JP2004168409A - バキューム式キャップ巻締機 - Google Patents

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Akihiro Ikeda
明広 池田
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Abstract

【課題】ビン容器のキャップB−1を密閉する際に、容器内を真空にして巻締る装置であって、同一の装置で一操作で行うバキューム式キャップ巻締機である。
【解決手段】ビン容器Bをクランプ装置で固定し、上方からバキュームヘッド,回転ヘッドを降下させて吸引穴から空気を吸引し容器のキャップB−1部分Kを真空にしてキャップを巻締める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はガラスや合成樹脂製のビン容器をキャップで密閉する際に容器内部を真空にするバキューム式キャップ巻締機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスや合成樹脂製のビン容器を密閉する際に充填物を高温に保ったまま充填密閉を行い、その後充填物が常温まで低下すると温度差により熱膨張分だけ真空が発生するように熱膨張を利用するもの、或はキャップする機構全体を空気的に遮断して締める方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記前者の方法は、高温に耐えられる充填物にしか適用できず、また加熱する工程が追加されるので装置として複雑になるおそれがある。また上記後者の方法は、全体の空気を吸引する必要があって、装置自体が大形化し、しかも全体の空気を吸引するため時間が長くなって能率的に適していない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
発明者はこの点について鋭意研究を重ねた結果本発明に到達したものであって、本発明は、ビン容器の固定及びキャップの巻締め機構と、ビン容器と外部の空気を遮断する機構とを同一の部品で行うことを特徴とするものである。
【0005】
これによって、容器の固定・真空動作・キャップ巻締めを同一動作で行うことが出来、部品構造の簡略化ならびに動作時間の短縮が図れる。
【0006】
またビン容器の口先のみ空気を遮断することが出来、真空にする容積が少く短時間で且つ小さな減圧装置で内部の減圧を可能にする。
【0007】
【発明の実施の形態】
添付図面により本発明の実施の形態を説明すると、図1は本発明装置の全体を示す側面図であって、その装置の各部について説明すると、図1において、Bはガラス或は合成樹脂製のビン容器であり、B−1はキャップを示している。(1)は上部のキャップ締め装置を降下するシャフトであり、(2)はキャップB−1を押圧するスプリング(3)を支えるスプリング受けを示す。(4)はキャップB−1を巻締めする回転ヘッド、(5)はOリング、(6)はバキュームヘッドであって後述する真空吸引の際の密封装置である。(7)は機体のカバー、(8)はビン容器を固定する固定クランプを示している。(9)はこの固定クランプ(8)を支える固定クランプパッキングである。
【0008】
符号(10)は移動クランプであって前記固定クランプ(8)に対してこの移動クランプ(10)が前進してビン容器Kを挟持固定する。(11)は移動クランプパッキング、(12)は移動クランプを押圧するスプリングを示している。(13)は機体のカバーである。また(14)は移動機台を駆動するためのシリンダーである。
【0009】
この図1の作動はビン容器Bに対して移動クランプ(10)及びこの移動クランプスプリング(11)が移動してピン容器Bを固定する。そしてこの時後述するようにビン容器Bの口元を空気的に遮断する構造となっている。
【0010】
図2は、図1の移動クランプ(10)によってビン容器Bが固定されると、上方からバキュームヘッド(6)が下降してビン容器Bを外側と完全に遮断する。これと同時に吸引用の穴(20)から内部の空気を吸引して真空にする。この真空装置(25)については後記する図3により詳記する。
【0011】
図3は上方からバキュームヘッド(6)が降下して、ビン容器Bを外側と完全に遮断した状態図であって図示している斜線部が真空となる区画である。
【0012】
この点について以下説明する。ビン容器Bは固定クランプ(8)と移動クランプ(10)によって固定されると共に、バキュームヘッド(6)とによってビン容器Bが完全に空気的に遮断される。この空気的に遮断される構成を図示すると、図3を参照して斜線によって示されている部分であって、バキューム装置(図示していない)を使用して吸引穴(20)から内部の空気を吸引する。この際実質的にはビン容器B内部には充填物が入っているため真空引きする容積は非常に少なくて済む。
【0013】
この吸引が終了すると図4を参照して、上方からバキュームヘッド(6)を通して回転ヘッド(4)が降下し、ビン容器BのキャップB−1と接触した時点で回転を始めキャップB−1を巻き締める。この巻き締めが完了すると回転ヘッド(4)及びバキュームヘッド(6)、移動クランプ(10)が元の位置に戻って初期の状態となる。
【0014】
このようにビン容器Bは真空の状態でキャップB−1を巻き締めるためヘッド、クランプが戻った後でも内部は真空の状態となっている。
【0015】
【発明の効果】
上述のように本発明は、容器の口元のみ空気を遮断することが出来るため真空にする容積が少く、短時間で且つ小さな減圧装置で内部を減圧することができるもので装置の小形化に成功し、これによって雑菌の活動を抑え内部の保存性を向上させる。また容器内部を真空にすることにより、キャップ内部から吸引させて密閉性を向上させるため、この種の従来装置に比較して作業性が向上するという卓越した作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体図
【図2】作動を示す実施例図
【図3】吸引作動の実施例図
【図3−1】キャップ巻き締めの作用図
【図4】作動終了の実施例図
【符号の説明】
(1)…シャフト
(3)…スプリング
(4)…回転ヘッド
(6)…バキュームヘッド
(7)…カバー
(8)…固定クランプ
(9)…固定クランプパッキング
(10)…移動クランプ
(11)…移動クランプパッキング
(12)…スプリング
(13)…カバー
(14)…シリンダー
(20)…吸引穴
B…ビン容器
B−1…キャップ

Claims (1)

  1. 1.機体下部にビン容器Bを挟持する固定クランプを設けること。
    2.該固定クランプに対向して前後に摺動する移動クランプを設けること。
    3.ビン容器Bの上部に回転ヘッドを内設したパッキングヘッドを上下移動可能に設けること。
    4.バキュームヘッドの当接位置に吸引穴を設けてバキューム装置に連通させること。
    上記1〜4の諸装置を具備し、ビン容器Bの固定及びビン蓋B−1の巻締めと、ビン容器B外部の空気を遮断する機構を同一の装置で行うことを特徴としたバキューム式キャップ巻締機。
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