JP2004167506A - せん断付与装置、せん断付与方法および熱電材料 - Google Patents

せん断付与装置、せん断付与方法および熱電材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2004167506A
JP2004167506A JP2002333723A JP2002333723A JP2004167506A JP 2004167506 A JP2004167506 A JP 2004167506A JP 2002333723 A JP2002333723 A JP 2002333723A JP 2002333723 A JP2002333723 A JP 2002333723A JP 2004167506 A JP2004167506 A JP 2004167506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
extrusion
pressure
back pressure
shearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002333723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3855916B2 (ja
JP2004167506A5 (ja
Inventor
Takahiro Hayashi
林  高廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2002333723A priority Critical patent/JP3855916B2/ja
Publication of JP2004167506A publication Critical patent/JP2004167506A/ja
Publication of JP2004167506A5 publication Critical patent/JP2004167506A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3855916B2 publication Critical patent/JP3855916B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C23/00Extruding metal; Impact extrusion
    • B21C23/001Extruding metal; Impact extrusion to improve the material properties, e.g. lateral extrusion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】粉末材料や仮焼結または焼結した成形体からなる材料を用いて、少ない処理工程で、密度が大きく、配向性が良好な成形体を得ることのできるせん断付与装置および方法を提供すること。
【解決手段】粉末材料を用いて、せん断付与された成形体を成形するせん断付与装置Aにおいて、材料供給通路23と材料押出通路24を所定角度で連通させた。そして、材料供給通路23に、粉末材料を材料押出通路24に押出すための主圧パンチ32を設け、材料押出通路24に、押し出される粉末材料に対して主圧パンチ32の圧力よりも小さな圧力による背圧を付与する従圧パンチ42を設けた。また、従圧パンチ42による背圧を、粉末材料の配向性を変化させない大きさに設定した。さらに、従圧パンチ42に突部を設けた。また、せん断付与装置Aにヒータ11およびアルゴンガス供給装置を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末材料または仮焼結された成形体からなる材料を、せん断付与しながら押出し加工するせん断付与装置、せん断付与方法およびそれによって得られる熱電材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、金型内に屈曲した材料通路を設け、この材料通路に金属材料を供給するとともに圧力を付与して移動させ、この金属材料が材料通路の屈曲部を通過するときにせん断力を付与して、材料押出口から押出すことにより、金属材料の特性、例えば、強度や延性の向上を目的とした押出加工が行われている(例えば、特許文献1)。このような押出加工においては、一般に棒状の材料が用いられており、粉末材料を使用する場合には、粉末材料を仮焼結して、棒状に成形したのちに、押出加工が行われる。そして、押出加工を行ったのちに、成形材料の密度を大きくするためにプレスによる緻密化処理が行われる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−225412号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の方法を、粉末材料に適用して押出加工する場合、粉末材料は、成形性が悪く、強度が低いため、仮焼結処理や緻密化処理が必要となって、処理工程が多く作業が煩雑になるという問題がある。また、仮焼結や焼結された成形体を材料として用いる場合も、緻密化処理が必要となり、この緻密化処理をする際に、材料における結晶の配向性が劣化して、強度が低下し、電気抵抗が大きくなるという問題もある。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、粉末材料や仮焼結または焼結した成形体からなる材料を用いて、少ない処理工程で、密度が大きく、配向性が良好な成形体を得ることのできるせん断付与装置および方法を提供することである。
