JP2004169709A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 NOx吸着三元触媒のNOx吸着能力等との関係で空燃比の切換えに一定の制限を設けて、排気性能を向上する。
【解決手段】 リーン運転中(S16)は、吸入空気流量Qに基づいて累積NOx吸着量ΣCNOを算出する(S13)。ストイキ運転中(S22)は、吸入空気流量Qに基づいて累積NOx処理量ΣPNOを算出する(S20)。ストイキ→リーンの切換え時には、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを前回のリーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOに対応するスライスレベルSL=C0 ×ΣCNO(S14)と比較し、ΣPNO<SLのときはリーンへの切換えを禁止する(S10)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンに供給する混合気の空燃比を運転条件に応じて理論空燃比とこれよりリーン側の空燃比とに切換える空燃比切換手段を備えると共に、排気系にリーン側空燃比での運転時にNOx(窒素酸化物)を吸着し、理論空燃比での運転時に前記吸着したNOxを処理する排気処理装置を備えるエンジンの空燃比制御装置に関する。
従来より、燃費向上を目的として、エンジンに供給する混合気の空燃比を所定の運転条件にて理論空燃比(以下「ストイキ」という;A/F=14.6)よりリーン側の空燃比(以下「リーン」という;例えばA/F=22)に制御するようにしたリーン制御エンジンが提案されている。
また、かかるリーン制御エンジンにおいて、排気系に排気処理装置としてNOx吸着三元触媒を設けて、リーンでの運転時にNOxを吸着し、ストイキでの運転時に前記吸着したNOxを処理する一方、吸着能力等との関係で空燃比の切換えに一定の制限を設けるようにしたものがある(特許文献1)。
特願平5−511556号;特再(再公表)平5−12863号
しかしながら、このような従来の装置にあっては、リーンでの運転時にエンジン回転数を累積することにより累積NOx吸着量を推定し、これに基づいてリーンでの運転を制限したり、あるいはストイキでの運転を所定時間以上にしているものの、エンジン回転数の累積では負荷の項がないため、吸着限界を推定する際の精度が悪く、また単に時間により制限するのでは、更に精度が悪いので、排気性能の向上を望めないという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、排気処理装置のNOx吸着能力等との関係で精度よく空燃比の切換えに一定の制限を設けて、排気性能の向上を図ることを目的とする。
このため、請求項1に係る発明では、エンジンに供給する混合気の空燃比を運転条件に応じてストイキとリーンとに切換える空燃比切換手段を備えると共に、排気系にリーンでの運転時にNOxを吸着し、ストイキでの運転時に前記吸着したNOxを処理する排気処理装置を備えるエンジンにおいて、図1(A)に示すように、ストイキでの運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を算出する手段(ストイキ時累積NOx処理量算出手段)と、前記空燃比切換手段によるストイキからリーンへの切換え時に、ストイキでの運転時における累積NOx処理量を所定のスライスレベルと比較し、所定のスライスレベル以下のときにリーンへの切換えを禁止する手段(リーン切換え禁止手段)とを設けて、エンジンの空燃比制御装置を構成する。
更に、請求項2に係る発明では、上記の構成に加え、図1(A)に示すように、リーンでの運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を算出する手段(リーン時累積NOx吸着量算出手段)と、前記リーン切換え禁止手段における比較用のスライスレベルを前回のリーンでの運転時における累積NOx吸着量に基づいて設定する手段(スライスレベル設定手段)とを設ける。
また、請求項3に係る発明では、図1(B)に示すように、リーンでの運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を算出する手段(リーン時累積NOx吸着量算出手段)と、リーンでの運転時に、そのときの累積NOx吸着量を所定のスライスレベルと比較し、所定のスライスレベル以上になったときに前記空燃比切換手段に優先してストイキに強制的に切換える手段(ストイキ強制切換手段)とを設けて、エンジンの空燃比制御装置を構成する。
更に、請求項4に係る発明では、上記の構成に加え、図1(B)に示すように、ストイキでの運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を算出する手段(ストイキ時累積NOx処理量算出手段)と、前記ストイキ強制切換手段における比較用のスライスレベルを前回のストイキでの運転時における累積NOx処理量に基づいて設定する手段(スライスレベル設定手段)とを設ける。
また、請求項5に係る発明では、図1(C)に示すように、ストイキでの運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を算出する手段(ストイキ時累積NOx処理量算出手段)と、ストイキからリーンへの切換え時に、該切換えをストイキでの運転時の累積NOx処理量に基づくヒステリシス時間遅延させる手段(ストイキ→リーン遅延手段)とを設けて、エンジンの空燃比制御装置を構成する。
