JPH11197629A - 焼却飛灰の処理方法 - Google Patents
焼却飛灰の処理方法Info
- Publication number
- JPH11197629A JPH11197629A JP10007675A JP767598A JPH11197629A JP H11197629 A JPH11197629 A JP H11197629A JP 10007675 A JP10007675 A JP 10007675A JP 767598 A JP767598 A JP 767598A JP H11197629 A JPH11197629 A JP H11197629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fly ash
- heavy metals
- incinerated fly
- firing
- incineration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 都市ごみや産業廃棄物等の焼却により生じる
重金属類を多量に含有する焼却飛灰を低燃費で焼成して
重金属類の溶出量が少なく、かつダイオキシン類の含有
量の少ない人工骨材等の資源化物を得る。 【解決手段】 0.5mm以下の粒度に破砕した塩素を
含有する破砕廃プラスチックを焼却飛灰に混入・混合し
て粒度10mmの混合成形物を造粒して焼成炉1に供給
して焼成し、焼成直後に冷却用空気供給管11から冷却
用空気を供給して急冷するようにすれば、埋立または焼
却処理すべき破砕廃プラスチックが燃料となるので焼却
飛灰の処理コストが大幅に削減され、塩素の存在により
焼成処理中において重金属類が効果的に揮散され、また
熱分解したダイオキシン類の再合成が防止されるので、
重金属類の溶出量が少なく、かつダイオキシン類の含有
量の少ない人工骨材等の資源化物を得ることができる。
重金属類を多量に含有する焼却飛灰を低燃費で焼成して
重金属類の溶出量が少なく、かつダイオキシン類の含有
量の少ない人工骨材等の資源化物を得る。 【解決手段】 0.5mm以下の粒度に破砕した塩素を
含有する破砕廃プラスチックを焼却飛灰に混入・混合し
て粒度10mmの混合成形物を造粒して焼成炉1に供給
して焼成し、焼成直後に冷却用空気供給管11から冷却
用空気を供給して急冷するようにすれば、埋立または焼
却処理すべき破砕廃プラスチックが燃料となるので焼却
飛灰の処理コストが大幅に削減され、塩素の存在により
焼成処理中において重金属類が効果的に揮散され、また
熱分解したダイオキシン類の再合成が防止されるので、
重金属類の溶出量が少なく、かつダイオキシン類の含有
量の少ない人工骨材等の資源化物を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみや産業廃
棄物等を焼却処理するごみ焼却炉から発生する焼却飛灰
の処理方法の改善に係り、より詳しくは焼却飛灰の焼成
処理に要する燃料の削減ならびに焼却飛灰の有効活用を
可能ならしめるようにした焼却飛灰の処理方法の技術分
野に属する。
棄物等を焼却処理するごみ焼却炉から発生する焼却飛灰
の処理方法の改善に係り、より詳しくは焼却飛灰の焼成
処理に要する燃料の削減ならびに焼却飛灰の有効活用を
可能ならしめるようにした焼却飛灰の処理方法の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみや産業廃棄物等を焼却処理する
ごみ焼却炉からは、焼却灰と焼却飛灰とが発生する。ま
た、排ガス中にはHCl,SOx ,NOx が含まれてお
り、さらにCd,Pb等の重金属類が含まれている。我
が国においては、最近ごみ焼却炉の排ガス規制が強めら
れているために、HCl,SOx ,NOx の除去技術開
発が進められ、煙突から排出される有害ガスの量が非常
に少なくなっているが、これらHCl,SOx ,NOx
は電気集塵機中に煤塵若しくは脱塩剤に吸着された形で
捕集され、Cd,Pb等の重金属類と共存する形で排出
される。また、排ガス中のダイオキシン等を重金属類と
共に除去するために、電気集塵機やバグフィルタを用い
る場合が多くなっている。
ごみ焼却炉からは、焼却灰と焼却飛灰とが発生する。ま
た、排ガス中にはHCl,SOx ,NOx が含まれてお
り、さらにCd,Pb等の重金属類が含まれている。我
が国においては、最近ごみ焼却炉の排ガス規制が強めら
れているために、HCl,SOx ,NOx の除去技術開
発が進められ、煙突から排出される有害ガスの量が非常
に少なくなっているが、これらHCl,SOx ,NOx
は電気集塵機中に煤塵若しくは脱塩剤に吸着された形で
捕集され、Cd,Pb等の重金属類と共存する形で排出
される。また、排ガス中のダイオキシン等を重金属類と
共に除去するために、電気集塵機やバグフィルタを用い
る場合が多くなっている。
【0003】ところが、上記のような電気集塵機やバグ
フィルタによって捕集された焼却飛灰は、この焼却飛灰
を未処理のままで埋め立て処理すると、例えば環境庁の
告示13号による清水を用いた溶出試験(因みに、Pb
の規制値は0.3mg/l以下、Cdの規制値は0.3
mg/l以下、‥‥である。)をクリアすることができ
ないので、一般に焼却飛灰をセメント固化した後に埋立
て処理されているのが実情であった。しかしながら、近
年では厳しい環境基準を確実にクリアするためにダイオ
キシンや重金属等の有害物質の溶出量のさらなる削減が
要求されると共に、埋立処理場の確保の困難化に対処す
るために焼却飛灰の有効活用化が要求されるようになっ