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明にかかるせん断付与装置の構成上の特徴は、材料を加圧状態で屈曲した材料通路の材料供給口から材料押出口に移動させることによりせん断付与された成形体を成形するせん断付与装置であって、材料通路における材料供給口側部分を構成する材料供給通路と、材料通路における材料押出口側部分を構成し材料供給通路に対して所定角度で連通した材料押出通路と、材料供給通路に設けられ材料供給通路に供給された材料を材料押出通路に押出すための主加圧部と、材料押出通路に設けられ、主加圧部の圧力によって材料押出通路に押出される材料に対して、主加圧部の圧力よりも小さな圧力による背圧を付与する従加圧部とを備えたことにある。
【0007】
このように構成した本発明のせん断付与装置においては、所定角度で連通する材料供給通路と材料押出通路とが設けられている。したがって、粉末材料をそのまま材料供給口から材料供給通路に供給し、主加圧部でこの粉末材料を材料押出通路側に押圧すると、粉末材料を構成する各片は、材料供給通路と材料押出通路との境界の屈曲部(角部)を通過する際に、向きを揃えられて一定の姿勢で材料押出通路に移動し、材料押出口から押出される。これによって、成形される成形体は、配向性の良いものとなる。
【0008】
また、この場合、従加圧部が、粉末材料の移動に対する抵抗となる背圧を粉末材料に対して付与するため、粉末材料は主加圧部の圧力と従加圧部の背圧とで圧縮された状態で、材料供給通路から材料押出通路に向って移動する。これによって、成形された成形体の密度が大きくなり、成形体は、仮焼結処理や緻密化処理を行うことなく、強度を大きくできる。さらに、熱電材料の場合には、電気抵抗を小さくすることができる。また、材料として、仮焼結された成形体を用いた場合には、緻密化処理の省略ができ、工程の簡略化が図れる。材料供給通路に対する材料押出通路の所定角度としては、180度以下であればよく、好ましくは、60度〜120度の範囲の角度である。
【0009】
また、本発明にかかるせん断付与装置の他の構成上の特徴は、従加圧部による背圧を、材料が材料供給通路と材料押出通路との境界の屈曲部を通過する際に改良される材料の配向性を劣化させない大きさに設定したことにある。この場合の配向性の劣化とは、せん断付与によって一定の方向に揃った各材料片の姿勢が背圧を付与されることによって乱れることである。これによると、背圧が大きすぎて、材料供給通路と材料押出通路との屈曲部を通過する際に改良された材料の配向性を劣化することを防止できる。したがって、屈曲部を通過する際に向上した材料の配向性を維持させたまま、材料の密度も大きくすることができる。
【0010】
本発明にかかるせん断付与装置のさらに他の構成上の特徴は、従加圧部に、従加圧部が材料供給通路に進入することを防止するための進入防止部を設けたことにある。これによると、従加圧部が材料供給通路に進入して、押出加工の初期の段階で材料の積層状態を壊したり、材料を破壊したりすることを防止できる。また、必要以上の背圧を材料に付与することを防止することができる。この場合、進入防止部を設ける部分は、適宜設定することができるが、少なくとも、従加圧部が材料供給通路に進入することを防止できる位置に設定する。
【0011】
本発明にかかるせん断付与装置のさらに他の構成上の特徴は、材料を、加熱された不活性ガス雰囲気中または真空中で処理するための加熱装置および雰囲気制御装置を備えたことにある。これによると、粉末材料や仮焼結された成形体のように密度が低い材料の場合、材料の変形能を高めるために材料を加熱することができるとともに、その加熱による材料の酸化を防止することもできる。この場合、加熱温度としては、材料の絶対温度での融点以下で、融点の1/2以上の温度とすることが好ましい。また、不活性ガスとしては、窒素ガスやアルゴンガスを用いることができる。
【0012】
本発明にかかるせん断付与方法の構成上の特徴は、粉末材料または仮焼結材料からなる材料を、加圧状態で屈曲した材料通路の材料供給口から材料押出口に移動させることによりせん断付与された成形体を成形するせん断付与方法であって、材料供給口から材料通路に材料を供給し、材料通路に供給された材料に対して、材料押出口側から背圧を付与しながら、背圧に抗して材料供給口側から圧力を付与して、材料を材料押出口から押出すことにある。
