JP2004169787A - 液体散布機器用多用途継手構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の用途、形状のホースに適合させることが可能な液体散布ノズル用多用途継手構造を提供する
【解決手段】液体散布ノズル用継手構造は、ノズル本体と、円筒体を設け円筒体の先端部の外筒面に第一螺子部を螺刻すると共に円筒体の先端部の内筒面に第二螺子部を螺刻し、円筒体の基端部に同心状の取り付け孔部を前記第二螺子部の終端まで設けた継手本体をノズル本体に取り付け、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなしたホース接続部及び継手側接続部よりなる低圧圧縮液体用アタッチメントと、高圧圧縮液体用アタッチメントとを設け、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能にした。
【選択図】図1
【解決手段】液体散布ノズル用継手構造は、ノズル本体と、円筒体を設け円筒体の先端部の外筒面に第一螺子部を螺刻すると共に円筒体の先端部の内筒面に第二螺子部を螺刻し、円筒体の基端部に同心状の取り付け孔部を前記第二螺子部の終端まで設けた継手本体をノズル本体に取り付け、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなしたホース接続部及び継手側接続部よりなる低圧圧縮液体用アタッチメントと、高圧圧縮液体用アタッチメントとを設け、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能にした。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体散布用ノズルとこのノズルに圧縮液体を圧送するのに使用されるホースとを接続する継手構造に関し、特に低圧の圧縮液体の場合にも高圧の圧縮液体の場合にも対応可能な継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業や園芸等における、水、消毒剤溶液、殺虫剤溶液等の液体の散布は、蓄圧式噴霧器、電動式噴霧器等の加圧型噴霧器かまたは、散水用じょろ等を用いて行っている。これら液体散布用機器の液体噴出端部にはノズルが設けられている。ノズルは複数の極小な孔部を有する液体噴出表面プレートに液体溜めチャンバが一体的に形成され、このノズルに液体を導入する液体導入部(グリップ部)が設けられてノズル本体が構成される。ノズル本体は複数の極小な孔部から水、消毒剤溶液、殺虫剤溶液等の液体を液体噴出表面プレートから噴出させ、作業者がノズル本体のグリップ部を把持し所望の広い範囲にわたって均一に液体を散布する機能を有する。ノズル本体のグリップ部と液体散布用機器本体部とはフレキシブルなホースによって接続されている。ノズル本体のグリップ部は作業者が手で把持し所望の方向に向けるように操作するために硬質の材質、例えば金属などでできている。一方、液体散布用機器本体部又は水道源とノズル本体のグリップ部とはノズルの自由な動作を確保するためにフレキシブルな材質、例えばゴム、合成ゴム等のホースで接続される。ノズル本体のグリップ部とホースとは継手と呼ばれる接続部をノズル本体のグリップ部に設け継手に直接ホースを接続したり、ホースアタッチメントをホースに取り付け継手とホースアタッチメントとを接続することによってノズル本体のグリップ部とホースとを接続するようにしている。
【0003】
継手は,ホース接続部分がホースの用途に基づく専用の継手構造を持つ。例えば比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合はプラスチック等のアタッチメントが設けられ、アタッチメントのホース接続部は水道蛇口の直径に合うホースの内径を始めとして、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなし、アタッチメントの継手との接続部はこのテ−パ状筒状体の大径部側の端部から更に大径の同心筒状体が延設されその内筒壁に雌螺子が螺刻され、継手に螺刻された雄螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。また、ホースをテ−パ状筒状体に外挿した後ホースバンドによってホースの外部より緊縛し、ホースがテ−パ状筒状体より抜けないようにしている。
【0004】
一方、高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合には、高圧に耐えられる材質、例えば金属などでアタッチメントを形成する。アタッチメントとホースとの接続は、ホースに挿入されるアタッチメントのホース接続部の外径がホースの内径に合わせて形成され、ホース接続部の外径部には抜け止めの凸部等が周設されると共に、ホースにアタッチメントのホース接続部が挿入された後、ホースバンドによりホース外周を緊縛し、強固に固定する。フランジ部を挟んでホース接続部の反対側の継手接続部の外周には雄螺子が螺刻され、継手に螺刻された雌螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。このような構成をとることによって高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合に対応するようになっている。
【0005】
従来のホース接続用継手に関しては、水道用ホースとの接続をワンタッチ操作で簡単容易に行うことができ、且つ強固に係着可能な構造のホース挿入部を具備すると共に、形状の異なるノズル本体を、適宜に組み合わせて使用することができるような散水器用ホース接続具の記載がある(例えば、特許文献1参照)。
また、大径ホースには装着筒を使用し、小径ホースには外装筒を使用することにより、主要部品を変更することなく、異なる形のホースを選択的に接続できるホース接続装置の記載がある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
【特許文献2】