更に、請求項6に係る発明では、上記の構成に加え、図1(C)に示すように、リーンでの運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を算出する手段(リーン時累積NOx吸着量算出手段)と、リーンからストイキへの切換え時に、該切換えをリーンでの運転時の累積NOx吸着量に基づくヒステリシス時間遅延させる手段(リーン→ストイキ遅延手段)とを設ける。
請求項1に係る発明では、ストイキでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量が精度よく算出され、ストイキからリーンへの切換えに際し、その累積NOx処理量が所定のスライスレベル以下のときは、排気処理装置における吸着NOxの処理が不十分であり、NOx吸着能力が十分に回復していないので、リーンへの切換えが禁止される。これにより、ストイキ運転が継続され、累積NOx処理量が増大した後に、リーンへの切換えが許可される。
従って請求項1に係る発明によれば、ストイキでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を精度よく算出し、その累積NOx処理量が所定のスライスレベル以下のときにストイキからリーンへの切換えを禁止することにより、排気処理装置のNOx吸着能力を回復させてからリーン切換えを行って、排気性能を向上させることができるという効果が得られる。
更に、請求項2に係る発明では、リーンでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量が精度良く算出され、これに対応してスライスレベルが設定される。すなわち、ストイキからリーンへの切換えに際し、前回のリーン運転時における累積NOx吸着量が多いときは、その分スライスレベルを大きくして、ストイキ運転時における累積NOx処理量がそのスライスレベルを上回るまで、ストイキ運転を十分な時間継続して、吸着NOxの処理を図るのである。
従って請求項2に係る発明によれば、リーン運転中における累積NOx吸着量に対応させてスライスレベルを設定するので、NOx吸着能力回復の判定精度を大幅に向上させることができるという効果が得られる。
また、請求項3に係る発明では、リーンでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量が精度よく算出され、リーンでの運転中に、その累積NOx吸着量が所定のスライスレベル以上になったときは、排気処理装置におけるNOx吸着限界であるので、リーンからストイキに強制的に切換えられる。これにより、吸着NOxの処理を図るのである。
従って請求項3に係る発明によれば、リーンでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を精度よく算出し、その累積NOx吸着量が所定のスライスレベル以上になったときにストイキ運転に強制的に切換えるので、排気処理装置のNOx吸着限界までリーン運転により燃費の向上を図った後に、ストイキ運転に切換えて、排気性能を向上させることができるという効果が得られる。
更に、請求項4に係る発明では、ストイキでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量が精度よく算出され、これに対応してスライスレベルが設定される。すなわち、リーン運転中のNOx吸着限界の判定に際し、前回のストイキ運転時における累積NOx処理量が多いときは、その分余裕があるため、スライスレベルを大きくして、リーン運転時における累積NOx吸着量がそのスライスレベルを上回るまで、リーン運転の継続を許可するのである。
従って請求項4に係る発明によれば、ストイキ運転時における累積NOx処理量に対応させてスライスレベルを設定するので、NOx吸着限界の判定精度を大幅に向上させることができるという効果が得られる。
また、請求項5に係る発明では、ストイキでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量が精度よく算出され、これに基づいて、ストイキからリーンへの切換え時に該切換えを遅延させるヒステリシス時間が設定される。すなわち、ストイキ運転時における累積NOx処理量が小さいとき程、リーン運転への切換え時のヒステリシス時間を長くして、リーン運転に切換える前に、ストイキ運転の継続により吸着NOxの処理を図り、逆に、ストイキ運転時における累積NOx処理量が大きいとき程、リーン運転への切換え時のヒステリシス時間を短くして、リーン運転へ早期に切換えるのである。
従って請求項5に係る発明によれば、ストイキ運転時における累積NOx処理量に対応させて、リーン運転への切換え時のヒステリシス時間を設定することにより、累積NOx処理量が小さいときには、ヒステリシス時間を長くして、ストイキ運転により吸着NOxの処理を図り、逆に、累積NOx処理量が大きいときには、ヒステリシス時間を短くして、リーン運転への早期切換えにより燃費向上を図ることができるという効果が得られる。
更に、請求項6に係る発明では、リーンでの運転中に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量が精度よく算出され、これに基づいて、リーンからストイキへの切換え時に該切換えを遅延させるヒステリシス時間が設定される。すなわちリーン運転時における累積NOx吸着量が大きいとき程、ストイキ運転への切換え時のヒステリシス時間を短くして、ストイキ運転へ早期に切換えるのである。
従って請求項6に係る発明によれば、リーン運転時における累積NOx吸着量に対応させて、ストイキ運転への切換え時のヒステリシス時間を設定することにより、累積NOx吸着量が大きいとき程、ヒステリシス時間を短くして、ストイキ運転への早期に切換えにより排気性能向上を図ることができるという効果が得られる。
以下に本発明の実施例を説明する。
先ず本発明の第1の実施例を図2〜図7により説明する。
図2はシステム構成を示している。
エンジン1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2から、スロットル弁3、吸気マニホールド4を介して、空気が吸入される。吸気マニホールド4の各ブランチ部にはそれぞれ電磁式の燃料噴射弁5が設けられており、各燃料噴射弁5から噴射される燃料により混合気が生成される。そして、混合気は燃焼室内で点火栓6により点火されて燃焼する。
燃料噴射弁5は後述するコントロールユニット12からのエンジン回転に同期して所定のタイミングで出力される駆動パルス信号により通電されて開弁し、所定圧力に調整された燃料を噴射する。従って、駆動パルス信号のパルス幅により燃料噴射量が制御される。
エンジン1からの排気は、排気マニホールド7を経て、排気管8に至る。
この排気管8の途中には、排気処理装置として、NOx吸着三元触媒10が介装されている。このNOx吸着三元触媒10は、ストイキ条件でHC,COを酸化し、NOx を還元する三元触媒機能を有するのみならず、リーン条件下でNOxを吸着し、ストイキ条件で前記吸着したNOx及び新たに流入するNOxを処理する機能を有している。そして、排気はNOx吸着三元触媒10を通過後、マフラー11を経て排出される。
燃料噴射弁5の作動を制御するコントロールユニット12は、マイクロコンピュータを内蔵するもので、各種のセンサから信号が入力されている。
前記各種のセンサとしては、スロットル弁3の上流側でエンジン1の吸入空気流量Qを検出するエアフローメータ13、エンジン1のカム軸回転から基準クランク角信号及び単位クランク角信号を出力し間接的にエンジン回転数Nを検出できるクランク角センサ14、エンジン1のウォータジャケット内の冷却水温度Twを検出する水温センサ15、排気マニホールド7に取付けられてエンジン1に吸入される混合気の空燃比に関連する排気中酸素濃度に対応した電圧信号を出力するO2 センサ16等が設けられている。
ここにおいて、コントロールユニット12は、前記各種のセンサからの信号に基づき後述のごとく演算処理を行って、燃料噴射弁5の作動を制御する。
次に図3〜図4のフローチャートに従ってコントロールユニット12の演算処理内容について説明する。尚、本フローは所定時間Δt(例えば20ms)毎に実行される。
ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)では、エアフローメータ13からの信号に基づいて吸入空気流量Qを検出する。
ステップ2では、クランク角センサ14からの信号に基づいてエンジン回転数Nを検出する。
ステップ3では、吸入空気流量Qとエンジン回転数Nとから、ストイキ(A/F=14.6)相当の基本燃料噴射量Tp=K×Q/N(Kは定数)を計算する。
ステップ4では、水温センサ15からの信号に基づいて冷却水温度Twを検出する。
ステップ5では、冷却水温度Twが例えば70℃以上か否かを判定し、70℃未満の低温時は、ストイキにより運転するため、ステップ6へ進む。
ステップ6では、基本燃料噴射量Tpと、O2 センサ16からの信号に基づいて設定される空燃比フィードバック補正係数αと、バッテリ電圧に基づいて設定される電圧補正分Tsとから、次式に従って、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×α+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はストイキに制御される。
ステップ5での判定で冷却水温度Twが70℃以上の時は、運転領域に応じた空燃比の切換制御を実現するため、ステップ7へ進む。
ステップ7では、エンジン回転数Nと基本燃料噴射量(負荷)Tpとに基づき、図5のマップ上での領域(ストイキ領域・リーン領域)を検出して、ステップ8へ進む。
ステップ8では、リーン領域か否かを判定し、リーン領域のときはステップ9へ進み、ストイキ領域のときはステップ17へ進む。
ステップ9では、リーンフラグFLの値(ストイキ運転中はFL=0、リーン運転中はFL=1)を判定する。
FL=0のときは、現在ストイキ運転中でストイキ→リーンの切換え指令がなされたときであり、このときはステップ10へ進む。
ステップ10では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOとスライスレベルSLとを比較し、ΣPNO≧SLのときに、リーン切換えを許可してステップ11へ進む。この意味については後述する。
ステップ11では、リーンフラグFLをセット(FL=1)、ストイキフラグFSをリセット(FS=0)して、ステップ12へ進む。
ステップ12では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOを初期化(ΣCNO=0)して、ステップ16へ進む。
ステップ16では、次式のごとく、基本燃料噴射量Tpをリーン(A/F=22)相当に補正した上で、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×(14.6/22)+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はリーンに制御される。
これ以降は、リーン領域である限り、ステップ9での判定でFL=1となるので、ステップ13,14へ進む。
ステップ13では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOを計算する。すなわち、次式のごとく、吸入空気流量Qと、吸着NOx濃度P1 との積によりNOx吸着量を求め、これを前回までの累積NOx吸着量ΣCNOに加算して、累積NOx吸着量ΣCNOを更新する。
ΣCNO=ΣCNO+Q×P1 但し、P1 =f1(Q)
尚、吸着NOx濃度P1 は吸入空気流量Qの関数(Q大→P1 大)とし、図6に示すマップから検索により求める。
ステップ14では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOに対応させて、スライスレベルSLを次式により算出する。
SL=C0 ×ΣCNO 但し、C0 は定数
ステップ13,14の後は、ステップ16へ進んで、リーン運転を続行する。
ステップ8での判定でストイキ領域の場合は、ステップ17へ進む。
ステップ17では、ストイキフラグFSの値(リーン運転中はFS=0、ストイキ運転中はFS=1)を判定する。
FS=0のときは、現在リーン運転中でリーン→ストイキの切換え指令がなされたときであり、このときはステップ18へ進む。
ステップ18では、ストイキフラグFSをセット(FS=1)、リーンフラグFLをリセット(FL=0)して、ステップ19へ進む。
ステップ19では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを初期化(ΣPNO=0)して、ステップ22へ進む。
ステップ22では、ストイキ相当の基本燃料噴射量Tpに基づき、次式に従って、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×α+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はストイキに制御される。
これ以降は、ストイキ領域である限り、ステップ17での判定でFS=1となるので、ステップ20へ進む。
ステップ20では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを計算する。すなわち、次式のごとく、吸入空気流量Qと、処理NOx濃度P2 との積によりNOx処理量を求め、これを前回までの累積NOx処理量ΣPNOに加算して、累積NOx処理量ΣPNOを更新する。
ΣPNO=ΣPNO+Q×P2 但し、P2 =f2(Q)
尚、処理NOx濃度P2 は吸入空気流量Qの関数(Q大→P2 大)とし、図7に示すマップから検索により求める。Q小でP2 が小さいのは、Q小ではNOx脱離量が少ないからである。
ステップ20の後は、ステップ22へ進んで、ストイキ運転を続行する。
以上のように、リーン運転中には累積NOx吸着量ΣCNOが算出され、ストイキ運転中には累積NOx処理量ΣPNOが算出されている。
ここで、運転条件がストイキ領域からリーン領域に移行した場合は、ステップ8,9を経てステップ10へ進み、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOが所定のスライスレベルSL以上か否かを判定し、ΣPNO≧SLの場合は、リーン切換えを許可してステップ11へ進ませるが、ΣPNO<SLの場合は、リーン切換えを禁止してステップ17へ進ませる。
すなわち、現在のストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOが所定のスライスレベルSLより小さいときは、吸着NOxの処理が不十分であり、NOx吸着能力が十分に回復していないので、リーン運転を禁止して、ストイキ運転を継続させ、累積NOx処理量ΣPNOが増大した後に、リーン切換えを許可するのである。
また、前記所定のスライスレベルSLは前回のリーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOに基づいて設定し(ステップ14)、前回のリーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOが多いときは、その分スライスレベルSLを大きくして、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOがそのスライスレベルSLを上回るまで、ストイキ運転を十分な時間継続して、吸着NOxの処理を図るのである。
本実施例においては、ステップ7,8,16,22の部分が空燃比切換手段に相当し、ステップ19,20の部分がストイキ時累積NOx処理量算出手段に相当し、ステップ10の部分がリーン切換え禁止手段に相当し、ステップ12,13の部分がリーン時累積NOx吸着量算出手段に相当し、ステップ14の部分がスライスレベル設定手段に相当する。
次に本発明の第2の実施例を図8により説明する。
図8は第2の実施例のフローチャートである。但し、この図8のフローチャートは、第1の実施例の図3のフローチャートに続き、図4に代わって、実行される。
この第2の実施例では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣPNO及びストイキ運転時における累積NOx処理量ΣCNOに相当する値を、単に吸入空気流量Qを累積することにより求めている。累積NOx吸着量及び累積NOx処理量は累積吸入空気流量にほぼ比例するからである。
従って、図4のフローチャートと相違する点は、ステップ13’の部分と、ステップ20’の部分とである。
ステップ13’では、リーン運転時における累積NOx吸着量(累積吸入空気流量)ΣCNOを計算する。すなわち、次式のごとく、NOx処理量に関連する値として吸入空気流量Qを読込み、これを前回までの累積NOx吸着量ΣCNOに加算して、累積NOx吸着量ΣCNOを更新する。
ΣCNO=ΣCNO+Q
ステップ20’では、ストイキ運転時における累積NOx処理量(累積吸入空気流量)ΣPNOを計算する。すなわち、次式のごとく、NOx処理量に関連する値として吸入空気流量Qを読込み、これを前回までの累積NOx処理量ΣPNOに加算して、累積NOx処理量ΣPNOを更新する。
ΣPNO=ΣPNO+Q
次に本発明の第3の実施例を図9により説明する。
図9は第3の実施例のフローチャートである。但し、この図9のフローチャートは、第1の実施例の図3のフローチャートに続き、図4に代わって、実行される。
この第3の実施例は、リーン運転時にそのときの累積NOx吸着量を所定のスライスレベルと比較し、所定のスライスレベル以上になったときに、リーン→ストイキに強制的に切換えるようにしたものである。
ステップ8では、リーン領域か否かを判定し、リーン領域のときはステップ9へ進み、ストイキ領域のときはステップ17へ進む。
ステップ9では、リーンフラグFLの値(ストイキ運転中はFL=0、リーン運転中はFL=1)を判定する。
FL=0のときは、現在ストイキ運転中でストイキ→リーンの切換え指令がなされたときであり、このときはステップ11へ進む。
ステップ11では、リーンフラグFLをセット(FL=1)、ストイキフラグFSをリセット(FS=0)して、ステップ12へ進む。
ステップ12では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOを初期化(ΣCNO=0)して、ステップ16へ進む。
ステップ16では、次式のごとく、基本燃料噴射量Tpをリーン(A/F=22)相当に補正した上で、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×(14.6/22)+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はリーンに制御される。
これ以降は、リーン領域である限り、ステップ9での判定でFL=1となるので、ステップ13,15へ進む。
ステップ13では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOを計算する。すなわち、次式のごとく、吸入空気流量Qと、吸着NOx濃度P1 との積によりNOx吸着量を求め、これを前回までの累積NOx吸着量ΣCNOに加算して、累積NOx吸着量ΣCNOを更新する。
ΣCNO=ΣCNO+Q×P1 但し、P1 =f1(Q)
尚、吸着NOx濃度P1 は吸入空気流量Qの関数(Q大→P1 大)とし、図6に示すマップから検索により求める。
ステップ15では、現在の累積NOx吸着量ΣCNOと予め定めたスライスレベルSL0 とを比較し、ΣCNO<SL0 のときに、リーン運転の続行を許可してステップ16へ進む。この意味については後述する。
ステップ8での判定でストイキ領域の場合は、ステップ17へ進む。
ステップ17では、ストイキフラグFSの値(リーン運転中はFS=0、ストイキ運転中はFS=1)を判定する。
FS=0のときは、現在リーン運転中でリーン→ストイキの切換え指令がなされたときであり、このときはステップ18へ進む。
ステップ18では、ストイキフラグFSをセット(FS=1)、リーンフラグFLをリセット(FL=0)して、ステップ22へ進む。
ステップ22では、ストイキ相当の基本燃料噴射量Tpに基づき、次式に従って、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×α+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はストイキに制御される。
これ以降は、ストイキ領域である限り、ステップ17での判定でFS=1となるので、ステップ22へ進んで、ストイキ運転を続行する。
以上のように、リーン運転中には、ステップ13で累積NOx吸着量ΣCNOが算出され、ステップ15でスライスレベルSL0 と比較される。
ここで、ΣCNO<SL0 の場合は、リーン運転の継続を許可してステップ16へ進ませるが、ΣCNO≧SL0 の場合は、リーン運転の継続を禁止し、リーン→ストイキに強制的に切換えるべくステップ17へ進ませる。
すなわち、現在のリーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOが所定のスライスレベルSL0 より大きくなったときは、NOx吸着限界であるため、リーン運転を禁止して、ストイキ運転に強制的に切換えることにより、吸着NOxの処理を図るのである。
本実施例においては、ステップ7,8,16,22の部分が空燃比切換手段に相当し、ステップ12,13の部分がリーン時累積NOx吸着量算出手段に相当し、ステップ15の部分がリーン→ストイキ強制切換手段に相当する。
次に本発明の第4の実施例を図10により説明する。
図10は第4の実施例のフローチャートである。但し、この図10のフローチャートは、第1の実施例の図3のフローチャートに続き、図4に代わって、実行される。
この第4の実施例は、第3の実施例と同様に、リーン運転時にそのときの累積NOx吸着量を所定のスライスレベルと比較し、所定のスライスレベル以上になったときに、リーン→ストイキに強制的に切換えるようにしたものであるが、前記所定のスライスレベルを前回のストイキ運転時における累積NOx処理量に基づいて設定するようにしたものである。
従って、図9のフローチャートと相違する点は、ステップ15’の部分が変更され、ステップ19,20,21の部分が追加された点である。
ステップ15’では、現在の累積NOx吸着量ΣCNOとスライスレベルSLとを比較し、ΣCNO<SLのときに、リーン運転の続行を許可してステップ16へ進み、ΣCNO≧SLのときに、リーン運転の継続を禁止してリーン→ストイキに強制的に切換えるべくステップ17へ進む。
そして、ここでのスライスレベルSLを前回のストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOに基づいて設定する。
このため、ストイキ運転の開始時に、ステップ19を実行する。
ステップ19では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを初期化(ΣPNO=0)して、ステップ22へ進む。
また、ストイキ運転の継続中に、ステップ20,21を実行する。
ステップ20では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを計算する。すなわち、次式のごとく、吸入空気流量Qと、処理NOx濃度P2 との積によりNOx処理量を求め、これを前回までの累積NOx処理量ΣPNOに加算して、累積NOx処理量ΣPNOを更新する。
ΣPNO=ΣPNO+Q×P2 但し、P2 =f2(Q)
尚、処理NOx濃度P2 は吸入空気流量Qの関数(Q大→P2 大)とし、図7に示すマップから検索により求める。
ステップ21では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOに対応させて、スライスレベルSLを次式により算出する。
SL=C0 ×ΣCNO 但し、C0 は定数
以上のように、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOが所定のスライスレベルSLより大きくなったときに、NOx吸着限界であるとして、ストイキ運転に強制的に切換えるが(ステップ15’)、前記所定のスライスレベルSLは前回のストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOに基づいて設定し(ステップ21)、前回のストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOが多いときは、吸着能力に余裕があるため、その分スライスレベルSLを大きくして、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOがそのスライスレベルSLを上回るまで、リーン運転の継続を許可するのである。
本実施例においては、ステップ7,8,16,22の部分が空燃比切換手段に相当し、ステップ12,13の部分がリーン時累積NOx吸着量算出手段に相当し、ステップ15’の部分がリーン→ストイキ強制切換手段に相当し、ステップ19,20の部分がストイキ時累積NOx処理量算出手段に相当し、ステップ21の部分がスライスレベル設定手段に相当する。
次に本発明の第5の実施例を図11により説明する。
図11は第5の実施例のフローチャートである。但し、この図11のフローチャートは、第1の実施例の図3のフローチャートに続き、図4に代わって、実行される。
この第5の実施例は、ストイキ→リーンの切換え時と、リーン→ストイキの切換え時とに、それぞれ異なるヒステリシス時間の遅れを持たせ、かつストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間をリーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間より長くして、リーン運転に先立って十分にストイキ運転がなされるようにする一方、ストイキ運転時における累積NOx処理量に基づいて、ストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間を設定し、また、リーン運転時における累積NOx吸着量に基づいて、リーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間を設定するようにしたものである。
ステップ8では、リーン領域か否かを判定し、リーン領域のときはステップ31へ進み、ストイキ領域のときはステップ40へ進む。
ステップ31では、リーンフラグFLの値(ストイキ運転中はFL=0、リーン運転中はFL=1)を判定する。
FL=0のときは、現在ストイキ運転中でストイキ→リーンの切換え指令がなされたときであり、このときはステップ32へ進む。
ステップ32では、ストイキ→リーンの切換え指令から実際に切換えるまでのヒステリシス時間を計時すべく、タイマTLを本ルーチンの実行時間隔Δt分増加させて、ステップ33へ進む。
ステップ33では、タイマTLが後述するステップ47にて定められるヒステリシス時間THL以上になったか否かを判定し、TL≧THLのときに、リーン切換えを許可してステップ34へ進む。この意味については後述する。
ステップ34では、リーンフラグFLをセット(FL=1)、ストイキフラグFSをリセット(FS=0)して、ステップ35へ進む。
ステップ35では、タイマTLをリセット(TL=0)して、ステップ36へ進む。
ステップ36では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOを初期化(ΣCNO=0)して、ステップ39へ進む。
ステップ39では、次式のごとく、基本燃料噴射量Tpをリーン(A/F=22)相当に補正した上で、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×(14.6/22)+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はリーンに制御される。
これ以降は、リーン領域である限り、ステップ31での判定でFL=1となるので、ステップ37,38へ進む。
ステップ37では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOを計算する。すなわち、次式のごとく、吸入空気流量Qと、吸着NOx濃度P1 との積によりNOx吸着量を求め、これを前回までの累積NOx吸着量ΣCNOに加算して、累積NOx吸着量ΣCNOを更新する。
ΣCNO=ΣCNO+Q×P1 但し、P1 =f1(Q)
尚、吸着NOx濃度P1 は吸入空気流量Qの関数(Q大→P1 大)とし、図6に示すマップから検索により求める。
ステップ38では、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOに対応させて、リーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間THSを次式により算出する。
HS=m1 /ΣCNO 但し、m1 は定数
すなわち、リーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOが多い程、ストイキへの切換えを早くしてNOxの処理を図るべく、リーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間THSを短くする。
ステップ37,38の後は、ステップ39へ進んで、リーン運転を続行する。
ステップ8での判定でストイキ領域の場合は、ステップ40へ進む。
ステップ40では、ストイキフラグFSの値(リーン運転中はFS=0、ストイキ運転中はFS=1)を判定する。
FS=0のときは、現在リーン運転中でリーン→ストイキの切換え指令がなされたときであり、このときはステップ41へ進む。
ステップ41では、リーン→ストイキの切換え指令から実際に切換えるまでのヒステリシス時間を計時すべく、タイマTSを本ルーチンの実行時間隔Δt分増加させて、ステップ42へ進む。
ステップ42では、タイマTSが前述したステップ38にて定められるヒステリシス時間THS以上になったか否かを判定し、TS≧THSのときに、ストイキ切換えを許可してステップ43へ進む。この意味については後述する。
ステップ43では、ストイキフラグFSをセット(FS=1)、リーンフラグFLをリセット(FL=0)して、ステップ44へ進む。
ステップ44では、タイマTSをリセット(TS=0)して、ステップ45へ進む。
ステップ45では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを初期化(ΣPNO=0)して、ステップ48へ進む。
ステップ48では、ストイキ相当の基本燃料噴射量Tpに基づき、次式に従って、燃料噴射量Tiを計算し、本ルーチンを終了する。
Ti=Tp×α+Ts
燃料噴射量Tiが計算されると、これが所定のレジスタにセットされ、エンジン回転に同期して所定のタイミングで、このTiのパルス幅の駆動パルス信号が燃料噴射弁5に出力されて燃料噴射が行われる。このとき、空燃比はストイキに制御される。
これ以降は、ストイキ領域である限り、ステップ40での判定でFS=1となるので、ステップ46,47へ進む。
ステップ46では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOを計算する。すなわち、次式のごとく、吸入空気流量Qと、処理NOx濃度P2 との積によりNOx処理量を求め、これを前回までの累積NOx処理量ΣPNOに加算して、累積NOx処理量ΣPNOを更新する。
ΣPNO=ΣPNO+Q×P2 但し、P2 =f2(Q)
尚、処理NOx濃度P2 は吸入空気流量Qの関数(Q大→P2 大)とし、図7に示すマップから検索により求める。
ステップ47では、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOに対応させて、ストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間THLを次式により算出する。
HL=m0 /ΣPNO 但し、m0 は定数
すなわち、ストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOが多い程、リーンへの切換えを早くすべく、ストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間THLを短くする。
また、m0 >m1 として、同一条件では、ストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間THLをリーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間THSより長くする。
ステップ46,47の後は、ステップ48へ進んで、ストイキ運転を続行する。
以上のように、ストイキ運転中には累積NOx処理量ΣPNOが算出されて、これに対応してストイキ→リーンの切換え時のヒステリスシ時間THLが設定され(ステップ46,47)、リーン運転中には累積NOx吸着量ΣCNOが算出されて、これに対応してリーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間THSが設定されている(ステップ37,38)。
ここで、運転条件がストイキ領域からリーン領域に移行した場合は、ステップ31,32を経てステップ33へ進み、切換え指令からの経過時間TLがストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOに基づくヒステリシス時間THL(=m0 /ΣPNO)以上か否かを判定し、TL≧THLの場合は、リーン切換えを許可してステップ34へ進ませるが、TL<THLの場合は、リーン切換えを禁止してステップ40へ進ませる。
すなわち、現在のストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOが小さいとき程、ストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間THLを長くして、リーン運転に切換える前に、ストイキ運転の継続により吸着NOxの処理を図り、逆に、現在のストイキ運転時における累積NOx処理量ΣPNOが大きいとき程、ストイキ→リーンの切換え時のヒステリシス時間THLを短くして、リーン運転へ早期に切換えるのである。
また、運転条件がリーン領域からストイキ領域に移行した場合は、ステップ40,41を経てステップ42へ進み、切換え指令からの経過時間TSがリーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOに基づくヒステリシス時間THS(=m1 /ΣCNO)以上か否かを判定し、TS≧THSの場合は、ストイキ切換えを許可してステップ43へ進ませるが、TS<THSの場合は、ストイキ切換えを禁止してステップ31へ進ませる。
すなわち、現在のリーン運転時における累積NOx吸着量ΣCNOが大きいとき程、リーン→ストイキの切換え時のヒステリシス時間THSを短くして、ストイキ運転へ早期に切換えるのである。
本実施例においては、ステップ7,8,39,48の部分が空燃比切換手段に相当し、ステップ45,46の部分がストイキ時累積NOx処理量算出手段に相当し、ステップ47,32,33の部分がストイキ→リーン遅延手段に相当し、ステップ36,37の部分がリーン時累積NOx吸着量算出手段に相当し、ステップ38,41,42の部分がリーン→ストイキ遅延手段に相当する。
本発明の構成を示す機能ブロック図 第1の実施例のシステム構成図 第1の実施例のフローチャート(その1) 第1の実施例のフローチャート(その2) ストイキ・リーン切換え用マップを示す図 吸着NOx濃度特性を示す図 処理NOx濃度特性を示す図 第2の実施例のフローチャート 第3の実施例のフローチャート 第4の実施例のフローチャート 第5の実施例のフローチャート
符号の説明
1 エンジン
5 燃料噴射弁
10 NOx吸着三元触媒
12 コントロールユニット
13 エアフローメータ
14 クランク角センサ
15 水温センサ
17 O2 センサ

Claims (6)

  1. エンジンに供給する混合気の空燃比を運転条件に応じて理論空燃比とこれよりリーン側の空燃比とに切換える空燃比切換手段を備えると共に、排気系にリーン側空燃比での運転時にNOxを吸着し、理論空燃比での運転時に前記吸着したNOxを処理する排気処理装置を備えるエンジンにおいて、
    理論空燃比での運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を算出する手段と、
    前記空燃比切換手段による理論空燃比からリーン側空燃比への切換え時に、理論空燃比での運転時における累積NOx処理量を所定のスライスレベルと比較し、所定のスライスレベル以下のときにリーン側空燃比への切換えを禁止する手段と、
    を設けたことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. リーン側空燃比での運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を算出する手段と、
    前記リーン側空燃比への切換えを禁止する手段における比較用のスライスレベルを前回のリーン側空燃比での運転時における累積NOx吸着量に基づいて設定する手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの空燃比制御装置。
  3. エンジンに供給する混合気の空燃比を運転条件に応じて理論空燃比とこれよりリーン側の空燃比とに切換える空燃比切換手段を備えると共に、排気系にリーン側空燃比での運転時にNOxを吸着し、理論空燃比での運転時に前記吸着したNOxを処理する排気処理装置を備えるエンジンにおいて、
    リーン側空燃比での運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を算出する手段と、
    リーン側空燃比での運転時に、そのときの累積NOx吸着量を所定のスライスレベルと比較し、所定のスライスレベル以上になったときに前記空燃比切換手段に優先して理論空燃比に強制的に切換える手段と、
    を設けたことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  4. 理論空燃比での運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を算出する手段と、
    前記理論空燃比に強制的に切換える手段における比較用のスライスレベルを前回の理論空燃比での運転時における累積NOx処理量に基づいて設定する手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項3記載のエンジンの空燃比制御装置。
  5. エンジンに供給する混合気の空燃比を運転条件に応じて理論空燃比とこれよりリーン側の空燃比とに切換える空燃比切換手段を備えると共に、排気系にリーン側空燃比での運転時にNOxを吸着し、理論空燃比での運転時に前記吸着したNOxを処理する排気処理装置を備えるエンジンにおいて、
    理論空燃比での運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx処理量を算出する手段と、
    理論空燃比からリーン側空燃比への切換え時に、該切換えを理論空燃比での運転時の累積NOx処理量に基づくヒステリシス時間遅延させる手段と、
    を設けたことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  6. リーン側空燃比での運転時に吸入空気流量に基づいて累積NOx吸着量を算出する手段と、
    リーン側空燃比から理論空燃比への切換え時に、該切換えをリーン側空燃比での運転時の累積NOx吸着量に基づくヒステリシス時間遅延させる手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項5記載のエンジンの空燃比制御装置。
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