JP2004170515A - ホログラム用振幅マスクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エコロジー上好ましくない処理液の使用を回避して、精度の高いパターンを有するホログラム用振幅マスクを形成することができるようにする。
【解決手段】透明基板11上に、フォトレジスト層12を形成する工程と、このフォトレジスト層12上の開口12wを通じて外部に臨む透明基板表面とに渡って全面的に、フォトレジスト層12の厚さに比し小なる厚さを有する遮光層17を形成する工程と、フォトレジスト層12の溶解溶液を、遮光層17の欠損部19をも含めてフォトレジスト層12に浸透させてフォトレジスト層12を溶解除去することによってフォトレジスト層12上の上記遮光層17のみを選択的にリフトオフする工程をとって、遮光層17に、情報に応じた開口を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】透明基板11上に、フォトレジスト層12を形成する工程と、このフォトレジスト層12上の開口12wを通じて外部に臨む透明基板表面とに渡って全面的に、フォトレジスト層12の厚さに比し小なる厚さを有する遮光層17を形成する工程と、フォトレジスト層12の溶解溶液を、遮光層17の欠損部19をも含めてフォトレジスト層12に浸透させてフォトレジスト層12を溶解除去することによってフォトレジスト層12上の上記遮光層17のみを選択的にリフトオフする工程をとって、遮光層17に、情報に応じた開口を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばホログラフィックメモリに用いるホログラム用振幅マスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、より高密度記録化の要求から、ホログラム記録が注目されている。中でも、従来の光ディスクと同様に、記録情報に応じたパターンを有する振幅マスクを用いて、記録光を空間変調してその記録を行うタイプのホログラム記録方法が、提案されている。
【0003】
このタイプのホログラム記録に使用される振幅マスクは、光学的に透明基板上に形成された遮光層に開口が形成された構成を有する。ところで、このホログラム用振幅マスクにおいては、その開口は、サブミクロンオーダを有し、スパイラル状にその開口列が形成されて成る。各開口のスパイラルの接線方向の長さは、所定の変調パターン、例えばEight to Fourteen Modulation(EFM)に従って変調されている。
【0004】
このように所要のパターンの開口が形成された遮光層を有するホログラム用振幅マスクを製造する1つの方法としては、ガラス基板等の透明基板上に遮光層を形成し、この遮光層に対してパターンエッチングを行う方法が挙げられる。
すなわち、この場合、
1.透明基板上に金属膜による遮光層を形成する。
2.遮光層上にフォトレジスト層を塗布する。
3.このフォトレジスト層に、所望のパターンの露光を行う。
4.フォトレジスト層を、ベークしてエッチングマスクとする。
5.フォトレジスト層をマスクとして遮光層に対してエッチングを行って、遮光層に所要のパターンの開口を形成する。
6.フォトレジスト層を除去する。
しかしながら、この方法による場合、フォトレジスト層に対する露光に際して、このフォトレジスト層の下層に形成されている金属膜による遮光層からの反射光と、露光の入射光とが干渉して定在波を生じる。
この定在波は、フォトレジスト層内において、時間的に一定、かつ空間的にサブミクロンオーダで変化する強度分布を有する。
したがって、サブミクロンオーダの開口が要求されるホログラム用のマスクを形成する場合には、この定在波の影響は大きく、パターンの形状、とりわけ壁面の形状が悪化する。
【0005】
このような定在波の影響を回避する方法としては、いわゆるリフトオフ法を適用することが考えられる。
このリフトオフ法は、遮光層の形成前に、フォトレジスト層の塗布とパターン化を行う。そして、このフォトレジスト層上から遮光層を形成し、フォトレジスト層の除去によって、このフォトレジスト層上に形成されている遮光層のみを選択的に除去するものである(例えば特許文献1参照)。
【0006】
このリフトオフ法を、ホログラム用マスクの製造に適用する場合の例を図4の各工程の概略断面図を参照して説明する。
先ず、図4Aに示すように、ガラス基板等の透明基板1上に、フォトレジスト層2をスピンコート等によって塗布する。
図4Bに示すように、フォトレジスト層2に対して、所定のパターン露光を行う。この露光は、レーザビームによる露光ビーム4を、対物レンズ3によって集光し、例えば記録情報に応じて、オン・オフ制御して行う。
このようにしてパターン露光を行ったフォトレジスト層2を有する透明基板1を、図4Cに示すように、溶液槽5内に収容されたフォトレジスト層の表面処理溶液6、具体的にはクロロベンゼンに浸漬する。
このようにすることによって、フォトレジスト層2の表面を、このフォトレジスト層2に対する現像液に溶けにくい表面層に変質させる。
【0007】
