JP2004167390A - 汚染土壌の浄化方法及び汚染土壌の浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】汚染土壌s1に木炭w1を混合し、木炭w1に着火することで、汚染土壌s1に含まれる汚染物質を焼却する。そして、汚染物質が焼却されることで生じた灰s1’を分離して除去する。木炭w1を燃焼させることで土壌に生じる温度は、一般に100℃〜400℃程度であるため、浄化された土壌は溶融して塊状とはならず、更地の土壌として再利用を図ることができる。また、木炭w1は、建設廃材等から比較的安価に製造することができるため、燃料コストを小さく抑えることができる。すなわち、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、油等の汚染物質で汚染された汚染土壌の浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
稼動していた工場を取り壊して更地に戻す場合等においては、工場から流出した油等によって汚染された汚染土壌の浄化が必要となる場合がある。油等で汚染された汚染土壌を浄化するための従来一般の方法は、汚染土壌を重油等を燃料にして800℃〜1300℃程度の高温で焼却することで、汚染物質を焼却して除去するものである。
【0003】
前記した従来一般の方法は、土壌処理業者等が公然と実施していたものの、特許出願等による開示はされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来一般の方法においては、汚染物質が除去された土壌は、高温で焼却されることで溶融して塊状となるため、更地の土壌としてそのまま再利用を図ることが難しい場合があり、埋立処分せざるを得なかったり、細かく破砕することで道路造成等における盛土材等としての利用を余儀なくされたりして、環境に与える負荷が大きい。
また、従来一般の方法においては、汚染土壌の焼却のための燃料として重油等を用いるため、燃料コストが大きいことも指摘されてきた。
【0005】
本発明の課題は、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することを可能とする汚染土壌の浄化方法及び汚染土壌の浄化装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、
汚染物質を含む汚染土壌s1、s2、s3から汚染物質を分離して除去する汚染土壌の浄化方法であって、
前記汚染土壌s1、s2、s3に木炭w1、w2、w3を混合する混合工程と、
前記木炭w1、w2、w3に着火して燃焼させることで、前記汚染土壌s1、s2、s3に含まれる汚染物質を焼却する焼却工程と、
前記汚染物質が焼却されることで生じた灰s1’、s2’、s3’を分離する分離工程とを含むことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、混合工程において、汚染土壌に木炭が混合され、焼却工程において、汚染土壌に混合された木炭に着火して燃焼させることで、汚染土壌に含まれる汚染物質が焼却され、分離工程において、焼却されることで生じた灰が汚染土壌から分離して除去されることで、汚染土壌の浄化が行われる。ここで、木炭を燃焼させることで土壌に生じる温度は、一般に100℃〜400℃程度であるため、浄化された土壌は溶融して塊状とはならず、更地の土壌として再利用を図ることができる。また、木炭w1は、建設廃材等から比較的安価に製造することができるため、燃料コストを小さく抑えることができる。すなわち、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することができる。
【0008】
なお、汚染物質としては、例えば、油、ベンゼン、シアン、ヒ素、PCB等が挙げられる。
【0009】
なお、木炭は、比較的大きな塊として用いてもよいが、粉末状にして用いることで、汚染土壌に接する表面積が大きくなり、汚染物質をより確実に焼却することができる。
【0010】
なお、木炭及び汚染物質が焼却されることで生じた灰を分離する方法としては、例えば、土壌をふるいにかける方法や、土壌に対して送風する方法等が挙げられる。
【0011】
なお、木炭は、この木炭や汚染物質が焼却される際に生じた排ガスを吸着する性能も有すると考えられ、したがって、環境に与える負荷がさらに低減される。
【0012】
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1に記載の汚染土壌の浄化方法において、
前記木炭w1、w2、w3は、粉末状であることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、木炭は粉末状であるため、汚染土壌に接する表面積が大きくなり、汚染物質をより確実に焼却することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1又は 請求項2に記載の汚染土壌の浄化方法において、
前記汚染物質は、油であることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、汚染物質である油は、着火された木炭に熱せられて蒸発、すなわち、汚染土壌から分離し、この分離した油は、燃焼している木炭の熱によって確実に焼却される。
【0016】
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の汚染土壌の浄化方法において、
前記灰s1’、s2’、s3’の分離は、前記汚染土壌s1、s2、s3に対して送風することによって行うことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、汚染物質が焼却されることで生じた灰の分離は、汚染土壌に対して送風して灰を吹き飛ばすことによって、容易かつ安価に行うことができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1に記載の汚染土壌の浄化方法に用いられる汚染土壌の浄化装置10、20、30であって、
前記汚染土壌s1、s2、s3と前記木炭w1、w2、w3とを混合した状態で収容する焼却炉11、21、31と、
この焼却炉11、21、31内に設けられ、前記木炭w1、w2、w3に着火して燃焼させる着火装置15、25、35と、
前記汚染土壌s1、s2、s3に含まれる汚染物質が焼却されて生じる灰s1’、s2’、s3’を送風して分離する送風装置17、27、37とを備えることを特徴としている。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、汚染土壌に混合された木炭を着火装置によって着火して焼却炉内で燃焼させることで、汚染土壌に含まれる汚染物質を焼却し、焼却されて生じた灰を送風装置によって送風して分離することで、汚染土壌の浄化を行うことができる。ここで、木炭を燃焼させることで土壌に生じる温度は、一般に100℃〜400℃程度であるため、浄化された土壌は溶融して塊状とはならず、更地の土壌として再利用を図ることができる。また、木炭は、建設廃材等から比較的安価に製造することができるため、燃料コストを小さく抑えることができる。すなわち、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項5に記載の汚染土壌の浄化装置10、20、30において、
前記焼却炉11、21、31内には、前記木炭w1、w2、w3の燃焼を促進するための酸素a1、a2、a3を供給する酸素供給装置16、26、36が設けられていることを特徴としている。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、酸素供給装置によって木炭の燃焼が促進され、これにより汚染物質の焼却が促進され、汚染土壌の浄化を確実に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して、本発明であるの実施の形態について詳細に説明する。図1において符号10は浄化装置を示し、符号s1は汚染土壌を示す。
【0023】
[第1の実施の形態]
本実施の形態における浄化装置10は、図1に示すように、焼却炉11、汚染土壌取入口12、木炭取入口13、ベルトコンベヤ14、着火装置15、酸素供給装置16、送風装置17、灰蓄積タンク18、土壌蓄積タンク19、等から概略構成されている。
【0024】
焼却炉11は、汚染土壌s1に含まれる油等の汚染物質を焼却するための焼却部11aと、焼却されて灰s1’となった汚染物質を含む汚染土壌s1を落下させるための落下部11b、排気孔11c等を有する。排気孔11cから排出された排気ガスは、排気ガス処理装置11dにより処理される。
【0025】
汚染土壌取入口12は、汚染土壌s1を焼却炉11内に取り入れるためのものであり、取入経路12aが連結されている。汚染土壌取入口12に取り入れられた汚染土壌s1は取入経路12aを経由して、ベルトコンベヤ14上に落下する。
【0026】
木炭取入口13は、木炭w1を焼却炉11内に取り入れるためのものであり、取入経路13aが連結されている。木炭取入口13に取り入れられた木炭w1は取入経路13aを経由して、ベルトコンベヤ14上のうち、汚染土壌s1が落下する位置から、ベルトコンベヤ14の搬送方向に隣接した位置に落下する。
【0027】
ベルトコンベヤ14は、焼却炉11内に配設されており、汚染土壌s1を搬送する。なお、ベルトコンベヤ14に用いられるベルト部材は、耐火性能を有する。
【0028】
着火装置15は、焼却炉11内に配設されており、ベルトコンベヤ14上を搬送される木炭w1に着火する。
【0029】
酸素供給装置16は、着火した状態の木炭w1に対して酸素a1を送り込む。なお、酸素a1を送り込まれた木炭w1は、赤く発光しながら完全燃焼する。
【0030】
送風装置17は、落下部11bに設けられ、焼却されて灰s1’となった汚染物質を含む汚染土壌s1に対して送風し、灰s1’を吹き飛ばして分離する。
【0031】
灰蓄積タンク18は、送風装置17によって吹き飛ばされた灰s1’を蓄積する。
【0032】
土壌蓄積タンク19は、灰s1’が分離されることで浄化された土壌s1”を蓄積する。
【0033】
以上のように構成された浄化装置10による汚染土壌s1の浄化方法を以下に説明する。
【0034】
[混合工程]
先ず、汚染土壌s1を適当な粒径に破砕し、この破砕された汚染土壌s1を汚染土壌取入口12から焼却炉11に取り入れる。
【0035】
同時に、粉末状にした木炭w1を木炭取入口13から取り入れる。
【0036】
取り入れられた汚染土壌s1や木炭w1は、それぞれ取入経路12a、13aを経由して、それぞれベルトコンベヤ14上に落下する。この際、木炭w1は、ベルトコンベヤ14上のうち、汚染土壌s1が落下する位置から、ベルトコンベヤ14の搬送方向に隣接した位置に落下する。これにより、汚染土壌s1の上には木炭w1が降り注がれ、汚染土壌s1と木炭w1とが混合された状態となる。なお、汚染土壌s1と木炭w1とをさらに良く混合させるための混合装置を別途設けておいても良い。混合装置としては、例えば、汚染土壌s1と木炭w1とが層状に混合されたものを攪拌するための棒状部材を、焼却炉11内の所定位置に固定しておけばよい。必要に応じて棒状部材を回転可能に構成しておくことで、汚染土壌s1と木炭w1とをさらに良く混合させることができる。混合装置を設ける場所としては、例えば、後述する着火装置15によって木炭w1が着火される直前や、木炭w1が着火され、後述する酸素供給装置16によって酸素が供給される直前等が挙げられる。
【0037】
[焼却工程]
汚染土壌s1に混合した状態の木炭w1は、着火装置15によって着火されて燃焼する。木炭w1が燃焼することで、汚染土壌s1に含まれる油等の汚染物質が焼却される。なお、汚染物質である油は、着火された木炭w1に熱せられて蒸発、すなわち、汚染土壌s1から分離し、この分離した油は、燃焼している木炭w1の熱によって確実に焼却される。
【0038】
なお、着火装置15に対してベルトコンベヤ14の搬送方向に隣接した位置に設けられている酸素供給装置16によって酸素が供給されることで、木炭w1の燃焼が促進され、これにより汚染土壌s1の焼却が促進される。
【0039】
汚染土壌s1に含まれる油等の汚染物質は、一定距離をベルトコンベヤ14で搬送される間に完全に焼却されて灰s1’となる。
【0040】
[分離工程]
灰s1’となった汚染物質を含む汚染土壌s1は、ベルトコンベヤ14から落下部11bに落下し、落下中に送風装置17から風を受けた灰s1’は、汚染土壌s1と比較して重量が小さいために吹き飛ばされて、汚染土壌s1から分離される。
【0041】
分離された灰s1’は、灰蓄積タンク18に蓄積されるとともに、油等の汚染物質が除去されて浄化された土壌s1”は、土壌蓄積タンク19に集められて再利用される。
【0042】
本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0043】
▲1▼汚染土壌s1に混合された木炭w1を着火装置15によって着火して焼却炉11内で燃焼させることで、汚染土壌s1に含まれる油等の汚染物質を焼却し、焼却されて生じた灰s1’を送風装置17によって送風して分離することで、汚染土壌s1の浄化を行うことができる。ここで、木炭w1を燃焼させることで土壌に生じる温度は、一般に100℃〜400℃程度であるため、浄化された土壌は溶融して塊状とはならず、更地の土壌として再利用を図ることができる。また、木炭w1は、建設廃材等から比較的安価に製造することができるため、燃料コストを小さく抑えることができる。すなわち、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することができる。
【0044】
▲2▼木炭w1は粉末状であるため、汚染土壌s1に接する表面積が大きくなり、油等の汚染物質をより確実に焼却することができる。
【0045】
▲3▼汚染物質である油は、着火された木炭w1に熱せられて蒸発、すなわち、汚染土壌s1から分離し、この分離した油は、燃焼している木炭w1の熱によって確実に焼却される。
【0046】
▲4▼油等の汚染物質が焼却されることで生じた灰s1’の分離は、汚染土壌s1に対して送風して灰s1’を吹き飛ばすことによって、容易かつ安価に行うことができる。
【0047】
▲5▼酸素供給装置16によって木炭w1の燃焼が促進され、これにより油等の汚染物質の焼却が促進され、汚染土壌s1の浄化を確実に行うことができる。
【0048】
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、[第1の実施の形態]と類似する構成である。[第1の実施の形態]と略同一の構成は、関連符号(例えば、11に対して21)として説明を省略する。
本実施の形態においては、焼却炉21をその下面が傾斜するように配設し、さらに焼却炉21を揺動又は回転させることで、木炭w2及び汚染土壌s2を搬送するように構成されている点が、[第1の実施の形態]と異なっている。
【0049】
本実施の形態によれば、[第1の実施の形態]における▲1▼〜▲6▼と略同一の効果を得ることができる。なお、焼却炉21を揺動又は回転させているため、[第1の実施の形態]に比して、木炭w2と汚染土壌s2とがよく混合され、汚染土壌s2に含まれる油等の汚染物質をさらに確実に焼却して除去することができる。
【0050】
[第3の実施の形態]
本実施の形態も、[第1の実施の形態]と類似する構成である。[第1の実施の形態]と略同一の構成は、関連符号(例えば、11に対して31)として説明を省略する。
本実施の形態においては、焼却炉31内に複数のストッカ31eを傾斜させた状態に階段状に配設し、これらストッカ31eをそれぞれ揺動することによって、汚染土壌s3及び木炭w3を搬送するものである。なお、各ストッカ31eの間には、酸素供給装置36によって酸素が供給されるようになっている。
【0051】
本実施の形態によれば、[第1の実施の形態]における▲1▼〜▲6▼と略同一の効果を得ることができる。なお、ストッカ31eを揺動しているため、[第1の実施の形態]に比して、木炭w3と汚染土壌s3とがよく混合される。また、各ストッカ31eの間には、酸素供給装置36によって酸素が供給されるようになっている。したがって、汚染土壌s3に含まれる油等の汚染物質をさらに確実に焼却して除去することができる。
【0052】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意の変更が可能である。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、汚染土壌に混合された木炭が着火されることで、木炭及び汚染物質が焼却され、焼却されることで生じた灰が汚染土壌から分離して除去されることで、汚染土壌の浄化が行われる。ここで、木炭を燃焼させることで土壌に生じる温度は、一般に100℃〜400℃程度であるため、浄化された土壌は溶融して塊状とはならず、更地の土壌として再利用を図ることができる。また、木炭は、建設廃材等から比較的安価に製造することができるため、燃料コストを小さく抑えることができる。すなわち、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することができる。
【0054】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、木炭は粉末状であるため、汚染土壌に接する表面積が大きくなり、汚染物質をより確実に焼却することができる。
【0055】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、汚染物質である油は、着火された木炭に熱せられて蒸発、すなわち、汚染土壌から分離し、この分離した油は、燃焼している木炭の熱によって確実に焼却される。
【0056】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、汚染物質が焼却されることで生じた灰の分離は、汚染土壌に対して送風して灰を吹き飛ばすことによって、容易かつ安価に行うことができる。
【0057】
請求項5に記載の発明によれば、汚染土壌に混合された木炭を着火装置によって着火して焼却炉内で燃焼させることで、汚染土壌に含まれる汚染物質を焼却し、焼却されて生じた灰を送風装置によって送風して分離することで、汚染土壌の浄化を行うことができる。ここで、木炭を燃焼させることで土壌に生じる温度は、一般に100℃〜400℃程度であるため、浄化された土壌は溶融して塊状とはならず、更地の土壌として再利用を図ることができる。また、木炭は、建設廃材等から比較的安価に製造することができるため、燃料コストを小さく抑えることができる。すなわち、従来一般の方法に比して、環境に与える負荷を低減するとともに、浄化コストを低減することができる。
【0058】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、酸素供給装置によって木炭の燃焼が促進され、これにより汚染物質の焼却が促進され、汚染土壌の浄化を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚染土壌の浄化装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る汚染土壌の浄化装置の一例を示す模式図である。
【図3】本発明に係る汚染土壌の浄化装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
10、20、30 浄化装置
11、21、31 焼却炉
15、25、35 着火装置
16、26、36 酸素供給装置
17、27、37 送風装置
s1、s2、s3 汚染土壌
s1’、s2’、s3’ 灰
w1、w2、w3 木炭
a1、a2、a3 酸素
Claims (6)
- 汚染物質を含む汚染土壌から汚染物質を分離して除去する汚染土壌の浄化方法であって、
前記汚染土壌に木炭を混合する混合工程と、
前記木炭に着火して燃焼させることで、前記汚染土壌に含まれる汚染物質を焼却する焼却工程と、
前記汚染物質が焼却されることで生じた灰を分離する分離工程とを含むことを特徴とする汚染土壌の浄化方法。 - 前記木炭は、粉末状であることを特徴とする汚染土壌の浄化方法。
- 前記汚染物質は、油であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の汚染土壌の浄化方法。
- 前記灰の分離は、前記汚染土壌に対して送風することによって行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の汚染土壌の浄化方法。
- 請求項1に記載の汚染土壌の浄化方法に用いられる汚染土壌の浄化装置であって、
前記汚染土壌と前記木炭とを混合した状態で収容する焼却炉と、
この焼却炉内に設けられ、前記木炭に着火して燃焼させる着火装置と、
前記汚染土壌に含まれる汚染物質が焼却されて生じる灰を送風して分離する送風装置とを備えることを特徴とする汚染土壌の浄化装置。 - 前記焼却炉内には、前記木炭の燃焼を促進するための酸素を供給する酸素供給装置が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の汚染土壌の浄化装置。
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