実用登録3019906号公報(請求項7)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ノズル本体のグリップ部に取り付けられる継手のホース接続部側の形状は、ホースの用途、目的に応じて、決められ、専用のものが使用されていた。例えば比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合はプラスチック等のアタッチメントが設けられ、アタッチメントのホース接続部は水道蛇口の直径に合うホースの内径を始めとして、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなし、アタッチメントの継手接続部はこのテ−パ状筒状体の大径部側の端部から更に大径の同心筒状体が延設されその内筒壁に雌螺子が螺刻され、継手に螺刻された雄螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。即ち、低圧の圧縮液体を圧送するホースの場合には、耐圧構造をある程度緩和させ、アタッチメントの材質をプラスチック等の樹脂製とすることができる。アタッチメントと継手との接続構造としては、筒状の継手の外筒面に雄螺子を螺刻し、アタッチメントの筒状体の内筒壁に螺刻した雌螺子を継手の外筒面の雄螺子に螺合させて、アタッチメントを継手に外挿するような構造によってアタッチメントと継手とを接続している。比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合は耐圧構造をある程度緩和させたこのような接続構造が許容される。
【0008】
一方、高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合には、高圧に耐えられる材質、例えば金属などでアタッチメントを形成する。アタッチメントとホースとの接続部は、ホースに挿入されるアタッチメントのホース接続部の外径はホースの内径に合わせて形成され、外径部には抜け止めの突部等が周設されると共に、ホースにアタッチメントのホース接続部が挿入された後、ホースバンドによりホース外周を緊縛し、強固に固定する。フランジ部を挟んでホース接続部の反対側の継手接続部の外周には雄螺子が螺刻され、継手に螺刻された雌螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。即ち、アタッチメントと継手との接続構造としては、継手の筒状内筒面に雌螺子を螺刻し、アタッチメントの筒状体の外筒壁に螺刻した雄螺子を継手の内筒面の雌螺子に螺合させて、アタッチメントを継手に内挿するような構造によってアタッチメントと継手とを接続している。高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合はアタッチメントが内部から受ける高圧を継手によって更に支えるような耐圧構造をとることによってホースとノズル本体との接続構造を液密な堅固なものとする必要があった。
【0009】
このように、比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合と高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合とでは、ノズル本体とホースとの接続部の耐圧構造が著しく異なっていた。即ち個々のホースの形状、用途に合わせて専用の継手を準備しておき、その中から選択使用しなければならなかった。一般に継手はノズル本体と一体的に構成されており、従って、個々のホースの形状、用途に合わせて専用のノズル本体を準備しておき、その中から所望のノズル本体をホース及び又はホースアタッチメント部に合わせて選択使用しなければならなかった。
【0010】
ホースの用途、形状に応じて、選択され使用される継手又は継手付ノズル本体は、継手部分がホース及び又はホースアタッチメント部に接続され、ホースから導出されてくる液体は液圧を受けてノズルに導入され、所要の液圧の下で液体噴出表面プレートの複数の孔部からは噴水のように液体が盛り上がって噴出する。しかしながら、このような継手又は継手付ノズル本体の場合には、ホースの用途、形状に合わせてその分、継手又は継手付ノズル本体を用意しなければならず不経済であった。また、ホースの用途、形状に合わせて継手又は継手付ノズル本体をその都度取り替えなければならず、取り替える手間を要していた。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、複数の用途、形状のホースに適合させることが可能な液体散布ノズル用多用途継手を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る液体散布ノズル用継手構造は円筒体を設け該円筒体の先端部の外筒面に第一螺子部を螺刻すると共に該円筒体の先端部の内筒面に第二螺子部を螺刻し、該円筒体の基端部の内筒面に同心状の取り付け孔部を前記第二螺子部の終端まで設け継手本体を構成した。
【0013】
この構成によれば、第一螺子部には、雌螺子部を有するアタッチメントが外挿螺合され、第二螺子部には、雄螺子部を有するアタッチメントが内挿螺合されるので、一つの継手本体で二様のアタッチメントを用途、状態に応じて使用することができる。
【0014】
本発明の第2の態様に係る液体散布ノズル用継手構造は、液体散布ノズルに圧縮液体を導入するパイプ部の基端部近傍にグリップ部を設けたノズル本体と、略円筒状の形状を有し先端側の外周面に第一螺子部が螺刻され、第一螺子部の更に先端側に第一螺子部よりも小径の同心状の筒状突部が設けられ、筒状突部の第一螺子部と平行な外周面に溝部が周設され、基端部側から所定の内径を有する孔部が同心状に設けられ、先端部側から所定の内径を有する第二螺子部が孔部の終端部まで同心状に螺刻された継手本体と、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなしたホース接続部及びホース接続部の大径部側の端部から更に大径の同心状筒状体が延設されその内筒壁に継手本体の外筒面に螺刻された第一螺子部に螺合する雌螺子部が螺刻された継手側接続部よりなる低圧圧縮液体用アタッチメントと、略円筒状の形状を有し基端側の外周面に継手本体の第二螺子部と螺合する雄螺子部が螺刻され雄螺子部の終端部にフランジ部を周設させフランジ部から同心状の円筒部を突出させ円筒部の外径部には抜け止めの凸部を周設させた高圧圧縮液体用アタッチメントとを設け、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の第一螺子部に低圧圧縮液体用アタッチメントの雌螺子部を螺合させて継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の第二螺子部に高圧圧縮液体用アタッチメントの雌螺子部を螺合させて継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能にした。
【0015】