てきている。
フィルタによって捕集された焼却飛灰は、この焼却飛灰
を未処理のままで埋め立て処理すると、例えば環境庁の
告示13号による清水を用いた溶出試験(因みに、Pb
の規制値は0.3mg/l以下、Cdの規制値は0.3
mg/l以下、‥‥である。)をクリアすることができ
ないので、一般に焼却飛灰をセメント固化した後に埋立
て処理されているのが実情であった。しかしながら、近
年では厳しい環境基準を確実にクリアするためにダイオ
キシンや重金属等の有害物質の溶出量のさらなる削減が
要求されると共に、埋立処理場の確保の困難化に対処す
るために焼却飛灰の有効活用化が要求されるようになっ
てきている。
【0004】有害物質の溶出量の削減を容易に行い得る
ようにしたものとしては、例えば特開平5−15867
号公報(加熱式灰処理装置)に開示されてなるものが公
知である。この従来例1に係る加熱式灰処理装置は、ご
み焼却炉から発生する焼却飛灰を、伝熱体若しくはバー
ナにより重金属類が揮散する程度の温度に加熱してダイ
オキシン類を分解し、重金属類を揮散させて分離した揮
散物を捕集することにより、重金属類を簡単かつ安価に
分離し、揮散物と非揮散物の回収や処理を容易に行い得
るようにしたものである。
ようにしたものとしては、例えば特開平5−15867
号公報(加熱式灰処理装置)に開示されてなるものが公
知である。この従来例1に係る加熱式灰処理装置は、ご
み焼却炉から発生する焼却飛灰を、伝熱体若しくはバー
ナにより重金属類が揮散する程度の温度に加熱してダイ
オキシン類を分解し、重金属類を揮散させて分離した揮
散物を捕集することにより、重金属類を簡単かつ安価に
分離し、揮散物と非揮散物の回収や処理を容易に行い得
るようにしたものである。
【0005】また、有効活用を図るようにしたものとし
ては例えば特公昭59−18344号公報(フライアッ
シュ造粒物の焼結法)に開示されてなるものが公知であ
る。この従来例2に係るフライアッシュ造粒物の焼結法
は、石炭炊きボイラ等から発生するフライアッシュ、つ
まり焼却飛灰を造粒して得た生ペレットを移動火格子上
に積層し、生ペレットの層内を上側から下側に通過する
気流を形成しながら焼結する方法であって、より詳しく
は移動火格子上で生ペレットを予熱、乾燥、着火、保熱
および冷却することにより、焼成処理物として人工軽量
骨材等を得るようにしたものである。
ては例えば特公昭59−18344号公報(フライアッ
シュ造粒物の焼結法)に開示されてなるものが公知であ
る。この従来例2に係るフライアッシュ造粒物の焼結法
は、石炭炊きボイラ等から発生するフライアッシュ、つ
まり焼却飛灰を造粒して得た生ペレットを移動火格子上
に積層し、生ペレットの層内を上側から下側に通過する
気流を形成しながら焼結する方法であって、より詳しく
は移動火格子上で生ペレットを予熱、乾燥、着火、保熱
および冷却することにより、焼成処理物として人工軽量
骨材等を得るようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1または2
に係るそれぞれの焼却飛灰の処理技術は、何れもそれな
りに有用であると考えられる。ところが、従来例1に係
る焼却飛灰の処理技術では、焼却飛灰中の重金属類およ
びダイオキシン類等の有害物質の無害化が図られている
が、焼成処理後の焼却飛灰を埋立処理しなければならな
いのに加えて、焼却飛灰を加熱処理するために膨大な熱
エルルギーを要するので、焼成処理コストが嵩むという
問題がある。
に係るそれぞれの焼却飛灰の処理技術は、何れもそれな
りに有用であると考えられる。ところが、従来例1に係
る焼却飛灰の処理技術では、焼却飛灰中の重金属類およ
びダイオキシン類等の有害物質の無害化が図られている
が、焼成処理後の焼却飛灰を埋立処理しなければならな
いのに加えて、焼却飛灰を加熱処理するために膨大な熱
エルルギーを要するので、焼成処理コストが嵩むという
問題がある。
【0007】また、従来例2に係る焼却飛灰の処理技術
によれば、石炭炊きボイラ等から発生する焼却飛灰には
重金属類がそれほど多量に含まれていないので、この焼
却飛灰を焼成して得た人工軽量骨材等からの有害物質の
溶出量については問題がなかった。しかしながら、都市
ごみ等の廃棄物の焼却によって生じる飛灰については、
有害な重金属類を多量に含み、また低沸点重金属類を揮
散させるための必要条件が得られないので、重金属類の
溶出量を基準値以下にすることができない場合には有効
活用することができないという問題があった。勿論、外
部加熱手段の採用、焼成時間の延長等により低沸点重金
属類を揮散させることができるが、燃料費増を来すので
好ましくない。
によれば、石炭炊きボイラ等から発生する焼却飛灰には
重金属類がそれほど多量に含まれていないので、この焼
却飛灰を焼成して得た人工軽量骨材等からの有害物質の
溶出量については問題がなかった。しかしながら、都市
ごみ等の廃棄物の焼却によって生じる飛灰については、
有害な重金属類を多量に含み、また低沸点重金属類を揮
散させるための必要条件が得られないので、重金属類の
溶出量を基準値以下にすることができない場合には有効
活用することができないという問題があった。勿論、外
部加熱手段の採用、焼成時間の延長等により低沸点重金
属類を揮散させることができるが、燃料費増を来すので
好ましくない。
【0008】従って、本発明の目的とするところは、エ
ネルギーコストが低廉で、しかも重金属類を多量に含有
する都市ごみや産業廃棄物の焼却飛灰であっても重金属
類を確実に揮散させて無害化することにより、焼却飛灰
