JP2004169501A - 移動式汚水浄化装置 - Google Patents

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Sawao Hasegawa
爽生 長谷川
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Abstract

【課題】浄化装置自体が極めて簡単であり、凝集剤のような化学薬品を使用するとなく汚泥を分離でき、冷却水として再利用を可能とする。
【解決手段】カッター装置による路面の切断作業において発生する冷却汚水を受け入れる汚水浄化装置2は、移動用車輌に搭載される複数の汚泥沈降分離槽21、22、23からなり、第1槽(21)にて冷却汚水aは粗大な汚泥を沈殿分離し、上澄み水がオーバーフロー堰21aを溢流して第2槽(22)に流入する。以下繰り返し、第3槽(22)にて細粒汚泥を沈殿分離し、清水同様に汚泥を含まない清澄処理水bが得られるよう、各汚泥沈降分離槽21、22、23が連接されていて、各汚泥沈降分離槽21、22、23の少なくとも一つに振動装置3を取り付け、槽内の処理水に振動を賦与するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートやアスファルトの舗装面を切断するカッター装置から発生する冷却汚水の浄化装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、路面補修、水道・ガス管の敷設などのため舗装道路を掘削する際、コンクリートやアスファルトの舗装面を所要面積だけ除去するためカッターを用いて掘削境界線を切断するのが通常の作業となっている。
【0003】
この切断作業において、高速回転する切断刃を冷却する冷却水が供給され、用済みの冷却水は路面においてコンクリートやアスファルトの切断粒子や土粒子と一緒になった汚水となるが、多くの場合、その汚水はそのまま排水溝などに捨てられていた。ところが、この汚水は、通常のカッター装置では、1日当たり発生量は2〜4mと多量ではないものの、5〜10%程度の汚泥を含んでいることから、下流の下水処理装置の負荷となったり河川を汚染する原因の一つとなっていた。
【0004】
この対応するものとして、図3に示すような浄化手段を備えた移動給水車(特許文献1を参照)が知られている。すなわち、自動車1の荷台上に装備した清水タンク1aから冷却水がカッター装置12に供給され、発生した切断細粒を含む汚水は、回収装置12aから車上の真空槽1bを経由し、凝集材により汚泥を急速沈殿させる沈殿ろ過槽1cと汚泥を完全に除去するプレスフィルタ1dでろ過され、得られた清澄なろ液はろ液槽1e経由で最後に清水タンク1aに補充されて、再利用できるよう一連の浄化装置を配備した移動給水車である。
【0005】
ところが、この移動給水車は、沈殿ろ過槽1cとプレスフィルタ1dなど本格的な固液分離装置を用いるので、再利用に適した清水が得られる利点がある一方、路面切断用カッター装置が発生する汚水に対しては、一連の装置が複雑で、設備費が高価になるうえ、メンテナンスも面倒になるというデメリットがあった。
【0006】
装置自体を簡便に構成したものとして、図4(A)(B)に示すような給水・浄化装置(特許文献2を参照)も知られている。このうち図4(A)は、貯水タンク11から供給された冷却水が用済みとなった汚水は、汚水タンク13に一括して貯水され、作業終了後、処理専門業者によって処理されるものであり、汚水タンク13のまま運搬する必要があり、別途本格的な浄化処理施設も必要であって、全体としては効率的とは言いがたいものであった。
【0007】
また図4(B)では、カッター装置12の発生汚水は、車上の撹拌・分離装置14に返送され、アルギン酸ナトリウムなどの土粒子凝集促進剤の作用で急速沈降させ、汚泥を除いた固液分離液を貯水タンク11から供給された冷却水に混ぜて利用できるようにしている。
ところが、このような土粒子凝集促進剤のような化学薬品を利用した方法では、最終的な処理スラッジに当該土粒子凝集促進剤が混入してくるので、スラッジを無害化する必要があり、廃棄処理に手間がかかるという問題があった。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−107212号公報:図1。
【特許文献2】
特開2001−25605号公報:図1。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、浄化装置自体が極めて簡単であり、凝集剤のような化学薬品を使用するとなく汚泥を分離でき、冷却水として再利用を可能とする移動式汚水浄化装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、カッター装置による路面の切断作業において発生する冷却汚水を受け入れるための受入ホースと、浄化水を該カッター装置に冷却水として送給するための送給ホースとを具備し、冷却水を循環使用可能とした汚水浄化装置であって、該汚水浄化装置は、移動用車輌に搭載されるとともに、オーバーフロー堰を通じて上澄み水が流入するよう配設された複数の汚泥沈降分離槽からなり、かつ前記汚泥沈降分離槽の少なくとも一つに振動装置を取り付け、槽内の処理水に振動を賦与するようにしたことを特徴とする本発明の移動式汚水浄化装置によって、解決することができる。
また、本発明は、前記振動装置の発生振動数が35〜150Hzであって、出力が30W以上である形態の移動式汚水浄化装置に好ましく具体化できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の移動式汚水浄化装置に係る実施形態について、図1、2を参照しながら説明する。
本発明の汚水浄化装置は、移動用車輌に搭載されており、カッター装置による路面の切断作業において発生する冷却汚水を受け入れるための受入ホースと、浄化水を該カッター装置に冷却水として送給するための送給ホースとを具備し、冷却水を循環使用可能とした点では、先に記載した図3、4に示す装置と共通するところがある。
【0012】
しかしながら、本発明の特徴とするところは、カッター装置(図示せず)による路面の切断作業において発生する冷却汚水を受け入れる汚水浄化装置2は、移動用車輌(図示せず)に搭載される複数の汚泥沈降分離槽21、22、23からなり、第1槽(21)に導入された冷却汚水aは粗大粒の汚泥を沈殿分離し、上澄み水がオーバーフロー堰21aを溢流して第2槽(22)に流入し、ここでさらに含有汚泥を沈殿分離し、得られた上澄み水がオーバーフロー堰22aを溢流して第3槽(22)に流入し、ここで細粒の汚泥を沈殿分離し、清水同様に汚泥を含まない清澄処理水bが得られるよう、複数のオーバーフロー堰によって各汚泥沈降分離槽21、22、23が連接されている。
【0013】
そして、本発明の重要な特徴は、前記した各汚泥沈降分離槽21、22、23の少なくとも一つに振動装置3を取り付け、槽内の処理水に振動を賦与するようにした点にある。なお、図1に示すように、第2槽(22)にはオーバーフロー堰22aの手前に上層流を阻止する邪魔堰22bを設け、さらに第3槽(23)にも同様な邪魔堰23bを設けるのが、濁っている処理水が次の槽にショートパスするのを防止でき好ましい。
【0014】
図2は、本件出願人が実施している汚泥沈降分離槽の一部切欠き斜視図であり、第1〜第4の4槽41、42、43、44が一体に構成され、平面寸法170×170cm、高さ100cm(全有効容積:2.0m)のサイズからなる。冷却汚水aは第1槽41に導入され、各槽間にはオーバーフロー堰41a、42a、43aが設けられ、さらに第4槽には邪魔堰44aが設けられていて、その末端から清澄処理水bが取り出せるよう構成されている。
そして、第2槽(42)の外壁に電動式振動装置3がボルトで組み付けられ、出力40W、振動数48〜58Hzの振動を槽内処理水に与えることができるよう配設されている。なお、槽自体は、FRP製あるいは金属板製などでよく、それぞれの下部または底部に沈降スラッジを取り出すための排出口を設けておくのがよい。
【0015】
このように処理水に振動を与えながら冷却汚水を処理することによる具体的な作用効果は、次の通りであった。前記形態の4槽式汚泥沈降分離槽を用いて、当初、全槽または第1槽を空にして他の槽に清水を充満させておき、通常の切断作業においてカッター装置から発生する冷却汚水を土粒子凝集促進剤のような化学薬品を一切使用することなく導入して処理したときに、浄化能力が低下して汚濁水が流出するまでの時間を比較すると、前記振動装置を使用しないときが約3時間であるような条件で、振動装置を使用するときは8〜9時間後になって初めて汚濁水が流出することが実証され、浄化能力が約3倍の増強されることが分った。
【0016】
本発明において、振動装置が汚泥の沈降・分離に及ぼす物理化学的原理は必ずしも明らかではないが、特定の周波数が汚泥の沈降速度を促進するものと思われる。ここで、振動数の及ぼす効果を観察した結果、30Hz未満ではその効果が確認できず、また150Hz超えの高振動では沈降を阻害する逆効果が観察されるようになるので不適当であり、振動数48〜58Hzの付近が最も効果的であった。また、振動装置の出力は、30W未満では沈降促進の効果が弱いので好ましくないことも分った。
【0017】
【発明の効果】
本発明の移動式汚水浄化装置は、以上説明したように構成されているので、浄化装置自体が極めて簡単であり、凝集剤を使用するとなく汚泥を分離でき、冷却水として再利用を可能とすることができるから、省資源に寄与するうえ凝集剤のような化学薬品を再度浄化処理する必要がないという優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した移動式汚水浄化装置として、実用的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動式汚水浄化装置を説明するための要部断面図。
【図2】実施形態の1例を示す一部切欠き斜視図。
【図3】従来の移動式給水車を示す斜視図。
【図4】従来の移動式給水車の他の事例を示す説明略図(A)(B)。
【符号の説明】
2 汚水浄化装置、21、22、23 汚泥沈降分離槽、21a、22a、23a オーバーフロー堰、22b、23b 邪魔堰、3 振動装置、a 冷却汚水、b 清澄処理水。

Claims (2)

  1. カッター装置による路面の切断作業において発生する冷却汚水を受け入れるための受入ホースと、浄化水を該カッター装置に冷却水として送給するための送給ホースとを具備し、冷却水を循環使用可能とした汚水浄化装置であって、該汚水浄化装置は、移動用車輌に搭載されるとともに、オーバーフロー堰を通じて上澄み水が流入するよう配設された複数の汚泥沈降分離槽からなり、かつ前記汚泥沈降分離槽の少なくとも一つに振動装置を取り付け、槽内の処理水に振動を賦与するようにしたことを特徴とする移動式汚水浄化装置。
  2. 前記振動装置の発生振動数が35〜150Hzであって、出力が30W以上である請求項1に記載の移動式汚水浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188524A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Kinzo Kubo 沈殿槽
JP2008209106A (ja) * 2006-11-24 2008-09-11 Babcock & Wilcox Canada Ltd 原子炉蒸気発生機内の粒状不純物除去用の重力式沈降床
KR100875463B1 (ko) 2008-08-19 2008-12-22 이정희 도로의 노면개량 작업용 급수차량
JP2010185642A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Jfe Steel Corp 不定形耐火物施工用機器の洗浄方法
CN106693459A (zh) * 2017-02-07 2017-05-24 广州市华鼓环保产品设计有限公司 卧式河涌湖泊滗水池

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