【0013】
このせん断付与方法においては、材料通路に供給された材料は、材料押出口側から背圧を受けながら、材料供給口側から圧力を付与されるため、圧縮された状態で、屈曲した材料通路の材料供給口から材料押出口に向って移動する。これによって、材料が粉末材料であっても、仮焼結した成形体であっても、配向性が良く密度の大きな成形体が得られる。この結果、成形体の強度を大きくすることができ、また、熱電材料の場合には、電気抵抗を小さくすることができる。
【0014】
また、本発明にかかる熱電材料の構成上の特徴は、粉末材料または仮焼結された成形体からなる材料を、屈曲した材料通路の材料供給口から供給し、材料通路に供給された材料に対して、材料通路の材料押出口側から背圧を付与しながら、背圧に抗して材料供給口側から圧力を付与して、材料を材料押出口から押出すことにより得られることにある。これによると、配向性に優れ、密度や強度の大きな熱電材料を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかるせん断付与装置Aを示している。このせん断付与装置Aは、箱型の真空チャンバ10の内部に、金型20と、金型20に組み付けられた本発明の主加圧部としての主軸プレス30および本発明の従加圧部としての従軸プレス40を設けて構成されている。真空チャンバ10は、内部を密閉状態にできる金属製の箱型ケースで構成され、内部に設けられた金型20等を加熱するための本発明の加熱装置としてのヒータ11が金型20の周囲に設けられている。
【0016】
そして、真空チャンバ10の一側面部10aにおける上部に、導入弁12を介してアルゴンガス供給装置(図示せず)が連通しており、真空チャンバ10の底面部10bにおける他端部分に、排気弁13を介して排気装置(図示せず)が設けられている。したがって、この真空チャンバ10は、排気弁13を開けた状態で、排気装置を作動させることにより、内部を排気でき、導入弁12を開けた状態で、アルゴンガス供給装置を作動させることにより、内部にアルゴンガスを供給することができる。
【0017】
また、真空チャンバ10内にアルゴンガスを充満させた状態で、導入弁12および排気弁13を閉じることにより内部をアルゴンガスによる雰囲気に維持することができ、また、その際、ヒータ11のスイッチ(図示せず)をオンにすることにより、真空チャンバ10内を高温状態にすることができる。なお、導入弁12、アルゴンガス供給装置、排気弁13および排気装置で本発明の雰囲気制御装置が構成される。
【0018】
金型20は、チタン、鉄、タングステン、炭素を含む合金およびこれらの合金に表面処理をしたものからなる下部型21と上部型22とで構成されており、内部に、材料供給通路23と材料押出通路24とからなるL字状に屈曲した通路が形成されている。この材料供給通路23と材料押出通路24との角度は90度に設定されている。また、材料供給通路23および材料押出通路24の断面形状は四角形に設定され、その縦横の長さは、ともに2cmに設定されている。
【0019】
主軸プレス30は、主軸本体31と主軸本体31に取り付けられた主圧パンチ32とで構成されており、主軸本体31は、主圧パンチ32を真空チャンバ10内に向けた状態で、真空チャンバ10の上面部10cにおける中央に固定されている。主圧パンチ32は、主軸本体31の下端から下方の金型20の材料供給通路23に向って進退可能な状態で、主軸本体31に取り付けられている。この主圧パンチ32は、主軸本体31に設けられた駆動装置(図示せず)の駆動により、金型20の材料供給通路23の上端部である材料供給口23aよりもさらに上方に上昇して材料供給口23aを開口することができ、また、材料供給通路23と材料押出通路24とが交わる角部aの高さまで下降することができる。
【0020】
従軸プレス40は、従軸本体41と従軸本体41に取り付けられた従圧パンチ42とで構成されており、従軸本体41は、従圧パンチ42を真空チャンバ10内に向けた状態で、真空チャンバ10の他側面部10dにおける下部側部分に固定されている。そして、従圧パンチ42は、従軸本体41の一端から真空チャンバ10内の金型20の材料押出通路24に向って進退可能な状態で、従軸本体41に取り付けられている。この従圧パンチ42は、従軸本体41に設けられた駆動装置(図示せず)の駆動により、金型20の材料押出通路24の他端部である材料押出口24aよりもさらに他方に後退して、材料押出口24aを開口することができ、また、材料供給通路23と材料押出通路24とが交わる角部aの位置まで進入することができる。
【0021】
なお、材料通路を構成する材料供給通路23と材料押出通路24とにおけるそれぞれ角部aよりも奥側の部分で本発明の屈曲部が構成される。また、せん断付与装置Aは、制御装置(図示せず)も備えており、この制御装置の制御によって、主軸プレス30等の各装置が予め制御装置に入力された設定に従って自動的に駆動制御される。
【0022】