この構成によれば、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の雄螺子に低圧圧縮液体用アタッチメントを螺合させて継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の雌螺子に高圧圧縮液体用アタッチメントを螺合させて継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能になり、一つの継手本体で低圧圧縮液体と高圧圧縮液体との双方に対応することができる。
【0016】
本発明の第3の態様に係る液体散布ノズル用継手は、第1又は第2の態様において、ノズル本体のグリップ部の基端部を継手本体の孔部に挿入させて、溶接等の接合手段によりノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させた。
【0017】
この構成によれば、ノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0018】
本発明の第4の態様に係る液体散布ノズル用継手は、第2の態様又は第3の態様において、継手本体のアタッチメント接続側端部にOリングを係合させることが可能な溝部を備えて周設させた突部にOリングを係合させ、低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させた構成を採る。
【0019】
この構成によれば、低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0020】
本発明の第5の態様に係る液体散布ノズル用継手は、第2の態様又は第3の態様において、高圧圧縮液体用アタッチメントのフランジ部の継手側面に周設されたパッキンと継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部とを当接せしめ高圧圧縮液体用アタッチメントと継手本体との間の液密性を向上させた構成を採る。
【0021】
この構成によれば、フランジ部の継手側面に周設されたパッキンと継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部とを当接せしめ高圧圧縮液体用アタッチメントと継手本体との液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメント及び高圧圧縮液体用アタッチメントとの接続を示す説明図である。図2は本発明の実施形態に係る継手本体を示す一部断面図である。図3は本発明の実施形態に係るノズル本体に継手本体を接続させた状態を示す斜視図である。図4は本発明の実施形態に係る低圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。図5は本発明の実施形態に係る高圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。図6は本発明の実施形態に係る継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。図7は本発明の実施形態に係る継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。
【0023】
1は、継手本体である。継手本体1は金属から構成されてなり、略円筒状の形状を有している。継手本体1の先端側に第一螺子部10が設けられている。第一螺子部10は雄螺子を形成し継手本体1の外周面に螺刻されている。この第一螺子部10の更に先端側に第一螺子部よりも小径の突部12が設けられ、凸部の第一螺子部と平行な外周面に溝部14が周設されている。継手本体1の基端部側から所定の内径を有する孔部13が継手本体の途中まで同心状に設けられる。継手本体1の先端部側から所定の内径を有する第二螺子部11が孔部13の終端部まで同心状に螺刻される。
【0024】
2は、ノズル本体である。ノズル本体2は金属から構成されてなり、ノズル部21、パイプ部22、コック部23、グリップ部24を含む。ノズル本体2のグリップ部24の基端部が継手本体1の孔部13に挿入されて溶着などによってノズル本体2のグリップ部24が継手本体1に強力に固着される。ノズル本体2のパイプ部22を介して内部から導出されてくる液体は液圧を受けてノズル部21に導入され、所要の液圧の下でノズルの孔部からは噴水のように液体が盛り上がって噴出する。
【0025】
3は、低圧圧縮液体用アタッチメントである。低圧圧縮液体用アタッチメント3は例えば合成樹脂から形成されてなり、略円筒形状を有している。低圧圧縮液体用アタッチメント3の基端部側は継手接続部33である。継手接続部33の内筒壁には雌螺子部31が螺刻されている。継手接続部33の外筒壁は同心六角柱状又は八角柱状に形成される。雌螺子部31は継手本体1の第一螺子部10に螺合する。継手接続部33の終端部からホース接続部32が同心状に突出形成される。ホース接続部32は先細のテ−パを有する筒状をなしている。ホース接続部32の外周面上には所定間隔を経て複数の突条34が周設されている。 突条34はホース接続部32にホース36が外挿されるとホース36の抜け止めの機能を果たす。
【0026】
4は、高圧圧縮液体用アタッチメントである。高圧圧縮液体用アタッチメント4は例えば金属から形成されてなり、略円筒形状を有している。高圧圧縮液体用アタッチメント4の基端部側は継手接続部41である。継手接続部41の外筒壁には雄螺子部45が螺刻されている。雄螺子部45は継手本体1の第二螺子部11に螺合する。継手接続部41の終端部からフランジ部42を介してホース接続部43が同心状に突出形成される。フランジ部42は継手接続部41の終端部に周設されホース接続部43に挿入されるホース44の先端部が当接する。また、継手接続部41に螺合接続される継手本体1の突部12がフランジ部42に添設されたパッキン46に当接する。ホース接続部43は筒状をなしている。ホース接続部43の外周面上には所定間隔を経て複数の突条47が周設されている。突条47はホース接続部43にホース44が外挿されるとホース44の抜け止めの機能を果たす。49は貫通孔である。貫通孔49内を例えば動力噴霧器等からの高圧圧縮液体が通過する。
【0027】
図6は、低圧圧縮液体用アタッチメント3を継手本体1に取り付けた状態の断面図である。ノズル本体2のグリップ部24の基端部が継手本体1の孔部13に挿入されて溶着されている。継手本体1の第一螺子部10に低圧圧縮液体用アタッチメント3の雌螺子部31を螺合させ継手本体1と低圧圧縮液体用アタッチメント3とを螺合接続させる。螺合させる時には六角柱状又は八角柱状の外筒壁を把持し螺合させる。継手本体1の突部12に周設された溝部14にOリング35を係合させてあり低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させる。低圧圧縮液体用アタッチメント3のホース接続部32には水道等の低圧圧縮液体用に使用されるホースが挿入される。低圧圧縮液体用アタッチメント3のホース接続部32の外周面上には所定間隔を経て複数の突条34が周設されている。突条34はホース接続部32にホース36が外挿されるとホース36の抜け止めの機能を果たす。なお、ホース36の外周をホースバンド(図示せず)によって緊縛しホースの抜け防止を図ってもよい。
【0028】
図7は、高圧圧縮液体用アタッチメント4を継手本体1に取り付けた状態の断面図である。ノズル本体2のグリップ部24の基端部が継手本体1の孔部13に挿入されて溶着されている。継手本体1の第二螺子部11に高圧圧縮液体用アタッチメント4の雄螺子部45を螺合させ継手本体1と高圧圧縮液体用アタッチメント4とを螺合接続させる。高圧圧縮液体用アタッチメント4のフランジ部42の継手側面に周設されたパッキンと継手本体1のアタッチメント接続側端部に備えた突部12とを当接せしめ高圧圧縮液体用アタッチメント4と継手本体1との間の液密性を向上させる。高圧圧縮液体用アタッチメント4のホース接続部43には動力噴霧器等の高圧圧縮液体用に使用されるホース44が挿入される。高圧圧縮液体用アタッチメント4のホース接続部43の外周面上には所定間隔を経て複数の突条47が周設されている。突条47はホース接続部43にホースが外挿されるとホースの抜け止めの機能を果たす。ホース44の外周をホースバンド48によって緊縛しホースの抜け防止を図る。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したから下記の有利な効果を奏する。
請求項1によれば、第一螺子部には、雌螺子部を有するアタッチメントが外挿螺合され、第二螺子部には、雄螺子部を有するアタッチメントが内挿螺合されるので、一つの継手本体で二様のアタッチメントを用途、状態に応じて使用することができる。
【0030】
請求項2によれば、低圧の圧縮液体、例えば水道水をノズルより噴出させる場合には継手本体の雄螺子よりなる第一螺子部に低圧圧縮液体用アタッチメントの継手接合部の雌螺子部を螺合させて継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体、例えば動力噴霧器からの高圧液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の雌螺子よりなる第二螺子部に高圧圧縮液体用アタッチメントの継手接合部の雄螺子部を螺合させて継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能になり、一つの継手本体で低圧圧縮液体と高圧圧縮液体との双方に対応することができる。
【0031】
請求項3の発明によれば、ノズル本体のグリップ部の基端部を継手本体の孔部に挿入させて、溶接等の接合手段によりノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させたので、ノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させ、液漏れ等を防止することができる。
【0032】
請求項4の発明によれば、継手本体のアタッチメント接続側端部にOリングを係合させることが可能な溝部を備えて周設させた突部にOリングを係合させ、低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして、継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0033】
請求項5の発明によれば、高圧圧縮液体用アタッチメントのフランジ部の継手側面に周設されたパッキンと継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部とを当接せしめ、高圧圧縮液体用アタッチメントと継手本体との液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る継手本体とノズル本体、継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメント又は高圧圧縮液体用アタッチメントとの接続を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る継手本体を示す一部断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るノズル本体に継手本体を接続させた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る低圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る高圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体
10 第一螺子部
11 第二螺子部
12 突部
13 孔部
14 溝部
2 ノズル本体
24 グリップ部
3 低圧圧縮液体用アタッチメント
31 雌螺子部
32 ホース接続部
33 継手接続部
4 高圧圧縮液体用アタッチメント
41 継手接続部
42 フランジ部
43 ホース接続部
45 雄螺子部
46 パッキン
47 突条
48 ホースバンド
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体散布用ノズルとこのノズルに圧縮液体を圧送するのに使用されるホースとを接続する継手構造に関し、特に低圧の圧縮液体の場合にも高圧の圧縮液体の場合にも対応可能な継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業や園芸等における、水、消毒剤溶液、殺虫剤溶液等の液体の散布は、蓄圧式噴霧器、電動式噴霧器等の加圧型噴霧器かまたは、散水用じょろ等を用いて行っている。これら液体散布用機器の液体噴出端部にはノズルが設けられている。ノズルは複数の極小な孔部を有する液体噴出表面プレートに液体溜めチャンバが一体的に形成され、このノズルに液体を導入する液体導入部(グリップ部)が設けられてノズル本体が構成される。ノズル本体は複数の極小な孔部から水、消毒剤溶液、殺虫剤溶液等の液体を液体噴出表面プレートから噴出させ、作業者がノズル本体のグリップ部を把持し所望の広い範囲にわたって均一に液体を散布する機能を有する。ノズル本体のグリップ部と液体散布用機器本体部とはフレキシブルなホースによって接続されている。ノズル本体のグリップ部は作業者が手で把持し所望の方向に向けるように操作するために硬質の材質、例えば金属などでできている。一方、液体散布用機器本体部又は水道源とノズル本体のグリップ部とはノズルの自由な動作を確保するためにフレキシブルな材質、例えばゴム、合成ゴム等のホースで接続される。ノズル本体のグリップ部とホースとは継手と呼ばれる接続部をノズル本体のグリップ部に設け継手に直接ホースを接続したり、ホースアタッチメントをホースに取り付け継手とホースアタッチメントとを接続することによってノズル本体のグリップ部とホースとを接続するようにしている。
【0003】
継手は,ホース接続部分がホースの用途に基づく専用の継手構造を持つ。例えば比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合はプラスチック等のアタッチメントが設けられ、アタッチメントのホース接続部は水道蛇口の直径に合うホースの内径を始めとして、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなし、アタッチメントの継手との接続部はこのテ−パ状筒状体の大径部側の端部から更に大径の同心筒状体が延設されその内筒壁に雌螺子が螺刻され、継手に螺刻された雄螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。また、ホースをテ−パ状筒状体に外挿した後ホースバンドによってホースの外部より緊縛し、ホースがテ−パ状筒状体より抜けないようにしている。
【0004】
一方、高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合には、高圧に耐えられる材質、例えば金属などでアタッチメントを形成する。アタッチメントとホースとの接続は、ホースに挿入されるアタッチメントのホース接続部の外径がホースの内径に合わせて形成され、ホース接続部の外径部には抜け止めの凸部等が周設されると共に、ホースにアタッチメントのホース接続部が挿入された後、ホースバンドによりホース外周を緊縛し、強固に固定する。フランジ部を挟んでホース接続部の反対側の継手接続部の外周には雄螺子が螺刻され、継手に螺刻された雌螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。このような構成をとることによって高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合に対応するようになっている。
【0005】
従来のホース接続用継手に関しては、水道用ホースとの接続をワンタッチ操作で簡単容易に行うことができ、且つ強固に係着可能な構造のホース挿入部を具備すると共に、形状の異なるノズル本体を、適宜に組み合わせて使用することができるような散水器用ホース接続具の記載がある(例えば、特許文献1参照)。
また、大径ホースには装着筒を使用し、小径ホースには外装筒を使用することにより、主要部品を変更することなく、異なる形のホースを選択的に接続できるホース接続装置の記載がある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
【特許文献2】
実用登録3019906号公報(請求項7)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ノズル本体のグリップ部に取り付けられる継手のホース接続部側の形状は、ホースの用途、目的に応じて、決められ、専用のものが使用されていた。例えば比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合はプラスチック等のアタッチメントが設けられ、アタッチメントのホース接続部は水道蛇口の直径に合うホースの内径を始めとして、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなし、アタッチメントの継手接続部はこのテ−パ状筒状体の大径部側の端部から更に大径の同心筒状体が延設されその内筒壁に雌螺子が螺刻され、継手に螺刻された雄螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。即ち、低圧の圧縮液体を圧送するホースの場合には、耐圧構造をある程度緩和させ、アタッチメントの材質をプラスチック等の樹脂製とすることができる。アタッチメントと継手との接続構造としては、筒状の継手の外筒面に雄螺子を螺刻し、アタッチメントの筒状体の内筒壁に螺刻した雌螺子を継手の外筒面の雄螺子に螺合させて、アタッチメントを継手に外挿するような構造によってアタッチメントと継手とを接続している。比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合は耐圧構造をある程度緩和させたこのような接続構造が許容される。
【0008】
一方、高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合には、高圧に耐えられる材質、例えば金属などでアタッチメントを形成する。アタッチメントとホースとの接続部は、ホースに挿入されるアタッチメントのホース接続部の外径はホースの内径に合わせて形成され、外径部には抜け止めの突部等が周設されると共に、ホースにアタッチメントのホース接続部が挿入された後、ホースバンドによりホース外周を緊縛し、強固に固定する。フランジ部を挟んでホース接続部の反対側の継手接続部の外周には雄螺子が螺刻され、継手に螺刻された雌螺子に螺合するようにしてアタッチメントと継手とが接続される。即ち、アタッチメントと継手との接続構造としては、継手の筒状内筒面に雌螺子を螺刻し、アタッチメントの筒状体の外筒壁に螺刻した雄螺子を継手の内筒面の雌螺子に螺合させて、アタッチメントを継手に内挿するような構造によってアタッチメントと継手とを接続している。高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合はアタッチメントが内部から受ける高圧を継手によって更に支えるような耐圧構造をとることによってホースとノズル本体との接続構造を液密な堅固なものとする必要があった。
【0009】
このように、比較的低圧の圧縮液体が圧送される水道用ホース等の場合と高圧の圧縮液体が圧送される動力噴霧器用ホース等の場合とでは、ノズル本体とホースとの接続部の耐圧構造が著しく異なっていた。即ち個々のホースの形状、用途に合わせて専用の継手を準備しておき、その中から選択使用しなければならなかった。一般に継手はノズル本体と一体的に構成されており、従って、個々のホースの形状、用途に合わせて専用のノズル本体を準備しておき、その中から所望のノズル本体をホース及び又はホースアタッチメント部に合わせて選択使用しなければならなかった。
【0010】
ホースの用途、形状に応じて、選択され使用される継手又は継手付ノズル本体は、継手部分がホース及び又はホースアタッチメント部に接続され、ホースから導出されてくる液体は液圧を受けてノズルに導入され、所要の液圧の下で液体噴出表面プレートの複数の孔部からは噴水のように液体が盛り上がって噴出する。しかしながら、このような継手又は継手付ノズル本体の場合には、ホースの用途、形状に合わせてその分、継手又は継手付ノズル本体を用意しなければならず不経済であった。また、ホースの用途、形状に合わせて継手又は継手付ノズル本体をその都度取り替えなければならず、取り替える手間を要していた。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、複数の用途、形状のホースに適合させることが可能な液体散布ノズル用多用途継手を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る液体散布ノズル用継手構造は円筒体を設け該円筒体の先端部の外筒面に第一螺子部を螺刻すると共に該円筒体の先端部の内筒面に第二螺子部を螺刻し、該円筒体の基端部の内筒面に同心状の取り付け孔部を前記第二螺子部の終端まで設け継手本体を構成した。
【0013】
この構成によれば、第一螺子部には、雌螺子部を有するアタッチメントが外挿螺合され、第二螺子部には、雄螺子部を有するアタッチメントが内挿螺合されるので、一つの継手本体で二様のアタッチメントを用途、状態に応じて使用することができる。
【0014】
本発明の第2の態様に係る液体散布ノズル用継手構造は、液体散布ノズルに圧縮液体を導入するパイプ部の基端部近傍にグリップ部を設けたノズル本体と、略円筒状の形状を有し先端側の外周面に第一螺子部が螺刻され、第一螺子部の更に先端側に第一螺子部よりも小径の同心状の筒状突部が設けられ、筒状突部の第一螺子部と平行な外周面に溝部が周設され、基端部側から所定の内径を有する孔部が同心状に設けられ、先端部側から所定の内径を有する第二螺子部が孔部の終端部まで同心状に螺刻された継手本体と、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなしたホース接続部及びホース接続部の大径部側の端部から更に大径の同心状筒状体が延設されその内筒壁に継手本体の外筒面に螺刻された第一螺子部に螺合する雌螺子部が螺刻された継手側接続部よりなる低圧圧縮液体用アタッチメントと、略円筒状の形状を有し基端側の外周面に継手本体の第二螺子部と螺合する雄螺子部が螺刻され雄螺子部の終端部にフランジ部を周設させフランジ部から同心状の円筒部を突出させ円筒部の外径部には抜け止めの凸部を周設させた高圧圧縮液体用アタッチメントとを設け、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の第一螺子部に低圧圧縮液体用アタッチメントの雌螺子部を螺合させて継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の第二螺子部に高圧圧縮液体用アタッチメントの雌螺子部を螺合させて継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能にした。
【0015】
この構成によれば、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の雄螺子に低圧圧縮液体用アタッチメントを螺合させて継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の雌螺子に高圧圧縮液体用アタッチメントを螺合させて継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能になり、一つの継手本体で低圧圧縮液体と高圧圧縮液体との双方に対応することができる。
【0016】
本発明の第3の態様に係る液体散布ノズル用継手は、第1又は第2の態様において、ノズル本体のグリップ部の基端部を継手本体の孔部に挿入させて、溶接等の接合手段によりノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させた。
【0017】
この構成によれば、ノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0018】
本発明の第4の態様に係る液体散布ノズル用継手は、第2の態様又は第3の態様において、継手本体のアタッチメント接続側端部にOリングを係合させることが可能な溝部を備えて周設させた突部にOリングを係合させ、低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させた構成を採る。
【0019】
この構成によれば、低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0020】
本発明の第5の態様に係る液体散布ノズル用継手は、第2の態様又は第3の態様において、高圧圧縮液体用アタッチメントのフランジ部の継手側面に周設されたパッキンと継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部とを当接せしめ高圧圧縮液体用アタッチメントと継手本体との間の液密性を向上させた構成を採る。
【0021】
この構成によれば、フランジ部の継手側面に周設されたパッキンと継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部とを当接せしめ高圧圧縮液体用アタッチメントと継手本体との液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメント及び高圧圧縮液体用アタッチメントとの接続を示す説明図である。図2は本発明の実施形態に係る継手本体を示す一部断面図である。図3は本発明の実施形態に係るノズル本体に継手本体を接続させた状態を示す斜視図である。図4は本発明の実施形態に係る低圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。図5は本発明の実施形態に係る高圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。図6は本発明の実施形態に係る継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。図7は本発明の実施形態に係る継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。
【0023】
1は、継手本体である。継手本体1は金属から構成されてなり、略円筒状の形状を有している。継手本体1の先端側に第一螺子部10が設けられている。第一螺子部10は雄螺子を形成し継手本体1の外周面に螺刻されている。この第一螺子部10の更に先端側に第一螺子部よりも小径の突部12が設けられ、凸部の第一螺子部と平行な外周面に溝部14が周設されている。継手本体1の基端部側から所定の内径を有する孔部13が継手本体の途中まで同心状に設けられる。継手本体1の先端部側から所定の内径を有する第二螺子部11が孔部13の終端部まで同心状に螺刻される。
【0024】
2は、ノズル本体である。ノズル本体2は金属から構成されてなり、ノズル部21、パイプ部22、コック部23、グリップ部24を含む。ノズル本体2のグリップ部24の基端部が継手本体1の孔部13に挿入されて溶着などによってノズル本体2のグリップ部24が継手本体1に強力に固着される。ノズル本体2のパイプ部22を介して内部から導出されてくる液体は液圧を受けてノズル部21に導入され、所要の液圧の下でノズルの孔部からは噴水のように液体が盛り上がって噴出する。
【0025】
3は、低圧圧縮液体用アタッチメントである。低圧圧縮液体用アタッチメント3は例えば合成樹脂から形成されてなり、略円筒形状を有している。低圧圧縮液体用アタッチメント3の基端部側は継手接続部33である。継手接続部33の内筒壁には雌螺子部31が螺刻されている。継手接続部33の外筒壁は同心六角柱状又は八角柱状に形成される。雌螺子部31は継手本体1の第一螺子部10に螺合する。継手接続部33の終端部からホース接続部32が同心状に突出形成される。ホース接続部32は先細のテ−パを有する筒状をなしている。ホース接続部32の外周面上には所定間隔を経て複数の突条34が周設されている。 突条34はホース接続部32にホース36が外挿されるとホース36の抜け止めの機能を果たす。
【0026】
4は、高圧圧縮液体用アタッチメントである。高圧圧縮液体用アタッチメント4は例えば金属から形成されてなり、略円筒形状を有している。高圧圧縮液体用アタッチメント4の基端部側は継手接続部41である。継手接続部41の外筒壁には雄螺子部45が螺刻されている。雄螺子部45は継手本体1の第二螺子部11に螺合する。継手接続部41の終端部からフランジ部42を介してホース接続部43が同心状に突出形成される。フランジ部42は継手接続部41の終端部に周設されホース接続部43に挿入されるホース44の先端部が当接する。また、継手接続部41に螺合接続される継手本体1の突部12がフランジ部42に添設されたパッキン46に当接する。ホース接続部43は筒状をなしている。ホース接続部43の外周面上には所定間隔を経て複数の突条47が周設されている。突条47はホース接続部43にホース44が外挿されるとホース44の抜け止めの機能を果たす。49は貫通孔である。貫通孔49内を例えば動力噴霧器等からの高圧圧縮液体が通過する。
【0027】
図6は、低圧圧縮液体用アタッチメント3を継手本体1に取り付けた状態の断面図である。ノズル本体2のグリップ部24の基端部が継手本体1の孔部13に挿入されて溶着されている。継手本体1の第一螺子部10に低圧圧縮液体用アタッチメント3の雌螺子部31を螺合させ継手本体1と低圧圧縮液体用アタッチメント3とを螺合接続させる。螺合させる時には六角柱状又は八角柱状の外筒壁を把持し螺合させる。継手本体1の突部12に周設された溝部14にOリング35を係合させてあり低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させる。低圧圧縮液体用アタッチメント3のホース接続部32には水道等の低圧圧縮液体用に使用されるホースが挿入される。低圧圧縮液体用アタッチメント3のホース接続部32の外周面上には所定間隔を経て複数の突条34が周設されている。突条34はホース接続部32にホース36が外挿されるとホース36の抜け止めの機能を果たす。なお、ホース36の外周をホースバンド(図示せず)によって緊縛しホースの抜け防止を図ってもよい。
【0028】
図7は、高圧圧縮液体用アタッチメント4を継手本体1に取り付けた状態の断面図である。ノズル本体2のグリップ部24の基端部が継手本体1の孔部13に挿入されて溶着されている。継手本体1の第二螺子部11に高圧圧縮液体用アタッチメント4の雄螺子部45を螺合させ継手本体1と高圧圧縮液体用アタッチメント4とを螺合接続させる。高圧圧縮液体用アタッチメント4のフランジ部42の継手側面に周設されたパッキンと継手本体1のアタッチメント接続側端部に備えた突部12とを当接せしめ高圧圧縮液体用アタッチメント4と継手本体1との間の液密性を向上させる。高圧圧縮液体用アタッチメント4のホース接続部43には動力噴霧器等の高圧圧縮液体用に使用されるホース44が挿入される。高圧圧縮液体用アタッチメント4のホース接続部43の外周面上には所定間隔を経て複数の突条47が周設されている。突条47はホース接続部43にホースが外挿されるとホースの抜け止めの機能を果たす。ホース44の外周をホースバンド48によって緊縛しホースの抜け防止を図る。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したから下記の有利な効果を奏する。
請求項1によれば、第一螺子部には、雌螺子部を有するアタッチメントが外挿螺合され、第二螺子部には、雄螺子部を有するアタッチメントが内挿螺合されるので、一つの継手本体で二様のアタッチメントを用途、状態に応じて使用することができる。
【0030】
請求項2によれば、低圧の圧縮液体、例えば水道水をノズルより噴出させる場合には継手本体の雄螺子よりなる第一螺子部に低圧圧縮液体用アタッチメントの継手接合部の雌螺子部を螺合させて継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体、例えば動力噴霧器からの高圧液体をノズルより噴出させる場合には継手本体の雌螺子よりなる第二螺子部に高圧圧縮液体用アタッチメントの継手接合部の雄螺子部を螺合させて継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能になり、一つの継手本体で低圧圧縮液体と高圧圧縮液体との双方に対応することができる。
【0031】
請求項3の発明によれば、ノズル本体のグリップ部の基端部を継手本体の孔部に挿入させて、溶接等の接合手段によりノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させたので、ノズル本体のグリップ部と継手本体とを液密に且つ強固に接合させ、液漏れ等を防止することができる。
【0032】
請求項4の発明によれば、継手本体のアタッチメント接続側端部にOリングを係合させることが可能な溝部を備えて周設させた突部にOリングを係合させ、低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして、継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【0033】
請求項5の発明によれば、高圧圧縮液体用アタッチメントのフランジ部の継手側面に周設されたパッキンと継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部とを当接せしめ、高圧圧縮液体用アタッチメントと継手本体との液密性を向上させたので、液漏れ等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る継手本体とノズル本体、継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメント又は高圧圧縮液体用アタッチメントとの接続を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る継手本体を示す一部断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るノズル本体に継手本体を接続させた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る低圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る高圧圧縮液体用アタッチメントを示す一部断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る継手本体と低圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る継手本体と高圧圧縮液体用アタッチメントとを接合させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体
10 第一螺子部
11 第二螺子部
12 突部
13 孔部
14 溝部
2 ノズル本体
24 グリップ部
3 低圧圧縮液体用アタッチメント
31 雌螺子部
32 ホース接続部
33 継手接続部
4 高圧圧縮液体用アタッチメント
41 継手接続部
42 フランジ部
43 ホース接続部
45 雄螺子部
46 パッキン
47 突条
48 ホースバンド
Claims (5)
- 円筒体を設け該円筒体の先端部の外筒面に第一螺子部を螺刻すると共に該円筒体の先端部の内筒面に第二螺子部を螺刻し、該円筒体の基端部に同心状の取り付け孔部を前記第二螺子部の終端まで設け継手本体を構成したことを特徴とする液体散布機器用多用途継手構造。
- 液体散布ノズルに圧縮液体を導入するパイプ部の基端部近傍にグリップ部を設けたノズル本体と、略円筒状の形状を有し先端側の外周面に第一螺子部が螺刻され、該第一螺子部の更に先端側に該第一螺子部よりも小径の同心状の筒状突部が設けられ、該筒状突部の該第一螺子部と平行な外周面に溝部が周設され、先端部側から所定の内径を有する第二螺子部が螺刻され基端部側から所定の内径を有する孔部が同心状に前記第二螺子部の終端まで設けられた継手本体と、各種のホースの内径に適合できるように先細のテ−パを有する筒状をなしたホース接続部及び該ホース接続部の大径部側の端部から更に大径の同心状筒状体が延設されその内筒壁に前記継手本体の外筒面に螺刻された前記第一螺子部に螺合する雌螺子部が螺刻された継手接続部よりなる低圧圧縮液体用アタッチメントと、略円筒状の形状を有し基端側の外周面に前記継手本体の前記第二螺子部と螺合する雄螺子部が螺刻され該雄螺子部の終端部にフランジ部を周設させ該フランジ部から同心状の円筒部を突出させ該円筒部の外径部には抜け止めの凸部を周設させた高圧圧縮液体用アタッチメントとを設け、低圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には前記継手本体の前記第一螺子部に前記低圧圧縮液体用アタッチメントの前記雌螺子部を螺合させて該継手本体と該低圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、一方、高圧の圧縮液体をノズルより噴出させる場合には前記継手本体の前記第二螺子部に前記高圧圧縮液体用アタッチメントの前記雌螺子部を螺合させて該継手本体と該高圧圧縮液体用アタッチメントとを接続させ、前記継手本体を低圧の圧縮液体と高圧の圧縮液体とのそれぞれの場合に適合させることを可能にしたことを特徴とする液体散布ノズル用多用途継手構造。
- 前記ノズル本体のグリップ部の基端部を前記継手本体の前記孔部に挿入させて、溶接等の接合手段により前記ノズル本体のグリップ部と前記継手本体とを液密に且つ強固に接合させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体散布ノズル用多用途継手構造。
- 前記継手本体の前記溝部にOリングを係合させ、前記低圧圧縮液体用アタッチメント内部のテ−パ状筒状体終端部段差面と前記継手本体のアタッチメント接続側端部との間にOリングを介在させるようにして前記継手本体と前記低圧圧縮液体用アタッチメントとの間の液密性を向上させたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液体散布ノズル用多用途継手構造。
- 前記高圧圧縮液体用アタッチメントのフランジ部の継手側面に周設されたパッキンを設け前記継手本体のアタッチメント接続側端部に備えた突部と該フランジ部の該継手側面を当接せしめ前記高圧圧縮液体用アタッチメントと前記継手本体との液密性を向上させたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体散布ノズル用多用途継手構造。
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