その後、クロロベンゼンを蒸発させ、その後、フォトレジスト層2に対する現像液、すなわちアルカリ現像液によって現像して、図4Dに示すように、露光パターンに応じて開口2wを形成する。このとき、フォトレジスト層2の表面が、現像液に対して溶けにくく、表面より内側が溶けやすい状態にあることから、開口2wの開口縁が、開口の底部より開口中心に向かって突出するひさし(庇)2cが形成される。
【0008】
このフォトレジスト層2上から、スパッタによって例えば金属膜による遮光層7を形成する。このようにすると、フォトレジスト層2上と開口2wを通じて露呈する開口2w内の透明基板1の表面に、遮光層7が形成されるが、開口2wの開口縁にひさし2cが突出していることによって、ひさし2c下に遮光層7が被着されない部分が発生する。すなわち、開口2w内の透明基板1の表面に形成された遮光層7は、その周囲のフォトレジスト層2上に形成された遮光層7と分離されて形成される。
【0009】
その後、フォトレジスト層2の溶解液によってフォトレジスト層2を排除する。このようにすると、図4Fに示すように、透明基板1の表面に形成された遮光層7のみが残され、フォトレジスト層2に被着された遮光層7は、フォトレジスト層2と共に排除すなわちリフトオフされる。
そして、このとき、透明基板1の表面に形成された遮光層7は、フォトレジスト層2と分離されていることから、これと、フォトレジスト層2の側面間に生じている間隙を通じて、フォトレジスト層2に対する溶解除去が良好に行われると共に、透明基板1の表面に形成された遮光層7は、確実に鮮明な輪郭をもって残される。
このようにして、透明基板1上に、所要のパターンに形成された遮光層7が形成された目的とするホログラム用振幅マスク8を形成することができる。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−223068号公報の段落番号〔0035〕〜〔0039〕および図1(a)〜(d))。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したリフトオフ法によって遮光層をパターン化して得たホログラム用振幅マスクは、高精度のマスクを形成することができるが、上述した方法による場合、フォトレジスト層の表面をクロロベンゼン処理するという方法がとられる。
ところが、このクロロベンゼンは、毒性を有し、エコロジー上、このような処理液の使用は望ましくない。
【0012】
本発明においては、このような処理液を使用することなく、しかも、精度の高いホログラム用振幅マスクを確実に得ることができるホログラム用振幅マスクの製造方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によるホログラム用振幅マスクの製造方法は、透明基板上に、フォトレジスト層を形成する工程と、このフォトレジスト層に、情報に応じて強度変調されたレーザビームを照射する工程と、フォトレジスト層を現像してレーザビームの照射パターンに対応するもしくは反転するパターンの開口を形成する工程と、フォトレジスト層上から、フォトレジスト層上と、その開口を通じて外部に臨む透明基板表面とに渡って全面的に、フォトレジスト層の厚さに比し小なる厚さを有する遮光層を形成する工程と、フォトレジスト層上に形成された遮光層を、その表面から研磨してフォトレジスト層上に形成された遮光層に対し、例えば研磨等のいわば機械的加工処理によって限定的に欠損部を形成する工程とを行う。
そして、その後、フォトレジスト層の溶解溶液を、遮光層の欠損部をも含めてフォトレジスト層に浸透させてフォトレジスト層を溶解除去することによってフォトレジスト層上の上記遮光層のみを選択的にリフトオフする工程をとって、遮光層に、情報に応じた開口を形成するものである。
【0014】
上述したように、本発明においては、フォトレジスト層上の遮光層を例えば研磨するという方法によって欠損部を形成するものであるが、このように、研磨等の機械的処理を行うことは、特にサブミクロンオーダのパターンの形成において、常識的には考えられない手法であるが、このようにすることによって、なんら支障なく、上述した欠損部を通じてフォトレジスト層に溶解溶液が、良好に浸透して、確実にフォトレジスト層の除去、ひいては、透明基板上の遮光層以外の遮光層を確実に除去できることを見出したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明によるホログラム用振幅マスクの製造方法の実施の形態の一例を説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。
先ず、図1Aに示すように、ガラス基板等の透明基板11上に、例えばノボラック系のフォトレジスト層12をスピンコート等によって塗布する。
図1Bに示すように、フォトレジスト層12に対して、所定のパターン、例えばホログラム媒体に対する記録情報に応じて選定されたパターンの露光を行う。この露光は、レーザビームによる露光ビーム14を、対物レンズ13によって集光し、例えば記録情報に応じて、オン・オフ制御して行う。
【0016】
その後、本発明においては、このフォトレジスト層12に対する表面処理を特段に行うことなく、フォトレジスト層12の現像液、すなわちアルカリ現像液によって現像して、図1Cに示すように、露光パターンに応じて開口12wを形成する。
【0017】
このフォトレジスト層12上から、このフォトレジスト層12の厚さより薄い厚さをもってスパッタによって、図1Dに示すように、金属膜による遮光層17を形成する。このようにすると、フォトレジスト層12上と開口12wを通じて露呈する開口12w内の透明基板11の表面に、遮光層17が形成される。この遮光層17は、後述するフォトレジスト層12に対する溶解溶液の例えばアセトンに対して耐性を有する金属、例えばCrによって構成することができる。
【0018】
その後、本発明においては、例えば粒径が数μmオーダーの研磨剤、あるいは♯4000より細かいラッピングフィルムによって、フォトレジスト層12上の、遮光層17を研磨する。このようにして、図1Eに示すように、フォトレジスト層12上の遮光層17を除去もしくは一部除去することによって欠損部19を形成する。このとき、遮光層17は、その厚さが、フォトレジスト層12の厚さより十分に小に選定されていることら、フォトレジスト層12の開口12wを通じて透明基板1上に被着されている遮光層17は、フォトレジスト層1の表面より後退した位置にあって、研磨によって剥離したり、損傷したりすることがない。すなわち、フォトレジスト層12上の遮光層17に限定的に欠損部19を形成する。
【0019】
また、ホログラム用振幅マスクとしての遮光層は、その輪郭パターンは正確に形成されることが必要であるが、上面に関しては、特に高い表面性を必要とするものではなく、遮光性を阻害しない厚さに形成されれば良いものである。
更に、フォトレジスト層12上の、遮光層17例えばCr膜に対する研磨度は、研磨剤の押圧力、研磨方向、および研磨時間等で比較的精度良くコントロールすることができるものである。
【0020】
このような欠損部19の形成後に、フォトレジスト層12の溶解液の例えばアセトンによってフォトレジスト層12を溶解除去する。このとき、フォトレジスト層12に対して、この上の遮光層17に欠損部19が生じていることから、フォトレジスト層12への溶解液の浸透が、欠損部19を通じて良好に行われ、この溶解除去は、残渣を生じることなく確実、良好になされる。
したがって、図1Fに示すように、透明基板1の表面に形成された遮光層17のみが残され、フォトレジスト層12上とその側面に残されている遮光層17は、フォトレジスト層12と共にきれいに排除すなわちリフトオフされる。
【0021】
このようにして、透明基板1上に残された遮光層17によって遮光マスクが形成された、ホログラム用振幅マスク18が形成される。
そして、このとき、フォトレジスト層12の開口の内側面に被着されていた遮光層17は、極めて膜厚が薄く機械的に脆弱であること、遮光層17の厚さはフォトレジスト層12の厚さより小に選定されていることから、たとえフォトレジスト層12上に、遮光層17が残されている場合においても、この残された遮光層17は、透明基板11の板面上に被着形成された遮光層17とは、確実に分離されていることから、鮮鋭度の高い、すなわち高精度な遮光パターンによるホログラム用振幅マスク18を形成することができる。
【0022】
フォトレジスト層12の厚さは、遮光層17に比し、大なる厚さとするものであるが、このフォトレジスト層12に対するパターニングの開口の大きさが、サブミクロンオーダーのものである場合、このフォトレジスト層に対する露光装置における対物レンズは、開口数(N.A.)が0.9程度という相当大きなものが必要となり、この場合、対物レンズの焦点深度は、殆ど露光波長と同程度となる。
一方、フォトリソグラフィにおいて、十分な露光分解能を得るためには、フォトレジスト層の厚さは、対物レンズの焦点深度と同程度以下とする必要がある。そこで、フォトレジスト層12の厚さは、露光光源の波長と同程度以下、例えば露光光源として400nm台のレーザ光を用いる場合、フォトレジスト層12の厚さは、400nm以下、例えば300nm〜400nmに選定する。
一方、このとき、例えばCrからなる遮光層17の厚さは、フォトレジスト層12の厚さに比し、十分薄い150nm以下で、かつ目的とする遮光効果を奏する厚さに選定する。
【0023】
上述したように、本発明においては、フォトレジスト層12上に、遮光層17を形成して後に、この遮光層17に対する研磨を行って欠損部19の形成を行うものであるが、この研磨作業を、フォトレジスト層12に対する溶解溶液、例えばアセトンに浸漬させた状態で行うこともできる。
【0024】
尚、図1Bで示した工程の露光は、通常のフォトレジスト層に対する露光装置を用いることができる。図2は、その一例を示す露光装置で、この例では、被露光体のフォトレジスト層12を有する透明基板11が載置されるターンテーブル20と、例えば、Krガスレーザを用いた、あるいはGaN系等の半導体レーザによる400nm台のレーザビームを放出するレーザ光源21と、そのレーザビームのパワーコントローラ22と、例えばホログラム記録情報に応じた変調を行う光変調器23と、この光変調器23に対する変調信号発生器24と、対物レンズ13とを有する。
【0025】
対物レンズ13は、ターンテーブル20上の被露光体の、フォトレジスト層12に、レーザビーム、すなわち露光ビームを、フォーカスするようになされる。25は、それぞれミラーで、露光ビームを、対物レンズ13の光軸上に導びく。また、フォトレジスト層12に照射される露光ビームは、例えば対物レンズ 13が、ターンテーブル20の半径方向に移動するようになされて、この移動と、ターンテーブル20の回転とによって、フォトレジスト層12に対し、例えばスパイラル状に走査することができるようにされている。
【0026】
この構成において、レーザ光源21から取り出されたレーザビームは、例えば電気光学変調素子(EOM)と、検光子およびフォトディテクタとの組み合わせによって構成されたパワーコントローラ22において、パワー制御される。すなわち、レーザビームをフォトディテクタによって検出し、その検出信号をEOMにフィードバックしてこれを制御して、所要のパワーに制御する。
そして、このコントロールされたレーザビームは、例えば音響光学変調素子(AOM)による光変調器23に導入され、これによって変調信号発生器24からの例えばFEM変調信号によってオン・オフ変調される。
このように変調されたレーザビームすなわち露光ビーム14が、対物レンズ13によって集光されて、フォトレジスト層12に照射され、パターン露光がなされる。
このようにして、例えばホログラム記録媒体の全面に対する記録パターンに応じた露光パターンを行う。
【0027】
また、本発明によるホログラム用振幅マスクは、ホログラム記録媒体に対するホログラム情報の記録を行うホログラムメモリ、例えば本出願人の出願に係る特開2001−23169号公報等に開示のあるホログラム記録装置に適用することができる。
【0028】
図3を参照して、ホログラムメモリがなされるホログラム記録装置の一例を説明する。この場合、ホログラム記録媒体30が配置され、これに対向して、本発明によって得たホログラム用振幅マスク18が配置される。そして、この例では、レーザ光源31と、これよりのレーザ光を記録光32と参照光33とに分離するビームスプリッタ34と、この分離形成された記録光32を拡大するビームエキスパンダ35と、ビームスプリッタ34によって分離して形成された参照光33を拡大するビームエキスパンダ36と、円錐ミラー37とを有する。
【0029】
また、ミラー37によって、各記録光32および参照以下33が、それぞれのビームエキスパンダ35,36に導かれるようになされている。
そして、ビームエキスパンダ35によって拡大され、かつ平行光とされた記録光32を、ホログラム用振幅マスク18を通じてホログラム記録媒体30に照射し、ビームエキスパンダ36によって拡大された参照光を、円錐ミラー37によって、ホログラム記録媒体30の記録領域全面に渡って照射する。
このようにして、ホログラム記録媒体30に、記録光32と参照光33の干渉によるホログラム記録を行う。
【0030】
このように、本発明製造方法によって得たホログラム用振幅マスク18によって記録を行う場合、上述したようにホログラム用振幅マスク18が、サブミクロンオーダーのパターンを有するにもかかわらず、精度の高いホログラム用振幅マスクであることから、良好なホログラム記録を行うことができるものである。
【0031】
【発明の効果】
上述したように、本発明においては、フォトレジスト層上の遮光層を例えば研磨するという方法によって欠損部を形成するものである。このように、研磨等の機械的処理を行うことは、特にサブミクロンオーダのパターンの形成において、常識的には考えられない手法であるが、このようにすることによって、なんら支障なく、上述した欠損部を通じてフォトレジスト層に溶解溶液が、良好に浸透して、確実にフォトレジスト層の除去、ひいては、透明基板面に形成される遮光層以外の遮光層を確実に除去できることを見出し、これに基き、鮮鋭度の高い、すなわち高精度な遮光パターンによるホログラム用振幅マスクを形成できるものである。
【0032】
そして、本発明によれば、フォトレジスト層の表面処理を行う工程が排除されたことによって、クロロベンゼンのような処理液の使用を回避できることから環境、エコロジーに適した方法とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Fは、本発明によるホログラム用振幅マスクの製造方法の一例の工程図である。
【図2】本発明製造方法に用いることができる露光装置の一例の構成図である。
【図3】本発明製造方法によって得たホログラム用振幅マスクを用いてホログラム記録再生を行う記録再生装置の一例の構成図である。
【図4】A〜Fは、従来のホログラム用振幅マスクの製造方法の一例の工程図である。
【符号の説明】
1,11・・・透明基板、2,12・・・フォトレジスト層、3,13・・・対物レンズ、4,14・・・露光ビーム、5・・・溶液槽、6・・・フォトレジスト層の表面処理溶液、7,17・・・遮光層、8,18・・・ホログラム用振幅マスク、19・・・欠損部、20・・・ターンテーブル、21・・・レーザ光源、22・・・パワーコントローラ、23・・・光変調器、24・・・変調信号発生器、25・・・ミラー、30・・・ホログラム記録媒体、31・・・レーザ光源、32・・・記録光、33・・・参照光、34・・・ビームスプリッタ、35・・・ビームエキスパンダ、36・・・ビームエキスパンダ、37・・・円錐ミラー、38・・・ミラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばホログラフィックメモリに用いるホログラム用振幅マスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、より高密度記録化の要求から、ホログラム記録が注目されている。中でも、従来の光ディスクと同様に、記録情報に応じたパターンを有する振幅マスクを用いて、記録光を空間変調してその記録を行うタイプのホログラム記録方法が、提案されている。
【0003】
このタイプのホログラム記録に使用される振幅マスクは、光学的に透明基板上に形成された遮光層に開口が形成された構成を有する。ところで、このホログラム用振幅マスクにおいては、その開口は、サブミクロンオーダを有し、スパイラル状にその開口列が形成されて成る。各開口のスパイラルの接線方向の長さは、所定の変調パターン、例えばEight to Fourteen Modulation(EFM)に従って変調されている。
【0004】
このように所要のパターンの開口が形成された遮光層を有するホログラム用振幅マスクを製造する1つの方法としては、ガラス基板等の透明基板上に遮光層を形成し、この遮光層に対してパターンエッチングを行う方法が挙げられる。
すなわち、この場合、
1.透明基板上に金属膜による遮光層を形成する。
2.遮光層上にフォトレジスト層を塗布する。
3.このフォトレジスト層に、所望のパターンの露光を行う。
4.フォトレジスト層を、ベークしてエッチングマスクとする。
5.フォトレジスト層をマスクとして遮光層に対してエッチングを行って、遮光層に所要のパターンの開口を形成する。
6.フォトレジスト層を除去する。
しかしながら、この方法による場合、フォトレジスト層に対する露光に際して、このフォトレジスト層の下層に形成されている金属膜による遮光層からの反射光と、露光の入射光とが干渉して定在波を生じる。
この定在波は、フォトレジスト層内において、時間的に一定、かつ空間的にサブミクロンオーダで変化する強度分布を有する。
したがって、サブミクロンオーダの開口が要求されるホログラム用のマスクを形成する場合には、この定在波の影響は大きく、パターンの形状、とりわけ壁面の形状が悪化する。
【0005】
このような定在波の影響を回避する方法としては、いわゆるリフトオフ法を適用することが考えられる。
このリフトオフ法は、遮光層の形成前に、フォトレジスト層の塗布とパターン化を行う。そして、このフォトレジスト層上から遮光層を形成し、フォトレジスト層の除去によって、このフォトレジスト層上に形成されている遮光層のみを選択的に除去するものである(例えば特許文献1参照)。
【0006】
このリフトオフ法を、ホログラム用マスクの製造に適用する場合の例を図4の各工程の概略断面図を参照して説明する。
先ず、図4Aに示すように、ガラス基板等の透明基板1上に、フォトレジスト層2をスピンコート等によって塗布する。
図4Bに示すように、フォトレジスト層2に対して、所定のパターン露光を行う。この露光は、レーザビームによる露光ビーム4を、対物レンズ3によって集光し、例えば記録情報に応じて、オン・オフ制御して行う。
このようにしてパターン露光を行ったフォトレジスト層2を有する透明基板1を、図4Cに示すように、溶液槽5内に収容されたフォトレジスト層の表面処理溶液6、具体的にはクロロベンゼンに浸漬する。
このようにすることによって、フォトレジスト層2の表面を、このフォトレジスト層2に対する現像液に溶けにくい表面層に変質させる。
【0007】
その後、クロロベンゼンを蒸発させ、その後、フォトレジスト層2に対する現像液、すなわちアルカリ現像液によって現像して、図4Dに示すように、露光パターンに応じて開口2wを形成する。このとき、フォトレジスト層2の表面が、現像液に対して溶けにくく、表面より内側が溶けやすい状態にあることから、開口2wの開口縁が、開口の底部より開口中心に向かって突出するひさし(庇)2cが形成される。
【0008】
このフォトレジスト層2上から、スパッタによって例えば金属膜による遮光層7を形成する。このようにすると、フォトレジスト層2上と開口2wを通じて露呈する開口2w内の透明基板1の表面に、遮光層7が形成されるが、開口2wの開口縁にひさし2cが突出していることによって、ひさし2c下に遮光層7が被着されない部分が発生する。すなわち、開口2w内の透明基板1の表面に形成された遮光層7は、その周囲のフォトレジスト層2上に形成された遮光層7と分離されて形成される。
【0009】
その後、フォトレジスト層2の溶解液によってフォトレジスト層2を排除する。このようにすると、図4Fに示すように、透明基板1の表面に形成された遮光層7のみが残され、フォトレジスト層2に被着された遮光層7は、フォトレジスト層2と共に排除すなわちリフトオフされる。
そして、このとき、透明基板1の表面に形成された遮光層7は、フォトレジスト層2と分離されていることから、これと、フォトレジスト層2の側面間に生じている間隙を通じて、フォトレジスト層2に対する溶解除去が良好に行われると共に、透明基板1の表面に形成された遮光層7は、確実に鮮明な輪郭をもって残される。
このようにして、透明基板1上に、所要のパターンに形成された遮光層7が形成された目的とするホログラム用振幅マスク8を形成することができる。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−223068号公報の段落番号〔0035〕〜〔0039〕および図1(a)〜(d))。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したリフトオフ法によって遮光層をパターン化して得たホログラム用振幅マスクは、高精度のマスクを形成することができるが、上述した方法による場合、フォトレジスト層の表面をクロロベンゼン処理するという方法がとられる。
ところが、このクロロベンゼンは、毒性を有し、エコロジー上、このような処理液の使用は望ましくない。
【0012】
本発明においては、このような処理液を使用することなく、しかも、精度の高いホログラム用振幅マスクを確実に得ることができるホログラム用振幅マスクの製造方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によるホログラム用振幅マスクの製造方法は、透明基板上に、フォトレジスト層を形成する工程と、このフォトレジスト層に、情報に応じて強度変調されたレーザビームを照射する工程と、フォトレジスト層を現像してレーザビームの照射パターンに対応するもしくは反転するパターンの開口を形成する工程と、フォトレジスト層上から、フォトレジスト層上と、その開口を通じて外部に臨む透明基板表面とに渡って全面的に、フォトレジスト層の厚さに比し小なる厚さを有する遮光層を形成する工程と、フォトレジスト層上に形成された遮光層を、その表面から研磨してフォトレジスト層上に形成された遮光層に対し、例えば研磨等のいわば機械的加工処理によって限定的に欠損部を形成する工程とを行う。
そして、その後、フォトレジスト層の溶解溶液を、遮光層の欠損部をも含めてフォトレジスト層に浸透させてフォトレジスト層を溶解除去することによってフォトレジスト層上の上記遮光層のみを選択的にリフトオフする工程をとって、遮光層に、情報に応じた開口を形成するものである。
【0014】
上述したように、本発明においては、フォトレジスト層上の遮光層を例えば研磨するという方法によって欠損部を形成するものであるが、このように、研磨等の機械的処理を行うことは、特にサブミクロンオーダのパターンの形成において、常識的には考えられない手法であるが、このようにすることによって、なんら支障なく、上述した欠損部を通じてフォトレジスト層に溶解溶液が、良好に浸透して、確実にフォトレジスト層の除去、ひいては、透明基板上の遮光層以外の遮光層を確実に除去できることを見出したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明によるホログラム用振幅マスクの製造方法の実施の形態の一例を説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。
先ず、図1Aに示すように、ガラス基板等の透明基板11上に、例えばノボラック系のフォトレジスト層12をスピンコート等によって塗布する。
図1Bに示すように、フォトレジスト層12に対して、所定のパターン、例えばホログラム媒体に対する記録情報に応じて選定されたパターンの露光を行う。この露光は、レーザビームによる露光ビーム14を、対物レンズ13によって集光し、例えば記録情報に応じて、オン・オフ制御して行う。
【0016】
その後、本発明においては、このフォトレジスト層12に対する表面処理を特段に行うことなく、フォトレジスト層12の現像液、すなわちアルカリ現像液によって現像して、図1Cに示すように、露光パターンに応じて開口12wを形成する。
【0017】
このフォトレジスト層12上から、このフォトレジスト層12の厚さより薄い厚さをもってスパッタによって、図1Dに示すように、金属膜による遮光層17を形成する。このようにすると、フォトレジスト層12上と開口12wを通じて露呈する開口12w内の透明基板11の表面に、遮光層17が形成される。この遮光層17は、後述するフォトレジスト層12に対する溶解溶液の例えばアセトンに対して耐性を有する金属、例えばCrによって構成することができる。
【0018】
その後、本発明においては、例えば粒径が数μmオーダーの研磨剤、あるいは♯4000より細かいラッピングフィルムによって、フォトレジスト層12上の、遮光層17を研磨する。このようにして、図1Eに示すように、フォトレジスト層12上の遮光層17を除去もしくは一部除去することによって欠損部19を形成する。このとき、遮光層17は、その厚さが、フォトレジスト層12の厚さより十分に小に選定されていることら、フォトレジスト層12の開口12wを通じて透明基板1上に被着されている遮光層17は、フォトレジスト層1の表面より後退した位置にあって、研磨によって剥離したり、損傷したりすることがない。すなわち、フォトレジスト層12上の遮光層17に限定的に欠損部19を形成する。
【0019】
また、ホログラム用振幅マスクとしての遮光層は、その輪郭パターンは正確に形成されることが必要であるが、上面に関しては、特に高い表面性を必要とするものではなく、遮光性を阻害しない厚さに形成されれば良いものである。
更に、フォトレジスト層12上の、遮光層17例えばCr膜に対する研磨度は、研磨剤の押圧力、研磨方向、および研磨時間等で比較的精度良くコントロールすることができるものである。
【0020】
このような欠損部19の形成後に、フォトレジスト層12の溶解液の例えばアセトンによってフォトレジスト層12を溶解除去する。このとき、フォトレジスト層12に対して、この上の遮光層17に欠損部19が生じていることから、フォトレジスト層12への溶解液の浸透が、欠損部19を通じて良好に行われ、この溶解除去は、残渣を生じることなく確実、良好になされる。
したがって、図1Fに示すように、透明基板1の表面に形成された遮光層17のみが残され、フォトレジスト層12上とその側面に残されている遮光層17は、フォトレジスト層12と共にきれいに排除すなわちリフトオフされる。
【0021】
このようにして、透明基板1上に残された遮光層17によって遮光マスクが形成された、ホログラム用振幅マスク18が形成される。
そして、このとき、フォトレジスト層12の開口の内側面に被着されていた遮光層17は、極めて膜厚が薄く機械的に脆弱であること、遮光層17の厚さはフォトレジスト層12の厚さより小に選定されていることから、たとえフォトレジスト層12上に、遮光層17が残されている場合においても、この残された遮光層17は、透明基板11の板面上に被着形成された遮光層17とは、確実に分離されていることから、鮮鋭度の高い、すなわち高精度な遮光パターンによるホログラム用振幅マスク18を形成することができる。
【0022】
フォトレジスト層12の厚さは、遮光層17に比し、大なる厚さとするものであるが、このフォトレジスト層12に対するパターニングの開口の大きさが、サブミクロンオーダーのものである場合、このフォトレジスト層に対する露光装置における対物レンズは、開口数(N.A.)が0.9程度という相当大きなものが必要となり、この場合、対物レンズの焦点深度は、殆ど露光波長と同程度となる。
一方、フォトリソグラフィにおいて、十分な露光分解能を得るためには、フォトレジスト層の厚さは、対物レンズの焦点深度と同程度以下とする必要がある。そこで、フォトレジスト層12の厚さは、露光光源の波長と同程度以下、例えば露光光源として400nm台のレーザ光を用いる場合、フォトレジスト層12の厚さは、400nm以下、例えば300nm〜400nmに選定する。
一方、このとき、例えばCrからなる遮光層17の厚さは、フォトレジスト層12の厚さに比し、十分薄い150nm以下で、かつ目的とする遮光効果を奏する厚さに選定する。
【0023】
上述したように、本発明においては、フォトレジスト層12上に、遮光層17を形成して後に、この遮光層17に対する研磨を行って欠損部19の形成を行うものであるが、この研磨作業を、フォトレジスト層12に対する溶解溶液、例えばアセトンに浸漬させた状態で行うこともできる。
【0024】
尚、図1Bで示した工程の露光は、通常のフォトレジスト層に対する露光装置を用いることができる。図2は、その一例を示す露光装置で、この例では、被露光体のフォトレジスト層12を有する透明基板11が載置されるターンテーブル20と、例えば、Krガスレーザを用いた、あるいはGaN系等の半導体レーザによる400nm台のレーザビームを放出するレーザ光源21と、そのレーザビームのパワーコントローラ22と、例えばホログラム記録情報に応じた変調を行う光変調器23と、この光変調器23に対する変調信号発生器24と、対物レンズ13とを有する。
【0025】
対物レンズ13は、ターンテーブル20上の被露光体の、フォトレジスト層12に、レーザビーム、すなわち露光ビームを、フォーカスするようになされる。25は、それぞれミラーで、露光ビームを、対物レンズ13の光軸上に導びく。また、フォトレジスト層12に照射される露光ビームは、例えば対物レンズ 13が、ターンテーブル20の半径方向に移動するようになされて、この移動と、ターンテーブル20の回転とによって、フォトレジスト層12に対し、例えばスパイラル状に走査することができるようにされている。
【0026】
この構成において、レーザ光源21から取り出されたレーザビームは、例えば電気光学変調素子(EOM)と、検光子およびフォトディテクタとの組み合わせによって構成されたパワーコントローラ22において、パワー制御される。すなわち、レーザビームをフォトディテクタによって検出し、その検出信号をEOMにフィードバックしてこれを制御して、所要のパワーに制御する。
そして、このコントロールされたレーザビームは、例えば音響光学変調素子(AOM)による光変調器23に導入され、これによって変調信号発生器24からの例えばFEM変調信号によってオン・オフ変調される。
このように変調されたレーザビームすなわち露光ビーム14が、対物レンズ13によって集光されて、フォトレジスト層12に照射され、パターン露光がなされる。
このようにして、例えばホログラム記録媒体の全面に対する記録パターンに応じた露光パターンを行う。
【0027】
また、本発明によるホログラム用振幅マスクは、ホログラム記録媒体に対するホログラム情報の記録を行うホログラムメモリ、例えば本出願人の出願に係る特開2001−23169号公報等に開示のあるホログラム記録装置に適用することができる。
【0028】
図3を参照して、ホログラムメモリがなされるホログラム記録装置の一例を説明する。この場合、ホログラム記録媒体30が配置され、これに対向して、本発明によって得たホログラム用振幅マスク18が配置される。そして、この例では、レーザ光源31と、これよりのレーザ光を記録光32と参照光33とに分離するビームスプリッタ34と、この分離形成された記録光32を拡大するビームエキスパンダ35と、ビームスプリッタ34によって分離して形成された参照光33を拡大するビームエキスパンダ36と、円錐ミラー37とを有する。
【0029】
また、ミラー37によって、各記録光32および参照以下33が、それぞれのビームエキスパンダ35,36に導かれるようになされている。
そして、ビームエキスパンダ35によって拡大され、かつ平行光とされた記録光32を、ホログラム用振幅マスク18を通じてホログラム記録媒体30に照射し、ビームエキスパンダ36によって拡大された参照光を、円錐ミラー37によって、ホログラム記録媒体30の記録領域全面に渡って照射する。
このようにして、ホログラム記録媒体30に、記録光32と参照光33の干渉によるホログラム記録を行う。
【0030】
このように、本発明製造方法によって得たホログラム用振幅マスク18によって記録を行う場合、上述したようにホログラム用振幅マスク18が、サブミクロンオーダーのパターンを有するにもかかわらず、精度の高いホログラム用振幅マスクであることから、良好なホログラム記録を行うことができるものである。
【0031】
【発明の効果】
上述したように、本発明においては、フォトレジスト層上の遮光層を例えば研磨するという方法によって欠損部を形成するものである。このように、研磨等の機械的処理を行うことは、特にサブミクロンオーダのパターンの形成において、常識的には考えられない手法であるが、このようにすることによって、なんら支障なく、上述した欠損部を通じてフォトレジスト層に溶解溶液が、良好に浸透して、確実にフォトレジスト層の除去、ひいては、透明基板面に形成される遮光層以外の遮光層を確実に除去できることを見出し、これに基き、鮮鋭度の高い、すなわち高精度な遮光パターンによるホログラム用振幅マスクを形成できるものである。
【0032】
そして、本発明によれば、フォトレジスト層の表面処理を行う工程が排除されたことによって、クロロベンゼンのような処理液の使用を回避できることから環境、エコロジーに適した方法とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Fは、本発明によるホログラム用振幅マスクの製造方法の一例の工程図である。
【図2】本発明製造方法に用いることができる露光装置の一例の構成図である。
【図3】本発明製造方法によって得たホログラム用振幅マスクを用いてホログラム記録再生を行う記録再生装置の一例の構成図である。
【図4】A〜Fは、従来のホログラム用振幅マスクの製造方法の一例の工程図である。
【符号の説明】
1,11・・・透明基板、2,12・・・フォトレジスト層、3,13・・・対物レンズ、4,14・・・露光ビーム、5・・・溶液槽、6・・・フォトレジスト層の表面処理溶液、7,17・・・遮光層、8,18・・・ホログラム用振幅マスク、19・・・欠損部、20・・・ターンテーブル、21・・・レーザ光源、22・・・パワーコントローラ、23・・・光変調器、24・・・変調信号発生器、25・・・ミラー、30・・・ホログラム記録媒体、31・・・レーザ光源、32・・・記録光、33・・・参照光、34・・・ビームスプリッタ、35・・・ビームエキスパンダ、36・・・ビームエキスパンダ、37・・・円錐ミラー、38・・・ミラー
Claims (3)
- 透明基板上に、フォトレジスト層を形成する工程と、
該フォトレジスト層に、情報に応じて強度変調されたレーザビームを照射する工程と、
該フォトレジスト層を現像して上記レーザビームの照射パターンに対応するもしくは反転するパターンの開口を形成する工程と、
該フォトレジスト層上から、該フォトレジスト層上と、その開口を通じて外部に臨む上記透明基板の表面とに渡って全面的に、上記フォトレジスト層の厚さに比し小なる厚さを有する遮光層を形成する工程と、
上記フォトレジスト層上に形成された遮光層を、その表面から研磨して上記フォトレジスト層上に形成された遮光層に限定的に欠損部を形成する工程と、
上記フォトレジスト層の溶解溶液を、上記欠損部をも含めて上記フォトレジスト層に浸透させて該フォトレジスト層を溶解除去し、該フォトレジスト層上の上記遮光層のみを選択的にリフトオフする工程とを有し、
上記遮光層に、上記情報に応じた開口を形成することを特徴とするホログラム用振幅マスクの製造方法。 - 上記遮光層に対する研磨を、上記フォトレジスト層の溶解溶液中で行うことを特徴とする請求項1に記載のホログラム用振幅マスクの製造方法。
- 上記遮光層に形成された上記開口は、1本以上のスパイラル状に多数配列形成し、
かつ、各開口の上記スパイラルの接線方向の長さを、ホログラフィックメモリにおける記録光の変調パターンに対応して選定したことを特徴とするホログラム用振幅マスクの製造方法。
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-
2002
- 2002-11-18 JP JP2002333800A patent/JP2004170515A/ja active Pending
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US11084127B2 (en) | 2017-07-27 | 2021-08-10 | Chengdu Boe Optoelectronics Technology Co., Ltd. | Laser lift off method and laser lift off system |
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