confirmed whether or not the operation is to be performed, and when the LCD controller is kept operated, first, the multiplication factor of a PLL (Phase-Locked Loop: phase locked loop) that operates as a frequency multiplication circuit is set. For example, the frequency of the output clock from the PLL is lowered to a predetermined value of N (positive number), and the frequency is then reduced. The frequency division factor of the frequency divider operating as a frequency frequency divider circuit, which is in the previous stage of the LCD controller that is left in the state of being operated, is also reduced to 1 / N, and both the multiplication rate and the frequency division rate are reduced. Is changed. At this time, before and after the change of the setting of the multiplication rate and the division rate, the value of the multiplication rate and the division rate, which is the ratio of the value of the multiplication rate and the value of the division rate, does not change. Each setting change of the division ratio is performed.
[0029]
That is, in the present invention, as described above, first, the multiplication rate of the PLL is reduced, and then the setting is changed so that the frequency division rate of the frequency divider is reduced at the same rate. Although the frequency of the clock that is performed does not change, the frequency of the PLL can be reduced, so that the frequency of the output signal from the PLL can be reduced, and power consumption by the PLL and the frequency divider can be suppressed accordingly.
[0030]
FIG. 1 shows a case where an LCD controller is mounted on a device together with a CPU as a peripheral function block.
[0031]
The clock control method and method according to the present embodiment shown in FIG. 1 are mounted on devices used in various devices such as a portable information processing device and a portable communication device, and are used for the portable information processing device and the portable communication device. And a peripheral function block connected to an input / output device (not shown) of the CPU 6 for inputting a
[0032]
Next, the operation will be described.
[0033]
First, the operation when the CPU 6 sets the low power consumption mode will be described.
[0034]
FIG. 2 is a flowchart showing an example of an operation of setting the CPU to the low power consumption mode in the clock control method and method of the present invention shown in FIG.
[0035]
In FIG. 1, the
[0036]
When the CPU 6 detects that the
[0037]
In
[0038]
Thereafter, the
[0039]
After changing the setting of the multiplication factor of the
[0040]
As described above, by changing both the multiplication factor of the
[0041]
When changing the multiplication rate of the
[0042]
When the
[0043]
After the settings of the multiplication factor of the
[0044]
Next, the operation when the CPU 6 releases the low power consumption mode will be described.
[0045]
FIG. 3 is a flowchart showing an example of an operation for canceling the setting of the low power consumption mode of the CPU in the clock control method and method of the present invention shown in FIG.
[0046]
As described above, it is assumed that the low power consumption mode of the CPU 6 shown in FIG. 1 is set and the state is continued in the flow of the operation shown in FIG.
[0047]
In this state, when the
[0048]
Next, the
[0049]
Then, the
[0050]
In
[0051]
In the case of canceling the low power consumption mode, as described above, both the value of the multiplication factor of the
[0052]
As described above, when the CPU 6 is released from the low power consumption mode, it is determined whether or not the
[0053]
Further, as described above, the value of the frequency multiplication factor of the
[0054]
Some peripheral function blocks constantly output a signal such as a clock during operation. For example, the
[0055]
In this case, that is, when the frequency of the clock that outputs the pixel clock and is supplied to the
[0056]
FIG. 4 is a flowchart showing another example of the operation of setting the CPU to the low power consumption mode in the clock control method and method of the present invention shown in FIG. 1, and FIG. 5 is a flowchart showing the clock control of the present invention shown in FIG. 13 is a flowchart showing another example of the operation for canceling the setting of the low power consumption mode of the CPU in the method and method.
[0057]
FIGS. 4 and 5 show a case where the peripheral function block to be handled is the
[0058]
4 and 5, in
[0059]
This is the end of the description of the operation.
[0060]
In the above description of the clock control method and method of the present embodiment shown in FIG. 1, the
[0061]
In the above description, the clock stop
[0062]
【The invention's effect】
As described above, according to the clock control method and method of the present invention, when the CPU is set to the low power consumption mode, the frequency of the signal output from the multiplier circuit is changed to a lower frequency. Change the value of the rate to a lower value, and change the value of the rate of the frequency divider provided in the preceding stage of the peripheral function block such as the LCD controller by the amount by which the value of the rate of the multiplier is changed to a lower value by the multiplier. By configuring so as to have a low value, in the low power consumption mode state of the CPU, the frequency of the signal supplied from the multiplication circuit to the frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block is changed in the normal mode state of the CPU. It can be set lower than in the case, and has the effect that the power consumption required to generate the clock supplied to the peripheral function block can be suppressed lower than before. To have.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an embodiment of a clock control method and method according to the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing an example of an operation of setting a CPU to a low power consumption mode in the clock control method and method shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart showing an example of an operation of canceling a setting of a low power consumption mode of a CPU in the clock control method and method shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a flowchart showing another example of the operation of setting the CPU to the low power consumption mode in the clock control method and method shown in FIG. 1;
FIG. 5 is a flowchart showing another example of the operation of canceling the setting of the low power consumption mode of the CPU in the clock control method and method shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
2 PLL
3 divider
4 divider
5 Clock control unit
6 CPU
7 LCD controller
11 System clock
12 PLL output signal
14, 15 clocks
16 pixel clock
21 PLL control signal
22 PLL status monitor signal
23 Divider status monitoring signal
24 division rate control signal
25 Clock stop enable signal
26 CPU control signal
27 Frequency divider status monitor signal
28 division rate control signal
29 Clock stop permission signal
Claims (8)
周率の値をN分の一に設定変更させてから前記CPUを低消費電力モードに設定することを特徴とするクロック制御方法。A CPU, a peripheral function block of the CPU, a multiplying circuit and a frequency dividing circuit for generating a clock used for the CPU and the peripheral function block, and control means for controlling operation of the multiplying circuit and the frequency dividing circuit; The frequency multiplier circuit multiplies the frequency of the input system clock, and is connected as a first frequency divider circuit and a second frequency divider circuit to a stage preceding the CPU and the peripheral function block of the CPU, respectively. The first frequency divider divides the frequency of the signal input to the frequency divider circuit and outputs the signal from the frequency multiplier, supplies the divided frequency to the CPU as the CPU clock, and outputs the frequency from the frequency multiplier. The second frequency divider circuit divides the frequency of the received signal and supplies the divided signal frequency to the peripheral function block as the peripheral function block clock. When receiving the first clock stop permission signal output from the CPU, the control means continues the operation of the peripheral function block depending on whether or not the second clock stop permission signal output from the peripheral function block has been received. It is determined whether the peripheral function block is operating, and when the second clock stop permission signal output from the peripheral function block is not received, it is determined that the peripheral function block is continuing to operate, and the multiplication is performed. After changing the value of the multiplication factor of the circuit to 1 / N (positive number), the value of the division ratio of the second frequency dividing circuit provided in the preceding stage of the peripheral function block is set to 1 / N. A clock control method, wherein the CPU is set to a low power consumption mode after being changed.
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