つぎに、以上のように構成したせん断付与装置Aを用いて、熱電モジュールに使用する熱電素子を製造するための成形体を成形する方法について説明する。成形体の成形に際しては、まず、出発材としての熱電素子用の粉末材料を製造する。この場合、例えば、N型熱電素子を成形するためのBi、Te、Se粉末を、組成がBi2Te2.7Se0.3となるように秤量し、その試料を石英アンプル管に真空封止したのち、650℃の温度で30分揺動しながら溶解する。
【0023】
揺動後、試料を冷却して石英アンプル管から取り出し、溶解〜凝固後インゴットとする。そして、得られた溶解〜凝固後インゴットをボールミル、スタンプミル等で粉砕し、粉末材料を得る。得られた粉末材料は必要に応じて水素雰囲気で還元をしてもよい。
【0024】
また、前述した溶解〜凝固後インゴットを単ロール液体急冷装置に充填し、800℃のアルゴン雰囲気中から水冷ロールに射出して、急冷凝固粉を得ることもできる。この場合、単ロール液体急冷装置に換えて、双ロール液体急冷装置、ガスアトマイズ装置などを用いて、急冷凝固粉を得てもよい。これらの方法によって得られた粉末材料(図2参照)45を用いて直接、押出加工を行う場合は、この粉末材料45を前述したせん断付与装置Aに充填し、後述する押出し工程を行う。
【0025】
また、前述した方法で得られた粉末材料45を成形して押出加工を行う場合の成形方法について説明する。この場合、粉末材料45を、せん断付与装置Aに充填できる形状を付与できる金型に充填し、室温で一軸加圧またはCIPなどの当方圧によって、面圧0.5tf/cmの荷重を付与したのちに、金型から取り出し、冷間成形体とする。
【0026】
または、粉末材料45を、せん断付与装置Aに充填できる形状を付与できる金型に充填して、その金型をホットプレス装置に装填し、装置内を真空引き後、アルゴンガス置換し400℃の温度で、面圧1tf/cmの荷重を60分付与する加圧焼結をして焼結体を得ることもできる。また、前述した冷間成形体を熱処理炉に装填し、真空引き後、アルゴンガス置換し400℃の温度で、60分の加熱処理をし、常圧焼結により焼結体を得てもよいし、HIP装置でガス圧焼結をした加圧焼結により焼結体を得てもよい。
【0027】
また、前述した溶解〜凝固後インゴットをせん断付与装置Aに装填できる高さに切り出して押出し材料とすることもできる。そして、以上のようにして得られた粉末材料45、冷間成形体、各焼結体または溶解〜凝固後インゴットの切り出し材を用いて、せん断付与装置Aによる押出し工程が行われる。なお、本発明においては、押出し工程で使用される材料は前述したものに限定するものでなく、他の方法によって得られた材料でもよい。
【0028】
つぎに、主軸プレス30の駆動装置を駆動させて主圧パンチ32を材料供給口23aの上方に上昇させ、材料供給口23aを開口するとともに、従軸プレス40の駆動装置を駆動させて従圧パンチ42を材料供給通路23と材料押出通路24とが交わる角部aの位置まで進入させる。そして、材料供給口23aから、材料供給通路23内に、粉末材料45(以下、材料を粉末材料45として説明する。)を入れる。この場合、粉末材料45を構成する各箔片が、傾倒した状態で積層するように材料供給通路23内に充填する。
【0029】
つぎに、排気弁13を開けて排気装置を作動させ、真空チャンバ10内を排気したのち、排気弁13を閉じる。そして、導入弁12を開けてアルゴンガス供給装置を作動させ、真空チャンバ10内にアルゴンガスを充満させる。ついで、導入弁12を閉じて、真空チャンバ10内をアルゴン雰囲気に維持する。そして、ヒータ11をオンにして、真空チャンバ10内の温度を450℃に昇温し、主軸プレス30および従軸プレス40を駆動させる。
【0030】
この場合、従軸プレス40の従圧パンチ42には、図2の矢印b方向に、50kgf/cmの背圧を付与し、その状態で、主軸プレス30の主圧パンチ32を、矢印cの方向に、0.3mm/分の速度で下降させる。これによって、粉末材料45は、従圧パンチ42の背圧を受けて圧縮されながら、矢印dの方向に移動していく。この粉末材料45が、材料供給通路23と材料押出通路24とが交わる屈曲部を通過するときに、粉末材料45にせん断力が加わって、粉末材料45は、より配向性を高められるとともに、高密度化される。
【0031】
そして、主圧パンチ32は、下端部が角aに到達するまで下降し、その間、粉末材料45は、四角棒状の成形体に成形されて、材料押出通路24の材料押出口24a側に移動していく。この押出加工の際、従圧パンチ42の先端部は、図3に示したように、角aの位置から徐々に矢印eの方向に後退していく。このように、従圧パンチ42を角aの位置よりも前方に進出させないことにより、従圧パンチ42の背圧で、低密度時の粉末材料45が押し潰されることを防止している。
【0032】
つぎに、真空チャンバ10の取出し口(図示せず)から、成形された成形体を取り出して、成形体の長手方向(押出し方向)と直交する方向に切断して所定の厚みの板状にする。ついで、切断された成形体の両切断面にニッケルメッキを施し、これをさらに切断して直方体の熱電素子に形成する。そして、この熱電素子の両メッキ面を、一対の上下基板に設けた電極にそれぞれ接合することにより熱電モジュールが得られる。
【0033】
前述した各処理によって得られた成形体と、従来の方法によって得られた成形体との密度の値を図4のグラフに示している。すなわち、図4に黒丸印で示した値は、粉末材料45をそのまま出発材として、それぞれ、押出加工前の値、従圧パンチ42による背圧なしで押出加工を行った場合の値、および従圧パンチ42による背圧を付与した状態で押出加工を行った場合の値を示している。また、白丸印で示した値は、粉末材料45を仮焼結した成形体を出発材として、それぞれ、押出加工前の値、背圧なしで押出加工を行った場合の値、および背圧を付与した状態で押出加工を行った場合の値を示している。
【0034】
この場合の仮焼結処理は、以下のようにして行った。まず、仮焼結用の金型の中に粉末材料45を充填して、この金型を一軸ホットプレス装置に装填した。そして、一軸ホットプレス装置内を排気するとともに、アルゴンガスを供給し、その雰囲気内で、金型および内部の粉末材料を200℃〜600℃の温度で加熱しながら、300kgf/cmの圧力で、10分間加圧することによって行った。試験によると、成形体を熱電素子として使用するためには、98%以上の密度が必要であり、これを満足できるのは、粉末材料45および粉末材料45を仮焼結した成形体を出発材とした場合、ともに、背圧を付与して押出加工した場合だけであった。
【0035】
なお、仮焼結した成形体を背圧なしで押出加工した場合、密度は93%〜94%と低いため、強度が弱く、電気抵抗が大きくなる。このため、熱電素子として使用するためには、さらに緻密化処理を施して密度を高める必要がある。仮焼結した成形体を背圧なしで押出加工したのちにさらに緻密化処理を行ったところ、その密度は、98%を超え、背圧を付与して押出加工した場合の値と略等しくなった。この場合の緻密化処理は、以下のようにして行った。まず、背圧なしの押出加工により得られた成形体を、緻密化処理用の金型に充填できる20mm×20mm×60mmの大きさの直方体に加工した。
【0036】
ついで、加工した成形体を金型の中に装填して、この金型を一軸ホットプレス装置に装填した。そして、一軸ホットプレス装置内を排気するとともに、アルゴンガスを供給し、その雰囲気内で、金型および内部の成形体を350℃以上の温度に加熱しながら、500kgf/cmの圧力で、10分間加圧することによって行った。この場合の加圧方向は、押出し軸と主加圧軸がなす面内で成形体を押出加工した際の押出方向に直交する方向にした。
【0037】
また、この場合の密度は、ASTMカードに基づいて求めており、Bi2Te3の理論密度7.857g/cm、Bi2Se3の理論密度7.704g/cm、Sb2Te3の理論密度6.513g/cm等の値を100%として、この値を元に算出した。すなわち、成形体を構成するBi2Te2.7Se0.3は、(Bi2Te3)0.9(Bi2Se3)0.1と等しいため、Bi2Te2.7Se0.3の理論密度は、7.857×0.9+7.704×0.1から求められる7.842g/cmとした。
【0038】
この結果から、出発材として、粉末材料45をそのまま用いた場合も、粉末材料45を仮焼結して成形体としたものを用いた場合も、ともに、背圧を付与することによって、優れた熱電素子用の成形体が得られることがわかる。なお、前述した成形体を構成する原料には、アンチモンを含ませることもあり、その場合、理論密度の算出にSb2Te3の理論密度6.513g/cmも用いる。
【0039】
また、図5は、前述した本発明による各処理によって得られた成形体と、従来の方法によって得られた成形体とのX線強度比の値を示している。この強度比は、得られた成形体の押出し方向の強度と押出し方向に直交する方向の強度との比を表しており、この強度比が大きいものほど、配向性が優れ熱電素子に適した材料となる。
【0040】
これらの強度比の値は、X線回析機によって計測した結果に基づいて求められており、図5に黒丸印で示した値は、粉末材料45を出発材として、それぞれ、押出加工前の値と、従圧パンチ42による背圧を付与して押出加工を行った成形体の値を示している。また、白丸印で示した値は、粉末材料45を出発材として、それぞれ、背圧なしで押出加工を行った成形体の値と、その後さらに緻密化処理を行った成形体の値を示している。なお、図5における006/015強度比の006/015は、各々の面指数に起因したピーク強度の比を表している。
【0041】
これによると、粉末材料45に、背圧を付与して押出加工を行って得た成形体も、背圧なしで押出加工を行って得た成形体も、ともに強度比においては良好な結果を得たが、背圧なしで押出加工を行って得た成形体にさらに緻密化処理を行うと配向性に乱れが生じて強度比は低下することがわかる。したがって、背圧なしで押出加工を行って得た成形体は、緻密化処理を行うことによって、密度を大きくすることができるが、同時に強度比が低下してしまうことがわかる。
