JP2004170674A - 走査光学系を備える走査光学装置 - Google Patents

走査光学系を備える走査光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第2の光学系(シリンドリカルレンズ)の母線位置調整や第4の光学系(シリンドリカルミラー)の角度調整の調整をする必要をなくするか、または調整しても僅かな調整量とし、大幅に調整工程を削減することのできる走査光学系を備える走査光学装置を提供すること。
【解決手段】第2の光学系の保持部は母線位置調整のための調整機構を備えており、調整機構は、位置決め部材を使用することにより第2の光学系を所定の基準位置に位置決めすることを特徴とする走査光学系を備える走査光学装置。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタル複写機やレーザビームプリンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられる走査光学系を備える走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル複写機やレーザビームプリンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられる走査光学系を備える走査光学装置として、光源部としてレーザ光を用い、またシリンドリカルレンズやシリンドリカルミラー等の各種光学系部品を用いたものが主に利用されている。当該走査光学装置において、各種光学部品の加工誤差、各種光学部品保持部の加工誤差、各種調整誤差等を吸収するため、一般的に光学系には様々な調整が必要である。その中の一つとして、第2の光学系(シリンドリカルレンズ)の母線位置調整、第4の光学系(シリンドリカルミラー)の角度調整がある。
【0003】
第2の光学系(シリンドリカルレンズ)の母線位置調整機構としては、送りネジを回転させることにより、結像光学系を母線と垂直な方向の任意の位置に移動させ、光偏向器上でのビーム位置を合わせ込んだり、被走査面上でのビーム位置を合わせ込んだりするものが知られている(引用文献1参照。)。
【0004】
また第4の光学系(シリンドリカルミラー)の角度調整機構としては、母線に平行な回転中心を持つ回転支持部材を、回転自在に取り付け、被走査面上でのビーム走査位置を合わせ込んだり、被走査面へのビーム入射角を合わせ込んだりするものが知られている(引用文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特公平1−14563号公報(頁3、カラム5、第1図(D))
【0006】
【特許文献2】
特許第2887918号(段落番号0009、0010、0011、0012、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記引用文献1に開示された第2の光学系の母線位置調整機構は、送りネジにより、結像光学系を任意に移動させることができるので、調整を行うのに多くの工数が必要となる。また、上記引用文献2に開示された第4の光学系の角度調整機構は、回転自在に取り付けられているので、調整を行うのに多くの工数が必要となる。
【0008】
本発明は上記の不具合を解消し、第2の光学系の母線位置調整や第4の光学系の角度調整の調整をする必要をなくするか、または調整しても僅かな調整量とし、大幅に調整工程を削減することのできる走査光学系を備える走査光学装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的は下記の構成により達成される。
【0010】
(1)レーザ光源部からの光束を略平行光にする第1の光学系と前記第1の光学系からの光束を光偏向器上で主走査方向に長く略線状に集光する第2の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で主走査方向に結像させる第3の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で副走査方向に結像させる第4の光学系とを有する走査光学系を備える走査光学装置において、前記第2の光学系の保持部は母線位置調整のための調整機構を備えており、前記調整機構は、位置決め部材を使用することにより前記第2の光学系を所定の基準位置に位置決めすることを特徴とする走査光学系を備える走査光学装置(第1の発明)。
【0011】
(2)レーザ光源部からの光束を略平行光にする第1の光学系と前記第1の光学系からの光束を光偏向器上で主走査方向に長く略線状に集光する第2の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で主走査方向に結像させる第3の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で副走査方向に結像させる第4の光学系とを有する走査光学系を備える走査光学装置において、前記第4の光学系の保持部は角度調整のための調整機構を備えており、前記調整機構は、位置決め部材を使用することにより前記第4の光学系を所定の基準角度に位置決めすることを特徴とする走査光学系を備える走査光学装置(第2の発明)。
【0012】
本発明は上記の如き構成をとることにより、第2の光学系の母線位置調整や第4の光学系の角度調整をする必要がなくなるか、または調整しても僅かな調整量なので、大幅に調整工程を削減することのできる走査光学系を備える走査光学装置の提供を可能とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
本発明に係る走査光学系を備える走査光学装置について、図1ないし図5を用いて以下に説明する。図1は、本発明に係る走査光学系を備える走査光学装置の斜視図であり、図2は、第2の光学系の母線位置調整の説明の一例を示す斜視図であり、図3は、第4の光学系の角度調整の説明の一例を示す斜視図であり、図4は、図3の中央部左側面より見た側断面図であり、図5は、図3の裏面(ミラー面側)から見た斜視図である。
【0015】
図1において、1はレーザ光を出射するレーザ光源、2は第1の光学系としてのビーム整形用光学系のコリメータレンズ、3は第2の光学系としてのシリンドリカルレンズ(CYレンズ)、4はポリゴンミラー(光偏向器)、5は第3の光学系としてのfθレンズ、6は第4の光学系としてのシリンドリカルミラー(CYミラー)、9はカバーガラス、100は像担持体をそれぞれ示している。また7は同期検出用の反射ミラー、8は同期検出用の光検出器である。
【0016】
レーザ光源1から出射したビーム光は、コリメータレンズ2により平行光となり、シリンドリカルレンズ3を経て、等速で高速回転するポリゴンミラー4のミラー面に入射する。この反射光はfθレンズ5、シリンドリカルミラー6を透過し、カバーガラス9を介して回転するドラム状或いはベルト状の像担持体100の周面上に所定のスポット径で(主)走査が行われる。また像担持体100の回転移動に伴い(副)走査がなされて、像担持体100の周面上には画像の像露光が行われる。1ライン毎の同期検出は走査開始前の反射ミラー7を介して光検出器8に入射することによって行われる。
【0017】
上記の走査光学装置の走査光学系において、第1の光学系としてのコリメータレンズ2は、レーザ光源部からの光束を略平行光にするものであり、第2の光学系としてのシリンドリカルレンズ3は、コリメータレンズ2からの光束をポリゴンミラー(光偏向器)4上で主走査方向に長く略線状に集光するものであり、第3の光学系としてのfθレンズ5は、ポリゴンミラー4により偏向される偏向光束を被走査面上(像担持体100上)で主走査方向に結像させるものであり、第4の光学系としてのシリンドリカルミラー6は、ポリゴンミラー4により偏向される偏向光束を被走査面上で副走査方向に結像させるものである。
【0018】
なお、上記走査光学装置は不図示の基板上に配設されるものである。
本発明は位置決め部材を使用することにより、上記第2の光学系或いは第4の光学系を所定の基準位置に位置決めするものである。
【0019】
(実施例1)
図2は、上記走査光学系の第2の光学系を所定の基準位置に位置決めするCYレンズ母線調整機構を示すものである。
【0020】
CYレンズ母線調整機構CLbtは、図に示すような蒲鉾状のシリンドリカルレンズ(CYレンズ)3を有するCYレンズの保持部HGaと、四隅に長孔H1を有する長方形のCYレンズ支持部材CLaとにより構成される。シリンドリカルレンズ3は水平方向に円筒軸を有し、保持部HGaの中央に設けられるシリンドリカルレンズ3の四角形の受け穴Haに嵌め込まれ、ビスBNcによりネジ止めされるバネ板SPaによって固定される。1点鎖線で示すBaは、シリンドリカルレンズ3の蒲鉾形の頂点の母線である。CYレンズ支持部材CLaにはその中央部に位置決めピン挿入穴IPh1が設けられており、該位置決めピン挿入穴IPh1に対向した保持部HGaの位置に位置決めピンの挿入穴IPhが設けられている。CYレンズ支持部材CLaの長方形の裏面側の面(面A)と保持部HGaの位置決めピンの挿入穴IPhを有する面とは平面同士が突き当たった状態となっている。面同士が長孔H1の調整によってスライドするようになっており、図に矢印で示す母線位置調整方向(垂直方向)に保持部HGaが移動されるようになっている。
【0021】
シリンドリカルレンズ3の位置決め部材としての位置決めピンIP1をCYレンズ支持部材CLaの位置決めピン挿入穴IPh1に挿入し、さらに、保持部HGaの挿入穴IPhに位置決めピンIP1を挿入することにより、シリンドリカルレンズ3の母線位置の位置決めが成される。
【0022】
前述した引用文献1の如く位置決めピンIP1が無い場合は、調整幅が広く、大幅に振らなくてはならず、調整工数がかかってしまうが、本発明による母線位置調整では、位置決めピンIP1を、CYレンズ支持部材CLaの位置決めピン挿入穴IPh1および保持部HGaの位置決めピンの挿入穴IPhに挿入することによって、母線位置が殆ど正確に位置決め(母線位置調整)される。これにより、シリンドリカルレンズ3の母線位置は所定の基準位置(設計上の位置)にあるので、それで調整しなくともよい。仮にシリンドリカルレンズ3の加工誤差、保持部HGaやCYレンズ支持部材CLaの加工誤差、コリメータレンズ2の調整誤差等により、ポリゴンミラー(光偏向器)4上でのビーム位置や被走査面上でのビーム位置が僅かにずれているときは、位置決めピンIP1を抜いた状態で微調整(わずか分の調整)を行う。
【0023】
本発明の母線位置調整とは、ビスBNaを締めCYレンズ支持部材CLaと保持部HGaとを仮止めした状態で、位置決めピンIP1を抜き、CYレンズ支持部材CLaに対向して保持部HGaに設けられているピンPnaを、CYレンズ支持部材CLaの長孔H1に沿ってシリンドリカルレンズ3の上下方向(母線と垂直方向)の調整を行い、基板上に配設される検査治具(不図示)により適正位置が出されたところで、ビスBNaを保持部HGaに本止めし、シリンドリカルレンズ3の母線調整(わずか分の調整)を行うものである。即ち、ピンPnaを長孔H1に沿って、垂直に僅かに動かして(スライドさせて)やり、光偏光器(ポリゴンミラー4)上でのビーム位置の合わせ込みや、被走査面(像担持体100)上でのビーム位置の合わせ込みを行うものである。
【0024】
本発明は保持部HGaを所定の基準位置(設計上の位置)に決めてやってそれから微調整(わずか分の調整)を行うものである。各部材の誤差、調整誤差は正規分布的に広がっているので、位置決めピンIP1を差し込んだだけで調整せずに適正値(適正範囲)に入っている場合が多いが、決まらないものは位置決めピンIP1を抜いて、わずか分の調整(微調整)を行ってやる。
【0025】
適正範囲に入っていないものはメカ的誤差、コリメータレンズ2の調整誤差によるもので、ビスBNaを緩め、位置決めピンIP1を抜いた状態で、保持部HGaに設けられているピンPnaと長孔H1とを案内として、保持部HGaを僅かにスライドさせ、不図示の検査治具で、光軸を適正位置に合わせた上でビスBNaを締め込んで位置決めし、わずか分の調整を行う。
【0026】
検査治具は不図示の基板上に配設されるもので、光偏向器4上でのビーム位置やレーザ光の光軸が像担持体100上に(図1参照、図2には不図示)正確にきているか否かを検出するもので、母線位置の良否の判定を行うものである。該検査治具で母線位置の良否の判定を行ってみたところ、各部材の加工誤差、調整誤差が正規分布だった場合、調整なしで母線位置が適正範囲内に入っているものは、75〜85%であり、適正範囲内に入っておらず、検査治具によるCYレンズの母線位置の微調整を必要とするものは残りの25〜15%であった。
【0027】
なお上記において、位置決めピンIP1の位置決めピン挿入穴IPh1を予め母線位置調整範囲内の長孔としておき、位置決めピンIP1を抜かずに上記の如き微調整を行うような構成としてもよい。
【0028】
(実施例2)
図3ないし図5は、前記走査光学系の第4の光学系を所定の基準角度に位置決めするCYミラー角度調整機構を示すものである。
【0029】
CYミラー角度調整機構CMktは、シリンドリカルミラー(CYミラー)6を有するCYミラー保持部材CMaと、中央部にスリ割りSLを有し、CYミラーの保持部とし用いられる長方形のホルダHDとにより構成される。シリンドリカルミラー6は水平方向に円筒面を有し、図4に示すように、シリンドリカルミラー6を突き当てピンPnb、支持ピンPncに突き当てた状態で、CYミラー保持部材CMaに取り付けられるミラー押さえ板MSaの先端部の押さえゴムGMaと、CYミラー保持部材CMaに取り付けられるミラー押さえ板MSbの先端部の押さえゴムGMbとの2点にてCYミラー保持部材CMaに一体的に固定される。また、取り付けられたCYミラー保持部材CMaが、図3に示すホルダHDに対して回転調整されるようになっている。またホルダHDには、その中央部で、スリ割りSLの端部に回転軸Jtの穴(符号なし)と、シリンドリカルミラー6の位置決め部材としての位置決めピンIP2を挿入するための位置決めピン挿入穴IPh2とが設けられる。
【0030】
CYミラー保持部材CMaはシリンドリカルミラー6を取り付けた状態で、図3に矢印で示す角度調整方向(円弧状の方向)に回転軸Jtを支点として回転されるようになっている。
【0031】
位置決めピンIP2をCYミラー保持部材CMaの位置決めピン挿入穴IPh2に挿入し、CYミラー保持部材CMaを位置決めピンIP2に突き当てることにより、シリンドリカルミラー6の角度の位置決めが成される。
【0032】
前述した引用文献2の如く位置決めピンIP2が無い場合は、調整幅が広く、大幅に振らなくてはならず、調整工数がかかってしまうが、本発明の角度調整では、ホルダHDに挿入された位置決めピンIP2に、シリンドリカルミラー6が取り付けられたCYミラー保持部材CMaを突き当てることによって、角度が殆ど正確に位置決め(角度調整)される。これにより、シリンドリカルミラー6の角度は所定の基準角度(設計上の角度)にあるので、それで調整しなくともよい。仮にシリンドリカルミラー6の加工誤差、ホルダHDやCYミラー保持部材CMaの加工誤差、コリメータレンズ2の調整誤差等により、被走査面上でのビーム位置や被走査面へのビーム入射角が僅かにずれているときは、位置決めピンIP2を抜いた状態で微調整(わずか分の調整)を行う。
【0033】
本発明の角度調整とは、CYミラー保持部材CMaに対向して、CYミラーの保持部としてのホルダHDを設け、スリ割りSLにねじ込まれるビスBNbによりスリ割りSLを緩め、位置決めピンIP2を抜いた状態で、CYミラー保持部材CMaを回転させ、シリンドリカルミラー6の回転方向の調整を行い、被走査面(像担持体100)上でのビーム走査位置の合わせ込みや、被走査面(像担持体100面)へのビーム入射角の合わせ込みを行い、基板上に配設される検査治具(不図示)により適正位置が出されたところで、ビスBNbによりスリ割りSLを締め込み、CYミラー保持部材CMaをホルダHDに本止めし、CYミラー保持部材CMaとホルダHDとの微調整(わずか分の調整)を行うものである。即ち、位置決めピンIP2が挿入される位置を基準としてCYミラー保持部材CMaを、回転軸Jtを中心に回転してやり、微調整するものである。ビスBNbによるCYミラー保持部材CMaのホルダHDへの仮止めとは、位置決めピンIP2を抜いても、CYミラー保持部材CMaがガタンと落ちない程度にスリ割りSLをビスBNbで締め込み、回転軸Jtの回転を止めるものである。
【0034】
本発明はCYミラー保持部材CMaを所定の基準角度(設計上の角度)に決めてやってそれから微調整(わずか分の調整)を行うものである。各部材の誤差、調整誤差は正規分布的に広がっているので、位置決めピンIP2にCYミラー保持部材CMaを突き当てるだけで調整せずに適正値(適正範囲)に入っている場合が多いが、決まらないものは位置決めピンIP2を抜いて、わずか分の調整(微調整)を行ってやる。
【0035】
適正範囲に入っていないものはメカ的誤差、調整誤差によるもので、スリ割りSLに仮止めしておいたビスBNbを緩め、位置決めピンIP2を抜いた状態で、シリンドリカルミラー6を有するCYミラー保持部材CMaを回転軸Jtを支点として僅かに回転させ、不図示の検査治具で、被走査面上での走査位置や被走査面へのビーム入射角を適正位置に合わせた上でビスBNbによりスリ割りSLを締め込んで、CYミラー保持部材CMaを位置決めし、わずか分の調整を行う。
【0036】
検査治具は、レーザ光の被走査面上での走査位置が像担持体100上に(図1参照、図3ないし図5には不図示)正確にきているか、または被走査面へのビーム入射角が適正か否かを検出するもので、CYミラーの角度の良否の判定を行うものである。該検査治具でCYミラーの角度の良否の判定を行ってみたところ、各部材の加工誤差、調整誤差が正規分布だった場合、調整なしで角度が適正範囲内に入っているものは、75〜85%であり、適正範囲内に入っておらず、検査治具によりCYミラーの角度の微調整を必要とするものは残りの25〜15%であった。
【0037】
上記の如く、本発明の如き構成をとることにより、第2の光学系の母線位置調整や第4の光学系の角度調整をする必要がなくなるか、または調整しても僅かな調整量なので、大幅に調整工程を削減することが可能な走査光学系を備える走査光学装置が得られる。
【0038】
なお上記においては、それぞれ位置決め部材を使用することにより、第2の光学系或いは第4の光学系をそれぞれの所定の基準位置に位置決めしたが、第2の光学系および第4の光学系を順次それぞれの所定の基準位置に調整するようなものについても本発明は適用されるものである。
【0039】
また、上記の各実施例は一例であり、例えば上記位置決めピンをシリンドリカルレンズやシリンドリカルミラーに直接突き当ててもよく、また位置決め部材は、ピンに限らず位置決めの目的であれば、他の部材を用いた構成でもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、第2の光学系(シリンドリカルレンズ)の母線位置調整や第4の光学系(シリンドリカルミラー)の角度調整において、位置決め部材を用いることにより、所定の基準位置や所定の基準角度に第2の光学系(シリンドリカルレンズ)や第4の光学系(シリンドリカルミラー)を位置決めすることができるようになり、第2の光学系や第4の光学系を調整する必要がなくなるか、または調整しても僅かな調整量なので、大幅に調整工程を削減することのできる走査光学系を備える走査光学装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走査光学系を備える走査光学装置の斜視図である。
【図2】第2の光学系の母線位置調整の説明の一例を示す斜視図である。
【図3】第4の光学系の角度調整の説明の一例を示す斜視図である。
【図4】図3の中央部左側面より見た側断面図である。
【図5】図3の裏面(ミラー面側)から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源部
2 コリメータレンズ
3 シリンドリカルレンズ
4 ポリゴンミラー(光偏向器)
5 fθレンズ
6 シリンドリカルミラー
7 反射ミラー
8 光検出器
9 カバーガラス
100 像担持体(被走査面)
Ba 母線
BNa,BNb,BNc ビス
CLa CYレンズ支持部材
CLbt CYレンズ母線調整機構
CMa CYミラー保持部材
CMkt CYミラー角度調整機構
GMa,GMb 押さえゴム
H1 長孔
H2 締め付け孔
Ha 受け穴
HD ホルダ
HGa 保持部
IP1,IP2 位置決めピン
IPh 挿入穴
IPh1,IPh2 位置決めピン挿入穴
Jt 回転軸
MSa,MSb ミラー押さえ板
Pna ピン
Pnb 突き当てピン
Pnc 支持ピン
SL スリ割り
SPa バネ板

Claims (2)

  1. レーザ光源部からの光束を略平行光にする第1の光学系と前記第1の光学系からの光束を光偏向器上で主走査方向に長く略線状に集光する第2の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で主走査方向に結像させる第3の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で副走査方向に結像させる第4の光学系とを有する走査光学系を備える走査光学装置において、
    前記第2の光学系の保持部は母線位置調整のための調整機構を備えており、前記調整機構は、位置決め部材を使用することにより前記第2の光学系を所定の基準位置に位置決めすることを特徴とする走査光学系を備える走査光学装置。
  2. レーザ光源部からの光束を略平行光にする第1の光学系と前記第1の光学系からの光束を光偏向器上で主走査方向に長く略線状に集光する第2の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で主走査方向に結像させる第3の光学系と、光偏向器により偏向される偏向光束を被走査面上で副走査方向に結像させる第4の光学系とを有する走査光学系を備える走査光学装置において、
    前記第4の光学系の保持部は角度調整のための調整機構を備えており、前記調整機構は、位置決め部材を使用することにより前記第4の光学系を所定の基準角度に位置決めすることを特徴とする走査光学系を備える走査光学装置。
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