の有効活用を可能ならしめる焼却飛灰の処理方法を提供
することである。
ネルギーコストが低廉で、しかも重金属類を多量に含有
する都市ごみや産業廃棄物の焼却飛灰であっても重金属
類を確実に揮散させて無害化することにより、焼却飛灰
の有効活用を可能ならしめる焼却飛灰の処理方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであって、従って上記課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係る焼却飛灰の処理方法が採
用した手段は、都市ごみや産業廃棄物を焼却する焼却炉
から発生する焼却飛灰を焼成炉により焼成して焼成処理
物を得る焼却飛灰の処理方法において、前記焼却飛灰
に、廃プラスチックを破砕した破砕廃プラスチックを混
入・混合して成形した焼成処理物を焼成することを特徴
とする。
てなされたものであって、従って上記課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係る焼却飛灰の処理方法が採
用した手段は、都市ごみや産業廃棄物を焼却する焼却炉
から発生する焼却飛灰を焼成炉により焼成して焼成処理
物を得る焼却飛灰の処理方法において、前記焼却飛灰
に、廃プラスチックを破砕した破砕廃プラスチックを混
入・混合して成形した焼成処理物を焼成することを特徴
とする。
【0010】本発明の請求項2に係る焼却飛灰の処理方
法が採用した手段は、請求項1に記載の焼却飛灰の処理
方法において、前記焼成処理物を焼成するに際して、前
記焼却飛灰に多量の重金属類が含まれているときには、
この焼却飛灰に混入・混合する破砕廃プラスチックとし
て、塩素を含有する廃プラスチックを用いることを特徴
とする。
法が採用した手段は、請求項1に記載の焼却飛灰の処理
方法において、前記焼成処理物を焼成するに際して、前
記焼却飛灰に多量の重金属類が含まれているときには、
この焼却飛灰に混入・混合する破砕廃プラスチックとし
て、塩素を含有する廃プラスチックを用いることを特徴
とする。
【0011】本発明の請求項3に係る焼却飛灰の処理方
法が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか
1つの項に記載の焼却飛灰の処理方法において、前記焼
成処理物を粒状にすることを特徴とする。
法が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか
1つの項に記載の焼却飛灰の処理方法において、前記焼
成処理物を粒状にすることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4に係る焼却飛灰の処理方
法が採用した手段は、請求項1,2または3のうちの何
れか1つの項に記載の焼却飛灰の処理方法において、前
記焼成処理物に気体を吹付けて急冷することを特徴とす
る。
法が採用した手段は、請求項1,2または3のうちの何
れか1つの項に記載の焼却飛灰の処理方法において、前
記焼成処理物に気体を吹付けて急冷することを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る焼却飛灰の処
理方法を実施する焼成炉を、その概要構成説明図の図1
を参照しながら説明する。
理方法を実施する焼成炉を、その概要構成説明図の図1
を参照しながら説明する。
【0014】図1に示す符号1は、都市ごみや産業廃棄
物を焼却する図示しない焼却炉から発生する焼却飛灰を
焼成する焼成炉である。この焼成炉1には、燃料供給管
9から燃料が、燃焼用空気供給管8から燃焼用空気がそ
れぞれ供給される焼成用バーナ10が取付けられてい
る。また、焼成された焼成処理物を排出する側には、焼
成処理直後の焼成処理物を冷却するための気体、つまり
冷却用空気を供給する冷却用空気供給管11が連通して
いる。
物を焼却する図示しない焼却炉から発生する焼却飛灰を
焼成する焼成炉である。この焼成炉1には、燃料供給管
9から燃料が、燃焼用空気供給管8から燃焼用空気がそ
れぞれ供給される焼成用バーナ10が取付けられてい
る。また、焼成された焼成処理物を排出する側には、焼
成処理直後の焼成処理物を冷却するための気体、つまり
冷却用空気を供給する冷却用空気供給管11が連通して
いる。
【0015】さらに、この焼成炉1には、焼却飛灰貯留
槽2から排出された焼却飛灰、破砕廃プラスチック貯留
槽3から排出された破砕廃プラスチック、微粉炭貯留槽
4から排出された微粉炭が、水供給管6から水が供給さ
れる混合機5により混合され、混合機5により混合され
た混練物が造粒機7により粒状に形成されて混合成形物
として供給されるように構成されている。なお、このよ
うに混合成形物を粒状にしたのは、冷却用空気の通気性
を良くすることにより、混合成形物を焼成して得られる
焼成処理物の冷却速度の向上を狙いとしたものである。
槽2から排出された焼却飛灰、破砕廃プラスチック貯留
槽3から排出された破砕廃プラスチック、微粉炭貯留槽
4から排出された微粉炭が、水供給管6から水が供給さ
れる混合機5により混合され、混合機5により混合され
た混練物が造粒機7により粒状に形成されて混合成形物
として供給されるように構成されている。なお、このよ
うに混合成形物を粒状にしたのは、冷却用空気の通気性
を良くすることにより、混合成形物を焼成して得られる
焼成処理物の冷却速度の向上を狙いとしたものである。
【0016】そして、粒状に形成された混合成形物は焼
成炉1中において焼成され、冷却用空気供給管11から
供給される冷却用空気により強制的に急冷されて炉外に
設けられている焼成処理物貯留槽14に焼成処理物15
として貯留されるように構成されている。一方、焼成炉
1から排出される排ガスは湿式排ガス処理装置12によ
り処理された後、排ガス排出ダクト13を介して大気中
に放出されるように構成されている。
成炉1中において焼成され、冷却用空気供給管11から
供給される冷却用空気により強制的に急冷されて炉外に
設けられている焼成処理物貯留槽14に焼成処理物15
として貯留されるように構成されている。一方、焼成炉
1から排出される排ガスは湿式排ガス処理装置12によ
り処理された後、排ガス排出ダクト13を介して大気中
に放出されるように構成されている。
【0017】以下、上記構成になる焼成炉による焼却飛
灰の焼成処理の仕方について説明する。例えば、図示し
ない流動床式焼却炉等のごみ焼却炉により都市ごみや産
業廃棄物を焼却すると、焼却灰と焼却飛灰とが発生す
る。ごみ焼却炉から発生する焼却灰と焼却飛灰とのう
ち、焼却飛灰を電気集塵機やバグフィルタによって捕集
する。このようにして捕集した焼却飛灰を焼成処理する
に際しては、先ず捕集した焼却飛灰に、図示しない粉砕
機によって粉砕した所定粒度以下の粉砕廃プラスチック
を所定量混入する。粉砕廃プラスチックの混入時には、
必要に応じて所定量の微粉炭も混入する。
灰の焼成処理の仕方について説明する。例えば、図示し
ない流動床式焼却炉等のごみ焼却炉により都市ごみや産
業廃棄物を焼却すると、焼却灰と焼却飛灰とが発生す
る。ごみ焼却炉から発生する焼却灰と焼却飛灰とのう
ち、焼却飛灰を電気集塵機やバグフィルタによって捕集
する。このようにして捕集した焼却飛灰を焼成処理する
に際しては、先ず捕集した焼却飛灰に、図示しない粉砕
機によって粉砕した所定粒度以下の粉砕廃プラスチック
を所定量混入する。粉砕廃プラスチックの混入時には、
必要に応じて所定量の微粉炭も混入する。
【0018】次いで、焼却飛灰と粉砕廃プラスチックま
たは焼却飛灰と粉砕廃プラスチックと微粉炭とを、混合
機5により混合すると共に混合生成物を造粒機7により
造粒して乾燥させ、乾燥させた後に焼成炉1に投入して
焼成処理するが、焼成炉1による焼成処理に際しては粉
砕廃プラスチックが燃料となって燃焼するので、加熱の
ために要する重油等の燃料や電力の消費量が削減され
る。
たは焼却飛灰と粉砕廃プラスチックと微粉炭とを、混合
機5により混合すると共に混合生成物を造粒機7により
造粒して乾燥させ、乾燥させた後に焼成炉1に投入して
焼成処理するが、焼成炉1による焼成処理に際しては粉
砕廃プラスチックが燃料となって燃焼するので、加熱の
ために要する重油等の燃料や電力の消費量が削減され
る。
【0019】そして、焼成処理時における温度により造
粒された焼成処理物に含有されている重金属類が揮散す
ると共に、ダイオキシン類が分解されてしまうので、焼
成処理物中の有害物質の含有量を効果的に削減すること
ができる。勿論、揮散した重金属類は焼成炉1から排出
される排ガスと共に湿式排ガス処理装置12に送られ
る。そして、この湿式排ガス処理装置12により重金属
類が除去され、重金属類の含有量が少ないクリーンな排
ガスだけが排ガス排出ダクト13を介して大気中に放出
されることとなる。
粒された焼成処理物に含有されている重金属類が揮散す
ると共に、ダイオキシン類が分解されてしまうので、焼
成処理物中の有害物質の含有量を効果的に削減すること
ができる。勿論、揮散した重金属類は焼成炉1から排出
される排ガスと共に湿式排ガス処理装置12に送られ
る。そして、この湿式排ガス処理装置12により重金属
類が除去され、重金属類の含有量が少ないクリーンな排
ガスだけが排ガス排出ダクト13を介して大気中に放出
されることとなる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例に係る焼却飛灰の処理
方法を説明する。先ず、都市ごみや産業廃棄物をごみ焼
却炉に供給して焼却処理し、焼却処理に際して発生する
焼却飛灰を電気集塵機やバグフィルタによって捕集し
た。このようにして捕集した焼却飛灰に、廃プラスチッ
クを破砕して粒径0.5mm以下の破砕廃プラスチック
を得て、この破砕廃プラスチックを焼却飛灰の重量の3
Wt%を混入して、混合機5により混合すると共に、混
合物を造粒機7により平均粒度10mmの粒状の混合成
形物を造粒した。焼却飛灰に混入した廃プラスチック
は、ポリスチレン(以下、PSという。)とポリビニル
クロライド(以下、PVCという。)との2種類であ
り、焼却飛灰に個別に混入した2種類の粒状の混合成形
物のそれぞれを1000℃で30分間焼成した。
方法を説明する。先ず、都市ごみや産業廃棄物をごみ焼
却炉に供給して焼却処理し、焼却処理に際して発生する
焼却飛灰を電気集塵機やバグフィルタによって捕集し
た。このようにして捕集した焼却飛灰に、廃プラスチッ
クを破砕して粒径0.5mm以下の破砕廃プラスチック
を得て、この破砕廃プラスチックを焼却飛灰の重量の3
Wt%を混入して、混合機5により混合すると共に、混
合物を造粒機7により平均粒度10mmの粒状の混合成
形物を造粒した。焼却飛灰に混入した廃プラスチック
は、ポリスチレン(以下、PSという。)とポリビニル
クロライド(以下、PVCという。)との2種類であ
り、焼却飛灰に個別に混入した2種類の粒状の混合成形
物のそれぞれを1000℃で30分間焼成した。
【0021】なお、本発明に係る焼却飛灰の処理方法に
よれば、従来例のように、焼成炉に電力や重油等の燃料
を供給するまでもなく、1000℃の焼成温度を達成す
ることができた。つまり、1000℃の焼成温度を達成
し得るように焼却飛灰への破砕廃プラスチックの混入割
合を設定したものであるから、これら破砕廃プラスチッ
クの混入割合や焼成温度に限定されるものではなく、焼
却飛灰の焼成温度は、焼成炉の耐久性と、有害物質の除
去効果とを考慮して800〜1300℃の温度範囲で管
理すれば良いものである。
よれば、従来例のように、焼成炉に電力や重油等の燃料
を供給するまでもなく、1000℃の焼成温度を達成す
ることができた。つまり、1000℃の焼成温度を達成
し得るように焼却飛灰への破砕廃プラスチックの混入割
合を設定したものであるから、これら破砕廃プラスチッ
クの混入割合や焼成温度に限定されるものではなく、焼
却飛灰の焼成温度は、焼成炉の耐久性と、有害物質の除
去効果とを考慮して800〜1300℃の温度範囲で管
理すれば良いものである。
【0022】ところで、焼成処理物が長時間にわたって
300〜600℃の温度で保持されていると熱分解され
たダイオキシン類が再合成されてしまう。そこで、ダイ
オキシン類の再合成を防止するために、焼成直後の焼成
処理物(粒状焼成物の温度は600℃以上である。)に
冷却用空気供給管11から冷却用空気を供給すると共に
吹付けて急冷し、粒状の焼成処理物1(破砕廃プラスチ
ックとしてPSを混入したものである。)、焼成処理物
2(破砕廃プラスチックとしてPVCを混入したもので
ある。)を得た。
300〜600℃の温度で保持されていると熱分解され
たダイオキシン類が再合成されてしまう。そこで、ダイ
オキシン類の再合成を防止するために、焼成直後の焼成
処理物(粒状焼成物の温度は600℃以上である。)に
冷却用空気供給管11から冷却用空気を供給すると共に
吹付けて急冷し、粒状の焼成処理物1(破砕廃プラスチ
ックとしてPSを混入したものである。)、焼成処理物
2(破砕廃プラスチックとしてPVCを混入したもので
ある。)を得た。
【0023】このようにして得られた粒状の焼成処理物
1,2の重金属類の含有量は、焼却飛灰の重金属類の含
有量と対比して示す表1のとおりである。因みに、強制
冷却との相違を確認するために、冷却用空気を吹付けず
に自然冷却により得られた焼成処理物3(破砕廃プラス
チックとしてPVCを混入したものである。)も併せて
表1に示す。なお、重金属類の含有試験は環水管127
に基づいて行ったものである。
1,2の重金属類の含有量は、焼却飛灰の重金属類の含
有量と対比して示す表1のとおりである。因みに、強制
冷却との相違を確認するために、冷却用空気を吹付けず
に自然冷却により得られた焼成処理物3(破砕廃プラス
チックとしてPVCを混入したものである。)も併せて
表1に示す。なお、重金属類の含有試験は環水管127
に基づいて行ったものである。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1によれば、例えば1kg当たり1
500mgのPbを含有する焼却飛灰に、PSを混入・
混合し、かつ強制冷却して得た焼成処理物1では400
mgに、PVCを混入・混合し、かつ強制冷却して得た
焼成処理物2では200mgに、またPVCを混入し、
かつ自然冷却して得た焼成処理物3では350mgにな
っていて、何れも「重金属等に係る土壌汚染調査・対策
指針」の含有量参考値600mgよりも少なくなってお
り、そして他の重金属Hg,Cr,As,Cu,Znの
全ての含有量も少なくなっている。このように焼成処理
物中の重金属類の含有量が削減されるのは、焼成処理を
することにより重金属類が揮散したためであると理解す
ることができる。
500mgのPbを含有する焼却飛灰に、PSを混入・
混合し、かつ強制冷却して得た焼成処理物1では400
mgに、PVCを混入・混合し、かつ強制冷却して得た
焼成処理物2では200mgに、またPVCを混入し、
かつ自然冷却して得た焼成処理物3では350mgにな
っていて、何れも「重金属等に係る土壌汚染調査・対策
指針」の含有量参考値600mgよりも少なくなってお
り、そして他の重金属Hg,Cr,As,Cu,Znの
全ての含有量も少なくなっている。このように焼成処理
物中の重金属類の含有量が削減されるのは、焼成処理を
することにより重金属類が揮散したためであると理解す
ることができる。
【0026】また、上記のとおり、重金属類の含有量は
焼成処理物2の方が焼成処理物1よりも少なくなってい
る。このような重金属類の含有量の相違は、以上の説明
から良く理解されるように、焼却飛灰に混入した破砕廃
プラスチックに含まれている塩素(以下、Clとい
う。)の有無に起因する。つまり、Clによって重金属
類の揮散がより促進されることが示唆されており、特に
多量の重金属類を含む焼却飛灰から重金属類を除去する
ためには、Clを含むPVCを混入混合することが極め
て効果的であることが判る。
焼成処理物2の方が焼成処理物1よりも少なくなってい
る。このような重金属類の含有量の相違は、以上の説明
から良く理解されるように、焼却飛灰に混入した破砕廃
プラスチックに含まれている塩素(以下、Clとい
う。)の有無に起因する。つまり、Clによって重金属
類の揮散がより促進されることが示唆されており、特に
多量の重金属類を含む焼却飛灰から重金属類を除去する
ためには、Clを含むPVCを混入混合することが極め
て効果的であることが判る。
【0027】次に、このようにして得た焼成処理物1乃
至3それぞれの物理特性を調べた。それらの物理特性
は、表2に示すとおりである。
至3それぞれの物理特性を調べた。それらの物理特性
は、表2に示すとおりである。
【表2】 上記表2によれば、焼成処理物1乃至3の何れも圧潰強
度が優れており、従来例2と同様に、人工軽量骨材等の
資源化物として活用し得る物理特性を有していることが
良く判る。
度が優れており、従来例2と同様に、人工軽量骨材等の
資源化物として活用し得る物理特性を有していることが
良く判る。
【0028】ところで、焼成処理物の物理特性が上記の
ように優れていたとしても、重金属類の溶出量が土壌環
境基準を満足していなければ、これら焼成処理物を人工
軽量骨材等の資源化物として活用することができないの
で、重金属類の溶出試験を行って資源化物として活用し
得るか否かを調べた。重金属類の溶出試験の結果は表3
に示すとおりである。
ように優れていたとしても、重金属類の溶出量が土壌環
境基準を満足していなければ、これら焼成処理物を人工
軽量骨材等の資源化物として活用することができないの
で、重金属類の溶出試験を行って資源化物として活用し
得るか否かを調べた。重金属類の溶出試験の結果は表3
に示すとおりである。
【0029】なお、鉛またはその化合物はJISK01
02(54.2)に基づく分析方法により、カドミウム
またはその化合物はJISK0102(55.2)に基
づく分析方法により、水銀またはその化合物は環境庁告
示第59号(付表4)に基づく分析方法により、六価ク
ロム化合物はJISK0102(65.2)に基づく分
析方法により、ひ素またはその化合物は環境庁告示第5
9号(付表2)に基づく分析方法により、セレンは環境
庁告示第59号(付表2)に基づく分析方法によりそれ
ぞれ分析したものである。
02(54.2)に基づく分析方法により、カドミウム
またはその化合物はJISK0102(55.2)に基
づく分析方法により、水銀またはその化合物は環境庁告
示第59号(付表4)に基づく分析方法により、六価ク
ロム化合物はJISK0102(65.2)に基づく分
析方法により、ひ素またはその化合物は環境庁告示第5
9号(付表2)に基づく分析方法により、セレンは環境
庁告示第59号(付表2)に基づく分析方法によりそれ
ぞれ分析したものである。
【0030】
【表3】 上記表3によれば、鉛、カドミウム、六価クロム、ひ
素、セレンの何れも土壌環境基準をクリアしており、焼
成処理物の何れも人工軽量骨材等の資源化物として活用
し得ることを示唆している。
素、セレンの何れも土壌環境基準をクリアしており、焼
成処理物の何れも人工軽量骨材等の資源化物として活用
し得ることを示唆している。
【0031】これら焼成処理物が人工軽量骨材等の資源
化物として有効活用し得る重金属類の含有量であり、か
つ物理特性を備えているとしても、ダイオキシン類が高
濃度で含まれていれば有効活用することができないの
で、焼成処理により焼成処理物中のダイオキシン類がど
の程度削減されているかを調べた。その調査結果は、焼
却飛灰と焼成処理物1乃至3を対比して示す表4のとお
りである。なお、この表4の最下欄に記載されているT
EQ(Int.)はダイオキシン類の毒性等価換算値で
ある。
化物として有効活用し得る重金属類の含有量であり、か
つ物理特性を備えているとしても、ダイオキシン類が高
濃度で含まれていれば有効活用することができないの
で、焼成処理により焼成処理物中のダイオキシン類がど
の程度削減されているかを調べた。その調査結果は、焼
却飛灰と焼成処理物1乃至3を対比して示す表4のとお
りである。なお、この表4の最下欄に記載されているT
EQ(Int.)はダイオキシン類の毒性等価換算値で
ある。
【表4】 上記表4によれば、焼成処理後に強制冷却した焼成処理
物1,2ではダイオキシン類が大幅に減少している。従
って、ダイオキシン類の含有量が少ないので、焼成処理
物1,2を人工軽量骨材等の資源化物として十分に活用
することが可能である。しかしながら、焼成処理後に自
然冷却した焼成処理物3ではダイオキシン類の濃度が焼
成処理物1,2中のダイオキシン類の濃度と比較して高
濃度になっているので、焼成処理物3の有効利用につい
ては課題が残されている。
物1,2ではダイオキシン類が大幅に減少している。従
って、ダイオキシン類の含有量が少ないので、焼成処理
物1,2を人工軽量骨材等の資源化物として十分に活用
することが可能である。しかしながら、焼成処理後に自
然冷却した焼成処理物3ではダイオキシン類の濃度が焼
成処理物1,2中のダイオキシン類の濃度と比較して高
濃度になっているので、焼成処理物3の有効利用につい
ては課題が残されている。
【0032】上記のとおり、本発明に係る焼却飛灰の処
理方法は、埋立または焼却処分すべき廃プラスチックを
焼却飛灰に混入・混合して焼成処理することにより、焼
却飛灰の有効活用に供するようにしたものである。従っ
て、焼却飛灰を焼成するに際して、破砕された廃プラス
チックが燃料として活用されるので、焼却飛灰の焼成の
ための燃費が大幅に削減されると共に、重金属類やダイ
オキシン類等の有害物質を効果的に除去することがで
き、しかも得られた焼成処理物を人工軽量骨材等の資源
化物として使用に供することができるので、従来例1の
ように埋立処理する必要がないのに加えて、焼却飛灰の
焼成処理コストの点に関して有利になると共に、従来例
2のように、例え都市ごみ等の廃棄物の焼却により生じ
る重金属類を多量に含む焼却飛灰であっても、基準値以
下にすることができるという極めて優れた効果がある。
理方法は、埋立または焼却処分すべき廃プラスチックを
焼却飛灰に混入・混合して焼成処理することにより、焼
却飛灰の有効活用に供するようにしたものである。従っ
て、焼却飛灰を焼成するに際して、破砕された廃プラス
チックが燃料として活用されるので、焼却飛灰の焼成の
ための燃費が大幅に削減されると共に、重金属類やダイ
オキシン類等の有害物質を効果的に除去することがで
き、しかも得られた焼成処理物を人工軽量骨材等の資源
化物として使用に供することができるので、従来例1の
ように埋立処理する必要がないのに加えて、焼却飛灰の
焼成処理コストの点に関して有利になると共に、従来例
2のように、例え都市ごみ等の廃棄物の焼却により生じ
る重金属類を多量に含む焼却飛灰であっても、基準値以
下にすることができるという極めて優れた効果がある。
【0033】なお、以上では、焼成処理するための焼却
飛灰に混入する廃プラスチックとしてPSとPVCとを
用いた場合を例として説明した。しかしながら、他の廃
プラスチック、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニリデン、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹
脂等も活用することができるので、上記実施例によって
本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではない。
飛灰に混入する廃プラスチックとしてPSとPVCとを
用いた場合を例として説明した。しかしながら、他の廃
プラスチック、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニリデン、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹
脂等も活用することができるので、上記実施例によって
本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1,
2,3または4に係る焼却飛灰の処理方法によれば、焼
却飛灰に混入・混合した破砕廃プラスチックが燃料とな
るので焼成処理のための燃費が削減されると共に、重金
属類やダイオキシン類等の有害物質を効果的に除去する
ことができ、しかも得られた焼成処理物を人工軽量骨材
等の資源化物として使用に供することができるので、焼
却飛灰の焼成処理コストの低減と、焼却飛灰の有効活用
性の向上に対して極めて優れた効果がある。
2,3または4に係る焼却飛灰の処理方法によれば、焼
却飛灰に混入・混合した破砕廃プラスチックが燃料とな
るので焼成処理のための燃費が削減されると共に、重金
属類やダイオキシン類等の有害物質を効果的に除去する
ことができ、しかも得られた焼成処理物を人工軽量骨材
等の資源化物として使用に供することができるので、焼
却飛灰の焼成処理コストの低減と、焼却飛灰の有効活用
性の向上に対して極めて優れた効果がある。
【図1】本発明に係る焼却飛灰の処理方法を実施する焼
成炉の概要構成説明図である。
成炉の概要構成説明図である。
1…焼成炉 2…焼却飛灰貯留槽 3…破砕廃プラスチック貯留槽 4…微粉炭貯留槽 5…混合機 6…水供給管 7…造粒機 8…燃焼用空気供給管 9…燃料供給管 10…焼成用バーナ 11…冷却用空気供給管 12…排ガス処理装置 13…排ガス排出ダクト 14…焼成処理物貯留槽 15…焼成処理物
Claims (4)
- 【請求項1】 都市ごみや産業廃棄物を焼却する焼却炉
から発生する焼却飛灰を焼成炉により焼成して焼成処理
物を得る焼却飛灰の処理方法において、前記焼却飛灰
に、廃プラスチックを破砕した破砕廃プラスチックを混
入・混合して成形した焼成処理物を焼成することを特徴
とする焼却飛灰の処理方法。 - 【請求項2】 前記焼成処理物を焼成するに際して、前
記焼却飛灰に多量の重金属類が含まれているときには、
この焼却飛灰に混入・混合する破砕廃プラスチックとし
て、塩素を含有する廃プラスチックを用いることを特徴
とする請求項1に記載の焼却飛灰の処理方法。 - 【請求項3】 前記焼成処理物を粒状にすることを特徴
とする請求項1または2のうちの何れか1つの項に記載
の焼却飛灰の処理方法。 - 【請求項4】 前記焼成処理物に気体を吹付けて急冷す
ることを特徴とする請求項1,2または3のうちの何れ
か1つの項に記載の焼却飛灰の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00767598A JP3457169B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 焼却飛灰の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00767598A JP3457169B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 焼却飛灰の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197629A true JPH11197629A (ja) | 1999-07-27 |
JP3457169B2 JP3457169B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=11672380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00767598A Expired - Fee Related JP3457169B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 焼却飛灰の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3457169B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268332A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Actree Corp | 重金属含有原料の焼成方法 |
JP2007268339A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Actree Corp | 重金属含有原料の焼成方法 |
JP2008049204A (ja) * | 2006-03-30 | 2008-03-06 | Actree Corp | 重金属含有原料の焼成方法 |
CN112676315A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-20 | 上海康恒环境修复有限公司 | 一种垃圾焚烧飞灰无害化资源化处理改良方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100671141B1 (ko) * | 2004-09-08 | 2007-01-17 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 코렉스로를 이용한 소각회 다이옥신 처리방법 |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP00767598A patent/JP3457169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268332A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Actree Corp | 重金属含有原料の焼成方法 |
JP2007268339A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Actree Corp | 重金属含有原料の焼成方法 |
JP2008049204A (ja) * | 2006-03-30 | 2008-03-06 | Actree Corp | 重金属含有原料の焼成方法 |
CN112676315A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-20 | 上海康恒环境修复有限公司 | 一种垃圾焚烧飞灰无害化资源化处理改良方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3457169B2 (ja) | 2003-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107159678B (zh) | 铁矿烧结协同处理垃圾飞灰过程的二噁英控制方法 | |
EP0859936B1 (en) | Method and apparatus for waste treatment | |
EP0467929B1 (en) | Method and apparatus for waste treatment | |
CN110357578A (zh) | 利用陶粒窑处置固体废弃物的方法及处置固体废弃物的陶粒窑 | |
JP4833093B2 (ja) | ごみ焼却飛灰処理方法 | |
CN106765159A (zh) | 一种工业有机固体废弃物与污泥高温焚烧无害化共处置的方法 | |
JP4460387B2 (ja) | 廃棄物及び汚染物質の減容・無害化処理方法及び装置 | |
JP3910132B2 (ja) | 重金属含有土壌の再資源化方法 | |
KR20010012225A (ko) | 시멘트 제조장치 | |
JP3856711B2 (ja) | 窯業原料として再利用が可能な無機化学成分を含む無機系廃棄物の再資源化方法及び再資源化装置 | |
JP3457169B2 (ja) | 焼却飛灰の処理方法 | |
JP4350485B2 (ja) | 複数・混合汚染物質の焼成無害化処理方法及びその装置 | |
JP4040035B2 (ja) | 下水汚泥の処理方法および装置 | |
JP2003212620A (ja) | 人工骨材及びその製造方法 | |
KR100240834B1 (ko) | 폐기물건조소각방법 | |
JPH11128876A (ja) | 使用済排ガス処理剤を含む焼却飛灰の処理方法 | |
JP4068356B2 (ja) | 焼却残渣処理装置 | |
JPH07138054A (ja) | ダイオキシン含有ダストの処理方法及び処理装置 | |
JP2000079381A (ja) | 焼却灰の処理方法及び処理装置 | |
JP2004195342A (ja) | 焼却灰等の無害化処理方法 | |
JPH10309556A (ja) | 焼却残渣処理方法 | |
AU715267B2 (en) | Method and apparatus for waste treatment | |
JP2003053310A (ja) | 飛灰処理方法 | |
JP2001317717A (ja) | 含油スラッジ焼却炉および含油スラッジ焼成方法 | |
JPH08278015A (ja) | 廃棄物の処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |