JP2004171120A - 掌握型コントロール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ユーザをデスクやマットの必要なマウスやタッチボード付キーボードから解放し、構造が簡単で、片手に握りながら簡単に操作でき、コンテンツやゲームを楽しむことが出来る、快適な操作制御装置を提供することを目的にする。
【解決手段】卵型、または、円筒型の掌握台座に親指でカーソルを操作するトラックボールおよびリング型スイッチと他の指で操作する複数の押しボタンスイッチを埋め込んで、片手でデジタル・コンテンツ・プレーヤーの操作制御を可能にする掌握型コントロール装置を提供する。プレーヤー本体とはケーブル経由、または、ワイヤレスでの接続が可能である。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパーソナル・コンピュータ、ワードプロッセサ、コンピュータ・ゲームマシン、テレビ、デジタル・コンテンツ・プレーヤー等の操作を制御するための操作制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からパソコンに表示された情報を介したインタラクティブな制御装置には、マウスとスイッチやトラックボールとスイッチを組み合わせた装置が適用されている。本発明においても、表示オブジェクトの指示や選択機能を実現するための構成要素部品として、トラックボール、フラットポイント(フラットな表面をなぞる指の動きに対応してカーソル位置が変化するデバイス)等のカーソル制御機構や押しボタンスイッチ、リング型スイッチ、タッチセンサ等のスイッチ制御機構を利用する。
【0003】
しかし、従来のマウスとスイッチを組み合わせた操作制御装置の場合は、通常はデスクトップ等での操作を前提にしている。トラックボールやフラットポイントタイプの表示オブジェクト指示装置の場合は、ノート型PC(パーソナル・コンピュータ)のキーボードとの連携を前提にしている場合が多い。また、リング型スイッチの場合はそれ自体のディスプレイ表示を操作するために携帯電話端末によく利用されている。
【0004】
PCアプリケーション機能を使う場合の操作だけでなく、今後、PCアプリケーション機能の一つとして利用が拡大すると考えられる、新聞、雑誌、書籍、マルチメディア・コンテンツ等のデジタル・コンテンツを扱うデジタル・コンテンツ・プレーヤー(デジタル・コンテンツを収集したパーソナル・ライブラリ・システム)のアプリケーション機能を使う場合の操作の大部分は、対象オブジェクトを特定する機能と、プレイ中のコンテンツの特定部分オブジェクトのピック・アンド・マーク機能、ドラッグ・アンド・リファー機能で構成されるものと考える。これらの機能は、マウスやキーボードに埋め込んだトラックボール等の従来型の操作制御装置・器具でも実現は可能であるが、コンテンツ・プレイ中心の利用者の使い勝手の向上、便利さ、快適さの面では十分とはいえない。また、音声ガイダンスでメニューを操作して所要のコンテンツを選択し、かつ、コンテンツを聞きながら特定部分オブジェクトに対する反応を採取し記録する機能を有するようなコンテンツ・プレーヤー及びその操作・制御を行うコントロール装置はなかった。
【0005】
本発明に関連する先行技術の例として、特許文献1「人間工学的コンピュータ制御デバイス」や特許文献2「環状手持ち制御装置」などが挙げられる。特許文献1は、発明の名称の通り人間工学的な観点からの考え方は参考にはなるが、基本的にはキーボード上でのトラックボールの構成法に関するもので、コントロール装置をキーボードから分離する本発明とは異なる構成である。一方、特許文献2は、片手に持って操作するという目的は同じであるが、本発明では、ディスプレイ装置や音声出力装置に出力されるオブジェクトやガイダンスを見聞きしながら、これらの装置とは切り離された掌握型のコントローラで操作するのに対して、特許文献2の環状手持ち制御装置は手持ちのコントローラ上のディスプレイインタフェースを介して遠隔制御を行うものであり、本発明が目指す多機能な制御を実現できるものではない。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−242557号公報 (段落0015〜0029)
【特許文献2】
特開平11−305937号公報 (段落006〜0014、図1〜5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
PCアプリケーション機能を使う場合の操作に限らず、新聞、雑誌、書籍、マルチメディア・コンテンツの読書・鑑賞を支援するPCアプリケーション系サービスであるデジタル・コンテンツ・プレーヤーのユーザは、対象オブジェクトの選択機能(ポインティング・アンド・セレクティング/ガイダンス・アンド・リプライ)とプレイされているデジタル・コンテンツの中から特定コンテンツのピック・アンド・マーク機能やドラッグ・アンド・リファレンス機能を利用してコンテンツを楽しむ。また、コンピュータ・ゲームを操作するユーザは、対象オブジェクトの選択機能とプレイされている対象オブジェクトの動作を操作するコントロール機能を利用してゲームを楽しむ。さらにこれから普及が期待されているデジタルテレビでも豊富なサービス機能を同様の操作を介して楽しむことが出来る。そして、このような操作は、カーソルが動き難い等のトラブルが無く、操作が簡単で、敏速に対応できるほど、使い勝手が良く、コンテンツやゲームを楽しむことが出来る。さらに、音声インタフェース中心のコンテンツを楽しむ場合は、コンテンツの選択やコンテンツに対する反応記録を画面表示インタフェース無しで操作できることは、ユーザにとって利便性を高めるものである。
【0008】
複数のスイッチ制御機構を用いることで、スイッチの開閉動作は多機能の制御を可能にする。例えば第1のスイッチ制御機構はYESを意味し、第2のスイッチ制御機構はNOを意味するという使い分けもできるし、第1のスイッチ制御機構をオブジェクトの特定に、第2のスイッチ制御機構をオブジェクトの変更や画面の切り替えに用いることも可能である。また、複数のカーソルで複数のオブジェクトを指示し、それぞれのスイッチ制御機構でそれぞれのオブジェクトを特定することも可能である。そしてスイッチ制御機構を増加すればする程、多種多様な機能を実現できる。
【0009】
本発明の掌握型コントロール装置は、このような複数のスイッチ制御機構とカーソル制御機構又は音声出力位置制御機構を、1つの台座に埋め込んだ掌握型コントロール装置を提供することにより、あるいは、操作モード切替制御機構、操作モード表示機構、カーソル制御機構、音声出力位置制御機構と複数のスイッチ制御機構とを、1つの台座に埋め込んだ掌握型コントロール装置を提供することにより、ユーザをデスクやマットの必要なマウスやタッチボード付キーボードから解放し、構造が簡単で、片手に握りながら簡単に操作でき、コンテンツやゲームやテレビを楽しむことが出来る、快適な操作制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明はこのような多機能の制御が可能な複数のスイッチ制御機構と、カーソル制御機構又は/及び音声出力位置制御機構を用いる場合の、あるいは、操作モード切替制御機構、操作モード表示機構、カーソル制御機構、音声出力位置制御機構と複数のスイッチ制御機構とを用いる場合の、台座中のこれらの制御機構間の基本的な配置関係を定めることにより、より一層快適な人間工学に適した操作性を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の掌握型コントロール装置は、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上に表示され、オブジェクトを指示するカーソルの位置を制御するカーソル位置制御信号を出力するカーソル制御機構と、該カーソルが指示するオブジェクトを特定するための特定信号を含む信号をスイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構とを、片手に掌握可能な形状の台座に組み込んだことを特徴とする。
【0012】
ここで、オブジェクトを特定するための特定信号を含む信号をスイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構とは、複数のスイッチ制御機構の内の少なくとも1つがオブジェクトを特定するための特定信号を出力し、他のスイッチ制御機構がその他の機能を表す信号を出力しても良く、複数のスイッチ制御機構がそれぞれオブジェクトを特定するための特定信号とその他の機能を表す信号とを出力しても良い。少なくとも1つのスイッチ制御機構がオブジェクトを特定するための特定信号を出力すれば良いという意味である。その他の機能を表す信号とは、例えばオブジェクトを変更するとか、カーソルをホームポジションに移すとか、メニューリストやシステムの説明を呼び出す等の機能を表す信号である。本発明の他の請求項においても同様の意味である。また、片手に掌握可能な形状とは、いかなる形状であれ、台座を片手に掌握できる形状寸法であれば良いという意味である。
【0013】
デジタル・コンテンツ・プレーヤーの利用者は、画面表示インタフェースによる操作モードの場合は、本発明の掌握型コントロール装置を片手に握るように持って、プレーヤーのディスプレイ画面に表示された情報を見ながら、親指でカーソルを動かし、他の指で所要の機能をスイッチをオン・オフすることで、プレーヤーを操作できる。上述の機能により、デジタル・コンテンツ・プレーヤーのユーザは、机上でのマウス操作やキーボード操作から解放され、デスクフリーでデジタル・コンテンツの読書や鑑賞を便利かつ快適に楽しむことが可能になる。
【0014】
また、請求項2に記載の掌握型コントロール装置は、音声出力装置から出力されるオブジェクトを特定するための特定信号を含む信号をスイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構を、片手に掌握可能な形状の台座に組み込んだことを特徴とする。
【0015】
デジタル・コンテンツ・プレーヤーの利用者は、音声インタフェースによる操作モードの場合は、本発明の掌握型コントロール装置を片手に握るように持って、プレーヤーの音声出力装置に出力される音声ガイダンスを聞きながら親指以外の4本の指で所要の機能をスイッチ制御機構をオン・オフすることで、プレーヤーを操作できる。この場合は、画面表示を伴うこと無く、デジタル・コンテンツの読書や鑑賞を便利かつ快適に楽しむことが可能になる。
【0016】
また、請求項3に記載の掌握型コントロール装置は、請求項2において、該音声出力装置から出力されるオブジェクトの位置を先送り又は後戻りさせる制御信号を出力する音声出力位置制御機構を、該台座に組み込んだことを特徴とする。ここで、先送り、後戻りは連続的な送りに限らず、章や節の頭出しをする等の飛躍的なものでも良い。
【0017】
本コントロール装置を用いれば、親指でデジタル・コンテンツを先送り・後戻しすることが可能である。デジタル・コンテンツの読書や鑑賞をさらに便利かつ快適に楽しむことが可能になる。
【0018】
また、請求項4に記載の掌握型コントロール装置は、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上に表示され、オブジェクトを指示するカーソルの位置を制御するカーソル位置制御信号を出力するカーソル制御機構又は/及び音声出力装置から出力されるオブジェクトの位置を先送り又は後戻りさせる制御信号を出力する音声出力位置制御機構と、該カーソルが指示するオブジェクトを特定するための、又は/及び該音声出力装置から出力されるオブジェクトを特定するための特定信号を含む信号を、スイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構と、操作モードを画面表示インタフェースモード、音声インタフェースモードのいずれかに設定するための操作モード切替制御機構と、コントロール装置の操作モードを表示する操作モード表示機構とを、片手に掌握可能な形状の台座に組み込んだことを特徴とする。
【0019】
デジタル・コンテンツ・プレーヤーのユーザは、操作モード切替制御機構を操作して、画面表示インタフェースによる操作モードと音声インタフェースによる操作モードとを切替えることができ、操作モード表示機構を参照することにより現在の操作モードが画面表示インタフェースモードか音声インタフェースモードのいずれに設定されているかを知ることができる。
【0020】
すなわち、デジタル・コンテンツ・プレーヤーのユーザは、ディスプレイ画面を見ながらコンテンツを鑑賞したい場合、音声コンテンツを聴きながらコンテンツを鑑賞したい場合のそれぞれの利用意向に合わせて、操作モード切替制御機構で所要の操作モードを選択できる。例えば、オフィスのデスク、書斎などに座って、ディスプレイ画面を中心に読書したい場合は画面表示インタフェースによる操作モード機能を選択すればよい。また、電車の中や歩行中には、音声インタフェースによる操作モード機能を選択することにより、従来のMD(ミニ・ディスク)プレーヤーなどの場合と同様にコンテンツを耳から楽しむことが可能になる。また、モード表示機構において、たとえば表示ランプがグリーンに点灯されている場合を画面表示インタフェースによる操作モード、赤色に点灯されている場合を音声インタフェースによる操作モードなどと決めておくことで、デジタル・コンテンツ・プレーヤーのユーザは、この表示をみればプレーヤーの操作モードが画面インタフェースによる操作モード、音声インタフェースによる操作モードのいずれのモードにセットされているかを容易に識別することができる。
【0021】
また、請求項5に記載の掌握型コントロール装置は、請求項1において、該カーソル制御機構はトラックボール、または、フラットポイントで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする。また、請求項6に記載の掌握型コントロール装置は、請求項3において、該音声出力位置制御機構はリング型スイッチで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする。また、請求項7に記載の掌握型コントロール装置は、該カーソル制御機構はトラックボールで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれており、該音声出力位置制御機構は該トラックボールの周囲に配置されたリング型スイッチで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする。また、請求項8に記載の掌握型コントロール装置は、請求項1乃至7のいずれか1項において、該スイッチ制御機構は4個以上の押しボタンスイッチで構成され、少なくとも4個の押しボタンスイッチは、夫々、人差し指、中指、薬指、小指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする。各指で操作可能な位置とは、台座を掌握した状態で、トラックボールを回転したり、リング型スイッチ、押しボタンスイッチをオンオフすることが可能な位置の意味である。
【0022】
マウス装置の場合は、マウスを、マットの上で動かし、カーソルで選択メニューを指示し、左クリック(スイッチ)、右クリック(スイッチ)の機能を組み合わせてメニューのポインティング・アンド・セレクティング機能を実現している。片手に掌握可能な形状の台座に埋め込まれたカーソル制御機構を親指で操作し、例えば、人差し指の位置のスイッチ制御機構をマウスの左クリックに、中指の位置のスイッチ制御機構を右クリックに対応付けることで従来のマウスの機能と同等の機能を実現することができる。カーソル制御機構をトラックボールまたはフラットポイントで構成し、或は音声出力位置制御機構をリング型スイッチで構成し、スイッチ制御機構を複数の押しボタンスイッチで構成することにより、簡単な構成で操作し易い掌握型コントロール装置を実現できる。また、4個以上の押しボタンスイッチを有することにより、従来のマウス以上の機能を具備させることや、融通性の高いボタンの機能分担を実現できる。
【0023】
なお、請求項7では、リング型スイッチを音声出力位置制御機構として使用し、画面表示インタフェースにおけるカーソル制御機構と併用させているが、このリング型スイッチを、ディスプレイ画面に表示されているオブジェクトのスクロールの制御に利用することも可能である。画面表示操作モードのみに用いるときは請求項5の1態様、音声操作モードと併用の時は請求項7の1態様となる。
【0024】
また、請求項8において、5番目以後の押しボタンスイッチを人差し指から小指のいずれかで操作可能な位置に組み込むことも可能である。
【0025】
また、請求項9に記載の掌握型コントロール装置は、請求項8において、該操作モード切替制御機構は押しボタンスイッチで構成され、該スイッチ制御機構とは別の位置に組み込まれており、該操作モード表示機構はトラックボール周辺の見やすい位置に組み込まれていることを特徴とする。画面表示インタフェースによる操作モードと音声インタフェースによる操作モードとを切り替えて使用する態様に対応する。さらに画面表示操作モードと音声操作モードの双方を同時に使用する双方使用モードを付加して3者を切り替えて使用する態様も可能である。
【0026】
また、請求項10に記載の掌握型コントロール装置は、請求項1乃至9のいずれか1項において、該台座の形状は、卵型、円柱型又はこれらに近い形状であり、該カーソル制御機構又は該音声位置出力制御機構は該台座の頂上付近に配置され、該スイッチ制御機構は該台座の側部に配置されていることを特徴とする。卵型に近い形状とは楕円体型等、円柱型に近い形状とは、スティック型、ペンシル型等である。掌中に把握するのになじみ、5指でトラックボールや押しボタンスイッチを操作し易い形状である。
【0027】
また、請求項11に記載の掌握型コントロール装置は、請求項1乃至7のいずれか1項において、該カーソル位置制御信号、該オブジェクト特定信号を通信ケーブル又は無線チャネルを介して該ディスプレイ装置または該音声出力装置を制御するプレーヤー制御装置に伝送することを特徴とする。
【0028】
掌握型コントロール装置から発信されるオペレーション制御入力信号をケーブル経由およびワイヤレスでパソコン本体に接続することができるため、利用者はプレーヤーの利用意向に合わせて利用することができる。たとえば、家庭でソファ等に座ってくつろいだ状況でディスプレイ画面をパソコン本体から切り離して利用するような場合で、コントロール装置もパソコン本体から切り離して利用したい場合はワイヤレス接続が便利である。デスクトップでパソコン本体も近くにある場合や、電車内等でノート型パソコンのプレーヤー操作をする場合等は、ケーブル経由で接続して使うことも可能である。基本的には利用者が使いやすいと思う方法を選べることが大事なことである。
【0029】
また、請求項12に記載の掌握型コントロール装置は、請求項11において、操作モード切替信号及び操作モード表示信号を通信ケーブル又は無線チャネルを介して該プレーヤー制御装置に伝送することを特徴とする。画面インタフェースによる操作モードと音声インタフェースによる操作モードとを切り替えて使用する態様に対応する。
【0030】
また、請求項13に記載の掌握型コントロール装置は、請求項1乃至12のいずれか1項において、該オブジェクトが、段落、文章、文節、単語、文字、記号、図形を含むデジタル・コンテンツ、ガイダンスメニュー、セレクトボタン、キーボードの文字等の該ディスプレイ画面に表示されるもの、又は段落、文章、文節、単語、50音を含むデジタル・コンテンツ、ガイダンスメニュー等の該音声出力装置から出力されるものであることを特徴とする。オブジェクトの内容を明確にしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
【0032】
図1に本発明による掌握型コントロール装置を用いるデジタル・コンテンツ・プレーヤーの構成例を示す。
【0033】
図において、デジタル・コンテンツ・プレーヤー1は、プレーヤー制御装置2、ディスプレイ装置3、音声出力装置4、ファイル記憶装置5、掌握型コントロール装置6から構成される。このうち、ディプレイ装置3はディスプレイ画面にオブジェクト及びカーソルその他オブジェクトを作成・編集・変換・入出力・表示等するためのコントロールマークを表示する。音声出力装置4は、音声ガイダンスおよびコンテンツを音声で出力する。ファイル記憶装置5はデジタル・コンテンツを記録したファイル、メニューリスト、システムの説明等を記憶・蓄積する。必要に応じて漢字辞書、英語辞書等の各種辞書も記憶する。プレーヤー制御装置2は掌握型コントロール装置6からの受信信号を解析して、ディスプレイ画面にオブジェクトを表示したり、カーソル位置を制御したり、音声ガイダンスや音声コンテンツを出力したり、その他オブジェクトを作成・編集・変換・入出力・表示等するために装置間の信号のやりとりを制御する。
【0034】
デジタル・コンテンツ・プレーヤーでは、プレイ中のコンテンツに対して、必要な箇所にマーキングを施し、プレイ履歴やマーキング履歴をプレイログとして収集し、必要時にリプレイする等の機能を持っている。プレイ中のコンテンツを読んだり、聞いたりしている際に、印象に残った文章やフレーズまたはキーワードの特定化スイッチを操作し、薬指や小指などでマーキングスイッチを操作する等が実現できる。
【0035】
また、同様に、カーソル制御とスイッチ制御で特定化したキーワードを辞書等への参照機能を実現させること、参照したキーワードと解説情報を、個人用のリファレンスログファイルに記録することも可能である。
【0036】
このようにして、採取、記録されたプレイログを基に重要コンテンツのリプレイ等の機能がデジタル・コンテンツ・プレーヤーによって容易に実現される。
【0037】
掌握型コントロール装置6は、操作モード切替制御機構8、操作モード表示機構9、カーソル制御機構10、スイッチ制御機構11〜14、音声出力位置制御機構15から構成される。
【0038】
カーソル制御機構10は、デジタル・コンテンツ・プレーヤー1のディスプレイ画面に表示されたオブジェクトをカーソルでポインティングするときのカーソルの位置を制御する。音声出力位置制御機構15は、音声出力されるコンテンツやガイダンスメニューを先送り、後戻りさせる等の制御や音量や朗読速度、表示速度などを制御する。スイッチ制御機構11〜14は、カーソルによりポインティングしたオブジェクトを選択指定したり、マーキングや反応の操作機能を有する。また、スイッチ制御機構11〜14は、音声出力装置4に出力される音声ガイダンスに対する応答や音声コンテンツに対する反応の操作機能を有する。掌握型コントロール装置6に必要な基本機能はこれらの制御機構およびデジタル・コンテンツ・プレーヤー1本体に組み込まれたプレーヤー制御装置2によって実現される。詳しくはこれらの制御機構は、ディスプレイ装置3のディスプレイ画面上に表示され、オブジェクトを指示するカーソルの位置を制御するカーソル位置制御信号、音声出力装置から出力されるオブジェクトの位置を先送り又は後戻りさせる制御信号、オブジェクトを特定する特定信号等をプレーヤー制御装置2に出力・送信し、プレーヤー制御装置2はこれらの信号を受信・解釈して、ディスプレイ装置3、音声出力装置4、ファイル記憶装置5を制御し、上記基本機能を実行する。ケーブルや無線チャンネルは、カーソル制御機構10やスイッチ制御機構11〜14、音声出力位置制御機構15とプレーヤー制御装置2間の制御信号の伝達機能を実現するものである。
【0039】
図2に本発明による掌握型コントロール装置5の構成例を示す。台座7の形状に対応して、図2(a)は卵型、(b)は円柱型の例を示す。(a)において卵型の台座7の側中央部に操作モード切替制御機構として操作モード切替スイッチ8が、台座7の頂上の近くの見やすい部分に操作モード切替表示機構として操作モード表示ランプ9が、台座7の頂上近くの傾斜を持たせた平面にカーソル制御機構としてトラックボール10が配置され、トラックボール10の周囲に音声出力位置制御機構としてリング型スイッチ15が配置され、台座7の側部にスイッチ制御機構として4個の押しボタンスイッチ11〜14が配置されている。(b)において円柱型の台座7の側中央部に操作モード切替スイッチ8が、台座7の頂上の近くの見やすい部分に操作モード表示ランプ9が、台座7の頂上近くの傾斜を持たせた平面にトラックボール10が配置され、トラックボール10の周囲に音声出力位置制御機構としてリング型スイッチ15が配置され、台座の側部に4個の押しボタンスイッチ11〜14が配置されている。なお、操作モード切替スイッチ8は円柱の底面側に配置することも可能である。
【0040】
台座7の寸法については、円筒型では、長手方向は4指の指先を揃えた状態での4指先の幅位から掌幅を幾分超える位(2指幅程度)まで、直径は0.5指幅から2指幅まで位が好ましい。卵型では、長手方向は、長手方向は4指の指先を揃えた状態での4指先の幅位から掌内に収まる程度まで、直径は1指幅から2.5指まで位が好ましい。
【0041】
これらの掌握型コントロール装置6において、最初に操作モード切替スイッチ8を操作して、画面表示インタフェースモード、音声インタフェースモードのいずれかの操作モードを指定する。
【0042】
画面表示インタフェースモードにより操作する場合は、ユーザは台座7を掌握して、親指でトラックボール10を操作し、人差し指、中指、薬指、小指でそれぞれ押しボタンスイッチ11、12、13、14を操作する。トラックボール10を縦横に回転すると、ディスプレイ画面に表示されたカーソルが縦横に移動する。押しボタンスイッチ11、12、13、14のうち所定のボタンを押し下げると、カーソルで表示されたオブジェクトが特定される。
【0043】
4個の押しボタンスイッチ11、12、13、14の配置は、掌握型コントロール装置6を掌中に把握した時に押しボタンが人差し指から小指までの指の腹に合致する位置に埋め込まれることが好ましい。従って、4個の押しボタンは直線上に近い位置に大体等間隔(12〜18mm間隔)に配置されるのが好ましい。また、手のひらの大きさ、指の長さには個人差があるため、手や指のサイズに合わせて、何種類かの規格を設けることや個人の手形に合わせてオーダメイドのコントロール装置を作ることも可能である。
【0044】
また、上下左右の4箇所にスイッチ機構を有するリング型スイッチ15を操作して、オブジェクトの位置を上下左右に移動させるスクロール機能を持たせることも可能である。
【0045】
音声インタフェースモードにより操作する場合は、音声ガイダンスや音声コンテンツに合わせて、押しボタンスイッチ11、12、13、14のうち所定のボタンを押し下げると、ガイダンスに対応したメニュー選択や所要の機能が実施される。また、リング型スイッチ15を操作して、オブジェクトの先送り、後戻り、などの機能が実施される。
【0046】
また、図2(c)は台座7がバナナ型、(d)は平板型の例で、(a)から(d)までのいずれも、操作モード切替制御機構8、操作モード表示機構9、カーソル制御機構10および複数のスイッチ制御機構11〜14が片手に掌握可能な形状の台座7に組み込まれている。それぞれの台座7の側中央部に操作モード切替スイッチ8が、台座7の頂上の近くの見やすい部分に操作モード表示ランプ9が、台座7の頂上近くの平面にトラックボール10が配置され、カーソル制御機構はトラックボールで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれており、スイッチ制御機構11、12、13、14は4個の押しボタンスイッチで構成され、夫々、人差し指、中指、薬指、小指で操作可能な位置に組み込まれている。
【0047】
さらに、トラックボール10の周囲に、上下左右の4箇所にスイッチ機構を有するリング型スイッチ15が組み込まれている。リング型スイッチの高さはトラックボールの高さに対して低すぎると親指でプッシュし難くなり、高すぎるとトラックボールを回転し難くなるので、トラックボールがリング型スイッチから少し出ている程度(0.5〜2mm程度)に調整するのが好ましい。
【0048】
また、片手に掌握可能な形状の台座はこれらに限らず、卵型に近い楕円体型、円柱型に近いスティック型、ペンシル型、バナナ型に近いボート型、平板型に近いペイホン型(閉じた形状、蓋を除いた形状のどちらでも良い)でも良い。ペンシル型では、台座は万年筆やシャープペンシル位の寸法が好ましい。更に、台座7の全部又は一部をゴム等のフレキシブルな材料で作成すると、掌握型コントロール装置6を把握した時に掌中にフィットし易く、また、押しボタンを或る程度押し込まないとスイッチが動作しないので、誤動作が少なくなる。また、押しボタンスイッチも4個以上とし、5番目以降の押しボタンスイッチを人差し指から小指のいずれかで操作可能な位置(ただし、4個の押しボタンスイッチ11〜14が並ぶ直線に近い位置からずれた位置)に追加配置しても良い。
【0049】
台座7の寸法については、平板型では、長手方向は4指の指先を揃えた状態での4指先の幅位から掌幅を幾分超える位(2指幅程度)まで、幅は2指幅から3指幅まで位、厚さはカードの厚みから1.5指幅まで位が好ましい。バナナ型は円筒型とほぼ同程度である。
【0050】
また、図2(e)は円筒型の台座7でひもを中指に掛けて台座7を掌中に固定する構成例、(f)は円筒型の台座7でバンドを掌裏に掛けて台座7を掌中に固定する構成例を示す。このように掌中に固定して使用するといずれかの指で台座7を押える必要がなくなり、使用し易くなる。なお、図2(a)〜(f)において、同じ部位には同じ符号を用いた。
【0051】
デジタル・コンテンツ・プレーヤーでは、プレイ対象のオブジェクトコンテンツの選択は、ツリー構造のリストを介して行うのが基本である。通常は何段かのリスト選択で目的のコンテンツに到達する。以下に、3階層目に目的とするコンテンツが存在する場合について、画面表示インタフェースによる操作の場合の例と、音声インタフェースによる操作の例について説明する。
【0052】
はじめに、画面表示インタフェースを介した操作モードの場合のポインティング・アンド・セレクティングの例について説明する。
【0053】
第一階層メニューリストの中のジャンルB、第二階層リストの中の区分N、第三階層リストの中のNo.Xが選択対象のオブジェクトと想定する。
【0054】
図3に対象コンテンツ選択の工程におけるメニューリストと応答操作の例を示す。図3において、(a)は第一階層メニューリストとしてのジャンルメニューリスト16、(b)は第二階層メニューリストとしての雑誌メニューリスト17、(c)は第三階層メニューリストとしてのビジネス・マガジン目次メニューリスト18の例を示す。
【0055】
デジタル・コンテンツ・プレーヤー1を起動し、掌握型コントロール装置6の操作モード切替スイッチ8で操作モードを画面表示インタフェースモードに指定すると、操作モード表示ランプ9がグリーンに点灯し、プレーヤー制御装置2は、第一階層メニューリストをファイル記憶装置5から読み出し、ディスプレイ装置3のディスプレイ画面に表示するよう指示する。第一階層メニューリストとして、例えばコンテンツのジャンル区分(新聞・雑誌・書籍・講演・音楽…)がリストアップされているジャンルメニューリスト16が表示される。ユーザは、掌握型コントロール装置6を握り、トラックボール10を親指で操作することにより、ディスプレイ画面上のカーソルを上下方向に移動して、例えば「2.雑誌」を指示させると、「2.雑誌」が反転表示される。次に人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げることにより、掌握型コントロール装置6からスイッチオン信号がプレーヤー制御装置2に伝送され、プレーヤー制御装置2において、「2.雑誌」を特定した旨の信号と解釈される。
【0056】
次に、プレーヤー制御装置2は、第二階層メニューリストのうち、雑誌メニューリスト17をファイル記憶装置4から読み出し、ディスプレイ装置3のディスプレイ画面に表示するよう指示する。雑誌メニューリスト17として、ユーザが購読している雑誌のリストが示される。メニューリストに登録されている雑誌は、ネットワークを介して受信・登録する場合とCD−ROMで購入し、ユーザが登録する場合のいずれも可能である。ユーザは、掌握型コントロール装置6を握り、トラックボール10を親指で操作することにより、ディスプレイ画面上のカーソルを上下方向に移動して、例えば「1.ビジネス・マガジン」を指示させると、「1.ビジネス・マガジン」が反転表示される。次に人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げることにより、掌握型コントロール装置6からスイッチオン信号がプレーヤー制御装置2に伝送され、プレーヤー制御装置2において、「1.ビジネス・マガジン」を特定した旨の信号と解釈される。
【0057】
次に、プレーヤー制御装置2は、第三階層メニューリストとして、「1.ビジネス・マガジン」をファイル記憶装置4から読み出し、その目次をディスプレイ装置3のディスプレイ画面に表示するよう指示する。目次が読み出され、「1.記事1」、…、「x.記事x」、…が掲載された目次メニューリスト18が表示される。ユーザは、掌握型コントロール装置6を握り、トラックボール10を親指で操作することにより、ディスプレイ画面上のカーソルを上下方向に移動して、例えば「x.記事x」を指示させると、「x.記事x」が反転表示される。次に人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げることにより、掌握型コントロール装置6からスイッチオン信号がプレーヤー制御装置2に伝送され、プレーヤー制御装置2において、「x.記事x」を特定した旨の信号と解釈される。
【0058】
次に、プレーヤー制御装置2は、「x.記事x」の内容をファイル記憶装置4から読み出し、その内容をディスプレイ装置3のディスプレイ画面に表示するよう指示する。これにより、「x.記事x」の内容がディスプレイ画面に表示される。
【0059】
引き続いて、画面表示インタフェースモードによる操作モードの場合のコンテンツ・プレイ中の操作例を示す。
【0060】
図4に表示画面20の例を示す。上述の要領で選択されたオブジェクト(記事)の内容がオブジェクト表示エリア21に表示される。ユーザはファイル記憶装置5からディスプレイ画面に出力されるオブジェクトを読み進める際に、特定の段落、文章、文節(フレーズ)、単語等の部分に対して、マーキングを施したい場合や、反応種別を付加したい場合や、特定のキーワード(熟語や単語)に関してリファレンスを行いたい場合がある。
【0061】
マーキング処理を行う場合には、マーキング対象を特定した後で、マーキング種別を指定する操作が必要になる。マーキング対象の特定化の方法は、次の二つの方法に大別することができる。
【0062】
第一番目の方法は、特定化対象オブジェクトの初めと終わりを指示する方法(ポインティング法と呼ぶ)で、ユーザは掌握型コントロール装置6を握り、トラックボール10を親指で操作し、ディスプレイ画面上のカーソルを縦横に移動して、図4のオブジェクト表示エリア21の中の、例えば「マルコポーロは東方への航海で見聞したことを著書「東方見聞録」に記した。」の「マ」にカーソルを合わせ、人差し指で押しボタンスイッチ11をオンにしたままで、親指でカーソルを「〜記した。」の「。」まで動かし、押しボタンスイッチ11をオフにすると文章「マルコポーロ・・・記した。」の文字の部分が反転表示されて特定化されたことを示す。
【0063】
第二番目の方法は、カーソルが表示されている部分のオブジェクトの特定化部分を選択指定する方法(セレクティング法と呼ぶ)で、ユーザは掌握型コントロール装置6を握り、トラックボール10を親指で操作し、ディスプレイ画面上のカーソルを縦横に移動して、オブジェクト表示エリア21の中の特定化したい対象オブジェクトのいずれかの文字の位置にカーソルを合わせ、中指で押しボタンスイッチ12を押し下げると、1回目の押し下げでその文字が含まれる段落、2回目の押し下げでその文字が含まれる文章、3回目の押し下げでその文字が含まれるフレーズ、4回目の押し下げでその文字が含まれる単語の部分が、それぞれ反転表示され特定化されたことを示す。
【0064】
上記の操作でマーキング対象が特定された後で、その対象オブジェクトに対するマーキング処理が施される。マーキング処理の方法も次の二つの方法に大別することができる。
【0065】
第三番目の方法(特定化の第一、第二と混同を避けるため第三とする)は、ディスプレイ画面に表示された、マーク種別選択エリア22に表示されたマーク種別を選択指定する方法である。この方法の場合、ユーザは掌握コントロール装置6を握り、トラックボール10を親指で操作し、ディスプレイ画面上のカーソルを左右方向に移動して、マーク種別選択エリア22の中のマーク種別のいずれかにカーソルを合わせ、人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げると、特定化された対象オブジェクトに指定されたマークが付加される。マーク種別は、例えば、赤マーク(重要マーク)、青マーク(とりあえずマーク)、黄マーク(そのほか)などがある。
【0066】
第四番目の方法は、カーソル指示によるマーク種別選択制御を介しないで、押しボタンスイッチ操作のみでマーキング処理を実行させる方法である。この方法の場合、ユーザは掌握コントロール装置6を握り、薬指で押しボタンスイッチ13を押し下げると、特定化されている対象に赤マーク(例えば重要マーク)が指定され、小指で押しボタンスイッチ14を押し下げると、特定化されている対象に青マーク(例えばとりあえずマーク)が指定される。
【0067】
以上説明したように、ユーザは掌握型コントロール装置を利用して、画面表示インタフェースモードでプレイ中のオブジェクトの特定の部分にマーキング処理を施すことができる。第一または第二の方法、第三または第四の方法は、ユーザ自身が自分の好みに合わせて使い分ければよい。マーキング対象の特定化の場合は、段落、文章、単語などの対象オブジェクト指定では第一の方法、任意の範囲の対象オブジェクトの特定化の場合は第二の方法が便利である。また、マーキング種別の指定方法についても、ユーザは自分の好みに合わせて使い分けることができるが、赤マーク、青マークの二種類のみの指定ですむ場合は、カーソル操作を伴わないで済む第四の方法が便利である。赤マーク、青マーク以外の木目の細かいマーク種別を指定したい場合は、第三の方法を利用することができる。
【0068】
上述のマーキング処理とは別に、オブジェクトの特定の部分に対する印象・感想・評価・納得・同意・反意・参考・活用などさまざまな読者の反応種別を付加することが可能である。
【0069】
この場合も、対象の特定化の方法は、上述の第一、または、第二の方法を適用する。特定化されている対象オブジェクトに関する反応種別を設定する場合は、ユーザはトラックボール10を親指で操作し、ディスプレイ画面上のカーソルを左右方向に移動して、ディスプレイ画面の反応種別選択エリア23に表示された反応種別ボタンに合わせ、人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げることにより選択したい反応種別を付加することができる。
【0070】
次に、ドラッグ&リファーの事例について説明する。コンテンツ・プレーヤーを介して読書中のユーザが辞書等をリファーしたい用語に遭遇した場合には、上述の第一、または、第二の方法を適用して、リファー対象のキーワード等の特定化を行い、特定化したキーワードについて、ユーザはトラックボール10を親指で操作し、ディスプレイ画面上のカーソルを当該キーワードからドラッグして、ディスプレイ画面のリファレンスリンク選択エリア24に表示されたリファレンス用の辞書や用語辞典を選択し、人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げることにより、指定の辞書の索引を実施する。リファレンス結果の情報はリファレンス情報表示エリア25に表示される。このリファレンス結果を保存しておきたい場合は、ユーザの指示により、リファレンスログファイルに登録することも可能である。
【0071】
以上、画面表示インタフェースによる操作モードの場合のコンテンツ・プレイ機能について説明したが、次に、音声インタフェースによる操作モードの場合のポインティング及びセレクティングの例について説明する。
【0072】
この場合も、画面表示インタフェースを介した操作モードと同様に、第一階層メニューリストの中のジャンルB、第二階層リストの中の区分N、第三階層リストの中のNo.Xが選択対象のオブジェクトと想定する。
【0073】
図5に対象コンテンツ選択の工程におけるメニューリストの例を示す。図5において、(a)は第一階層メニューリストとしてのジャンルメニューリスト26、(b)は第二階層メニューリストとしての雑誌メニューリスト27、(c)は第三階層メニューリストとしてのビジネス・マガジン目次メニューリスト28の例を示す。
【0074】
デジタル・コンテンツ・プレーヤー1を起動し、掌握型コントロール装置6のモード切替スイッチ8で操作モードを音声インタフェースモードに指定すると、操作モード表示ランプ9が赤色に点灯し、プレーヤー制御装置2は、音声ガイダンスの第一階層メニューリスト26をファイル記憶装置5から読み出し、音声出力装置4からメニューの項目を読み上げる。第一階層メニューリストとして、例えばコンテンツのジャンル区分(新聞・雑誌・書籍・講演・音楽…)がリストアップされているジャンルメニューリスト26を所定の順番に読み上げる。ユーザは、掌握型コントロール装置6を握り、読み上げられたメニューが希望するメニューと一致する場合は、人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げ、希望するメニューと一致しない場合は中指で押しボタンスイッチ12を押し下げることにより、掌握型コントロール装置6からスイッチオン信号がプレーヤー制御装置2に伝送され、プレーヤー制御装置2によってその旨の解釈がされる。
【0075】
例えば、図5の例では、第一階層メニューリスト26の設定に沿って、音声出力装置4により、最初に「新聞」と言うメニュー項目が読み上げられ、ユーザは希望メニューと一致しないため、中指で押しボタンスイッチ12を押し下げると、掌握型コントロール装置6からスイッチオン信号がプレーヤー制御装置2に伝送され、プレーヤー制御装置2によって、次のメニュー項目を読み上げる指示が出され、第二番目のメニュー項目「雑誌」を音声出力装置4に出力する。今度は、ユーザは希望のメニューと一致したと判断し、人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げる。この場合は、プレーヤー制御装置2はユーザが「雑誌」のジャンルを希望しているものと解釈し、第二階層メニューリストの音声ガイダンスに制御を進める。
【0076】
第二階層の雑誌メニューリスト27には、ビジネス・マガジン、IT・マガジン、ネットワーク・マガジン、コンピュータ・マガジン、経済ジャーナル、技術学会誌・・・がリストアップされているものとするが、本説明の例では、第二階層の最初のメニューに「ビジネス・マガジン」が設定されており、ユーザも「ビジネス・マガジン」を希望しているものと想定する。この場合は、音声出力装置4から「ビジネス・マガジン」というメニューが読み上げられ、ユーザは希望のメニューと一致したと判断し、人差し指で押しボタンスイッチ11を押し下げると、プレーヤー制御装置2はユーザが「ビジネス・マガジン」を希望しているものと解釈し、第三階層メニューリストの音声ガイダンスに制御を進める。
【0077】
第三階層についても、上述と同様の手順を経由して、第三階層メニューリスト28の「記事1」から「記事x−1」のメニューの音声ガイダンスに対して、希望メニュー不一致を中指による押しボタンスイッチ12の押し下げを繰り返した後に、「記事x」の音声ガイダンスで、希望の「記事x」が一致したことを、人差し指による押しボタンスイッチ11の押し下げで指示し、プレーヤー制御装置2はこれを受信して、「記事x」の記事内容の音声コンテンツの出力動作に移行する。
【0078】
以上のような操作手順で、音声ガイダンスによるコンテンツ選択が実行され、ユーザは、画面表示インタフェースを利用しないでも、音声ガイダンスのみを掌握型コントロール装置6で操作して希望の音声コンテンツにアクセスすることが可能になる。なお、各階層のメニューの順序は、ユーザの要望に合わせて、アクセス頻度の高いものから並べることで、スイッチ操作回数を短縮することが可能である。優先度については、さらに、利用頻度の統計情報の学習効果を反映することも可能である。
【0079】
次に、音声インタフェースによる操作モードの場合における、コンテンツのオブジェクトプレイ操作の基本事項を説明し、その後に、プレイ中の特定オブジェクトへのマーキング処理機能の実現方法について説明する。
【0080】
上述の手順で、「記事x」が選択された以降は、文章単位等にブロック化された「朗読音声コンテンツ」が音声出力装置4から出力される。ユーザは、なにもしなければ、記事の最後まで、朗読が進み、その後、記事の朗読が終了した旨の音声ガイダンスが音声出力装置4から出力され、次の処理についての音声ガイダンスが出力される。音声ガイダンスに対するユーザの応答は、ガイダンスの内容と要求事項が一致する場合は、人差し指によりスイッチ11を、一致しない場合は、中指により押しボタンスイッチ12を押下することで、連続的にコンテンツのプレイが続行される。
【0081】
なお、コンテンツのプレイ中に、朗読を停止/再開させたり、遡ってリプレイさせたりすることも基本機能の一つとして実行できる。図6に、プレイ対象オブジェクト(ブロック・コンテンツ)のストップ&リスタート機能の操作と動作概要を示す。
【0082】
音声コンテンツの出力中に、人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すると、音声出力動作をストップする。この状態の時に人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すると、続きのコンテンツの音声出力を再開する。ここで、続きのコンテンツとは、ストップ指示の際に、音声ブロックの途中を朗読中であった場合は、該ブロックから再開する。ストップ指示の際に、音声ブロックと音声ブロックのポーズの時であった場合は、次のブロックから再開する。
【0083】
図6にこの関係を示す。図6において、ストップ検出Y(菱形にYのマーク)、は、ブロックnの途中であるため、次のリスタートはブロックnの最初から(三角にYのマーク)となり、ストップ検出Z(菱形にZのマーク)は、ブロックnとブロックn+1の間のポーズの位置であることから、次のリスタートはブロックn+1の開始位置から(三角にZのマーク)ということになる。
【0084】
次に、バック&リスタートの機能の操作例について示す。コンテンツ・プレイ中に、人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すると、音声出力を停止するところまでは、前回と同じ処理である。この状態で、中指で押しボタンスイッチ12を押下すると、一つ前のブロックにバックする。続いて、人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すると、そのブロックからリスタートする。
【0085】
出力ブロックの途中で、ストップ検出を行った場合は一つ前のブロックへ、ポーズ中にストップ検出を行った場合は、ポーズの前のブロックの開始位置へバックする。
【0086】
図7にプレイ対象オブジェクト(ブロック・コンテンツ)の停止/バック/再開(ストップ&バック&リスタート)機能の操作と動作概要を示す。ブロックnを音声出力中にストップ検出(菱形にYのマーク)が行われた場合は、バック指定でブロックn−1の開始位置(逆三角にYのマーク)へ、ブロックnとブロックn+1の間のポーズでストップが検出(菱形にZのマーク)された場合は、バック指定でブロックnの開始位置(逆三角にZのマーク)にそれぞれ設定される。次のリスタート指示でそれぞれ、ブロックn−1、ブロックnの開始位置から音声出力をリスタートする。なお、ストップ中に、中指操作のバック指定を連続指定すれば、ボタンスイッチ12の押下回数と同じ数のブロックバックが可能である。ブロックnを音声出力中にストップ検出(菱形にYのマーク)が行われた場合は、2回の押し下げにより、ブロックn−2の開始位置(蝶形にYのマーク)から音声出力をリスタートする。
【0087】
なお、親指でリング型スイッチ15を操作して、コンテンツを先送り、後戻しすることによってもブロックの開始位置を見出すことも可能である。この場合開始位置に限らず、ブロックの途中にセットすることも可能である。また、リング型スイッチ15の左右のスイッチを先送り、後戻しのカーソル制御機構に用い、上下のスイッチを先送り、後戻しのスピード調整に用いることも可能である。又コンテンツに限らず、ガイダンスメニューを先送り、後戻しすることも可能である。
【0088】
以上、音声インタフェースによる、コンテンツ・プレイの基本操作の事例を紹介した。
【0089】
続いて、音声インタフェースによる操作モードの場合の、マーキング処理の実現事例について説明する。
【0090】
音声出力中のマーキング処理もいろいろなレベルが考えられるが、ここでは最も基本的な二種類のマーキング処理の事例、すなわち、音声ブロックに対して赤ボタン(重要マーク)、青ボタン(とりあえずマーク)を付加する例について説明する。
【0091】
まず、マーク対象のブロックの指定法としては、ストップ&リスタート、ストップ&バック&リスタートの場合のストップ操作と同様の操作方法を適用する。ストップ&リスタートのスタート指示の人差し指によるボタンスイッチ11押下の操作を、薬指での押しボタンスイッチ13を押下、または、小指での押しボタンスイッチ14を押下に置き換えれば、押しボタンスイッチ押下でスタート対象となる音声ブロックにたいして、それぞれ赤ボタン(重要マーク)または青ボタン(とりあえずマーク)が付加される。
【0092】
なお、音声出力中にストップ指示を行わないでも、赤ボタン、青ボタンのマークを付加処理することも可能である。具体的には、音声ブロックの出力中に薬指で押しボタンスイッチ13、または、小指で押しボタンスイッチ14を押下げれば該ブロックに、それぞれ赤ボタン(重要マーク)、青ボタン(とりあえずマーク)が付加される。なお、ポーズ中マーク処理の指示が検出された場合は、その前のブロックに対してマーキングを付加する。
【0093】
次に、音声ブロックに反応種別を付加する方法の事例について説明する。この場合は、前述の、赤ボタン、青ボタンのマーキングの場合の、マーキング操作に対応する押しボタンスイッチ操作を、薬指と小指を同時に押下すると、該ブロックに対する反応種別の音声ガイダンスを音声出力する。反応種別メニューの順に一致(人差し指による押しボタンスイッチ11押下)・不一致(中指による押しボタンスイッチ12押下)の応答を識別し、該ブロックへの反応種別を付加する。なお、反応種別は同一ブロックに複数付加することも可能で、その場合は、一致応答に続けて、薬指と小指の同時押下を行うと、先ほどの後続メニューが読み上げられ、以下、前述と同様の操作を実施して同一ブロックへの複数の反応種別の付加が可能である。
【0094】
なお、反応種別付加の後に、人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すれば、該ブロックから音声ブロックのプレイがリスタートされる。
音声インタフェースによるコンテンツ・プレイ時は、ユーザは音声出力装置の音量を調整したり、朗読(読み上げ)速度を調整したりする機能も必要になる。これらの操作法の事例について説明する。
【0095】
ユーザは薬指で押しボタンスイッチ13を押し下げたままにすると音量調整モードになり、人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すると、音量を上げる指示が、中指で押しボタンスイッチ12を押下すると、音量を下げる指示が識別されて、これらの操作により音量コントロールが可能になる。
【0096】
また、ユーザは小指で押しボタンスイッチ14を押し下げたままにすると朗読速度調整モードになり、人差し指で押しボタンスイッチ11を押下すると、速度を上げる指示が、中指で押しボタンスイッチ12を押下すると、速度を下げる指示が識別されて、これらの操作により朗読(読み上げ)速度コントロールが可能になる。
【0097】
音量、朗読速度は、リング型スイッチ15でコントロールすることも可能である。たとえば、オブジェクトの朗読中に、リング型スイッチ15の上下のスイッチを操作することで、音量を上下させ、左右のスイッチを操作することで朗読スピード上下することが可能である。
【0098】
以上の一連の説明では、コンテンツ・プレーヤーによる、コンテンツ・プレイに関する、基本機能についての掌握型コントロール装置の実施例について述べた。コンテンツ・プレイ中に付加したマーク情報、本能情報を参照する場合においても、画面表示インタフェースモード、音声インタフェースモードによる操作を、掌握型コントロール装置を用いて実現できる。
【0099】
画面表示インタフェースモードによる操作の場合は、従来のマウス系で可能な機能はほとんど実現可能である。音声インタフェースの場合は、シーケンシャルなガイダンスを利用するため、一覧性の特徴を有する画面表示インタフェースと同等の操作性を要求することは無理である。音声インタフェースモードによる操作でも、かなり複雑な機能を実現することも可能であるが、音声インタフェースの持ち味を考慮して、それにふさわしい機能を実現すればよい。
【0100】
なお、音声インタフェースの場合でも、マーキングコンテンツのリプレイ、特定の反応種別のコンテンツのリプレイなどは重要な機能であり、これらの機能の実現事例を説明する。
【0101】
図8に音声インタフェースによる操作モードの場合の、プレイ対象オブジェクト(ブロック・コンテンツ)のリセット&リターン機能の操作と動作概要を示す。コンテンツ・プレイ中、メニュー操作中のいずれの場合においても、押しボタンスイッチ11から押しボタンスイッチ14までを、同時に例えば3秒以上続けて押下する(これをリセットスイッチ操作と呼ぶ)とホームメニューに戻るリセット機能(丸にHのマーク)を指示するものと規定する。
【0102】
押しボタンスイッチ11から押しボタンスイッチ14までを同時に押下する(これをリターンスイッチ操作と呼ぶ、押し下げ時間3秒以内の時)と次の3種類のリターン機能を指示するものと規定する。第1番目のリターン機能は、現在のコンテンツ・プレーヤーがコンテンツをプレイ中にリターンスイッチ操作を行えば、現在プレイ中の対象コンテンツを呼び出したメニューリストのメニュー項目の次のメニュー項目に戻る機能(丸にRのマーク)を指示するものと規定する。例えば、図5で説明した記事xをプレイ中に、リターンスイッチ操作を行えば、ビジネス・マガジン目次メニューリストのx+1番目のメニュー項目のガイダンスに制御が戻ることになる。
【0103】
第2番目のリターン機能は、現在コンテンツ・プレーヤーの動作が、メニューリストのいずれかのメニュー項目をガイダンス中に、リターンスイッチ操作を行えば、該メニューリストのスタートポイントにガイダンス制御を戻す機能(丸にSのマーク)を指示する(これをリターンメニューと呼ぶ)ものと規定する。例えば、図5のビジネス・マガジン目次メニューリストの、x+1番目のメニュー項目のガイダンス中に、リターンスイッチ操作を行えば、該メニューのスタートポイントに戻り、記事1のガイダンスに制御が移行する。
【0104】
第3番目のリターン機能は、現在コンテンツ・プレーヤーの動作がメニューリストのスタートポイントの第1メニュー項目のガイダンス中にリターンスイッチ操作を行えば、該メニュリストの一つ前の階層のメニューリストのネキストメニュー項目(該メニューを呼び出したメニュー項目の次のメニュー項目)にガイダンス制御を戻す機能(丸にBのマーク)を指示するものと規定する。例えば、図5のビジネス・マガジン目次メニューリストの第一番目のメニュー項目、記事1のガイダンス中にリターンスイッチ操作を行えば、第二階層メニューの雑誌メニューリストのビジネス・マガジンのメニュー項目の次のIT・マガジンのメニュー項目リストのガイダンスに制御が移行する。
【0105】
以上のリターンスイッチ操作とその前に述べたメニュー選択操作を組み合わせることにより、プレーヤーの基本的な操作が実現できる。
【0106】
なお、この操作は画面表示インタフェースによる操作モードに用いても良い。プレイログを活用したコンテンツ・プレーヤーのユーザーサービス機能については、これまでに述べた基本操作の応用系として実現することができる。
【0107】
コンテンツ・プレーヤーでは、文字入力系の機能はペン操作、または、キーボード操作を使う場合を基本と考えるが、掌握型コントロール装置のみでこれらの機能を実現することも可能である。以下に、その例について説明する。
【0108】
読書リストへの登録やリファレンス情報表示エリア25へのコメント入力には文字入力が必要である。次に、本デジタル・コンテンツ・プレーヤー1における文字入力の方法について説明する。
【0109】
トラックボール10を親指で操作することにより、反応種別選択エリア23の反応n(コメント)にカーソルを移動し、人差し指を操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると、文字入力が可能になる。
【0110】
トラックボール10を親指で操作することにより、反応種別選択エリア23の反応nにカーソルを移動し、人差し指を操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると、文字入力モードになり、ディスプレイ画面のオブジェクト表示エリア21に「数字キー」、「英字キー」、「ひらがなキー」からなるキーボードが表示される。また、「大文字−小文字変換キー」、「ひらがな−カタカナ変換キー」、「かな−漢字変換キー」、「終了キー」等が表示される。トラックボール10を親指で操作することにより、入力したいキー上にカーソルを移動し人差し指を操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると当該キーに対応する文字が入力される。例えば、トラックボール10と押しボタンスイッチ11を用いて、「す」「は」「゛」「ら」「し」「い」と「かな−漢字変換キー」を選ぶと、「素晴らしい」を、リファレンス情報表示エリア25に表示できる。文字入力後に、トラックボール10と押しボタンスイッチ11を用いて、「終了キー」を選ぶと、入力文字が確定し、リファレンス情報表示エリア25に「素晴らしい」が表示された状態で、オブジェクト表示エリア21に対象オブジェクトが表示される。
【0111】
雑誌メニューリスト17等の第二階層メニューリストは、登録により作成される。登録はユーザがネットワークを介して配信を申し込むことにより自動的にメニューリストに登録することも、ユーザがCD−ROMで定期購入している雑誌をメニューリストに登録することも可能である。この場合、まず、プレーヤー制御装置2は、第二階層メニューリストのうち、雑誌メニューリスト17をファイル記憶装置5から読み出し、ディスプレイ装置3のディスプレイ画面に表示するよう指示する。雑誌メニューリスト17として、ユーザが購読している雑誌のリストが示される。この状態で、具体的な雑誌名の代わりに、「登録」を選択することにより、雑誌名を入力できる登録欄が表示され、リファレンス情報表示エリア25への入力と同様の手順で雑誌の登録を行うことができる。
【0112】
ビジネス・マガジン目次メニューリスト18等の第三階層メニューリストは雑誌の目次がそのままリストに取り込まれ、表示される。第一階層メニューリストであるジャンルメニューリスト16は、標準として最初から準備されているが、読者が新しいジャンルを追加したい場合には、ジャンルメニューリスト16で「登録」を選択することにより、新しいジャンルを入力できる登録欄が表示され、リファレンス情報表示エリア25への入力と同様の手順で新しいジャンルの登録を行うことができる。
【0113】
次に、本デジタル・コンテンツ・プレーヤー1における文字入力の他の方法について説明する。
【0114】
トラックボール10を親指で操作することにより、登録欄にカーソルを移動し、人差し指を操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると、文字入力モードになり、ディスプレイ画面のオブジェクト表示エリア21に「数字キー」、「英字キー」からなるキーボード及び「大文字−小文字変換キー」等が表示される。トラックボール10を親指で操作することにより、入力したいキー上にカーソルを移動し、人差し指を操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると当該キーに対応する英数字が入力される。また、トラックボール10を親指で操作することにより、登録欄にカーソルを移動し、中指を操作して押しボタンスイッチ12を押し下げると、ディスプレイ画面のオブジェクト表示エリア21に「ひらがなキー」からなるキーボード及び、「ひらがな−カタカナ変換キー」、「かな−漢字変換キー」等が表示される。トラックボール10を親指で操作することにより、入力したいキー上にカーソルを移動し、人差し指を操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると当該キーに対応するひらがなが入力され、あるいはカタカナや漢字に変換される。また、トラックボール10を親指で操作することにより、登録欄にカーソルを移動し、薬指を操作して押しボタンスイッチ13を押し下げると、ディスプレイ画面のオブジェクト表示エリア21に「記号キー」からなるキーボードが表示される。トラックボール10を親指で操作することにより、入力したいキー上にカーソルを移動し、人差し指操作して押しボタンスイッチ11を押し下げると当該キーに対応する記号が入力される。このように、英数字、かな漢字、記号を順番に入力して、例えば「月刊.com」等の雑誌名が入力される。その後、中指を操作して押しボタンスイッチ12を押し下げると、入力文字が確定し、当該雑誌名が登録される。
【0115】
本実施の形態では、カーソル制御機構がトラックボールである例を説明したが、フラットポイントであっても良い。また、スイッチ制御機構が押しボタンスイッチである例を説明したが、タッチセンサであっても良い。また、片手に掌握可能な台座の形状は本実施形態に例示したものに限られない。また、操作モードを画面表示インタフェースモードと音声インタフェースモードに限る必要はなく、両者を同時に使用する双方使用モードを追加して、操作モードの切り替えを3者間で行い、操作モード表示ランプの色を3色にしても良い。例えば、音声インタフェースモード主体の使用にディスプレイ画面を参照する機能を追加して、リファレンスリンク選択エリアやリファレンス情報表示エリアの機能(文字入力機能を含む)を使用しても良く、画面表示インタフェースモード主体の使用に、特に外国語教材用のコンテンツに対しては、音声出力の機能を追加しても良い。こうした機能は、4個押しボタンスイッチの組み合わせにより、或はそれ以上の押しボタンスイッチを追加して実現しても良い。
【0116】
また、複数のスイッチ制御機構の全てがオブジェクトを特定するための特定信号を出力する必要はない。少なくとも1つがオブジェクトを特定するための特定信号を出力し、他のスイッチ制御機構がその他の機能を表す信号を出力しても良く、複数のスイッチ制御機構がそれぞれオブジェクトを特定するための特定信号とその他の機能を表す信号とを出力しても良い。少なくとも1つのスイッチ制御機構がオブジェクトを特定するための特定信号を出力すれば良い。その他の機能を表す信号とは、例えばオブジェクトを変更するとか、カーソルをホームポジションに移すとか、メニューリストやシステムの説明を呼び出す等の機能を表す信号である。
【0117】
また、本実施の形態ではデジタル・コンテンツ・プレーヤーを操作する例を説明したが、コンピュータ・ゲーム、テレビやワードプロセッサにも利用可能である。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で本実施の形態に種々の変更を加え得ることは自明である。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の掌握型コントロール装置は、複数のスイッチ制御機構とカーソル制御機構又は音声出力位置制御機構を、1つの台座に埋め込んだ掌握型コントロール装置を提供することにより、あるいは、操作モード切替制御機構、操作モード表示機構、カーソル制御機構、音声出力位置制御機構と複数のスイッチ制御機構とを、1つの台座に埋め込んだ掌握型コントロール装置を提供することにより、デジタル・コンテンツ・プレーヤーのユーザは、デスクやマットの必要なマウスやタッチボード付キーボードから解放され、コントロール装置を片手に握りながら、その指先で操作制御を実行でき、簡単、便利、快適な操作で、対象のデジタル・コンテンツを指示、選択でき、また、対象オブジェクトの特定コンテンツを指定して必要なマーキングを施したり、アクセス履歴、反応履歴等のリファー動作を行ったりすることができ、コンテンツやゲームやテレビを楽しむことが出来るので、今後の、デジタル・コンテンツ・プレーヤーの普及に貢献が期待できる。
【0119】
また、本発明はこのような複数のスイッチ制御機構と、カーソル制御機構又は/及び音声出力位置制御機構を用いる場合の、あるいは、操作モード切替制御機構、操作モード表示機構、カーソル制御機構、音声出力位置制御機構と複数のスイッチ制御機構とを用いる場合の、台座中のこれらの制御機構間の基本的な配置関係を定めるものであるから、より一層快適な人間工学に適した操作性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掌握型コントロール装置を用いるデジタル・コンテンツ・プレーヤーの構成例を示す図である。
【図2】本発明による掌握型コントロール装置の構成例を示す図である。図2(a)は台座が卵型の例、(b)は台座が円柱型の例、(c)は台座がバナナ型の例、(d)は台座が平板型の例を示す図である。図2(e)は円筒型の台座でひもを中指に掛けて台座を掌中に固定する例、(f)は円筒型の台座でバンドを掌裏に掛けて台座を掌中に固定する例を示す図である。
【図3】対象コンテンツ選択の工程におけるメニューリストと応答操作の例を示す図である。図3(a)は第一階層メニューリストとしてのジャンルメニューリストの例、(b)は第二階層メニューリストとしての雑誌メニューリストの例、(c)は第三階層メニューリストとしてのビジネス・マガジン目次メニューリストの例を示す図である。
【図4】ディスプレイ画面において、選択されたオブジェクト(記事)の内容がオブジェクト表示エリアに表示された例を示す図である。
【図5】音声インタフェースによる操作モードの場合の、対象コンテンツ選択の工程における音声ガイダンスメニューリストと応答操作の例を示す図である。
【図6】音声インタフェースによる操作モードの場合の、プレイ対象オブジェクト(ブロック・コンテンツ)の停止/再開(ストップ&リスタート)機能の操作と動作概要を示す図である。
【図7】音声インタフェースによる操作モードの場合の、プレイ対象オブジェクト(ブロック・コンテンツ)の停止/バック/再開(ストップ&バック&リスタート)機能の操作と動作概要を示す図である。
【図8】音声インタフェースによる操作モードの場合の、プレイ対象オブジェクト(ブロック・コンテンツ)のリセット&リターン機能の操作と動作概要を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル・コンテンツ・プレーヤー
2 プレーヤー制御装置
3 ディスプレイ装置
4 音声出力装置
5 ファイル記憶装置
6 掌握型コントロール装置
7 台座
8 操作モード切替制御機構
(操作モード切替スイッチ)
9 操作モード表示機構
(操作モード表示ランプ)
10 カーソル制御機構
(トラックボール)
11〜14 スイッチ制御機構
(押しボタンスイッチ)
15 音声出力位置制御機構
(リング型スイッチ)
16 ジャンルメニューリスト
17 雑誌メニューリスト
18 目次メニューリスト
20 表示画面
21 オブジェクト表示エリア
22 マーク種別選択エリア
23 反応種別表示エリア
24 リファレンスリンク選択エリア
25 リファレンス情報表示エリア
26 ジャンルメニューリスト
27 雑誌メニューリスト
28 目次メニューリスト

Claims (13)

  1. ディスプレイ装置のディスプレイ画面上に表示され、オブジェクトを指示するカーソルの位置を制御するカーソル位置制御信号を出力するカーソル制御機構と、該カーソルが指示するオブジェクトを特定するための特定信号を含む信号をスイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構とを、片手に掌握可能な形状の台座に組み込んだことを特徴とする掌握型コントロール装置。
  2. 音声出力装置から出力されるオブジェクトを特定するための特定信号を含む信号をスイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構を、片手に掌握可能な形状の台座に組み込んだことを特徴とする掌握型コントロール装置。
  3. 該音声出力装置から出力されるオブジェクトの位置を先送り又は後戻りさせる制御信号を出力する音声出力位置制御機構を、該台座に組み込んだことを特徴とする請求項2に記載の掌握型コントロール装置。
  4. ディスプレイ装置のディスプレイ画面上に表示され、オブジェクトを指示するカーソルの位置を制御するカーソル位置制御信号を出力するカーソル制御機構又は/及び音声出力装置から出力されるオブジェクトの位置を先送り又は後戻りさせる制御信号を出力する音声出力位置制御機構と、該カーソルが指示するオブジェクトを特定するための、又は/及び該音声出力装置から出力されるオブジェクトを特定するための特定信号を含む信号を、スイッチを開閉することにより出力する複数のスイッチ制御機構と、操作モードを画面表示インタフェースモード、音声インタフェースモードのいずれかに設定するための操作モード切替制御機構と、コントロール装置の操作モードを表示する操作モード表示機構とを、片手に掌握可能な形状の台座に組み込んだことを特徴とする掌握型コントロール装置。
  5. 該カーソル制御機構はトラックボール、または、フラットポイントで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の掌握型コントロール装置。
  6. 該音声出力位置制御機構はリング型スイッチで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする請求項3に記載の掌握型コントロール装置。
  7. 該カーソル制御機構はトラックボールで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれており、該音声出力位置制御機構は該トラックボールの周囲に配置されたリング型スイッチで構成され、親指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする請求項4に記載の掌握型コントロール装置。
  8. 該スイッチ制御機構は4個以上の押しボタンスイッチで構成され、少なくとも4個の押しボタンスイッチは、夫々、人差し指、中指、薬指、小指で操作可能な位置に組み込まれていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の掌握型コントロール装置。
  9. 該モード切替制御機構は押しボタンスイッチで構成され、該スイッチ制御機構とは別の位置に組み込まれており、該モード表示機構はトラックボール周辺の見やすい位置に組み込まれていることを特徴とする請求項8に記載の掌握型コントロール装置。
  10. 該台座の形状は、卵型、円柱型又はこれらに近い形状であり、該カーソル制御機構又は該音声位置出力制御機構は該台座の頂上付近に配置され、該スイッチ制御機構は該台座の側部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の掌握型コントロール装置。
  11. 該カーソル位置制御信号、該オブジェクト特定信号を通信ケーブル又は無線チャネルを介して該ディスプレイ装置または該音声出力装置を制御するプレーヤー制御装置に伝送することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の掌握型コントロール装置。
  12. 操作モード切替信号及び操作モード表示信号を通信ケーブル又は無線チャネルを介して該プレーヤー制御装置に伝送することを特徴とする請求項11に記載の掌握型コントロール装置。
  13. 該オブジェクトが、段落、文章、文節、単語、文字、記号、図形を含むデジタル・コンテンツ、ガイダンスメニュー、セレクトボタン、キーボードの文字等の該ディスプレイ画面に表示されるもの、又は段落、文章、文節、単語、50音を含むデジタル・コンテンツ、ガイダンスメニュー等の該音声出力装置から出力されるものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の掌握型コントロール装置。
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