【0042】
このように、この実施形態によれば、せん断付与装置Aに従軸プレス40を設けて、粉末材料45に背圧を付与しながら押出加工を行うようになっている。このため、粉末材料45は、主軸プレス30と従軸プレス40とで圧縮されて密度を高めながら、材料供給通路23と材料押出通路24とが交わる屈曲部を通過する。この際に、粉末材料45には、せん断力が付与されるため、粉体材料45の各箔片は、強制的に姿勢を揃えられて配向性を向上させる。
【0043】
また、従軸プレス40の従圧パンチ42は、角部aを超えて材料供給通路23側に進出することがなく、また、従圧パンチ42が粉末材料45に付与する背圧は、低い値に設定されているため、粉末材料45の配向性を劣化させることがない。さらに、せん断付与装置Aには、ヒータ11、排気装置およびアルゴンガス供給装置が設けられているため、粉体材料45の押出加工を高温のアルゴンガス雰囲気中で行うことができる。これによって、高温による酸化を防止した状態で、効果的な押出加工が行える。また、本実施形態によると、仮焼結処理や緻密化処理を省略することができるため、大幅に処理工程を簡略化できるとともに、処理時間の短縮化が図れる。
【0044】
図6は、本発明の他の実施形態によるせん断付与装置の要部を示している。このせん断付与装置では、従軸プレスの従圧パンチ46に、本発明の進入防止部としてのフランジ状の突部47が設けられている。このせん断付与装置のその他の部分の構成については、図1ないし図3に示したせん断付与装置Aと同一である。したがって、同一部分に同一符号を記している。これによると、突起47が金型20の上部型22における外側面に当接するとそれ以上、材料供給通路23側に進入することがなくなるため、従圧パンチ46の確実な停止ができるとともに、従軸プレスの制御が簡単になる。それ以外の作用効果については、前述したせん断付与装置Aと同様である。
【0045】
図7は、本発明のさらに他の実施形態によるせん断付与装置の要部を示している。このせん断付与装置においては、金型50内に形成された材料供給通路51と材料押出通路52との交わる角部fの角度が略120度に設定されている。そして、主軸プレス53の主圧パンチ54は、材料供給通路51と材料押出通路52とが交わる角部fまで材料供給通路51に進入することができ、従軸プレス55の従圧パンチ56は、角部fまで材料押出通路52に進入することができる。このせん断付与装置におけるそれ以外の部分の構成については、前述したせん断付与装置Aと同一である。
【0046】
このように構成したため、このせん断付与装置を用いた押出加工によって粉末材料45に付与されるせん断力は、せん断付与装置Aを用いた押出加工によって粉末材料45に付与されるせん断力と比較して小さなものとなる。したがって、予め配向性よく積層された粉末材料45を押出加工する場合や、仮焼結されて比較的密度の高い成形体に形成された材料を押出加工する場合には、適度な押出加工を行える。また、主圧パンチ53の移動速度を速くして処理を短時間で行うこともできる。それ以外の作用効果については、前述したせん断付与装置Aと同様である
【0047】
また、前述した各実施形態における押出加工は、同じ材料について複数回繰り返すこともできる。これによって、さらに、配向性に優れた高密度の成形体を得ることができる。さらに、前述した各実施形態では、材料として粉末材料45を用いているが、この材料は、仮焼結した成形体を材料として用いてもよい。また、材料としては、熱電素子を形成するための材料だけでなく、磁性体を形成するための材料やセラミック材料等、結晶配向の異方性を利用して、その高性能化が見込める材料等について用いることもできる。
【0048】
また、前述した実施形態では、熱電素子用の粉末材料を製造する際に、溶解した材料を箔片化したのちに、酸素を除去するための脱酸素処理を行っているが、この脱酸素処理は省略することができる。これによって、さらに処理工程の簡略化ができる。さらに、溶解した材料を箔片化する方法としては、前述した単ロール液体急冷装置を用いた方法に限らず、一対のロールを備えた双ロール液体急冷装置を用いたりガスアトマイズを用いたりする方法等も行える。また、インゴットを粉砕した粉砕粉やインゴットをそのままの状態で用いることもできる。
【0049】
さらに、本発明の雰囲気制御装置を構成するアルゴンガス供給装置に代えて、真空チャンバ10内に窒素ガスを供給するための窒素ガス供給装置を用いてもよい。また、不活性ガスを供給する装置であれば他の供給装置を用いることができる。さらに、粉末材料45を仮焼結して成形体に形成するときの仮焼結処理において用いるアルゴンガスに代えて、窒素ガス等の不活性ガスを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるせん断付与装置の概略を示す断面図である。
【図2】粉末材料を押出加工するせん断付与装置の要部を示す断面図である。
【図3】従圧パンチの移動範囲を示す断面図である。
【図4】押出加工方法の異なる各成形体の密度を示すグラフである。
【図5】押出加工方法の異なる各成形体の強度比を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施形態によるせん断装置の要部を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態によるせん断装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10…真空チャンバ、11…ヒータ、12…導入弁、13…排気弁、20,50…金型、23,51…材料供給通路、23a…材料供給口、24,52…材料押出通路、24a…材料押出口、30,52…主軸プレス、32,53…主圧パンチ、40,54…従軸プレス、42,46,55…従圧パンチ、45…粉末材料、47…突部、A…せん断付与装置。

Claims (6)

  1. 材料を加圧状態で屈曲した材料通路の材料供給口から材料押出口に移動させることにより、せん断付与された成形体を成形するせん断付与装置であって、
    前記材料通路における材料供給口側部分を構成する材料供給通路と、
    前記材料通路における材料押出口側部分を構成し、前記材料供給通路に対して所定角度で連通した材料押出通路と、
    前記材料供給通路に設けられ、前記材料供給通路に供給された前記材料を前記材料押出通路に押出すための主加圧部と、
    前記材料押出通路に設けられ、前記主加圧部の圧力によって材料押出通路に押出される材料に対して、前記主加圧部の圧力よりも小さな圧力による背圧を付与する従加圧部と
    を備えたことを特徴とするせん断付与装置。
  2. 前記従加圧部による背圧を、前記材料が前記材料供給通路と前記材料押出通路との境界の屈曲部を通過する際に改良される前記材料の配向性を劣化させない大きさに設定した請求項1に記載のせん断付与装置。
  3. 前記従加圧部に、前記従加圧部が材料供給通路に進入することを防止するための進入防止部を設けた請求項1または2に記載のせん断付与装置。
  4. 前記材料を、加熱された不活性ガス雰囲気中または真空中で処理するための加熱装置および雰囲気制御装置を備えた請求項1から3のうちのいずれか一つに記載のせん断付与装置。
  5. 粉末材料または仮焼結された成形体からなる材料を、加圧状態で屈曲した材料通路の材料供給口から材料押出口に移動させることにより、せん断付与された成形体を成形するせん断付与方法であって、
    前記材料供給口から前記材料通路に前記材料を供給し、前記材料通路に供給された材料に対して、前記材料押出口側から背圧を付与しながら、前記背圧に抗して前記材料供給口側から圧力を付与して、前記材料を前記材料押出口から押出すことを特徴とするせん断付与方法。
  6. 粉末材料または仮焼結された成形体からなる材料を、屈曲した材料通路の材料供給口から供給し、前記材料通路に供給された材料に対して、前記材料通路の材料押出口側から背圧を付与しながら、前記背圧に抗して前記材料供給口側から圧力を付与して、前記材料を前記材料押出口から押出すことにより得られる熱電材料。
JP2002333723A 2002-11-18 2002-11-18 せん断付与装置 Expired - Fee Related JP3855916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002333723A JP3855916B2 (ja) 2002-11-18 2002-11-18 せん断付与装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002333723A JP3855916B2 (ja) 2002-11-18 2002-11-18 せん断付与装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004167506A true JP2004167506A (ja) 2004-06-17
JP2004167506A5 JP2004167506A5 (ja) 2005-06-09
JP3855916B2 JP3855916B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=32698358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002333723A Expired - Fee Related JP3855916B2 (ja) 2002-11-18 2002-11-18 せん断付与装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3855916B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728643A (zh) * 2011-04-13 2012-10-17 北京太尔时代科技有限公司 非对称成形方法和系统以及非对称管件的成形装置
CN113828777A (zh) * 2021-10-28 2021-12-24 四川科匠轻金属材料科技有限公司 金属粉末半连续化挤压制备高强度合金的装置及制备工艺

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728643A (zh) * 2011-04-13 2012-10-17 北京太尔时代科技有限公司 非对称成形方法和系统以及非对称管件的成形装置
CN102728643B (zh) * 2011-04-13 2016-01-20 昆山永年先进制造技术有限公司 非对称成形方法和系统以及非对称管件的成形装置
CN113828777A (zh) * 2021-10-28 2021-12-24 四川科匠轻金属材料科技有限公司 金属粉末半连续化挤压制备高强度合金的装置及制备工艺
CN113828777B (zh) * 2021-10-28 2023-07-21 四川科匠轻金属材料科技有限公司 金属粉末半连续化挤压制备高强度合金的装置及制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3855916B2 (ja) 2006-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kim et al. Effect of heating rate on microstructural homogeneity of sintered W–15wt% Cu nanocomposite fabricated from W–CuO powder mixture
JPH0347903A (ja) 粉末のアルミニウム及びアルミニウム合金の高密度化
US6596226B1 (en) Process for producing thermoelectric material and thermoelectric material thereof
US10818831B2 (en) Method for producing a thermoelectric object for a thermoelectric conversion device
CN111822711B (zh) 高致密度钛或钛合金零部件及其粉末冶金充型制造方法
CN113088752B (zh) 一种铍铜母合金的制备方法
CN113088753B (zh) 一种采用真空自耗电弧熔炼制备铍铜母合金的方法
JP2012237056A (ja) MoCrターゲット材の製造方法およびMoCrターゲット材
KR20160125132A (ko) 저항 발열체를 이용한 Bi-Te계 열전 재료의 제조 방법
EP3266542A1 (en) Manufacturing method for magnetic freezing module
US20160254433A1 (en) Method for producing a thermoelectric object for a thermoelectric conversion device
JP2014231638A (ja) マグネシウム粉末冶金焼結体の製造方法、そのマグネシウム粉末冶金焼結体およびマグネシウム粉末冶金材料
US11219949B2 (en) Method for promoting densification of metal body by utilizing metal expansion induced by hydrogen absorption
CN106475566A (zh) 钼钛靶坯的制造方法
JP5927848B2 (ja) ホイスラー型鉄系熱電材料の製造方法
JP2004167506A (ja) せん断付与装置、せん断付与方法および熱電材料
EP1770177B1 (en) Method for preparing a magnetostrictive material
JPWO2020067111A1 (ja) 熱電変換材料、およびそれを用いた熱電変換モジュール、並びに熱電変換材料の製造方法
JPS61268006A (ja) 異方性磁石
JP2006269870A (ja) 熱電材料の製造方法
JP4581782B2 (ja) 熱電材料の製造方法
Zhang et al. Consolidation of titanium, and Ti-6Al-4V alloy powders by powder compact forging
JP2004235278A (ja) 熱電材料及びその製造方法
JPH05217473A (ja) 電極材料の製造方法
KR20020006338A (ko) 급속응고 가스 분무법과 열간 성형가공법을 이용한Bi₂Te₃계 열전변환재료의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3855916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees